2021年05月30日
WRXの発売もそろそろ見えてきたって事なのかな〜レヴォーグのB型が出るタイミングで同時になるのかな?
【スバル 新型レヴォーググレード比較】ベースグレードと最上級モデルの価格差約60万円! 違いは瞬時にクルマの性格を変更できるドライブモードセレクトにあり! トータルで考えると最上級グレードが一番買いだった
SUVや軽自動車が人気を博している今、ステーションワゴンは非常に厳しい時代である。だが、2020年12月に登場したスバル 新型レヴォーグはこれまで約2万4000台の受注を記録するほどの人気を博している。そこで気になるのが新型レヴォーグのベースグレードと最上級グレードの違いだ。その価格差は約60万円あるのだが、一体何が違うのだろうか? 今回はアイサイトX装着車に絞ってその差をご紹介する。結論から言うと、最大の違いは走行性能にあった。これはなにも運転好きのためのものではなく、誰もが体感できる機能であるのだ。果たしてその違いとは!?
アイサイトXの装着率は驚異の93%!
新型レヴォーグにはGT(348万7000円)、GT-H(370万7000円)、STIスポーツ(409万2000円※すべてアイサイトX装着車)と全3グレードをラインアップしている。目玉機能である高度運転支援システム「アイサイトX」は全グレードにメーカーオプション設定されており、プラス38万円という価格である。
なおベースモデルにも「アイサイト・アイサイトセイフティプラス」が標準装備されており、オプションのアイサイトXは、いわばその上位版という位置付けだ。
「アイサイトX」最大のポイントは、衝突被害軽減ブレーキはもちろんのこと高速道路において限られた状況下で作動するハンズオフ機能。さらには、人間が制御していると錯覚してしまうほど自然な動きを見せるアダプティブクルーズコントロールといった運転支援機能である。
そしてアイサイトXを装着すれば縦型モニターとフル液晶メーターも備わるのだ。にもかかわらず+38万円という価格はトータルで考えるとバーゲンプライスである。事実2021年5月現在では、約9割のユーザーが選んでいるほどなのだ。
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【内外装比較】最上級のSTIスポーツだけ装備に注目! シートヒーターは全車標準
そこで気になるのが、アイサイトXを装着したベースグレードと最上級モデルの違いである。
最大の違いはエクステリアだ。最上級モデルのSTIスポーツには18インチのアルミホイール、そしてSTIのバッジがついたフロントグリルにSTIロゴ入りのマフラーカッターなど、大きく差別化が図られている。ちなみにベースグレードのGTは17インチホイールとなる。
内装の違いについては、先にも述べた通りアイサイトX装着車には全車に縦型モニターとフル液晶メーターが備わるため、あとはシート地の素材などが異なるだけだ。
ベースグレードのGTはブラックのファブリックシート(布シート)に対して、STIスポーツはブラックとレッドを組みあせた本革シートとなるのだ。ちなみにどのグレードを選んでも運転席/助手席にはシートヒーターが備わるのは嬉しいポイントだ。
STIスポーツだけのドライブモードセレクトに注目! 乗り心地が変幻自在に操れる魅惑の機能だった
内外装の見た目上の違いはこの程度であるが、最大の違いはSTIスポーツだけに備わる電子制御ダンパーによるドライブモードセレクトにある。
簡単に言うとコレはドライバーの好みに応じて走行モードを変更できるモノである。コレだけ聞くと「サーキットを走るようなクルマ好きのための機能でしょ?」と思う方も多いはず。筆者もレヴォーグを試乗するまではそのように思っていたのだが、全く異なるのだ。
ドライブモードセレクトはコンフォート、ノーマル、スポーツ、スポーツ+、そして自分好みに細かくセッティングができるインディビジュアルと5つのモードが用意されている。たしかにスポーツ+に合わせると、市街地では持て余すほどパワフルな加速になるのだが、コンフォートモードにすると、高級サルーン並に静かで、乗り心地も柔らかい印象に様変わりするのだ。そう、走る場面に合わせてクルマの性格を変えられるというワケ。
後席の乗り心地も変わる! 道路のつなぎ目に気づかないほどの“しなやか”な印象に
これはなにもドライバーだけがその違いを楽しめるものではなく、試しに後席に乗ってみてもその違いは確かに痛感できるほど。
とくに高速道路などにある道路の継ぎ目で試してみると違いは大きく現れる。スポーツ+の状態でも乗り心地は十二分にいいのだが、後席に乗っていると道路のつなぎ目では少し硬い乗り心地であった。ところが、コンフォートモードにすれば、その名の通り超快適! 道路のつなぎ目を感じないほど、静かでしなやかな乗り心地となるのだ。
これほどまでにモード変更で印象が変わるクルマも珍しい。走る場面や後席に人を乗せている、いないによって任意にモードを選択すればファミリーカーにもなるし、スポーツカーさながらの走りを味わえる魅惑の機能なのだ。
都内近郊のスバルディーラーによればSTIスポーツは約50%のユーザーが選んでいるという。もっと詳しく聞けば「いわゆるクルマ好きの人ではない方からも支持されている」と語るほど。コレに関しては先に述べた乗り心地や走行フィールを自在に変えられることが好評だと言う。
