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2018年12月11日

2代目っていうか930型が長かったし8代目って言われてもピンっと来ないな

2代目っていうか930型が長かったし8代目って言われてもピンっと来ないな エヌビディアのコンピュータ技術、ポルシェ 911 新型のデジタルコクピットに採用

エヌビディア(NVIDIA)は11月30日、新型ポルシェ『911』のデジタルコクピットと10.9インチのタッチパネルモニターに、エヌビディアのコンピュータ技術が採用された、と発表した。

新型911では、ユーザーが求めているデジタル性を追求し、最新のデジタルコクピットを開発した。オールタイムのコネクティビティや新しい機能とサービスによって、ポルシェは新型911のデジタル化を次の段階へと進めている。

新型911では、ポルシェ特有の中央のレブカウンターの横に位置する2つのフレームレスの薄型自由形状ディスプレイが、ドライバーに必要な情報を表示する。埋め込まれたメータを備えたダッシュボードのクリアで直線的なラインは、1970年代の911モデルを連想させるデザインだ。

新設計の「PCM」(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)の10.9インチセンタースクリーンは、スピーディに操作することが可能だ。スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。標準装備のPCMには、大量のデータに基づくオンラインナビゲーションと「ポルシェ コネクトプラス」が含まれている。


【ロサンゼルスオートショー2018】最良最新のポルシェ・911を発表。従来型の違いは……よくわからない?

そんな使い古された言葉を借りるならば、現段階において間違いなく最良のポルシェとなる911を見てきましたよ。フルモデルチェンジして「992型」となった新型911です。

でも、正直な印象を言うと「先代との違いはパッと見ではわからないかな」という感じ。ヘッドランプの形状が違うとか、バンパーのデザインが違うとか、そもそもボディが違うのでは?とか従来型との差異はあるんだけど、並べてみないと違いはわからないくらいだねこれは、でした。もしかして、ボディ自体は991型と同じ?

いずれにせよ、911のイメージをしっかり守っていると言うのは間違いありませんからご安心を。リヤも基本的には従来型のイメージを踏襲していますが、よーく見るとテールランプがさらに細くシャープになっているのがわかります。見比べないと新旧判別は難しいですが。

いっぽうインテリアのトピックは、ついにメはーターが液晶化されたこと。とはいえ中央のタコメーターだけはアナログで残されていて、演出が上手だなあ。こういうところがさすがです。

おや、PDKのシフトレバーはずいぶん小さくなっていますね。これは時代の流れなのでしょう。MTはどうするんでしょうか?

(工藤貴宏)


ポルシェの「ミスター 911」、新型の開発を最後に引退へ

ポルシェ(Porsche)は11月30日、新型『911』の開発責任者で1980年代から911シリーズの開発に携わり、ポルシェ社内で「ミスター911」と呼ばれるアウグスト・アッハライトナー氏が引退すると発表した。

アウグスト・アッハライトナー氏はオーストリア生まれの63歳で、1983年にポルシェに入社し、911シリーズのシャシーの開発に取り組んだ。その後、1989~2000年にかけて、テクニカルプロダクトの開発、車両コンセプト&パッケージなどに携わり、2001年に911シリーズの開発責任者に就任する。

911シリーズはポルシェを代表するスポーツカーであり、その開発トップの仕事は重責だ。その職務を18年担当してきたアウグスト・アッハライトナー氏は、ロサンゼルスモーターショー2018でワールドプレミアされた新型911(992型)の開発を最後に、ポルシェを引退する。

なお、アウグスト・アッハライトナー氏は2019年第1四半期(1~3月)、ポルシェを勇退する。後任には、ポルシェのモータースポーツ活動を統括するフランク・ステファン・ワライザー氏が就任する予定だ。

ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは、「アウグスト・アッハライトナー氏に感謝する。彼は18年間に渡って、911の開発を率いてきた。彼は911のキャラクターを維持しながら、911を絶えず進化させる方法を知っていた」と述べている。



8代目911は先代と較べてどれだけ速くなった? 0-100km/h加速と最高速は?

