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2017年07月18日

GTIとしては微妙だったかもしれないけど3代目はVR6を投入したり、4代目でR32を投入したりとゴルフとしては意味があるんでしょうけどね

GTIとしては微妙だったかもしれないけど3代目はVR6を投入したり、4代目でR32を投入したりとゴルフとしては意味があるんでしょうけどね 【前編】歴代最高のVWゴルフGTIを探せ 初代/2代目/5代目/7代目が集結

ゴルフGTIは「ホットハッチの象徴」だと言わざるを得ない

新たなカテゴリーを生んだクルマ、と世の中的には信じられているものが、必ずしもそうではない、というのはなかなか興味深い。

ランドローバーは世界初のオフローダーではないし、それを高級車にしたのもレンジローバーが最初というわけではない。

ルノー・エスパス以前にもMPV的なものはあったし、初めての市販ターボ車はBMW 2002ターボでもポルシェ911ターボでも、ましてやサーブ99ターボでもない。

それは、フォルクスワーゲン・ゴルフにも同じことがいえる。ゴルフは最初のハッチバックではないし、ゴルフGTIがホットハッチの祖というわけでもない。

とはいえ、40年以上も前に生まれたクルマの中でも、ゴルフはポルシェ911と並んでいまだにメジャーな存在だ。

同じ頃に販売されていたホットハッチの話をするとき、まずシムカ1100Tiを思い出すひとはまずいないだろう。ルノー5アルピーヌでさえ、ゴルフGTIを押し退けるとは思えない。

使い古されたフレーズで恐縮だが、ゴルフGTIは「ホットハッチの象徴」だと言わざるを得ない。

その理由は、実にシンプルだ。

30年前、初代GTIで感じた「ほかとの差」

ゴルフGTIは、ひとびとが必要とする実用性と、欲しいと思うパフォーマンスを兼ね備えているのである。

この場合の「ひとびと」とは、アウトビアンキA112アバルトの良さを興奮混じりに説明しても、「それ、どこのクルマ?」というような反応しか返さないようなひとびとだ。

実際、誕生した頃のゴルフには、同時期のイタリア/フランス車にないものがあった。

スポーティなクルマの生産クオリティが低かった頃、走りは熱いが、錆の温床のようなクルマはザラにあったので、天候の悪いときに走るのはためらわれた。しかしゴルフは、実用性と楽しさに加え、傷みにくいボディシェルも備えていた。

30年前、すでに古びていた初代GTIに乗っていたのだが、これで友人のとあるホットハッチとスコットランドへ走りに行ったことがある。

夜中に冷え込み、朝が来るとそこには、おのおののホットハッチのかたちをした氷の塊があった。友人たちはチョークをいじり、ペダルを何度も踏み込み、キーを何度も捻るのだが、エンジンはいっこうに掛からず、あとは悪態を吐くほかできることがない始末だった。

わたしはそれを横目にGTIへ乗り込むと、おもむろにイグニッションキーを差し込み捻る。すると、インジェクション仕様のエンジンはすぐさま目を覚ました。あとはデフロスターのスイッチを入れて、凍り付いたガラスの始末をクルマに任せて、朝食を取りに宿へ戻ったのである。

初代の発表から40年以上、ゴルフGTIは7代を数えるまでになった。いまこそ、どの世代がベストなのかはっきりさせたいというのが、今回の趣旨である。

なぜ3代目と4代目を選ばなかったか?

ただし、7世代全てを持ってくるのは合理的ではない。まず3代目は、GTIを名乗るものの、ノーマルのゴルフと大差ないクルマだった。

それに比べれば4代目は改善されていたが、ラインナップ全体のクオリティ追求に走りすぎて、GTIに限ればその名にふさわしい走りを備えていたとは言い難い。

6代目に関しては、5代目のマイナーチェンジ程度の内容だ。よって、この3台は除外することにした。

そうして選ばれた初代と2代目、5代目、そして最新バージョンの7代目を乗り比べ、この長らく支持を集め続けてきたホットハッチのうち、人生のパートナーに選びたい一台を決めようと思う。

なお、試乗車は全てフォルクスワーゲン所有の個体で、採算度外視のメンテナンスを受け、幸運にも経年を感じさせない素晴らしいコンディションを保っているということを、試乗を始める前にお断りしておこう。

