2020年08月29日
やっぱりレヴォーグの記事多いよ…
10月15日発表に先駆けスバルが新型「レヴォーグ」の先行予約を開始!
8月22日にスバル公式YouTubeチャンネルにて、オンラインイベント「THE LIVE! NEW LEVORG徹底解剖」を開催
8月20日、スバルは10月15日に発表を予定している新型「レヴォーグ」の先行予約を開始した。
新型「レヴォーグ」は、スバルに脈々と受け継がれる 「より遠くまで、より早く、より快適に、より安全に」というグランドツーリングのDNAを継承。そのうえで、スバルの最新技術を結集し、「先進安全」、「スポーティ」、「ワゴン価値」という3つの価値を革新的に進化させたパフォーマンスワゴンに仕立てられている。
フルモデルチェンジを受けて2代目となる新型のボディサイズは、全長4755×全幅1795×全高1500(ルーフアンテナ含む)mmで、ホイールベースは2670mm。従来型と比べて65mm長く、15mm幅広く、ホイールベースは20mm拡大している。
エンジンは、177ps/300Nmを発揮する新開発の1.8L水平対向4気筒直噴ターボ「CB18」の1機種。社内測定値による燃費はWLTCモードで最高13.7km/L、JC08モードで最高16.6km/Lをマークする。なお、この新しいエンジンは従来の1.6Lターボと比べて7ps/50Nm上乗せされている一方で、JC08モード燃費は0.6km/L向上している。
新型では、360度センシングを実現し、リアルワールドにおける実用性を進化させた「新世代アイサイト」を全車に標準装備。さらに、3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を搭載したグレードを新たに設定することで、新次元のストレスフリーなセーフティドライビングを実現した。
「アイサイトX」は、GPSや準天頂衛星「みちびき」を活用した位置情報を組み合わせることで、運転支援機能を大幅に拡張するもの。具体的には、渋滞時に一定の条件を満たすと、ステアリングから手を放すことができるハンズオフアシスト機能を搭載。さらに停車と発進を繰り返す渋滞でも、ドライバーが前を向いているなど一定の条件が揃えば、スイッチ操作をすることなく発進する。これにより、ノロノロ運転が続く渋滞の疲れやストレスを大幅に軽減できる。
これに加えて、カーブや料金所へ入る前に減速するほか、方向指示器の操作で車線変更のアシストを行なう機能を搭載。加減速と操舵制御のアシストをこれまでより長く、またシームレスに行なうことで、より快適なドライブをサポートしてくれる。
グレード展開は、スタンダードモデルの「GT」、スポーティさと上質感を兼ね備えたハイグレードモデルの「GT-H」、そしてスバル最先端の走りと特別な内外装をまとう最上級の「STIスポーツ」の3グレードに加えて、それぞれに「アイサイトX」を搭載した「GT EX」、「GT-H EX」、「STIスポーツEX」を用意。全6グレードをラインアップする。
ステーションワゴンとしての魅力向上にも余念がない。快適性や積載性を担うワゴン機能やインテリアに磨きをかけたほか、大型センターインフォメーションディスプレイや、アイサイトX搭載グレードに採用のフル液晶メーターで構成された先進的なデジタルコックピットは、運転に必要な情報の認知から操作を、よりスマートにサポートする。荷室容量は床下のサブトランク69Lを含めて561Lを確保。従来型より39L拡大している。
現在スバルの公式ウェブサイトでは、新型レヴォーグ専用ページを公開中。このページでは、新型の特徴や各グレードの紹介、主要諸元・装備表を確認することが可能だ。
また、8月22日の16:00~17:30には、新型レヴォーグの魅力を紹介するオンラインイベント「THE LIVE! NEW LEVORG徹底解剖」が、スバルの公式YouTubeチャンネル「SUBARU On-Tube」で配信。このイベントでは新型レヴォーグの開発メンバーとモータージャーナリストによるトークショーなど、多彩なプログラムが用意された。
さらに、8月22日からは全国のスバル販売店や大型商業施設で新型の実車をいち早く見られる「NEW LEVORG先行展示イベント」が、順次開催される。
新型レヴォーグはなぜ新設計のエンジンを採用したのか? 残る課題は燃費
プラットフォームもパワートレインも完全に生まれ変わった