LAショーでベールを脱いだ992型911。見た目にはそれまでの流れを踏襲しているが、その中身は大いに変わっている。そのパフォーマンスを先代となる991II型と較べてみよう。

992型911カレラS〈カレラ4S〉 最高出力:450ps/6500rpm 最大トルク:530Nm/2300-5000rpm 車両重量(DIN):1515kg〈1565kg〉 0-100km/h加速:3.5秒〈3.4秒〉 最高速:308km/h〈306km/h〉

991II型911カレラS〈カレラ4S〉 最高出力:420ps/6500rpm 最大トルク:500Nm/1700-5000rpm 車両重量(DIN):1460kg〈1510kg〉 0-100km/h加速:3.9秒〈3.8秒〉※ともにスポーツクロノパッケージ 最高速:306km/h〈303km/h〉

加速と最高速は……

 最新の992型911はカレラSもカレラ4Sもエンジンスペックは同じ。最高出力が30ps、最大トルクが30Nm高められた。450psとか530Nmは、ひと昔前ならスーパーカーの数字だ。今でも絶対的には高いが、911のターボグレードなどでなくても、そのくらいの数字をたたき出す時代なのである。なお発生回転数は、出力は現状維持だが、トルクは低回転側の回転数が600rpm高まった。

 車両重量はカレラS、カレラ4Sともに55kg増加したが、それでも0-100km/h加速で0.4秒短縮するという驚異的な性能向上を示している。さらに最高速もカレラSが2km/h、カレラ4Sが3km/h高まっている。

 992型は先代と較べてパフォーマンスはかなり向上しているが、これはインジェクションプロセスの改善、レイアウトが改められたターボチャージャー、新吸気冷却システムなどの3.0ℓ水平対向6気筒ターボエンジンの改良もあるが、新開発された8速DCTの効果も大きいだろう。このあたりの技術詳細は判明次第、続報を送りたい。



なぜポルシェのエンジン音に惚れる人が多いのか

ポルシェのイメージリーダーであり、アイデンティティともいえる「911」のファンは多い。リアエンジンによる独特のハンドリングも評価ポイントだが、水平対向6気筒エンジンが奏でるサウンドも911ファンを魅了する。フェラーリなどのエキゾチックなサウンドとは趣が異なり、メカニカルノイズを含めての精密な機械といった雰囲気を醸し出す。はたして、ファンを虜にする911のサウンドにはどんな秘密があるのだろうか。文・山本晋也

水平対向6気筒エンジンをリアに積むのは911だけ

ポルシェ911といえば、かなり最近(1997年)まで空冷エンジンを使っていた。空冷エンジンの音は官能的とは言い難いが、逆に機械が仕事をしているといった印象は強い。
そうした独特なサウンドが、ボディ後端から聞こえてくるというシチュエーションも911のドライバーズシートに収まっているときだけに味わえるといえるものであり、オンリーワンのエクスペリエンスとして評価されているのだろう。
その意味ではエキゾーストノートだけではなく、エンジンノイズと合わさった状態で911のエンジン音は完成するといえる。フェラーリなどのサウンドが主にエキゾーストノート由来の評価になっているのとは、その点において違いがあるのだ。


ターボエンジンの音を作り込む驚くべき工夫

ポルシェ911は、最新の992型がロサンゼルスオートショーで発表されたが、おそらく911らしいサウンドを奏でることだろう。なぜならポルシェはエンジンサウンドを作り込む専門のエンジニアを抱え、ポルシェとして統一感が出るようにマネージメントしているからだ。
その狙いは、ブランディング的な部分もあるだろうが、機能的な意味もある。エンジンサウンドと回転数や負荷をリンクさせることで、ドライバーは耳からエンジンの状態を認識でき、運転に集中できるのだ。
現代のポルシェは時代の流れ即してターボエンジンを全般的に展開しているが、ターボであってもポルシェらしいサウンドを追求している。そのために、ある領域においてはターボチャージャーの排ガスをバイパスさせるバルブを音作りのために開閉させているほどだ。もちろん、マフラーの設計についてもこだわっている。


ポルシェ自身は多気筒エンジンを評価する?