これで心置きなくスタートできる。

初代ゴルフGTI、ほかが霞むオーラ

目前に置かれた初代は、控えめなクルマでありながら、周囲も霞むほどオーラを放っているように見えた。内外装とも素晴らしくシンプルだ。

最新モデルに比べると、50cm近く短く、16cmスリムだが、それ以上に驚かされるのは500kgも軽いこと。今回の個体は後期型で、1.8ℓSOHCエンジンを積む。

出力は、初期の1.6ℓより2psアップの114psだが、それ以上に中回転域でのトルク増強が利いている。今日の水準に照らせば非力な方だが、40年前にはファミリーカーとしては新次元のパワーだった。しかも、クルマそのものが軽量なのである。

完璧な運転姿勢は望めない。なぜなら、ステアリングコラムにアジャスト機能がないからだ。しかし、それでも十分に快適で、各部は子どもでもすぐ判るほどロジカルにレイアウトされている。ゴルフボールを模したシフトノブを握りしめ、いざ発進だ。

初代ゴルフGTI、もっとも印象的な点

これは速い。0-97km/hは8.8秒程度だと思っていたが、8.2秒くらいは出せる能力がある。だが、最も印象的だったのは、エンジンのスムースさと積極的な回りっぷりだ。さらに、エンジン音はターボ車にはない個性を持ち、素速く正確に決まるギアチェンジの度に耳を楽しませてくれる。

ただし、ハンドリングでは期待を裏切られる。純粋主義者ならばアシスト無しのステアリングフィールを褒めそやすのかもしれないが、個人的にはコントロールに苦心するスローなラックのギア比が気に掛かった。

コーナーでスロットルを戻せば、後輪は気持ちよく外側へ流れ出すが、グリップはそれほどないので、把握しやすいアンダーステアに終始する。

またフロントのディスクもリアのドラムも小さなブレーキは、右ハンドル車ではマスターシリンダーの取り付け位置が不適切だ。

結局、80%程度の力で走れば素晴らしいが、それ以上に踏み込むと途端に落ち着きをなくしてしまうクルマだ。

2代目はどうだろう?

2代目ゴルフGTI、ひとこと「熟成」

対照的に、2代目は乱れたところを決して見せない。モデルチェンジの常で、先代よりサイズアップしているが、それよりもこの世代を表現するときに浮かんでくる言葉は「熟成」だ。

初代よりはるかに完成度の高いクルマで、静粛性も快適性も桁違い。もちろんキャビンは広く、見た目や感触のクオリティも大幅に高められている。

ソリッドなフィールだが実際に頑丈で、大きな不満もなく25万km以上は走れる能力を持ちあわせている。新車当時の、羨望のまなざしを今でも思いだす。

とはいえ、当時は機能と信頼性で熟成を果たした反面、やや退屈だと言われたものだ。そうは言っても、初代と比べれば、という話である。

それよりも感じたのは、初代より遅いということだ。パワーは多少上がっているが、重量も増しているのだから当然だろう。

ところが、コーナーでの限界ははるかに高く、安定感も称賛に値する。能力の高いクルマはハンドリングに優れるが、それがエンターテイメント性で劣ると感じられるのはやむを得ないところだ。

即席仕立てだった初代は走りに熱さがあったが、より開発が進んだ2代目は、多少荒っぽい運転をしてもそういうそぶりを見せない。快活さも見せるが、より知的でバタバタしたところのないそれだ。

常に意のままに走るというわけではなく、それを望むならその気になってドライブする必要がある。

それが良いか悪いか、判断するのは難しいが、乗るなら初代、所有するなら2代目というのが正直な感想だ。それくらい、この2台は異なる。

しかし、その差は5代目との差ほどではない。




【後編】歴代最高のVWゴルフGTIを探せ 初代/2代目/5代目/7代目が集結

5代目GTI、3/4代目の免罪符?

