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2020年08月20日

ココまでの金額になってしまうとWRカーの中古車を探し出したくなるような気が

ココまでの金額になってしまうとWRカーの中古車を探し出したくなるような気が 1800万円オーバーで落札!! スバル「インプレッサ22B STi」とはどんなクルマだったのか

■ラリーで勝つために生まれた、スバル「インプレッサ」

 1980年、世界に先駆けて4輪駆動車でラリーに参戦したスバル。その舞台は「サファリラリー」、参戦マシンは「レオーネ4WD」だったわけだ。

 その後、1990年からは「WRC」に、新開発されたEJ20型エンジンを搭載した、初代BC5型「レガシィ」で参戦。1993年のニュージーランドで初優勝を飾った後、より戦闘力の高いマシンを投入されることになり、ひと回りコンパクトなボディを持つGC8型「インプレッサ」が選ばれたのだ。

●打倒ランサー・エボリューション

 当時、インプレッサのライバルとなっていたのが、三菱「ランサー・エボリューション」である。

 デビューイヤーの1994年には、マニュファクチャラーズタイトルで2位、1995年から1997年まではチャンピオンとなったスバル「インプレッサ」だったが、ドライバーズタイトルは1996年から1999年まで、ランサー・エボリューションを駆るトミ・マキネンが獲得。

 そんな熾烈なライバル関係は、ベース車であるインプレッサとランサー・エボリューションの、過激ともいえるモデルチェンジとチューニングのレベルアップを生んでいた。

 そんななか、発売されたのが、今回紹介する「インプレッサ22B STi version(以下インプレッサ22B)」である。

 このモデルは、1998年、インプレッサのWRCマニュファクチャラーズタイトルの3連覇を記念して製作されたものだ。そのモチーフとなったのは、チャンピオンマシンであるインプレッサのワールドラリーカーで、当時販売されていたインプレッサの2ドアクーペモデル「インプレッサ リトナ」をベースとして作られている。

 ボディはワールドラリーカー譲りのワイドボディで、フェンダーは片側40mmワイド化され、全幅は1770mmとなっている。当然のことながら、前後のバンパーはこのフェンダーに合わせてリメイクされている。

 搭載されているエンジンは「EJ22型」水平対向4気筒インタークーラーターボ。排気量は2212ccで、最高出力は自主規制のせいもあって280psと抑えられてはいたが、EJ20型と比べて低中速トルクが太くなっているため乗りやすく、スペック以上の速さを感じさせるマシンだった。サスペンションにはビルシュタイン製ショックアブソーバーがセットされていた。

 このインプレッサ22Bの販売台数は400台だったのだが、わずか2日で完売したといわれている。

 当時の車両価格は500万円。装備内容を見ればお買い得といえるだろう。しかし1998年というと、400万円もあればかなりの高級車が買える時代でもあった。そういう時代に、2ドアボディの高価なスポーツモデルがあっという間に売り切れとなったというのは、スバルにとってうれしい出来事であったはずだ。

 またこのあと登場するSTIの限定コンプリートカー、たとえば2000年に販売された「S201」など、S20#シリーズの先駆け、となったのがこのマシンである。

■英国オークションでの落札価格は、驚きの高プライス!

 そんなインプレッサ22Bが、イギリスのシルバーストーンオークションに登場した。走行距離は3万マイル(約4万8000km)で、シリアルナンバーは326/400という個体だ。

●インプレッサが1800万円オーバー!!

 メーターはマイル表示だが、これは後にイギリス国内で交換されたもの。付属品として山口スバルの車険証入れや、日本語の取り扱い説明書や点検整備簿が付属していることからもわかるように、もともとこの個体は日本国内向けの車両で、それが2004年にイギリスへと輸出されたものである。

 その後はイギリス国内のスバル専門家によってメンテナンスを受けながら、2020年まで保管されてきている。

 そのため、ボディのコンディションは極上レベルといっていい。レンズ類はすべて曇っておらずクリアだし、塗装に関してもヤレがない状態。

 エンジンルームも、空冷式インタークーラーのフィン部分が若干よれている程度で、樹脂パーツに劣化はなく、インテークマニホールドの赤い結晶塗装も綺麗だ。

 ただしマフラーはオリジナルではなく、砲弾型サイレンサーの社外品に交換されているが、それも劣化ない。タイヤはトーヨー・プロクセスT1-S(235/40R17)を履いていて、ホイールは純正BBS製となっている。

 インテリアも極上レベル。ナルディ製ステアリングやシフトノブといった、使用感がでがちなところもキレイだし、樹脂パネルやペダルも使用感はほとんどない。オリジナル状態を保っているブラック&ブルーのシートも、前後ともに擦れ感がない状態だ。

 メーター交換をしているとはいっても、実際にあまり乗られていない個体なのだろう、ということが、ここからもわかる。

 こういった、簡単にいえば極上の個体なら、日本国内での取り引きでも1000万円以上の価格がついてもおかしくはない。そのため、シルバーストーンオークションにの予想落札価格も、7万ポンド-8万ポンド(邦貨換算約980万円-1120万円)となっていた。

 ところが、実際に落札された価格は、なんと13万500ポンド(邦貨換算約1827万円)というハイレベルなものだった。

 そこには、イギリス人のスポーツカー好き、ラリーカー好き、そしてスバル好きという側面が大きく影響しているかもしれない。

 技術にこだわりをもち、水平対向エンジンの可能性を追求し続けているスバルという自動車メーカーが作った、世界で400台のみのワールドラリーカーのメーカーレプリカ。いかにも好き者が手を出しそうなスペックである。

 実際のところ、この価格で購入しても、このあと大事に乗りながら保管をしていけば、手放すときにはさらなる値上がりだって期待できてしまうはずだ。
ブログ一覧 | 富士重工 | 日記
Posted at 2020/08/20 22:29:43

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