2020年01月17日
34でいい塩梅にシルエットフォーミュラーしていてカッコ良かったですよ
1500万円の「トミカ・スカイライン」!? ド派手な3リッター直列6気筒搭載のR34のスーパーシルエットを発売!
■トミカファン必見! リバティウォークのER34型トミカ・スカイライン
東京オートサロン2020で、もっとも注目を集めたブースのひとつがリバティウォークでしょう。年々拡大しつつあるリバティウォークのブースには、何台ものデモカーが展示されましたが、なかでもとくに注目を集めたのが、「ER34スカイライン」をベースに製作した「LB-ER34スーパーシルエットスカイライン」です。
リバティウォークは、発想力の豊かさとカスタムを自由に楽しむ独創的なスタイルによって、多くのファンを獲得しています。
東京オートサロン2020でアンベールしたLB-ER34スーパーシルエットスカイラインは、昭和世代には懐かしい「トミカ・スカイライン」をモチーフに、ER34スカイラインをベースに派手なエアロで再現されていました。
スーパーシルエットとは、1980年代初頭にサーキットを沸かせたGr.5カテゴリーに属したレースマシンのこと。改造範囲がとても広いことから、レースを有利にするために、ボディを軽量化してハイパワー化したエンジンを搭載し、太いタイヤを履かせるために空力を考えたワイドボディ化されたシルエットが特徴でした。
当時、市販車ベースのFIA公認レースのなかでは一番過激といわれ、改造好きの若者達を魅了したカテゴリーでもありました。
派手な外観からスーパーシルエットと呼ばれる一方で、シルエットフォーミュラーともよばれました。これは、シャシがフォーミュラーマシンのようなパイプフレームで構成され、市販車のシルエットを残したカウルを装着したマシンだったからです。
このカテゴリーのレースにおいて人気ナンバー1だったのは、日産ワークスの長谷見昌弘選手が駆るトミカ・スカイラインでした。
コーナー手前の減速時にサイド管から強烈なアフターファイアを吹き上げる様は、とても衝撃的でカッコよく、当時のレースファンを魅了したものです。
ここでトミカ・スカイラインの当時を振り返っておくと、1982年に登場したトミカ・スカイラインは、ハコスカ以来、約10年のブランクを経てスカイラインが再びサーキットに戻ってきたことで話題になりました。
ベースは「DR30スカイライン」の形ですが、グループ5のカテゴリーに合わせてスーパーシルエットの身を纏っています。エンジンはL20B型4気筒ユニットをベースにDOHCヘッドを載せ、さらにターボを装着したLZ20B型を搭載していました。
フロントの大型エアダム、前後フェンダーをすっぽり包み込むオーバーフェンダー、そして、そびえたつウイングなど、すべてが圧巻の作り込みがなされていました。キャビン以外は、すべてレース専用に変更されていたのです。
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一方、リバティウォークが今回の「ER34スカイライン」に施したカスタムも凄まじいものでした。
カラーリングはいわゆるトミカカラーのレッドとブラックで、ステッカーの貼り方も当時のレースマシンを参考しながら再現。
ただ、ドアサイドパネルとフロントリップに入るスポンサーロゴが「TOMICA」ではなく「LBWK」になっています。
外装については、ベース車の違いからそのままのデザインというわけにはいかないため、シルエットボディならではのエッジを強調するデザインを採用しています。
開口部の大きい大型フロントバンパーに加えてリアウイングは2本足のオリジナルからスタイリッシュな3本足にすることでバランスを取り、十分な強度を確保できるように工夫しています。
また、エンジンについては当時のレーシングエンジンをモチーフにあえてL型にこだわった仕様としました。RBエンジン搭載のままでは面白くないと、同じ直列6気筒の名機であるL型エンジンにこだわり、メカチューンを施したL28改3リッター仕様のパワーユニットに換装されています。
細かく見ていけば、若干の違いがありますが、現代の技術を持ってすれば、まったく同じものを作ることはたやすいことでしょう。しかし、カスタムビルダーであるリバティウォークは当時の面影を残しつつ、現代風のアレンジを加えて新たなマシンとして提案することを真骨頂としています。
この「B-ER34スーパーシルエットスカイラインは、コンプリートカーとして販売が決定しています。価格は展示車と同じ仕様で約1500万円ほど。基本的に受注生産で、ベース車の確保の問題から製作は数台のみになるそうです。
「現代版TOMICAスカイラインの衝撃」シルエットフォーミュラをR34スカイラインで再現!【東京オートサロン2020】
令和に誕生したR34ベースのNEWシルエットフォーミュラ
心臓部はRBではなくL28改3.1Lフルチューンを搭載!
1970年代後半、市販車ベースで改造ほぼ無制限のレース「シルエットフォーミュラ」が走り屋達を虜にした。そしてこのレースをきっかけに、街中にはシルエットフォーミュラ仕様を模した街道レーサーたちが溢れかえったのだ。そうした中、ハコスカ以来10年ぶりにサーキットへとカムバックした、R30ベースのTOMICAスカイラインの人気は別格だった。なにせ、富士スピードウェイのグランドスタンドが、このマシン目当てのファンで埋まるほどだったのだから。
そんな伝説的レーシングカーの雄姿を現代に蘇らせたのが、リバティーウォークが手掛けたR34スカイラインだ。
エクステリアは、大きく延長されたチンスポイラーにワイドなブリスターフェンダー、そして迫力のリヤウイングと圧倒的な迫力を醸し出す。まさに地を這うスペース・ファイターの姿そのものだ。当時のシルエットフォーミュラは、セミ・モノコックフレームにスカイラインの皮を被せただけだったが、R34のボディを大きく加工することなく、細部までリアルに再現されているのが凄い。
フロント70mm、リヤ100mmのワイド化を果たしたフェンダーは、当時のデザインをモチーフに仕上げたものだ。リヤフェンダーの前方はダクト形状となっており、迫力を倍増させている。
驚くのはまだ早い。エンジンルームに収まるのは、RBではなくなんとL28改3.1Lフルチューン仕様なのである。50φソレックスで武装されており、アクセルを踏み込めば甲高いキャブサウンドを奏でる。ミッションはRB20用を加工して搭載。ちなみに本物のTOMICAスカイラインは、2.0L直4のLZ20B型にT05Bターボを組み合わせた570馬力仕様だった。
よく見ると、EXマニの熱でパーコレーションが発生しないよう遮熱板を設けるなど、走ることを前提に作られていることが分かる。単なるショーカーではないというわけだ。
一方の足回りは、エアレックスのエアサスを軸に構築。ホイールはアドバンレーシングGTの18インチで、これにアドバンのスリックタイヤを組み合わせる。
内装メイクも抜かりなく、ドア内張りやセンターコンソールが撤去された室内にはイエローにペイントされたクスコのロールケージが張り巡らされる。さらに、真っ赤なブリッドのバケットシートをツイン装着するなど、とことんレーシーに仕上げられている。
この異色チューンド。お客さんからの要望に応えて製作したものだというが、予想以上に反響が大きいため、コンプリートカーとしての受注生産も検討しているとか。「日本中を元気にしたい!」と、独創的なクルマ作りを提案してきたリバティーウォーク。常識を覆すカスタムで業界を牽引してきた加藤代表ならではの、個性と遊び心が詰まった1台と言えるだろう。
●取材協力:リバティーウォーク TEL:0561-51-0001
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Posted at
2020/01/17 22:36:24
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