2020年10月22日
アイサイトの価格上昇がこの程度で済んだと考えるか?Ver.2の10万円っていう破格だった事と性能を考えれば今回の値付けも妥当かな??
【スバル レヴォーグ 新型】開発責任者「次元の違うレベルに到達した自信作」
SUBARU(スバル)は10月15日、全面改良した『レヴォーグ』を発売した。開発責任者を務める五島賢プロジェクトゼネラルマネージャーは同日のオンライン発表会で「次元の違うレベルに到達した自信作」と述べた。
五島氏は「新型レヴォーグの具体的な提供価値は、先進安全、スポーティ、ワゴン価値」とした上で、「スバル初の多くの技術革新により、これらの価値を実現した」と強調。
このうち先進安全については「広角化した新アイサイトカメラ、前側方レーダー、電動ブレーキブースターといった新デバイスを標準装備。プリクラッシュブレーキの作動領域を拡大したほか、出会い頭の衝突を回避する前側方プリクラッシュブレーキ、ブレーキで止まり切れない場合、ステアリングもアシストするプリクラッシュステアリングアシストといった新機能も搭載している」という。
さらにアイサイトXと名付けたより高度な運転支援システムも新たに設定した。「このシステムは、人工衛星からの情報と車両に搭載した3D高精細地図データをもとに、(いずれも自動車専用道での)カーブ前や料金所前減速、レーンチェンジアシスト、渋滞時にはハンズオフまで実現した」と五島氏は解説する。
ちなみにアイサイトXはナビゲーションシステムおよびスバル国内初となるコネクテッドサービス『スバルスターリンク』を組み合わせたパッケージが全グレードに設定され、プラス38万5000円で装着することができる。なお、新型アイサイトの価格は301万2000円からとなっている。
2つの提供価値のスポーティに関して五島氏はは「スバルグローバルプラットフォームにフルインナーフレーム構造を組み合わせた強靭なボディ。最新のシャシー技術、新開発1.8リットル直噴ターボエンジンなどにより、ニューレヴォーグの走りは、私としては今までのスバルにはなかった次元が違うレベルに到達したと自負している」とした。
3つめのワゴン価値では「新デザインコンセプト『BOLDER(ボールダー)』を採用した、止まっていながら今にも走り出しそうなパフォーマンスを感じられるワゴンボディ。デジタルコックピットを採用した先進的でスポーティなインテリア。ハンズフリーオープンパワリヤーゲートに代表される荷室の使い勝手、積載性。後席の広さや快適性。車幅は1795mmに抑え、日本の道にジャストサイズのパッケージ」と説明した。
ようやく正式発売! スバル、新型レヴォーグを発表|巨大ボーイング機と共にお披露目された理由とは
スバルは2020年10月15日、ワゴンモデルの新型「レヴォーグ」を発表した。フルモデルチェンジで2代目となった新型レヴォーグの発表会場となったのは、成田空港の日本航空(JAL)整備場! 航空機製造からスタートしたスバルのDNAや新型に込めた想い、そしてレヴォーグ開発者とJAL整備部門TOPの対談の模様などをご紹介する。
発表会は公式YouTubeチャンネルでライブ配信
あれれ、まだ発売してなかったの!?
2019年秋の東京モーターショー会場でプロトタイプを発表してからおよそ1年。2020年10月15日、スバルの新型レヴォーグがようやく正式に発表された。MOTAでもこれまで新型レヴォーグの解説や試乗レポートなど数々の記事でご紹介してきたから「あれれ、まだ発売していなかったの!?」という方も多いかもしれない。
実際、新型レヴォーグは8月20日に全国のスバル店で先行予約を開始。正式発表の前日10月14日までに8290台の予約を集めるなど、既に多くのスバリストたちから注目を集めている。
発表会場は成田空港のJALハンガー! 何故!?
10月15日の正式発表に合わせ、スバルでは「NEWレヴォーグ発表会~すべての移動を感動に変えるクルマ~」と題した発表会を開催。昨今のコロナ禍の影響を鑑みて、YouTubeライブ配信によるオンライン発表会である。
会場は、千葉県の成田空港 整備地区にある「日本航空(JAL) Aハンガー」。広大な航空機の整備場という珍しい会場でのお披露目となった。
スバルと言えば、日本の航空機開発の草分けである中島飛行機が第二次世界大戦後に分社化されて誕生したルーツを持つ。
現在でも自動車部門以外に航空宇宙カンパニーが存在し、小型機やヘリコプターの生産のほか、ボーイング社の大型旅客機の分担生産にも携わる。会場に置かれた最新鋭のボーイング787型機も、スバルは左右の主翼と胴体をつなぐ中央翼について、全数の製造を担当している。
そもそもJAL、スバル共に「安全」「移動の自由、喜び」を標榜する企業だ。海外参戦のための競技車両輸送を依頼したり、過去にもイベントを共同開催している経緯など様々な縁もあって、今回の運びとなった。
新型レヴォーグは次世代スバルを担うトップバッター
冒頭のあいさつで、株式会社SUBARUの中村 和美 代表取締役社長 兼 CEOは、「スバルが持ちうる技術の全てを結集したクルマ」と新型レヴォーグを紹介。スバルにとってのマザーマーケットである日本市場を引き続き重視し「最新の技術は日本のレヴォーグから投入する」「次世代スバルを担うトップバッター」と宣言した。
続いて新型レヴォーグの開発責任者、商品開発本部 プロジェクトゼネラルマネージャーの五島 賢氏が登壇。「“継承”と“超・革新” SUBARUの未来が、ここから始まる。」をキーワードに、航空機メーカーのDNA、人を中心としたクルマづくり、安心と愉しさといったスバルの伝統の継承と、そのための技術革新が息づいていることをアピールした。
なお五島氏の祖父は中島飛行機に、そして父親は富士重工にそれぞれ勤務し、五島 賢氏と合わせ3世代に渡るスバル関係者。五島氏はこれをスバルのロゴである六連星のブルーと重ね、“蒼きDNA”と表現していた。
