2019年01月23日
一度は訪れたい博物館だよね
【自動車博物館へ行こう】魔方陣 スーパーカーミュージアムは栃木市民憩いのスペースとなっていた
今回は栃木市にある魔方陣 スーパーカーミュージアムを紹介しよう。栃木市のシンボルとして市民から親しまれていたJR旧栃木駅駅舎を保存しようという市民運動から誕生した自動車博物館で、館内にはフェラーリ、ランボルギーニ、ジャガー、マセラティといった外車から、ニッサン、トヨタ、ホンダ、いすゞなどの国産車まで様々なスーパーカーが展示されている。(Motor Magazine 2016年12月号より)
スーパーカー文化の伝承を目的に国内外の名車約30台を展示
栃木市にある「魔方陣 スーパーカーミュージアム」はスーパーカーを集めた博物館として知られるが、その誕生の経緯がユニーク。
運営はNPO法人 ToSCA(トスカ) 旧栃木駅舎保存会で、取り壊しの危機にあったJR旧栃木駅駅舎を市民の声により現在の場所に移築。「生まれ変わった駅舎をもう一度未来に向けて活躍させたい」との思いから、この博物館が併設された。
「魔方陣」とは縦・横・斜めそれぞれのマスの合計がどれも同じになる古来よりあるパズルのこと。クルマをこのパズルに当てはめると、クルマの色・生産国・メーカー・製造年のそれぞれの合計は「スーパーカー」というひとつの答えになるのではないか。そんなクルマの楽しみ方を提案できたらという思いを込めて、多くの人々に愛されるスーパーカーを集め、「魔方陣スーパーカーミュージアム」と名づけられたという。
スーパーカー文化の伝承を目的に国内外の名車約30台を展示、それらすべてが動態保存されている。
入場料も良心的な設定で、ゆったりとした展示スペースに並べられたスーパーカーたちをじっくり見学したあとは、施設内に置かれたお座敷列車「オロ12 855(吾妻)」の車内でソフトアイスやドリンクを飲みながらスーパーカーたちをゆったりと眺めることもできる。ちなみにソフトアイスは150円、深煎りコーヒー150円(ホット、アイスとも)、アイスティ100円とこちらも良心的だ。
なお、同じ敷地内には山本有三の小説「路傍の石」の主人公、吾一がぶら下がった鉄橋を再現した「吾一の鉄橋」もある。
魔方陣 スーパーカーミュージアム
●住所:栃木県栃木市野中町55
●入館料:大人800円、子供(小学生以下)300円、5歳以下は無料。団体割引等あり
●開館日:金、土、日、祝日のみ開館、開館時間:10時~17時(最終入館は16時30分)
●駐車場:あり(団体での利用の場合、運動公園駐車場の利用も可能※要事前連絡
●問い合わせ先:☎0282-20-5521
●アクセス:東北自動車道 栃木インターチェンジより約5分。JR両毛線栃木駅より市営バス寺尾線「運動公園入口」下車約12分。東武日光線新栃木駅より市街地北部循環線 「総合運動公園前」下車約11分。
●展示車両は入れ替わる場合あり。駅舎・吾一の鉄橋の見学は無料。
【自動車博物館へ行こう】魔方陣 スーパーカーミュージアムにはあの頃の思い出がいっぱい
魔方陣 スーパーカーミュージアムをご存知だろうか。スーパーカーファンには有名な博物館で、さまざまな時代の国内外のスーパーカーが展示されているが、まずはやはりランボルギーニ カウンタックを紹介しよう。(Motor Magazine 2016年10月号より)
スーパーカーブームの主役はカウンタックだった
クルマ好きな40~50歳代なら子供の頃にスーパーカーブームに感化されたに違いない。そんな方々には、栃木にある“魔方陣 スーパーカーミュージアム”は当時の思い出が一気に甦ることだろう。
数あるスーパーカーの中にあって、まず語らねばならないのはランボルギーニ カウンタックLP400だろう。ウエッジの効いた未来型デザインは、当時ベルトーネに在籍していた鬼才、マルチェロ・ガンディーニの手になるものだ。シザードアや半分しか開かないウインドウが普通ではないことを感じさせた。
