2020年10月18日
3でも充分スゴイんだけどXはより一層スゴイんだろうな〜
SUBARUの運転支援システム「アイサイトver.3」搭載車の追突事故発生率は0.06%
SUBARUは、2014 年から 2018 年に日本国内で販売したスバル車の人身事故件数について調査を行なった。
その結果、運転支援システム アイサイトver.3搭載車の追突事故発生率が0.06%であることが分かったという。
本調査はSUBARUが、公益財団法人 交通事故総合分析センター(ITARDA※1)のデータを基に独 自算出したもので、アイサイト Ver.3 搭載車モデル(456,944 台)の人身事故件数をその発生状況毎に分類したもの。SUBARUは2030年死亡交通事故ゼロ※2を目指す。
※1:Institute for Traffic Accident Research and Data Analysis
※2:SUBARU 車乗車中の死亡事故および SUBARU 車との衝突による歩行者・自転車等の死亡事故ゼロを目指す。
※3:図内 Ver2 搭載及び Ver2非搭載車のデータは、2016 年 1 月 26 日リリースより引用。
※本調査及びそれに基づき得られたデータは、アイサイトが事故低減に寄与することを示す目的ではなく、また、アイサイト以外の要因が本デ ータに影響している可能性がある。
関連情報:https://www.subaru.jp/eyesightowner/about/
構成/DIME編集部
スバル、アイサイト ver.3 搭載車の追突事故発生率が0.06%。アイサイト搭載車の事故件数調査結果について発表
SUBARUは、アイサイト搭載車の事故件数調査結果について発表を行った。2014年から2018年に日本国内で販売したスバル車の人身事故件数について調査した結果、運転支援システム アイサイト ver.3 搭載車の追突事故発生率が 0.06%であることが分かった。
本調査はSUBARUが、公益財団法人 交通事故総合分析センター(ITARDA*1)のデータを基に独自算出したもので、アイサイト Ver.3 搭載車モデル(456,944 台)の人身事故件数をその発生状況毎に分類したものだ。
なお、SUBARUは2030年死亡交通事故ゼロ*2 を目指している。
*1:Institute for Traffic Accident Research and Data Analysis
*2:SUBARU 車乗車中の死亡事故および SUBARU 車との衝突による歩行者・自転車等の死亡事故ゼロを目指す。
*3:図内 Ver2 搭載及び Ver2非搭載車のデータは、2016 年 1 月 26 日リリースより引用。
※本調査及びそれに基づき得られたデータは、アイサイトが事故低減に寄与することを示す目的ではなく、また、アイサイト以外の要因が本データに影響している可能性があります。
【大幅減! 事故率0.06%】スバル・アイサイトの実績 ぶつからないクルマ、本当に実現可能なのか?
アイサイト、本当にぶつからない!?
text:Kenji Momota(桃田健史)
「ぶつからないクルマ」というキャッチコピーでお馴染み。スバルのアイサイトについて、驚きの数値が公表された。
「0.06%」。つまり、1万分の6である。
これは、スバルが2014年から2018年に国内販売したスバル車の人身事故件数を調べた結果、アイサイトVer.3搭載車の追突事故発生率が0.06%となった。
具体的には、販売総数は45万6944台で、事故総件数は2013台だった。
事故総件数の内訳は、対歩行者が209件、対車両・その他が1804件だ。
さらに、対車両・その他のうち、追突事故件数は259件だった。
よって、259÷456944=0.00056となり、概数では0.06%とした。
さらに遡ると、アイサイトVer.2(2010年~2014年)の場合、販売総数が24万6139台で
追突事故件数は223件なので事故率は0.09%。
同時期のアイサイトVer2の非搭載車は、4万8085台で追突事故件数は269台となり、事故率は0.5%だ。アイサイトVer.2装着車と比べて、約5倍の差があることがわかる。
こうしたデータを客観的に見ると、実際の衝突事故が発生する可能性が究めた高い状況では、アイサイトの検知機能・ブレーキ作動機能が確実に効果を現わしている。
いわゆる自動ブレーキと呼ばれることが多い、衝撃被害軽減ブレーキ。その性能を過信することはいけないが、もしもの時の支えになっていることは間違いなさそうだ。
そんなアイサイトも導入当時は……。
まさか、こんなに増えるとは……!?
