2020年08月06日
コイツの公道仕様が出る可能性はあるのかね
40台限りのサーキットトラック専用ハイパーカー「ランボルギーニ・エッセンツァSCV12」がデビュー!
830hp以上を発揮するV12エンジンを搭載。GT3レースマシンを凌ぐエアロダイナミクス性能を実現
7月29日、アウトモビリ・ランボルギーニはサーキットトラック専用の新世代ハイパーカー「エッセンツァSCV12」を発表した。このモデルは世界40台限定で販売され、オーナーには2021年にスタートするスペシャルプログラムへの参加資格をともなう会員制クラブへの入会資格が付与される。
エッセンツァSCV12は、同社のモータースポーツ部門「スクアドラ・コルセ」がテクニカルサポートし、ランボルギーニのデザイン部門「チェントロ・スティーレ」がデザインを手がけたサーキット専用ハイパーカー。
かつての「ミウラ」、「イオタ」、そして「ディアブロGTR」などの直系モデルに位置付けられ、ランボルギーニが開発した自然吸気エンジンの中でも最強のV12エンジンを搭載。レース用のプロトタイプに着想したエアロダイナミクスと、究極のドライビングエクスペリエンスのためにデザインされた、新たなテクニカルソリューションの融合によって生み出されたモデルとなる。
同社のステファノ・ドメニカリ会長兼CEOは次のようなコメントを発表している。
「エッセンツァSCV12は、私たちのブランドがお届けできる最高のサーキット・ドライビング・エクスペリエンスを象徴するもので、ランボルギーニのマシンとサーキットの路面との密接な関係に光を当てた、技術的な快挙でもあります。ランボルギーニは常に未来を見据えて新たなチャレンジを続けていくブランドですが、そのルーツや在り方を忘れることは決してありません。エッセンツァSCV12は、スーパースポーツカーのメーカーとしての形にとらわれないスピリットと、モータースポーツに対する揺るぎないパッションの完璧なコンビネーションです」
ミッドシップマウントされるV型12気筒自然吸気エンジンは、830hpを超える最高出力を誇り高速走行時のRAM効果により大幅なパワーアップを達成。エキゾーストパイプは背圧を低減するためにCapristoがデザインしたもので、パフォーマンスを高めるだけでなくこのエンジン独特のサウンドも強調する。シャシー内部の構造要素である新しいエクストラックシーケンシャル6速ギヤボックスと後輪駆動の組み合わせによってパワーを制御し、コンパクト性、構造的連続性、高いねじり剛性を実現している。
新世代カーボンモノコックシャシーの採用は高いボディ剛性に寄与する一方、キャビン内のロールケージを必要としないメリットも生み出している。これにより1.66hp/kgという類を見ないパワー・ウエイト・レシオを実現。FIA(国際自動車連盟)のプロトタイプ・セーフティ・ルールに準じて開発された最初のGTハイパーカーとなった。
過酷なサーキットトラック上でも最大限の敏捷性と安定性を確保するために、ギヤボックスに直接取り付けられたプッシュロッド式リヤサスペンションなど、レース用のプロトタイプに着想を得た運動学的なソリューションも採用。足まわりには、ブレンボが開発したブレーキディスクとキャリパーを備えるマグネシウム製ホイールリム(フロント19 インチ/リヤ20 インチ)に、特別開発のピレリ製スリックタイヤを装着している。
同社でCTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)を務めるマウリツィオ・レッジャーニは、このモデルを次のように紹介。
「エッセンツァSCV12 はV12自然吸気エンジンが表現する究極のモデルであり、1963年から続くランボルギーニ・ブランドのシンボルです。これはエンジニアリングのクオリティの追求と、洗練されたエアロダイナミクスで、未来的なデザインがロールケージのないカーボンモノコックなどの革新的なソリューションを組み合わせたプロジェクトであり、その結果、非常に魅力的で妥協のないハイパーカーが完成しました。このハイパーカーはサーキットを走り、ランボルギーニの名前が世界中に知られるきっかけとなった特徴を広く紹介するために誕生しました。ドライバーだけでなく観る人の心にも、他では得られないスペシャルなエモーションを感じていただけることを約束します」
