2018年12月12日
シュニッツァーの面白い試みだね
【DEBUT】「8シリーズ クーペ by ACシュニッツァー」デビュー! 850iベースで600psを実現。
チューニングカーの祭典、エッセンモーターショー2018は、11月30日に開幕する。BMW のチューンにかけては自他共にナンバーワンを認めるACシュニッツァーは、「8シリーズクーペ by シュニッツァー」を同ショーに展示する。
シュニッツァーがこのスペシャル8シリーズを同社初の「デザインスタディ」と銘打っていることは興味深い。この点についてはのちほど詳しく触れるとして、まずはメカニカルコンポーネントのチューンを見ていこう。
エンジンのチューンは、850i xDrive の場合、最高パワーがストックの530psから600psに、最大トルクが100 Nm増えて850Nm前後になる。 一方、840d xDrive では320 ps/680Nmのパワー&トルクが380ps/780Nmへと高まる予定という。
チューンのカギを握るひとつが現在開発が進んでいる排気系で、これによりエンジンレスポンスが一層ダイレクトになるという。「カーボンスポーツ」と命名されたエンドパイプはCFRP製で、105mm径の左右2本出しになる。
サスペンションもシュニッツァーオリジナルのスプリングキットに換装され、重心がフロントで約20~25mm、リヤで10~15mm低くなる。
ホイールは21インチと20インチのオリジナル2種が用意される。旋回性能を始めとするビークルダイナミクスが高まると同時に、スプリングトラベルを充分に確保してライドコンフォートを犠牲にしていないところがシュニッツァーらしい。
さて、冒頭に述べた「デザインスタディ」に話を戻すと、シュニッツァーはこの8シリーズクーペ by シュニッツァーを今後のデザインの方向性を決める試金石に位置づけているようだ。同社によるデザイン解釈を潜在顧客がどう受け止めるか、エッセンモーターショーでの反応を見極めたいとしている。
デザインに関連するボディ関係のコンポーネントは、ダウンフォースの強化と空力バランスに焦点を絞って設計、以下に列挙する付加物はすべてCFRP製だ。
まずフロントにはスポイラーとスプリッター、およびサイドウィングとエアブリーザーカバーが備わる。「ボンネットベント」はエンジンコンパートメントの通風を助ける。
ボディサイドでは前後ホイールアーチを専用のスカートが繋げ、リヤには「レーシング」ウィングとデュフューザーが備わる。
なお、インテリアではシフトパドルとペダルセット、およびフットレストがアルミの専用品に換装されている。
さて、このシュニッツァーによる「デザインスタディ」、果たして目論見通りの反応を得ることができるだろうか。すでにスタイリッシュな外観が好評のBMW 8シリーズクーペ。それだけに、エクステリアにほかとは違うひと味を加えて自分の個性を表現したいという顧客層は多いだろう。8シリーズクーペの購入を検討している向きにとっては一見の価値があるシュニッツァーの新作である。
TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)
(GENROQ Web編集部)
【TOPIC】「BMW i8」をベースに「ACシュニッツァー」がパトカーを製作!?
12月9日まで開催されているエッセンモーターショー2018に「ポリス BMW i8 by ACシュニッツァー」が出展されている。
ベース車両はBMW i8。シュニッツァーは前後の地上高を約20mm低めて、旋回時の安定性を高めている。21インチのAC1フォージドホイールはi8の専用設計で、1輪当たり約4.4kgの軽量化を果たすと同時に、横方向のダイナミクスを大幅に向上させるという。
空力面のコンバージョンは見どころだ。すべてCFRP製で「形態は機能にフォローする」という原則に基づいて設計された。フロントにはスポイラーとサイドウイング。ボディ左右にはサイドスカート。
とりわけリヤは圧巻で、「レーシング」リヤウイングと、3部構成のディフューザーが相まって、アンダーボディの気流を効果的に車輌背後に導き出し、大きなダウンフォースを生む。
これ以外にもCFRP製パーツはドアハンドルシェル、ミラーカバー、キドニーグリルなど、ボディの随所に用いられ、それぞれに複数のスペックが用意される。
インテリアに目を向けるとアルミ製パーツが主役なのがわかる。シフトパドル、ペダルセット、iDriveコントローラーのカバーなどはすべてアルミ製だ。
ところでポリスBMW i8 by ACシュニッツァーは、同社の単なるアイキャッチャーではない。実は、シュニッツァーはドイツ オートモービル チューナー アソシエーションが提唱する「Tune it! Safe! (=チューンしよう!安全に!)」と題したキャンペーンに協賛している。
これは、違法改造車を全国規模で一掃しようというキャンペーンで、州の運輸及びデジタル・インフラストラクチャー省も支援している。
シュニッツァーがこのキャンペーンの趣旨に即したスペシャルコンセプトのポリスカーを出展するのはこれで5回目。どれもチューンドカー愛好家の欲求を満たすだけでなく、法律が定める最高の安全基準にミートしたモデルばかりだ。ポリスBMW i8 by ACシュニッツァーもその一環として同社が作った1台で、出展主体はチューナー アソシエーションである。
シュニッツァーはこのような形で企業の社会的責任を果たしている。ドイツでは名門チューニングショップの作品なら、ポリスカーに採用される可能性がある。この国のチューニングカーのステータスを示す1台、それがポリスBMW i8 by ACシュニッツァーだ。
TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)
(GENROQ Web編集部)
BMW 8シリーズ 新型、早くも600馬力にカスタマイズ…ACシュニッツァー
BMWのチューニングを手がけるドイツのACシュニッツァー(AC Schnitzer)は、新型『8シリーズクーペ』(BMW 8 Series Coupe)のカスタマイズプログラムを発表した。
新型8シリーズクーペは、欧州で発売されたばかり。日本市場にもクリスマス直前に、最初の30台が上陸した。この新型8シリーズクーペを、BMWのチューニングを得意とするACシュニッツァーが、早くもカスタマイズしている。
「M850i xDrive クーペ」グレードの4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジンには、ACシュニッツァーがコンピューターや吸排気系を中心にチューニングを施した。その結果、最大出力は530hpから600hpへ、最大トルクは76.5kgmから86.7kgmへ、70hp、10.2kgmの向上を果たす。
足回りには、専用のサスペンションキットを用意しており、車高はフロントがおよそ20~25mm、リアがおよそ10~15mm下がる。軽量デザインのアルミホイールはフロントが20インチ、リアが21インチを装着する。マフラーも専用デザインとした。
ACシュニッツァーは、エアロダイナミクス性能を高めるチューニングも行う。フロントリップスポイラーやサイドスカート、リアスポイラー、ディフューザーは、軽量なカーボンファイバー製だ。インテリアには、パドルシフトやペダル、フットレストなどにアルミ製パーツが設定されている。
ブログ一覧 |
BMW | 日記
Posted at
2018/12/12 00:23:38
タグ
今、あなたにおすすめ