スバルがインプレッサとXVの改良モデルを発表。XVはe-BOXERグレードを拡充
2019年10月10日、スバルはインプレッサとXVの改良モデルを発表。11月15日に発売する。
内外装のデザインを刷新し、安全&機能装備も充実
国内マーケットでも、海外マーケットでも、スバルブランドで最量販車種である現行型のインプレッサ(スポーツ/G4)は、2016年10月に発表された5代目にあたる。またXVは、インプレッサをベースに最低地上高や全幅を拡大するなどによりクロスオーバーSUVとしたモデルで、現行型は2017年4月に発表された3代目になる。この両モデルにデザイン変更をともなう大幅改良が施され、11月15日に発売となる。
インプレッサスポーツとインプレッサG4の改良点について
エクステリアではヘッドライトやバンパー、グリルなどのフロントまわりやアルミホイールなどのデザインを刷新し、スポーティな印象に。また、インテリアではマルチファンクションディスプレイやメーター、シートなどのデザインも変更している。
安全運転支援システムのアイサイト・ツーリングアシストを全車に標準装備し、アダプティブドライビングビームなどの先進安全技術も採用して、総合安全性能をさらに進化させている。また、サスペンションの改良によりSGP(スバル グローバル プラットフォーム)の強みを引き出し、乗り心地の良さとハンドリング性能を高次元で両立している。
このほかにも、アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能やリバース連動ドアミラーなどを採用して利便性を向上させるなど、機能の充実化も図られている。
XVの改良点について
ハイブリッドのe-BOXERを搭載した新グレード「2.0e-L アイサイト」と「2.0e-S アイサイト」を追加した。現在、XV販売台数のうち約30~40%がe-BOXER搭載グレードということもあり、ラインアップを拡大した形だ。なお、2.0Lエンジン搭載車はすべてハイブリッドのe-BOXERとなり、ガソリン車は1.6Lのみとなった。
アイサイト・ツーリングアシストやアダプティブ ドライビングビームなども安全装備の充実、エクステリアやインテリアのデザイン変更や機能装備の充実などは、インプレッサとほぼ同様だ。
インプレッサスポーツ/インプレッサG4 車両価格(10%税込)
1.6i-L アイサイト(FF):200万2000円
1.6i-L アイサイト(4WD):222万2000円
1.6i-S アイサイト(FF):224万4000円
1.6i-S アイサイト(4WD):246万4000円
2.0i-L アイサイト(FF):224万4000円
2.0i-L アイサイト(4WD):246万4000円
2.0i-S アイサイト(FF):248万6000円
2.0i-S アイサイト(4WD):270万6000円
XV 車両価格(10%税込)
1.6i アイサイト(4WD):220万円
1.6i-L アイサイト(4WD):233万2000円
2.0e-L アイサイト(4WD):265万1000円
2.0e-S アイサイト(4WD):287万1000円
Advance(4WD):292万6000円
【充実の進化でライバルの追撃なるか!?】 スバル インプレッサ 3年目のビッグマイナーチェンジ!!!
スバルのCセグハッチバック&セダン、インプレッサスポーツ&G4が登場から丸3年目を迎え、“D型”となるビッグマイチェンモデルの先行予約販売が8月27日から始まっている。発売は今秋からだ。
現行型インプレッサシリーズの販売台数は「スポーツ」が914台、「G4」が256台、「XV」が1609台と、「XV」頼みの状況が続いている(2019年8月期 ベストカー調べ) 。今回のビッグマイナーチェンジで、並み居るライバルを追撃することができるだろうか?
●【画像ギャラリー】 どのくらい新しくなった!? 現行型との比較をギャラリーでチェック!!