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今回はスバル 新型レヴォーグのベースグレードと最上級グレードの違いをご紹介してきた。内外装の違いはもちろんのこと、最大の差はドライブモードセレクトにあり、この機能こそがレヴォーグのもうひとつの魅力であった。週末にディーラーで試乗をする際は、ぜひともSTIスポーツのドライブモードセレクトを試してほしい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
スバル 新型レヴォーグで注目はアイサイトXだけじゃない! 後席用のシートヒーターやUSBポートなど快適装備も満載だった
ステーションワゴンにとって不遇の時代とも言える現在において、唯一大ヒットを飛ばしているモデルはスバル 新型レヴォーグだ。2020年12月の発売から約2万4000台をたった5ヶ月程度で売り上げるほどの注目株である。その要因はひとえにハンズオフ機能を備えたアイサイトXなる運転支援システムであるが、じつは新型レヴォーグの魅力は内装にあるのだ。縦型ナビやフル液晶メーターが注目されがちだが、女性にも嬉しい後席シートヒーターなど、納車後にすぐに役立つ機能も満載なのだった。そこで今回は新型レヴォーグの内装を徹底的に解説!
大ヒットのレヴォーグが生まれたのはレガシイが大きくなり過ぎたから
2020年12月にデビューしたスバル 新型レヴォーグは2代目モデルとなる。そもそもレヴォーグが誕生したのは、北米市場で大ヒットすべくボディサイズが大きくなってしまった5代目レガシィの存在があったから。
1989年にデビューした初代レガシィから3代目モデルまでは5ナンバーサイズをキープ。その後登場した4代目レガシィは全車3ナンバーになったものの全幅1730mmに抑えるなど、日本の道路事情に即したサイズをキープしていた。
だが、2009年にデビューした5代目レガシィは全長、全幅ともに大きくなり、レガシィファンからは不満の声が噴出。その受け皿的存在として投入されたのが初代レヴォーグであった。
2代目モデルにあたる新型レヴォーグは運転支援システム「アイサイトX」を引っ提げて登場し、スバルファンのみならず大注目されているのだ。
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新型レヴォーグの空調機能に注目! レヴォーグの内装は使い勝手を第一に考えた設計だった
レヴォーグの生い立ち話はこの辺にして、本題の新型レヴォーグの内装を見ていこう。
アイサイトXを装着する場合、冒頭で述べた通り縦型ディスプレイとフル液晶メーターが備わる。エアコンや車両設定に至るまでほとんどの操作を縦型ディスプレイで行うのだった。
実際にレヴォーグに乗って試すと、このエアコン操作が非常に扱いやすいのだ。エアコンは左右それぞれで温度調整が可能なうえ、スマホ感覚で直感的に操作が可能。コレだけ聞くと「運転中の操作は危険では? タッチパネル操作であればブライドタッチは難しいではないか」と思う方もいるはずだが、そこは走りのスバル。きちんとモニター両サイドに必要最低限のボタンを備えているのだった。
しかも温度調整のほかに、運転中にすぐに操作したいデフロスターボタンなども備わっているのはさすが。
そして嬉しいのは3段階調整機能付きのシートヒーターだ。ベースグレードのGTにはフロントシートのみだが、GT-H、そして最上級グレードのSTIスポーツには後席シートにも2段階で調整が可能なシートヒーターが備わるのだった。
アイサイトXを選ばなくても空調機能は同じ! 専用モニターの使い勝手もバツグン
ちなみに2021年5月現在、新型レヴォーグにおいてアイサイトX装着率は9割以上に及ぶ。だが、あえて選ばないユーザーも存在するのだ。
というのもアイサイトXを装着した場合、縦型ナビも標準で備わるために自分好みのオーディオを装着できないというデメリットもある。レガシィは5代目モデルまで高級オーディオのマッキントッシュをメーカーオプションにラインアップしてたという経緯もあり、スバルオーナーはオーディオにこだわる層が多いのだ。
アイサイトXを装備しなかった場合、専用のエアコン操作パネル、車両設定画面などが備わるため、ハンズオフ機能などアイサイトXならではの機能は装備されないものの、それ以外の使い勝手は変わらないのは嬉しいポイントだ。
新型レヴォーグの買いはGT-H以上! 注目はUSBポートにあり
昨今のクルマ選びで重要な項目となりつつあるのが、スマホなどの充電に便利なUSBポートの数である。じつは新型レヴォーグはフロントシートだけでなく、中級グレードのGT-H以上を選べば後席用に2つ備わるのだ。しかも急速充電に対応する2.1Aと使い勝手も抜群なのだった。
今回は新型レヴォーグの内装を詳しく見てきたが、後席を使う頻度が高いユーザーは中級グレードのGT-H以上をオススメする。実際のライフスタイルを考えた上でレヴォーグのグレードを選んで欲しい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
新型WRX STIは最後の純エンジン車となるか? BRZ アウトバック S4 今年出るスバル注目の3台とは
2021年から2022年にかけてスバルのスポーツモデルが立て続けにデビューする!