エアロダイナミクス性能においては、スクアドラ・コルセがこれまで培ってきたGTレース経験を生かし、車速250km/hで1200kgという、GT3マシンより高い効率性とダウンフォースレベルを実現している。フロントボンネットにある、中央にリブを配したウラカン・レーシングカー特有のダブルエアインテークが、ラジエーターから発せられる高温の空気の流れを分離し、ルーフに配置されたエアスクープからの冷たい空気を運ぶ。フロント部分はスプリッターとふたつのラテラルエレメントが特徴的だ。サイドにあるエンジンとギヤボックス冷却用のフローは、サイドシルに配置されたバーティカルフィンを使用することで最適化されている。エアロダイナミクスの仕上げとして、調整可能な大型ダブルプロファイル リヤウイングが装着されている。
デザインは、ランボルギーニのデザイン部門チェントロ・スティーレによるクリエイティブの結晶だ。チェントロ・スティーレはスクアドラ・コルセ設立以降、ランボルギーニが生産するすべてのレーシングカーのデザインを手掛けてきた。ハイパーカーとしての本質的な性質は、ピットストップの際に必要に応じて素早く交換できる3つのエレメントから成る車体構造によって高められている。Verde Silvans、Grigio Lynx、Nero Aldebaran Gloss、Arancio Californiaの特別なボディカラーを使い、長年にわたりランボルギーニ・スクアドラ・コルセのパートナーを務めるPertamina、Pirelli、Roger Dubuisのブランドロゴが随所に表示される。
スタイリングは、1970年代のプロトタイプが持つ魅力と、ランボルギーニのDNAを象徴するエレメントが融合した、流線形でありながらダイナミックなラインが、フロントのヘッドライトやルーフのエアスクープ、ステアリングを囲むエアベントを特徴とした六角形をイメージさせる。
さらに、車体のカラーリングやコックピット内部で繰り返されるシンボライズなY字のデザインは、それぞれのエレメントにおける軽量、機能性、デザインの絶妙なバランスを象徴。インストルメントパネルとダッシュボードは、コックピットを囲んで耐荷重性とスタイル要素を兼ね備えた非対称のY 字型カーボンで支えられており、ドライバーが究極のドライビングエクスペリエンスの中心となるデザインとなっている。
ディスプレイ付きマルチファンクション・ステアリングホイールのデザインは、ひとり乗りのF1マシン用ステアリングホイールに着想したもので、未来的かつ合理的なデザインにより、ドライバーはリムから手を離すことなく、最高のエルゴノミクスと完璧なドライビングを体感可能。FIAの承認を受けた特製OMPシートにはカーボンシェルを使用し、ドライバーを包み込んで快適な安全性と安定性を約束する。
同社チェントロ・スティーレの責任者、ミィティア・ボルケルトは次のように述べている。
「私はこのプロジェクト開始当初からとても楽しみにしていました。紛れもなくランボルギーニらしいエクストリームかつ非常にクリーンなスタイルを持つ、リアルなレーシングカーのあるべき姿とも言えるハイパーカーを作ることができたからです。私たちはエッセンツァSCV12 で、過去と現在のモータースポーツに対する敬意を表しています。大きなリヤウイング、サイドのフィン、フロントのスプリッターは、『ウラカン・スーパートロフェオEVO』と『GT3 EVO』から譲り受けたエレメントです。このハイパーカーはランボルギーニの伝統と未来に向けたイメージを完璧に融合させました」
エッセンツァSCV12 のオーナーは、世界有数のサーキットで自身のハイパーカーを運転できるスペシャルプログラムの参加資格をともなう会員制クラブの入会資格が与えられる。このプログラムには、エッセンツァSCV12クラブのためにサンタアガタ・ボロネーゼに新設したファクトリーでの保管サービスなどが含まれる。カスタマーのクルマはそれぞれ個室タイプのガレージに保管され、アプリから24時間いつでも愛車をモニタリングできるウェブカメラシステムなどの専用サービスが提供される。さらにこのファクトリーにはフィットネスジムのプロ、Tecnobodyによる「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・ドライバーズラボ」が併設されており、ランボルギーニ所属のレーシングドライバーたちが実践するものに近いフィットネス・トレーニングプログラムも体験できる。
なお、スペシャルプログラムは2021年より、多くのFIA公認グレード1サーキットで開催される「arrive and drive」イベントとともに開始する予定。スクアドラ・コルセのテクニカルスタッフがアシスタントとして参加するほか、ル・マン24時間レースで5度の優勝経験があり、ドライビング指導にも定評のあるエマニュエル・ピロ、さらにランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリードライバーを務めるマルコ・マペッリのサポートも受けられる。
