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2019年05月26日

Z4とは両極端なオープンモデルだろう

Z4とは両極端なオープンモデルだろう 贅沢なオープンカーはドライブの概念を覆す、かもしれない──BMW M850i xDriveカブリオレ試乗記

ビー・エム・ダブリューといっても、昨今はさまざまなモデルがあり、好みはわかれる。「3シリーズ」や「5シリーズ」のようなスポーティセダンが好きなひともいれば、昨今はスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)と、独自のコンセプトをうたう「Xシリーズ」のファンも多い。そうしたなか、昔から一定のファンを有するのはスポーティクーペ&カブリオレだ。

2019年2月に日本でも販売開始された8シリーズ・カブリオレは、いかにBMWがこのジャンルで卓越しているかを示す、絶好のショーケース・モデルといえる。ちなみに、8シリーズ・カブリオレは、2018年のル・マン24時間レースの会場で発表された8シリーズ・クーペがベースだ。

今回試乗したモデルは、4.4リッターV型8気筒ターボエンジンに4WDシステムを組み合わせた「BMW M850i xDriveカブリオレ」だった。なお、ほかに3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジン搭載モデルも選べる。

試乗した印象を先に記すと、フルオープンボディの爽快感と、トルクがたっぷりある気持ちよい走り、そして適度なスポーティさが絶妙にブレンドしていた。ほかに類がない完成度で、いちど乗ったら忘れられないみごとな出来だ。

M850i xDriveカブリオレは、4855mmの全長に対し、車高が1345mmに抑えられているゆえ、伸びやかで美しい。そして、長めのエンジン・フードがパワー感を強調する。やや後退しているキャビンは、初代8シリーズや初代6シリーズを想起させるのも魅力だ。

優雅なボディを持つM850i xDriveカブリオレが搭載するエンジンは、なかなか過激である。750Nmもの最大トルクを1800rpmから発生する設定だ。アクセルペダルを介して、ドライバーと車体が一体化したようなハンドリングはBMW的であるものの、ウルトラ・シャープというほどではない。

カミソリのような切れ味を求めるなら「Z4」を選べばよい。それだけにM850i xDriveカブリオレは、快適志向に振られている。軽めのステアリングの操舵感や車体の反応速度、カーブでのロール具合などは、2820mmと長めのホイールベースを持つグランド・ツアラーを意識させる。

もちろん、パワフルなエンジンを搭載するから飛ばせば速い。2000rpmを超えると、中音を中心とした心地よい音が”吠える”のだ。

中間加速はかなり俊敏で、BMWならではとも言うべきスムーズな吹け上がりが運転して気持ちいい。

もちろん低速域でも魅力的だ。ゆったりとした乗り心地によって、なかなか優雅な気分にさせてくれる。いっぽう、高速では車体のフラット感が増す。といっても足まわりが硬すぎるわけでもないので、うまくボディ各所が捩れてショックを吸収しているのだろう。

オープンでの走行は、低めのウィンドシールドごしに空が見える。そういえば、Z4のようなロードスターでは、前を見ているときも空が視界に入るよう設計するのがお約束といわれている。そんなお約束を、M850i xDriveカブリオレにも取り入れているのだ。

しかも、風の巻き込みはすくない。じつに巧妙に、風の流れが設計されているようだ。必要に応じ、リアシート部分にウィンドストップ(はめ込み式の折りたたみ型スクリーン)を装着出来るものの、使う場面はほとんどないかもしれない。

ソフトトップを閉じたドライブも快適だ。ソフトトップを閉じた状態でも、前後サイドウィンドウを下げれば、適度に風が吹き込み気持ちいい。

インテリアは贅沢だ。クオリティの高いレザーやウッドをふんだんに使っているうえ、シフト・レバーはなんとクリスタル製で美しい。

もちろん、贅沢なだけでなく、実用性も高い。広くはないもののリアシートがあるから、いざというときは4人乗れるし、ラゲッジ・ルーム容量もそれなりにある。しかも、リアシートのバックレストを倒せば、ラゲッジ・ルームとつながるのも便利だ。

M850i xDriveカブリオレを運転していると、ドライブの面白さを再発見出来るかもしれない。速度コントロールがうまく出来るパワープラントや、路面の凹凸をていねいにいなすサスペンションシステムがドライブを快適にするうえ、ソフト・トップをおろせば、これまでとは違う景色が見られるからだ。

“徹底的に優雅なカブリオレに仕上げよう”といった開発者の思いを強く感じるM850i xDriveカブリオレは、ドライブの概念を変えてくれそうだ。オープン・カーを所有した経験のない人にぜひ乗って欲しい1台である。



【海外試乗】BMW M850i xDriveコンバーチブルは、オープンとクーペのいいとこ取りができるハイパフォーマンスモデルだ

ある意味クーペ以上に贅沢な存在と言えるかもしれないBMW8シリーズコンバーチブル。日本ローンチ前にポルトガルで行われた国際試乗会でのレポートをお届けする。(Motor Magazine 2019年6月号より)

幌の開閉時間は15秒
8シリーズ(G15)に続きカブリオレ(G14)が加わった。ポルトガルで試乗できたのは530ps、750Nmという大パワーとトルクを発揮する4.4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載したM850i xDrive。クーペより125kg車両重量が増えているにもかかわらず、軽快で気持ちの良い走りを楽しめた。

重量が増えたのは、ボディを補強したためである。床下の補強材も、クーペより厚みのあるものを使っている。安全性に関してはロールオーバーに備えてAピラーの内部には15×60mmのパイを入れて補強しているし、後席ヘッドレストの後ろには転倒時にポップアップして乗員を守るロールオーバーバーも備える。結果的にボディ剛性は、クーペ比でわずか2%ダウンに収まっている。

幌の開閉時間は15秒。50km/h以下なら走行中でも開閉が可能になった。さらに停まっていても、クルマの近くにいればリモートコントロールキーを使って開閉することが可能になっている。

俊敏さに安定感を与えるxDrive
クーペはルーフが低くなっているので、後席は手荷物専用場所のような雰囲気がある、だが、オープンにすればカブリオレはルーフを収納するスペースによりやや横幅が狭いものの、ヘッドクリアランスは無限大。リアシートは、比較的快適である。

オープン状態にしても風の巻き込みは弱く、高速道路でも十分に楽しめた。ウインドディフレクターを立てることで、ハイスピードでも前席はほとんど問題ない。ルーフを閉めると4レイヤーの効果でほぼクーペ並みに静かだから、カブリオレなら両方のいいとこ取り的な使い方ができそうだ。

加速は100km/hまで3.9秒と俊足を誇るが、xDriveのおかげもあって安定感は高い。高速道路だけではなく、ワインディングロードでも安定した走行が可能である。ただ安定しているのではなく、ハンドルを向けた方への回頭性も良い。これはリアアクスルステアを採用していることも影響しているだろう。

71km/h以上なら安定方向に後輪を動かし、それ以下なら回頭性を生かすように逆位相に動くからだ。ワインディングロードを十分に楽しんで走ることができた。(文:こもだきよし)

■BMW M850i xDrive コンバーチブル主要諸元
●全長×全幅×全高=4855×1900×1345mm
●ホイールベース=2820mm
●車両重量=2120g
●エンジン= V8DOHCツインターボ
●排気量=4394cc
●最高出力=530ps/5500rpm
●最大トルク=750Nm/1800-4600rpm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=8速AT
●価格=1838万円(税込)

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Posted at 2019/05/26 21:40:33

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