
だってさ
レガシィは
初代がBC/BF
2代目がBD/BG(グランドワゴンとランカスター)
3代目がGE/BH(ランカスター)
4代目がBL/BP(ココからアウトバック)
5代目がBM/BR
6代目がBN/BS
んで今回の7代目となるレガシィのアウトバックがBT5って日本で出るCB18搭載モデルの型式なんでしょ?
どう数えても7代目レガシィなんだよ…
アウトバックとして海外では2代目レガシィのグランドワゴンを出していたからっていうのだとしてもなんか違う気がするんだよな〜
ウィキペディアも見てみたら
スバル・レガシィアウトバック
メーカー的にもこういう事なのかな?
【大自然の中で対面】新型スバル・レガシィ・アウトバック体験 フォレスターと比較
待ち望んだ新型アウトバック対面
執筆:Kenji Momota(桃田健史)
編集:Taro Ueno(上野太朗)
ついにこの日がやって来た。
新型レガシィ・アウトバックを屋外で実車確認し、詳細なスペック情報を踏まえてインテリアやエンジンルーム内をじっくり見ることができた。
今回、レガシィアウトバックは2014年の先代(5代目)モデル登場以来、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる6代目だ。
実は、アメリカでは2019年から北米モデル・アウトバックとしてすでに販売されており、日本のスバルユーザーからは「早く日本にも導入して欲しい」という声が全国各地のスバル販売店に寄せられてきた。
スバルとしては、グローバル市場におけるモデル導入時期について、各国や地域の社会情勢を踏まえたスバル独自のマーケティング戦略によって若干の差を持たせており、結果的に日本でのレガシィ・アウトバック導入は北米市場の2年遅れとなってしまった。
その日本市場では今年、スバルはまさに新車攻勢となっている。
まず、7月29日には2代目BRZを正式発表となり、先行予約販売がスタートした。
これにあわせて、兄弟車であるトヨタ86と共に、袖ケ浦フォレストレースウエイで報道陣向け試乗会が実施された。
さらに、8月19日にはフォレスターのビックマイナーチェンジを正式発表。
そして今度は、レガシィ・アウトバックだ……。
スバル里山スタジオで実車を体験
8月5日に、スバルのホームページ内に新型レガシィ・アウトバックのティザーサイトが公開された。
当初は、今秋登場と表現してきたが、その後には「2021.9.2いよいよ日本初公開」という表記に変わった。
これに先立ち、スバルが実施した新型レガシィ・アウトバックの事前撮影会が8月16日に正式オープンした「スバル里山スタジオ」(千葉県鴨川市)で実施されたのだ。
スバル里山スタジオは、スバル本社広報部が報道陣に対して「スバルが目指す商品性の本質を実体験しながら定常的に取材して頂き、そこで感じたことをユーザーに素直に伝えて欲しい」という思いから開設した施設だ。
鴨川市が2015年まで運営していた旧「嶺岡(みねおか)キャンプ場」跡地を、地元の細野地区の住民たちと共同で整備した。
筆者は7月末にも、ビックマイナーチェンジチェンジしたフォレスターのスバル里山スタジオで実車確認したばかりだ。
今回もフォレスターの時と同じく、筆者が個人的に所有するogawa「カーサイドリビングDX-II」や、JVC KENWOODのポータブル電源とソーラーパネルなども持ち込み、房総半島の大自然の中で新型レガシィアウトバックでのデイキャンプを想定するなど、ユーザー目線での実車確認をじっくりおこなった。
「フォレスター」との共通点は?
スバル里山スタジオに到着すると、2台の新型レガシィ・アウトバックがあった。
フラッグシップモデルのリミテッドEXと、機能を際立たせたアクティビティモデルのXブレイクEXである。
これらが日本での新型レガシィ・アウトバックの全てのグレードだ。
Xブレイクというと、フォレスターが2018年にフルモデルチェンジした際に登場したグレードでフォレスターの新たなるファンを増やしている。
フォレスターXブレイクの場合、内外装にオレンジのカラーリングを施すなどして、よりスポーティなイメージを演出している。
一方、新型レガシィ・アウトバックのXブレイクの場合、内外装でグリーンのカラーリングを用いているのが特徴だ。
また、フロントグリルや前後バンパーをブラック基調とし、18インチホイールで光沢を控えたダークメタリックとするなど、どちらかといえばフォレスターのスポーツグレードを感じさせる仕様になっている。
その裏には、搭載エンジンがフォレスター・スポーツと同じく、水平対向4気筒1.8L(CB18型)というつながりもある。
ただし、フォレスターとレガシィ・アウトバックでは、同じオフロード重視のスバル車でも商品性には大きな違いを感じる。
では、実際に2モデルを比べて見てみることにしよう。
内装はレヴォーグとも共通性あり
端的に言って、新型レガシィ・アウトバックは大きく立派に見える。
ボディ寸法はリミテッドEXの場合、全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mmで、ホイールベースは2745mmだ。
フォレスターより230mm長く、60mm広く、室内空間に直結するホイールベースも75mm長い。
ただし、全高では55mm低いことで、一般的なSUVとは違う、ツーリングワゴンの王道「レガシィ」の流れを汲む独特のフォルムとなっている。
インテリアについては、フォレスターとはかなり違う印象だ。
外観と同じく、フォレスターは縦方向に高いボックス状の空間であるのに対して、新型レガシィ・アウトバックはレヴォーグとの部品共通性が多く、インテリアの基本的な意匠もレヴォーグに近い。
また、注目の走りについては、今回は味わう機会がなかった。
あらためて、Xモードでのオフロード走行や、アイサイトXを使った高速道路での巡行性能などについて深堀りしてみたい。
ちなみに、先行して発売されているアメリカでは、直近の2021年7月の北米アウトバック(2.5L、2.4Lターボ)の販売台数は、スバル車全体の28%となる1万4058台で、クロストレック(XV)やフォレスターを抑えてトップとなっている。
日本でもレガシィ・アウトバックの大ブレイクに期待したい。
スバル新型「アウトバック」初公開! 7年ぶり刷新で安全装備など進化
先行予約受付を開始
スバルは2021年9月2日(木)、クロスオーバーSUVの新型「レガシィアウトバック」の日本仕様を初公開。あわせて10月7日(木)の発売に先駆けて先行予約受付を開始したと発表しました。
6代目となる今回も「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」というコンセプトのもと、歴代モデルが培ってきた価値に最新の技術を組み合わせることで、さらなる進化を遂げているといいます。
エンジンは、1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用。燃費(スバル測定)はJC08モードが15.8km/L、WLTCモードが13.0km/Lです。
車体寸法は全長4870mm、全幅1875mm、全高1675 1670mm。ホイールベースは2745mm。最小回転半径は5.5m。スバルグローバルプラットフォームとフルインナーフレーム構造などを採用し、動的質感と衝突安全性能の大幅な向上につなげたとしています。先進安全装備は、「新世代アイサイト」や3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を全車標準装備しています。
外観は、スピード感のあるシルエットに、厚みを強調したボディパネルや、力強さを表現したクラッディングを組み合わせてアクティブさとタフさを表現。
内装は、ハーマンカードンサウンドシステムや本革シート(ナッパレザー)を採用し上質感を演出。さらに大型センターインフォメーションディスプレイや、フル液晶メーターなどを装備しています。
レガシィアウトバックは、1995(平成7)年に北米市場で誕生。今回は2014(平成26)年の5代目以来7年ぶりの刷新です。
新型レガシィアウトバック本日予約受注開始 価格は414.7万円から さっそく見積りを取ってきた!