人の移動を支えるJALとスバルが共に目指すこととは
スバル関係者以外では世界初の新型レヴォーグ公道試乗を実施
車両の説明に続き、日本航空株式会社 取締役常務執行役員 整備本部長にして、株式会社JALエンジニアリング 代表取締役社長の北田 裕一氏が、“蒼きDNA”のスバル 新型レヴォーグ開発責任者、五島 賢氏と共にトークセッションを行った。
JALの北田氏は、事前に新型レヴォーグを試乗済み。実は新型レヴォーグの公道での試乗体験は、スバルの開発関係者以外で初めてのことだそう。
東京・羽田から県境の神奈川・川崎までの数キロ区間だったが、新型レヴォーグのアイサイトXを体感し「本当に楽しく感動的な試乗」「時間が許せば1日中乗っていたかった」と、かなり好印象だった様子。スバルの五島氏も「我々エンジニアも、新型レヴォーグの真価は公道でこそ発揮されると考えていたので、お褒めの声は自信につながる」と頬を緩めた。
新型レヴォーグで注目の新機能は、との問いに北田氏は「やはりアイサイトXだと思う」と明言。スムーズで自然な加速、減速、そして快適なレーンキーピングの様子に「守られている」という感覚を得たという。「運転者や同乗者が運転中に安心を得られる、素晴らしい機能」だと北田氏は絶賛した。
航空機をイメージした新型レヴォーグのデジタルコックピット
新型レヴォーグのアイサイトX装着車には、11.6インチの縦型大画面センターインフォメーションディスプレイや、12.6インチの大型フル液晶メーターを国内向けスバル車としては初めて装備する。スバルでは10月15日の発表に合わせ、この名称を「デジタルコックピット」とすることが明らかにされた。
五島氏は「まさに航空機の、モニターがフラットに並ぶコックピットをイメージした」と話す。これに対し北田氏も「本当に狙い通りで(航空機のように)必要な情報が的確かつコンパクトにまとめられていた」と共感した。
「高度運転支援技術は、クルマがどのような制御を行っているかを、わかりやすくドライバーに伝えなければならない。それはまさにオートパイロットを行う航空機が、操縦者に必要な情報を正確に与えるのと同じだと考え設計した」と五島氏が返すと、北田氏はまさにその通りといった様子で大きくうなずいていたのが印象的だった。
より遠くまで、より速く、より快適に、より安全に
人の移動を支える企業という点でJALもスバルも共通している。しかしこのコロナ禍の中で「移動」はどう変わっているか、そんな司会者の問いに対し、JALの北田氏は「人間の本質的欲求である“誰かに会いたい”“どこかに行きたい”という気持ちは決してなくなることはないと思う。ならば、より安全で安心な移動が出来る手段を提供する責任がある」と発言。感染予防対策の強化など様々な対策をとり、安心・安全な旅を提供したいとした。
これに対し五島氏は「スバルには(1989年の初代レガシィツーリングワゴンの時代から受け継がれた)より遠くまで、より速く、より快適に、より安全にという“グランドツーリング思想”がある。」と説明。「コロナの時代になって、移動は貴重な価値を持つようになった」とし「その貴重な移動を愉しいもの、安全なものに出来るお供がNEWレヴォーグであったら嬉しい」と話す。また、自身のクルマの運転ではまだ行ったことがない九州まで、NEWレヴォーグで行ってみたいとも語ると「クルマもいいですが、九州なら飛行機もぜひご利用して頂きたい(笑)」と北田氏に見事に切り返される場面も…。
スバルの“人を中心としたクルマづくり”に感銘
JALの北田氏は、新型レヴォーグの資料に目を通した際、スバルの安全に対する取り組みについて「“これは自動運転ではなくて、運転を支援するシステムなんだ”」という言葉が印象的だったと話す。「技術の中心には必ず人がいて、その人が技術を使うことで、安全を高めていく、快適性を高めていくんだという、人を中心とした考え方に感銘を受けた」と補足する。
五島氏も「我々のアイサイトXは自動運転ではなく、(ユーザーを守るための)運転支援システムだという確固たる思想を持って開発している」とし、スバルが主張する“人を中心としたクルマづくり”に対する理解の深さを喜んでいた。
[レポート:トクダ トオル(MOTA編集部)/Photo:SUBARU]
【スバル レヴォーグ 新型】事前受注8920台…93%がアイサイトXを装着
SUBARU(スバル)は10月15日、全面改良した『レヴォーグ』を発売した。中村知美社長は同日のオンライン発表会で事前受注が8920台に達し、このうちの93%が新開発の運転支援システム『アイサイトX』装着モデルになっていることを明らかにした。
中村社長は「新型レヴォーグはスバルの考えるクルマの未来、誰もが自分の意志で運転を楽しめる未来に向けて、1989年に発売した『レガシィ』以来の、より遠くへより早く、より快適により安全に、というスバルのツーリング思想を継承するとともに、スバルが現在持ちうるすべての技術を結集したクルマ」とした上で、「私たちのマザーマーケットである日本は引き続き重要な市場と捉えており、最新の技術は日本のレヴォーグから投入する、このような思いで、レヴォーグを造り上げてきた」と述べた。
その最新技術のひとつがアイサイトXと名付けた新開発の運転支援システムになる。新型レヴォーグには360度センシングを実現した新世代アイサイトが全車に標準装備されるが、アイサイトXはGPSや準天頂衛星からの情報と車両に搭載した3D高精細地図データをもとに、一定条件を満たした自動車専用道上でのカーブ前や料金所前減速、レーンチェンジアシスト、渋滞時ハンズオフを実現する、より高度な運転支援システム。
中村社長は「運転支援技術は各社力を入れている領域だが、アイサイトXはリアルワールドで本当に使える技術として一人でも多くのお客様にお乗り頂けるようお求めやすい価格で提供することを目指して開発してきた」と説明。
