2020年12月27日
ACシュニッツァー仕様って普通用意しないでしょw
ゴリゴリのチューニングカーがパトカーになった! ACシュニッツァーがポリスカーを作る理由とは
■チューニングカーがパトカーになった!
ドイツのBMWチューナーとして名高いACシュニッツァーが、BMW「M850i xDrive」をベースとして、パトカーを製作した。
チューニングカーといえば、常識的にはパトカーから取り締まりを受けることが多いはずだが、ACシュニッツァーがどうしてパトカーを製作したのだろうか。
実は、ACシュニッツァーが製作したパトカーは、ドイツで毎年おこなわれているチューニングカーの啓蒙活動「TUNE IT! SAFE! campaign」の一環である。
このキャンペーンは、毎年German Automobile Tuners(VDAT)の協力によって開催され、「安心、安全なチューニングのみが理想的な運転の歓びをもたらし、きちんと認可された適正なチューニングカーは公道を走行可能である」ということを広くアピールするために、チューニングカーでパトカー仕様のコンセプトカーが発表されている。
「TUNE IT! SAFE! campaign」は、ドイツの連邦交通デジタルインフラ省も後援している、由緒正しいキャンペーンだ。
ベースとなったM850i xDriveは、ACシュニッツァーのパフォーマンスアップグレードで530psから620psにパワーアップされている。このパフォーマンスアップグレードはもちろん認可されており、コンポーネント保証が付いていていることはいうまでもない。
マフラーは、ACシュニッツァースポーツエキゾーストを採用しており、2つのエキゾーストフラップと2本のカーボンスポーツ・テールパイプ(右左4本)を含み、オプションで保証を受けることも可能だ。このマフラーも騒音基準をクリアしている。
サスペンションは、ACシュニッツァー製サスペンションスプリングキットをセットし、ノーマル比でフロントで約20-30mm、リアで約20-25mmローダウンされているが、これももちろん違法ではない。さらにこのスプリングキットは、ニュルブルクリンクの北コースや公道でテストが繰り返されたものである。
■ACシュニッツァーのエアロを纏ったパトカーとは?
ホイールは、重量を最適化したACシュニッツァーAC3フローフォーミングリムが装着されている。サイズは、フロント9.0J×21インチ、リア10.0J×21インチで、それに合わせられたタイヤは、フロントが255/30R21、リアが295/25 R21のサイズのハンコック「Ventus S1 evo 3」である。
もちろんエアロパーツも抜かりはない。ACシュニッツァーカーボンフロントスポイラーエレメント、フロントスプリッター、カーボンフロントサイドウイング、カーボンサイドスカート、カーボンリアディフューザー、カーボンリアスポイラーといったフル装備はもちろんのこと、ACシュニッツァーの幅広いチューニングエレメントがセットされている。
これらのエアロダイナミクスコンポーネントもすべて、法的に認可されたパーツであることはもちろんのこと、エアロダイナミクスも十分に考慮されており、よりダウンフォース効果がアップしている。
インテリアはラグジュアリーであることはもちろん、何よりも安全面に配慮されたパーツで構成されている。
ACシュニッツァーアルミ製ギアシフトパドルセット(ブラックアルマイト仕上げ)、アルミ製ペダルとフットレスト、アルミ製キーホルダー、iDriveコントローラー用カバーなども、合法的に装着できるパーツだ。
つまり、2020年のキャンペーンコンセプトカーである「TUNE IT! SAFE! Police M850i by ACシュニッツァー」は、ACシュニッツァーがリリースしている8シリーズ用だけでなくすべてのパーツが、ドイツでは合法的なチューニングパーツであることを示すショーケースであるといっていいだろう。
BMW 8シリーズ、620馬力のポリスカーに変身…ACシュニッツァーがカスタム
BMWのチューニングを手がけるドイツのACシュニッツァー(AC Schnitzer)は12月18日、『8シリーズクーペ』(BMW 8 Series Coupe)のポリスカー仕様を発表した。
◆エッセンモーターショー(今年は中止)の恒例モデル
同車は、毎年12月にドイツで開催されるエッセンモーターショーで発表される予定だった。エッセンモーターショーは、米国のSEMAショー、日本のオートサロンと並んで、世界三大カスタマイズカーショーに位置づけられる。しかし、今年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響により、エッセンモーターショーは中止された。
ACシュニッツァーは今回、8シリーズクーペのポリスカー仕様を発表した。このポリスカー仕様は、実際に警察がパトロールに使用する車ではない。ドイツ政府とVDAT(ドイツチューニングカー協会)が共同で行う「合法チューニングPRキャンペーン」のために製作された1台だ。
◆合法チューニングをアピールする目的で製作
エッセンモーターショーは2004年から「TUNE IT! SAFE!」と題したキャンペーンを展開している。「違法チューニングは愛車を壊す可能性があるし、交通安全上、とても危険なのでやめよう」との趣旨だ。このキャンペーンを、ドイツ警察と連邦交通省が全面的にバックアップしている。
このキャンペーンに賛同したドイツの有名チューナーが、毎年個性的なポリスカーを製作している。2005年はポルシェ『911ターボ』のテックアート仕様、2006年はメルセデスベンツ『CLS55AMG』のブラバス仕様、2007年はスマート『フォーツーカブリオ』のブラバス仕様とブラバスが続き、2008年はフォルクスワーゲン『シロッコ』、2009年はBMW『1シリーズクーペ』、2010年はMINIのEV、『MINI E』、2011年はアウディ『R8』、2012年は新型メルセデスベンツ『Aクラス』、2013年はBMW『4シリーズクーペ』が、2014年はBMW『X4』がポリスカーの素材に選ばれた。2015年は、GMのシボレー『コルベット』をポリスカー仕様に変身させた。