待ちに待った新型レガシィアウトバックが日本市場に登場する。ひと足先に、アメリカ市場では2019年4月のニューヨークショーでデビューし、同年夏から販売されていたが、そのレガシィアウトバックが2年遅れのデビュー、約7年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
新型レガシィアウトバックは、2021年9月2日から予約受注がスタートし、正式発表は10月7日、発売は12月2日の予定。
ラインナップはX-BREAK EXとLIMITED EXの2グレードで、価格はそれぞれ414万7000円、429万円となる(ディーラー調べ)。
さて、日本仕様の新型レガシィアウトバックはどんなモデルなのか? グレード展開や装備の内容、詳細にわたって紹介していこう。
文/永田恵一
写真/佐藤正勝、スバル
【画像ギャラリー】新型レガシィアウトバック初出し画像50点掲載!! 写真をチェックして先行予約商談に備えよ!!!
■新型レガシィアウトバックの成り立ち、コンセプトは?
待ちに待った新型レガシィアウトバックが日本市場に登場する。ラインナップはX-BREAK EX(左)とLIMITED EX(右)の2グレード
レガシィシリーズに2代目モデルから加わったレガシィアウトバック。1995年8月にレガシィグランドワゴン、1998年6月にランカスター、2003年10月からレガシィアウトバックに改称している。
レガシィアウトバック(以下アウトバック)はレガシィツーリングワゴンをベースに最低地上高をSUV並みの200mm級に上げ、軽いオーバーフェンダーを加えるなどした、ステーションワゴンにSUVの要素を盛り込んだクロスオーバーのパイオニアである。
アウトバックの成り立ち、コンセプトはアウトバックとしては6代目となる新型でも不変だ。また、アウトバックはアメリカを中心としたスバルの世界販売ではフォレスター、XVと並ぶ基幹車種となっている。
ここからは各部分ごとに新型アウトバックを見ていきたい。
■キープコンセプトだが実際見るとクオリティの高さが光るエクステリア&インテリア
レガシィアウトバック X-BREAK EXのフロントビュー。グリルがブラック塗装、フロントフォグランプカバーがブラック塗装加飾付き
レガシィアウトバック X-BREAK EXのリアビュー。フロント&リアドアのサイドクラッティングやルーフレールの一部にエナジーグリーンのアクセントが入る
レガシィアウトバック LIMITED EXのフロントビュー。フロントグリルやフロントフォグランプカバー、ドアハンドルがメッキ加飾となる
レガシィアウトバック LIMITED EXのリアビュー。フロント&リアドアのサイドクラッティングやルーフレールのアクセントはシルバーとなる
エクステリアはアメリカでの登場から2年以上目にしているのもあり、強く感じる部分はないが「アウトバックとしては正常進化した」という印象だ。ヘッドライトやグリル回り、ボディの作りを細かく見ていくと、質感が高いと感じる。
ボディサイズは全長4870×全幅1875×全高1675mm(ルーフレール含む、X-BREAK EXは1670mm)と、先代よりも全長が50mm長く、全幅が35mmワイド、全高が15mm高くなった。ホイールベースは2745mmと先代から変わらない。
日本仕様の新型アウトバックには、アウトドア志向の高いX-BREAK EXと、上級のLIMITED EXの2種類がラインナップ(グレード別の装備などの違いは後述)。
外観上の違いだが、X-BREAK EXはグリルがブラック塗装、フロントフォグランプカバーがブラック塗装加飾付き、ドアハンドルがボディ同色、フロント&リアバンパーガードがブラック塗装など、各部分がブラック塗装となり、フロント&リアドアのサイドクラッティングやルーフレールの一部にエナジーグリーンのアクセントが入る。
LIMITED EXはフロントグリルやフロントフォグランプカバー、ドアハンドルがメッキ加飾となり、フロント&リアドアのサイドクラッティングやルーフレールのアクセントはシルバーとなる。
アルミホイールはX-BREAK EXがダークメタリック塗装、LIMITED EXがダークメタリック塗装+切削光輝タイプとなる。
ヘッドライト、フォグランプON、ウインカーを点けた状態
X-BREAK EX(上)とLIMITED EX(下)のフロントマスクの違い。グリルとフォグランプカバー、アンダーガードなど、ブラック塗装(X-BREAK EX)かメッキ加飾(LIMITED EX)の違いがある。
■インテリアは縦型の大型ディスプレイを装備し、質感も高い
レガシィアウトバック Xブレークのインパネ周り。11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムを装備
レガシィアウトバック Xブレークのフロントシート。エナジーグリーンステッチの入ったダークグレー色の防水素材シート
レガシィアウトバック Xブレークのリアシート
身長168cmの筆者が座った状態。広々としており不満はない。膝前スペース、頭上空間ともにこぶし2つが余裕で入る
インテリアはダッシュボードなど、現行レヴォーグと非常に近い雰囲気で、全体的な質感は車格、価格相応に高い。
なお、新型アウトバックには後述するようにアイサイトXが全グレード標準装備となるのもあり、アイサイトX付きのレヴォーグ同様に12.3インチ液晶メーターとセンターの11.6インチモニターもセットで標準装備される。
キャビンはボディサイズが若干拡大されたこともあり、後席を含め広大というほどではないが、広々としている。乗降性もクロスオーバーということで213mmという高い最低地上高(+13mm)が確保されているのもあり、クルマにスッと乗り込め良好だ。
ちなみに撮影のため細い林道を走ってみたところ、「大きさは感じるけど、1875mmというほどの全幅の広さは感じない」という印象で、日本の都市部でもギリギリ実用的に使えるだろう。
広大なラゲッジスペースを持つのもアウトバックの特徴で、先代のレガシーツーリングワゴンから受け継いでいる
ラゲッジスペースから後席をワンタッチで倒せる機能を備える
ラゲッジスペースは先代モデルと同等の広さで、ラージクロスオーバーとして十二分な広さが確保されている。
また、使い勝手も床下収納に加えラゲッジスペースから後席をワンタッチで倒せる機能を備えるなど、スバルのクロスオーバーらしく上々だ。
ラゲッジスペースに関して強いて難を挙げれば、アウトバックの使い方を考えると、汚れても掃除しやすい素材を使ったグレードがあってもいいように感じたくらいだ。
■SGPのプラットフォームを採用し、エンジンは1.8リッターターボ1種類!
