2019年09月06日
エンブレムの///Mがグレード名になるとは
「BMW M」のカラースキームを採り入れた世界750台の限定車「BMW M4エディション///Mヘリテージ」が登場!
BMWはこのほど、「BMW M4」をベースにした世界750台限定モデル「BMW M4エディション///Mヘリテージ」を本国で発表。9月13~15日にドイツ・ニュルブルクリンクで開催されるDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)第8戦の場で初披露される。
ライトブルー、ダークブルー、レッドの「BMW M」を象徴する3色がキーカラー
このたび登場した「M4エディション///Mヘリテージ」は、BMW Mの手がけるレーシングカーを含めた高性能モデルの象徴的な伝統を反映した、エクスクルーシブな内外装を採用しているのが特徴。ご存知のように、「BMW M」のマークにはライトブルー、ダークブルー、そしてレッドの3色のラインがあしらわれているが、この象徴的な3色が内外装に採り入れられている。
ボディカラーはBMW Mのキーカラー3色に合わせてラグナセカブルー、ベルベットブルーメタリック、そしてイモラレッドを設定。さらにCFRP製ルーフパネルには3色のストライプをあしらう。オービットマットカラーにペイントされるホイールは、スタースポークデザインの鍛造20インチだ。
2トーンカラーのフルレザーMシートは、ラグナセカブルーとベルベットブルーメタリックのボディにはシルバーストーンとブラックの2トーン仕上げ。コントラストステッチはベルベットブルーとオレンジの2色が用いられる。一方、イモラレッドのボディにはレッドとブラックの2トーンで、コントラストステッチのカラーはイエローとレッドだ。
そのほか、「Edition///M HERITAGE」の文字が、ヘッドレストやインパネ、スカッフプレートにシリアルナンバーとともに表示され、限定モデルを主張する。
BMW M 歴史を讃える特別仕様車 ロゴと同じ3色のM4クーペ 限定750台
直列6気筒エンジンは450ps仕様
BMW Mは、そのモータースポーツにおける長年の歴史を讃える特別仕様車「M4エディション ///Mヘリテージ」を発表した。
750台の限定生産となるM4エディション ///Mヘリテージは、既存のM4クーペをベースに、BMW Mのロゴを思わせる特別な内外装で仕立てられている。車名の「///M」は、あの有名なロゴを表しているのだ。最高出力450psと最大トルク56.1kg-mを発生する3.0L直列6気筒ツインターボ・エンジンは、現行のM4クーペ・コンペティションと同じ仕様だ。
ボディカラーは、BMW Mの前身であるBMWモータースポーツ時代から使われている3色のストライプにちなみ、水色(ラグナセカ・ブルー)、青紫(ベルベットブルー・メタリック)、赤(イモラ・レッド)の3色から選べる。2019年11月から2020年4月の間に、世界で750台が限定販売されるという。
さらにルーフには、カーボンファイバーにBMW Mの3色を色づけした特別なストライプが施される。また、マットなオービット・グレイ仕上げの20インチ軽量鍛造アロイ・ホイールも装着する。
DTMが行われるニュルブルクリンクで公開
インテリアは、ボディカラーに合わせた2トーン・レザーとコントラスト・ステッチが用意される。ラグナセカ・ブルーとベルベットブルー・メタリックのボディには、シルバーストーン/ブラックのレザーに、ターコイズまたはベルベットブルーとオレンジのステッチが入る。そしてイモラ・レッドのボディでは、レッド/ブラックのレザーに黄色と赤のステッチが組み合わされる。
ヘッドレストにはステッチと同色の糸で「エディション ///Mヘリテージ」のロゴを刺繍。ダッシュボードのカーボンファイバーにも3色のストライプが入る。ダッシュボードとドアシルプレートには、ロゴに加えシリアルナンバーが刻まれる。
この限定モデルは、9月13日から15日にドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)が行われるニュルブルクリンクで一般公開される予定だ。
BMW M4 に450馬力の「エディション/// Mヘリテイジ」…世界750台限定のMカラー仕様
BMWは9月3日、ドイツ・アイフェルで9月13~15日に開催されるDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)において、『M4エディション/// Mヘリテイジ』(BMW M4 Edition ///M Heritage)を初公開すると発表した。
BMWは現在、レーシングカーの『M4 DTM』でDTMに参戦している。そのベース車両の『M4クーペ』の特別モデルが、M4エディション/// Mヘリテイジだ。2019年11月から2020年4月にかけて、全世界向けに750台を限定生産する。
ライトブルー、ダークブルー、レッドの3色は、BMW Mのロゴに使用されている。1972年にBMW モータースポーツが設立されてすぐに、BMW『3.0 CSL』ベースのレーシングカーに、これらの3色が使用されたのがルーツだ。この3.0 CSLは、ツーリングカーレースで成功を収めた。
◆BMW Mを象徴する3色のボディカラー
それ以来、3色のクラシックなBMW Mカラーのストライプは、BMW Mのパフォーマンスとデザインを象徴するものとなる。M4エディション/// Mヘリテイジは、この3色の組み合わせを、専用の内外装に取り入れている。
M4エディション/// Mヘリテイジには、ラグナセカブルー、ベルベットブルーメタリック、イモラレッドの3色のボディカラーが設定された。さらに、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製ルーフには、BMW Mの3色の装飾ストリップを、特別な製造プロセスを使用して表現した。足元は、オービットグレイマットカラー仕上げのスタースポークデザインを施した鍛造20インチMアルミホイールで引き締めている。