当時、スーパーカーと呼ばれるクルマのほとんどがイタリアンエキゾチックカーだった。普通ならプロトタイプで終わるようなスタイリングを具現化したことで世界的にも注目されていた。デザインが重要視されていた時代、デザイナー個人の手腕が問われていた時代で、カウンタック、ミウラ、エスパーダ、ハラマ、ウラッコ、シルエットなどをデザインしたいベルトーネのガンディーニは、ピニンファリーナ、ギアに所属していた頃のジョルジョ・ジウジアーロなどとともに、大きな注目を集めていた。
ランボルギーニ カウンタックの衝撃は、1971年のジュネーブオートサロンから始まった。まずはプロトタイプのLP500としてデビュー、1973年のジュネーブオートサロンでついにLP400として市販モデルがワールドプレミアを果たしている。
4L V12エンジンをミッドに縦置きし、前方にギアボックス、ドライブシャフトをエンジン下に配する特異な設計はパオロ・スタンザーニの手によるもので、シャシはスペースフレームが採用された。モデル名の「L」は縦置きを、「P」はリアエンジンを、「400」は排気量を示していた。
1978年にオーバーフェンダー付のLP400S、80年代に入ってLP500S、5000S、クワトロヴァルボーレへと進化したが、1990年のランボルギーニ創立25周年記念のアニバーサリーをもって生産を終了。そのコンセプトはディアブロに受け継がれることになる。
もちろん、魔方陣 スーパーカーミュージアムの主役の1台である。
ランボルギーニ カウンタック LP400 (1974年)主要諸元
●全長×全幅×全高=4140×1890×1070mm
●ホイールベース=2450mm
●エンジン=水冷V型12気筒DOHC
●排気量=3929cc
●最高出力=385ps/8000rpm
●最大トルク=36.8kgm/5500rpm
●車両重量=1070kg
●最高速=300km/h
●車両価格=2250万円(1974年当時)
魔方陣 スーパーカーミュージアム
NPO法人 ToSCA(トスカ) 旧栃木駅舎保存会が運営する自動車博物館。取り壊しの危機にあったJR旧栃木駅駅舎を市民の声により現在の場所に移築。「生まれ変わった駅舎をもう一度未来に向けて活躍させたい」との思いから、この博物館が併設された。「魔方陣」とは縦・横・斜めそれぞれのマスの合計がどれも同じになる古来よりあるパズルのこと。クルマをこのパズルに当てはめると、クルマの色・生産国・メーカー・製造年のそれぞれの合計は「スーパーカー」というひとつの答えになるのではないか。そんなクルマの楽しみ方を提案できたらという思いを込めて、多くの人々に愛されるスーパーカーを集め、「魔方陣スーパーカーミュージアム」と名づけられたという。スーパーカー文化の伝承を目的に約30台を展示、それらすべてが動態保存されている。入場料も良心的な設定で、ゆったりとした展示スペースに並べられたスーパーカーたちをじっくり見学したあとは、施設内に置かれたお座敷列車「オロ12 855(吾妻)」の車内でソフトアイスやドリンクを飲みながらスーパーカーたちをゆったりと眺めることもできる。ちなみにソフトアイスは150円、深煎りコーヒー150円(ホット、アイスとも)、アイスティ100円とこちらも良心的だ。
なお、同じ敷地内には山本有三の小説「路傍の石」の主人公、吾一がぶら下がった鉄橋を再現した「吾一の鉄橋」もある。
●住所:栃木県栃木市野中町553
●入館料:大人800円、子供(小学生以下)300円、5歳以下は無料。団体割引等あり
●開館日:金、土、日、祝日のみ開館、開館時間:10時~17時(最終入館は16時30分)
●駐車場:あり(団体での利用の場合、運動公園駐車場の利用も可能※要事前連絡
●問い合わせ先:☎0282-20-5521
●アクセス:東北自動車道 栃木インターチェンジより約5分。JR両毛線栃木駅より市営バス寺尾線「運動公園入口」下車約12分。東武日光線新栃木駅より市街地北部循環線 「総合運動公園前」下車約11分。
●展示車両は入れ替わる場合あり。駅舎・吾一の鉄橋の見学は無料。
