2021年12月31日
エリーゼシリーズが26年って事ですもんね
ロータス、エリーゼ などスポーツカー3車種を生産終了…26年の歴史に幕
ロータスカーズ(Lotus Cars)は12月22日、『エリーゼ』、『エキシージ』、『エヴォーラ』のスポーツカー3車種の生産を終了した、と発表した。1996年のエリーゼ登場から、およそ26年の歴史に幕を下ろした。
◆ロータスカーズの総生産台数のほぼ半分を占めた3車種
エリーゼは1996年に生産を開始した。押し出しおよび接着されたアルミニウム、ハイテクコンポジット、ロータスカーズが持つ軽量化に関するノウハウを導入して開発された。ロータスカーズはエリーゼが、少量生産のスポーツカーに革命をもたらした、と自負する。
ロータスカーズは2000年、エリーゼで実用化されたテクノロジーを応用して、エキシージを発表した。エキシージは、ロータスカーズに期待される安全性や先進性を備えながら、世界で最も厳しいサーキットでもパフォーマンスを発揮することを目指して開発が行われた。日常での使い勝手も追求されている。
エヴォーラは2009年に生産を開始した。ミッドシップレイアウトの4シーター車で、競合他車よりもドライバー重視のスポーツカーとして、ロータスカーズの収益性の向上に貢献した。モータースポーツでも成功を収めており、世界中のGT選手権で優勝し、ルマン24時間耐久レースでも表彰台を獲得している。
ロータスカーズは、エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの生産を終了した。3台のスポーツカーは、ロータスカーズの事業に大きく貢献しており、最終モデルが製造ラインを離れた今回、3車種合計で累計5万1738台が生産された。ロータスカーズの73年の歴史の中で、総生産台数のほぼ半分を占めているという。
◆エリーゼの最終モデルは243psにパワーアップ
エリーゼの最終モデルとしてラインオフしたのが、イエローで仕上げられた『エリーゼスポーツ240ファイナルエディション』だ。エンジンのキャリブレーション変更により、最大出力はプラス23psの243psを獲得する。最大トルクは24.9kgm。1トンあたり263.6psのパワーウェイトレシオにより、0~100km加速4.5秒の性能を発揮する。
10スポークの軽量鍛造アルミホイールは、フロントが16インチ、リアが17インチ。これは『エリーゼスポーツ220』の標準ホイールよりも、1本あたり0.5kg軽い。タイヤは、ヨコハマ 「Advan Sport V105」で、フロント195/50R16、リア225/45R17サイズを履く。
オプションのカーボン製フロントアクセスパネル、カーボン製テールゲート、カーボン製シルカバー、リチウムイオンバッテリー、ポリカーボネート製リアウインドウにより、さらなる軽量化が可能。全ての軽量オプションを選択すると、車両重量を922kgから898kgまで減少させることができる。
◆エキシージの最終モデルは430hpスーパーチャージャー
エキシージの最後の1台となったのが、ヘリテージレーシンググリーンで塗装された『エキシージ カップ430』だ。同車は、最強のエキシージを目標に開発。エヴォーラの高性能グレード、『エヴォーラGT430』のノウハウを導入し、史上最強のエキシージを目指した。
ミッドシップにレイアウトされる3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンには、新開発のスーパーチャージャーを採用するなどして強化した。最大出力は430hp/7000rpm、最大トルクは44.9kgm/4000~6800rpmを発生する。トランスミッションは6速MT。エキシージカップ430は、0~100km/h加速3.3秒、最高速290km/hのパフォーマンスを可能にした。
また、エキシージ カップ430には、エアロダイナミクス性能を追求した新デザインのボディを採用した。カーボンファイバー製のフロントリップスポイラーや大型リアウィング、ディフューザーなどにより、最大220kgのダウンフォースを獲得する。軽量化も図られており、乾燥重量は1059kg(エアバッグのレスオプションでは1056kg)に抑えている。
◆エヴォーラの最終モデルは0-96km/h加速3.6秒
エヴォーラの最終モデルとしてラインオフしたのが、ダークメタリックグレーをまとう『エヴォーラGT430スポーツ』だ。さらなる軽量化が推進されており、大型カーボンファイバー製リアウィングなどの廃止により、『エヴォーラGT430』比で10kgの軽量化を果たす。車両の乾燥重量は、歴代エヴォーラで最も軽い1248kgとした。
3.5リットルV型6気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンに変更はない。最大出力は430hp/7000rpm、最大トルクは44.9kgm/4500rpm(6速ATは45.9kgm)を引き出す。