ランボルギーニ・モータースポーツ責任者のジョルジオ・サンナは次のようにコメントする。
「私たちはエッセンツァSCV12を介して、パフォーマンスやドライビングの楽しさだけでなく、ライフスタイル・エクスペリエンスも向上させたいと考えています。オーナーの皆様には、一人ひとりに合わせてカスタマイズできる特別なサービスを利用してイタリアが誇る最高のホスピタリティを満喫していただき、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセファミリーの一員となっていただきたいと思います」
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ランボルギーニのサーキット専用ハイパーカーが「エッセンサSCV12」の車名を冠してワールドプレミア
ランボルギーニがスクアドラ・コルセの新型ハイパーカー「エッセンサSCV12」を発表。販売台数は世界限定40台
伊ランボルギーニおよびモータースポーツ活動を担うランボルギーニ・スクアドラ・コルセは7月29日(現地時間)、サーキット専用の新型ハイパーカー「エッセンサSCV12(Essenza SCV12)」を発表した。販売台数は世界限定40台に設定する。
新型ハイパーカー「エッセンサSCV12」は、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセが開発を担当したサーキット走行向けのスーパースポーツモデルで、エッセンサはイタリア語でエッセンス、SCV12はスクアドラ・コルセとV12エンジンを意味。生産は伊サンタアガタ・ボロネーゼに居を構えるランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリー内で実施する。
搭載エンジンは、形式がV型12気筒DOHC、排気量が6498ccの自然吸気ユニットで、車体のミッドシップにマウント。最高出力はランボルギーニ史上最強の830hpを発生する。また、エグゾーストパイプはドイツの名チューナー「カプリスト(Capristo)」が開発を手がけ、背圧を低減させることでパフォーマンスを向上させるとともに、V12特有のサウンドを強調する。一方、トランスミッションにはエクストラック(X-Trac)シーケンシャル6速ギアボックスを採用し、これがシャシーの構造要素として組み込まれて軽量化と優れた重量配分を達成。また、プッシュロッド式リアサスペンションがギアボックスに直接取り付けられ、マグネシウムホイール(前19インチ/後20インチ)に装着した専用開発のピレリ製スリックタイヤ(タイヤサイズは前285/650・後354/725)によってエンジン出力を確実に後輪に伝える。制動機構にはブレンボが専用開発したブレーキディスクとキャリパーをセットし、レーシングABS(12ポジション)も装備。さらに、先進のセルフロック・ディファレンシャルや12ポジションTC(トラクションコントロール)などを組み込んで、サーキットにおけるドライバビリティの向上を鋭意具現化した。
エクステリアはGTモータースポーツで培った経験を活かし、250km/h走行時に1200kgものダウンフォースを発生するというGT3カーより高い空力効率とダウンフォースを実現。パーツとしては、デュアルエアインテークを内蔵したレーシングフードやルーフのラムエア・インテークスクープ、フロントのスプリッター、サイドシルの横方向のフリックおよび縦方向のフィン、大型のカーボンファイバー製リアウィング、専用設計のリアディフューザーなど、通常の公道仕様車とは異なる特徴を多数備える。ファイティングブル伝統のシザースドアや六角形にアレンジしたLEDヘッドライト、Y字を基調にしたカラーリングも印象的だ。なお、外装色にはヴェルデ・シルヴァン(Verde Silvans)、グリジオ・リンクス(Grigio Lynx)、ネロ・アルデバラン・グロス(Nero Aldebaran Gloss)、アランシオ・カリフォルニア(Arancio California)という特別なボディカラーを採用している。