そんなポルシェが理想としているエンジンサウンドとは、どのようなものだろうか。2017年にポルシェの公式チャネルにおいて『Porsche Top 5 series – Best Porsche sounds.』という動画が公開されている。
5位にランクインしたのは2.7Lエンジンを積んだ初代911のカレラRS。その乾いたサウンドは、たしかに現代に通じているのかもしれない。そして、ポルシェがトップ・オブ・サウンドに選んだのはV10エンジンを搭載する「カレラGT」だった。
身も蓋もない結論だが、ポルシェとしてもマルチシリンダーの高周波サウンドには代えがたい魅力があると考えているのだろうか。



エンジンサウンドは仕様とかによっての好き嫌いが分かれるからな~



力強く進化した新型ポルシェ911──450psを発揮する8世代目のカレラSが登場

1963年のデビューから今年で実に55年。スポーツカーのアイコン、ポルシェ911が通算8世代目となる新型へと生まれ変わった。お披露目の舞台となったのはポルシェ エクスペリエンスセンターLA。そう、ここアメリカは911にとって今も世界最大のマーケットなのだ。

テストコース上に作られた特設会場で行われた発表イベントでは、まずこれまでの7世代の911が次々に走行しながら登場して、改めてその歴史の長さ、連続性がアピールされた。そして最後に登場したのが、タイプ992のコードネームで呼ばれる新型。ポルシェAGのオリバー・ブルーメ社長、ポルシェ デザイン部門トップのミハエル・マウアー氏、そして911開発責任者のアウグスト・アハライトナー氏などが登壇し、ポルシェのアンバサダーを務めるマーク・ウェバーらとトークを繰り広げ、その魅力をアピールしたのである。

歴代モデルを眺めたあとに、まずお披露目された新型911カレラS、そしてカレラ4Sを見て、まず感じたのはその凝縮感の高さだ。従来のタイプ991と較べて線が太く、力強い印象と言える。

そのひとつの要因がボディサイズ。新型は全長がほとんど変わらない一方で、後輪駆動も4WDも全幅が共通となり、後輪駆動のカレラSで言えばリアフェンダーが40mmワイドになっている。しかも新型はフロントボディもそれに合わせて幅が広げられているのである。さらにタイヤサイズはフロントが20インチ、リアが21インチとリアが大径化されている。これらの相乗効果で、視覚的にマッシヴ感が強まっているのだろう。

ディテールを見ると、ヘッドライトの形状が微妙に変更され、ピーナッツ状だったタイプ991から、より楕円に近づいているように見える。正面から見ればもちろん、ほぼ真円だ。テールランプは最近のポルシェの様式に従って左右が連結され、そこに「PORSCHE」のロゴが埋め込まれている。すっきりとした面構成と相まって、どちらから見ても往年のモデルへのオマージュを感じ、同時に未来的な雰囲気をもうまく醸し出していると言えるのではないだろうか。

インテリアも、やはり受ける印象は似ている。タイプ996からタイプ991までの縦型のセンターコンソールは廃され、ダッシュボードは水平基調のデザインに。これは言うまでもなく初代からタイプ993までの空冷時代の911のイメージだ。中央の回転計だけアナログのまま残され、その左右に7インチモニターを並べたデジタルメーターパネルにも、5つの円形メーターが重なり合うことなくきれいに並べられている。これはインテリアデザイナーのこだわりだそう。大型10.9インチタッチスクリーン、触感フィードバックスイッチを使ったセンターコンソールなど未来的要素を用いながら、911ファンならニヤリとするに違いないモチーフを効果的に引用し、歴史の連続性を見る者にしかと意識させる、技アリのデザインである。

このデザインをさらに引き立てるべく、トリムにはカーボン、ボディ色などに加えて久々にウッド素材が復活している。また、フロントシートの背もたれを前倒しするには、革紐を引くようになっている。こんな具合で細部に911マニアの心をくすぐる要素が満載されているのだ。

こうしてデザインが明らかになった一方で、実は主要諸元やメカニズムについては今回は多くは発表されなかった。まず登場したのはカレラSとカレラ4Sで、いずれもエンジンは最高出力450psの水平対向6気筒3.0リッター ターボ。トランスミッションは8速PDKで、おそらく7速になると言われるマニュアルギアボックスは2019年に追加になるとされる。0→100km/h加速はスポーツクロノパッケージを装着したカレラSで3.5秒、カレラ4Sでは3.4秒という俊足ぶりを示し、最高速はカレラSで308km/hに達する。もちろん、ベーシックなカレラも遠からず揃うはずである。

シャシーも詳細は不明だが、ウェット路面での安定した走行を可能にするポルシェウェットモードの採用がアナウンスされている。ホイールハウス内の音響変化から雨天を検知し、ドライバーに設定を促すこのモード、切り替えるとエンジン、トランスミッション、ESP等々の制御が変更されて、より安心して走行できるようになるという。その他、ナイトビジョンアシストも、911では初採用の先進アイテムだ。