新型レヴォーグのローンチが近づいてきました。発売予定日は2020年10月15日、8月20日からは全国のSUBARU販売店にて新型レヴォーグの先行予約も始まっています。とはいえ、“みずてん”で予約するには思い切りが必要。なにしろ、新型レヴォーグは、正常進化的なエクステリアながら、その中身は一新されているからです。
条件付きで手放し運転が可能な先進運転支援システム「アイサイトX」、国内初採用となるフルインナーフレーム構造のスバルグローバルプラットフォーム、そしてパワートレインも完全に生まれ変わりました。今回は、完全新設計の水平対向エンジンを中心に、新型レヴォーグのパワートレインについて紹介します。
完全新設計のコンパクトなCB系エンジンを採用
従来のレヴォーグは1.6Lと2.0L、2種類の水平対向4気筒ガソリン直噴ターボを用意していましたが、新型レヴォーグは1.8Lの水平対向4気筒ガソリン直噴ターボに一本化されました。これは従来の「FB16/FA20」エンジンの発展形ではなく、完全にゼロベースで設計された「CB18」エンジンとなります。
ボア径:80.6mm
ストローク:88.0mm
ボアピッチ:98.6mm
クランク長:315.9mm
圧縮比:10.4
総排気量:1795cc
最高出力:130kW/5200-5600rpm
最大トルク:300Nm/1600-3600rpm
あえてマニアックなボアピッチを記したのには意味があります。四半世紀以上、スバルの水平対向4気筒ガソリンエンジンのボアピッチは113.0mmでした。「FB/FA」系はもちろん、2019年に惜しまれつつ幕を閉じた「EJ」系エンジンも同じボアピッチ。一般論ですが、エンジンのボアピッチというのは、生産工程も含めて基本設計の点でオーバーライトしている要素がゼロではないことを意味しています。
しかし、新しい「CB18」エンジンではボアピッチが明らかに短縮されました。SUBARUのエンジンに詳しい人であれば、6気筒のEZ系や4気筒ディーゼルのEE系が98.4mmと近い数値のボアピッチだったことを思い出すかもしれませんが、CB系がボアピッチを短くしたのも狙いは同じで、エンジンをコンパクトにするためです。実際、クランク長はFB16が350.5mmなのに対して、CB18では315.9mmと短くなっていて、当然ながらエンジン全長も約40mm短縮されています。
スペック以上にパワフルな印象。燃費の改善に期待
さらにCB18エンジンは、リーンバーン領域を広くとることで、3.0Lエンジン並みのトルクと、従来の1.6Lターボより優れた燃費性能を両立しているといいます。
トランスミッションも大幅改良されました。SUBARU独自のチェーン式CVT「リニアトロニック」は、その型式こそ「TR58」で変わっていませんが、約8割の部品を新造。変速比幅は従来の6.3から8.1へと大幅に拡大したため、発進加速を確保しながら、高速巡行でのエンジン回転数を下げることが可能となっています。
そうはいっても、リーンバーンターボとワイドレシオのCVTという組み合わせのパワートレインではダイレクト感に欠けるという不安も出そうです。今回、新型レヴォーグ(プロトタイプ)をジムカーナ的に走らせる機会を得ましたが、90km/h以下での加減速を試してみた限りにおいては、ラバーバンドフィールと呼ばれるダルな感触を心配する必要はありませんでした。
急加速時にギュイーンというノイズが侵入してきたときにはCVTであることを実感させられますが、ハーフスロットル領域でのアクセルレスポンスにも不満はなく、エコ系ターボだからパンチがないかもしれないという心配は杞憂でした。最高出力130kWというスペック以上にパワフルに感じたことも自信を持ってお伝えしておきましょう。
もっとも、2020年に登場するダウンサイジングターボとしてWLTCモード13.6~13.7km/L(開発目標値)という燃費性能は褒められたものではありません。電動化デバイスの採用など、環境性能のアップデートに期待したいのも事実です。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
新型レヴォーグの実力がハンパではなかった。コスパも最強!?|動画レポート|
スバルGTの血統を継承する生粋のGTワゴン、 レヴォーグの2代目がついに登場します。
今回はプロトタイプの試乗会に参加。
先進安全性能とスポーティ性能の2つを試す機会があったこの試乗会で、
ライターの竹花氏は終始興奮しっぱなし!
