2021年06月16日
日常の足としては充分役目を果たしてくれるでしょう。ハイパワーターボ車を欲しいんであればGRヤリスとか他の車を買っていただくしか?もうWRXは現行ではない訳ですし
ちょっと地味だけれど…… 「インプレッサ」はコスパ最高のハッチバック&セダンだ!!
派生車にクロスオーバーのXVがあるうえ、昨年に新型レヴォーグが登場してからは余計に目立たなくなっている感じのあるスバルのCセグハッチバック&セダンの「インプレッサ」。正直なところ、けっこう地味な存在になっているといえるだろう。
しかし、インプレッサの価格は約200万円から設定されていて、これは例えば同クラスのマツダ3と比べると約20万円も安いプライス。
それでいて、新世代プラットフォームによる優れた走行性能やクラストップレベルの居住性&積載性を実現し、そのうえ水平対向エンジンを採用していることを考えると、かなりコストパフォーマンスに優れたクルマといえるのではないだろうか。
そんなインプレッサの魅力をモータージャーナリストの島崎七生人氏は次のように考えているという。
文/島崎七生人
写真/SUBARU、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】見た目は地味だが、実力はピカイチ!根強い人気を誇る「インプレッサ」
■昨年10月にマイナーチェンジして熟成の域に達した
現行インプレッサSPORT/G4の登場は2016年10月。早いものでもう5年以上が経つ。
とはいえ昨年10月の一部改良モデル発表では、インプレッサSPORTに電動技術e-BOXER搭載の2グレード(Advanceと2.0e-L EyeSight)を設定したほか、最上級モデルをそれまでの2.0i-S EyeSightから“STI Sport”に置き換え、同シリーズ初のFFモデルも用意した。
2020年10月に登場したSTI Sport。STIを名乗りながら、走り一辺倒ではないバランスの取れたモデルだ。FFモデルも用意され、価格もリーズナブルなのも魅力
自慢のアイサイトのバージョンアップを始め、毎年、年次改良を受けて今に至るのは、ほかのスバル車と同様で、熟成の域に達したモデルといえる。
そんなインプレッサだが、ここ最近の存在感はどうなの? というのが今回のテーマだ。
■スバルのラインナップのなかで最も上位で堅調に売れているのがインプレッサ
確かに、昨年初のモデルチェンジを受け日本カー・オブ・ザ・イヤーのタイトルにも輝いた2代目レヴォーグ、SUVカテゴリーで時流に乗るXV、あるいは発売間近の新型BRZと、スバル車で何かと話題、注目の車種はほかにもある。
そのなかでインプレッサは、このところ少々控えめなのでは? という気がしなくはない。
そこでちょっと確認してみると、昨年(2020年)1~12月通年の乗用車ブランド通称名別順位(自販連調べ)では、インプレッサは上位50車中の18位につけ、3万6658台(前年比83.7%)を記録していた。
スバルの売り上げのなかで、トップを走るインプレッサ。誕生後5年経過したモデルではあるが、独特の安定感があり、根強い人気を誇る
ご存知のように昨年はコロナ禍の影響でスバルに限らず軒並み生産、販売台数の落ち込みを余儀なくされた年だったが、そのなかでスバル車中もっとも上位にランクインしていたのがインプレッサだったのである。
ただしここで認識しておきたいのは、この自販連の統計では、XVの台数もインプレッサとしてカウントされている点。そこで確認してみたところ、2020年4月~2021年3月の“インプレッサ”としての国内販売台数実績は3万1592台、このうちXVは1万8378台(スバル調べ)だった。
つまり差し引き1万3214台(Sport=1万979台、G4=2235台・スバル調べ)が純粋にインプレッサの台数だったことになる。
状況として新型レヴォーグが月販目標を大きく上回る快進撃を見せるなか、販売台数の推移を見ると必ずしも目に余るような落ち込みにはなっておらず、レヴォーグの集客による相乗効果の面も少なからずあったのかもしれない。
■登場後5年経ちながら、ライバルのマツダ3に劣らぬ売れゆきをキープ