いまや世間ですっかりお馴染みの、アイサイト。
だが、その名称が世に出たのは、いま(2020年)から12年前と意外と歴史が浅い。
むろん、いきなり登場したわけではなく、前身であるアクティブ・ドライビング・アシスト(ADA)は1999年に当時の「レガシィ・ランカスター」で採用され、その後に改良が進んだ。
とはいえ、ADAはユーザーの間では”知る人ぞ知る”というマイナーな存在。2000年代に関連する開発チームと意見交換した際は「われわれは縁の下の存在」という表現で、富士重工業(当時)開発本部内では控えめな印象を受けた。
そうした流れが2000年代後半に一気に変わった。
タイミングとしては、会社全体としてアメリカシフトを打ち出した時期であり、日本国内向けには新たなるスバルブランド戦略が必要だった。
シンメトリカルAWDや水平対向エンジンといったスバル特有の技術基盤の上に、安心安全をアピールするアイテムとして、アイサイトの積極的なアピールを始めた。
それが、ジャニーズの人気タレントなどがスバルの技術者と同乗して、アイサイトの実車体験の様子を紹介した「ぶつからないクルマ」というテレビCMだ。
この思い切った広報戦略は、販売店が驚くほどの効果を発揮。
当初は一部「レガシィ」への搭載だったが、各モデルへの標準装備化が進んだ。
アイサイト、新車アセスメントにも影響
アイサイト効果は他の日系メーカーに強い影響を及ぼした。
実際、各ブランドの販売現場からは「ウチもアイサイトのような装備が必要だ」という声が強まったと聞いている。
また、技術関連のカンファレンスなどで日系メーカーの高度運転支援システム(アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム:ADAS(略称エーダス)の歴史が紹介されると、「本格導入のきっかけを作ったのはアイサイト」という表現が使われることが多い。
一方、海外では、イスラエルのベンチャー企業モービルアイが2000年代に単眼カメラによる画像認識技術の開発に成功し、GMやボルボなどが先行してADAS機能として装着を進めた。
ドイツでは、ダイムラー/BMW/VWに強い影響を及ぼす、ボッシュとコンチネンタルがADAS開発を加速させた。
そうした中で、メーカーとユーザーに対して第三者機関が安全技術評価を公表する、新車アセスメントプログラム(NCAP)で、事故後の衝突安全に加え、事故前の予防安全での試験が導入された。
アセスメントは、CO2規制やEV販売台数規制などの国や地域の行政機関が設定する規制ではないが、自動車メーカー各社はアセスメントの新規試験項目への対応が必須となっている。
では、実際に事故が発生した場合、自動車メーカーはどのような対応をしているのか?
独自の事故調査を行う欧州メーカー
今回のスバルが公表した、「アイサイト搭載車の事故件数調査結果」は、公益財団法人 交通事故総合分析センター(ITARDA)のデータを基にしている。
先日、新型「レヴォーグ」プロトタイプの報道陣向け試乗会で、新型アイサイト開発チーム関係者らに「アイサイト搭載車での実際の事故の検証はおこなっているのか?」と聞いたところ「基本的にはおこなわない」との回答だった。
これは、他の日系自動車メーカーでも同様で、日本ではメーカーが事故車を検証することは極めて稀だ。
一方で、海外では交通事故の現場に出向いて調査する体制を敷くメーカーがある。
詳細を公表していないメーカーもいるが、そのなかでメルセデス・ベンツは、1969年から「メルセデス・ベンツ・アクシデント・リサーチ」という専門部署がある。
本社研究開発拠点がある独シンデルフィンゲンの半径約200kmでメルセデス・ベンツとスマートが起因する重大な交通事故が発生した場合、現場に急行して調査をしてきた。
メルセデス・ベンツによると、そうした調査が衝突安全技術、予防安全技術、またインテリアデザインでの基礎資料となっているという。
今後は、車載カメラ映像や車載器データなど、通信によるコネクティビティを使った事故検証が日本国内も含めて進むのではないだろうか。
2030年までに死亡事故ゼロへ! スバルが普及を進めてきたアイサイトの歴史を振り返る
スバルは他社に先駆け、先進運転支援システム「アイサイト」の普及を進めてきた。その結果、アイサイトver.3搭載車の追突事故発生率が 0.06%という調査結果が明らかとなり、着実に衝突被害の軽減や防止に役立っていることが分かる。そんなスバルの運転支援システムはどのような歴史を辿ってきたのか、ライバル他社に先行して市販されてきた車種と共に振り返ってみよう。
アイサイトver.3搭載車の追突事故発生率が0.06%にまで低下
2020年10月9日にスバルが発表したデータによると、2014年から2018年に日本国内で販売したスバル車の人身事故件数について調査した結果、運転支援システム アイサイトver.3搭載車の追突事故発生率が 0.06%であることが分った。
なお、本調査は株式会社SUBARUが、公益財団法人 交通事故総合分析センターのデータを基に独自算出したもので、アイサイトVer.3搭載車モデル(456944台)の人身事故件数をその発生状況毎に分類したものとなっている。