ちなみにアイサイトXは、ナビゲーションシステムやスバル国内初のコネクテッドサービス『スバルスターリンク』を組み合わせたパッケージが全グレードに設定され、プラス38万5000円で装着することができる。
さらに中村社長は「8月20日の先行予約開始から昨日までに8290台と私たちの期待を超えるご注文を頂いている。さらにアイサイトXの装着率は93%と大半のお客様にお選び頂いている」と明かした。
新型レヴォーグの消費税込み価格は310万2000円からとなっている。初年度の販売計画台数は月2000台としている。
スバル NEW「レヴォーグ」発表 走りも愉しいが「自動」もスゴイ! 別次元に進化した「アイサイト」
スバル社長が語った新型「レヴォーグ」3つのポイント
スバルは2020年10月15日(木)、新型「レヴォーグ」の発表会を、成田空港にあるJAL(日本航空)の格納庫で行いました。
「レヴォーグ」は、初代が2014(平成26)年に登場した国産ステーションワゴンで、今回が2代目になります。発表会に先立ち、2019年10月に開催された第46回東京モーターショーでプロトタイプが初公開されたほか、2020年8月20日からは専用サイトでもプロトタイプの外観や内装が披露されていました。
発表会でスバルの中村社長が語っていたのは、「先進安全」「スポーティ」「ワゴン価値」の3つです。
「先進安全」は運転支援システム「アイサイト」の刷新であり、さらに進化した「アイサイトX」のことを指します。また「スポーティ」は、フルインナーフレーム構造を採用したことや、新開発の1.8L直噴ターボエンジンを搭載し、次元が違う走りを目指したことです。
最後の「ワゴン価値」に関しては、「レヴォーグ」の前型である「レガシィ ツーリングワゴン」以来のツーリング思想を継承して、広い荷室と、先進的なデジタルコクピットを実現するとともに、同乗者も含めて乗る人すべてが快適で愉しい移動時間になることだといいます。
なお、新型の車体サイズは、全長4755mm、全幅1795mm、全高1500mm、ホイールベースは2670mmです。先代より全長で65mm、全幅で15mm、ホイールベースで20mm、それぞれ大きくなっています。
全然違うぞ! 「アイサイト」進化版「アイサイトX」
新型の大きな特徴といえるのがエンジンと、「アイサイトX」です。
エンジンは基本構造こそ水平対向4気筒直噴ターボと同じながらも、先代では排気量1.6Lの「FB16」と排気量2.0Lの「FA20」の2種類が用意され、グレードによって異なるものを搭載していました。
新型は全グレード共通で、新開発の1.8L水平対向4気筒直噴ターボ「CB18」が搭載されます。燃料は全グレードがレギュラーガソリン仕様です。また、トランスミッションは「リアトロニック」と呼ばれる無段階変速ですが、8速マニュアルモードを採用しているため、操る愉しさを味わいたいときは切り替えも可能です。
もうひとつのポイントである「アイサイトX」は、新型「レヴォーグ」で初めて採用されたシステムです。
「アイサイト」は、フロントガラス上部に設置されたステレオカメラが前方の対象物との距離を測り、前走車との車間距離が詰まった場合などに、自動的にブレーキをかけてくれるといったアシスト効果があるものです。
「アイサイトX」はこれに加え、準天頂衛星「みちびき」などから取得した高精度な位置情報や地図データ、そしてインテリアパネルに備えられた「ドライバーモニタリングシステム」や、「ステアリングタッチセンサー」などを組み合わせることで、50 /h以下で走る際には完全なハンズフリー走行を実現しています。
さらに「ドライバー異常時対応システム」が組み込まれているため、一定時間ステアリングを保持しない状況が続いたり、ドライバーモニタリングシステムが運転者の異常を検知したりすると、警告音を鳴らしながら自動的にクルマを停止させます。
今回の「レヴォーグ」は装備内容に応じて6種類のグレードがラインナップされますが、なかでも「EX」と付く3タイプに「アイサイトX」が、そのほかには「アイサイト」が装備されます。「X」付きは35万円以上も高くなりますが、先行予約では93%のユーザーがそちらを選んでいるそう。安全性への高い関心がうかがえます。
高度運転支援システム「アイサイトX」を採用した新型「スバル・レヴォーグ」が正式デビュー!
新型「スバル・レヴォーグ」は177ps/300Nmを発揮する新開発の1.8L直噴ターボエンジン搭載
10月15日、スバルはフルモデルチェンジを受けて2代目となった新型「レヴォーグ」を発売した。
●新型「スバル・レヴォーグ」モデルラインアップ
・GT:3,102,000円
・GT EX:3,487,000円
・GT-H:3,322,000円
・GT-H EX:3,707,000円
・STIスポーツ:3,707,000円
・STIスポーツEX:4,092,000円
※価格は消費税込み
新型のボディサイズは全長4755×全幅1795×全高1500mmで、ホイールベースは2670mm。従来型(GT-S)と比べて65mm長く、15mm幅広く、ホイールベースは20mm拡げられたが、扱いやすいと呼べる範疇のサイズを新型でもキープしている。全高は従来型と同じだ。
新型レヴォーグは、スバルに脈々と受け継がれる「より遠くまで、より早く、より快適に、より安全に」というグランドツーリングのDNAを継承。そのうえでスバルの最新技術を結集し、「先進安全」、「スポーティ」、「ワゴン価値」の3つの価値を革新的に進化させたパフォーマンスワゴンとして生まれ変わった。
「先進安全」では、360度センシングを実現し、リアルワールドにおける安全性を進化させた「新世代アイサイト」を全車に標準装備。さらに、3D高精度地図データと、GPSや準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を搭載したグレードを新たに設定することで、新次元のストレスフリーなセーフティドライビングを実現している。