最低地上高を213mm確保しアウトドアでの悪路走破性を高めている
高い悪路走破性を持つ「X-MODE」を搭載しており、オフロードや雪道で安定した頼もしい走りを見せる(X-BREAK EXはスノー・ダートとディープスノー・マッドの2モード、LIMITED EXにはスノー・ダートの1モード)
新型レガシィアウトバックに搭載するCB18型1.8L直噴ターボエンジン。日本仕様は燃費との兼ね合いで1.8Lのみだが、レヴォーグのように年次改良で2.4Lターボは追加されるだろうか
新型アウトバックが使うクルマの土台となるプラットフォームは、現行インプレッサからスタートしたSGP(スバルグローバルプラットフォーム)+日本では現行レヴォーグから採用が始まったボディ剛性向上に大きく貢献するフルインナーフレーム構造で、レヴォーグの拡大版と考えてもいいかもしれない。
エンジンは、アウトバックは北米に加え、欧州やオーストラリアでもすでに販売されており、北米はそれぞれ水平対向4気筒の2.5リッターNAと2.4リッターターボ、欧州とオーストラリアは2.5リッターNAが搭載されている。
日本仕様の新型アウトバックは燃費との兼ね合いもあり、噂通り現行レヴォーグやフォレスターと同じ水平対向4気筒1.8リッターターボ(177ps/30.6kgm)を搭載し、CVTとの組み合わせとなる。
先代の2.5リッターNAに対し、新型の1.8リッターターボは最高出力こそ同等だが、最大トルクは24.0kgmから1600回転~3600回転で発生する、NAエンジンなら3リッター級となる30.6kgmに向上しているだけに、動力性能は力強いものになっているだろう。
WLTCモード燃費は13.0km/Lと、車重が現行レヴォーグのSTIスポーツに対し約100kg重い1680~1690kgとなるぶん、若干悪化している。
なお、登場から2年以上が経っているためもあるのか、Bピラー根元に付くコーションプレートを見ると分かる、改良されるごとに進むアプライドはAではなくすでにBになっていた。
■新型アウトバックのグレード、価格は?
レガシィアウトバック X-BREAK EXの三面図
レガシィアウトバック LIMITED EXの三面図
前述したが、新型アウトバックはアウトドア志向の強いX-BREAK EXと上級グレードのLIMITED EXの2グレード構成。
価格発表は2021年10月7日の正式発表時となるが、ディーラーに独自調査したところ、X-BREAK EXが414万7000円、LIMITED EXが429万円と判明した。
装備内容はどちらもアイサイトXなど、書き切れないほどのフル装備という前提で、代表的な違いを挙げていこう。
X-BREAK EXのルーフレール。ブラック&エナジーグリーン塗装(ラダータイプでLIMITED EXのものより耐荷重が大きい)
X-BREAK EXのフロント&リアドア・サイドクラッディング。リアドアはOUTBACKロゴ(エナジーグリーン)入り
●エクステリア
・ホイール(18インチ)
X-BREAK EX/ダークメタリック塗装、LIMITED EX/ダークメタリック塗装+切削光輝
・グリル
X-BREAK EX/ブラック塗装+ラスターブラック塗装、LIMITED EX/ブラック塗装+メッキ
・ドアミラー
X-BREAK EX/ブラック塗装、LIMITED EX/ボディカラー同色
・フロントフォグランプカバー
X-BREAK EX/ブラック塗装加飾付き、LIMITED EX/メッキ加飾付き
・ドアハンドル
X-BREAK EX/ボディカラー塗装、LIMITED EX/メッキ加飾付き
・ルーフレール
X-BREAK EX/ブラック&エナジーグリーン塗装(ラダータイプでLIMITED EXのものより耐荷重は大きい)、LIMITED EX/シルバー塗装(クロスバービルトインタイプ)
アウトバック LIMITED EXのインパネ周り。写真はメーカーオプションのナッパレザー本革シート(色はオレンジステッチ入りのタン)。ブラックレザーも用意。価格は17万6000円。先代リミテッドではレザーシートが標準装備だった
アウトバック LIMITED EXのフロントシート。写真はメーカーオプションのナッパレザー本革シート(色はオレンジステッチ入りのタン)
アウトバック LIMITED EXのリアシート。写真はメーカーオプションのナッパレザー本革シート(色はオレンジステッチ入りのタン)
●インテリア
・ステアリング
X-BREAK EX/本革巻き、LIMITED EX/高触感本革巻き
・シート表皮
X-BREAK EX/防水性ポリウレタン、LIMITED EX/ファブリック
※LIMITED EXにはナッパレザー本革シートがメーカーオプション設定される
・ハンズフリーオープンパワーゲート
X-BREAK EX/メーカーオプション、LIMITED EX/標準装備
※LIMITED EXにはインテリア細部の加飾も加わる
ついにアウトバックにもに「高度運転支援システム」を搭戟した「アイサイトX」が全グレードに標準装備される
●機能面
・自動ブレーキ&運転支援システムは前述したように現行レヴォーグに続く、コネクテッド機能となるスバルスターリンクを含めたアイサイトXが全グレードに標準装備
・(悪路での駆動力を高める)X-MODE。X-BREAK EXはスノー・ダートとディープスノー・マッドの2モード、LIMITED EXにはスノー・ダートの1モード
●それぞれにメーカーオプション設定されるもの
・ハーマンカードンサウンドシステム(ウーファー含む11スピーカー)
・サンルーフ
気になる自動ブレーキ&運転支援システムは、前述したように現行レヴォーグに続く、コネクテッド機能となるスバルスターリンクを含めたアイサイトXが全グレードに標準装備される。
アイサイトXには渋滞時ハンズオフアシスト、渋滞時発進アシスト、料金所前速度抑制、ドライバー異常時対応システムなどの機能も持つので、アウトバックの使い方に似合う長距離ドライブの際にはより疲労少なく安全かつ、快適に移動を楽しめるに違いない。
グレードごとの装備差は、「大差なしといえば大差なし」で、むしろシート地やルーフレールなどによる雰囲気と使い勝手、Xモードの違いは安価なX-BREAK EXのほうがアウトバックには合っていると感じるくらいだ。