※本稿は2019年9月のものです
文:ベストカー編集部/写真:SUBARU
初出:『ベストカー』 2019年10月10日号
■アイサイトもver3.5 ツーリングアシストへ大幅進化
5代目となる現行型インプレッサは、2016年10月にフルモデルチェンジを受けて登場。スバルの新開発プラットフォーム、「スバルグローバルプラットフォーム」(SGP)を採用したモデル第1弾だった。
D型となる今回のモデルチェンジではエクステリアのフロントグリルやバンパー開口部、フォグランプベゼルの形状など、フロントマスクのフェイスリフトを行ったほか、リアコンビランプといったエクステリアの意匠を変更。
インプレッサスポーツ
また、フロントビューモニター、リバース連動ドアミラー、運転席シートポジションメモリー機能、ドアミラーメモリー&オート格納機能などが新たに採用され快適性が向上。
インプレッサG4
また、先進安全装備のアイサイトはこれまでの「Ver3」からレヴォーグやWRX S4と同じ最新仕様の「ツーリングアシスト」に進化。
アルミホイールのデザインなども変更されたほか、1.6&2.0i-Sアイサイトグレードにアダプティブドライビングビームが新たに採用された。
価格は200万2000~289万3000円。
状況に応じハイビームの照射範囲を制御するアダプティブドライビングビームを採用(1.6&2.0i-Lアイサイトはオプション)
●【画像ギャラリー】 どのくらい新しくなった!? 現行型との比較をギャラリーでチェック!!
■インプレッサ SPORT(1.6i-L EyeSight)主要諸元
・全長×全幅×全高:4475×1775×1480mm
・室内長×室内幅×室内高:2085×1520×1200mm
・ホイールベース:2670mm
・最低地上高:130mm
・エンジン:1.6L DOHC
・車両重量:1300kg
・総排気量:1599cc
・サスペンション:ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架
・燃費:17.2km/L(JC08モード)
・乗車定員:5名
※認可申請予定値
■インプレッサ G4(1.6i-L EyeSight)主要諸元
・全長×全幅×全高:4640×1775×1455mm
・室内長×室内幅×室内高:2085×1520×1200mm
・ホイールベース:2670mm
・最低地上高:130mm
・エンジン:1.6L DOHC
・車両重量:1300kg
・総排気量:1599cc
・サスペンション:ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架
・燃費:17.2km/L(JC08モード)
・乗車定員:5名
※認可申請予定値
スバル 「インプレッサ」を大幅改良
スバルは2019年10月10日、大幅改良した「インプレッサ」を発表し、11月15日から発売する。現行インプレッサは2016年秋にデビューし、今回の大幅改良で年次記号は「D」型となる。
改良内容
今回の大幅改良では、ドライバー運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」を全車に標準装備した。さらにアダプティブ・ドライビングビームなどの先進安全技術を採用し、総合安全性能をさらに進化させている。
また、スバル・グローバル・プラットフォームにより生まれた高い運動性能をさらに高めるため、サスペンションを改良し、乗り心地とハンドリング性能を一段と高い次元で両立させている。
デザインは、フロント・フェイスやアルミホイールなどを刷新し、躍動感を強調している。さらに、「アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能」をはじめ、日常で役立つ機能を拡充し、利便性を向上させている。
STIスポーツの設定は結局されなかったね
スバル車で見かける「STI」ってどんなブランド?
パーツ開発からコンプリートカー販売まで
400台限定、新車価格は500万円。1998年に発売された「スバル・インプレッサ22B STiバージョン」を見た瞬間、これほどまでにインパクトがあると思わせられるクルマもそうそう少ない。いまや相場は1500万円を掲げる中古車も存在し、世界的にも価値が認められている。スバル車には「STI」グレードが当たり前にラインアップされるが、その歴史を知る人は好き者でもほんの一握りだろう。
STIとは「SUBARU TECNICA INTERNATIONAL(スバル・テクニカ・インターナショナル)」の略で、SUBARUのモータースポーツやスポーツパーツ、コンプリートカーの開発などを手掛けるSUBARU直系の企業だ。
スバルはセダンボディのインプレッサでWRC(世界ラリー選手権)に挑んでいた。だが、1997年にグループA規定が緩和されたことから、スバルは2ドアモデルのインプレッサリトナのボディをベースとしたインプレッサWRC97を投入。
