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2020年03月17日

ホント市販化していたらスカイラインやZも今とは違う姿になっていたかもね

ホント市販化していたらスカイラインやZも今とは違う姿になっていたかもね なぜ日産「MID4」は開発が中止されたのか!? 幻となった車3選

■発売まであとわずかだったのにお蔵入りしたクルマたち

 世界中のメーカーから、毎年数多くの新型車が発売されます。しかし、開発がスタートしたにもかかわらず、発売されなかったモデルも存在。

 新型車の開発には莫大な予算と時間がかかるため、慎重に検討を重ねたうえで開発がスタートするものですが、さまざまな理由で開発が凍結されるケースもあります。

 そこで、発売まで秒読みだったはずが幻となったクルマを、3車種ピックアップして紹介します。

●日産「MID4/MID4 II」

 日産「MID4(ミッド・フォー)」は幻となったモデルのなかで、もっとも有名な1台です。

 もともとは研究開発を目的とした実験車両で、1985年のフランクフルトモーターショーで発表されました。

 なお、MID4という車名は、エンジンをリアミッドシップに搭載した4WDスポーツカーに由来します。

 そして、MID4の発表から2年後の1987年に開催された東京モーターショーの日産ブースには、市販車に近いレベルまで進化した「MID4 II」が出展されました。

 MID4 IIは最高出力330馬力を発揮するV型6気筒DOHCツインターボ「VG30DETT型」エンジンがリアに縦置きに搭載され、サスペンションはフロントにダブルウイッシュボーン、リアには7代目「スカイライン」に搭載された後輪操舵機構「HICAS(ハイキャス)」付きのマルチリンクを採用。

 内外装のクオリティは、いつ市販化されてもおかしくないほどの出来で、実際に、市販化に向けた検討が社内で何度もおこなわれたといいます。

 しかし1987年当時、日本の景気は上昇傾向にありましたが、日産は過剰な設備投資が原因で財務状況が悪化しており、MID4の市販化を実現するには莫大な開発費と工数が必要だったことから、市販化を断念する経営判断が下されました。

 市販化を持ち望んだファンの希望は叶いませんでしたが、MID4の開発で得られた数々の技術は、1989年に発売された4代目「フェアレディZ」や3代目「スカイラインGT-R」に活かされ、日の目を見ることになります。

●ホンダ「HSV-010」

 ホンダ「NSX」は、1990年に和製スーパーカーとして発売されました。

 国内外で人気を博し2005年に生産を終えますが、ホンダはNSXの後継車として日本でもアキュラブランドのスポーツカーを、2010年に発売すると発表。

 新型スポーツカーはかつてのF1をイメージさせるV型10気筒エンジンをフロントに搭載し、リアタイヤを駆動するFRを基本としたAWD車の予定でした。

 さらに、ホンダは国内でアキュラの開発体制を強化する目的で、新たな研究開発施設を作る計画も発表しますが、2008年にリーマンショックが起こり、世界規模で景気が急速に悪化。

 これを受け、ホンダは日本におけるアキュラブランドの展開と研究開発施設の新設を白紙に戻し、同時に新型スポーツカーの開発も凍結することになりました。

 幻となった新型スポーツカーでしたが、2010年に「HSV-010」の名でスーパーGTに参戦することが決定します。これは、スーパーGTに参戦するためのベース車両が無いホンダにとって、苦肉の策といえました。

 その後、世界経済が回復したため、新型スポーツカーとはまったく異なる新たなスポーツカーの開発がスタートし、2017年に新型NSXが発売されます。

■海外にもあった!? 幻の高級SUVとは

●ランドローバー「レンジローバーSVクーペ」

 ランドローバーはスイスで開催されたジュネーブモーターショー2018で、世界初のフルサイズラグジュアリー2ドアSUVの「レンジローバーSVクーペ」を、世界限定999台で販売すると発表。

 フラッグシップのレンジローバーをベースに、ボディパネルのほとんどを新たに設計し、2ドア化する計画でした。

 外観は、すべてのピラーをブラックに塗装することで「フローティングルーフ」デザインとし、レンジローバーのイメージを踏襲しながらも、リアに向かってなだらかに傾斜するルーフラインによってクーペらしさを表現。

 内装は前席と後席が異なる色でコーディネートされ、明るい色と落ち着いた色で配色した4種類の2トーンカラーが用意されました。

 また、ステアリングやセンターコンソールなどに本木目を採用するなど、高度なクラフトマンシップによる豪華さを演出しています。

 エンジンは最高出力565馬力を誇る5リッターV型8気筒スーパーチャージャーを搭載し、8速ATと組み合わされた4WDシステムを採用。0-100km/h加速5.3秒、最高速度266km/hを実現しています。

 そして、顧客のリクエストから特別な1台を生み出す同社の「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」部門によって、レンジローバーSVクーペはハンドメイドで生産されることも決定していました。

 しかし、2019年初頭に、この豪華な2ドアSUVクーペは1台も販売されることなく計画の中止を発表。なお、具体的な理由については明らかにされていません。

※ ※ ※

 公表されているだけでも、発売間近に開発が凍結されたクルマは数多く存在します。

 とくにバブル崩壊のころは顕著で、ヤマハ「OX99-11」や、下着メーカーのワコールが主体となって市販化を目指したジオット「キャスピタ」といったスーパーカーが有名です。

 ほかにも、オイルショックによって、ロータリーエンジンを搭載する日産「シルビア」の開発が中止されるなど、時代に翻弄されたクルマがあります。
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Posted at 2020/03/17 22:12:55

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