このあたりを総合すると、X-BREAK EXに必要なメーカーオプションを加えるというのが賢い選択なのではないだろうか。
なお、北米仕様の2.4リッターターボにある最低地上高をさらに高め、オフロードタイヤを履き、バンパーのガード類も付くことで日本でも静かに注目されている、よりオフロード志向の強いウィルダネスが日本に導入される計画は、現状ではないとのことだ。
しかし、ユーザーからの要望次第では追加される可能性もありそうなので、ウィルダネスが欲しい人はリクエストをして、待つという手もあるかもしれない。
■さっそく見積りをもらってきた
9月2日から予約受注がスタートしたレガシィアウトバックの見積りをもらってきた。サンルーフやナッパレザー(LIMITED EX)は選択しなかった
9月2日から予約受注が始まったので、さっそくいつもお世話になっているスバルディーラーにお伺いし、見積もりをもらってきた。
両グレードともにETCやドライブレコーダー、カーゴマット、ウルトラグラスコーティングなど付属品が34万1035円加算、諸費用が約35万円で乗り出し価格は以下の通りとなった。予約受注する場合は内金を入れて申し込むとのこと。生産が遅れていて、先が読めないため、なるべく早く予約してほしいとのことだった。
■レガシィアウトバックX-BREAK EX
●車両本体価格/414万7000円+付属品、諸費用合計=483万6130円
■レガシィアウトバックLIMITED EX
●車両本体価格/429万円+付属品、諸費用合計=498万1530円
■このクラスは独壇場? アウトバックはライバル車に対してどうなのか?
レガシィアウトバックは北米優先からボディが肥大化し、代わりに国内仕様としてレヴォーグを発売した経緯があるが、こちらのスタイルを好むファンは多い
ある意味クラシカルなヨーロッパのシューティングブレーク風たたずまいを持つレガシィアウトバックはレヴォーグにはない魅力がある
ボルボV60クロスカントリーは全長×全幅×全高が4785mm×1895mm×1505mm、最高出力254ps、最大トルク35.7kgmと、アウトバックに対し動力性能のアドバンテージを持つ
日本車にはこのクラスのクロスオーバーはなく、アウトバックと競合しそうなのはマツダ6のステーションワゴンだけだ。
マツダ6ステーションワゴンは2012年登場とモデルは古いが、毎年のように行われる改良により大きな弱点はない。また、4WD性能も高く、MTもある2.2ディーゼルターボが設定されるという強みもある。
価格もアウトバックに近いところでXDプロアクティブ4WD/375万1000円、XD Lパッケージ4WD/429万5000円(それぞれAT)と納得できる値付けだ。
しかし、マツダ6ステーションワゴンはステーションワゴンという時点で、クロスオーバーが欲しい人はマツダ6ステーションワゴンをあまり考えず、アウトバックを選ぶのではないだろうか。
輸入車ではどうか? それぞれ250馬力級の2リッターガソリンターボを搭載するアウディA4オールロードクワトロ(634万円)と、ボルボV60クロスカントリー(579万円から)が思い浮かぶ。
どちらもアウトバックに対し動力性能のアドバンテージを持ち、V60クロスカントリーは210mmというアウトバック並みの最低地上高を確保しているが(A4オールロードクワトロは170mmと高くない)、如何せん100万円以上の価格差は決定的で、アウトバックと迷う人はあまりいないのではないだろうか。
つまり、アウトバックは日本車唯一のラージクロスオーバーとなるため、直接的なライバル車はないと言っても過言ではなく、比べられることも少ない。それだけに大きな販売台数ではないとしても、堅調に売れ続けるのではないだろうか。
■レガシィアウトバック・X-BREAK EX
・ボディサイズ:全長4870×全幅1875×全高1670mm(1675mm)
・ホイールベース:2745mm
・最低地上高:213mm
・車両重量:1680kg(1690kg)
・エンジン:CB18型1795cc、水平対向4気筒DOHC16バルブ・デュアルAVCS直噴ターボDIT
・最高出力:177ps/5200rpm~5600rpm
・最大トルク:30.6kgm/1600~3600rpm
・使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
・トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付き)
・サスペンション:F/ストラット、R/ダブルウィッシュボーン
・WLTCモード燃費:13.0km/L
※カッコ内はLIMITED EX
ついに新型「レガシィ アウトバック」登場! 超イケてるアウトバック3選
■ちょっと変わったアウトバックを振り返る
スバルは2021年9月2日に、新型「レガシィ アウトバック」の日本仕様を初公開しました。ステーションワゴンタイプのSUVでは先駆け的存在だったレガシィ アウトバックは、北米市場では2019年に6代目となる新型モデルが発表されていましたが、日本では従来モデルの5代目のまま刷新されていませんでした。
しかし、ついに7年ぶりとなる新型が日本でも公開され、2021年9月2日に予約が開始され、同年10月に正式発表されます。
レガシィ アウトバックは1994年に、2代目「レガシィ ツーリングワゴン」(当初はセダンベースもあり)をベースに悪路走破性を高めたモデルとして、スバル「アウトバック」の名でアメリカから発売。
続いて日本では1995年に「レガシィ グランドワゴン」の名で登場しました。その後車名を「レガシィ ランカスター」に変え、2003年発売の3代目から国内モデルがレガシィ アウトバックとなり、現在に至ります。
新型レガシィ アウトバックのコンセプトは歴代を継承しつつ、エンジンは最高出力177馬力を発揮する1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボに刷新し、安全運転支援システムも最新の「アイサイトX」を全車標準装備するなど、環境性能と安全性能の向上が図られました。
