「未来のドライビングプレジャーとは?」というテーマを掲げたEVスポーツコンセプト「BMW ヴィジョン M NEXT」が、6月25日から27日かけてドイツ・ミュンヘンのBMW Weltで開催されるイベント「BMW Group #NEXTGen」において初公開される。
今回、BMWグループとのコラボレーションの一環として、ドイツ現代美術を代表するアーティストのトーマス・デマンドが「ヴィジョン M NEXT」のディテールからインスピレーションを得て、紙を使用して制作。トーマス・デマンドはミュンヘン生まれで、現在はベルリンとロサンジェルスを拠点としながら、写真をベースにした作品を発表し続けている。
コンセプトカーのディテールを紙で制作して撮影
BMWグループデザインのシニアバイスプレジデントを務めるアドリアン・ファン・ホーイドンクと、トーマス・デマンドはお互いに親交を続けており、将来のモビリティや都市について話し合うため、定期的な会合を行っている。今回、BMWグループはデマンドに対して公開前の「ヴィジョン M NEXT」を見せ、彼のインスピレーションを刺激した。
デマンドは「ヴィジョン M NEXT」から様々なディテールを選び、それらに基づいて紙でモデルを作成。これらを写真撮影し、今回の作品を作り上げた。このペーパークラフトは、実際のモデルのカラーリングと「ヴィジョン M NEXT」の外観を抽象的に再現している。今月末、ミュンヘンにおいて「ヴィジョン M NEXT」が実際に発表されるまで、観客はこのアートから実車を想像することになるという。
「スタディモデルの『ヴィジョン M NEXT』は、通常の市販車の使用環境を離れた、複雑な要素を持った自動車です。このようなコンセプトは、将来のヴィジョンやアイディアを現実化するために、興味深い機会を与えてくれます」
ドライビングプレジャーの可能性を示す「ヴィジョン M NEXT」
BMWは、2018年に発表したEVコンセプト「ヴィジョン iNEXT」に続き、今回発表されるEVスポーツコンセプト「ヴィジョン M NEXT」の2台によって、将来のモビリティの姿を示していくことになる。「ヴィジョン iNEXT」が自動運転の可能性を見せたのに対し、「ヴィジョン M NEXT」は未来のテクノロジーがどのようにドライビングプレジャーを高めることができるかを模索しているという。