【自動車博物館へ行こう】「魔方陣」のボーラ、メラクで解明するスーパーカーの魅力
1970年代、イタリアンスーパーカーはなぜ人々を魅了したのか。「魔方陣 スーパーカーミュージアム」ではその理由がよくわかる。今回はジウジアーロがデザインした、マセラティ・ボーラ、マセラティ・メラクを紹介しよう。(Motor Magazine 2016年10月号より)
高性能であるだけではスーパーカーとしては不十分だった
1970年代、人々を魅了したスーパーカーは、飛び抜けた最高出力や最高速、0→100km/h加速などを誇るとともに、とても市販化されるとは思えない浮世離れしたエキゾティックなスタイリングを特徴としていた。
当時スーパーカーと呼ばれたモデルのほとんどはイタリア製の官能的なクルマだったが、高性能であるだけではスーパーカーとしては不十分だったのだ。
普通なら市販化不可能と思われるような斬新なデザインが具現化されていたことが大きなポイントで、デザイナー個人やカロッツェリアの実力が大きな注目を集めた時代でもあった。
当時、絶大な人気を誇っていたのが、ピニンファリーナ、ベルトーネ、ギア、イタルデザインといったカロッツェリアや、ジョルジョ・ジウジアーロ、マルチェロ・ガンディーニをはじめとしたデザインなーだった。
ジウジアーロは、ベルトーネ、カロッツェリア・ギアに所属していた頃から天才デザイナーとして大きな注目を集め、アルファロメオ・ジュリアスプリントGT、BMW 3200CS、マセラティ・ギブリ、デトマソ・マングスタなどをデザイン。イタルデザインを興してからはマセラティ・ボーラやメラクをデザインしている。
魔方陣 スーパーカーミュージアムには、1970年代のジウジアーロの傑作、マセラティ・ボーラ、マセラティ・メラクが展示されている。
マセラティ ボーラ(1974年)
1971年のジュネーブオートサロンでマセラティ初のミッドシップスポーツとしてデビュー。落ち着いたスタイリングはイタルデザインを興したばかりのジョルジョ・ジウジアーロの手によるものだった。4輪独立サスペンション、4輪ディスクブレーキもマセラティ初。当時シトロエン傘下にあり、各部は油圧作動(ハイドロ)となっていた。エンジンは4.7LのV8で、1976年から4.9L版も加わるが、生産はわずか571台にとどまった。
マセラティ ボーラ(1974年)主要諸元
●全長×全幅×全高=4335mm×1770×1135mm
●ホイールベース=2600mm
●エンジン=水冷V型8気筒DOHC
●排気量=4719cc
●最高出力=310ps/6000rpmrpm
●最大トルク=47.0kgm/4200rpm
●車両重量=1400kg
●最高速=280km/h
マセラティ メラク (1979年)
1972年のパリサロンに登場。ボーラに似たボディにシトロエンSM用のV6エンジンを搭載していた。エンジンフードはフラットとなり、独立したCピラーを持つのが特徴で、エンジンをV6化したことでスペースに余裕ができ、室内はプラス2となった。3Lエンジンは当初190psだったが、1975年に220psへアップ。1983年まで約1800台が生産されるヒットとなった。
マセラティ メラク エスエス(1979年)主要諸元
●全長×全幅×全高=4335mm×1770×1135mm
●ホイールベース=2600mm
●エンジン=水冷V型6気筒DOHC
●排気量=2965cc
●最高出力=220ps/6500rpm
●最大トルク=27.5kgm/4500rpm
●車両重量=1180kg
●最高速=248km/h
魔方陣 スーパーカーミュージアム
