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2022年04月14日

いじったりも出来ないだろうからサブスクで乗るとかの方がキャラクター的には合っているのかな?

いじったりも出来ないだろうからサブスクで乗るとかの方がキャラクター的には合っているのかな? トヨタ「bZ4X」を5/12発売 初の量産EV、個人向けはサブスクリプションのKINTOで

電池性能 10年20万km保証

トヨタ初となる量産BEV(電気自動車)の「bZ4X」が、5月12日に日本発売されることが発表された。

ユーザーのBEVに対する不安解消と、電池の全数管理・リサイクル推進を目指し、日本ではリースで販売を行う。

そして、個人のユーザーにはリース形態の1つとして、利用期間を通してサービスを提供できるサブスクリプション「KINTO(キント)」で提供する。

電池性能・下取り価格に関する心配を払拭し、かつ機能のアップデートなども行えるのが狙いだ。

そのために、最長10年間乗れる下記のbZ4X専用サブスクリション・プランが用意されている。

・期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)を保証
・5年目以降は、月額を毎年段階的に引き下げ
・5年目以降は中途解約金ゼロ

5月12日より第1期として3000台分の申込みを受付け、秋口に第2期。以降も申し込みを受付け、初年度は5000台分の生産・販売を予定している。

月額利用料・契約時の申込み金の詳細は、5月2日に公表されるという。

なお、車両本体価格は、「bZ4X Z(FWD)」が600万円、「bZ4X Z(4WD)」が650万円。リース時の任意保険料算出のために車両本体価格が設定されている。

航続距離・充電時間について

bZ4X(ビーズィーフォーエックス)は、スバルと共同開発したBEV専用プラットフォームをベースとする「bZ」シリーズの中型SUV。

航続距離は559km、電費は128Wh/km(いずれもFWD車)。4WD車には、スバルの四駆技術「X-MODE」も採用する。

充電については、DC急速充電150kWに対応。90kW充電器なら、40分で充電量80%までチャージできる。普通充電(200V、6kW・30A)なら約12時間でフル充電が可能だ。

目安として、90kWの急速充電器で30分チャージした場合、約275km走ることも明らかになった。

これは「東京にお住まいの方が、箱根まで行って帰ってくるのに十分な距離」とトヨタは説明する。

製造は同社の元町工場で行い、購入電力は再生可能エネルギー由来100%の電力で生産開始する。

また、リースの部分でも強調されたように、電池性能へのユーザーの心配を取り払うべく、電池容量維持率(10年後90%:世界トップレベル)を目標に開発されている。

日常使いの技術的トピックは?

操作系では、ステアバイワイヤをまずは中国向けに、さらに異形ステアリングホイールを組み合わせたワンモーショングリップをトヨタとして初採用する。

ステアバイワイヤは、ステアリングホイールとタイヤの間にメカニカルな結合を持たない方式だ。操舵時の回転角度を持ち替え不要な約±150°に設定。Uターンや車庫入れ、峠道などでドライバーの負荷を低減する。

同社は「タイヤからの不要な振動は遮断しながらロードインフォメーションなど必要な振動のみ伝達」することで、BEVならではの乗り味を高めるとしている。

また、足元の空間が広まることで、ドライビングポジションの自由度・乗降性もアップした。

ADAS関連では、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の「アドバンストパーク(リモート機能付き)」を採用。

並列駐車時の支援を拡大したほか、従来のバック駐車に加え前向き駐車に対応し、前向き/バック出庫が可能に。

また、スマートキーを携帯すれば、車外からススマートフォンの専用アプリを操作することで、駐車・出庫が可能なリモート機能も採用する。

エンタメ性能では、クルマがWi-Fiスポットとなる「車内Wi-Fi」を採用。全車標準装備のDCMを通じ、データ通信容量無制限でスマホやゲーム機などインターネットに接続できる。

充電インフラの整備について

トヨタは、実用的な形でサステイナブル(持続可能)なクルマを提供するという考えをベースに持ち、ハイブリッド/PHEV/BEV/燃料電池車という電動車のフルラインナップ化を推し進めている。

複数の選択肢を用意し、各地域の再生エネルギーの普及状況・政策を踏まえながら、BEVについてもこの考えに基づき普及を図るわけだ。

今回発売日が明かされた「bZ4X」については、トヨタ初の量産BEVとして、北米・欧州・中国をはじめグローバル各地域の状況を踏まえ、カーボンニュートラルに向けた選択肢の1つとして、順次発売していく方針。

また、充電インフラについては、今後のBEV普及進度を踏まえつつ、2025年を目途に、全国のトヨタ販売店に急速充電器を設置していくとしている。

まず2022年は、BEV需要が高い地域を中心に順次設置を進めていくという。



トヨタ 電動SUV「bZ4X」北米で今春発売 EVの未来示す

トヨタ初のバッテリー式電動SUV

北米トヨタは新型電動SUVのbZ4Xを今春に発売する。バッテリーEVセグメントに新たな足跡を残すべく、大胆でモダンなスタイリングと先進技術を高性能プラットフォームに融合させたモデルだ。

EPA方式による航続距離は最大400kmとなり、希望小売価格は4万2000ドル(526万円)とのことだ。平均的な新車と比較し、5年間における燃料費を最大5000ドル(63万円)削減することができるという。

トヨタはbZシリーズをグローバルに展開することを予定しており、bZ4Xはその第一弾となる。

ビヨンド・ゼロを意味するbZは、人間中心主義に基づいて開発され、単なる移動手段ではなくユーザーにとって革新的な空間を提供することを目的としているとのことだ。

トヨタは2025年までに全世界で70車種の電動モデルを発売する予定だ。そのうちこのbZブランドの名称を冠するモデル7台を含め、計15台のBEV専用車を投入する。

このポートフォリオは2050年までにカーボンニュートラルを達成するというトヨタの目標にむけたものだ。トヨタは今後9年間で700億ドル(8兆7000億円)の投資を通じ、2030年までに全世界で250万大のBEV発売を目標としている。