なお、アイサイトXは渋滞時ハンズオフアシスト、渋滞時発進アシスト、アクティブレーンチェンジアシスト、カーブ前速度制御、料金所前速度制御、ドライバー異常時対応システムといった機能で構成されている。
「スポーティ」では、177ps/300Nmを発揮する新開発の1.8L直噴ターボ“DIT”エンジン(WLTCモード燃費は最高13.7km/L)や、スバルグローバルプラットフォーム×フルインナーフレーム構造により、走りの質感を飛躍的に向上。また新デザインコンセプト「BOLDER」をスバル量産車で初めて採用し、スポーティさを大胆に表現した。なお、「BOLDER」とはスバルのデザインフィロソフィーである「ダイナミック×ソリッド」を深化させ、それぞれのクルマが持つ価値をより大胆に際立たせる新デザインコンセプトのこと。
「ワゴン価値」では、快適性や積載性を実現するワゴン機能やインテリアに一層の磨きをかけている。荷室は大容量のサブトランクを新たに採用したことで561L(カーゴフロアボード上部492L+サブトランク69L)を実現。
また、大型センターインフォメーションディスプレイや、「アイサイトX」搭載グレードに採用のフル液晶メーターで構成された先進的なデジタルコックピットは、運転に必要な情報の認知から操作を、よりスマートにサポートする。
グレードバリエーションは装備や仕様の違いによって「GT」、「GT-H」、「STIスポーツ」の3グレードを設定。それぞれに「アイサイトX」搭載車(グレード名にEXが付く)が用意されている。
ちなみに、スバルの発表によると、8月20日から10月14日まで実施された先行予約における受注台数は8290台にのぼり、このうち高度運転支援システム「アイサイトX」搭載車が93%を占めたとのことだ。
世の中すべてが「新型レヴォーグ」になれば高齢者の事故もなくなる? アイサイトXの驚くべき機能とは
さらに「ぶつからないクルマ」へと進化
新世代のアイサイトを搭載して10月15日、正式デビューを果たした新型レヴォーグ。その目玉はなんと言っても4世代目ともなる最新版「アイサイト」の搭載に尽きる。先行予約では半数以上がオプションの「アイサイトX」を装備していると伝えられており、ユーザーの新世代アイサイトに対する期待値が極めて高いことがうかがえるだろう。
プリクラッシュブレーキの対応範囲が拡大
新世代アイサイトは基本機能であるプリクラッシュブレーキに対する進化が著しい。プリクラッシュブレーキといえば大半は正面にある障害物への衝突を回避・軽減する機能を指すが、新世代アイサイトではそれに加えて「前側方プリクラッシュブレーキ」と「前側方警戒アシスト」を新たに搭載した。これが交差点をはじめとする出会い頭の衝突を未然に防いでくれるのだ。
この実現は2つの新たな対応によってもたらされた。1つはアイサイトに装着したカメラの視野角拡大で、2つめは左右側方の障害物を捉える77GHzミリ波レーダーの追加による。
この二重のサポートで側方より迫ってくるクルマを早期に捉えて警告。さらに衝突の可能性が高まっているにもかかわらず進行を続けると車両側が危険と判断して自動的にブレーキを作動させるのだ。この結果、交差する車両との衝突回避/軽減を行なうことが可能になる。
斜め前方を横断中の歩行者にも対応
それだけではない。新世代アイサイトでは作動領域が拡大し、自車右左折時に斜め前方を横断中の歩行者に対してもプリクラッシュブレーキを働かせるのだ。例えば交差点で右折待ちして進路を譲ってくれた時、その感謝に応えようと急いでクルマを進めるとその先には横断している歩行者がいたとする。そんな時でも新世代アイサイトはブレーキを作動させて衝突の回避行動に入る。こうした人間の見落としをしっかりとサポートしてくれるのだ。
もちろん、すべてのシーンで対応できるわけではない。対応できるのはあくまでセンサーが人として認識した場合のみ。歩行者は身長が1m未満の子供や腰の曲がった老人などは認識しにくく、もっと言えば傘を差している人も難しいという。
システムに頼りっきりになるのではなく、あくまでドライバーのミスをサポートしてくれるシステムとして利用することが大切なのだ。それでも高齢者はこうした部分で注意が疎かになりがちで、事故につながってしまうことが多い。その意味でも新世代アイサイトは事故防止に打ってつけと言っていいだろう。
そして、「ぶつからないクルマ」としてアイサイトの存在を一躍知らしめた“正面”でのプリクラッシュブレーキも大幅に能力が引き上げられている。なんと新世代アイサイトではぶつからずに停止できる速度域を従来の50km/hから60km/hに引き上げているのだという。
プロトタイプを使った体験会では想定をわずかに超える65km/hとなったが、それでも対象物にぶつかることなく停止できた。もちろん、高速道路では速度域がもっと高い可能性もあるが、仮に間に合わない場合でも衝突被害の軽減につながることは間違いない。
オプションの「アイサイトX」はさらに高機能
スバルは2030年に死亡事故をゼロにするとの目標を立てている。そのために、まず事故につながらないための技術としてアイサイトが実装されたわけだが、第4世代でアイサイトは新たな進化を遂げた。
オプションの「アイサイトX」を搭載した際は、渋滞走行時の「ハンズオフ走行」にも対応し、ドライバーが意識を失ったときの自動停止技術も盛り込んだ。
万一歩行者と衝突した際にその被害軽減を導く歩行者用エアバッグも標準で装備しているのも見逃せないポイントだ。
その安全に対する積極的な姿勢は世界でもトップクラスと言っていい。もし街中のドライバーがすべて新型レヴォーグに乗るようになれば、事故は確実にゼロへと向かっていくだろう。
新型スバル・レヴォーグが正式発表! 新世代アイサイトを全車標準化し310万2000円から
約9割がアイサイトX搭載グレードを選択!
