2021年07月12日
どんなモンスターマシンが誕生するのか
ポルシェ+リマック+ブガッティで合弁…新ハイパーカーメーカー誕生へ
ポルシェとリマックは7月5日、ブガッティとともに新しい合弁会社を設立することで合意した、と発表した。合弁会社の社名は、「ブガッティ・リマック」となり、新しいハイパーカーメーカーが誕生する。
合弁会社は、本社をクロアチア・ザグレブに置き、2021年の第4四半期(10~12月)に設立される予定だ。リマックはブガッティ・リマックの55%の株式を保有し、ポルシェは45%の株式を保有する。
ブガッティは現在、フォルクスワーゲングループの傘下にある。合弁会社のブガッティ・リマックの設立後、フォルクスワーゲングループが持つブガッティの株式は、ポルシェに譲渡される予定だ。ブガッティ・リマックは、2つの強力なブランドの遺伝子を組み合わせることにより、顧客にとっても従業員にとっても、魅力的な自動車会社になる、と自負する。
新しい合弁会社の下で、ブガッティとリマックの両ブランドは当初、ブガッティ『シロン』とEVのリマック『ネヴェラ』の2つのハイパーカーを生産する。ブガッティは合弁会社の設立後も、引き続きフランス・モルスハイムのブガッティの工場において、生産を行う。
なお、将来的には、共同開発のブガッティモデルも計画されている、としている。
新たなハイパーカー・メーカー登場 ポルシェ、ブガッティ、リマックの合弁会社設立
ポルシェAGとリマック(クロアチアに所在するEVスーパーカーメーカー)は、ブガッティをも組み込んだ合弁会社を設立することに合意したと発表しました。
ポルシェのオリバー・ブルーメCEOとマテ・リマックCEOはそれぞれの契約書に署名し、新しいハイパーカーメーカーの名前として「ブガッティ-リマック」とすることを発表しました。
この合弁会社は、ザグレブ(クロアチア)に本社を置き、複数の国の独占禁止法規制当局の事前承認を得た後、2021年第4四半期に設立される予定です。ブガッティ-リマックの合弁会社ではリマックが55%の株式を保有し、ポルシェが45%の株式を保有。ポルシェはまた、リマックの24%の株式を直接保有しています。
ブガッティは、現在の所有者であるフォルクスワーゲンから合弁会社に加わる形になり、その後、株式はポルシェに譲渡されることになり、フォルクスワーゲン・グループ傘下ではあるものの、ポルシェの子会社という形に変化することになります。
ブガッティ-リマックは、2つの強力なスーパーカー・ブランドであるブガッティとリマックのDNAを融合し、新たなバッテリー搭載のEVハイパーカー自動車会社が設立されることになります。
ポルシェAGのオリバー・ブルーメ取締役会会長は、「私達は、ハイパーカービジネスにおけるブガッティの強力な専門知識と、E-モビリティの分野において非常に有望なリマックの驚異的な革新力を融合します。ブガッティは、伝統に富んだブランド、アイコニックな製品、忠実な顧客基盤、そしてグローバルなディーラー組織を合弁会社に提供し、リマックは、テクノロジーに加えて、新たなハイパーカーの開発と組織的アプローチを提供します」と語っています。
ブガッティとリマックのブランドは、新合弁会社の傘下で、当初はブガッティ・シロンとフル電動のリマック・ネヴェラの2つのハイパーカーモデルを生産することになります。ブガッティ・オートモビルS.A.S.は新しい合弁会社の中に存続し、今後も、全てのブガッティモデルはフランスのモルスアイムにあるブガッティ工場で生産されます。将来的にはブガッティの電動化モデルの共同開発が計画されることになります。
ポルシェは2019年にリマックとの協業を開始しています。戦略的パートナーとして合弁会社ではリーダー的な役割を果たすことになります。オリバー・ブルーメ会長とルッツ・メシュケ(ポルシェAG財務およびIT担当の取締役会副会長)は、ブガッティ-リマックの監査役会のメンバーになり、マテ・リマックCEOが合弁会社のCEOに就任します。合弁会社設立時の従業員数は、ザグレブの本社に約300人、モルスハイムのブガッティ拠点に130人の合計約430人となります。
ポルシェとリマックがブガッティを組み込んだ合弁会社『ブガッティ-リマック』の設立で合意
