ランボルギーニ・テルツォ・ミレニオ発表 EVスーパーカー・コンセプト
もくじ
ーテルツォ・ミレニオ・コンセプトとは?
ーランボの考える電動パワートレイン
ー破損検知センサー カーボンボディ
ーV12並みの魅力 サウンドにもトリックか
テルツォ・ミレニオ・コンセプトとは?
ランボルギーニは、将来のEVスポーツカーの方向性を示すコンセプト、テルツォ・ミレニオを発表した。これは、MIT(マサチューセッツ工科大学)とのコラボレーションによる作品だ。
ガソリン燃料を利用する内燃機関ではなく、電動パワートレインを採用するのが特徴である。
ランボの考える電動パワートレイン
電動化の魅力を最大限に活かすために、エネルギーを蓄積するアキュミュレーション・システムは、
・ハイパワー志向
・左右対称
・運動エネルギーの回生能力を最大限に活かす
という構成を目指すという。
従来のバッテリーパックを上回る革新的なスーパーキャパシタを開発し、エネルギー密度を高める手法を取るようだ。
破損検知センサー カーボンボディ
また、インホイール・モーターの採用により、従来の4WDシステムを搭載せずに四輪駆動スーパーカー並みのパワーを供給。こうしたパッケージにより、これまで不可能であったエアロダイナミックなボディワークを実現したという。
ストラクチャーは、カーボンファイバー製で、ボディワークの破損、ダメージを検出するセンサーを搭載している。
V12並みの魅力 サウンドにもトリックか
また、サウンドについても「今日のV12の代わりとなるサウンドが、エレクトリックパワートレインには必要」としており、詳細は明示されていないものの、コンセプトにはなんらかのアイデアが与えられるようだ。
ランボルギーニ、テルツォ・ミッレニオ 公開…MITとコラボ、電動スーパーカー提案
ランボルギーニは11月6日、米国のマサチューセッツ工科大学において、コンセプトカーの『テルツォ・ミッレニオ』(Terzo Millennio)を初公開した。
テルツォ・ミッレニオは、ランボルギーニの将来におけるスーパーカーのビジョンを示す1台。このコンセプトカーは、マサチューセッツ工科大学(MIT)とのパートナーシップを生かして開発。ランボルギーニは2016年秋、マサチューセッツ工科大学と提携。将来の新型スーパーカーのための研究開発プロジェクトを進めている。
両者のパートナーシップでは、マサチューセッツ工科大学の学生および教員とランボルギーニのエンジニアが、共同で研究。主に、自動車用の新たな素材に焦点を当てて、研究に取り組んできた。
テルツォ・ミッレニオは、電動スーパーカーの提案。インホイールモーターを搭載しており、4輪の各車輪が直接トルクを発生する4WD。これにより、デザインと空力性能のニーズに応じた車体ボディの自由な設計を可能にした。ランボルギーニは今後、バネ下重量を制御しながら、インホイールモーターの電力密度を4WDスーパーカーに必要なレベルにまで高める技術を開発していく。
バッテリーに関しては、スーパーキャパシタの搭載を想定。高い電力密度を維持しながら、エネルギー密度の点において、従来のバッテリーとのギャップを埋めることができるスーパーキャパシタの開発を、ランボルギーニは目指している。
電車用のVVVFインバータとかみたいなのとかじゃないだろうけどEVならではの音により味付けをしてくるのかもね
ランボルギーニとMITが描く画期的な未来のEVスーパースポーツ
次世代のスーパースポーツを常に模索してきたランボルギーニがマサチューセッツ工科大学とのコラボレーションにより開発したのが「テルッツォ・ミッレニオ」だ。ボディ全体を蓄電システムとし、スーパーキャパシタを採用した未来型のEVスーパースポーツカーである。
ランボルギーニとマサチューセッツ工科大学(MIT)とのコラボレーションによって生み出されたコンセプト「テルッツォ・ミッレニオ」は、次世代のEVスーパースポーツの未来像を具体的に提示した画期的なモデルだ。
車名は「第三千年紀」を意味しており、まさにその名に相応しい最先端テクノロジーを搭載している。テルッツォ・ミッレニオは「蓄電システム」「革新素材」「推進装置」「先見的なデザイン」「エモーション」の5つのテーマを軸に、1年ほど前から協同開発がスタートした。
その中でも先進的なのは「蓄電システム」と「革新素材」「推進装置」だろう。
注目のパワートレインは4つのホイールにモーターを搭載するインホイールモーターシステムを採用する。画期的なスーパーキャパシタを張り巡らせたボディとインホイールモーターにより、空力に優れた自由度の高いエクステリアデザインを実現したテルッツォ・ミッレニオ。まさに未来を予感させてくれる画期的なEVスーパースポーツだ。
ランボルギーニ、マサチューセッツ工科大学とタッグ 5つの技術で描く未来とは?