2019年は、新型アウディ『RS4アバント』を、アプト・スポーツラインがポリスカー仕様にカスタマイズした。そして2020年は、ACシュニッツァーが、BMW 8シリーズクーペをポリスカー仕様に変身させている。
◆トータルでチューニング
ベースグレードは、8シリーズクーペの最高峰に位置する「M850i xDrive クーペ」だ。同グレードの4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジンには、ACシュニッツァーがコンピューターや吸排気系を中心にチューニングを施した。その結果、最大出力は530hpから620hpへ、90hpの向上を果たす。
足回りには、専用のサスペンションキットを用意しており、車高はフロントがおよそ20~30mm、リアがおよそ20~25mm下がる。軽量デザインのアルミホイールは21インチで、タイヤはフロントが255/30R21、リアが295/25R21サイズを装着する。マフラーも専用デザインとした。
ACシュニッツァーは、エアロダイナミクス性能を高めるチューニングも行う。フロントリップスポイラーやサイドスカート、リアスポイラー、ディフューザーは、軽量なカーボンファイバー製だ。インテリアには、パドルシフトやペダル、フットレストなどにアルミ製パーツが設定されている。
シルバーとブルーのラッピングによるツートンボディは、ドイツのポリスカーをイメージしたもの。ルーフにはフラッシュライトが追加されている。
恒例のチューンドポリスカー企画にACシュニッツァーが「BMW M850i」のポリス仕様を発表!【動画】
Police BMW M850i xDrive by AC Schnitzer
ポリス BMW M850i xDrive by AC シュニッツァー
ドイツ・カー・チューン連盟が提唱する”安全なチューンドカー”
ドイツ・カー・チューン連盟(VDAT)は、道路法規に合致した「安心・安全なチューニングカー」をアピールする「TUNE IT! SAFE」キャンペーンを実施。毎年エッセン・モーターショーにおいて、様々なチューニングカーブランドが手掛けたポリスカーコンセプトを発表してきた。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて2020年はエッセン・ショーが開催できなかったことから会場でのお披露目はなかったものの、ACシュニッツァーが製作した「BMW M850i xDrive」ポリス仕様が公開された。
このキャンペーンはドイツ連邦運輸省とデジタル・インフラストラクチャー省からのサポートを受けており、今回発表されたM850i xDriveポリス仕様も、ドイツの道路法規をクリアしている。
BMW M850iのV8ツインターボを620hpまでチューン
2020年のベース車両に選ばれたのは、BMW M850i xDrive。4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、ACシュニッツァーのパフォーマンスアップグレードキットにより最高出力が530hpから620hpに向上。このエンジンパフォーマンスアップグレードも、ドイツの法規をクリアしている。
排気系統にはACシュニッツァー・スポーツエキゾーストを装着。片側2基のエキゾーストフラップと2本のカーボンスポーツ・テールパイプを備えており、抜群のエキゾーストノートを実現。こちらもドイツにおける騒音規制に則って開発された。
ローダウン化による迫力のアピアランス
ホイールはACシュニッツァー製「AC3」軽量鍛造アルミをチョイスした。カラーはシックなマット・アントラシート、サイズはフロントが9.0J×21インチ、リヤが10.0J×21インチを装着。タイヤはハンコック製の「Ventus S1 evo 3(フロント255/30R21、リヤ295/25R21)」を履く。
足まわりにはACシュニッツァー製サスペンションスプリングキットを採用。標準モデルと比較してフロントが約20~30mm、リヤが約20~25mmローダウン化された。足まわりのセッティングはニュルブルクリンク・ノルトシュライフェにおいて徹底的に煮詰めたという。
贅沢にカーボンパーツをあしらったエクステリア
エクステリアは、ACシュニッツァーが展開する「カーボン・フロントスポイラー・エレメント」「フロントスプリッター」「カーボン・フロントサイドウイング」「カーボン・サイドスカート」「カーボン・リヤディフューザー」「カーボン・リヤスポイラー」など、レーシーなカーボンファイバー製パーツを贅沢に使用した。
これらの空力パーツは、アグレッシブなアピアランスに加えてサーキットにおけるダウンフォースレベルを大幅に向上させる効果を持つ。
インテリアにはACシュニッツァー「アルミニウム・シフトパドルセット(ブラックアルマイト処理)」「アルミニウム・ペダル」「アルミニウム・フットレスト」「アルミニウム・キーホルダー」「iDriveコントローラー用カバー」などが装着された。
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BMW | 日記
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2020/12/27 17:19:48
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