SUV人気が高いなかで公開された新型レガシィ アウトバックですから、再びヒット作となるのか大いに注目されます。
そこで、これまで登場したレガシィ アウトバック(アウトバック含む)のなかから、ユニークなモデルを3車種ピックアップして紹介します。
●スバル「レガシィ アウトバック 3.6R」
レガシィ アウトバックのキャラクターはレガシィ ツーリングワゴンと異なり、スポーティな走りよりもロングツーリングでの走りが重視されてきました。
そんなキャラクターをさらに高めたモデルだったのが、2009年に登場した4代目のトップグレード「3.6R」です。
その名のとおり、搭載されたエンジンは同社で最大となる3.6リッター水平対向6気筒自然吸気で、最高出力260馬力、最大トルク34.2kg・mを発揮。
この3.6リッターエンジンは海外専用モデルの大型SUV「トライベッカ」や北米仕様のレガシィなどに搭載された実績がありますが、国内ではこれまでに4代目レガシィ アウトバックのみに設定されたのみです。
レガシィ アウトバック 3.6Rの出力特性はマイルドに設定されていましたが、大排気量自然吸気エンジンならではの低回転域から湧き出る太いトルクを生かし、高い加速性能と長距離ドライブでの余裕ある走りを実現。
この3.6リッターエンジンはレガシィ アウトバックのキャラクターに相応しいといえますが、日本では自動車税の面で不利なこともあり販売的には2.5リッターモデルが主流でした。そのため国内では5代目の登場と同時に廃止となってしまいました。
●スバル「バハ」
前述のとおり、もともと北米市場での販売をメインにアウトバックが開発されました。実際にアウトバックは北米でヒットし、スバルのブランドイメージ向上にも貢献。
そして主戦場である北米で、アウトバックをベースにした非常にユニークな派生車がデビュー。それが、2003年に発売された「バハ」です。
バハは2代目アウトバックの後部を荷台(ベッド)に作りかえる手法で開発されたダブルキャブのピックアップトラックで、アメリカではSUT(スポーツユーティリティトラック)に該当します。
外観ではほかにも専用デザインの前後バンパーにオーバーフェンダー、サイドプロテクターが装着されるなど、アウトバックのイメージよりもポップな印象です。
発売当初に搭載されたエンジンは2.5リッター水平対向4気筒自然吸気のみでしたが、2004年に最高出力217馬力を発揮する2.5リッター水平対向4気筒ターボを追加。
バハはアウトバックと同等の走行性能や走行安定性があるピックアップトラックとして、稀有な存在でしたが、より大型のミドルサイズ、フルサイズピックアップトラックほどの需要はなく、2006年に生産を終了。
かつてスバルは「レオーネ」をベースにしたシングルキャブピックアップトラックの「ブラット」を販売しており、バハは同社のピックアップトラック第2弾でしたが、これ以降現在まで、スバルのラインナップにピックアップトラックは存在していません。
●スバル「アウトバック ウィルダネス」
前述のとおりアウトバックは、レガシィ ツーリングワゴンに対して悪路走破性が高いモデルとして開発されましたが、さらに2021年3月にはオフロード性能を一層高めたモデルとして「アウトバック ウィルダネス」が登場しました。
ウィルダネス=Wildernessは日本語で「荒野」を意味し、アウトバック ウィルダネスはまさに荒野を突き進むタフなモデルです。
外観は専用デザインのフロントグリルと前後バンパー、大型化されたホイールアーチ・プロテクター、フロントスキッドプレート、六角形のLEDフォグランプなどのアイテムが装着され、よりワイルドなイメージへと変貌。
さらに、悪路走破性を高めるために最低地上高が標準モデルの8.7インチ(約220mm)から9.5インチ(約240mm)まで上げられ、アプローチアングルとデパーチャーアングルも、より深い角度に対応しています。
搭載されるエンジンは最高出力263馬力を発揮する2.4リッター水平対向4気筒ターボで、トランスミッションはCVTのみの組み合わせです。
駆動方式はアウトバックと同じく、路面状況で走行モードを選択できる「X-MODE」を備えたAWDですが、ウィルダネスでは極低速時のトラクション性能が向上。
また、足まわりも専用セッティングとされ、オールテレーンのオフロードタイヤとスペアタイヤもテンパータイヤではなくフルサイズのタイヤを標準装備するなど、オフロードでのアクシデントにも対応しています。
アウトバック ウィルダネスは北米市場専用モデルで今のところ日本で販売される予定はありませんが、国内仕様の新型レガシィ アウトバックではアクティブな「X-BREAK EX」グレードが設定される予定です。
※ ※ ※
新型レガシィ アウトバックが登場したことで、スバルは2020年11月発売の新型「レヴォーグ」に続き、新たなステーションワゴンを市場投入することになります。
かつて、初代レガシィ ツーリングワゴンの誕生によって、ステーションワゴンブームを巻き起こしましたが、近年の国内市場ではステーションワゴン人気の低迷からラインナップは激減してしまいました。
ステーションワゴンはユーティリティに優れるだけでなく、セダン並の走行安定性とドライビングプレジャーがあり、かなりの優等生といえるモデルですが、ニーズの変化にはあらがえなかったのでしょう。
今後、新型レガシィ アウトバックが発売されればステーションワゴン人気の再燃につながるか、大いに期待されます。
レガシィ アウトバックはクロスオーバーSUVのパイオニアだった! しかもアウトバックはアイサイトを初搭載した歴史的なクルマ
北米デビューから遅れること約2年、晴れて日本発表となったスバル 新型レガシィ アウトバック。ひとことで言うならばクロスオーバーSUVモデルであるが、じつはこの市場を開拓したのはアウトバックであった。そこで今回はアウトバックの歴史とかつて存在した派生モデルをご紹介。ちなみにアウトバックは当初ヒットするとは思っておらず、スバルとしてもびっくりの結果であったという。果たしてアウトバックはどんな歴史を歩んできたのか!?