RAV4より一回り大きいボディサイズ

新型bZ4Xでは、SUVらしい親しみやすさを残しながら、ユニークで未来的なデザインを与えているという。

都会で際立つオリジナリティと、アウトドアに挑むSUVらしい力強さを兼ね備え、多面的なライフスタイルに対応している。

XLEとリミテッドの2グレードにFFとAWDの両方を設定し、優れた性能と多様性を確保している。

コンパクトSUVの中間に位置するサイズで、全長はRAV4よりも94mm長い4689mm、ホイールベースは160mm長い2850mmとなっている。

ダイナミックで未来的な美しさ

bZ4Xのスタイルはフロントからリアまで流れるようなキャラクターラインが特徴だ。

タイヤに向かって軸を低くし、ロングホイールベースらしいダイナミックなシルエットを目指したという。

正面から見たときにはコーナーに重点を置き、未来的な美しさを表現している。その結果空力的にも優れた外観となり、独特の表情をもたらしている。

リアはテールランプとバックドア、それにバンパーを台形に組み合わせた「インターロック」デザインにより、力強いスタンスを表現したとのことだ。

ゆとりのある室内空間

コクピットはドライバーの視線とハンドルの操作性を考慮したデザインで、新世代のモビリティを体現している。

BEV専用プラットフォームの採用により室内空間は広く取られ、前後や横方向のゆとりを確保しているとのことだ。

上級グレードにはサテン調の素材を採用した他、ダッシュボードの素材によっても差別化が図られている。

また防音ガラスや風切り音低減機能により、外界から隔絶された静かな車内を実現する。

固定式パノラミックルーフによる開放感も魅力の1つだ。

先進のコネクテッド装備も多数

コネクテッド・テクノロジー・チームが設計した12.3インチのマルチメディアシステムも標準装備される。

ユーザーは直感的なタッチ操作と音声認識でシステムを操作することができる。最新のドライブコネクト・サービスは3年間のトライアルが含まれる。

また標準でアップル・カープレイやアンドロイド・オートが利用可能だ。最大5台のデバイスに4G接続が可能なWi-Fiコネクトを搭載し、ホットスポットとしての機能も備えている。

さらにトヨタ車として初めてデジタルキー機能を搭載し、スマートフォン上のとよたあぷりから車両のロック、アンロック、スタートが簡単に行えるようになっている。

スムーズで楽しい走りを実現

このbZ4Xは専用のe-TNGAプラットフォームが採用され、スムーズで楽しい走りを実現したという。

FF仕様で201ps、AWD仕様で214psを発生し、0-100km/h加速はそれぞれ7.1秒と6.5秒だ。

大容量のリチウムイオンバッテリーを床下に搭載し、低重心と高剛性による俊敏な走りを実現したとのことだ。

またトヨタ初となるXモード搭載AWDシステムにより、あらゆる環境で爽快かつ快適な走りが楽しめる。

滑りやすい路面では回転している車輪にブレーキをかけてトラクションを高めるほか、雪や泥を払うようにタイヤをあえて滑らせることも可能だ。

グリップコントロールと呼ばれるシステムは、路面状況に応じて一定速度に保つことで悪路においてドライバーがステアリング操作に集中できるようにしてくれる。

EVの利便性も確保

bZ4Xの充電は120V、240V、DC急速充電器など多様な選択肢が用意されている。

6.6kWのオンボード充電器により、自宅または公共の充電器で約9時間で満充電することができる。

新車購入時にチャージポイント製の家庭用充電システムを組み込むことも可能だ。

さらに米国のEVゴーが所有するすべての充電スタンドで1年間無制限に充電できるサービスも付属する。

最新の運転支援システム搭載

トヨタの最新の安全パッケージであるトヨタ・セーフティ・センス3.0を初めて搭載する。ミリ波レーダーと単眼カメラの検知範囲を拡大し、システムの能力が向上しているという。

プリクラッシュシステムも自転車やバイクに加えガードレールの検知機能が強化されている。

車線認識能力も向上し、ドライバーのさらなる負担軽減につなげているとのことだ。

さらにトヨタ車として初めて開いたドアや降車した乗員と後方車両との衝突回避をサポートする機能が付加されている。

3年または58000kmの新車基本保証に加え、追加の5年保証やEV駆動部品を対象とした8年または16万kmの追加保証を用意するとのことだ。



トヨタ期待のEV「bZ4X」はKINTOのリースのみ! 期間7年で月額予想10万円は高いのか安いのか?

個人向けはKINTOのサブスクのみ
トヨタ自動車は、純電動SUVの新型車「bZ4X」の国内販売を5月12日に開始すると発表した。昨年10月に概要が発表されたbZ4Xは、既存モデルだとおおよそ「RAV4」に相当するボディサイズのミドルサイズSUV。プラットフォームを共同開発したスバルからは、「ソルテラ」の名で販売されることが明らかになっている。なおbZ4Xの個人向け販売は、サブスクリプションサービス「KINTO」によるリース形式のみとなる。

リースのみでの展開とした狙いは、バッテリーの経年劣化等による電池性能やメンテナンス、さらには手放す際の残価への不安を解消するため。EV普及のためにはサステイナブルなだけでなく、商品そのものの魅力も重要。トヨタでは“乗りたい”と思えるクルマを提供することを目標に掲げており、bZ4Xもそうした考えのもと開発されている。

新世代EVならではの魅力的な装備や設計
bZ4Xでは、移動が快適なだけでなく、移動時間を充実させることに重きが置かれている。具体的には、ひとクラス上の広い室内空間を実現し、ミディアムサイズSUVではトップレベルの足元の広さや、低い位置に設定したインパネ、解放感を高めるパノラマムーンルーフ(メーカーOP)、静粛性の高いキャビンなど、新感覚の開放感や心地よさが追求されている。またシートヒーターやステアリングヒーターだけでなく、前席の足元を温める輻射(ふくしゃ)ヒーターを初採用した。