内包するインテリアは、インストルメントパネルおよびダッシュボードを耐荷重性とスタイル要素を兼ね備えた非対称のY字型カーボンで支え、ドライバーが究極のドライビングエクスペリエンスの中心となるコクピットレイアウトを創出する。また、新設計のディスプレイ付マルチファンクションステアリングホイールは、F1のステアリングホイールからインスピレーションを得てデザイン。ドライバーがリムから手を離すことなく、最高のエルゴノミクスと完璧なフィーリングを提供する。さらに、カーボンシェルで構成したFIA公認のOMPシートはドライバーをしっかりと包み込み、最上レベルのサポート性を確保している。
なお、エッセンサSCV12のオーナーは限定されたメンバーのみで構成する「Essenza SCV12」クラブの一員となり、世界有数の著名なサーキットで開催される高度なドライビングプログラムに参加することができる。また、この企画にはサンタアガタ・ボロネーゼに建設したエッセンサSCV12用の新しいガレージでの保管サービスが含まれ、各車には専用のガレージと専用サービスを用意。オーナーはアプリを使って24時間いつでも自分のクルマをモニタリングできる、ウェブカメラなどによるサービスが利用可能だ。さらに、この施設にはフィットネスジムのテクノボディ(Tecnobody)による「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・ドライバーズラボ」が併設されており、ランボルギーニ所属のレーシングドライバーたちが実践するものに近いフィットネス・トレーニング・プログラムを体験できるという。
エッセンサSCV12を使用したプログラムは、2021年シーズンよりFIA公認グレード1のサーキットで開催される「アライブ・アンド・ドライブ(arrive and drive)」イベントとともに実施予定。ここではスクアドラ・コルセのテクニカルスタッフがアシスタントとして参加するほか、ル・マン24時間レースで5度の優勝を果たし、現在はスクアドラ・コルセのスペシャルプロジェクト・コンサルタントを務めるエマニュエル・ピロ(Emanuele Pirro)氏やランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリードライバーを務めるマルコ・マペッリ(Marco Mapelli)氏のサポートが受けられるそうだ。
「う、宇宙船かな?」コックピットもやばい ランボV12の極み「エッセンツァ SCV12」登場、すごすぎて飛んでいきそう
アウトモビリ・ランボルギーニ(以下、ランボルギーニ)は7月29日(現地時間)、サーキット専用の特別限定モデル「エッセンツァ(Essenza) SCV12」を発表しました。
エッセンサ SCV12は、ランボルギーニのレース部門「ランボルギーニ スクアドラ コルセ」とランボルギーニのデザイン部門「チェントロ スティーレ」が手掛けた特別モデル。同社はスーパーを超えた“ハイパー”カーと表現し、ミウラ、イオタ、ディアブロなど歴代のV12 NAエンジン搭載ハイエンドモデルにおける直系と位置付けます。公道走行は不可となるサーキット専用車です。
空気を切り裂くように鋭く低い車体、そこに巨大なウイングをズンと装着した“いかにも”なスタイリングに、鮮やかなグリーンのカラーリング。現行GT3マシンより強力というダウンフォースを発生します。
車内はまるで「宇宙船の操縦席」。カーボンで包まれた異空間の雰囲気あふれるコックピットに、円形の“ハンドル”ではなくF1マシンのようなディスプレイ付きマルチファンクションステアリングホイールを採用。シンプルに整然と並ぶスイッチとともに得も言われぬすごみと特別感を演出し、オーナーの所有欲も満たします。
パワートレインは最大出力830馬力(618kW)を発揮するV12の6.5リッター自然吸気のV型12気筒で、走行風を取り込んでさらに出力を高めるラムエアシステムも備えます。パワーウェイトレシオは何と「1.66」です。うぉ、これやば。
なおエッセンツァ SCV12のオーナーは、自身のマシンを世界有数のサーキットで走らせられる特別プログラムに参加できる会員制クラブの入会資格が与えられます。この会員制クラブはイタリアのサンタアガタ ボロネーゼに2021年に新設し、アプリで遠隔確認が行える「専用ガレージでの保管サービス」や、ランボルギーニ所属のプロドライバーが実施するものに近いフィットネストレーニングプログラムなども利用できる、特別な顧客のためのVIPサービスを用意します。
生産台数は40台。価格や日本導入数は未発表ですが、日本のサーキットをこのモンスターが走る姿もぜひ見てみたいものですね!