新型アウトバックは大きなレヴォーグ! アイサイトXも全車標準装備
ついにスバル 新型レガシィ アウトバックの日本仕様が明らかになった。
その概要をひとことで説明するならば、大きくて野生的なレヴォーグだ。「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」と呼ぶプラットフォームを共通とし、全長4870mm×全幅1875mmとレヴォーグに対してひとまわり大きくワイルドなボディを採用。
日本仕様のエンジンは新型レヴォーグにも積むCB18型1.8L直噴ターボエンジンで、レヴォーグで初採用された自慢の先進運転サポート機能「アイサイトX」も標準装備している。メカニズム的には新型レヴォーグとの共通部分が多いのが新型アウトバックの特徴なのだ。
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アウトバックはクロスオーバーSUVの先駆け! 世界の自動車メーカーに影響を与えた名車
ところで、そんなアウトバックの、四半世紀前に登場した初代モデルが、世の中にどれほどの衝撃を与えたか考えたことはあるだろうか。実は、初代アウトバックの登場は世界の自動車業界にとてつもなく大きな影響を与えたのだ。
1994年当時ライバルは不在! あまりの人気にライバルが追従
アウトバックの特徴は、ステーションワゴンの車体に無塗装樹脂のフェンダーガーニッシュなどでワイルドな雰囲気を与えてクロスオーバーSUV化したこと。車体のリフトアップにより最低地上高も高くしているので、一般的なSUVでは入り込めないような悪路や深く積もった雪道も走りやすいのが走行面でのメリットとなっている。
いまでこそ、アウトバックのようにステーションワゴンベースのクロスオーバーSUVは珍しい存在ではない。
アウトバックのほかボルボの「クロスカントリー」シリーズ、アウディの「オールロード」、メルセデス・ベンツの「オールテレイン」、フォルクスワーゲンの「オールトラック」などが存在する。
しかし、初代アウトバックが北米で登場した1994年以前は、どれも存在しなかったのだ。アウトバックに準じたモデルのなかでデビューが比較的早いのは「ボルボV70XC」だが、それでもデビューは1998年。
アウトバックの成功がなければそれらのフォロアーが誕生しなかったのは想像に難くないだろう。アウトバックは、クラスを切り開いたパイオニアだったのである。
2003年までは日本だけ違う名前だった! アウトバックの歴史と日本専用名称が生まれたワケとは!?
ところで「今ではアウトバックだけど初代はそんな呼び名ではなかったような」と感じている人もるかもしれない。
実は日本ではその通りだ。海外では登場時から「アウトバック」だったが、日本では別の名前で呼ばれていたのである。「グランドワゴン」や「ランカスター」であったのだ。
1995年に日本デビューした初代モデルは当初「レガシィ グランドワゴン」と呼ばれ、1997年8月のマイナーチェンジで「レガシィ ランカスター」に改名。1998年デビューの2代目モデルも「レガシィ ランカスター」と呼ばれた後、2003年デビューの3代目からは日本仕様もグローバル名称である「レガシィ アウトバック」へと変更されている。
ちなみにランカスターとは、イングランド北東部にある都市の名称。アウトバックはオーストリア内陸部の砂漠地帯を指す言葉だ。
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ネガティブなイメージから日本だけ別名称に
どうして日本だけ異なる名称がついていたのか?
かつて筆者が、当時を知るスバルの開発者に尋ねたところ「日本では『アウトバック』という言葉は知られておらず、『アウト』に『バック』と前向きとは言えない言葉がふたつも続くので印象が良くなかったから」という答えが返ってきた。
アイサイトの先祖はアウトバックが初搭載! レガシィベースの派生モデルも多数存在
さて、そんなアウトバック(ランカスター/グランドワゴン)の歴代モデルを振り返ると、いくつか興味深い車両がある。
たとえば、1999年に登場した「ランカスターADA」だ。ルームミラー付近に組み込んだ2個のカメラによる画像認識装置が加わり、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)のほか、先行車への接近や車線逸脱を警告する先進の運転サポート技術が組み込まれたモデルである。
ADAは「ActiveDrivingAssist」を意味する言葉で、「アイサイト」として現在に続く先進技術の先駆けとなるシステムだった。
派生モデルから独立! レガシィツーリングワゴンに変わってアウトバックがメイン車種に
2014年に登場した5代目モデルが衝撃的だったのは、アウトバックのベースとなっていた純粋なツーリングワゴンモデルが「レガシィ」のラインナップから消えてしまったことだ。
それまでアウトバックは「レガシィツーリングワゴンの派生モデル」といった存在だったが、ステーションワゴンが無くなったことで実質的に専用ボディとなったのである。
セダンのB4ベースのアウトバックも過去に存在
ちなみに日本国内での展開はなかったが、1994年デビューの初代から2009年に終了する3代目までは、北米ではステーションワゴンボディだけでなくセダンのアウトバックも展開していた。日本に正規導入のなかったレアモデルだ。
そしてレアモデルといえば、なんといっても「BAJA(バハ)」。これはアウトバックではないが、2代目アウトバックをベースにピックアップトラック化されたモデル。2003年から2006年に北米で生産・販売され、約3万台がユーザーの手にわたっている。
発売当初は売れないと思っていた!? しかもアウトバックの発案者は不明
こうして世界に先駆けて登場し新たなジャンルを創造したアウトバックだが、そのアイデアは誰が出したのだろうか?
前出の当時を知るスバル関係者によると「最初の発案は誰だかわからない。“誰が”というよりは、社内のアウトドアを楽しむ開発者たちの話が盛り上がって『こういうクルマがあればいいよね』と自然発生的にアイデアが沸き、具現化していったのです。でも、具体的な計画が立ち上がったときには社内で『こんなクルマは売れない』と考える人が多く、市販化は風当たりが強かった。本当に逆風だったんです。だから最初にアイデアを出した人もしばらくは下を向いて黙っていたと思いますよ」とのこと。
しかし、発売されると人気車種となるまで多くの時間はかからなかった。いまでは、スバルの稼ぎ頭となっているのを説明するまでもないだろう。
アウトバックが大ヒットしたのち、スバル社内では「アウトバックのアイデアを最初に考えたのは俺だ」という声があちこちから聞こえるようになったとか。
【筆者:工藤 貴宏】
スバル 新型アウトバック日本導入は2年遅れ! 先行する北米では早くも新バージョン登場!? 日本にはない2.4ターボ版も
スバルは2021年9月2日(木)、フルモデルチェンジした新型「レガシィ アウトバック」を発表した。2021年10月の正式発売を前に先行予約を開始する。実はこの新型アウトバック、2019年4月の北米・ニューヨークショーで公開済み。同年夏には北米での発売を開始しており、日本は実に2年遅れの導入となった。そんな経緯もあって、新型レガシィ アウトバックは北米仕様と日本仕様で異なる点がある。今回はその違いをご紹介しよう。
初代は1994年登場、新型で6代目という老舗ブランドのクロスオーバーワゴン
スバルのレガシィ アウトバック(アウトバック)は、SUVラインナップを持たなかったスバルが、北米でのSUV需要の高まりに応えるべく、1994年に誕生させた。スポーツワゴンとして国内で人気を集めていた2代目「レガシィツーリングワゴン」をベースに最低地上高をアップ。内外装にSUVテイストを盛り込んだ、クロスオーバーワゴンの先駆けだ。
当初国内では「レガシィグランドワゴン」の名で発売され、その後「レガシィ ランカスター」と改名。さらに2003年登場の3代目からは、北米同様に「レガシィ アウトアック」の名に統一された。
今回国内でも発表された新型アウトバックで6代目という、なかなかの老舗ブランドとなっている。
北米向けには日本にない2.4ターボエンジンが搭載されている!