ボーナス併用なし・7年契約でリース料は10万円前後か
さて気になるリース価格について、発売前ゆえKINTOのサイトのラインアップにはまだ掲載されていないが、保険料算定等のために参考発表されたbZ4Xのメーカー希望価格(税込)はFWDモデルが600万円、4WDモデルが650万円となっている。この点、メーカー希望価格約300万円の「カローラクロス ハイブリッドZ」が7年リース・ボーナス払いなしで月額49,500円だから、単純計算するとbZ4Xのリース料は同条件で月額10万円ほどになる可能性が高い。もちろんボーナス払い併用により、月額料金を引き下げるプランも用意される。

仮にこの見立てが正しいとすると、リース料は絶対的には高価といえるが、自動車保険、税金、メンテナンス代等はすべて含まれるうえ、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)も保証される。さらに、契約期間は最長10年とされ、5年目以降は、月額を毎年段階的に引き下げることで、長く乗れば乗るほどリーズナブルとする一方、5年目以降は中途解約金がゼロになるとのことだから、使い勝手上々のプランといえそうだ。

フル充電まで普通充電で約12時間
購入方式以外に今回明らかになったのは、普通充電(200V・6kW・30A)で約12時間というフル充電時間や、1日最大で11.6km分の走行距離を稼ぎだす「ソーラー充電システム」がオプションで用意されることなど。なお、ステアバイワイヤと組み合わせられる話題の異形ステアリングホイールについては、未だ国内導入調整中のため、しばらくは選択できないこととなりそうだ。

今月20日にはbZ4Xの兄弟車として、レクサスブランド初の純電動SUV「RZ」を発表予定のトヨタ。その猛烈なEV攻勢から、しばらく目を離せそうにない。



600万円のトヨタ新型「bZ4X」ついに発表! 「サブスク限定」で購入不安解消! グレードや納車時期どうなる?

■トヨタ新型「bZ4X」ついに正式発表! どんな形で登場する?

 トヨタは、新型「bZ4X」を2022年4月12日にSUVタイプのEVとなる新型「bZ4X」の正式発表をおこない、同年5月12日から販売することをアナウンスしています。
 
 個人にはサブスク「KINTO」で販売、法人向けにリース販売されるといいますが、どのような販売方法となるのでしょうか。

 新型bZ4Xは、トヨタ初の本格BEVとして北米・欧州・中国をはじめグローバル各地域の状況を踏まえ、CN(カーボンニュートラル)に向けた選択肢のひとつとして、順次発売していくとしています。

 日本においては、BEVに対するユーザーの不安解消と、電池の全数管理と3R推進によるCNへの貢献を目指すことからサブスクやリース販売となるようです。

 申込み受付は、5月12日より第1期として3000台分を開始。秋口に第2期、以降順次お申し込みを受け付け、初年度は5000台分の生産・販売を予定しています。

 新たに新型bZ4X専用プランとして用意されるのは「最長10年間プラン」で、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)を保証し、10年のうち5年目以降は、月額を毎年段階的に引き下げていきます。

 このように、長く乗れば乗るほどリーズナブルにする一方、5年目以降は中途解約金をゼロとし、ユーザーのフレキシブルなカーライフをサポート。

 今回の新型bZ4Xでは「Zグレード」のみとなり、駆動方式は2WD/4WD、ホイールサイズは18インチ/20インチから選択可能です。

 エクステリアカラーは全11種類、インテリアカラーはライトグレーとブラックの2種類となっています。

 そのほか、人気のオプションをまとめたパッケージとして「18インチ×標準ルーフ」、「18インチ×パノラマムーンルーフ」、「20インチ×標準ルーフ」、「20インチ×パノラマムーンルーフ」が用意されています。

 なお、利用の流れとしてはパッケージを選択したうえで、WEBサイトまたは販売店を通じて、所定の審査を経て契約が可能となるようです。

 また、技術革新や経年劣化に合わせてソフトウェア・ハードウェアの機能やアイテムをタイムリーに反映させるサービス「KINTO FACTORY」を通じて、最新の安全装備などをその都度搭載し、ユーザーに納車されたあとにも新型bZ4Xを「進化」させる取り組みにも挑戦していくとしています。

 そのほか、トヨタは充電インフラの拡充にも取り組んでいくとしており、今後のBEV普及進度を踏まえ2025年を目途に、全国のトヨタ販売店に急速充電器を設置していく計画だとし、2022年はBEV需要が高い地域を中心に順次設置を進めていきます。

 また、納車時期に関しててKINTOでは次のように説明しています。

「基本的にご契約いただいた順に、生産手配をいたします。詳細の納車予定日については、ご契約後、担当販売店にご確認ください。

 なお、ご契約後すぐに納期が確定する訳ではなく、一定期間を頂戴いたしますので、あらかじめご了承ください。

 まず第1期は2022年12月までに納車可能な台数を上限にお申込みを受付けさせていただきますので、当面、最も遅い納期は2022年12月中となる予定です」

※ ※ ※

 新型bZ4Xは、月額利用料には自動車保険や自動車税、メンテナンス代、コネクティッドサービスの利用にかかる費用などが含まれます。

 気になる月額利用料および契約時の申込金の詳細は、発売に先立って5月2日にアナウンスされます。なお、メーカー参考価格として2WDが600万円、4WDが650万円です。



トヨタの新型EV「bZ4X」の日本発売が本年5月12日に決定。初年度は5000台分の生産・販売を予定

トヨタが新型電気自動車「bZ」シリーズの第1弾となる「bZ4X」を本年5月12日に発売すると発表。個人向けにはサブスクリプションの「KINTO」、法人向けにはリースで販売

