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2020年12月29日

3代目までは標準車は5ナンバーサイズでGTIとVR6などだけは3ナンバーって感じだったんだよな〜|

3代目までは標準車は5ナンバーサイズでGTIとVR6などだけは3ナンバーって感じだったんだよな〜| 【ゴルフのアプローチ 08】安全面や環境面も重視して登場した3代目ゴルフ

1974年にデビュー以来、コンパクトFF車のベンチマークであり続けるフォルクスワーゲン ゴルフ。日本でも間もなく8代目となる新型が発表されるが、その前に初代から現行型までのゴルフを振り返ってみたい。今回は3代目ゴルフ登場の経緯について見ていこう。

キープコンセプトの2代目からスタイリングを一新
3代目ゴルフは1991年8月に登場した。この当時、フォルクスワーゲンは拡大政策を推進してチェコのシュコダやスペインのセアトを傘下に収めるなどしていた。日本でも日産と提携しており、1984年からパサートがサンタナという車名でライセンス生産された。そんなこともあってか、このゴルフは発売前に日本の路上でもテストをしたといわれる。

国際化を進めたゴルフ3であるが、基本的な設計は先代モデルと大きく変わらず、ボディサイズもあまり変化がなかった。ただ、スタイリングについては、2代目が初代のまったくのキープコンセプトだったことを考えれば、だいぶ変わったといえる。もっともそれでも「正常進化」の範囲内であり、ゴルフらしさを守ろうという意識はしっかり働いていた。

スタイリング以外の変化としては、バリエーションの増加、安全面や環境面で充実したこと、それにエンジン排気量の拡大などがある。バリエーションは、のちの時代に比べればまだまだ少ないが、初めてワゴン版がつくられたほか、V6エンジン搭載車が加わっている。

エンジンは4気筒についても、従来の1.2/1.6/1.8Lという構成が、1.3/1.8/2.0Lへとそれぞれひとまわり大きくなった。またディーゼルも従来の1.6Lから1.9Lへと拡大している。ディーゼルはターボとノンターボがあったが、それぞれ直噴が初めて採用されたほか、1991年から酸化触媒が採用された。トランスミッションでは、エコマティックと称する2ペダル式のMTが採用され、これにはアイドリングストップ機構が備わっていた。

環境に対する配慮としては、樹脂部品がすべてリサイクル可能なものになったということも注目点だった。また、ボディサイズが大きくならなかったのも、環境性能を意識した面があったようである。環境に配慮した印象が強いのには、時代背景がある。ゴルフ3を開発していた頃、ドイツでは「緑の党」に象徴される環境運動が盛んになっていた。大気汚染に由来する酸性雨の問題が深刻化しており、速度無制限のアウトバーンに対する風当たりも強くなっていた。1973年と79年に襲った石油危機の影響からも、まだ脱しきれていなかった。

ドイツ(当時は西ドイツ)は、自動車立国ともいえるくらい自動車づくりに力を入れてプライドを持っていたが、ほかの国と同様に、この頃その自動車に対して疑問が持たれて、少し肩身が狭い時代だった。そんなこともあって、ゴルフ3はややダイナミックさに欠けて、いかにも優等生的であるが、とくにその後のゴルフ4や5に比べれば、少し地味な印象だったといえるかもしれない。大きなV6エンジンを積んだことについても、半ば本音でもあったろうが、上級モデルからのダウンサイズの役割があるという、やや言い訳じみた説明もしていた。

安全面が充実したのも、環境と同様、社会背景があったといえそうだが、とくに注目すべき技術としては、1992年から、運転席と助手席のエアバッグが初めて採用された。

スタイリングの変化でとくに目立つのは、ヘッドランプである。初代と2代目が丸型ランプだったのに対し、初めて異形ヘッドランプが採用された。ただ、これは楕円型であり、先代までとの連続性が感じられるように考えてデザインされたものだった。フロントマスクは「小顔」になった印象で、それはボディの四隅が丸められ、フロントエンドが絞り込まれていたからである。これは空力のためであり、燃費向上のために先代よりもさらに空力性能を追求。Cd値は0.30~0.33とかなり優秀なものになっていた。また全長が4020mmで旧型からほとんど変わっていないのに対し、トレッドは広がっており、車体はちょっと太っているように見える。

バンパーにはまだブラックの部分は残されているがボディ同色となり、形状としてもボディ本体と融合するようになった。ボディサイドでは、ショルダーラインの少し低めの位置に全長にわたって大きな段差のラインが入れられており、これが横から見た際の3代目ゴルフの特徴となっている。ボディは全体に角がスムーズに丸められて、車体の工作精度が上がり、またボディ剛性も上がって品質の向上が感じられた。

ゴルフ3は、歴代ゴルフの中ではやや地味な存在ではあるが、華やいだイメージのある次のゴルフ4につながるような進化を、着実に続けていたのだった。(文:武田 隆)