ドイツ車をこれでもかというくらい現地で乗ってきた竹花氏が太鼓判を押す、その性能とは?
最後にはもっと驚きの価格設定についても話しています。
VIDEO
〈文=ドライバーWeb編集部〉
【スバル レヴォーグ 新型】新世代アイサイトはスウェーデン社製に…日立から切り替えた理由
スバルはこの秋に発売する新型『レヴォーグ』で「Eyesight(アイサイト)」を一新する。そこでもっとも驚いたのは、中核となるステレオカメラの調達先を、これまで採用していた日立オートモティブ製から海外製へ変更したことだった。そこにはどんな意図があったのだろうか。
「基本的には機能とコストのバランスを考慮した中での選択です」と話すのは、スバル先進安全設計部主査の丸山匡氏だ。アイサイトは2008年に現行のベースとなる第1世代が登場し、その時点から日立オートモティブと共同で開発して来ている。その後も機能アップを重ねてVer. 3まで世代を重ね、その優れた制御技術は世界でもハイレベルな水準にあり、それがスバルの先進安全運転支援システム(ADAS)に対する評価を高めてきたのは間違いない。
一方で、アイサイトの課題となっていたのは、ステレオカメラの検知範囲の狭さにあった。この狭さ故にACC制御中の急な割り込みに対処できないことも少なからずあり、近年は交差点における衝突被害軽減ブレーキへの対応が自動車アセスメント(NCAP)の評価対象にもなっている。安全性を少しでも高めたいスバルとしてもこれらの対策は必須だったはずだ。当然、日立オートモティブにもその改良を求めたと思われるが、結果としてその求めに応じたのはスウェーデンのVeoneer(ヴィオニア)社だった。
このヴィオニア製ステレオカメラは、イメージセンサーにオン・セミコンダクター製1/3インチCMOSを組み込み、処理チップにはXilinx(ザイリンクス)社製を採用する。特にオン・セミコンダクター社は車載用チップメーカーとして圧倒的なシェアを持ち、アイサイトVer. 3でも既に採用済みだったという。そして、このCMOSが最大のメリットとしているものこそ広いダイナミックレンジである。カメラが苦手とする逆光下でも対応力が高く、この日のデモでも一般的なセンサーとの違いをアピールしていた。
このステレオカメラで実現できた画角は従来比で約2倍。捉える範囲を広げたことによって自転車や歩行者の横断にも対処でき、右折時の対向車に対してもプリクラッシュブレーキ制御が可能となったという。しかし、ヴィオニア製ステレオカメラで広角化できたとはいえ、広角化すれば遠くの被写体を検知するのが難しくなるはず。丸山氏はこの件について「広角化しても従来のステレオカメラと検知距離を同じにするために、CMOSの画素数を従来の120万画素から230万画素にまで高めて対応しました」と答えた。つまり、画素数が増えれば、被写体の像が小さくても早い段階から認識はできるというわけだ。
では、日立オートモティブはこの対応ができなかったのだろうか。同社がステレオカメラの広角化技術として実装済みなのがスズキ『ハスラー』にある。この技術では左右のカメラが検知できる範囲をそれぞれ外側にずらすことで検知範囲を拡大したものだ。単純に画角を広げるだけならともかく、これでは左右の視差から生み出されるアイサイトならではの高精度検知はできなくなる可能性がある。スバルとしてもステレオカメラの左右幅を頑なに変えておらず、そこには左右の視差に対するこだわりがあったはずだ。
