2022年11月05日
自分のマイカーに装着したエアロパーツが仕事しているのかを見たり出来るのは良いよね
一般利用可能な1/1スケールの風洞試験センター誕生へ。「誰でも気軽に風洞実験ができる世の中」目指す
10月17日、コンパクト風洞試験システム『Aero Optim(エアロオプティム)』を手掛ける株式会社日本風洞製作所は、株式会社ニシヤマと協同で静岡県沼津市に『風洞試験センター』を設立することに合意したと発表した。これにより、日本で初めて、一般ユーザーも利用可能な風洞試験施設が設立されることとなった。
モータースポーツ分野のみならず、自動車、自転車(ロードバイク)の試験・開発に欠かせない設備となる風洞装置は、大型・高価・高維持費かつ高い稼働率により、一部の大手メーカーや研究機関等しか使えない高嶺の花の存在と言えた。
そんななか、2016年10月に創業した九州大学発のベンチャー企業の日本風洞製作所は、風洞装置をできるだけ小型・低価格化させ、できるだけ多くの人が気軽に風洞実験できることを目指し、小型ながらある程度整った直進性の高い気流を生み出せることができ、従来型風洞とも相関のある実験結果を得ることができる『Aero Optim』を開発、本年度より販売を開始した。
そんな『Aero Optim』を用いて2023年初頭に設立を予定している『風洞試験センター』には、日本風洞製作所、株式会社ニシヤマ、大和製衡株式会社が共同開発した自動車用測定システム、そして日本風洞製作所開発の自転車用測定システムなどが配備される。これらの製品の購入検討中のユーザーに向けて製品のトライアルを実施するほか、有償で風洞施設利用枠が開放され、一般ユーザーも試験機会を得ることとなる。
日本風洞製作所は「弊社では本施設を通じて、Aero Optimを通じた『風洞の民主化』、『誰でも気軽に風洞実験ができる世の中』を実現し、世界の技術革新に貢献してまいりますので、引き続きご支援の程何卒よろしくお願いいたします」としている。
自動車業界にとっては、試験機会拡大によって製品開発スピードの加速が期待され、また、スポーツカーオーナーにとっては、愛車のエアロパフォーマンスを客観的に評価する絶好の機会を得ることになりそうだ。
■風洞試験センターの概要
設立地:静岡県沼津市
設立時期:2023年初頭を予定
試験設備:
自動車用コンパクト風洞試験システムAero Optim×SLIM BALANCE
自転車用コンパクト風洞試験システム
他、従来型の小型風洞試験装置(校正用風洞、極低騒音風洞等)を随時配備予定
※公式ホームページは開設準備中
日本風洞製作所、一般も使える風洞試験センターを静岡県沼津市に2023年設立
2022年10月17日 発表
■ コンパクト風洞システムを用いた自動車&自転車用風洞試験センター
日本風洞製作所は10月17日、ニシヤマとの協同により、静岡県沼津市にコンパクト風洞試験システム「Aero Optim」シリーズを用いた「風洞試験センター」を設立することで合意に達したと発表した。設立時期は2023年初頭の予定。
風洞試験センターには、自社開発の「自転車用コンパクト風洞試験システム」と、ニシヤマ、大和製衡との共同開発となる「自動車用コンパクト風洞試験システムAero Optim×SLIM BALANCE」を配備。そのほかに、従来型の小型風洞試験装置(校正用風洞、極低騒音風洞など)が随時配備される予定となる。
風洞試験センターでは、購入を検討している顧客のための製品トライアルのほか、一般企業や個人にも有償で利用枠を開放。自動車や自転車業界のメーカーにとっては、製品の試験機会の拡大による、製品開発のさらなる加速への寄与が期待されているとしている。このような、一般も利用できる自動車・自転車用風洞は日本で初めてとなる。
自動車業界では、従来の空力分野だけでなく、熱・冷却、カーデザインなど、さまざまな部門で活用可能。特に近年は、ガソリンから電気へのシフトにより多くの部門で風洞試験のニーズが高まっており、SDGs達成にも役立つとしている。また、スポーツカーオーナーに対しては、愛車のエアロパフォーマンスを客観的に評価する機会を提供し、さらなる走りの追究に貢献するとした。
自転車業界においては、近年ロードバイクで関心が高まっているエアロロードバイクの開発や、各種パーツ、ウエアなどの空力試験が可能。自転車競技選手や愛好家には、従来一部のトッププロに限られていた自転車のセッティングや、最適な乗車フォームの追究の機会を提供できるとした。また、自転車用測定台には、走行抵抗を模擬する負荷装置が内蔵されているため、よりリアルな姿勢保持条件で試験を行うことが可能とのこと。
従来型の風洞装置は大型で高価、高維持費、高い稼働率により、一部の大手メーカーや研究機関などでしか使えないものとなっていた。そこで、日本風洞製作所では独自の技術開発により、この風洞装置を小型・低価格化させ、できるだけ多くの人が気軽に風洞実験を行なえることを目指してAero Optimシリーズを開発。小型ながら、ある程度整った直進性の高い気流を生み出せることが特徴で、従来型風洞とも相関のある空気抵抗や流れの観察ができるとしている。Aero Optimは2022年度より量産モデルが販売されている。