動力性能は、パドルシフト付き6速AT仕様の場合、0~96km/h加速が3.6秒、最高速が315km/h。エヴォーラGT430の0~96km/h加速3.7秒、最高速305km/hに対して、パフォーマンスを引き上げている。
ロータス エリーゼ/エキシージ/エヴォーラの生産終了 最後の1台が工場から出荷
1つの時代の終わり
ロータスは、エーミラ主導の新時代の幕開けを前に、エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの主力3モデルの生産をすべて終了し、最後の車両が生産ラインから姿を消した。
3モデル合計で5万1738台を生産しており、これは73年の歴史におけるロータスの総生産台数の約半分に相当するものだ。今回完成した各車の最終モデルは、同社のヘリテージ・コレクションに保管される予定だ。
一方、新型エミーラは2022年春に生産を開始する予定。ロータス最後の純燃焼エンジン車であり、ジーリーに買収されて以来初のシリーズ量産車として、エヴァイヤとともに今後のモデルの方向性を示すことになる。
ロータスのマネージング・ディレクターであるマット・ウィンドルは、この3台のマシンに携わったチームに敬意を表し、次のように述べている。
「この26年間、エリーゼ、エキシージ、エヴォーラのすべてのお客様の情熱、熱意、サポートに多大な感謝をお伝えしたいと思います。最後の車両に別れを告げながら、ヘセルの新しい工場とノリッジのサブアッセンブリー施設で作られるエミーラとエヴァイヤを心待ちにしています」
新しい世代へバトンタッチ
1996年に発売されたエリーゼは、イエローのスポーツ240ファイナル・エディションを最後に、3万5124台の生産に幕を下ろした。
2000年発売のエキシージの最終モデルは、ヘリテージ・レーシング・グリーンのカップ430ファイナル・エディションで、これが1万497台目の車両となる。
大型のエヴォーラは、2009年に初めて公道へ躍り出た。6117台目となる最終モデルはダーク・メタリック・グレーに塗装され、ノリッジの工場から出荷されていった。
ロータスのデザイン・ディレクターであるラッセル・カーは、次のように語っている。
「ロータスのデザイン・チームとともに、26年以上にわたってこのクルマと生きてきました」
「でも、クリスマスが終わると、次のクリスマスが待ち遠しくなるものです。ロータスでは今、エヴァイヤ、エミーラ、そして近々発売されるタイプ132があります。2022年は、ロータスの新しい世代が活躍する、素晴らしい年になるでしょう」
ロータス エリーゼ/エキシージ/エヴォーラの生産終了 最後の1台が工場から出荷
軽量スポーツカーの雄 ロータス「エリーゼ」26年の歴史に幕! 3モデルの生産が終了
■2022年からは新型モデル「エミーラ」を生産
英国ロータスは2021年12月22日、「エリーゼ」「エキシージ」「エヴォーラ」の生産を完了したと発表しました。
同日、ロータスのヘテル工場において、設計やエンジニアリング、組み立て、販売に従事した多くのチームと一緒に記念撮影がおこなわれました。
エリーゼは1996年から26年間生産され合計3万5124台、エキシージは2000年から22年間生産され1万497台、エヴォーラは2009年から13年間生産され6117台がラインオフしました。3モデルと合計すると、26年間で合計5万1738台が生産されたといいます。
この数字はロータス73年の歴史のなかで、総生産台数のほぼ半分を占めるといいます。
さらにヘテル工場では、エリーゼやエキシージと共通するロータスの小型車プラットフォームを用いた、オペル「スピードスター」/ボクスホール「VX220」(2000年から2005年。合計7200台)や、テスラ「ロードスター」(2007年から2012年。2515台)も過去に生産されました。
ロータスカーズのマネージング・ディレクター、マット・ウィンドル氏は「過去26年間、エリーゼ、エキシージ、エヴォーラのすべてのお客さまの情熱や熱意、サポートに心から感謝いたします。これらのユーザーは、私たちの“3つのE”に真のステータスを与えています。最後のクルマに別れを告げるとき、新たな章へと向かいます。今後登場するエミーラとエヴァイヤを楽しみにしています」とコメントしています。
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今後、ヘテル工場の組立ラインは新型「エミーラ」を生産する最先端の設備に置き換えられるといいます。この新型エミーラは、ロータスとして最後のガソリン車となる予定です。
エミーラの生産は2022年春に開始予定で、半自動化のラインは1シフトで年間最大5000台を計画しています。
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Posted at
2021/12/31 16:55:10
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