見た目からして究極。ランボルギーニのサーキット専用モデル「エッセンサSCV12」発表
伊ランボルギーニは、新たなサーキット専用限定モデル「エッセンサ SCV12」をワールドプレミアした。
仏南部のポール・リカールサーキットを爆音も高らかに駆け抜ける予告ムービーが公開されたのは6月23日。それから一月余、ついに猛牛史上最強のNAユニットを搭載したエッセンサ SCV12がアンベールされた。「ミウラ イオタ」や「ディアブロGTR」といった名車に連なるべく、その開発は、レース部門「スクアドラ・コルセ」と社内デザイン部門のチェントロ・スティーレが共同で担当。サーキットでの走行に的を絞り、ランボルギーニのレーススピリットを余すことなく注入したという。
ミッドのV12ユニットは830hpオーバーまでチューンされ、軽量なカーボンファイバー製モノコックを採用したことも相まって、パワー・ウェイト・レシオは1.66kg/hpをマーク。モノコックは車内のロールケージを廃しながら、FIAのレギュレーションを満たす剛性を獲得しているという。
巨大なV12のノートを存分に楽しめるよう調律されたカプリスト製エグゾーストは、背圧を削減することでパフォーマンスアップにも貢献。6速シーケンシャルギアボックスは剛性を高めるべくシャシー構造材の一部としてマウントされ、エンジンパワーはすべて後輪へ伝えられる。また、マグネシウムリムを持つフロント19インチ、リア20インチのホイールにはピレリ製スリックタイヤがセットされ、サーキットへの特化は各所で徹底されている。
空力の活用も特徴で、高速走行の際にはRAMシステムにより圧力の高まったエアーをパワーユニットに導きエンジンパワーを上昇。大型の可変式リアスポイラーが発生する250km/h時のダウンフォースは、GT3レースカーを上回る1,200kgに達する。ボディサイドのインテークも、エンジンやギアボックスにクールエアーを導入する機能を有している。
今後、プレミアムの上昇が必至のエッセンサ SCV12。ラッキーな40人のオーナーにはメーカーによる特別なドライビングプログラムも用意されるとのことだ。
最強の830馬力V12エンジン搭載!ランボルギーニ、40台限定のサーキット専用モデルEssenza SCV12
ランボルギーニは、40台限定となるサーキット専用ハイパーカーのEssenza SCV12を発表。ミウラ、イオタ、ディアブロGTRなどの直系モデルであるEssenza SCV12は、ランボルギーニが開発した自然吸気エンジンの中でも最強の830馬力V12エンジンを搭載し、レース用のプロトタイプに着想を得たエアロダイナミクスと、究極のドライビングのためにデザインされている。
六角形やY字を織りまぜたデザイン
ランボルギーニ Essenza SCV12のデザインは、1970年代のプロトタイプモデルとランボルギーニのDNAが融合した、流線形でありながらダイナミックなライン、フロントのヘッドライトやルーフのエアスクープ、ステアリングを囲むエアベントに六角形をモチーフとした造形が取り入れられている。
さらに、車体のカラーリングやコックピット内部の随所に見られるY字のデザインは、軽量、機能性、デザインバランスの象徴である。
レーシングカーさながらのインテリア
インストルメント・パネルとダッシュボードは、コックピットを囲んで耐荷重性とスタイル要素を兼ね備えた非対称のY字型カーボンで支えられており、ドライバーが中心のデザインに仕上げられている。
ディスプレイ付マルチファンクション・ステアリングのデザインは、1人乗りのF1ステアリングがモチーフとなっており、人間工学に基づき未来的かつ合理的なデザインと操作性を実現し、完璧なドライビングに貢献。また、FIA (国際自動車連盟)の承認を受けた特製OMPシートにはカーボンシェルを使い、ドライバーを包み込んで快適な安全性と安定性を確保する。
ボディカラーは4色
ボディカラーは、Verde Silvans(グリーン)、Grigio Lynx(グレー)、Nero Aldebaran Gloss(ブラック)、Arancio California(オレンジ)のスペシャルカラーを使い、長年にわたりランボルギーニ・スクアドラ・コルセのパートナーを務めるPertamina、Pirelli、Roger Dubuisのブランドロゴを配している。
FIAのルールに準じたサーキット専用モデル
Essenza SCV12はレースに由来するエンジニアリング・ソリューションを用いた、サーキット専用ハイパーカーとして誕生。V12エンジンは830馬力を超える最高出力を誇り、高速走行時のRAM効果により大幅なパワーアップを実現した。