ポルシェは7月5日、クロアチアの電気スーパーカーメーカーであるリマックとともに、フランスの老舗スポーツカーメーカーのブガッティを組み込んだ合弁会社を設立することで合意したと発表した。新しいハイパーカーメーカーの名称は『ブガッティ-リマック』となり、クロアチアのザグレブに本拠を置く。
モータースポーツの世界でも長年伝説を築いてきたブランドであるポルシェ、そしてブガッティ、さらに新興の電気スーパーカーメーカーであるリマックが、強力なブランドのDNAを融合するべく合弁会社を設立することになった。
この新合弁会社はザグレブに本拠を置くが、複数の国の独占禁止法規制当局の事前承認が必要になるため、2021年第4四半期に設立される予定となる。ブガッティ-リマックではリマックが55%の株式を保有し、ポルシェが45%の株式を保有する。ポルシェはまた、リマックの24%の株式を直接保有している。一方、現在フォルクスワーゲンが所有するブガッティは、フォルクスワーゲンによって合弁会社に加わり、その後、株式はポルシェに譲渡される。今後ブガッティ-リマックは、ふたつの強力なブランドであるブガッティとリマックのDNAを融合し、魅力的な自動車会社を設立するとしている。
今後ブガッティとリマックのブランドは、新会社の傘下で、当初ブガッティ・シロンとフル電動のリマック・ネヴェラのふたつのハイパーカーモデルを生産する。現在のブガッティ・オトモビルS.A.S.は新しい合弁会社の中に存続し、今後もすべてのブガッティモデルはフランスのモルスアイムにあるブガッティ工場で生産されるとしている。
ポルシェAGの取締役会会長であるオリバー・ブルーメは「我々は、ハイパーカービジネスにおけるブガッティの強力な専門知識と、E-モビリティの分野において非常に有望なリマックの驚異的な革新力を融合する」と語った。
「ブガッティは伝統に富んだブランド、アイコニックな製品、忠実な顧客基盤、そしてグローバルなディーラー組織を合弁会社に提供し、リマックは、テクノロジーに加えて、新開発と組織的アプローチを提供する」
またリマックの創設者兼CEOであるマテ・リマックは「本当にエキサイティングな瞬間だ。リマック・アウトモビリは急成長を遂げてきたが、この合弁会社は当社をまったく新しいレベルに引き上げる」とコメントしている。
「ブガッティとリマックはたがいに完璧に適合しており、どちらも重要な目的達成に貢献する。私たちは電気技術業界パイオニアとしての地位を確立しており、一方のブガッティは一世紀以上にわたるトップクラスの自動車開発の経験を備え、自動車業界の歴史の中で独自の優れた伝統をもたらす。将来的に非常に特別なプロジェクトを実施することを目標に、知識、テクノロジー、資産を結集する」
ポルシェは、ブガッティ-リマックにとって戦略的パートナーとして合弁会社で強力な役割を果たす。オリバー・ブルーメとポルシェAG財務およびIT担当の取締役会副会長のルッツ・メシュケは、ブガッティ-リマックの監査役会のメンバーになり、マテ・リマックが合弁会社のCEOに就任する。
【新会社誕生】ブガッティ、EV導入後もエンジン存続 リマック・アウトモビリと合弁
ブガッティのオリジナリティ維持
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ブガッティは、EVメーカーであるリマックとの提携により、ラインナップの多様化と電動化を推進するが、長期的には内燃機関の提供を継続する。
ブガッティは、クロアチアを拠点とするリマック・グループの一員となり、リマック・アウトモビリと提携して新会社ブガッティ・リマックLLCを設立した。
この合弁事業の一環として、ブガッティは、リマックが開発した電動ドライブトレインとコンポーネントを将来のモデルに使用することができる。しかし、グループCEOのマテ・リマックは、ブガッティ初のEVモデルは、単にリマック・ネヴェーラを改造したものではないとしている。
「一部の人々が予想しているのは、ネヴェーラにブガッティのロゴを付けて、ブガッティと呼ぶことかもしれませんが、それは絶対にありえません。わたしはクルマ好きで、もちろん利益の出る会社にしたいとは思っていますが、今あるものをただ再利用するだけではありません」
「シロンのスタイルを変えたり、ハイブリッド化したりして新しいクルマを作るのではありません。わたし達は、完全に新しい製品を一から開発しています。それが最善の方法だと考えているからです。そして、それらの製品には内燃機関が搭載されます」