NPO法人 ToSCA(トスカ) 旧栃木駅舎保存会が運営する自動車博物館。昭和3年に建てられたドイツ様式近代建築のJR旧栃木駅駅舎を移築、「生まれ変わった駅舎をもう一度未来に向けて活躍させたい」との思いからスーパーカーミュージアムが併設された。「魔方陣」とは縦・横・斜めそれぞれのマスの合計がどれも同じになる古来よりあるパズルのこと。クルマをこのパズルに当てはめると、クルマの色・生産メーカー・製造年のそれぞれの合計は「スーパーカー」というひとつの答えになるのではないか。そんなクルマの楽しみ方を提案できたらという思いを込めて、「魔方陣スーパーカーミュージアム」と名づけられたという。スーパーカー文化の伝承を目的に約30台を展示、それらすべてが動態保存されているという。入場料も良心的な設定で、ゆったりとした展示スペースに並べられたスーパーカーたちをじっくり見学したあとは、施設内に置かれたお座敷列車「オロ12 855(吾妻)」の車内でソフトアイスやドリンクを飲みながらスーパーカーたちをゆったりと眺めることもできる。ちなみにソフトアイスは150円、深煎りコーヒー150円(ホット、アイスとも)、アイスティ100円とこちらも良心的だ。なお、同じ敷地内には山本有三の小説「路傍の石」の主人公、吾一がぶら下がった鉄橋を再現した「吾一の鉄橋」もある。
●住所:栃木県栃木市野中町553
●入館料:大人800円、子供(小学生以下)300円、5歳以下は無料。団体割引等あり
●開館日:金、土、日、祝日のみ開館、開館時間:10時~17時(最終入館は16時30分)
●駐車場:あり(団体での利用の場合、運動公園駐車場の利用も可能※要事前連絡
●問い合わせ先:☎0282-20-5521
●アクセス:東北自動車道 栃木インターチェンジより約5分。JR両毛線栃木駅より市営バス寺尾線「運動公園入口」下車約12分。東武日光線新栃木駅より市街地北部循環線 「総合運動公園前」下車約11分。
●展示車両は入れ替わる場合あり。駅舎・吾一の鉄橋の見学は無料。
【自動車博物館へ行こう】魔方陣スーパーカーミュージアムはさまざまなメーカー、国、時代がひとつの答えを導き出す不思議な博物館
栃木市にある「魔方陣スーパーカーミュージアム」はぜひ訪れてみたい自動車博物館だ。今回はフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティとともに、スーパーカー文化を作り上げていった名車を紹介しよう。(Motor Magazine 2016年10月号-12月号より)
意味深な名称の謎が解き明かされる
「魔方陣(Magic square)」とは正方形の方陣に数字を配置し、縦・横・対角線のいずれの列についても、その列の数字の合計が同じにパズルのこと。クルマをこのパズルに当てはめると、メーカー、生産国、製造年のそれぞれの合計は「スーパーカー」というひとつの答えになるのではないか。栃木市にある「魔方陣スーパーカーミュージアム」はそんなクルマの楽しみ方を提案できたらという思いを込めて作られた自動車博物館だ。
さらに博物館誕生の経緯を辿れば、取り壊しの危機にあったJR旧栃木駅駅舎を残そうという市民運動がきっかけだったともういう。「JR旧栃木駅駅舎」を「もう一度未来に向けて活躍させたい」という願いが詰まっているのだ。
そこには展示されているのは、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、ロータス、ジャガー、ポルシェ、ブガッティ、ランチア、ビュイックといった外車から、ニッサンフェアレディZ432。スカイラインGT-R、トヨタ2000GT、ホンダ、いすゞベレット1600GTR、三菱ギャランGTOなどの国産車まで様々なスーパーカー。それぞれが重要なパズルとなっている。まさに「魔方陣」のような博物館だ。
ロータス ヨーロッパ
漫画「サーキットの狼」で一躍人気者に
1966年にコーリン・チャップマンの構想で誕生した世界初量産ミッドシップスポーツ。当初はルノー製1.5Lエンジンを搭載、1971年にエラン用1.6LDOHCにスイッチ、1972年には最終型としてエランスプリント用ビッグバルブ搭載のスペシャルが登場した。
ロータス ヨーロッパ スペシャル デロルトキャブ仕様(1972年)主要諸元
●全長×全幅×全高=4000×1640×1090mm
●ホイールベース=2335mm
●エンジン=水冷直列4気筒DOHC