 トヨタ自動車は2022年4月12日、新型電気自動車「bZ」シリーズの第1弾となる「bZ4X」を本年5月12日に発売すると発表した。

 車種展開はZグレードのみの設定で、FWD車と4WD車の選択が可能。販売に関しては、BEVに対するユーザーの不安解消や電池の全数管理、3R推進によるカーボンニュートラルへの貢献を意図して、全数リース形式で実施する。個人向けには、長く安心して利用でき、かつ利用期間を通してユーザーに寄り添ったサービスを提供していくことを目指してサブスクリプションの「KINTO」を通じて、法人向けには全国のトヨタレンタリース店ならびにトヨタモビリティサービス(東京地区)を通じて車両を提供。参考車両価格はFWD車が600万円、4WD車が650万円の設定だ。
 受注はまず、5月12日より第1期として3000台分の受け付けを開始。そして秋口には第2期、以降は順次申込を受け付け、初年度は5000台分の生産・販売を予定している。

“beyond Zero(ゼロを超えた価値)”を意味する「bZ」のシリーズ名を冠したトヨタの新世代BEV(Battery Electric Vehicle=電気自動車)は、以下の価値の具現化を目標に掲げる。
1.You&Others:ヒトとヒト
 快適な移動空間に加え、大切な家族や仲間と過ごすかけがえのない時間と新しいライフスタイルを提供。
2. You&Your Car:ヒトとクルマ
 BEVならではの運転の楽しさ、可能性を期待させるワクワク感の提供。
3. You&the Environment:ヒトと地球
 CO2排出量など、マイナスを減らすだけではなくプラスを生み出す。
4. You&Society:ヒトと社会
 安心・安全な社会づくりへの貢献。
 今回発売されるbZ4Xは、これらを踏まえて開発した、ミディアムセグメントSUV型の BEVだ。車両コンセプトは「Activity Hub」。新しい時代を迎えるクルマとして、乗員全員が一緒に楽しい時間や空間を共有できる“絆”のような役割を担いたいという意志を込めている。

 設定された目標価値に即して、bZ4Xの特徴を解説していこう。
 まず「You&Others:ヒトとヒト」では、快適な移動空間に加え、大切な家族や仲間と過ごすかけがえのない時間と新しいライフスタイルの提供を目指す。基本骨格に関しては、e-TNGAの考え方に基づく、新開発のBEV専用プラットフォームを採用。その効果で、CセグメントのSUVながらDセグメントセダン並みのタンデムディスタンス(前後シート間距離)1000mmを確保し、合わせて前後ともクラストップレベルの足もとスペースを創出する。また、低い位置のインストルメントパネルや大開口パノラマルーフ(装着車を設定)により高い開放感を演出したうえで、インパネ自体に落ち着いたイメージのファブリックを張り、自宅にいるような居心地の良さを実現。さらに、遮音性の高いガラスの装着や風切り音の抑制などにより、走行中でも明瞭な会話が可能な静粛性を成し遂げた。
 安心して使えるBEV性能を採用したことも訴求点だ。空力性能の追求(Cd値0.28)やボディユニットの軽量化に加えて、走行以外の消費エネルギー、とくに冬場の暖房による消費電力を減らす目的で、ヒートポンプ式エアコン(エアコンには乗員の周囲のみを暖め、とくに冬の電力消費を抑制するオールオートのECOボタンを設定)やシートヒーター、ステアリングヒーター、前席乗員足もとの輻射ヒーター(トヨタ車初)などを組み込み、走行時の省エネ性能向上と実用上の航続距離の確保を達成する。また、充電に関しては高出力充電に対応(DC急速充電では150kWに対応。90kW充電器では40分で充電量80%まで充電が可能)。普通充電(200V、6kW・30A)では、約12時間でフル充電を可能とした。

 次に「You&Your Car:ヒトとクルマ」では、BEVならではの運転の楽しさ、可能性を期待させるワクワク感の提供を目指す。また、開発に際してはSUBARUと共同で実施し、「電動車は退屈」という常識を覆す、滑らかで意のままになる走行性能と、本格SUVとしての走破性を徹底して磨き上げた。
 新開発のBEV専用プラットフォームは、低重心化と高剛性化を積極的に推進する。低重心化では、薄型大容量電池パックを床下・平置きで配置し、合わせてトヨタ車で初めてモーター/トランスアクスル/インバーターを一体化したe-Axleや、充電機能と電力分配機能を集約したElectricity Supply Unit(ESU)を採用。高剛性化では、主要骨格部位にホットスタンプ材および高張力鋼板を用いた新ボディ構造を導入し、同時に電池パックとその周辺、BEVユニットやラジエータ搭載部、前後サスペンション(前マクファーソンストラット式/後ダブルウィッシュボーン式)まわりなど、各部の剛性向上を図った。
 モーター駆動の特性を活かした走りを高度に具現化したこともトピックだ。パワーユニットはFWD車が最高出力150kW/最大トルク266Nmを発生する1XM型フロントモーターと総電力量71.4kWhのリチウムイオン電池、4WD車が最高出力80kW/最大トルク169Nmを発生する1YM型のフロントおよびリアモーターと総電力量71.4kWhのリチウムイオン電池で構成。一充電走行距離はWLTCモードでFWD車が559km、4WD車が540km、交流電力量消費率はWLTCモードでFWD車が128Wh/km、4WD車が134Wh/kmを実現する。さらに、素早いレスポンスやリニアな加速感、高精度な出力制御(加減速のコントロールとドライバーのペダル操作の軽減、滑りやすい路面のスリップ抑制制御など)を成し遂げた。そして、4WD車にはSUBARUのAWD技術であるX-MODEを採用。合わせて、X-MODEの新たな機能としてGrip-Controlを新開発して組み込んだ。