◆ボディカラーに合わせたインテリア
インテリアは、カラーと素材を専用仕立てとした。ツートンカラーデザインの専用フルレザーMシートを標準装備する。シートバックには開口部が設けられた。シートの色は、3色のボディカラーとコーディネートされており、2色のコントラストステッチが添えられる。ボディカラーがラグナセカブルーとベルベットブルーメタリックの場合、シートにはターコイズブルーのステッチが施されたシルバーストーン/ブラック、またはベルベットブルーとオレンジが用意される。ボディカラーがイモラレッドの場合、シートのレッドとブラックが、イエローとレッドのコントラストステッチに対応している。
M4エディション/// Mヘリテイジでは、専用に設計されたインテリアカーボントリムストリップを採用する。CFRP構造に3つのMカラーを特長とするストライプデザインを導入した。インテリアトリムストリップとドアシルの両方に、限定生産車を示す「Edition /// M Heritage」と「1/750」の刻印が付いたエンブレムが装着される。フロントのヘッドレストは、ターコイズ、オレンジ、レッドの「/// M Heritage」ロゴ入りだ。
◆3.0直6ツインターボは「コンペティションパッケージ」仕様
直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、「コンペティションパッケージ」仕様となっており、最大出力は19hpプラスの450hpに強化される。最大トルクは56.1kgmを引き出す。トランスミッションは、7速デュアルクラッチの「M DCT」だ。0~100km/h加速4.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。BMWは、M4エディション/// Mヘリテイジはダイナミクス、俊敏性、精度を備えた高性能スポーツカーのハンドリングが体験できる、としている。
源流はココかな
【BMW Mの系譜(3)】初代M3(E30)はツーリングカーレースで勝つために量産車と並行して開発
初代M3(E30)は明確なターゲット(欧州ツーリングカー選手権制覇)を持って開発されたモデルだが、高性能なセダンという個性は販売面でも大成功、その後のMモデルの方向性に大きな影響を与えることになった。
高性能なスポーツセダンとして量産モデルも大ヒット
F1グランプリを直列4気筒1.5Lターボエンジンで席巻したBMWモータースポーツ社は、その活動を終了すると、新しいツーリングカーレースにエネルギーを注ぎ込んだ。
そして誕生させたのが、初代M3(1986年・E30型)だった。当時始まって間もないグループA規定のツーリングカーレースに参戦するため、BMWは量産車とモータースポーツ仕様の車両を並行して開発することになった。
グループAのツーリングカーの改造範囲は厳しく制限されており、1年間で5000台以上の生産を義務付けられた量産車3シリーズは、最初からこのレースへの参加を想定して設計されていた。またすでにメルセデス・ベンツが「190E 2.3-16」を開発して1985年に参戦を開始しており、それに対抗するために開発を急ぐ必要もあった。
そこでM1やM5に搭載されて大活躍していた3.5L直列6気筒エンジンを4気筒化、排気量を2.3Lとした新エンジンを開発したのだった。
ボディは3シリーズ(2ドアセダン)をベースとしながらも剛性や空力性能を高めるためワイドトレッド化し、大きなホイールを装着するためにブリスターフェンダーを採用、さらにリアウインドウ角度が見直され、トランクをハイデッキ化して大型のリアウイングを装備、その結果、標準型3シリーズと共通するパネルはボンネットとルーフのみとなった。
こうして完成したM3は、レースでいきなり連戦連勝、1987年にはロベルト・ラヴァーリアがBMW M3で世界ツーリングカー選手権のチャンピオンに輝き、ドイツツーリングカー選手権(DTM)で2度タイトルを獲得、5年間で多数の国際的なツーリングカーレースで数々の好成績を収めた。
レースに勝つために設計されたM3は、同じクラスの車両はもとより、ひとクラス上の車両とも互角以上の戦いを展開、またサーキットだけではなくラリーでも大活躍した。
レース参戦をターゲットに開発されたM3は、最高出力200psでスタートし、1987年のエボリューションモデルで215ps、1988年のエボリューションIIで220psに進化、ドイツツーリングカー選手権(DTM)のレギュレーション変更に伴い1990年に登場したスポーツエボリューションでは排気量が2.5Lとなり238psにパワーアップしている。
また、公道仕様の量産車は販売面でも大成功を収め、要望に応じて設定されたM3カブリオレ(765台)、レースでのタイトル獲得を記念した限定車も含めて、1990年に生産終了となるまでに1万7970台が販売された。
BMW M3 (1986) 主要諸元
●全長:4360mm
●全幅:1675mm
●全高:1365mm
●ホイールベース:2560mm
●車両重量:1165kg
●エンジン:直列4気筒 DOHC
●排気量:2302cc
●ボア×ストローク:93.4×84.0mm
●最高出力:200ps/6750rpm
●最大トルク:240Nm/4750rpm
●駆動方式:FR
●トランスミッション:5速MT
●サスペンション:ストラット/セミトレーリングアーム
●最高速:235km/h
●0→100km/h加速:6.7秒
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BMW | 日記
Posted at
2019/09/06 20:07:19
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