エグゾーストパイプは排圧を低減し、パフォーマンスを高めるだけでなくエンジン独特のサウンドも強調する専用デザインを採用。また、新しいエクストラックシーケンシャル6速ギアボックスと後輪駆動の組み合わせによってパワーを制御し、コンパクト性、構造的連続性、高いねじり剛性を実現している。
さらに、ロールケージのない新世代カーボンファイバー・モノコックシャシーを採用したことで、Essenza SCV12は1.66hp/kgという他に類を見ないパワーウェイトレシオを実現。FIA(国際自動車連盟)のプロトタイプ・セーフティー・ルールに準じて開発された最初のGTハイパーカーでもある。
レーシングカー同様の構造を取り入れてた足回り
過酷なサーキット上でも最大限の敏捷性と安定性を確保するために、ギアボックスに直接取り付けられたプッシュロッド式リアサスペンションなど、レース用プロトタイプに着想を得た構造を採用。足まわりは、Brembo(ブレンボ)が開発したブレーキディスクとキャリパーを備え、マグネシウム製ホイール(フロント19インチ、リア20インチ)に、特別開発のピレリ製スリックタイヤを装着する。
ダウンフォースはGT3マシンを超える1,200kgを発生
ランボルギーニのスクアドラ・コルセが持つGTレーシング経験を活かしたエアロダイナミクスは、250km/hで1,200kgというGT3マシンよりも高い効率性とダウンフォースレベルを実現。
フロントボンネット中央にリブを配したウラカン・レーシングカー特有のダブル・エア・インテークが、ラジエーターから発せられる高温の空気の流れを分離し、ルーフに配置されたエアスクープからの冷たい空気を運ぶ。フロント部分はスプリッターと2つのラテラル・エレメントが特徴的だ。
サイドにあるエンジンとギアボックス冷却用のフローは、サイドシルに配置されたバーティカル・フィンを使用することで空気の流れを最適化。リアウイングは、調整可能な大型ダブル・プロファイル リアウイングを装着した。
モニタリングサービスやドライビング・エクスペリエンスに参加可能
Essenza SCV12のオーナーは、世界有数のサーキットで自身のハイパーカーを運転できる、スペシャルプログラムへの参加資格を伴う会員制クラブの入会資格が与えられる。
このプログラムには、Essenza SCV12クラブのためにサンタアガタ・ボロネーゼに新設したファクトリーでの保管サービスなどが含まれ、ユーザーの車はそれぞれ個室タイプのガレージに保管され、アプリから24時間いつでも愛車をモニタリングできるウェブカメラシステムなどの専用サービスを提供。
プログラムの開始は2021年から
さらにこのファクトリーにはフィットネス・ジムのプロ、Tecnobodyによる「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・ドライバーズラボ」が併設されており、ランボルギーニ所属のレーシングドライバーたちが実践するものに近いフィットネス・トレーニング・プログラムも体験できる。
プログラムは2021年より、多くのFIA公認グレード1サーキットで開催される「arrive and drive」イベントとともに開始予定。スクアドラ・コルセのテクニカルスタッフがアシスタントとして参加するほか、ル・マン24時間レースで5度の優勝経験がありドライビング指導にも定評のある Emanuele Pirro(エマニュエル・ピロ)、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリードライバーを務める Marco Mapelli(マルコ・マペッリ)のサポートを受けることができる。
ランボルギーニ 世界で40台限定のサーキット専用のハイパーカー「エッセンザSCV12」を発表
アウトモビリ・ランボルギーニは2020年7月29日、世界で40台限定のサーキット専用モデル「エッセンザSCV12」を発表しました。
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モデル概要
「エッセンザSCV12」は、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセがテクニカルサポートをし、ランボルギーニのデザイン部門チェントロ・スティーレがデザインを手がけたサーキット専用ハイパーカーです。ミウラ、イオタ、ディアブロGTRなどの直系モデルとなる「エッセンザSCV12」は、ランボルギーニが開発した自然吸気エンジンの中で最強のV型12気筒エンジンを搭載し、レース用のプロトタイプの技術を応用したエアロダイナミクスと、究極のドライビングを実現するために設計された技術が凝縮されたモデルとなっています。