スバルは、先進安全技術とスポーティな走りを高次元で融合させた新型「レヴォーグ」の市販モデルを発表した。発表会の場は、なんと日本航空(JAL)の整備場。スバルにとってJALは、ドイツ・ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦マシンをドイツへ輸送するパートナーでもあるのだ。そして、何よりスバルは、ボーイング社の航空機の中央翼も生産している。そのような関係もあり、今回の発表会における両社のコラボレーションが実現した。
発表会場である整備場には、ボーイング787-8型の航空機が鎮座。その側には3台のレヴォーグが並べられていた。14時に発表会はスタート。まずはスバル代表取締役社長の中村知美さんが登壇。
「移動する楽しさを提供する点で、日本航空とスバルは共通点があります。そして、すべての移動を感動に変えるクルマ、新型レヴォーグをスバルの未来への証として、本日発表しました。1989年に発売した初代レガシィ以来続く、グランドツーリング思想というものがあります。“より遠くへ”“より速く”より快適に”“より安全に”という思いを継承。スバルが今持ち得る技術をすべて結集したクルマです」とコメントした。
また、新型レヴォーグの開発責任者である、スバル 商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー五島 賢さんと、日本航空 取締役常務執行役員の北田裕一さんとのトークセッションも行われた。
北田さんはいち早く、公道にて新型レヴォーグを体感する機会を得たそうで、試乗した感想について、「スムースな走り出しや加速といった走行性能に加え、安全で快適な運転を支援するさまざまな機能が搭載されています。限られた時間ではありましたが、楽しく感動的な時間でした。時間があれば一日中運転していたかったというのが本音ですね」とコメント。
「単に運転が楽になるだけではなく、運転者や同乗者が、本当に運転中に安心を感じることができる、素晴らしい機能だということをあらためて実感しました」と、新型レヴォーグとアイサイトXの実力や魅力を、肌で感じたようだ。
続けて北田さんは、「新しい生活様式が求められる時代、仕事もリモートで行えるようになってきています。ですが、私は人間の本質的な欲求である“誰かに会いたい”ですとか、“どこかに行きたい”という気持ちは決してなくならないと思っています。われわれ日本航空は、より安全で安心な移動手段を提供する責任があると思っています」と語ると、五島さんも「スバルにもグランドツーリング思想があります。新しい生活様式のなかで、移動し、そこで何かを体験するということがもっと貴重な価値、重要なことになっています。その貴重な移動を楽しいもので、より安全なものにしたい。そのときのお供が、新型レヴォーグであってほしいですね」とコメントした。
さらに、発表会では新型レヴォーグをボーイング787の機体に積み込むデモンストレーションも行われた。実際に搭載するには厳重な梱包が必要ということで入り口まで疑似搬入だったが、厳重に機内へ搭載し、大事なクルマを何事もなく安全に目的地へ輸送する。これはスバルが考える運転者や同乗者を安全に、かつ快適に目的地までたどり着けるために取り組むさまざまな技術開発などにも通じているのではないだろうか。
この確実な日本航空による車両輸送が、2019年のドイツ・ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したWRX STIのクラス優勝に、大きく貢献したと言っていいだろう。そんな安全について真摯に取り組む、両社の親和性が感じられる発表会であった。
注目はアイサイトX! 運動性能も高める新技術も見逃せない
レヴォーグは360度センシングが可能となったことで、さらに安全性を高めて進化した新世代アイサイトを全車標準装備。見通しの悪い交差点や路地などで、前側方から接近する車両を検知する「前側方プリクラッシュブレーキ」、また、前側方レーダーによって検知した接近車両を、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ・フロントビューモニター表示中にインジケーターで通知する「前側方警戒アシストを採用する。さらに緊急時プリクラッシュステアリング、エマージェンシーレーンキープアシストといった、周囲の車両などとの衝突や異常接近を回避するようなサポートシステムも含まれる。
さらに、一定の条件を満たした自動車専用道路において、GPSや準天頂衛星・みちびきなどから得た情報と3D高精度地図データを組み合わせ、自車位置を正確に把握し運転支援機能をさらに充実させるアイサイトXも設定。渋滞時に完全停止から約50km/hまでの間で条件を満たすと起動できる渋滞時ハンズオフアシストや、自動車専用道路でドライバーが前を向いていることを条件に、渋滞時に特別な操作の必要なく再発進してくれる渋滞時発進アシスト、加えて料金所通過時にETCゲートを安全な速度で通過できるよう減速、通過後は再加速する料金所前速度制御など、さらに快適なドライブを提供してくれるシステムへと進化した。
スイッチひとつで最適な走行モードを選択できる「ドライブモードセレクト」をSTI Sportに設定したほか、低回転時から300N・mを発揮する、力強い走りを味わえる新開発の1.8L直噴ターボエンジン、高剛性と軽量化を実現したスバルグローバルプラットフォーム×フルインナーフレーム構造、よりリニアなステアリングフィールを実現した2ピニオン電動パワーステアリングなど、運動性能も妥協せず進化させた。
そのほか、キー携帯時にリヤの六連星オーナメントへ体の一部を近づけると自動でテールゲートが開くハンズフリーオープンパワーリヤゲート、荷室容量最大561Lの広々としたラゲッジスペース、アイサイトX搭載車には標準装備となる11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテイメントシステム、12.3インチフル液晶メーターなど、機能性も大幅に進化を遂げている。
新型レヴォーグの初年度計画販売台数は2200台/月。ちなみに、8月20日からスタートした先行予約は、10月14日時点で8290台に達した。そのうち、アイサイトX搭載グレードはなんと全体の93%を占めているという。新型レヴォーグのコンセプトが、多くのファンから期待されている証拠である。なお、店頭試乗車は2020年12月より、順次全国のスバル販売店に用意されていく予定だ。各グレードの価格(税込み)は下記の通り。
GT 310万2000円 GT EX 348万7000円 GT-H 332万2000円 GT-H EX 370万7000円 STI Sport 370万7000円 STI Sport EX 409万2000円
SUV人気のなかスバル新型「レヴォーグ」ついに登場! 手放し運転可「アイサイトX」でワゴン市場の再興なるか?
■待望の新型「レヴォーグ」がついに発表!
