2019年12月22日
最終的に扱うのは人間なんだから…機械に責任押し付けたってしょうがないじゃない
国交省、国産新型車に緊急自動ブレーキ 21年11月から義務づけ
国土交通省は17日、2021年11月1日以降に販売される国産の新型乗用車に対し、緊急自動ブレーキの搭載を義務づけると発表した。現在すでに生産している車については25年12月1日から義務化し、新型の輸入車に対しては24年6月ごろから適用する。同ブレーキの国際基準に基づき、前方を横断する歩行者を検知してぶつからずに止まるなどの試験に合格した車を型式指定し、販売を認める。17日にパブリックコメントを実施し、来年1月に国内基準を公布する。
今年6月末に、日本提案の緊急自動ブレーキの国際基準が成立し、来年1月に発効する。前方を時速5キロメートルで横断する歩行者に対して、同30キロメートルで接近した際に衝突しないことなどが要件に含まれる。国際基準の発効を受けて、日本の保安基準に適用する。同技術の搭載義務づけは日本が初めてで、欧州では24年から義務化すると見られる。
日本では新型車について、国産車に対して21年11月1日、輸入車へは24年6月ごろから緊急自動ブレーキの搭載を義務化する。国産継続モデルは25年12月、輸入継続モデルは26年6月ごろから適用し、切り替えまで一定の猶予を持たせる。継続生産車のうち、軽トラックへの搭載義務化は27年9月から始める。
自動車メーカーからの型式申請を受けて審査し、試験をクリアした車を型式指定する。主な試験項目は(1)静止する車に対して時速40キロメートルで走行した時に衝突しないこと(2)時速60キロメートルで走行中に、前方を同20キロメートルで走る車に衝突しないで止まること、(3)時速30キロメートルで走行中に同5キロメートルで横断する歩行者(6歳児相当ダミー)を検知して、ぶつからずに停止すること。
政府は、相次ぎ発生した重大事故を受け、今年6月に交通安全緊急対策をまとめた。このうち国交省は、緊急自動ブレーキの新車乗用車への義務付けについて年内をめどに結論を出すとしていた。
◆性能認定制度の詳細を公表
国土交通省は17日、新車の安全対策として今年度内に創設する予定の緊急自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置の性能認定制度の詳細を公表した。それぞれ2020年中に自動車メーカーから申請があった車両について審査し、21年度の早期に国交省のホームページで結果を公表する。一定の性能を有する装置について国が認めることで、車を販売する際の新たなセールスポイントとなりそうだ。
緊急自動ブレーキについては、試験条件を国際基準と比べて若干緩和する。例えば、対歩行者の試験では、時速20キロメートルで走行中に、同5キロメートルで横断する歩行者を検知して止まる性能を求め、使用する歩行者ダミーも大人用を用いる。
【ペダル踏み間違い】国交省、9装置を認定 後付けの急発進抑制装置「先行個別認定」とは?
先行個別認定とは
国土交通省の自動車局技術政策課は、「ペダル踏み間違い」を抑制する後付け装置について、先行の認定結果を発表した。
これは、後付けのいわゆる「ペダル踏み間違い急発進など抑制装置」について、一定の機能を有すると認定した3分類・9装置を公表し、作動条件・取付けに関する注意点を明示したもの。
リリースによると、「後付けの急発進など抑制装置については、様々な製品の装着・販売が進んでおり、消費者が正しく理解したうえで適切に選択し使用していくためには、情報提供の充実が重要です。このため、市販されている装置のうち製造者などから申請のあったものについて、提出書面などに基づき技術的な調査・確認を行い、一定の機能などを有すると認められるものを国が認定するとともに、使用上の注意点について広く情報提供を行う“先行個別認定”を実施」したと発表されている。
具体的には、これらの装置が、商品分類によって機能する範囲などが異なること、製品毎に使用方法、作動条件、作動の解除条件などが異なることを理解するように説明されている。
つまり、製品の特性を正しく理解し、購入する際には必ず販売・取付けを行う事業者から十分な説明を受けたうえで、使用上の注意点などに留意して使用するように推奨されている。
作動限界、不要な動作に注意
また、装置共通の注意事項として、下記が示された。
「装置にはそれぞれ作動限界があり、また、不要な作動をする場合があります。使用を開始する前に、不要作動への対処方法なども含め取扱説明書などにより必ず確認するとともに、疑問がある場合は製造者などや販売・取付けを行う事業者へお問い合わせください」
「本認定は、製造者などが指定する取付け事業者が取付けや使用上の注意点の説明などを確実に行うことを前提としたものであり、製品単体の認定ではありません。(該当する取付け事業者以外で取付けたものは、認定の対象外となります)」
3分類・9装置を発表
なお、先行で認定された対象装置は以下のとおりである。
1. 障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進など抑制装置
・踏み間違い加速抑制システム(トヨタ自動車)
・ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」(ダイハツ工業)
2. ペダル踏み間違い急発進など抑制装置
・S-DRIVE 誤発進防止システム2(普通車専用タイプ、軽自動車専用タイプ)(サン自動車工業)
・JARWA_S-DRIVE(SD0102S、SD0104S)(日本自動車車体補修協会)
・ペダルの見張り番II(データシステム)
・アクセル見守り隊(データシステム)
3. ペダル踏み間違い防止装置
・ワンペダル(ナルセ機材)
【認定】後付けのペダルの踏み間違いによる急発進抑制装置、国が9製品を認定。
アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いにより起こる事故などを抑制する後付けの、いわゆる「ペダル踏み間違い急発進等抑制装置」について、2019年12月17日、国土交通省が「先行個別認定」の結果を公表した。
今回、一定の機能などを有するものとして、3分類・9装置について認定し、各装置の概要および使用上の注意点等とともに公表。これは市販されている装置のうち製造者などから申請があったものについて、提出書面などに基づいて、技術的な調査や確認を行い、一定の機能を有していると認めたものを国が認定するとともに、使用上の注意点について広く情報提供を行うもの。
認定対象の装置は以下のとおり
障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進等抑制装置
・踏み間違い加速抑制システム(トヨタ自動車)
・ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」(ダイハツ工業)
ペダル踏み間違い急発進等抑制装置
・S-DRIVE 誤発進防止システム2(普通車専用タイプ、軽自動車専用タイプ)(サン自動車工業)
・JARWA_S-DRIVE(SD0102S、SD0104S)(日本自動車車体補修協会)
・ペダルの見張り番II(データシステム)
・アクセル見守り隊(データシステム)
ペダル踏み間違い防止装置
・ワンペダル(ナルセ機材)
後付けの急発進等抑制装置は分類によって機能する範囲などが異なるだけでなく、製品ごとに使用方法や作動条件、作動の解除条件などが異なるため、適切に使用するためには製品の特性などを正しく理解する必要がある。購入する際には必ず販売・取り付けを行う事業者から十分な説明を受けた上で使用することが必要となる。
以下は認定する際の各装置共通の注意事項としてあわせて発表されたもの。
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【装置共通の注意事項】
○装置にはそれぞれ作動限界があり、また、不要な作動をする場合があります。使用を開始する前に、不要作動への対象方法等も含め取扱説明書等により必ず確認するとともに、疑問がある場合は製品製造者等や販売・取り付けを行う事業者へお問い合わせください。
○本認定は、製造者等が指定する取り付け事業者が取り付けや使用上の注意点の説明を確実に行うことを前提としたものであり、製品単体の認定ではありません。(該当する取り付け事業者以外で取り付けたものは、認定の対象外になります。)
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上記のほか、認定対象装置の一覧や、作動条件、作動後の解除条件、使用上の注意をまとめた資料を国土交通省が公開しているので、あわせて確認してほしい。
認定対象装置の一覧(PDF)
http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001320710.pdf
認定対象装置の詳細(PDF)
http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001320711.pdf
〈まとめ=編集部〉
データシステムのアクセル見守り隊/ペダルの見張り番II、国交省認定の後付け急発進防止装置に
データシステムは12月17日、国土交通省による後付け急発進防止装置の先行個別認定にて、「アクセル見守り隊」、「ペダルの見張り番II」が一定の機能等を有する認定対象装置に選ばれたと発表した。
国土交通省では、後付けの急発進等抑制装置について、技術的な調査・確認を行い、一定の機能等を有すると認められるものを国が認定するとともに、使用上の注意点について広く情報提供を行う「先行個別認定」を実施。今回、データシステムが開発・販売する両製品が、認定対象装置に選ばれた。
アクセル見守り隊は、年々増加するアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を未然に防ぐセーフティーアイテム。アクセル信号を常時モニターし、停車中または徐行中(10km/h以下での前進・後退)にアクセルペダルが急激に踏み込まれた際、アクセル信号を制御(アイドリング状態に)し、急発進を防止する。同時に本体から警告音を発し、踏み間違えたことを音でドライバーに伝える。
ペダルの見張り番IIは、アクセル、ブレーキ、車速といった信号を監視してアクセルを制御し、未然に事故を回避するセーフティアイテム。たとえば、発進しようとして(停止時または10km/h以下)ブレーキと間違えてにアクセルペダルを強く踏み込んでしまったときも、警告音とともにアクセルを制御して急発進を防止する。
ペダル踏み間違い急発進等抑制装置ではこのほか、「S-DRIVE誤発進防止システム2(サン自動車工業)」「JARWA_S-DRIVE(日本自動車車体補修協会)」が、ペダル踏み間違い防止装置では「ワンペダル(ナルセ機材)」が、障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進等抑制装置では「踏み間違い加速抑制システム(トヨタ自動車)」「ペダル踏み間違い時加速抑制装置:つくつく防止(ダイハツ工業)」が選ばれている。
なお、今回の認定は製造者等が指定する取付け事業者が取付けや使用上の注意点の説明等を確実に行うことを前提としたものであり、製品単体の認定ではない。
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Posted at
2019/12/22 11:05:16
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