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2020年12月01日

フロントエンジンリヤドライブのFRではない意味でのFRって事なのだろう…つまりどういういみ??

フロントエンジンリヤドライブのFRではない意味でのFRって事なのだろう…つまりどういういみ?? 【究極で最速のウラカン】ランボルギーニ・ウラカンSTO プロトタイプへ試乗 FRに640ps 前編

STO:スーパー・トロフェオ・オモロガータ

text:Mike Duff(マイク・ダフ)

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


ランボルギーニの歴史の中で、最も数多く売れたスーパーカーになったモデルが、ウラカン。その究極のロードリーガル仕様となるのが、まもなく登場するウラカンSTOだ。

サーキット・アタックを前提に設計されたモデルで、ウラカン・ペルフォルマンテを超えるパフォーマンスが目指されている。STOとは、スーパー・トロフェオ・オモロガータの略。つまり、レーシングマシン、ウラカン・スーパートロフェオの公道認可版といえる。

ランボルギーニのエンジニアが自信を伺わせる特徴の1つが、大幅に手が加えられたエアロダイナミクス。巨大なダウンフォースを生成し、サーキット領域の速度での走りを支える。

アヴェンタドールのALAのような可変タイプではないが、フロントやリアの迫力あるディフューザーや高くそびえる複雑な造形のリアウイングは、いかにも効きそうだ。カモフラージュで、はっきり形は確認できないけれど。

実に280km/hの速度域で、450kgのダウンフォースを生み出すという。これは四輪駆動のペルフォルマンテが310km/hで生成する力より、100kg以上も強い。

ウラカンSTOは後輪駆動化されており、駆動系統は軽く仕上がっている。さらにマグネシウム合金の専用ホイールやチタン製のボディパーツ、カーボンアフィバー製のワンピース・ボンネットなどを採用し、重量を可能な限り削っている。

ペルフォルマンテより43kgのダイエット

フロントガラスは薄くすることで、ペルフォルマンテより20%軽い。車内からはフロアカーペットが剥ぎ取られ、ロールケージとカーボンアフィバー製シェルのスポーツシートが取り付けられている。

ランボルギーニによれば、ウラカンSTOの乾燥重量は1339kg。ペルフォルマンテから43kgのダイエットとなる。

エンジンは、自然吸気のV型10気筒。8000rpmという高回転域でピークパワーの640psを絞り出す。最高出力はペルフォルマンテと同値だが、最大トルクは3.7kg-m低い57.4kg-mとなった。そのかわりSTOは、アクセルレスポンスが高められているという。

もっとも、これまでのウラカンでも、レスポンスに対する不満はなかったのだが。同時にトップエンドでのエンジンサウンドも、研ぎ澄まされている。

サスペンションは、新しいブッシュとアンチロールバーを備えた強化版。アクティブダンパーも減衰力を高めてある。タイヤは、専用のブリヂストン・ポテンザを履く。ロード用とサーキット用とが選べるという。

速度を受け止めるのは、モータースポーツ仕様のカーボンセラミック・ブレーキ、CCM-R。通常のカーボンセラミック製ディスクより4倍も熱伝導率が高く、制動力は25%優れる代物だ。

ステアリングラックは、直感的な操作を導く固定レシオ。シャープな旋回性を得るため、後輪操舵システムとアクティブ・トルクベクタリングが備わる。

1気筒増えたようにエネルギッシュなV10

今回試乗が許されたのは、開発段階にある2台のプロトタイプ。走れたのは、ポルシェが所有するイタリア・ナルド試験場にある、全長6.2kmあるハンドリングコースに限られた。ウラカンSTOがサーキットへ向かう道中の印象は、確かめることはできなかった。

アニマと呼ばれるダイナミック・コントローラーには、3つの新しいモードが用意された。STOは公道用。トロフェオはドライ・サーキットで、ピオッジャはウェット・サーキットで選ぶモードだ。

乗り心地は間違いなく硬い。走行時の洗練性が、開発の優先順位で低い位置にあったことは間違いないだろう。引き換えにサーキットへ踏み入れれば、スピードモンスターであることを実感できる。

軽量化とチューニングで、激烈なNA V10エンジンは、1気筒増えたかのようにエネルギッシュ。ごくわずかな右足の操作に対して、瞬間的に反応してくれる。

低回転域ではターボ加給されるユニットには及ばないものの、早めのシフトアップでも、まったく力不足は感じない。むしろ控えめなトルクのおかげで、低回転域では大胆なアクセル操作がしやすく感じる。

標準のウラカンより明確にボリュームが大きいわけではないものの、エンジンサウンドも圧巻。デジタル・レブカウンターの色が赤く変わると、野性味あふれる咆哮でクライマックスを迎える。

デュアルクラッチATは、これ以上改善の余地はないだろう。シフトアップもシフトダウンも、まさに電光石火だ。

この続きは後編にて。



【究極で最速のウラカン】ランボルギーニ・ウラカンSTO プロトタイプへ試乗 FRに640ps 後編

サマリー
量産ウラカン史上、最速となるSTOがまもなく登場します。主要コンポーネンツはレーシングカーのスーパートロフェオ譲り。エアロダイナミクスの改良と後輪駆動化、軽量化が図られ、ペルフォルマンテを超える速さを実現しています。
もくじ
ー精度と感度が高められ、安心感あるシャシー
ー究極のランボルギーニ・ウラカン
ー公道を走れるレーシングカー
ーランボルギーニ・ウラカンSTO プロトタイプのスペック