【ゴルフのアプローチ 09】バリエーションを増やして勢力をさらに拡大した3代目ゴルフ

1974年にデビュー以来、コンパクトFF車のベンチマークであり続けるフォルクスワーゲン ゴルフ。日本でも間もなく8代目となる新型が発表されるが、その前に初代から現行型までのゴルフを振り返ってみたい。今回は、3代目ゴルフのバリエーションについて語ろう。

ゴルフシリーズ初のワゴン「ヴァリアント」も登場
ゴルフ3は、バリエーションを増やしたのがひとつの注目点だった。それでもプラットフォームを共有する兄弟車をたくさん持つようになった近年と比べれば、はるかに少なかったが、ユニークな6気筒エンジンを加えるなどゴルフ ファミリーは着実に勢力を拡大していた。

ゴルフ3の導入から2年たった1993年には、ゴルフ ヴァリアントが登場。意外にも思えるが、ゴルフとして初めてのワゴンボディだった。4ドアハッチバックのリアサイドドアまで共用して後部を延長したボディで、全長は320mmほど長い。背景としては、この頃ヨーロッパでワゴンの需要が高まっているということもあった。

同じ1993年には、オープンボディのカブリオが発表されている。ゴルフ カブリオはゴルフ1ベースのものが長く生産されており、ゴルフ2を飛ばしてゴルフ3カブリオへとモデルチェンジした。ひき続きカルマン社で仕立てられたが、幌が電動開閉式になったのが新しかった。

GTIは、エンジンが2Lに拡大された。この頃は、排ガス対策のために導入された触媒の影響で高出力車の出力が下がり気味だった時代で、2バルブのふつうのGTIの場合、最高出力は115psにすぎなかった。モデルチェンジ直前の先代GTI(1.8L/107ps)よりは増強されていたとはいえ、近年のGTIが同じ排気量2Lながら200psを大きく超えていることからすると、ずいぶん控えめだった。とはいえ、その後追加された16バルブ仕様では150psまで強化された。

また、この世代のGTIにはディーゼルエンジンも搭載されていた。1.9Lのターボディーゼル(TDI)であり、出力は110psとそれなりだったものの、過給のディーゼルによって分厚いトルクを持ち合わせていた。GTIにディーゼルが搭載されたのはこのゴルフ3と次のゴルフ4だけで、それ以外ではGTDを名乗っている。

GTIに関しては、ゴルフ3と続く4の時代は比較的おとなしい印象だったが、新たに目玉となる高出力モデルが誕生した。それがV6エンジンを積むVR6である。このエンジンは15度というバンク角の狭いV6エンジンで、バンク角といってもふつうのV型エンジンのように、左右にシリンダーヘッドが分岐しておらず、3気筒ずつがオフセットしながらも、ひとつのシリンダーブロックで収まっている特異なエンジンだった。ドイツ語の「v-motor(V型エンジン)」と「reihenmotor(直列エンジン)」の頭文字をとって、VR6と命名されており、文字どおりV型と直列の性質を合わせ持つのが特徴である。

これが開発されたのは、直列4気筒横置きのFFを用いるゴルフで、大排気量化やマルチシリンダー化を実現するためであり、全長が短く狭いエンジンルームに狭角V型エンジンが難なく収まっていた。

排気量は2.8Lあったが、最高出力は174psと比較的抑えめで、その理由のひとつとして2バルブということがあった。シリンダーヘッドが1つしかなく、その狭いスペースに6気筒を詰め込んでいるので、4バルブにするのが難しかったのだ。カムシャフトはこの1つのヘッドに対して2本あるので、フォルクスワーゲンはこれを「DOHC(ダブル オーバーヘッド カムシャフト)」とアピールしていたが、実際はV型エンジンの両バンク用にカムシャフトが2本あるということなので、事実上はSOHC(シングル・・・)であった。そんなことから、このVR6エンジンは回して痛快なエンジンではなく、トルクこそ太いもののジェントルなエンジンとなっていた。

メーカーもそこは理解しており、GTIの上に来るスポーティなハイパフォーマンスモデルとしては位置づけなかった。ただ、のちの時代にこの狭角V6エンジンは、3.2Lまで拡大され、4バルブ化も実現されることになる。さらに、これを2つ組み合わせて、W型の8/12/16気筒が開発され、グループ内のアウディ、ベントレー、ブガッティなどの高性能化に多大に貢献することになるのだった。

このほか、生産化には至らなかったが、WRC参戦用4WDモデルが1993年頃に試作されており、現在でもフォルクスワーゲンで動態保存されている。A59と呼ばれる試作車は、芳しい活躍ができなかった先代のゴルフ2ベースのラリー ゴルフに替わるべきもので、2Lターボを搭載して275psを発生していた。冷却用の風穴だらけのフロントまわりや、オーバーフェンダー、エアロパーツ類などで武装されたボディワークは競技用マシンして迫力十分で、実戦投入されなかったのは残念であった。(文:武田 隆)
ブログ一覧 | フォルクスワーゲン | 日記
Posted at 2020/12/29 11:51:14

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