 エクステリアに関しては“Hi-Tech and Emotion”というデザインコンセプトのもと、BEVの斬新さとSUVの迫力を巧みに融合させる。基本プロポーションは、スポーティなクーペ風フォルムと力強いSUVフォルムをクロスオーバーさせた造形で構成。ボディサイズは全長4690×全幅1860×全高1650mm/ホイールベース2850mmに設定した。
 各部のアレンジにも徹底してこだわる。フロント部は従来車のラジエータを象徴したセンター強調のテーマとは異なる、空力アイテムを織り込んだコーナー部と上下に薄いバンパー形状により、BEVの独自性を表現。また、フードからヘッドランプ上部へと連続する特徴的なハンマーヘッド形状でオリジナリティ性を強調する。一方でサイドビューは、四隅に配したタイヤによる長いホイールベースを活かしたスリークなプロポーションと、リフトアップしたSUVらしさの融合によって新しいシルエットを創出。そしてリアセクションは、コンビネーションランプやバックドア、バンパーなどをタイヤへと向かう台形の形状でデザインし、低重心かつ力強いスタンスを表現した。
 ボディカラーについては、モノトーンにプラチナホワイトパールマイカ/プレシャスシルバー/プレシャスメタル/ブラック/エモーショナルレッドII/ダークブルーマイカの6色を、2トーンにブラック×プラチナホワイトパールマイカ/ブラック×プレシャスシルバー/ブラック×プレシャスメタル/ブラック×エモーショナルレッドII/ブラック×ダークブルーマイカの5タイプを設定している。

 コクピットのアレンジも要注目だ。メーターをステアリングホイールの上側を通して見えるように配置したトップマウントメーターをトヨタ車で初採用。視線移動を少なく遠視点化し、ドライバーからの見やすさを引き上げる。また、ステアリングコラムを含めた運転操作系を効率的にモジュール化し、手もとからメーターの視線誘導を促す羽衣のような形状に仕立てた。さらに、シフトにはより直感的で簡便な操作が可能な新デザインのダイヤル式を配備している。
 ステアリングホイールとタイヤの間にメカニカルな結合のないステアバイワイヤシステムと、回転角度を持ち替え不要な約±150°に設定した異形ステアリングホイールを組み合わせる、新デザインのワンモーショングリップを設定したこともアピールポイントだ。ステアリング特性としては、ドライバーが感じる操舵トルクと、タイヤの転舵角度を独立に制御することで、操舵感の向上やタイヤからの不要な振動の遮断を実現。また、ドライブモードセレクトと連動してステアリング特性を最適化する機構も組み込む。足もとの空間が広がり、ドライビングポジションの自由度や乗降性の向上を果たしたことも特徴だ。
 最新のインフォテインメントシステムも豊富に盛り込む。マルチメディアシステムには、クラウド上の地図情報を活用して交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得する コネクティッドナビを採用。通常のナビゲーション機能に加え、移動支援や充電施設表示、航続可能エリア表示など、BEV専用の機能にも対応する。また、ワイパーやエアコンなども作動可能な音声認識機能や、OTA(Over the Air、無線通信)によるソフトウェアアップデート機能なども装備。さらに、スマートフォンを携帯していれば画面操作なしでロック、アンロック、システムスタートが可能なデジタルキーや、クルマがWi-Fiスポットとなる車内Wi-Fiを設定した。
 内装色としては、ライトグレーとブラックの2種類を設定。また、ファブリックインストルメントパネルやメッキ加飾、ユーティリティトレイなどを配備する。座席はフロントにヒーター&ベンチレーション機構付スポーティシート(運転席8ウェイパワー、助手席4ウェイパワー)を、リアに2段階リクライニング機構付6:4分割可倒式シートを装着。表皮には合成皮革を採用した。

 3点目の「You&the Environment:ヒトと地球」では、リサイクルをはじめとするCO2低減へのより積極的な取り組みを果たすとともに、エネルギーを生み出す仕組みも新規に採用する。CO2低減では、電池の3R(Rebuilt、Reuse、Recycle)、具体的には世界トップレベルの電池容量維持率を確保したうえで、電池のリビルト(検査・再組立て)やリユース、リサイクルを鋭意推進。また、製造時にはリサイクル素材を積極的に取り入れる。一方、エネルギーの創出ではソーラー充電システムをオプション設定。1年間で走行距離1750km、1日最大で約11.6km(社内試算値)に相当する発電量を生成し、航続可能距離の延長に貢献する。また、充電スタンドがない駐車場などでも充電が可能なほか、災害時など緊急時でも太陽光による充電を可能とした。なお、走行中に発電した電力は、補機バッテリー系統の消費を補うよう設定している。

 4点目の「You&Society:ヒトと社会」では、最新のToyota Safety Senseを採用したことがトピックだ。ミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲拡大により、各機能の性能向上や一般道での支援を行う新機能を追加。プリクラッシュセーフティでは、車両、歩行者、自転車運転者に自動二輪(昼)を加え検知範囲を拡張し、衝突回避または被害軽減に寄与する。また、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポートしたり、先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートしたりする、プロアクティブドライビングアシストを採用した。ほかにも、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の「アドバンストパーク(リモート機能付)」や安心降車アシストなどを組み込んでいる。
 BEVに求められる安全性も徹底追求。衝突安全性能では、BEVユニットコンパートメントに左右のフロントサイドメンバーを強固につなぐクロス骨格を設定し、合わせて床下の電池パック全面搭載を実現する目的でキャビン前側に強固な枠骨格を形成したり、車両前方に2つのクロス部材を配置したりする。さらに、前面衝突・側面衝突それぞれにおいてキャビンや電池パックを安定的に保護するため、衝突時の入力荷重を複数経路に分散させる構造を採用した。一方で、電池自体の安全性の向上も実施。具体的には、電池の電圧・電流・温度の多重監視や、電池パックの冷却液が漏れても電池に冷却液が触れない構造設計、電池に冷却液が触れても短絡(ショート)での発火を防ぐ高抵抗タイプの冷却液の新採用、ボディと一体となり万一の衝突時の保護性能確保に寄与する新大容量電池パックの搭載などを行う。さらに、セルの異常発熱の原因となる異物が混入したとしても異常発熱しない設計を施したうえで、異物混入を排除する製造プロセスを徹底した。
 外部給電機能(V2H、V2L)も鋭意採用する。アウトドアや災害時などの緊急時には、給電器を接続し、大出力の電力を住宅や家電に供給可能。また、家庭用太陽光発電と併用し、日中は太陽光発電で家に電気を供給、余剰電力は給電器を通じて車両を充電、そして夜間は車両にためた電気を自宅用の電力として使うことを可能とした。