もちろん、日立オートモティブも画素数を上げて広角化できいる技術もあったと思われる。しかし、画素数を上げればチップの処理能力も上げなければならず、丸山氏が言うように、そこには調達コストという問題が立ちはだかった可能性がある。この件に関しては具体的なコメントは得られなかったが、ヴィオニアはADAS部門で世界屈指の実績を持つ大手サプライヤーであり、こうしたコストへの対応も柔軟に行えたものと推察できる。
そして、新世代アイサイトではカメラで検知できない前側方から接近する出会い頭の車両も搭載した77GHzミリ波レーダーで検知(前側方プリクラッシュブレーキ)。また、プリクラッシュブレーキだけでは止まりきれないと判断したときはシステムが操舵制御を行って、回避スペースへの導くことができるという。そして、車線変更しようとした時に後側方にいる車両を見落としていると、リアに備えた24GHzマイクロ波レーダーによる「エマージェンシーレーンキープアシスト」が作動して警報と共に逸脱抑制をアシストするのだ。この万全の対応こそが新世代アイサイトの真髄とも言える。
しかも新型レヴォーグでは、このアイサイトの基本機能を全グレードに標準装備する。安全面においてグレード別での差を設けないスバルならではの考え方が活かされた格好だ。加えて、新型レヴォーグでは+35万円を支払うことで、渋滞時ハンズオフ走行やドライバーの異常を検知して自動的に減速→停止させる機能も一歩進んだ機能も装備される。その機能はまさにADAS搭載車として世界トップクラスと言ってもいいものだ。公道での実走行でその実力を試す日を楽しみに待ちたい。
新型レヴォーグ検討勢必見! 一気に生まれ変わったNewレヴォーグは買い?【まとめ3選】
2020年秋、遂にスバルが主力車種「レヴォーグ」をフルモデルチェンジする。新型レヴォーグは、昨年のモーターショーでもコンセプトモデルを展示し、お客さんを賑わせるなど、注目度の高いモデルだ。そこで今回は、気になるレヴォーグの見どころや、試乗レポート、そして受注予約開始早々から好スタートを切っているワケなどをまとめてご紹介。忙しくてなかなか情報を拾えなかったという方は要チェックだ!
新型レヴォーグ|解説編
2020年秋、スバルが主力車種「レヴォーグ」をフルモデルチェンジする。それに先立ち、8月20日より早くも先行予約受付が始まった!
そんな中MOTAでは、まだ発売前の新型レヴォーグ・プロトタイプに触れる貴重な機会を得た。
「新型レヴォーグってどんなクルマ? 果たして買いなのか!?」
新型レヴォーグ|試乗編
完全に生まれ変わった新型レヴォーグ。プロトタイプのレヴォーグ STI SPORTへ実際に乗ってみた印象についてお届け!
スバリストの皆さんが最も気になっているであろう、新開発エンジン&プラットフォームが生み出す次世代の走りはどうだったのか。
主なポイントとしては以下の3つだ。
1:新しい骨格・シャシーとステアリング・エンジンが生み出す走りの味の進化
2:新世代アイサイトのアドバンテージ
3:インフォテインメントシステムはじめ日常的な使い勝手の進化
新型レヴォーグ|カラバリ編
8月20日より予約受付がスタートしたスバルの新型ワゴン レヴォーグ。
10月15日の正式発売に向けて、気になるカラーバリエーションを画像でサクッと予習!
新型レヴォーグのカラバリは全8色。スバルといえば!? なカラーのWRブルー・パールから、ここ最近のトレンドにマッチした淡いクールグレーカーキなど気になるカラーが盛り沢山!
新型レヴォーグもスバルらしさテンコ盛り! 画像で新型レヴォーグの顔をチェック
8月22日に先行予約がスタートしたスバル 新型レヴォーグ。手放し運転も可能となったアイサイトXや縦型ナビなどに注目が集まりがちだが、今回は顔にフォーカス。よーく見るとスバルファン垂涎のアイテムだらけであった。改めて新型レヴォーグの顔を詳しく見ていこう!