このマシンをベースに、「WRカーを忠実に再現したロードカーをファンの皆さんに届けたい」という初代STI社長の故・久世隆一郎氏の熱き思いで開発されたのが「インプレッサ22B STiバージョン」だったのである。
大反響を呼んだ22Bに続いて登場したのが2年後の2000年デビューの「インプレッサS201」。そのルックスから販売は苦戦したそうだが、ラリーカーのイメージを色濃く取り入れ、プレミアムスポーツ性も兼ね備えた22Bに対し、同じ初代インプレッサをベースとしながらもサーキットを走るレースカーのイメージと走りを追求したコンペティショナブルな”TYPE RA”をベースとした点で全くキャラクターの異なるモデルとなった。
賛否両論を呼んだエクステリアだが、当時としては徹底的に空力を追求した結果のデザインであり、現行モデルでも定評のある“本格エアロパーツ”の先駆けともなった。
筆者もステアリングを握らせていただく機会があったのだが、GC8のもつ軽快感にSシリーズならではの圧倒的なパワー、硬派なイメージでありながら、実は乗り心地はしなやかといった、現代のコンプリートカーにもその思想が受け継がれていることを感じたのである。
1998年に登場したインプレッサ22B STi バージョンを皮切りに、”Sシリーズ”や”tuned by STI”や”tS”といった様々なモデルが登場。STIが足回りやエンジン、トランスミッションなどモデルやシリーズ別に様々な手を加えたことで、通常のカタログモデルとは一線を画し、ベースモデルのポテンシャルを最大限に発揮するパフォーマンスと走りこそがSTIコンプリートカー最大の魅力といえるのだ。
ベース車を徹底的に磨き上げたコンプリート車
現在におけるSTIコンプリートカーの最高峰「S」シリーズ(最初のモデルは先述のS201 2000年デビュー)は、ECUのプログラム変更や専用の吸排気チューニング、エンジンのバランス取りなどを実施。エンジンもベースモデルから大幅にスペックを向上させている。
初代レガシィのRS type RAやツーリングワゴンのSTi限定車などもバランス取りやECUチューニングといったエンジン系にも手が入ったモデル。ちなみに3代目インプレッサWRX STI 5ドアモデルに設定された「R205」は唯一”S”のつかないコンプリートカーだが、日常の公道走行に重点を置いたコンセプトながら装備面ではSシリーズの流れを組んでいった。
そして、SUVのフォレスターや3列シートのエクシーガといった幅広いモデルに設定された”tS”シリーズや、”tuned by STI”シリーズ。基本的にパワーユニットの性能はそのままに、Sシリーズの「運転がうまくなる」要素を中心に足回りを中心に手が入るモデルで、Sシリーズよりリーズナブルな価格設定となっている。
ほかにも、コンプリートカーを所有したオーナーだけが手にすることのできる特別なアイテム(専用内外装パーツ)やパーツなども所有欲を満たす素材に。ある程度までは市販のSTIパフォーマンスパーツ(後付けや新車購入時向けのスポーツパーツ)でSTIの提唱する強靭でしなやかな走りを手にすることが可能だが、コンプリートカーに装着される専用パーツの多くは車検証がないと購入できない垂涎のアイテムが装備されるのだ。
旧富士重工時代から車両の開発に携わり、STIコンプリートカーの開発からSUPER GTやNBRチャレンジの監督も務めてきたSTIの辰己英治さんは、こう語る。
「しなやかで気持ちよくて、安全でもっと運転がうまくなるという考え方のもと徹底的にベースモデルを磨き上げているのがSTIのコンプリートカーです。STIがそこまで考えて作りこんだクルマなら、”よし、買おう!!” と、お客さまに思っていただけると考えています。テストコースだけでは答えの出ない、日常の運転環境でも満足できるように仕立てるのがSTIの仕事でだと思いますね」。
ベースモデルはSUBARUで徹底的にテストされ、まさにベースのできあがったクルマ。これをユーザーが気持ちよく、運転がうまくなるように調律したクルマがSTIコンプリートカーといえるだろう。
もちろんその思想はフレキシブルタワーバーといった市販モデルに後付できるSTIパフォーマンスパーツにも息づいている。コンプリートカーよりもっと身近に、もっと手軽に“STIパフォーマンス”を体験できるスポーツパーツもおススメのアイテム。ぜひ、より多くの人にこのSTIの強靭でしなやかな走りを体感してほしい。
ブランドの安売りをされるのは問題だけど、普及の為には名を売らないとな~
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富士重工 | 日記
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2019/10/11 14:14:48