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2020年04月21日

全日本ラリーとかラリークロスには出ていてもWRCには出ていないのにWRXの名を名乗り続けるだろうけど…メーカーとして今更その看板は外して商売したくないだろうしね…

全日本ラリーとかラリークロスには出ていてもWRCには出ていないのにWRXの名を名乗り続けるだろうけど…メーカーとして今更その看板は外して商売したくないだろうしね… どうなる、どうする! スバルWRX STIと名機EJ20の軌跡と行方

 スバルが世界に誇るトップスポーツセダンWRX STIの現行型が、生産を終了した。ファイナルエディションは驚異的な人気で即座に完売し、いまも根強いファンは次期型の登場を待ち望んでいる。

 これだけのブランド力を持つWRX STIだけに、スバルも、そのポジションを理解し、次期型の開発を進めていると聞く。今回は、このモデルが、どのような背景を持ち、どれほど活躍してきたのか。WRX STIのこれまでの功績と現在の立ち位置、そして、今後の見通しと期待を、モータージャーナリストの片岡英明氏に分析していただいた。
文:片岡 英明、写真:スバル

【画像ギャラリー】スバルのトップスポーツセダン「WRX STI」の軌跡を振り返る

WRCで育まれたスバルのコンプリートカー

 WRC(世界ラリー選手権)で勝利し、スバルの商品イメージを高めるために開発され、送り出されたのがインプレッサWRXをベースにしたコンプリートカーの「WRX STI」だ。

インプレッサのスポーツグレード「WRX」をベースに誕生したのが、コンプリートカー「インプレッサ WRX STi」。デビュー当初は、月産100台限定の受注生産で送り出された希少車であった

 その心臓は、1989年にレガシィとともにデビューした排気量1994ccのEJ20型水平対向4気筒DOHCインタークーラー付きターボである。スバルは1960年代半ばから低重心の水平対向エンジンをコアテクノロジーにしているが、EJ20型エンジンもビッグボア設計とした。マルチバルブで広いバルブ開口面積を確保でき、高回転を苦にしないからだ。

 ターボチャージャーと大容量インタークーラー加えたEJ20型エンジンのなかで、存在感が際立っているのは1992年10月に誕生したインプレッサWRXの心臓である。1993年秋にはWRCにデビューし、栄光の神話が幕を開けた。スバルのモータースポーツ部門を統括しているSTI(スバル・テクニカ・インターナショナル)が、WRC参戦マシンと並行して開発を進めていたのがWRXのBタイプをベースにしたコンプリートカーだ。

 鍛造ピストンを採用し、マフラーやサスペンションなどもチューニングした最初のWRX STIは、1994年1月に受注生産、持ち込み車検の形でリリースされた。ちなみに2005年までのSTIバージョンは、iが小文字の「STi」という表記が多い。また、最初のWRX STIには、セダンだけでなく、スポーツワゴンとクーペも存在した。これは、スバルのワゴンの販売比率が高かったからである。

 これ以降、WRX STIとEJ20型DOHCターボは、2Lクラス最強の座をかけて、ランサー・エボリューションに積まれた4G63型ターボとともにパワー(トルク)競争に明け暮れるのである。進化したのはエンジンだけではない。94年11月に受注生産の形で登場したWRXタイプRA STIはセンターデフにDCCDを組み込んだ。これは遊星歯車式のセンターデフに電磁クラッチ式のLSDを組み合わせ、センターデフのロック率をフリーからロックまでマニュアル制御できるようにした画期的なシステムである。 

 WRCチャンピオンに輝いたこともあり、初代のWRX STIは特別限定車を多く発売した。1997年にはクーペボディのWRXタイプR STIバージョンを受注生産し、ブレーキの強化にも力を入れている。そして秋に登場したWRX STIバージョンIVから、受注生産ではなく正式なカタログモデルに昇格した。

WRカーのイメージを強く受け継ぐ22B STiバージョンは、高価格車でありながら、400台を2日で売り切った

 これ以降は、台数限定の特別仕様車がモータースポーツ直系を掲げるWRX STIの正統コンプリートカーになる。280ps規制に縛られない高性能と走りの特別装備が売りで、その代表が2000年以降に登場するS200シリーズだ。

 ちなみに98年には、3年連続WRCチャンピオンになったのを記念して、ワイドボディに2212ccのEJ22改型エンジンを積む伝説のWRカーレプリカを仲間に加えている。限定400台の発売だったが、2日間で完売となった。台数限定の特別仕様にスバリストが殺到するのは、当時も今も変わらない。

 2000年4月、初代のGC系インプレッサの最後の限定モデルとしてSTIからS201が送り出された。これは初めて自主規制を破る300psを達成した記念すべき作品でもある。スポーティな走りにプレミアム性を加えた特別限定車のS200シリーズは、ヨーロッパの高性能モデルに憧れを持つユーザーの取り込みにも成功し、出すと瞬く間に完売となった。

3つの顔を持つ個性派となった2代目

 2000年10月、インプレッサは初めてモデルチェンジを行い、WRX STIはワイドボディを採用する。可変吸気システムを採用した改良型のEJ20型水平対向4気筒DOHCターボはトルクを増強し、スポーツABSと強化ブレーキで武装した。