トヨタ『bZ4X』、4万2000ドルのベース価格で今春発売予定…米国

トヨタ自動車の米国部門は4月12日、新型EV『bZ4X』を今春、米国市場で発売すると発表した。個人向けは当面、サブスクやリース販売のみとなる日本とは異なり、4万2000ドルのベース価格で一般向けに販売される。

bZ4Xの米国仕様には、前輪駆動とAWDの2種類が設定される。前輪駆動の場合、フロントに置かれるモーターは、最大出力201hpを発生する。0~96km/h加速は7.1秒。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は71.4kWhとした。1回の充電での航続は、最大405kmを想定している。

AWDの場合、フロントとリアにそれぞれ、最大出力108hpを発生するモーターを搭載する。システム全体でのパワーは、214hpとした。0~96km/h加速は6.5秒。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は72.8kWhだ。1回の充電での航続は、最大367kmを想定している




トヨタの新型EV『bZ4X』、サブスクのみになった理由…KINTO 小寺社長

トヨタ自動車は4月12日、新型電気自動車(EV)『bZ4X』の発表会をオンラインで開催し、5月12日から発売すると発表した。価格はFWDモデルが600万円、4WDモデルが650万円だ。初年度は5000台の生産予定だが、個人や一般の法人が買って所有することはできない。

というのも、すべてリースでの提供だからだ。個人向けには、トヨタのサブスクリプションサービスを展開する「KINTO」で取り扱い、法人向けは全国のトヨタレンタリース店やトヨタモビリティサービスからリースで提供される。

「カーボンニュートラルを実現しようと考えたら、一度電気自動車に乗っていただいたお客さまが次のクルマも電気自動車にしたいと思っていただくことが大切だと考えている。一度乗ってもう二度と乗りたくないということになると、なかなか電気自動車が普及しない。そのためには大きな不安要素である下取り価格とバッテリーの劣化とか故障といったリスクをお客さまにとってもらうのではなく、われわれが負うべきだと考えた」とKINTOの小寺信也社長はサブスクだけになった理由を説明する。

そこでbZ4Xを楽しんでもらうために専用プランを用意した。まずお客に寄り添った料金体系かつ最長10年間乗り続けられるサブスクプランを設定したという。電気自動車関連の補助金を受け取るためには、4年間の利用が義務づけられている。そこで、専用プランでは最低4年間利用してもらい、5年目以降は最長で10年間、お客が自由に利用期間を決めることができる。

しかも、5年目以降は月額料金を毎年引き下げるとともに中途解約金をゼロにして、簡単に解約できるようにした。さらに、契約期間中のバッテリー性能として、10年もしくは20万kmの電池容量70%を保証する。

「新たなサービスであるコネクテッドカーケアトヨタで初めて全車に標準設定する。車の状態を常に見守り、不具合をリアルタイムで検知して、最適なメンテナンスのタイミングを提案する。さらにKINTOファクトリーを通じてクルマの進化にも挑戦していく。記述革新に合わせてソフトウェアやハードウェアをアップデートする。KINTOファクトリーを通して、最新の安全装備などをお客さまが使っているbZ4Xの届ける」と小寺社長は話す。

また、販売店にも気を遣い、bZ4Xをすべて販売店から仕入れ、車検をはじめとしたメンテナンスを販売店にお願いする。このようにトヨタはEVの普及に向け、まずは“三方よし”の精神でビジネスを展開していく。

しかし、2021年は世界のEVの新車販売台数が約460万台と20年の2.2倍に増え、はじめてハイブリッド車(HV)を上回っており、EVが急拡大している。年間5000台という規模では、「トヨタはEVに後ろ向き」とまた言われかねない。



アウトドア派がEV買うなら「bZ4X&ソルテラ」で決まり! プロが試乗して「使える度」に驚いた

BEVに対するネガティブな懸念をしらみつぶしに解消している

 SUVのカテゴリーに属するBEV(バッテリーEV)の「トヨタbZ4X」、「スバル・ソルテラ」の兄弟車は、両社が新規共同開発したBEV専用プラットフォームを採用する。ボディサイズは全長4690×全幅1860×全高1600mm。ホイールベース2850mm。例えば「RAV4」と比較すれば、全長で+95mm、全幅で+20mm、全高は-60mm。ホイールベースが+160mmと、長く、幅広く、しかし全高を抑えたパッケージングだ。

 トヨタBEVの第一弾をSUVとしたのは、もちろんSUVが世界的に今、もっともブレークしているジャンルであることが大きく、またクルマの構造から床下にバッテリーを敷き詰めやすいからでもある。

航続距離は東京~那須を往復できる実質約400km

 では、トヨタbZ4X、スバル・ソルテラはBEVのSUVとして、アウトドアにも適しているのだろうか。答えはもちろん、イ・エ・スである。アウトドアフィールドは自宅から遠方にあるケースがほとんどだが、bZ4X&ソルテラの1充電航続距離はWLTCモードで公称500km程度とされ、開発陣によれば、実走行可能距離はWLTCモードの約80%を目指しているというから、実質約400km。