すでにEJエンジンを搭載するWRX STIは2019年末にファイナルエディション、カタログモデルともに受注が終了し、WRX S4も2021年1月24日をもって受注を終えている。
そうなると、俄然気になるのは、新型WRX S4およびSTIのデビュー時期とその中身だろう。
そのほか、2021年にスバルが投入する予定のモデルは、夏、7月末から8月にかけてBRZ、9月頃にアウトバック、10月頃にはいよいよ新型WRX S4が登場する。そして、S4のデビューとほぼ同時にレヴォーグの2.4Lターボモデルも追加される予定だ。
さて、スバルの新車攻勢はどうなっているのか? 現時点でわかっているスバルの新車情報すべてお届けしよう。
文/宇井弘明
写真/ベストカー スバル
CGイラスト/ベストカー
【画像ギャラリー】2021年10月頃発売予定! 新型WRXはスバル最後の純エンジン車となってしまうのか?
スバルの純エンジン車はどうなるのか?
すでに生産が終了したEJ20型エンジン
最近よく使われるSDGs(Sustainable Development Goals)についてご存知の方も多いと思うが、2015年に国連サミットで採択された、「持続可能な開発目標」のことだ。
2030年までの15年間に193の加盟国が17の目標を実現させていくことを目指している。なかでも7、8、9番目の目標は先進国、特に日本では基幹産業である自動車産業をどう変革させていくか、という点で大いに関係している。
7番目はエネルギーをみんなに、そしてクリーンに。8番目が働きがいと経済成長。9番目は産業の技術革新の基盤を作る。それ以外にも関連する目標は当然ある。
もちろん日本以外の先進国も同じで、ここ数年、ヨーロッパでEV化の流れが加速し、「2030年までに」という表現がつかわれているのも、こうした大きなうねりがあるからだといっていい。
ただ、この動きはこれまでの内燃機関の自動車にとっては、大きな岐路に立つことになり、特に大パワーのスポーツモデルをどうしていくかというのは、メーカーにとって難しいかじ取りが強いられることになりそうだ。海外のスポーツカーメーカーはハイブリッドをはじめEVなど電動化に向けて手を打っているし、日本を代表するGT—Rなども次期モデルでは電動化が噂される。
そのなかで電動化の動きが聞こえてこない、スバルのスポーツモデルをどうしていくのかが注目されている。
すでにトヨタと共同開発のBRZについては公表済みで、これまでと同様「純」エンジン車としてリリースされるが、来年登場が予想される、走りの象徴でもあるWRX STIをどうするかだろう。
WRXシリーズは、2014年にインプレッサシリーズから独立し、単にWRXとしてスバルのスポーツセダンの頂点に立った。
2019年12月23日の注文受付をもって生産が終了となったWRX STI。555台限定のEJ20ファイナルエディションは優先購入権の応募は2019年11月11日で締め切られ、最終的な応募総数は約1万3000件だった
WRX S4は2021年1月24日をもって受注を終了。売れ筋となる「STIスポーツ アイサイト」以外のグレードは2020年7月に廃止されていた
ベースグレードともいえるS4と、ハイスペックなSTIの2タイプが用意され、大きな違いはパワートレーン系で、S4が新世代の水平対向エンジン、FA20、2L直噴ターボ(300ps/5600rpm、40.8kgm/2000~4800rpm)なのに対し、STIは長い間熟成を重ねてきたEJ20、2Lツインスクロールターボ(308ps/6400rpm、43.0kgm/5600rpm)を採用。トランスミッションはS4がリニアトロニックCVTで、STIが6速MTとなるのも異なる点だ。
すでにWRX STIがEJ20最後の搭載車として、EJ20ファイナルエディションとともにカタログモデルのWRX STIも生産が終了している。このEJ20に替わる次のパワーユニットがどうなるかもファンが注視している点だ。
ちなみに北米ではまだWRX、WRX STIともに継続販売されているがオーストラリアでは今年4月にEJ25ファイナルエディションが限定販売している。
次期WRX S4の登場は2021年10月