もくじ
ー MIT内 2研究所とコラボ
ー 蓄電システム
ー 推進装置
ー 革新素材
ー デザイン
ー エモーション
MIT内 2研究所とコラボ
ランボルギーニは、マサチューセッツ工科大学にあるふたつの研究所とコラボレーションし、電気で走る未来のスーパー・スポーツカーの可能性に向けた第1歩を踏みだした。
「蓄電システム」、「革新素材」、「推進装置」、「先見的なデザイン」、「エモーション」の5つの技術的側面からスーパー・スポーツカーの未来に取り組む。
「蓄電システム」と「革新素材」は、マサチューセッツ工科大学化学科のミルセア・ディンカ教授率いるディンカ研究所と、同大学機械工学科のアナスタシオス・ジョン・ハート教授率いるメカノ合成グループのふたつの研究所と提携。
アウトモビリ・ランボルギーニが大部分の資金を提供するこれらの共同プロジェクトでは、蓄電システムと材料科学における革新的なイノベーションの実現を目的とする。
アウトモビリ・ランボルギーニCEOのステファノ・ドメニカリは次のようにコメントした。
「当社R&D部門にとってMITとのコラボレーションは、ランボルギーニが得意としてきた『スーパー・スポーツカーのルールを書き換える』この上ない機会です」
「将来を見据え、現在は不可能とされていることを形作っていくことに、わたしたちはやりがいを感じます。ランボルギーニは常に、次世代の夢を創造していかなくてはなりません」
蓄電システム
5年前から始まった、V12アヴェンタドールへの低電圧スーパーキャパシタ搭載の流れに沿ったもの。
次に目指すべきは、高出力と運動エネルギー回生を実現しながらも、クルマの耐用年数期間内の経年と充放電サイクルからの影響を極小に抑え、電力の放出と回収を行える蓄電システムの開発だった。
このため、ディンカ教授とのコラボレーションでは、スーパーキャパシタの持つ高出力、電力の放出と回収、長寿命を維持しながら、今日のテクノロジーの限界を克服して従来のバッテリーのエネルギー密度との差を縮めることを目指す。
推進装置
蓄電システムはパフォーマンスとも連携している。インホイールの電動駆動装置は4輪駆動への固い決意を示す一方で、電気モーターの高トルク、可逆性、配線を通した電力供給という利点ももたらす。
電気モーターをホイールに組み込むことによって、車両デザインや空力設計の自由度も高めることができる。
革新素材
ランボルギーニは、蓄電システムの変革に対応するために、軽量素材を次なる段階へと高める開発を図り、カーボンファイバーの構造物や部品の設計/製造における先進的な地位をさらに推し進めようとしている。
これを受けて、ジョン・ハート教授との共同プロジェクトでは、テルツォ・ミッレニオのボディシェルを構成するカーボンファイバー素材について、蓄電できる素材で、クルマのボディ全体に蓄電機能も持たせようと新しい製造ルートを探っている。
このプロジェクトでは、目に見える部分も見えない部分も含め、カーボンファイバーの構造全体を継続的に監視するテクノロジーと「自己修復」のコンセプトとを組み合わせ、事故等で下部構造に生じた亀裂や損傷を検出できる自己診断機能をテルツォ・ミッレニオに搭載することも目指している。
自己修復プロセスでは、微小流路に満たされた修復用化学物質を使い、小さな亀裂がカーボンファイバーの構造内で伝播していくリスクをゼロに抑える。
こうしてカーボンファイバーの使用率を高めたり、高疲労部分にCFKを使用したりすることで、更なる軽量化を図ることもできる。
デザイン
技術革新とランボルギーニのデザイン要素が将来どのようになっていくかをテーマに、ランボルギーニ・チェントロ・スティーレが未来的なデザイン要素を視覚的に表現したもの。
それを感じさせるひとつの要素が、フロントとリアのライト部分に見られる、ランボルギーニ独特のY字型を進化、さらに発展させたデザインだ。
ランボルギーニの フォージドコンポジット技術に基づいた先進的なモノコックは、蓄電システムと運転席/助手席のみという、レーシングカーに着想を得た形に成型できる。
エモーション
ランボルギーニの未来のハイパーカーにとって、走らせたときに感じるエモーションと、運転に夢中になれる感覚を引き継ぐだけでなく、電気モーターの応答性、4輪トルク制御、ダイナミック・ボディ・コントロール・システムが運転の快適性を向上させ、第3の千年紀をイメージさせる。
また、エアロダイナミクスと革新的な軽量化アプローチにより、今日までの電気自動車では見られなかった縦方向および横方向の新たな動力特性が生まれる。
コックピットは、未来の世界の高速道路を走るためのものだけではない。運転走行シミュレーションにより、イモラ等のサーキットをエキスパートの運転で仮想走行できる。
その後運転を交代し、先行するゴーストカーの後について、ドライバー自らが運転、そしてサーキットを体験することもできる。
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自動車業界あれこれ | 日記
Posted at
2017/11/09 00:28:35