 2代目は初期の丸目ヘッドライト、中期の涙目、そして2005年からはスプレッドウイングスグリル採用の鷹の目と、3つに分類される。STIのコンプリートカーは足のピロボール化やブレーキの強化を行い、2002年秋に登場したC型からはエキマニを等長としたからエンジン音も変わった。この時期、最大トルクは40kgmの大台に乗っている。 

3ナンバーセダンとなった2代目。フェイスリフトを繰り返し、3タイプのフロントマスクが存在する

勝利の為にハッチバックへと転身した3代目

 インプレッサの3代目は2007年に登場した。フェンダーを広げたWRX STIはラリー参戦を意識して5ドアハッチバックだけの設定だ。

 EJ20型エンジンは吸気バルブだけでなく排気バルブの開閉タイミングも連続的に制御するデュアルAVCSを採用し、ターボも形状を変えている。また、マルチモードDCCSや挙動を安定させるマルチモードVDCなどを導入し、車両制御を緻密に行う。走行モードを切り替えられるSドライブの採用もハイライトのひとつだ。

大胆にもハッチバックへの転身を図った3代目。全てはWRCでの勝利のため。しかし、モデル後半で、セダン仕様が復活を果たした

 2009年7月にはボールベアリングターボや機械式LSDを組み込んだ「スペックC」を投入。10年にはセダンのWRX STIを復活させている。また、現行モデルの「S4」に相当する「Aライン」と名付けた5速AT仕様も誕生した。快適性にも配慮したから選択の間口は大きく広がった。

高性能スポーツセダンとして鍛え上げられた4代目

 現行の4代目は、14年夏にベールを脱いだ。WRX STIはインプレッサから独立し、4ドアセダンだけに絞り込まれた。WRCから撤退したこともあり、4代目はハイスピードツアラーとしての性格を強く打ち出している。

インプレッサから独立し、WRX STIとなった4代目。WRC撤退から、ラリーカーよりもロードカーの色合いが強められた

 ハンドリング性能にも磨きをかけ、マルチモードDCCSに加え、アクティブトルクベクタリングを採用して意のままの痛快な走りを実現した。19年秋、数多くの栄光に彩られたEJ20型DOHCターボ搭載のWRX STIは勇退することを表明している。

 モータースポーツの世界で技術を磨き、2L最強のスポーツセダンに成長したのがWRX STIだ。最新モデルのハンドリングは驚くほど正確で、コントロールしやすい。運転が上手くなったと思わせるほどオン・ザ・レールの走りを楽しむことができる。サーキットでもワインディングロードでも操る楽しさは格別だ。

 また、2ℓのEJ20型水平対向4気筒DOHCターボも登場直後と比べると、見違えるほど進化した。最初のころは高回転のパンチがなく、実用域のトルクも細くて扱いにくかった。だが、改良に次ぐ改良とエンジニアの努力によって、「日本一の名機」と呼ばれる高みにまで到達したのである。

 8000回転まで軽やかに回り、S♯モードではシートバックに身体を押し付けられる強烈な加速Gを楽しむことができた。改良された強化タイプの6速MTも小気味よい変速が可能だ。スパルタンモデルから大人のプレミアムスポーツへと成長したのである。

ファンの期待を一身に集める次期型の姿とは!?

 STIが目指している「乗る人すべてに感動を提供するクルマづくり」、これをストレートに表現しているのが最新のWRX STIだ。尖ったところは薄まっているが、ステアリングを握ってしまうと虜になる、上質なスポーツセダンである。これから出てくるコンプリートカーも、走りの楽しさを徹底追求するはずだが、気にかかるのは、EJ20型DOHCターボ亡き後のWRX STIの未来だ。

長年に渡り、WRX STIの心臓かつアイコンであったEJ20型エンジンも退役に。次世代モデルの搭載エンジンにも、注目が集まる

 その心臓は、WRX S4やレヴォーグなどに搭載されている1998ccのFA20型水平対向4気筒DOHC直噴ターボが有力である。だが、次期レヴォーグに搭載を予定している、1.8ℓの新設計エンジンになる可能性もあるだろう。

 また、WRCに復帰すると、期待を抱かせるのであれば、これをダウンサイジングした1.6Lの水平対向4気筒DOHC直噴ターボも考えられる。2021年秋に開催される、東京モーターショーあたりでは、次期WRX STIの全貌が明らかになり、パワーユニットも判明するはずだ。

 最近は、地球に優しいクルマが望まれ、燃費の悪いクルマは生き残ることができない。ハイブリッド車の技術は、トヨタからストロングハイブリッドのTHSを供与してもらうことになる。だが、水平対向エンジンとモーターの組み合わせなら、走行フィーリングは大きく変わるはずだ。新世代のスバルグローバルプラットフォームだから、ハンドリングも快適性も、これまでと次元の違うものになる。

 モーターの出力を高めれば、ターボ車をしのぐ鋭い加速性能のスポーツセダンが誕生するのが、ハイブリッド車の強みだ。モーターアシストならではの刺激的な加速を見せる、近未来のWRX STIは魅力的だと思う。また、現行モデルでは搭載していない、運転支援システムのアイサイトも装備されるから、今までは敬遠していた人も取り込めるだろう。悲観論を述べる人が多いが、WRX STIの未来は明るいと確信している。
ブログ一覧 | 富士重工 | 日記
Posted at 2020/04/21 22:55:00

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何シテル?   05/17 17:22
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