2022年09月03日
やはりRSといえばナナサンなんだね
ポルシェ 911GT3 RS 新型、名車に敬意の新パッケージ
ポルシェは8月19日、米国で開催された「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」において、新型『911 GT3 RS』の「トリビュートtoカレラRSパッケージ」を初公開した。
◆ホワイトを基調にパイソングリーンのアクセント
トリビュートtoカレラRSパッケージは、新型911 GT3 RSに、米国限定で設定される予定のオプションだ。ポルシェの名車『911 カレラ RS 2.7』(通称:「ナナサン・カレラ」)の 50周年を祝うパッケージオプションになる。
ボディカラーはホワイトを基調に、パイソングリーンのアクセントを添えた。これは、1972~1973年に米国市場に導入された911 カレラ RS 2.7に用意されていたホワイト+グリーンのボディカラーがモチーフだ。
専用デザインのテールライトは、赤色部分をなくして、ホワイト+グリーンのテーマを強調する。大型リアウイングの両端のサイドプレートはホワイトで塗装され、パイソングリーンの「RS」のロゴが入る。パイソングリーンの鍛造アルミホイールには、白いピンストライプが添えられている。
◆フロントフードに大型ラジエーター
新型911 GT3 RSの特長が、センターラジエーターコンセプトだ。このアイデアは、レーシングカーの『911 RSR』に最初に採用された後、『911 GT3 R』へ拡大展開された。新型911 GT3 RSは、3つのラジエーターレイアウトの代わりに、大型のセンターラジエーターをフロントフードに配置した。これにより、両サイドにできたスペースを使用して、アクティブエアロダイナミクスエレメントを統合することが可能になった。
フロントの無段階調節式ウイングエレメントと2分割リアウイングは、他の空力対策との組み合わせで、200km/h走行時に合計409kgのダウンフォースを獲得する。このダウンフォースは、先代の「991.2」世代の2倍、現行の『911 GT3』の3倍に達し、285km/h走行時のダウンフォースは合計860kgに及ぶ。
ポルシェの市販車に初めて、「ドラッグリダクションシステム(DRS)」が装備された。DRSは、サーキットのストレートセクションで空気抵抗を抑えて高速を得るために、特定の作動範囲内においてスイッチを押すだけでウイングをフラットにできる。エアブレーキ機能は、高速走行中の緊急ブレーキ時に作動する。フロントとリアのウイングエレメントが最大に設定され、空力による減速効果を生み出してホイールブレーキを大幅にサポートするという。
◆スワンネックで支持された大型リアウイング
リアには、スワンネックで支持された大型ウイングが付く。このリアウイングは、固定式メインウイングと、油圧調節式アッパーウイングエレメントで構成されている。ポルシェの市販車としては初めて、リアウイングの上端が車両ルーフよりも高く設定された。911 GT3から流用されたリアディフューザーは、わずかに変更されている。
ノーマル、スポーツ、トラックの3つのドライビングモードを備える。トラックモードでは、基本設定を個別に調節することが可能。とくにフロントとリアのリバウンドダンピングとコンプレッションダンピングは、それぞれを複数の段階で調節することができる。
リアディファレンシャルは、モータースポーツ由来の操作・表示コンセプトのステアリングホイールのロータリースイッチによって、迅速かつ直感的に調整できる。4つのロータリースイッチとDRSのスイッチがステアリングホイールに付く。ロータリースイッチを調節すると、インストルメントパネルにグラフィック表示される、としている。
【写真蔵スペシャル】「ナナサン カレラ」オマージュカラーも登場。新型ポルシェ 911 GT3 RSは、まさに「公道走行が可能なレーシングカー」だ
2022年8月18日、ポルシェジャパンはワールドプレミアされたばかりの新型「911 GT3 RS」の予約受注を開始した。北米では1972年式 911 カレラ RS2.7へのオマージュカラーをまとった仕様の実車が発表。現行911シリーズの頂点に立つモデルのディテールを、改めて写真で紹介しよう。
冷却システムや空力性能は「911 GT3 R」からフィードバック
