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2022年07月30日

ザ・ビートルではこういうモンスターは生まれなかったんだっけ?(日本導入が無いだけで本国だとあったのかな…

ザ・ビートルではこういうモンスターは生まれなかったんだっけ?(日本導入が無いだけで本国だとあったのかな… 新車価格895万円のVW「ビートル」が存在した! 限定250台の過激ルックス「ニュービートルRSi」とは

0-100km/h加速は6.5秒

ビートルというのはフォルクスワーゲン(VW)社の礎を築いたモデル(の愛称)であり、その後継モデルも初代をリスペクトしたスタイリングで多くのファンを熱くさせてきました。その2代目として1998年にデビューしたニュービートルには、2001年にRSiと呼ばれるホットモデルが追加設定されていました。今回は、世界で250台限定、日本国内では45台限定で販売されたニュービートルのRSiを振り返ります。

ベース車の直4に対してV6エンジンを搭載

ニュービートルの先代モデルというのはまだ戦時中だった1941年に完成したVWのタイプ1、ドイツ風に言うならテュープ・アインスというのが正式名で、ビートルというのはあくまでも“愛称”でした。しかし、その“愛称”が正式名よりも有名になり、ドイツ(当時は西ドイツ)の国民車=Volks Wagenとして国内のモータリゼーションを発展させるとともに戦後復興を進め、また北米をおもなマーケットとして輸出を拡大し、ドイツの経済発展に寄与してきました。

またクルマ史的にもリヤに空冷のフラット4エンジンを搭載するパッケージングからポルシェが誕生し、356から911へと発展してスポーツカーのアイコンになったのはご存じの通り。それに対してニュービートルは、オリジナルのビートルのスタイリングをオマージュしてはいるものの、4代目のゴルフなどに使用されているA4プラットフォームがベースとなっています。そのため、フロントにエンジンを横向きに搭載して前輪を駆動するなど、パッケージングは正反対。登場した当初は「格好だけ似せた偽物」と揶揄されることもあったようです。

しかしポルシェ博士がタイプ1を開発した当時は、技術的な社会背景として、等速ジョイントなどの関連技術が発達していなかったこともあり、スペース効率を追求するためにはリヤエンジンが唯一の正解でした。もしポルシェ博士が現在の技術的社会背景のなかでタイプ1を開発したなら、おそらく前輪駆動となるはずです。

そんな夢物語はともかく、そう考えるならビートルが前輪駆動のパッケージを採用していたからと言って目くじらを立てることもないでしょう。15cmから20cm近くも全幅が拡幅されたのも、対衝突でレギュレーションが厳しくなっていることを考えるなら、それも致し方ないこと。

オリジナルのビートルからスポーツカーのポルシェが誕生したことは先に触れたとおりですが、そのポルシェをリスペクトし、グループ5のシルエットフォーミュラカーとしてスポーツカーレースで活躍した、ポルシェ935をオマージュしたクルマも存在しています。これはリヤにフラット4エンジンを搭載したオリジナル・ビートルならではの“荒業”です。

フロントエンジンの前輪駆動であるニュービートルでは、こんなモデルを製作するのはとても不可能です。ちなみに、メインテーマからは外れてしまうのですが、先日行われたヴェルナスカ・シルバーフラッグのパドックでは、こんな個体も見かけました。

展示パネルも何もなく、またイタリア語が飛び交うなかでは、稚拙な英語で話しかける勇気はなく、詳細は不明ですが、オリジナルのビートルをベースに改造して仕上げたのは明らか。こんな1930年代のシルエットを再現するには、やはり細身なオリジナル・ビートルに限る、と変に納得させられてしまいました。

それはともかくニュービートルです。前輪駆動のこれをベースにしたホットモデル、となるとエンジンをチューニングしたり、スワップして大排気量のエンジンを搭載するしかありません。

そしてその通り、大排気量エンジンを搭載したモデルとして挙げられるのが今回の主人公、ニュービートルRSiです。その概略を紹介しておくと、パッケージ的には直4エンジンが搭載されていたフロントノーズのエンジンルーム内に、V型6気筒エンジンを横向きに搭載し、4輪駆動のドライブトレインを組み込んでいます。ただしV型6気筒とはいってもバンク角が15度の狭角V6で、シリンダーブロックとヘッドはそれぞれ1個ずつとなっていて、まるで直列4気筒のようにコンパクトに仕上がっています。

可愛らしいボディも逞しさが漂う肉食系に

お菓子のCMで流れる「可愛い顔してハードだよ~」というキャッチコピーがありますが、今回の主人公であるRSiはまさに、可愛らしいボディながら、逞しさが漂う肉食系に変身していました。元来ニュービートルは、曲線と局面を多用したデザインでまとめられていて、基本的には可愛い系のスタイリングです。

RSiも一見しただけでは可愛い系のスタイリングなのですが、よく見るとひと味もふた味も違っています。フロントビューはバンパー下の3連のエアダクトが大型化されていることがひと目で分かりますが、注意深く見ていくとフェンダーの張り出しが、より広げられていることも分かってきます。

サイドに回ると、やはり基本的なシルエットは、丸っこくて可愛らしいニュービートルのそれですが、大きく張り出したサイドステップがただならぬ凄みを演出しています。そしてリヤビュー。これはもうひと目で並のニュービートルでないことが明らかです。

バンパー下のエアアウトレットはレーシングカーのアップスウィーパーを思わせますし、その両サイドに突き出されたテールパイプも存在感は圧倒的です。そしてリヤウインドウの上下に取り付けられたウイング形状のルーフスポイラーと小ぶりなリヤウイング。これでもう決まりです。もちろんドイツ車御三家のVWがリリースしているのだからエアロが見掛け倒し、なんて考えもしないのですが、この見てくれだけでも存在感は十分!

もちろんルックスだけでなくメカニズムも、並じゃありません。狭角V6エンジンは3.2Lの排気量から225psを捻り出していますから、日本国内に導入された2Lのベースモデル(116ps)のじつに倍近い最高出力を発揮していることになり、0-100km/h加速は6.5秒と発表されています。

一方インテリアはカーボンのフレームに鮮やかな赤い本革を張ったレカロ製のフルバケットシートに加えて、カーボンパネルやアルミ削り出しのパーツが多用され、格好良さも半端ないものがあります。ただしパフォーマンスが高められているのに応じてシャシーも強化されているので、結果的に操作系は重く、軟な草食系男子には荷が重いクルマともなっていました。

そのパフォーマンスを反映するかのように、販売価格は895万円と、国内で販売されたVW車のなかでもダントツの最高金額となっていました。全世界で250台限定、日本国内ではわずか45台限定とされていましたが、発売されると早い段階で完売したようです。現在では中古車市場では新車時の半値くらいで売りに出されることもあるようですが、何せタマが少ないので、欲しいと思うなら、見つけたらすぐに対応することをお勧めします。
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Posted at 2022/07/30 09:45:17

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