実は明かされている情報はこれぐらい。さすがに、ちょっと物足りない……と思っていたら、ポルシェジャパン広報氏が911開発責任者のアウグスト・アハライトナー氏との即席インタビューセッションをアレンジしてくれた。ここで短時間ではあったが、さらに突っ込んだところを聞くことができたので、紹介しておく。

まず軽量化に関しては、従来はスチール製だったリアフェンダーを含むパネルをアルミ化するなど推進はしているものの、重量増に繋がるアイテムも多く、相殺された結果、軽くはなっていないという。重くなる要素はたとえばガソリン微粒子フィルター、8速PDK、大径化されたリアタイヤなど。ガソリン微粒子フィルターは欧州の最新排ガス規制をクリアするには必須だし、8速PDKも重くはなるがトータルでのパフォーマンスは高まるという。

「この8速PDKは、構造的には中に電気モーターを収めてハイブリッド化も可能です。ただし、開発は簡単ではなく、今の時点では将来ラインナップされるかどうか明言できません」

大径リアタイヤは車重が重くなるものの、そもそも8速PDKなどでリアが重くなっていることもあり、必要なグリップをもたらすものとして採用したという。カレラ系では、前後19/20インチも用意される模様だ。

「ポルシェウェットモードは、タイプ991がドライ路面で素晴らしいパフォーマンスを発揮できるモデルだった一方、ウェットでは改善の余地があったことから開発しました。車体が軽量で、ワイドなタイヤを履くクルマにとってウェットでの操縦安定性は課題ですが、うまくできたと思います」

様々な改良により、新型911カレラSはタイプ991と較べてニュルブルクリンク旧コースでのラップタイムを5秒短縮しているという。つまり7分30秒を切るタイムを記録しているのだ。

「タイムだけを狙うなら10秒短縮することもできたかもしれません。ですがこのクルマは911ですから、すべてにバランスの取れた性能向上を目指したのです」

要するにすべての変更点に理由があり、性能向上に貢献しているということ。さすが911の新型である。

この新型911の発表の翌週、ポルシェAGは911の開発責任者として実に18年を過ごし、現在63歳となるアハライトナー氏のリタイヤを発表した。後任は現在、ル・マンGTEカテゴリーでのレース、そして市販車のGT系モデルを担当するGTプログラム担当副社長のフランク・シュテファン・バリザー氏が務めると併せて明らかにされている。

言わば“ミスター911”の置き土産でもあるタイプ992がどんな走りを見せるのか。早く試してみたいが、ポルシェは我々をもうしばらく焦らすつもりのようである。


ポルシェの現役デザイナーが語る、ポルシェ車のデザインの秘密

ポルシェでデザイナーを務める山下周一氏の講演が11月末、富山大学で開催された。またこれに合わせ、カーデザインにまつわるパネルディスカッション、そしてデザイン学生向けのワークショップもおこなわれた。

このイベントは11月29日に高岡キャンパスで開催。富山大学芸術文化学部の内田和美教授は、以前にマツダやVWのほかスティーレ・ポルシェ(ポルシェのデザイン部門)でデザイナーとして働き、ポルシェ車をデザインしていたことがあり、以前から山下氏とは親交があったという縁で実現したもの。内田教授は現在プロダクトデザイン、トランスポーテーションデザインを教えている。

山下氏の講演は「ポルシェデザインについて」というタイトル。自動車メーカーとしてのポルシェのデザイン部門とポルシェデザイン社は別組織だが、ここでは当然ながらスティーレ・ポルシェでの「ポルシェ車のデザイン」のことを指す。デザインにとどまらず、ワークスタイルなども紹介された。

ポルシェのデザイン開発プロジェクトでは、採用案のデザイナーが最後まで責任を持つという。初期に各デザイナーがスケッチを描き、コンペ形式で選ぶのは他社と同じ。ただし選ばれたスケッチが新人デザイナーの場合であっても、本人が商品化を見届けるまで責任者を務めるのだとか。

スティーレ・ポルシェはエクステリア、インテリア、カラー&トリムそしてアドバンスという4部署で構成されているが、エクステリアには「ライティング」そして「グレーゾーン」という担当領域があるとか。ライティングは灯火類、グレーゾーンというのはインテリアやエンジンルームをはじめとしたボディ内部との境界を指すのだという。インテリアにも「UI」、「グラフィック」という担当領域がある。UIとは言うまでもなく「ユーザー・インターフェイス」のことだ。