精度と感度が高められ、安心感あるシャシー

text:Mike Duff(マイク・ダフ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
ランボルギーニ・ウラカンSTOのシャシーは、グリップも操縦性も高められている。しかもウラカンらしく、自由度も高い。ステアリングの精度は超がつくほど高く、操舵感は軽いまま。切り初めのごく初期で、やや感触が不足しているようではある。

コーナリングは、フィードバックが高くないものの、信頼感は大きい。コーナーへ侵入し負荷が増えるほど、ドライバーの自信を鼓舞するようだ。アクセル操作で、コーナーのライン調整も直感的に行える。

トロフェオ・モードでは、スタビリティ・コントロールの介入は緩い。オーバーステアからアクセルペダルを踏み込めば、かなりの量のテールスライドを許してくれる。

特に印象的だったのが、荷重移動に対する感度の高さ。スロットル操作で前後タイヤ間の荷重を移し、グリップ量を変化させられる。後輪操舵システムは、低速コーナーでのその効きを感じられる程度。トルクベクタリングも裏方に徹している。

タイヤが温まれば、620psもある後輪駆動とは思えないほど、恐怖感が少ない。マクラーレン765LTより、サーキットでの刺激性は低いともいえる。

ウラカンSTOのダウンフォースを利用するには、クルマを深く信じる必要がある。プロトタイプとはいえ、ダウンフォースが増していっても、ステアリングホイールに伝わる重さの変化はほぼないからだ。

でも確かに高速コーナーに入れば、信じられないような横Gを生成できる。800mほどあるストレートの先の、フラットな緩いコーナーで実感させてくれた。

究極のランボルギーニ・ウラカン
可変式の大きなリアウイングを、ダウンフォースが最大で発生する角度に調整することで、超高速域での安定感は高められる。そのかわり長く伸びる中速コーナーでは、アンダーステア傾向が強まるようだった。

カーボンセラミックのCCM-Rブレーキにも拍手を贈りたい。強力な制動力を生み出し、驚くほど短い距離でウラカンSTOを停めてくれる。ハードユースによる、熱に対する不満もない。

ダッシュボードには、ブレーキディスクとフルードの温度表示が付いている。テスト中、表示がグリーンからイエローに色が変わったのは、最も厳しい停止を試みた時だけだった。

今回はプロトタイプだったが、量産版ではスマートフォンの専用アプリに、ウラカンSTOから運転データを転送できるテレメトリー・システムが搭載されるという。自身のドライビングを手元で確認し、分析できる。

もし究極といえるランボルギーニ・ウラカンが欲しく、26万ポンド(3510万円)を支払えるなら、早めにSTOを抑えておいた方が良い。ただし、スーパーカーのトップモデルに惹かれる理由はわかるが、どのように乗りたいのかは自問しておくべきだろう。

定期的にサーキットを走らず一般道がメインなら、ウラカンSTOはあまりにも生々しく、我慢して乗ることにもなり得そうだ。四輪駆動のペルフォルマンテと、STOが目的とする特性とを比較して考えたい。

公道を走れるレーシングカー
ウラカン・ペルフォルマンテは2016年10月に、ニュルブルクリンクの量産最速ラップタイムとなる、6分52秒01を記録している。すでに4年が過ぎた。

ウラカンSTOがそれに挑むかどうか、ランボルギーニはまだ明らかにしていない。しかし、サーキットのタイムは間違いなくペルフォルマンテより速いと話している。

ランボルギーニによれば、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイのフルコースでのウラカンSTOのラップタイムは、1分48秒9。ウラカン・ペルフォルマンテより3秒速く、ランボルギーニのGT3エボ・レーサーより、2.5秒ほど遅いだけだという。

公道を走れるレーシングカーは、イタリアン・エキゾチックの表現に以前からしばしば用いられてきた。今回はプロトタイプだったが、ランボルギーニ・ウラカンSTOも、まさにそんな1台となりそうだ。量産版の完成を楽しみにしていたい。

ランボルギーニ・ウラカンSTO プロトタイプのスペック
価格:26万ポンド(3510万円/予想)
全長:4520mm(ウラカン・エボ)
全幅:1933mm(ウラカン・エボ)
全高:1165mm(ウラカン・エボ)
最高速度:310km/h
0-100km/h加速:3.0秒
燃費:−
CO2排出量:−
乾燥重量:1339kg
パワートレイン:V型10気筒5204cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:640ps/8000rpm
最大トルク:57.4kg-m/6500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック
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Posted at 2020/12/01 21:41:35

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「@うーさー トランクに切れ込み入っていて車体にウイングの足を残しながら外れてくれます(開くって表現はしなくなります)」
何シテル?   06/22 22:42
初めまして。 インプレッサG4に代替を致しました~ 自分色に染めて行こうと思います 燃費を気にする割にアクセル踏んじゃうんですよ~ バトンに関し...

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