ちなみに同じCセグメントで5ドアハッチバックと4ドアセダンをもつマツダ3の2021年4月~2021年3月の台数は1万8861台、これにXV相当のCX-30を合算してみると3万9796台で、インプレッサ(3万1592台)との差は8200台ほどあるが、マツダ3、CX-30は2019年登場後まだ2年ほどのモデル。
インプレッサは改良を重ねることで5年+(XVの登場は2017年)通用していると考えれば、インプレッサは素性のいいクルマということになる。
ライバル視されるマツダ3との2ショット。共に両社の技術を余すところなく詰め込んだ実力車だ。インプレッサのスタイルに派手さはないが、クルマとしてのよさは充分に伝わってくる
またプライスも、マツダ3はハイブリッド、ディーゼルもあり222万1389~368万8463円の価格帯なのに対し、インプレッサも2L直噴+モーターのe-BOXERを用意しながら、200万2000~292万6000円と実は身近な存在だったりする。
■扱いやすいサイズと優れたコストパフォーマンスが人気を支える
もとよりCセグメントに属するインプレッサは、オールマイティな使い勝手のよさが魅力だ。全長4475mm、全幅1775mm、全高1490mm(インプレッサSport 2.0e-L EyeSight、Advance。全高はルーフの高さ)のボディサイズは、街中や、あまり広くない駐車場での取り回しが気後れせずに行なえる点がありがたい。
参考までに、コンパクトさではほぼ同等のXVは全高が1550mm(グレードによりルーフレール装着車は+45~25mm)。販売比率でハッチバックのSportには一歩譲るセダンのG4も、WRX S4、同STIが販売終了となっている現在、スバル車では貴重な4ドアノッチバックセダン。
スバル唯一のセダンとなってしまったG4。ベーシックなエンジン車のみの設定だが、走りは実力が高く、約200万円から購入可能と考えるとコストパフォーマンスは非常に優れている
G4のパワーユニットは1.6Lと2Lのガソリンエンジンのみだが、1.6L・2WDのもっともベーシックなモデルで200.2万円からと、実用性の高いコストパフォーマンスに優れたセダンとなっている。
■スバルの魅力が「全部入り」だからこそ、すべての世代で支持され愛される訳だ
もちろんスバル車ということで、インプレッサSport/G4にも、水平対向エンジン、AWD、そしてEyeSightが投入されている点はこのクルマのアピールポイントだ。EyeSightは、ぶつからない、疲れない、ヒヤリを減らす、死角を減らすの大きく4つをテーマにスバルが打ち出す独自の安全支援システム。
とくにブレーキ制御で衝突回避の支援を行なうプリクラッシュブレーキをはじめ、後退時ブレーキアシスト、AT誤発進抑制制御とAT誤後進抑制制御は、リアルワールドで昨今何かと話題にもなっているが、幅広い年齢のドライバーにとってまさしく心強い支援となっている。
またツーリングアシストでは、高速道路、自動車専用道路における0~120km/hの幅広い速度域でアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援してくれるというもの。全車速追従機能付きクルーズコントロールのツーリングアシストや、さらに車線逸脱制御、後側方警戒支援なども用意されている。
今どき、ともすればこうした支援機能はカタログの謳い文句のひとつに過ぎないとも思われがちだが、スバルのEyeSightの場合は技術の蓄積があるだけに、性能、作動具合の自然さには定評がある。
スバルならではのこだわりのAWDは、最新のパワートレーンであるモーターアシストを加えたe-BOXERとの組み合わせで、納得のいくファンで洗練された走りをモノにしている。
スバル車の隠れた魅力をもう1つ。乗ればわかるが、非常に運転がしやすい。デザイン的には不利でも車両感覚を掴みやすい視界のよさは、国産車随一でありドライバーの安心感にもつながっている
スバルのクルマは、ベテランから若いユーザーまで“クルマ通”に選ばれるブランドだが、実はその筆頭に挙げられるクルマがインプレッサSport/G4なのではないだろうか。
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富士重工 | 日記
Posted at
2021/06/16 22:05:50
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