新型レヴォーグと同時並行的に開発が進められてきた新型WRXだが、よりワイドタイヤを収めるために拡幅された前後フェンダーや、よりスポーティなイメージのバンパー開口部などにより、アグレッシブな印象となる(CGイラストはベストカーが製作したもの
全長はこれまでのWRX S4より55mm長い4650mm、全幅は新型レヴォーグより10mmワイドな1805mm程度になると予想。全高は1450mm程度で、重心の低いフォルムが印象的
新型WRXの登場が近づいている。これについては何度かレポートしているが、まずS4がこの秋、10月頃に登場することが確実になった。そして遅れてSTIが2022年秋にデビューすることになった。これもほぼ間違いない。
デザインもS4、STIともにだいたいわかっている。というのも、2014年に石井守氏がデザイン部長に就任して以降、コンセプトカーを公開し、そのイメージで市販車が登場するようになったからだ。
「ダイナミック×ソリッド」というデザイン哲学を策定し、それに合わせたコンセプト「VIZIV」シリーズをショーで公開。それを市販車のデザインに反映させてきている。
2014年のVIZIV2コンセプトはレガシー/アウトバックに、2015年のVIZIVフューチャーコンセプトはフォレスターに、2018年のVIZIVツアラーコンセプトがレヴォーグに、そして2017年のVIZIVパファーマンスコンセプトがWRXになる。
2018年に発表されたVIZIVツアラーコンセプトはほぼこのままのイメージでレヴォーグとなった
東京モーターショー2018で世界初公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」
東京オートサロン2018で公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」
リアフェンダーの張り出しや凝ったデザインの大型リアスポイラーが特徴
これがベースのS4で翌2018年のオートサロンで公開されたVIZIVパフォーマンスSTIコンセプトがWRX STIとなり、これまで予想CGで紹介してきたとおりだ。
ちなみに2019年に公開されたVIZIVアドレナリンコンセプトは、トヨタとの協業で生まれる、4月の上海ショーで発表されたトヨタのEV、「bz4X」のベースと言われ、スバル版は「ソルテラ」として2022年年央までにグローバルで販売される。86/BRZに続く兄弟車の第2弾となる。
このトヨタとの協業にも関連することだが、スバルのスポーツモデルは新型BRZ、そして次期WRXともに今のところ電動化は見送られているという。
S4に搭載されるエンジンは北米向けのアセントや2020年末に初公開された新型BRZなどに搭載される2.4L水平対向4気筒を直噴ターボ化した「FA24ターボ」が搭載される
新しいWRXシリーズも「純」ガソリンエンジンとなる。S4は86/BRZに搭載されたFA24型2.4L水平対向NAをターボ化。最高出力は290psが予想されている。すでにメーカー関係者の試乗も行われているという情報もあり、この10月の発表に向け準備は整っていると言っていい。
次期WRX STIは400ps級で2022年秋発表
次期WRX STIはWRX S4のデザインを踏襲するが、大型リアウイングの装着で差別化を図る(予想CGはベストカーが製作したもの)
ヘッドライトと共通イメージとされたリアコンビランプが目立つ。リアはエッジが強調され、精悍な印象だ(予想CGはベストカーが製作したもの)
約1年遅れで登場するSTIもいよいよ伝統のエンジン、EJに別れを告げ、S4同様このFA24ターボに切り替わる予定だが、トランスミッションは従来どおりMTを採用、サスペンションのチューニング、過激なエクステリアデザインなどでS4との差別化を図る。
パワー的にもこれまで以上にハイパワー化が図られ、ベストカー本誌の予想では、STIは高度な専用チューニングにより400ps/50.0kgm級のパフォーマンスを目指して開発中だという。
これからの時代、高性能車に最も求められるCO2の排出量をどう抑えるか(燃費の向上)だが、排気量の増大によるトルクアップによる、実質的燃費の向上などは当然あるだろう。
ただ、冒頭で説明したように2030年までにはこのSDGsに沿った開発目標を進めなければならないことを考えると、今後の展開は2種類が考えられる。