 つまり、東京からアウトドアフィードが点在する那須高原や、日本有数の避暑地、ドッグフレンドリーリゾートの軽井沢への往復も、あちこち立ち寄らなければ可能である。もちろん、高速道路のSA/PA、現地の充電スポットを利用すれば、さらなる余裕が生まれることになる。

 もちろん、アウトドアフィールド内でエンジンを使用せず、排気ガスもまったく排出しないから、アウトドアのきれいな空気を汚さずに済む。HVやPHV(PHEV)でも起こりうる、エンジン始動による騒音もないのだから、アウトドア全体の環境に優しいことになる。

スバルのAWD技術「X-MODE」で走破性もぬかりなし

 日本のアウトドアフィールドは、アクセス路も構内も道が整備され、激しい悪路に遭遇することはまずないと言っていいが、それでも万一に備えた走破性はSUVとして欠かせない。その点でも、トヨタとスバルの共同開発車だけに抜かりなし。駆動方式は1モーターの前輪駆動=2WD、前後2モーターの四輪駆動=4WDを揃え、最低地上高はSUVとしてかなり本格的な200mmとされていて、走破性にも特化したBEVと言っていいだろう。

 しかもだ。トヨタ×スバルの協業によるメリットとして、スバル自慢のAWD技術のひとつ、「X-MODE」の搭載がある。X-MODEは雪道や泥道といった悪路で空転したブレーキをつまむことで脱出性能を高める機能として定評がある。モードとしてはスバル車でおなじみの2モードを採用し、「SNOW/DIRT」、「DEEPSNOW/MUD」が用意される。

 しかしbZ4X&ソルテラでは、その基本機能に加えて新開発制御の「グリップコントロール」を付加。滑りやすい登坂路や下り坂で、センターコンソール前端にあるX-MODEスイッチ、およびその右隣りの「+-」のスイッチを操作することで、2/4/6/8/10km/hの一定速度を維持してくれる。そのため、アクセル、ブレーキペダル操作なしに、安全な一定速度でステアリング操作に集中できることになる。

冬場のヒーターによるバッテリー消耗問題も対策ずみ

 また、冬のアウトドアフィールドへ向かうドライブシーンでは、BEVの大敵であるヒーター機能が気になるところだが、bZ4X&ソルテラでは「ECOスイッチ」により、シートヒーター、ステアリングヒーター、空調吹き出し温度、風量を自動でコントロール。乗員の周囲のみを省電力で暖める制御を採用するとともに、輻射ヒーターによって無風・無音の遠赤外線暖房まで用意している。これは下肢部分を効率的に温めてくれる機能だ。つまりBEVの大敵、ヒーター暖房によるバッテリーの消費を最小限に抑えてくれるというわけだから、心強い。

ラゲッジはやや小さめだが車中泊も不可能ではない範囲

 アウトドアと言えば、アウトドア用品の積載性も気になるところ。実車での計測では、開口部地上高720mm(開口部段差なし)、フロア奥行き975mm、フロア幅970~1440mm、天井高775~825mm(フロアボード位置による)。床下収納あり。この広さはトヨタRAV4のラゲッジスペースより狭いことになるのだが(同665mm、1020mm、1150~1345mm、805mm/フロアボードの位置による)、これはパッケージングの考え方として、RAV4がラゲッジスペース優先、bZ4X&ソルテラが後席居住性優先……という違いもあるからだと推測できる。

 もっとも、後席使用時のラゲッジスペースのフロア奥行きは975mmでしかないものの、後席を格納すればほぼフラットな拡大フロアが出現。身長によっては車中泊も不可能ではない(格納した後席ヘッドレストを逆付けすれば枕代わりになり、その分ベッド長が伸びる)。

ソーラールーフパネル装着モデルも設定される

 bZ4X&ソルテラのアウトドアでの使い方の注意点としては、やはり、HVやPHV(PHEV)と違い、バッテリーだけが動力源のため、充電設備がある、あるいは近くにあるアウトドアフィールドを選ぶことだ。それならば、bZ4X&ソルテラのアウトドア適性は大きく高まる。

 逆に充電設備まで遠い、あまりにも僻地なアウトドアフィールドへ何も考えずに(充電プランなしに)向かうのは、いかに大容量バッテリーを積んでいても、リスクが大きすぎるとも言える。アウトドア派なら、クリーンエネルギーのソーラー充電ルーフを装着するとより安心かもしれない(1年間で1750km走行分の電気が充電可能/名古屋の日射によるメーカーテスト結果)。



初代ソアラから新型BEV「bZ4X」まで幅広いラインナップ。実はそれだけじゃない最強サブスク「KINTO」でできること

トヨタが発表した初の量産バッテリーEV「bZ4X」が話題を呼んでいる。斬新なデザイン、先進性だけでなく、「KINTOを使ったサブスクのみ」というかつてない販売形式が若い層を中心に注目されているようだ。一方の「KINTO」はといえば、2019年のサービス開始からわずか3年で多彩な事業を展開し始め、クルマを巡るさまざまなライフスタイルを提案してくれそうだ。

なぜbZ4Xはサブスクだけで販売? そこにはKINTOの進化があった
2022年4月に中1日の間を空けて正式発表されたトヨタ bZ4X(ビーズィーフォーエックス・4月12日)とスバル ソルテラ(4月14日)は、兄弟車でありながら販売スタイルが決定的に異なっていた。ソルテラはディーラーで普通のクルマと同じように販売される。だがbZ4Xは個人向けに、トヨタ独自のサブスクリプションサービス「KINTO」でのみの取り扱いとなる。