ブガッティが長年にわたり、ヴェイロン、シロンおよびその派生モデルに搭載してきたクワッドターボのW16が、このプロセスの一環としてハイブリッド化されるかどうかはまだ不明である。
電動化推進も内燃機関残す
ブガッティ・リマックの監査役であるポルシェのオリバー・ブルーメ会長は、次のように述べている。
「わたし達はシロンのビジネスを継続し、すでに新しいクルマのアイデアを持っており、非常にユニークな製品をもう一度開発することにしました」
「わたし達は、ブガッティのファンの声に耳を傾け、移行期には電動化を進めながらも、内燃機関を残そうと考えています。ブガッティでも、よりグレードの高い電動化を考えています」
ブガッティは、1991年に発売されたEB110以来のワンコアモデル戦略を超えて、マテ・リマックが言うところの「ハイパーカーだけではない製品」を投入していくという。
マテ・リマックは、これらの計画中のモデルがどのセグメントに投入されるかについては明らかにしなかったが、「非常にエキサイティング」で「他とは違う」モデルであることを約束し、ポートフォリオ全体でハイブリッドおよび完全電動パワートレインを用意すると述べた。
「この10年のうちに、完全EVのブガッティが登場することは間違いありません。しかし、その頃には内燃機関がまだ残っていると言えるでしょう。もちろん、完全な内燃機関ではありませんが、非常に高度にハイブリッド化されています」
ブガッティ、事業規模拡大
2020年初頭、ブガッティのCEOであるステファン・ヴィンケルマンはAUTOCARに対し、ブガッティの2番目のモデルは、シロンよりも「日常的」なアプローチで開発される可能性が高いと語った。
「わたしは、週末だけのクルマを作る必要はないと確信しています。これは日常的に使われるクルマです。そのためには、(シロンとは)異なる形状で、異なるミッションを持たなければなりません」
ヴィンケルマンはこう述べ、セカンドモデルラインを作るには、ブガッティの従業員と生産能力を2倍にする必要があると付け加えた。
ブガッティの姉妹ブランドであるランボルギーニは最近、スーパーキャパシタ技術によりV12エンジンに電動化を導入したが、マテ・リマックは、こうした装置は既存のクルマを「非常にマイルドにハイブリッド化」するために使用されるものであり、ブガッティのハイブリッドモデルは電動化にさらに大きく傾くだろうと述べた。
ブガッティとリマックが合併! 新会社「ブガッティ・リマック」の新CEOにマテ・リマックが就任 【動画】
世界最高の電動技術と110年の歴史がひとつの会社に
クロアチアを拠点とする自動車メーカー、リマック・アウトモビリ(Rimac Automobili)は、ブガッティ・アウトモビリと、デザイン、イノベーション、テクノロジーなど両社の専門性を融合した新会社の設立を発表した。新会社の名称は「ブガッティ・リマックd.o.o.(Bugatti Rimac d.o.o.)」となり、新CEOにはリマックを設立したマテ・リマックが就任する。
マテ・リマックは、2009年にクロアチアのヴェリコ・トルトヴィシチェにリマック・アウトモビリを設立。そのわずか11年後の2020年には1000名もの従業員を抱えるクロアチアを代表する企業へと成長させた。そして、2021年、リマックが持つ高い電動パワートレイン技術と、ブガッティが誇る110年にも及ぶ歴史が融合することになった。
ブガッティ・ブランドを傘下に収めたリマック
今回の決定により、リマックがフォルクスワーゲン・グループに加わり、実質的にブガッティを傘下に収めたことになる。ブガッティとリマックによる新会社を率いることになったマテ・リマックは、次のように意気込みを語った。
「短期間で急速に発展してきたリマックの歴史のなかで、本当にエキサイティングな瞬間を迎えました。今回の新しい事業は、まったく新たなレベルのものです。リマックとブガッティは、お互いの持ち味を活かした完璧な組み合わせとなるでしょう」
「私たちリマックは若く、機敏な自動車/テクノロジー企業であり、電動技術のパイオニアとしての地位を確立しています。先日発表したネヴェーラによって、エキサイティングで高品質なハイパースポーツを開発・製造できることを証明しました。そしてブガッティは、1世紀以上にわたる卓越した開発経験を持ち、歴史上最も優れた自動車ブランドのひとつとして、輝かしいレガシィを有しています」