新型レヴォーグは“らしさ”を投入! 歴代モデルの要素も
新型レヴォーグのデザインは、スバル車の伝統であるヘキサゴングリルを中心に、左右へ広がっていくような力強い造形となっているのが特徴だ。グリル位置自体も低く、ボディのフォルムがグッと前傾姿勢に見えるよう工夫されている。
一見新型のヘッドライトが大きくなったかのように見えるが、実はライトのサイズはほぼ一緒。初代レヴォーグと同様にコの字型に光るデイライトも踏襲されるなど、ファンにとってはたまらない要素が盛りだくさんだ。
ヘッドランプにはアダプティブドライビングビームを採用。複数のLEDが仕込まれていて、ハイビームの照射範囲を細かく切り替えることで対向車や先行車を眩惑させず、夜間の歩行者や障害物を発見できる最新式となっている。
【筆者:MOTA編集部】
スバル・アイサイトXは日産・プロパイロット2.0に勝てない? スペックで見るハンズフリー性能の違い
地図は共通だがセンサーや制御はプロパイロット2.0が優勢
スバルが10月に発表する次期「レヴォーグ」のニュースが増えています。シャシー、ボディ、サスペンション、エンジン、トランスミッションなどが全面的に一新された次期レヴォーグですが、中でも今の時代的に気になるのはADAS(先進運転支援システム)でしょう。
次期レヴォーグはオプション設定でハンズオフ(手放し)も可能な「アイサイトX」を設定。ハンズオフ可能なADASといえば、日産「プロパイロット2.0」が先行しているのですが、後発となるアイサイトXはプロパイロット2.0を超えたのでしょうか。
アイサイトXで大きく進化したのはセンサーが増えたことです。これまでの「アイサイト」は前方はステレオカメラだけで認識するという仕組みでしたが、アイサイトXではステレオカメラに加えて、左右にミリ波レーダーを追加しています。また、後側方については従来通りのミリ波レーダーと超音波ソナーで検知するシステム構成になっています。
一方、「日産 スカイライン」に搭載されているプロパイロット2.0のセンシングはどうでしょうか。スカイラインではフロントに画角違いの三眼カメラ、ミリ波レーダー(フロント・サイド)、そしてソナーを装備しています。リアにミリ波レーダーとソナーを併用するというのはレヴォーグと似た構成ですが、車両全体としてはカメラとミリ波レーダーがそれぞれ1個多くなっています。センサー構成だけでいえばプロパイロット2.0がリードしているように感じます。
高精度地図で50km/h以下のハンズオフ運転が可能に
高速道路の形状を知るために「3D高精度地図データ」を利用しているのは、アイサイトX、プロパイロット2.0ともに共通。3D高精度地図のデータは通常のカーナビで使っている地図データとは異なるもので、次期レヴォーグの場合11.6インチの大型ディスプレイに表示されている地図とはまったく違うデータを利用しているということです。高精度地図はセンチ単位での情報が入っているので、車線のどこにいるかを正確に知ることができるだけでなく、カメラで見えないコーナーの先までも考慮したライン取りが可能になっているわけです。また、スカイラインにない機能として、次期レヴォーグは準天頂衛星みちびきを使う高精度なGPSも搭載しています(※日産も今後の車種で採用予定)。
次期レヴォーグは、カーブ前の速度制御や料金所前速度制御、アクティブレーンチェンジアシスト(スイッチを押すだけで車線変更をする機能)、そして約50km/h以下の渋滞時はステアリングから手を離す「ハンズオフ」運転も可能としています。
すでに現行フォレスターが実用化しているドライバーモニタリングシステムを利用して、よそ見をしているときには注意を促す機能や、ドライバーの異常を検知するとハザードを焚きながら車両を自動停止させる機能も備えます。
50km/hを超えるとハンズオフできない次期レヴォーグ
プロパイロット2.0と比較すると、もっとも大きな違いはハンズオフに対応する速度域です。スカイラインの場合は状況が許せば、速度域に関係なくハンズオフが可能となっています。高速巡行時にこそハンズオフしたいと考えているユーザーにとっては、次期レヴォーグの仕様というのは少々残念に感じるかもしれません。
もっとも、ADASの良し悪しというのは単純に機能差だけでは判断できないのも事実です。実際に乗ったときに、どれだけマイルドでスムースなのか、ドライバーの意思とクルマの挙動に乖離はないのか、といった部分が満足度につながってきます。
今回、テストコース内という非常に良い条件下ではありましたが次期レヴォーグ・プロトタイプに乗ってアイサイトXを体験した範囲でいえば、そうしたナチュラルな運転フィールという点については、アイサイトでの長い経験が生かされた仕上がりであることが確認できました。80km/h程度でのライントレース性も優秀で、思わず手を離したくなるほどでした。技術的な課題は理解しつつ、これだけの性能を実現しているのだからこそ、ハンズオフの速度域を拡大してほしいというのが正直な印象です。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真1~4枚目:スバル・アイサイトX(次期レヴォーグ)
写真5~6枚目:日産・プロパイロット2.0(スカイライン)
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富士重工 | 日記
Posted at
2020/08/29 22:48:57
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