また「ポルシェ車はなぜ、どれもポルシェに見えるのか?」というテーマで、ポルシェ車のスタイリング手法を紹介した。まずポルシェ車はすべてスポーツカーであり、『911』をルーツとする「デザインDNA」が備わっていると説明。

そして「まず大切なのはプロポーション」だという。デザインディレクターのミヒャエル・マウアーは、常に「クルマをデザインするときに大切なことが3つある。1にプロポーション、2にプロポーション。そして3つめにプロポーションだ」と言っているとか。

このほか、側面から見たときの流麗なルーフラインとスポーティかつエレガントなサイドウィンドウのグラフィック。上面から見下ろした際の、フードよりも高くアーチを描くフロントフェンダーやV字を描くフードの見切り線、弧を描くダイナミックなノーズ先端。絞り込まれたキャビンと、それによって生まれる力強いリアフェンダーなどが、ポルシェのデザインDNAだという。これらの要素と、進化の歴史やレースの歴史等を集約したところに、時間を超えた「タイムレス・スタイル」が生まれるとのこと。

ちなみにポルシェでは社員同士の交流も盛んで、誕生日パーティも社内で開催するのだとか。ただしパーティの企画や買い出し、告知といった準備は、誕生日を迎える本人がやらなければならないという。日本で働く日本人からするとなんとも不思議な風習ではあるが、コミュニケーションを通じて「人を知る」には、よい機会なのだろう。

またデザイン学生のポートフォリオは世界中から送られ、常にインターンシップ生がデザインルームでいっしょに仕事しているという。しかし日本から届いたポートフォリオは見たことがないとか。「ポルシェをデザインしてみたいと思う人は、ぜひ応募してみてほしい」とのことだ。

講演の後は、北陸に縁のあるデザイン関係者を迎え、「カーデザインの未来について」という題でパネルディスカッションがおこなわれた。メンバーは山下氏と内田教授、富山県総合デザインセンターの岡雄一郎氏、クリエイティブボックスの杉谷昌保デザインプログラムマネージャーの4名。クリエイティブボックスは日産のデザイン・サテライトスタジオで、富山県総合デザインセンターには日産デザイン部の分室がある。

まず「これからクルマはどうなるの?」というテーマでは「ヨーロッパはインフラの問題はあるが、これからは確実にEV」という山下氏の発言から、EVの話題が展開。杉谷マネージャーは日産『リーフ』で日本一周した経験から「これからのものづくりはUX(ユーザー・エクスペリエンス)が重要。エンジン音がないおかげで川のせせらぎや鳥のはばたく音が聴こえ、こういう感動もあるんだと思った」という。

これを受け、エクスペリエンス(体験)という切り口では「自動車はトラックからスポーツカーまで、多様性のあるプロダクト。だから今後はさらに細分化され、多様性が深まってゆくのでは。地方ごとにそれぞれの実情に合わせた文化が育ち、おもしろいプロダクトがいろいろなカテゴリーから出てくるようになると考えている」と岡氏。内田教授は「いまやメーカーは作って終わりではなく、買ってもらい、使ってもらってからが勝負。焦点はユーザーとどう関わっていくか、ということにシフトしている」と語った。

続く「クルマとデザインの未来」というテーマでは「日産では、日本の工芸職人の志を感じ取り、クルマに昇華させるとどうなるかということをトライしている」と杉谷マネージャー。このほか「クルマは、移動する機能だけでいいなら箱でいい。でもわざわざ手間をかけて造形している。工芸品としての価値を持っている」(内田教授)

「デザイン開発にコンピュータを使っていても、ポルシェでは必ずクレイモデルを作って人の手を入れる。画面で見たものと実際に触ってみたものでは違う。だから人の手で触れて感じるというのは、これからもずっと大事なこと」(山下氏)、「CG技術が発達しすぎたせいか、実際のプロダクトに落とし込めないデザインを提案する若手デザイナーが増えている。だからフィジカルなモックアップで人の手を加えるというプロセスは必須」(岡氏)といった意見が出された。

なお翌30日には、デザイン学生を対象としたワークショップを開催。課題は「2040年のポルシェ911をデザインする」というもので、山下氏が指導教官を務めた。これには北陸の大学を中心に18名が参加したが、なかには東京から駆けつけた学生もいたという。
ブログ一覧 | ポルシェ | 日記
Posted at 2018/12/11 20:05:25

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