アイサイトVer.2非搭載車
期間:2010年~2014年/販売台数:48085台
事故総件数:741件(内訳:対歩行者67件/対車両、その他674件/追突269件)
追突事故発生率:0.56%
アイサイトVer.2搭載車
期間:2010年~2014年/販売台数:246139台
事故総件数:1493件(内訳:対歩行者176件/対車両、その他1317件/追突223件)
追突事故発生率:0.09%
アイサイトVer.3搭載車
期間:2014年~2018年/販売台数:456944台
事故総件数:2013件(内訳:対歩行者209件/対車両、その他1804件/追突259件)
追突事故発生率:0.06%
実は20年以上前からあった!? スバル アイサイトの歴史
スバル アイサイトが一躍有名になったのは、「ぶつからないクルマ?」というキャッチコピーと共にデビューした5代目レガシィからだが、実はこの自動停止まで行うアイサイトはVer.2。つまり、アイサイトにはVer.1が存在し、さらにさかのぼれば、ADA(アクティブドライビングアシスト)という運転支援技術も存在するのだ。
ぶつからないクルマの祖先「レガシィランカスター ADA」
1999年にデビューした3代目レガシィランカスター(現在のレガシィアウトバック)に搭載されたADA(アクティブドライビングアシスト)は、ステレオカメラによって前方の景色を立体的に認識し、カーナビと連動することで警告や運転支援を行うシステムで、ベースモデルとの差は約50万円。現在の緊急自動ブレーキ機能のように、急制動や停止まで行うことはできないが、車線逸脱警報や車間距離警報、車間距離制御クルーズコントロール、さらに、カーブ警報/シフトダウン制御などが提供される。
このADAは、2001年に第2世代、2003年にはミリ波レーダーを加えた第3世代に進化。悪天候でも安定して作動するようになったほか、ブレーキによる車間距離制御やふらつき警報、前車発進モニターなど機能の充実が図られた(第1世代と第2世代にはブレーキによる制御は無い)。
ADAから“アイサイト”に改名
2008年5月に登場した4代目レガシィから、ついにアイサイトという名前に変更される。高額になりがちなミリ波レーダーをやめ、ステレオカメラのみというシンプルな構造としたことで価格を抑えることに成功。さらに新開発の画像処理エンジンによって、歩行者や自転車の認識も可能となったほか、価格もプラス20万円(消費税抜き)に抑えられた。
当時は国の規制によって完全停止までは行われなかったものの、自動ブレーキによる被害軽減やAT 誤発進抑制制御、全車速追従機能付きクルーズコントロールなど、現在のシステムに近い充実した内容となっていた。
ついに“ぶつからないクルマ?”アイサイトVer.2が登場
2010年、ついに“ぶつからないクルマ?”アイサイトVer.2を搭載した5代目レガシィがデビューする。前年の2009年に、ボルボ XC60が国内で完全自動停止機能の認証を獲得し、従来の規制を撤廃。アイサイトVer.2は、完全停止を行う衝突被害軽減ブレーキの日本車初採用例となった。価格はプラス10万円(消費税別)という低価格を実現し、キャッチーなフレーズとテレビCMによって大ブレイク。当時の販売現場を知るスバルディーラー店長によると、「ぶつからないクルマください!」と言ってレガシィを買い求めるユーザーまでいたという。
国の規制を突破したボルボと、低価格で完全停止までサポートするアイサイトVer.2を市販化したスバルによって、日本での自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)の認知度は急上昇。他メーカーも続々と自動ブレーキの開発を行ったことで急速に進化し、現在のハンドル操作までアシストする運転支援技術に繋がる。
新型レヴォーグに新世代アイサイト&アイサイトXが登場
2020年10月15日に正式発表された新型レヴォーグには、ステレオカメラの広角化によって右左折時や見通しの悪い交差点、自転車の急な飛び出しまで対応する新世代アイサイト。さらに、3D高精度地図データとGPSや準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用する高度運転支援システム「アイサイトX」が搭載される。
スバルは2030年までに、スバル車乗車中の死亡事故、およびスバル車との衝突による歩行者・自転車等の死亡事故ゼロを目指すとしている。今後はインプレッサやフォレスターといった他のスバル車にも、新世代アイサイトやアイサイトXが搭載されるのは間違いないだろう。
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富士重工 | 日記
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2020/10/18 21:38:10
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