●排気量=1558cc ●最高出力=126ps/6500rpm
●最大トルク=15.6kgm/5500rpm
●車両重量=710kg
●最高速=195km/h
●車両価格=365万円
ポルシェ930ターボ
今に至るポルシェ911ターボの源流
1974年のパリサロンでデビュー。930/50型の3Lエンジンは260psを発揮し、250km/hの最高速と0→100km加速5.2秒を謳った。ワイドなリアフェンダーと大型リアスポイラーが特徴で、1978年に3.2Lに。1981年にいったん途絶え1983年に3.3Lで復活した。魔方陣 スーパーカーミュージアムに展示されているのはケーニッヒ仕様。
ポルシェ930ターボ (1979年)主要諸元
●全長×全幅×全高=4290×1775mm×1305mm
●ホイールベース=2270mm
●エンジン=空冷水平対向6気筒DOHC
●排気量=2993cc
●最高出力=260ps/5500rpm
●最大トルク=35.0kgm/4000rpm
●車両重量=1195kg
●最高速=250km/h
●0→100km/h加速=5.2秒
ポルシェ959
ポルシェの先進の4WD技術に注目が集まる
ポルシェの4WD技術の集大成が959。956や962Cのレーシングカーの流れを汲む水冷ヘッドを持ったフラット6を搭載、ツインターボで450psを発生し、6速MTを介して4輪を駆動した。4WDシステムは電子制御で走りに応じて適切な前後トルク配分を行う。その高性能ぶりは1986年のパリ~ダカールラリーでの優勝で証明された。
ポルシェ959 (1985年)主要諸元
●全長×全幅×全高=4270×1860×1270mm
●ホイールベース=2300mm
●エンジン=水冷水平対向6気筒DOHCツインターボ
●排気量=2850cc
●最高出力=450ps/6500rpm
●最大トルク=51.0kgm/5500rpm
●車両重量=1770kg
●最高速=315km/h
●0→100km/h加速=3.9秒
●車両価格=42万ドイツマルク(1985年当時)
ブガッティEB110
1991年にブランドが復活、現在はフォルクスワーゲングループに
創始者エットーレ・ブガッティ(EB)の生誕110年にあたる1991年にブランドが復活。フェラーリF40を手掛けたニコラ・マテラッティとジャンパオロ・ベネティーニが取りまとめを行なった。CFRPシャシのミッドに搭載した3.5LのV12DOHC60バルブは4基のIHI製ターボによって560psを発生する。6速MTとトルセンデフ式4WDシステムを介して最高速340km/hを謳っていた。1992年にはSS(スーパースポーツ)を追加した。その後、再びブガッティの生産は中断されたが、1998年にブガッティ・オートモビルとして復活。ヴェイロンは1001psを発生する8LのW16+4ターボを搭載し、最高速400km/hと世界最速を実現する。
ブガッティEB110(1994年)主要諸元
●全長×全幅×全高=4400×1940×1114mm
●ホイールベース=2550mm
●エンジン=V型12気筒DOHC
●排気量=3500cc
●最高出力=560ps/8000rpm
●最大トルク=62.3kgm/3750rpm
●車両重量=1570kg
●最高速=340km/h
●0→100km/h加速=3.46秒
●車両価格=4980万円(1994年当時)
ジャガーXJR-15
車両価格1億円を超えるスーパーカー
トム・ウォーキングショー・レーシングが手掛けた公道を走るレーシングカー。6L V12エンジンは450psを発生し、50台限定で1990~92年まで生産された。さらに760psを発揮する7.4LのLMも企画された。また当時はジャガーからも3.5L V6ツインターボで352km/hを可能とするXJ220をラインナップしていた。
ジャガーXJR-15 (1990年)主要諸元
●全長×全幅×全高=4800×1900×1100mm
●エンジン=V型12気筒OHC
●排気量=5990cc