さて、北米で売られるアウトバックと、今回国内で発表されたアウトバックでは何が違うのだろうか。
最も大きな違いはエンジンラインナップだ。
日本国内仕様は、2020年発売の新型「レヴォーグ」向けに新開発された水平対向4気筒 1.8リッターターボエンジン(177馬力)を搭載する。国内向けの先代(5代目)アウトバックの2.5リッターノンターボエンジンは175馬力だったから、排気量を抑えながら同等の性能を確保したことになる。
ただし、北米仕様には、従来型の国内向けアウトバックにもあった2.5リッターノンターボエンジンに加え、最高出力260馬力を発揮する新開発2.4リッターターボエンジンを搭載する点が大きな違いとなる。
これは、従来北米仕様に存在していた水平対向6気筒 3.6リッターの大排気量エンジンに代わる位置付けだが、この性能差は日本のスバリストにとっては不満の種となっている。
しかし残念ながら、この2.4リッターターボをアウトバックの国内仕様へ採用する予定は今のところない模様だ。
日本にはない、米国だけのヘビーデューティ仕様「ウィルダネス」がある!
さらに北米向けアウトバックには、もうひとつの特別なモデルがある。その名は「アウトバック ウィルダネス」だ。車高はさらに20mmもリフトアップされ、悪路の走破性をさらに高めてある。搭載エンジンはやはり2.4ターボだ。
外観もさらにハードな雰囲気を高めたヘビーデューティな仕様となっており、なかなか格好良い仕立てとなっている。
北米スバルでは、このウィルダネス仕様をSUVモデル「フォレスター」にも設定し、新たな需要の柱として期待をかけている模様。こちらも公式発表としては「国内導入の予定はなし」なのだが、1.8リッターターボ仕様でも構わないから早々に国内に導入して欲しいところだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:茂呂 幸正・SUBARU]
SUBARUがアイサイトXを標準装備した新型「レガシィ アウトバック」を公開
スバルは、9月2日に新型「レガシィ アウトバック」(日本仕様)を初公開し、日本国内での先行予約を開始した。なお、正式発表は10月7日を予定している。
レガシィ アウトバックは、1995年に北米市場で誕生以来、乗用車とSUVの長所を融合させたクロスオーバーSUVとしてその歴史を積み重ねてきた。
歴代モデルを通じ、どこまでも走り続けられるような安心感と快適性、荷物を効率的に積める積載性、質感の高い内装といった、クルマとしての本質的価値を磨き続けることで、乗る人の生活をさらに豊かなものにするパートナーとして信頼を築き上げ、スバルのフラッグシップクロスオーバーSUVとして、唯一無二のキャラクターを確立してきた。
今回の新型でも、「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」というコンセプトのもと、歴代モデルが培ってきた価値に最新の技術を組み合わせることで、さらなる進化を遂げている。
エンジンは、低回転域から力強いトルクを発生させる1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用。またスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造等による車体剛性の最適化で、動的質感と衝突安全性能を大幅に向上させた。
先進安全装備では、リアルワールドにおける実用性を進化させた「新世代アイサイト」や、3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を全車標準装備することで、新次元のストレスフリーなセイフティドライビングを実現した。
エクステリアは、スピード感のあるシルエットに、厚みを強調したボディパネルや、力強さを表現したクラッディングを組み合わせることで、一目見ただけで感じられるアクティブさとタフさを表現。
インテリアでは、ハーマンカードンサウンドシステムや本革シート(ナッパレザー)を採用することで、フラッグシップクロスオーバーSUVとしての上質感を演出した。さらに大型センターインフォメーションディスプレイや、フル液晶メーターで構成されたデジタルコックピットは、運転に必要な情報の認知から操作を、よりスマートにサポートする。
関連情報:https://www.subaru.jp/legacy/outback/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
新型レガシィ アウトバック、デザイン面では「最近のスバルデザインの中において唯一カッコいい」の声【みんなの声を聞いてみた】
2021年9月2日(木)、スバルは7年振りにフルモデルチェンジした新型レガシィ アウトバック(日本仕様)の先行予約を開始した。同モデルは、既に北米では2年前の2019年より販売が行われていたが、日本仕様ではフロントフェイスなどが若干異なるデザインに。ここでは、ようやく導入された新型レガシィ アウトバックの日本仕様のデザインについてSNSで挙げられているみんなの声を紹介していく。
北米導入から遅れること2年、新型レガシィ アウトバックの日本仕様はデザインが若干異なる
今回先行予約を開始した6代目新型レガシィ アウトバックは、ニューヨークオートショー2019で世界初公開され、既に北米では販売されていたモデル。いよいよ日本にも導入される形だ。
搭載するパワートレインは、北米仕様では2.5リッターNAエンジン、もしくは2.4リッターのターボエンジンを積むのに対し、日本仕様は1.8リッターターボを搭載する。
また、フロントマスクのデザインにも若干の差異があり、グリルやバンパー下部(日本向けの中央はシルバー飾ったハニカムグリルで左右のフォグランプ周辺の意匠も異なる)のデザインが変更されている。またタイヤの周囲を覆うフェンダーのクラッディングも異なり、こちらはシンプルな北米モデルよりも大型化されて存在を強く主張する日本向けのほうがワイルドに。
ボディサイズは、全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mm、ホイールベース2745mm。
グレードは、フラッグシップの「リミテッドEX」と、アウトドアテイストの濃い「XブレイクEX」の2タイプの展開となる。
近年のスバルデザインの中で高評価の新型レガシィ アウトバック
そんな新型レガシィ アウトバックのデザインについて、SNS上ではどのような意見が飛び交っているのか確認してみた。
大半の声としては、
「過去のモデルよりも高級感が高まり、シンプルで若々しいデザインになった」
「現行のスバル車では一番好きなデザイン」
「最近のスバルは変なデザインの車種ばかりだと思っていたが、アウトバックはカッコいいね」
「スバルの中でも他の車種より購買層は高いと思うので、派手過ぎなくて良い」
といった声が挙がっている。一部では、
「Xブレイクは樹脂部分多めのバンパーでもいいけど、標準グレードはもっとフォーマルな外装でも良かったと思う」
と言った声も見受けられたが、近年では新型レヴォーグや新型フォレスターのデザインで賛否が分かれていた中、新型レガシィ アウトバックのデザインは好印象の様子だ。
大きなボディサイズもレガシィ アウトバックだから許せる!?