5代目の誘惑には、2代目の生産終了から12年という時の流れを明らかに感じる。まったく別世界のクルマに感じられるほどだ。

まるでその前までの出来の悪い2世代に対する、フォルクスワーゲンの謝罪とさえ思える。さもなくば、GTIの名にふさわしいクルマを造ろうという決意だろうか。

5代目は素晴らしいクルマだと感じた。もちろん200psの2.0ℓターボによって、パフォーマンスはそれまでのGTIでは比較にならない。

その数値は4代目以前と7代目のちょうど中間といったところなのだが、そうは感じられない。7代目はたしかに速いが、ずば抜けた感じではない。

5代目は十分に速く、中回転域では非常に力強く、ターボラグはほとんど感じられない。さらに興味深いのは、コーナリングを試みた際のレスポンスが優れていることだ。


グリップレベルはもちろん旧型車より高いが、加えてスロットルでのラインのアジャスト性でも勝っている。増加した車重は、ステアリングやシャシーから感じるフィールを弱めるが、初代では不可能で、2代目でもそうしたがらなかった、スロットルでのステアがこのクルマでは可能になっているのだ。

早い話、それまで乗ったモデルより楽しいのだ。乗り比べる前には、予想できなかった事態だ。

では、最新モデルである7代目はどうか。7代目はおそらく、40余年前の初代の精神に最も忠実だ。

7代目GTI、すべてが最高レベル

2代目が30年前の当時にそうだった以上に、日常遣いで楽しめる。洗練され、高品質で、この上ない運転環境とクラス最高水準の乗り心地とを両立しているのだ。

走りこむほどに、速さとファントゥドライブで、期待以上に目覚ましかった5代目をすら凌いでいることが判ってきた。このクルマを形容する言葉は「熟成」でも「退屈」でもない。「完璧」というほかには思い浮かばないのである。

このクルマはこうあるべき、と考えつくものは全て備える。しかもそれらは、世界最高レベルだ。

さて、では最高のゴルフGTIはどれなのか。

スペックでは新型車が勝るが……

この手の新旧対決では、しばしば旧モデルが新しいモデルに勝利を譲ることがある。

カタログスペックでは新型車が勝るものの、それ以上の評価を、旧型車の軽さやシンプルさ、狙いを絞ったクルマ造りなどが獲得することが多いからだ。

だが、そうならないこともある。旧モデルたちはどれもクールだったが、初代は今や価格が高騰しすぎ、また実用性は現在では満足できるレベルではなく、走りを楽しむことに特化したものとして妥協せざるを得ない。

2代目には個人的な思い入れもあるが、毎日乗ることや、その能力の限界を考えるとベストチョイスとはいえない。よりパワフルな16バルブ版ならばパフォーマンスは改善されるかもしれないが。

となれば、残る最近の2台から選ぶことになり、そうなればチョイスはより簡単になる。

7代目GTI、5代目GTI どちらが歴代最高?

よりいいクルマなのは7代目、すなわち最新のゴルフGTIだ。全てが同じなら楽勝だろう。

しかし、ひとつだけ大きな差がある。

それはパワーやパフォーマンスではない。価格だ。最新モデルは£27,950(412万円)するが、5代目なら走行距離の少ないものでも£5,000(74万円)程度で買える。

世界最高のホットハッチは7代目だとしても、その80%以上の性能を、20%以下の価格で手に入れられるというわけだ。これをバーゲンと言わずして、なんと言えばいいのだろうか。

意外に思われるかもしれないが、現時点で買えるベストGTIは、5代目のゴルフである。


システムの熟成度合いを考えればTSIにしろDSGにしろ現行が最良なんだろうけどね
最新モデルでまだこれから悪くなるところがあるかもしれないクルマと型遅れである程度悪くなるところが過走行やら今までの他の中古車の状態とかで悪くなるであろう箇所なんかをモディファイしてあげる事で改善や次善策を講じる事が可能だろうからね

まぁ、ヒット作を連発し続ける難しさだよな~これだけ長く販売し続け、ベンチマークとされるようなクルマだから
初代から2代目は正常進化だとすると3代目と4代目で安全性とかの向上でどうしても重く大きくなってしまいスポーティーな部分とかがそれまでのと比較されたときに下に見られてしまうから…

3代目は家で乗っていたのでボディ剛性の高さとか凄く乗り易い良いクルマだったんですけどね~

4代目と5代目は仕事とかで乗った事があるけど更に熟成させ進化したって分かる様なクルマだったけども
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Posted at 2017/07/18 04:15:04

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