スバルは、2020年10月15日に新型「レヴォーグ」を発表しました。2020年8月20日から10月14日までおこわれた先行予約台数は8290台(初年度計画台数:2200台/月)を記録するなど、注目度の高さがうかがえます。
新型レヴォーグで注目されるのは、特定条件下で手放し運転が可能になる高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」の搭載です。
GPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データを組み合わせることで、自動車専用道路での渋滞走行時(0km/hから約50km/h)での渋滞時ハンズオフアシスト機能(条件を満たした場合のみ可能)や、料金所の手前で減速・加速を自動でおこなう料金所前速度制御などが可能となります。
また、クルマがドライバーの異常を判断した場合に、徐々に減速・停止し、ハザードランプやホーンで異常を周囲に知らせる「ドライバー異常時対応システム」にも対応しました。
一方、近年モデル数が減少傾向にあるステーションワゴンのカテゴリに属するレヴォーグは、積載性と気持ち良い走りを両立するというステーションワゴンならではの特徴にも磨きをかけています。
荷室は、大容量のサブトランクを新たに採用し、荷室総容量を561リッターとして積載性能を向上させたほか、搭載するエンジンには、新開発の1.8リッター直噴ターボ“DIT”エンジンを採用。
低回転域から300Nmの高トルクを発生する新エンジンは、あらゆるユーザーに走る愉しさを提供します。
※ ※ ※
新型レヴォーグの登場で、今後国産ステーションワゴン市場の盛り上がりが期待される一方、スバルは並行してSUVカテゴリの充実にも力を入れてきました。
2020年10月現在、スバルは国内で「XV」「フォレスター」「アウトバック」という3車種のSUVを販売しているほか、北米市場ではスバル史上最大の3列シートSUV「アセント」をラインナップ。
また、現在トヨタと共同で開発しているCセグメント級のピュアEVも、SUVとして登場することが発表されている状況です。
近年、SUVは国を問わず世界的に人気のカテゴリとなっていることから、スバルは今後も開発に力を入れていくと見られます。
それではここでクイズです。
フォレスター、そしてXVの前身ともいえるモデルで、1995年に登場。インプレッサワゴンをベースに、RV風に仕立てられたクロスオーバーモデルの名前は次のうちどれでしょうか。
【1】インプレッサ カサブランカ
【2】インプレッサ グラベルEX
【3】インプレッサ リミックス
【4】インプレッサ クロスオーバー
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正解は【2】の「インプレッサ グラベルEX」です。
当時、RVブームで本格的なクロスカントリー4WD車がヒットしていたことから、「インプレッサスポーツワゴンWRX」をベースにアウトドア風の外観となるようなパーツを装着。
フロントにはグリルガード、リアにはスペアタイヤが装着され、最低地上高を185mmに設定するなどの変更がおこなわれました。
ちなみに、不正解の選択肢のうち【1】の「インプレッサ カサブランカ」は実在したモデルとなります。
1998年に市販化され、インプレッサのフロントフェイスにクロームメッキのフロントグリルや丸型ランプ類を装着し、内装にはモケットシート&ドアトリム、2トーンの本革巻ステアリングホイールなどを採用するなど、クラシックカー風に仕立てられたモデルでした。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
「アイサイトX」が爆売れ!? スバル新型レヴォーグは最上級モデルが一番人気な訳
■9割超が「アイサイトX」を装着!? 一体なぜ?
スバルのステーションワゴン「レヴォーグ」がフルモデルチェンジし、2020年10月15日に発表されました。
同年8月20日から先行予約を開始していた新型レヴォーグですが、高度運転支援技術である「アイサイトX」の人気が予想以上に高かったようです。
先行予約がおこなわれていた約2か月で、新型レヴォーグは8290台のオーダーを受けました(10月14日時点)。
そのなかで、93%ものユーザーが、「アイサイトX」を装着した「EX」グレードを選択していることが明らかになっています。
新型レヴォーグのグレード構成は、ベーシックな「GT」、装備が充実した「GT-H」、最上級の「STIスポーツ」があり、さらにそれぞれに「アイサイトX」を装着する「EX」系グレードが設定された、全6グレードとなります。
EX系グレードと標準グレードの価格差は、いずれも38万5000円。標準グレードはオーディオレス仕様となっており、オプションでオーディオやナビゲーションを追加することになります。
新型レヴォーグの先進的なコクピットを成形する要素のひとつとなっている11.6インチセンターインフォメーションディスプレイをメーカーオプションで装着することは可能ですが、その価格は27万5000円です(コネクティッドサービス[SUBARU STARLINK]や前側方警戒アシストなども含まれるセットオプション)。
あと10万円を追加で払えば最先端の安全装備も手に入るわけですから、多くの人がEXグレードを選択しているのも納得できます。
なお、スバルの運転支援技術の代名詞ともいえる「アイサイト」を最初に搭載したのは「レガシィ」です。このときも10万円という手頃な価格設定としたことで、アイサイトの普及に大きく貢献したといわれています。
新型レヴォーグから搭載されるアイサイトXは新開発の高度運転支援システムで、一定の条件を満たした自動車専用道路において、安心で快適な運転を支援する仕組みです。
渋滞時(0km/hから約50km/h)に手放し運転を可能とする「渋滞時ハンズオフアシスト」や、停止状態からスイッチ操作をすることなく発進する「渋滞時発進アシスト」、進入するカーブに合わせて適切な速度に制御する「カーブ前速度制御」、料金所の手前で、ETCゲートを安全に通過できる速度まで減速し、通過後はセット車速まで加速する「料金所前速度制御」などを実現。
さらに、自動車専用道路での高速走行時(約70km/hから約120km/h)に、ドライバーが方向指示器を操作するとステアリングを制御して車線変更のアシストをおこなう「アクティブレーンチェンジアシスト」や、ドライバーに異常が発生したと判断されたときに減速・停止し、ハザードランプやホーンで周囲に知らせる「ドライバー異常時対応システム」も搭載されています。
これらの先進安全技術を可能にしているのは、GPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データのほかに、乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」があります。
ハンズオフ走行の際はハンドルを保持する必要はありませんが、ドライバーが前方を注視していることが条件となります。
このとき、ドライバーモニタリングシステムがドライバーの状態を観察。また、運転手が意識を失うなどの緊急事態に際しても、ドライバーモニタリングシステムがドライバーを見ていることから、安全にクルマを緊急停止することが可能になりました。
なお、2018年にフルモデルチェンジしたSUVの「フォレスター」にも、ドライバーモニタリングシステムが搭載されています。
フォレスターでは、わき見運転や居眠り運転の警告や、登録してあるドライバーを見分けて、それぞれのシートポジションに合わせるといった用途に使われていますが、すでにアイサイトXの搭載準備ができている状態とも受け取れます。
新型レヴォーグを皮切りに、アイサイトXがほかのスバル車にも順次搭載されることで、事故のないクルマ社会の実現に近づくのではないでしょうか。
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アイサイトXは、前述のとおり自動車専用道路で使えるシステムですが、「前側方プリクラッシュブレーキ」や「エマージェンシーレーンキープアシスト」などを可能にした「新世代アイサイト」は新型レヴォーグの全車に標準装備されています。
新型レヴォーグは、広角化した新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現。
ソフトウェアの性能向上や、電動ブレーキブースターを採用することで、これまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートすることが可能になりました。
■高級車からスポーツカーまで、STIスポーツは“キャラ変”できる!?