「このふたつの素晴らしいブランドが知識、技術、価値観を融合することで、将来、真に特別なプロジェクトを生み出す可能性に、私は興奮を隠せません」
リマックを設立したマテ・リマックが新会社を統括
ブガッティ・リマックd.o.o.は、リマック・グループが全体の55%の株式を保有。さらにリマック・グループの持ち株比率は、オーナーのマテ・リマックが37%を維持し、ポルシェが24%、ヒュンダイ自動車グループが12%、その他の投資家が27%を保有する。
バッテリーシステムやドライブトレインなどEVコンポーネントの開発・生産・供給は、リマック・グループが100%出資する新会社「リマック・テクノロジー」が新たに担うことになった。今後もリマック・テクノロジーは、独立した会社として多くの世界的な自動車メーカーとの開発作業も行っていく。
新会社のリマック・テクノロジーを率いるのも、マテ・リマック。彼はリマック・グループのCEOとして、ブガッティ・リマックd.o.o.とリマック・テクノロジーの両社を運営する。ブガッティとリマックは、それぞれ別のブランドとして存続し、既存の生産拠点や販売チャネルを維持。ブガッティ・リマックd.o.o.は、ブガッティとリマックの将来を担う会社として、研究開発や生産などのリソースやノウハウを結集していく。
ブガッティを傘下に持つポルシェAGのオリバー・ブルーメ会長は、今回の新会社設立について、次のようにコメントした。
「私たちはブガッティの伝統的なハイパースピーツビジネスに、リマックの革新的な電動モビリティ技術を組み合わせます。ブガッティは、伝統的なブランド、象徴的な製品、忠実な顧客基盤、グローバルなディーラーネットワークをこの合弁会社に提供します。一方、リマックは最新技術に加えて、開発部門による組織的アプローチを提供することになります」
ブガッティとリマックの開発拠点はクロアチアに
今後リマック・グループは独自のハイパースポーツを開発するだけでなく、多くのグローバル企業に向けたシステムやテクノロジーを引き続き開発する。さらにこれらの革新的な電動技術は、ブガッティやリマックの将来のモデルにも展開される。
両ブランドは今後も独立して運営され、リマック・アウトモビリはクロアチアのザグレブ郊外にある現在の本社ファククトリーで生産。ブガッティの生産もフランスのモルスハイムで引き続き行われる。
ブガッティ・リマックd.o.oのグローバル本社は、ザグレブ郊外に2億ユーロを掛けて2023年にオープン予定の新ファクトリー「リマック・キャンパス」内に置かれる。敷地面積10万平方メートルを誇る最新ファクトリーでは、リマックとブガッティの両ブランドで展開されるハイパースポーツの研究・開発拠点となる。
ポルシェとEVメーカーのリマック、「ブガッティ」生産で合弁会社を設立
フォルクスワーゲン(VW)グループのポルシェと、クロアチアの電気自動車(EV)メーカーのリマック・アウトモビリは6日、VW傘下の高級車ブランド「ブガッティ」を生産する合弁会社を新設することで合意したと発表した。
合弁会社は「ブガッティ・リマック」で2021年10~12月期に設立する予定。クロアチアのザグレブに本社を置く。出資比率はリマックが55%、ポルシェが45%。ポルシェは3年前にリマックと提携、株式の24%を保有している。
合弁会社はブガッティのハイパーカーモデル「シロン」とリマックのEV「ネヴィラ」を生産する。
ブガッティ・オトモビルは合弁会社の傘下に入り、すべてのブガッティモデルはフランスのモルスアイムにあるブガッティの工場で生産する。将来的にはリマックとともに、ブガッティモデルの共同開発を検討する。
合弁会社のCEO(最高経営責任者)にはリマック創業者兼CEOのマテ・リマック氏が就任、ポルシェで財務・ITを担当するルッツ・メシュケ副会長が監査役会入りする。
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2021/07/12 23:04:19
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