●最高出力=450ps
●最大トルク=58.1kgm
●車両重量=1050kg ●最高速=297km/h
●0→100km/h加速=3.2秒
●車両価格=50万ポンド(1990年当時)
BMW M1
イタルデザインがスタイリングを担当
グループ4レースに挑むべく1978年登場のBMW初のミッドシップスポーツ。スタイリングを担当したのはイタルデザインで、エンジニアリングは当初ランボルギーニが担当する予定だった。しかしこの計画は頓挫して組み立てはバウア社で行われることになった。CSL譲りのM88型3.5Lの直6DOHCは277psを発揮した。
BMW M1 (1979年) 主要諸元
●全長×全幅×全高=4360×1824×1140mm
●ホイールベース=2560mm
●エンジン=直列6気筒DOHC
●排気量=3453cc
●最高出力=277ps/6000rpm
●最大トルク=33.0kgm/5000rpm
●車両重量=1300kg
●最高速=262km/h
●0→100km/h加速=5.0秒
●車両価格=11万3000ドイツマルク
ランチア デルタ HF インテグラーレ エボリツィオーネII
ラリーシーンでの圧倒的な強さが印象的
1979年に登場したデルタは、1983年に1.6Lターボの4×4を追加。1987年からのWRCのグループA化で2LターボのHF4WDが誕生。1988年にインテグラーレとなり、1989年に16バルブ化、1991年に210psのエボリツィオーネ、1993年には215psのエボリツィオーネIIへと進化した。
ランチア デルタ HF インテグラーレ エボリツィオーネII (1994年)主要諸元
●全長×全幅×全高=3900mm×1700×1365mm
●ホイールベース=2480mm
●エンジン=直列4気筒DOHC
●排気量=1995cc
●最高出力=215ps/5750rpm
●最大トルク=32.0kgm/2500rpm
●車両重量=1350kg
●最高速=220km/h
●車両価格=565万円(1994年当時)
魔方陣 スーパーカーミュージアム
NPO法人 ToSCA(トスカ) 旧栃木駅舎保存会が運営する自動車博物館。取り壊しの危機にあったJR旧栃木駅駅舎を市民の声により現在の場所に移築。「生まれ変わった駅舎をもう一度未来に向けて活躍させたい」との思いから、この博物館が併設された。スーパーカー文化の伝承を目的に約30台を展示、それらすべてが動態保存されている。入場料も良心的な設定で、ゆったりとした展示スペースに並べられたスーパーカーたちをじっくり見学したあとは、施設内に置かれたお座敷列車「オロ12 855(吾妻)」の車内でソフトアイスやドリンクを飲みながらスーパーカーたちをゆったりと眺めることもできる。ちなみにソフトアイスは150円、深煎りコーヒー150円(ホット、アイスとも)、アイスティ100円とこちらも良心的だ。なお、同じ敷地内には山本有三の小説「路傍の石」の主人公、吾一がぶら下がった鉄橋を再現した「吾一の鉄橋」もある。
●住所:栃木県栃木市野中町553
●入館料:大人800円、子供(小学生以下)300円、5歳以下は無料。団体割引等あり
●開館日:金、土、日、祝日のみ開館、開館時間:10時~17時(最終入館は16時30分)
●駐車場:あり(団体での利用の場合、運動公園駐車場の利用も可能※要事前連絡
●問い合わせ先:☎0282-20-5521
●アクセス:東北自動車道 栃木インターチェンジより約5分。JR両毛線栃木駅より市営バス寺尾線「運動公園入口」下車約12分。東武日光線新栃木駅より市街地北部循環線 「総合運動公園前」下車約11分。
●展示車両は入れ替わる場合あり。駅舎・吾一の鉄橋の見学は無料。
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2019/01/23 01:43:01
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