「スポーティ」をコンセプトのひとつとする新型レヴォーグでは、プラットフォームとエンジンが刷新されました。
「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」にボディ全体の骨格連続性を高める「フルインナーフレーム構造」などを採用し、さらなる高剛性化と軽量化を図った新たなプラットフォームが搭載され、安定性やハンドリング性能が向上しています。
さらにエンジンは、従来モデルの1.6リッターターボ(FB16)に代わりに、新開発の1.8リッター水平対向直噴ターボエンジン(CB18)を搭載。
最高出力は7馬力向上の177馬力ですが、最大トルクは300Nmを低回転から発生する、日常走行での扱いやすさを重視したエンジン特性としました。
また、リーン燃焼といった最新技術を取り入れることで、燃費性能も向上しています。
今回搭載されるエンジンは1機種のみですが、従来モデルの2リッターターボ(FA20)の後継となるハイパワーなエンジンの追加設定にも期待したいところです。
さらなるスポーティな面として、最上級グレードの「STIスポーツ/STIスポーツ EX」に搭載される「ドライブモードセレクト」があります。
これは、スイッチひとつでクルマの特性を変更できるというもので、これまでの「SI-DRIVE」に代わるものです。
SI-DRIVEはエンジン特性の変更のみでしたが、新型レヴォーグ STIスポーツのドライブモードセレクトは、エンジンのみならず、AWDシステムや電子制御ダンパー、パワーステアリング、アイサイトの追従加速度、エアコンなど、さまざまな設定を制御。
高級車のようなしなやかな乗り心地をからスポーツカーのような走りまで、モードを切り替えることにより、1台のクルマで何通りもの乗り味を体感することが可能になりました。
なお、予約受注の段階では、半数以上となる57%の人がSTIスポーツ系のグレードを選択。とくに、アイサイトXを搭載したSTIスポーツ EXは54%もの人がオーダーするなど、優れた走行性能と最新の安全性能を兼ね備えた最上級グレードに人気が集まっているようです。
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発表当日に成田空港JAL格納庫でおこなわれた発表会において、株式会社SUBARU 代表取締役社長の中村知美氏は、次のようにコメントしました。
「スバルのマザーマーケットである日本は重要な市場ととらえており、最新の技術は日本のレヴォーグから投入するという想いで新型レヴォーグを作り上げてきました。新型レヴォーグこそが次世代スバルのトップバッターを担う車種なのです」
レヴォーグの前身であるレガシィ ツーリングワゴン(5代目)が、スバルにとってのもうひとつの重要な市場であるアメリカで好まれる大きなボディになったことから、日本専用のワゴンとして開発されたのが2014年に登場した初代レヴォーグでした。
現在は欧州などでも販売されているレヴォーグですが、日本を見据えて開発されたこともあり、扱いやすいサイズやスポーティな走行性、アイサイトによる安全性が評価され、いまではスバルの国内販売を支える中心的モデルに成長しました。
昨今はSUV人気に押され気味のステーションワゴンですが、久しぶりにヒット作と呼べるモデルが登場しました。新型レヴォーグのヒットがワゴン人気復活のカギとなるのか、今後の動向に期待したいです。
なんでミニバンやSUVで勝負しない? SUBARUが不人気ジャンルの「ワゴン」に「入魂」するワケ
スバル以外の国産メーカーはミニバンやSUVへの傾注が目立つ
かつて「RVブーム」と呼ばれた時代、ステーションワゴンには、セダンやクーペにはない積載性と、ミニバンやSUVにはない運動性能の高さが得られる万能性が魅力とされ、大人気を博した。ミニバンやSUVには乗りたくないが、高速巡航時や山道などでセダンやクーペに遜色のない走りを楽しみながら、大量の荷物を積みたいという、アクティブなユーザーから絶大な支持を集めていたのである。
日産アベニールやウイングロード、ステージア、トヨタ・カルディナ、ホンダ・アコードワゴンなど、各社自慢のステーションワゴンはそれぞれに独自の魅力があり、高い人気を博し続けていた。90年代の中盤にはSUBARUレガシィツーリングワゴンが280馬力の自主規制いっぱいまで高性能化し、ワゴン人気のピークを迎える。
しかし、やがてミニバンやSUVの走りが良くなったことで、相対的にステーションワゴンの魅力とアドバンテージは薄れてしまう。エコカーブームの到来もあって、燃費の悪いハイパワーワゴンの注目度は下がり、ワゴン全体の人気が低迷。気がつけば、国産のミドルサイズのワゴンでスポーツ性の高さを強く訴求しているのはSUBARUレガシィ/レヴォーグのみとなるほど、ワゴンの市場は冷え込んでしまった。SUBARU以外の国産中型ステーションワゴンにはマツダ・アテンザワゴンもあり、クルマのできはいいが注目度は低い。小型の車格ではトヨタ・カローラワゴンが存続している程度で、各社ともワゴンはとうに諦め、SUVへの傾注が目立つ。
そんななか、SUBARUだけは例外的にレヴォーグというステーションワゴンで高い注目度を維持し続けている。今のSUBARUも現行ラインアップのなかで一番良く売れているのはフォレスター(世界グローバル販売)で、屋台骨を背負っているのは完全にSUVであるわけだが、初代レガシィから続く高性能スポーツワゴンの市場を守り続けている。
レガシィツーリングワゴンの後継にあたるレヴォーグは、初代も新型もデビュー時の話題性はすこぶる高く、新型はコロナ禍にあっても正式発表前の予約受注が8000台を超えた。プロトタイプの試乗動画の注目度もすこぶる高く、自動車ユーチューバーがアップした動画は、いずれも高い視聴数を記録中だ。
ワゴンの魅力を高め続けてきた結果、唯一生き残った貴重な存在だ