ポルシェにおいて「RS」とはドイツでレン シュポルト、英語ではレーシング スポーツを意味する。そんなRSの名が与えられた911 GT3は、911シリーズの頂点に立つハイパフォーマンスモデルだ。その新型(タイプ992)が発表され、日本でも受注が開始された。
リアに搭載されるパワートレーンは、いまや貴重な自然吸気の4L水平対向6気筒。最高出力は525ps、最大トルクは465Nmを発生し、7速PDK(DCT)と組み合わされて、最高速度は296km/h、0→100km/h加速はわずか3.2秒でこなす。
ル・マン24時間レースでクラス優勝した911 RSRや競技専用車両の911 GT3 Rに採用された、センターラジエターコンセプトが用いられ、フロントセクションには無段階調節式ウイングエレメントを搭載。リアの2分割ウイングや、後述したような他の空力対策との組み合わせで、200km/h走行時のダウンフォースは409kg、285km/hでは860kgに達する。
エクステリアは、スワンネックで支持された大きなリアウイング、フロントセクションのスプリッター、ホイールアーチのベンチレーション、ルーフのフィンなど、多数の機能的なエアロダイナミクス エレメントによって特徴づけられている。そして車両重量を1450kgにおさえるため、ボディパネルの大半やインテリアにCFRPが採用されている。
ハイパフォーマンスモデルとはいえ、911 GT3 RSはナンバープレートを取得して公道走行が可能なモデルだ。インテリアにはブラックレザーやレーステックス(リサイクル繊維を用いたマイクロファイバー素材)、CFRPなどが用いられ、RS特有のスタイルに仕上げられている。
無料オプションのクラブスポーツパッケージでは、スチール製ロールオーバーバーやドライバー用6点式シートベルトが用意される。有料オプションのヴァイザッハパッケージでは、カーボン織り目仕上げのボディパーツや8kg軽量化されるマグネシウム鍛造ホイールなどが用意されている。
日本仕様の車両価格は、税込で3134万円。はたして、何台が日本にやって来るのか。そのパフォーマンスはサーキットでなければ味わうことは不可能だろうが、公道を走る姿でもいいから、見てみたいものだ。
■ポルシェ911 GT3 RS(本国仕様) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4572×1900×1322mm
●ホイールベース:2457mm
●車両重量:1450kg
●エンジン:水平対向6 DOHC
●総排気量:3996cc
●最高出力:386kW(525ps)/8500rpm
●最大トルク:465Nm(47.4kgm)/6300rpm
●トランスミッション:7速DCT(PDK)
●駆動方式:RR
●最高速:296km/h
●0→100km/h加速:3.2秒
●0→200km/h加速:10.6秒
●燃料・タンク容量:プレミアム・64L
●タイヤサイズ:前 275/30ZR20、後 335/30ZR21
●車両価格(税込):3134万円
ポルシェ 911GT3 RS 新型、緑+白は「カレラRS 2.7」へのオマージュ
ポルシェは8月19日、米国で開催された「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」において、新型『911 GT3 RS』の「トリビュートtoカレラRSパッケージ」を初公開した。
トリビュートtoカレラRSパッケージは、新型911 GT3 RSに、米国限定で設定される予定のオプションだ。ポルシェの名車『911 カレラ RS 2.7』(通称:「ナナサン・カレラ」)の 50周年を祝うパッケージオプションになる。
ボディカラーはホワイトを基調に、パイソングリーンのアクセントを添えた。これは、1972~1973年に米国市場に導入された911 カレラ RS 2.7に用意されていたホワイト+グリーンのボディカラーがモチーフだ。
専用デザインのテールライトは、赤色部分をなくして、ホワイト+グリーンのテーマを強調する。大型リアウイングの両端のサイドプレートはホワイトで塗装され、パイソングリーンの「RS」のロゴが入る。パイソングリーン塗装の鍛造アルミホイールには、白いピンストライプが添えられている。
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Posted at
2022/09/03 14:11:02
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