日本初!静岡県沼津市に一般利用できる自動車・自転車用風洞試験サービス「風洞試験センター」開設
コンパクト風洞試験システム「Aero Optim」を手掛ける日本風洞製作所は、株式会社ニシヤマとの協同により、静岡県沼津市に「Aero Optim」シリーズを用いた「風洞試験センター」を設立することで合意に達したと発表した。
本センターには、自転車用測定システム(自社開発)と自動車用測定システム(株式会社ニシヤマ、大和製衡との共同開発)を配備し、購入検討のカスタマーのための製品のトライアルのほか、一般企業や個人に向けても有償で利用枠を開放し、利用できる施設となっている。このような一般でも利用できる自動車・自転車用風洞は日本で初めて※のものとなる。
※2022年10月17日現在、日本風洞製作所調べ。日本国内における風洞試験施設のうち、一般利用ができ、1/1スケールの自動車用風洞および1/1スケールでライダーが搭乗可能な自転車用風洞を具備するもの。
コンパクト風洞試験システム「Aero Optim」とは日本風洞製作所が開発した風洞試験装置だ。装置は整った気流を生み出し、空気抵抗や流れの観察をするために用いられ、乗り物の開発やスポーツ、航空宇宙産業など、流体が関わる多くの分野で活用されている。しかし、従来型の風洞装置は大型・高価・高維持費・高い稼働率により、一部の大手メーカーや研究機関等しか使えない高嶺の花だった。
日本風洞製作所は独自の技術開発により、この風洞装置をできるだけ小型・低価格化させ、できるだけ多くの人が気軽に風洞実験ができることを目指して「Aero Optim」シリーズを開発。本年度より量産モデルの販売に着手した。小型ながら、ある程度整った直進性の高い気流を生み出せることが特徴で、従来型風洞とも相関のある実験結果を得ることができる。
本センターによって、自動車や自転車業界のメーカーにとっては、製品の試験機会の拡大による製品開発のさらなる加速に寄与することが期待がされる。自動車業界では、従来の空力分野だけでなく、熱・冷却、カーデザインなど、さまざまな部門で風洞試験システムは活用されている。特に近年は、ガソリンから電気へのシフトにより多くの部門で風洞試験のニーズが高まっており、SDGs達成にも一役買うことができるだろう。スポーツカー愛好家にとっても、愛車のエアロパフォーマンスを客観的に評価する機会を提供し、さらなる走りの追究に貢献する。
自転車業界においては、近年ロードバイクで関心が高まっているエアロロードバイクの開発や、各種パーツ、ウェアなどの空力試験を行うことができる。自転車競技選手の皆様や愛好家には、従来一部のトッププロに限られていた、自転車のセッティングや最適な乗車フォームの追究の機会をご提供することが可能だ。また自転車用測定台には、走行抵抗を模擬する負荷装置が内蔵されているため、よりリアルな姿勢保持条件で試験をすることができる。
■株式会社ニシヤマ 代表取締役社長 西山正晃氏 コメント
「弊社ではこれまでも、日本風洞製作所様が開発したコンパクト風洞に大きな可能性を感じ、国内外での営業活動や出資という形でご支援させていただいて参りました。この度、風洞試験センターによる体験を通じたAero Optimの魅力発信や、「風洞の民主化」という企業理念の実現を図りたいというローン社長の強い思いに共感し、ご支援させていただくことにしました。今後とも、施設の有効活用、利用促進に向け、全力でお手伝いさせていただきます」
■日本風洞製作所 代表取締役 ローンジョシュア氏 コメント
「皆様、大変おまたせいたしました。今まで、多くのお客様にAero Optimをご紹介させていただく中で、特に一般のお客様から「ぜひ使ってみたい」とのお声を頂戴しておりましたが、この度ニシヤマ様の多大なるご協力・ご支援の下、ようやくその声にお応えすることができ、非常に嬉しく思っております。本施設の実現により、弊社は理念である「風洞の民主化」にまた一歩近づくことができました。多くの皆様にご利用いただき、風洞実験の有効性を実感していただければ何よりです」
■風洞試験センター 概要
設立地:静岡県沼津市
設立時期:2023年初頭を予定
試験設備
自動車用コンパクト風洞試験システムAero Optim×SLIM BALANCE
自転車用コンパクト風洞試験システム
他、従来型の小型風洞試験装置(校正用風洞、極低騒音風洞等)を随時配備予定
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Posted at
2022/11/05 22:45:45
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