SUBARUがいまだに売れるワゴンを生み出し続けられる理由のひとつは、歴史や伝統が醸成したブランド力だろう。SUBARUは1989年登場の初代レガシィで「ツーリングワゴン」というジャンルを新たに切り開き、280馬力化などで空前の大人気を博した2代目モデル以降、国産スポーツワゴンの一人勝ち状態を長らく続け、結果として唯一生き残った。ライバルが居なくなった今、ステーションワゴンは、昔とは違う意味でSUVやミニバンとは異なる価値観を演出できるクールな存在として際立っているように思う。
また、SUBARUはレガシィ時代から「ツーリングワゴンのニューモデルに最先端技術を優先的に盛り込む」姿勢を継続していることも、ワゴンの魅力を維持できている理由のひとつといえる。今回の新型レヴォーグでも先進の運転支援システム「アイサイトX」がデビューしたなど、話題性が高まりやすい飛び道具を常にワゴンに搭載してデビューさせてきた。「ぶつからないクルマ」でブレイクしたアイサイトVer.2も、5代目レガシィの上級グレードからの展開だった。
レガシィ以前のレオーネの時代から実直に続けてきた「業務用版ではないワゴン」づくりで他社にはない個性や存在感を打ち出すことに成功しているので、今の段階で消耗戦市場のミニバン市場に参入するのは得策ではないとの経営判断もあるはず。SUBARU以外のメーカーとしても、逆に今さらステーションワゴン市場で大きなシェアを獲得することは見込めないので、今後も国産スポーツワゴンはSUBARUの一人勝ち状態が続くと予想できる。
「アイサイトX」で注目! スバル新型「レヴォーグ」はフル装備で何百万円? 38万円「EX」の中身とは
■アイサイトXが装備されるEX系グレードの中身とは
スバルは、2020年10月15日に新型「レヴォーグ」を発表しました。2020年現在、スバルがラインナップするスポーツワゴンとして唯一となる新型レヴォーグには、特定条件下で手放し運転が可能になる「アイサイトX(エックス)」が搭載されるなど、先進的な装備が多数設定されています。
そんな新型レヴォーグですが、装着できるオプションをすべて装着すると果たしていくらになるのでしょうか。最上級仕様にメーカーオプションをフル装備した仕様で検証していきます。
全車に予防安全装備「新世代アイサイト」が標準装備される新型レヴォーグですが、グレード構成は、エントリーグレードの「GT」と、充実装備の「GT-H」、そしてスポーティな内外装パーツやZF製の電子制御ダンパー、ドライブモードセレクトなどの専用装備で走行性能に磨きがかかった「STI Sport」の3つです。
そして、それぞれのグレードにアイサイトXなどが装着される「EX」が設定されているかたち(「GT EX」のように、グレード名の後ろにEXがつく)となります。
アイサイトX無しのグレードとアイサイトX有りのEX系グレードの価格(消費税込、以下同様)をそれぞれ比較すると、3グレードすべて価格差は38万5000円です。
そのため、実質的な“オプション装備”としてアイサイトXを38万5000円で装着した仕様が、EX系グレードの実態であると解釈することもできるでしょう。
運転席シート自動後退機能のみ、GT-HとSTI SportはEX系グレードにグレードアップすると新たに装着されるのに対し、GTのみEX系グレードにグレードアップしても装着されませんが、ほかの装備差に関しては3グレードすべて同じです。
価格が38万5000円アップするEX系グレードを選択すると、アイサイトXのほかに、タブレットのような11インチディスプレイのインフォテインメントシステムや、12.3インチフル液晶メーターなどが装備され、新型レヴォーグの先進性を存分に味わうことが可能となります。
今回は、最上級仕様であるSTI SportのEX系グレード「STI Sport EX」(409万2000円)のフル装備仕様を見ていきます。
新型レヴォーグの装備表を見ると、STI Sport EXに設定されるメーカーオプション装備は「スマートリヤビューミラー」の1点です。
スマートリヤビューミラーは、リヤゲートガラスに取り付けられたカメラの映像が、ルームミラーに表示される装備となります。
乗員や荷物で後方視界が遮られてしまう時や、悪天候などで後方が見えにくくなる場合でも、確実に後方を確認できるのがメリット。価格は5万5000円です。
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今回、新型レヴォーグで選択したメーカーオプションは、前出の装備も含めて全部でふたつです。そして、ディーラーオプションとして定番となるETC2.0車載器とフロアマットを選択すると、装着するオプションの一覧は以下のようになります。
●メーカーオプション(総額:8万8000円)
・有償色:クリスタルホワイト・パール(3万3000円)
・スマートリヤビューミラー(5万5000円)
●ディーラーオプション(総額:6万9520円)
・ETC2.0車載器キット(3万2780円)
・フロアカーペット STI(3万6740円)
以上の装備を装着した新型レヴォーグ STI Sport EXの価格は、424万9520円となりました。
スバルによると、10月14日までおこなわれた新型レヴォーグの先行予約台数は8290台にのぼりましたが、そのうちの93%がアイサイトXを搭載するEX系グレードだったといいます。
EX系グレードにすると40万円近く価格が上昇しますが、それでも多くのユーザーから選ばれるほど、アイサイトXに注目が集まっているといえるでしょう。
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富士重工 | 日記
Posted at
2020/10/22 00:07:48
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