一つはこれが最後の「純」エンジン車となること。もう一つはモデル途中で電動化することだ。スバルは電動化に関してXV、フォレスターなど、一部車種にハイブリッドを用意しているが、現在のシステムでは今後の企業燃費の向上という点では全く足りない。
トヨタのTHSIIを組み合わせたクロストレックHV
北米で販売されているクロストレックHV。THSと水平対向エンジンを組み合わせたPHVシステムを搭載
排気量1995cc・水平対向4気筒DOHC直噴エンジン「FB20型」、最高出力102kW/5600rpm、最大トルク182Nm/4800rpm。モーター最高出力88kW/1500~6000rpm、モーター最大トルク202Nm0~1500rpm。EV走行距離は約27km(17マイル)
しかし、水面下では2019年、「クロストレック(日本名XV)ハイブリッド」を開発している。縦型エンジン(FB20)に、トヨタのFF用のTHSIIを組み合わせた本格的なハイブリッドシステムで、リニアトロニックCVTのなかに2つのモーターとともに内蔵した複雑なシステムだ。これにより大幅な燃費の向上が図れるし、PHEV用として開発が進められている。
そうなると、CVTを採用するS4などには対応できそうだ。しかし、大パワーの、しかもマニュアルミッション車には厳しい。
その点でSTIをどうするかが課題となる。はっきり言って、そのままで生き残ることは難しい。その場合、マニュアルをやめ、新しいこのクロストレックハイブリッド用CVTを7~8速化していくことになる。
WRX STIのライフサイクルを考えると、2022年発表、2025年あたりにハイブリッド追加という流れが順当のように思える。そうでなければこれが最後の「純」エンジンになってしまう。
WRX STIはS4が400万円程度なのに対し500万円程度といわれている。世界的に見ても貴重な本格的なハイパフォーマンスセダンが、この金額で手に入れられるのは、本当にこの新型が最後になるかもしれない。
スバルが2021年に登場させる新車は? BRZ、アウトバック、レヴォーグ2.4Lターボ!
新型BRZのデビューは2021年夏頃を予定。GR86は今秋頃を予定している
さて、2021年、スバルが用意する新型車は、まずは夏頃、7月末から8月にかけて登場する新型BRZ。兄弟車のGR86ともにボディサイズは全長4265×全幅1775×全高1310mm、ホイールベース2575mm。6MT車の車重も1270kgとまったく同じだ。
ちなみに初代86/BRZは全長4240×全幅1775×全高1320mm、ホイールベース2570mmだから、全高が10mm低くなり、リアのトレッドも片側5mmずつ拡大して安定感を増した。初代の2L NA(6MT車で207ps/21.6kgm)から排気量を400ccアップさせ、パワーで28ps、トルクで3.9kgm上乗せしている。
これにより、新型の0~100km/h加速は初代の7.4秒から6.3秒にまで向上。排気量が上がることで気になる価格だが、新型も初代の約250万~約400万円からさほど上がらない見込みだ。
続いてアウトバックは秋、9月頃の予定で、日本仕様はレヴォーグとフォレスターに積んでいる1.8Lターボのみのラインナップとなり、アイサイトXを搭載する。
ボディサイズは現行型の全長4820mm×全幅1840mm×全高1660mmに対し、次期型は全長4860mm×全幅1855mm×全高1680mm(ホイールベースはどちらも2745mm)と若干大型化。
アウトバックは1.8LターボとアイサイトXを搭載する
現行レヴォーグは177ps/30.6kgmを発揮する新開発の1.8L水平対向4気筒直噴ターボを搭載。これにFA24型2.4Lターボモデルがラインナップに加わる
10月にはすでにお伝えしたWRX S4のデビューとほぼ同時期にレヴォーグにFA24型2.4Lターボモデル(先代2Lターボの後継)を追加。これは先代の2Lターボの後継車という位置づけだ。スバルの勢いの良さはまだまだ続きそうだ。
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富士重工 | 日記
Posted at
2021/05/30 21:34:49
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