KINTOは車両価格とともに税金、自動車保険、メンテナンス費までコミコミで「月々いくら」のリース契約だ。すべての契約はWebで完結。「解約金フリープラン」や「初期費用フリープラン」といった、ニーズに合わせたサービス設定もある。

それにしてもなぜにbZ4Xはサブスクだけなのだろうか。トヨタの公式発表によれば、今回のリース販売の目的は大きく分けてふたつ挙げられている。ひとつは「お客様の不安解消」、そしてもうひとつは「カーボンニュートラルへの貢献」だ。

ここで言う「不安」とは電池性能、メンテナンス、残価などBEVに対して抱きがちなデメリットに関するものであり、バッテリーを全数管理することでリビルト、リユース、リサイクルの3つの側面から環境保護に「貢献」する。

充実したサービスを、追加コストを抑えながら受けられる
シンプルに考えればKINTOによるサブスク化は、一般ユーザーが「電気自動車に乗る」ハードルを下げるための実験的施策と言えるかもしれない。

実際、「クルマを所有している気がしない」というデメリットだけ割り切ってしまえば、サブスク化によるメリットは確かに多い。フルメンテナンス付きで、故障修理に関しても広くカバーしてくれるなど、追加コストを抑えながら充実サービスを受けられる安心感はやはり大きい。

さらに、技術革新や経年劣化に合わせてソフトウェア・ハードウェアの機能や最新のデバイスをタイムリーに反映してくれる「KINTO FACTORY」のサービスにも注目したい。ユーザーの手元に渡ってからも、bZ4Xは常に進化を続ける。売りっぱなしではないのだ。

だとすれば、スバルも同じシステムを導入すればよかったのでは? と思われるかもしれないが、残念ながらスバル版「KINTO」は今のところ展開されていない。つまりはトヨタが今回、極めて挑戦的なセールスプログラムを実現することができたのは、「KINTO」の存在感が日に日に増しているからこそ、と言える。

ライフスタイルの多様化までサポートするKINTOの新展開
KINTOは、2019年7月から全国展開を開始した。菅田将暉や二階堂ふみ、矢本悠馬らの自然体な演技でも話題を呼んだ「やっぱクルマいいな」CMやTS CUBIC CARDとのポイント連携といった「応援キャンペーン」の効果もあって、着実に知名度を高めていった。

KINTOの事業展開が興味深いのは、単なる自動車販売の革新だけでなく、自動車を使ったライフスタイルの多様化をサポートする取り組みにも積極的だったことだろう。車中泊、リモートワークといったキーワードを絡めたキャンピングカー旅行のプレゼントキャンペーンのほか、ドライブインシアターと組んでの上映会協賛にもチャレンジしている。

そうした異業種とのコラボレーション活動は、2021年1月には「モビリティマーケット」というオンラインでのサービスプラットフォームに帰結する。体験型プログラムのほか、グルメ・レストランプラン、洗車といった実用性の高いサービスメニューが充実しているのが嬉しいポイントだ。

扱い車種が年々拡大。クルマを進化させる「KINTO FACTORY」も導入
当初は限られた車種のみの展開だったKINTOだが、その扱いバリエーションは年々拡大してきた。2022年4月現在ではレクサス車も含めて44車種が揃う。

さらにKINTOではノーマル車だけでなく、モデリスタ仕様車もラインナップに追加。さらにはアクア、ヤリスの「KINTO ツーリングセレクション」やGRヤリス「モリゾウセレクション」といった、KINTO専用特別仕様車の導入にも力を入れてきた。

今やKINTOを利用すれば、すでに乗っているクルマを最新の状態に進化させる「KINTO FACTORY」のサポートを受けることもできる。購入した後の技術革新に合わせて、最新機能の後付けなどに対応してくれるこのサービスは、「人に寄り添って進化するクルマ」というKINTOのフィロソフィを文字どおり体現するもの、と言えるだろう。

それはまさしく「クルマの楽しい部分を、いいとこどりした感じ」
バーチャルに構築されたプラットフォームの中で、さまざまなコンテンツやサービスへの取り組みが拡大されていくKINTO。そこにはどこか、メタバースにも通じる世界観の広がりを感じさせるものがある。

最近ではアニメとのコラボレーションや、ライブ配信アプリ「17LIVE」と初のコラボレーションを実施。1年間無料でトヨタ車に乗れる、公式アンバサダーオーディションの開催が決定されるなど「新たなターゲット」へのアプローチも積極的だ。

2020年に集められた「KINTOでレクサスを楽しむユーザーの声」のコメントが、その魅力を物語っている。

「クルマの楽しい部分を、いいとこどりした感じ」
「⾃分のペースでワクワクしながら、全部ひとりで決められるのがいい」

フルバッテリーEVという次世代モータリゼーションの浸透、普及とともに、KINTOの「いいとこどり」もまた、ますますフォローアップの範囲を拡大していくハズ。

電気自動車のこれから、だけでなく「カーライフのこれから」もKINTOによって何かが変わる予感がしてきた。

bZ4X専用プラン(最長10年間まで契約可能)
・契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)を保証
・10年のうち5年目以降は、月額を毎年段階的に引き下げ。長く乗れば乗るほどリーズナブルにする一方、5年目以降は中途解約金をゼロとし、お客様のフレキシブルなカーライフを支援
・WEBで契約まで完結可能
・月額利用料には以下の諸経費が含まれる(補助金は月額利用料に別途織り込み)
自動車保険や自動車税、メンテナンス代など/安心安全のコネクティッドサービス(T-Connectの基本サービス、コネクティッドナビ、デジタルキー、クルマの状態を見守りお客様へ安心をお届けするコネクティッドカーケア)の利用にかかる費用
※専用プランの詳細は https:toyota.jp/bz4x/contract/](https:toyota.jp/bz4x/contract/
※月額利用料および契約時の申込金の詳細は、5月2日(月)に発表予定
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Posted at 2022/04/14 21:41:45

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