「エッセンザSCV12」は、レースからフィードバックされた技術を採用し、V型12気筒エンジンは830psを超える最高出力を発生。ハイスピード走行時には吸気のラム効果によりパワーを向上させています。
また排気系のパイプは背圧を低減するために専用に設計され、パフォーマンスを高めているだけでなく、このエンジン独特のサウンドも強調しています。
トランスミッションはエクストラック シーケンシャル6速、ミッドシップ/後輪駆動の組み合わせによって駆動力を余すことなく路面に伝える能力を持ち、さらにパワートレーン全体はコンパクトで、各ユニットの締結強度が高く、高いねじり剛性を実現しています。
サーキット専用モデルであるにも関わらず、ロールケージのない新世代のカーボンファイバー・モノコックシャシーを採用したことで、「エッセンザSCV12」は1.66ps/kgという他に類を見ないパワーウェイトレシオを実現。そして、FIA(国際自動車連盟)のプロトタイプ・セーフティ規則に準じて開発された最初のGTハイパーカーとなっています。
レース用技術を満載
高いGが発生するサーキット上でも最大限の敏捷性と安定性を確保するために、ギヤボックスに直接取り付けられたプッシュロッド式リヤサスペンションなど、レース用のプロトタイプに着想したサスペンションを採用。ブレーキはブレンボのブレーキディスクとキャリパーを備え、マグネシウム製リム(フロント19インチ、リヤ20インチ)に、特別開発のピレリ製スリックタイヤを装着しています。
またサーキット走行のために、エアロダイナミクスは、250km/hで1200kgというGT3マシンを超える強力なダウンフォースを発生することができます。
フロントのボンネットの中央にリブを配したウラカン・レーシングカー特有のダブル・エア・インテークが、ラジエーターで発生する高温の空気の流れを分離し、ルーフに配置されたエアスクープからの冷たい空気をエンジンルームに導入するシステムとなっています。
フロント部分はスプリッターと2つの側面空力デバイスが装備されます。サイドにあるエンジンとギヤボックス冷却用の吸気口は、サイドシルに配置されたバーティカル・フィンを使用することで、より効率的に空気を導入できます。リヤには調整可能な大型ダブル・プロファイル ウイングを装備しています。
インテリアでは、ディスプレイ付マルチファンクション・ステアリングのデザインはF1ステアリングに着想を得たデザインで、未来的で合理的なデザインにより、ドライバーはステアリングホイールから手を離すことなく、完璧なドライビング操作を行なうことができます。
シートはFIA(国際自動車連盟)の承認を受けた特製OMPシートで、カーボンシェルを使い、ドライバーを包み込む形状により快適で高い安全性と安定性を実現しています。
選ばれたオーナーのための特別プログラム
「エッセンザSCV12」のオーナーは、世界有数のサーキットで自身のハイパーカーを運転できるスペシャルプログラムに参加できる資格を伴う会員制クラブの入会資格が与えられることになっています。
このプログラムには、「エッセンザSCV12」クラブのためにサンタアガタ・ボロネーゼに新設したファクトリーでの保管サービスなども含まれます。顧客のマシンはそれぞれ個室タイプのガレージに保管され、アプリから24時間いつでも愛車をモニタリングできるウェブカメラシステムなどの専用サービスが提供されます。
さらにこのファクトリーにはフィットネス・ジムのプロによる「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・ドライバーズラボ」が併設されており、ランボルギーニ所属のレーシングドライバーたちが実践するものに近いフィットネス・トレーニング・プログラムも利用することができます。
こうしたオーナー向けプログラムは2021年からFIA公認グレード1サーキットで開始され、スクアドラ・コルセのテクニカルスタッフがアシスタントとして参加するほか、ル・マン24時間レースで5度の優勝経験があるエマニュエル・ピロ選手、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリードライバーを務めるマルコ・マペッリ選手からのサポートも受けられます。
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Posted at
2020/08/06 23:33:58
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