そんな中、
「確かにカッコいいがサイズが大きく自宅の車庫に入らない。それだけが難点」
「1875mmの車幅だと立体駐車場に入らないから買えない」
と、デザイン面は評価するものの、そのサイズの大きさに追及する声も一部見受けられた。それでも、
「でかいけれど、スバルのスラッグシップSUVと考えればでか過ぎない」
「全幅1875mmは立体駐車場には入らないが、デザインは悪くないしアウトバックというコンセプト的には都市型よりスペースある悠々とできるエリアには良いと思う」
と、その大きさも含めレガシィ アウトバックというモデルとする声の方が多い印象だ。
パワートレインには電動化を求める声もあれば、北米仕様の大排気量を求める声も
デザイン面では好印象の新型レガシィ アウトバックだが、
「デザインはカッコいいが、いかんせん燃費が良くない。安全性やデザインは言うことないので、今後は燃費や電動化を考えて欲しい」
といった声も少なくない数で見受けられた。
中には北米仕様ではラインナップのある大排気量エンジンを求める声もあるが、それに負けない数で今後の電動化に向けた動きを求める声も挙がっている。
これまでハイブリッドを含む電動化技術で後れを取っていたスバルだが、新型レガシィ アウトバックをはじめこれからのパワートレイン展開はどうなっていくのか? トヨタと組み本格EVの発売もアナウンスされているが、今後の展開に要注目だ。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
レガシィアウトバック登場! 車格も装備も万全だが真のフラッグシップなら肝心のアレが欲しかった?
<基本設計は共通でも、明らかに一クラス上のボディサイズ>
スバルを代表するモデルといえば「レガシィ」という時代は長く続きましたが、いまやセダンのレガシィはなくなり、ステーションワゴンは「レヴォーグ」にその座を譲っています。レガシィの名が残るのはSUVフラッグシップの「レガシィアウトバック」だけで、それも北米から2年遅れでようやく日本仕様が登場したのはご存知の通りです。
では、このたび発表されたレガシィアウトバックは日本市場におけるフラッグシップにふさわしいのでしょうか? 現時点では価格が未公表でが、発表されているスペックから確認してみましょう。
まずはボディサイズ。新型レガシィアウトバックは全長4870×全幅1875×全高1675mm(リミテッドEXグレード)となっています。これはレヴォーグに対して、全長で115mm、全幅で80mm、全高で175mmも大きく、フラッグシップと呼ぶにふさわしい体躯でしょう。
ホイールベースも2745mmで、これはレヴォーグの2575mmよりも170mm長くなっています。プラットフォームの基本設計やフルインナーフレーム構造といったボディ設計技術はレヴォーグと共通していますが、明らかに一クラス上のディメンションとなっていることがわかります。
<フラッグシップ用としてはやや物足りないエンジンスペック>
一方、エンジンはレヴォーグで初搭載された1.8L 水平対向 ガソリン直噴ターボ「CB18」型エンジンを搭載。最高出力130kW(177ps)、最大トルク300Nmは共通ですが、車両重量が1680~1710kgとレヴォーグより100kg以上重く、タイヤサイズも異なるため、最終減速比はローギヤードに仕上げられています。
このCB18型エンジンはスペックからすると2.5L自然吸気エンジンのダウンサイジングターボ版といえるもの。従来のレガシィアウトバックと同等以上のパフォーマンスをもつことは理解できますが、北米仕様は2.4Lターボを設定していることを思うと、少々物足りなく感じるかもしれません。
そうです、新型レガシィアウトバックがスバルのフラッグシップとしてふさわしいかどうか疑問に感じるのは、このエンジンスペックにあります。
レヴォーグやフォレスターと同じスペックなのはいいとしても、最高出力については2.4L NAエンジンを積むスポーツカーの「BRZ」の173kW(235ps)に大きく負けています。BRZは自然吸気エンジンなので、さすがにターボ過給で最大トルク240Nmを絞り出すレガシィアウトバックには敵いませんが、現時点でのスバルのラインナップにおける、もっともパワーのあるクルマがBRZであるのは事実です。
<車格や装備は文句なしだが、北米仕様の2.4Lターボが欲しい>
ちなみにBRZは全長4265mmのコンパクト2ドアスポーツカーで、駆動方式もFRとスバル伝統のAWDではありません。日本のラインナップでスバル最高出力を誇る、という点で言うと、スバルファンには懐かしい「アルシオーネSVX」に近いポジションかもしれません。とくにアイサイトを備えたBRZのATモデルはグランドツアラー的な使い方にも適しているのではないでしょうか。
…話をレガシィアウトバックに戻すと、車格はもちろんのこと、新世代アイサイトに加えて手放しや自動追い越しを可能とする高度運転支援システム「アイサイトX」を標準装備する点でも、日本ではレガシィアウトバックがフラッグシップであるというのは間違いないところです。これで北米仕様と同じ2.4Lターボが積まれれば、有無を言わせぬフラッグシップモデルとして、誰もが認める存在になることでしょう。
日本での使い方を考えれば1.8Lターボで十分だとしても、フラッグシップには大パワーを求めたくなるのがクルマ好きというもの。電動化時代には古い考え方なのでしょうか…。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
どっちを向いて書いているのかよくわからないんだよな…
アウトバックとしてって事だとしたら4代目レガシィからアウトバックの名称を使っているんだから(日本ではね)4代目アウトバックっていうのが順当じゃないかな?
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富士重工 | 日記
Posted at
2021/09/07 00:00:54