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2023年03月08日

社長が変わることで立て直しが出来るだろうか…

社長が変わることで立て直しが出来るだろうか… スバルの「水平対向エンジン」は永遠に不滅? 新社長が言及!? “スバルらしさ”今後どうなる?

■新社長にエンジニア出身の大崎篤氏が就任

スバルは2023年3月3日、東京都内で記者会見を開き、4月1日付で組織改正を行うと発表。あわせて、3月3日の取締役会で新しい役員人事を内定し、6月開催予定の第92期株主総会の議案とすることを明らかにしました。

そのなかで、社長の中村知美氏は会長になり、専務取締役の大崎篤氏が新しい社長に就任する見込みとなりました。

これからのスバル車はどうなっていくのでしょうか。世の中の流れに任せて、これから一気にEVシフトが進んでしまうのか、そうなったらスバル独自の水平対向エンジンは消えてしまうのでしょうか。

今回5年ぶりの社長交代となりますが、タイミングとしては、中村氏が社長に就任した2018年に新中期経営ビジョン「STEP」を公表しており、それに沿った形でスバルはさまざまな試みを進めてきました。

また、2018年11月には完成検査での不正が発覚し、大きく報道されたことを覚えている人も少なくないでしょう。その後、スバルを愛するユーザーのために、スバルとしては信頼回復に向けて、社内風土改革を地道に続けてきています。

モデルを見れば、2016年登場の5代目「インプレッサ」から採用されたSGP(スバルグローバルプラットフォーム)がスバル車の走りの質感を一気に高め、その流れが各モデルの進化に結びついてきました。

例えば、2代目「レヴォーグ」では「超革新」と銘打ち、次世代アイサイト+アイサイトX搭載も含めてユーザーから高い評価を受け、見事2020-2021年日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

また、トヨタとの関係強化も図ってきました。

一例として、2019年6月に、EV専用プラットフォームとSUV型EVの共同開発を発表。それが現在のスバル「ソルテラ」とトヨタ「bZ4X」です。

さらに、トヨタからスバルへの出資比率を上げ、またスバルもトヨタの株式を取得することで、スバルはEVやコネクテッドなど、1社では投資効果を見出しにくい領域でトヨタと連携するための体制が整ったといえます。

このようなスバルとしての経営判断の背景にあるのは、もはや言い古されたような印象すらある「100年に一度の自動車産業大変革」という、自動車メーカーが直面している厳しい現実です。

技術的には、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリングなどの新サービス、電動化)が多面的に融合することで、自動車産業とIT産業との関係が深まったり、テスラを筆頭とする新興勢力がグローバルで躍進していることは、皆さんご承じのところでしょう。

直近では、電動化について欧州連合(EU)の政治主導による欧州グリーンディール政策が大きな影響を及ぼしており、その余波はスバルの主戦場であるアメリカを直撃しています。

さらに、アメリカでは対中政策の一環ともいわれている、IRA(インフレ抑制法)を強化する動きが高まっており、例えばEV関連の部品調達について、スバルを含めて自動車メーカー各社は頭を悩ませているところです。

そこに、長引く半導体不足が重なっている状況で、今回の会見でも中村氏と大崎氏は「先行きを見通すことがとても難しい」と、アメリカを含めたグローバルの市場動向を表現しています。

そのうえで、大崎氏はこれからのスバルにとってもっとも重要なことは「柔軟性と拡張性」だと表現しました。

国や地域での規制がどのような方向になっても、小回りが効くフレキシブルな組織体系や開発・量産体制を敷きながら、タイミングを見て一気に規模を拡張するという考え方です。

■水平対向エンジンはどうなる?

こうしたなかで、スバルという企業にとって、スバルユーザーにとって、そしてこれからスバルユーザーになるかもしれない人にとってもっとも重要なことは、スバル車に「スバルらしさ」をどう感じ続けることができるかということではないでしょうか。

この点について、筆者(桃田健史)は今回の会見で、中村氏と大崎氏のそれぞれに質問しました。

これに対して中村氏は「スバルらしさとは、お客さまに共感していただける価値。水平対向エンジン、シンメトリカルAWD、アイサイトなど、スバル車の機能だけではなく、クルマへの安心感、安全、愉しさという部分が、お客さまのスバル車に対する見方として価値として認めていただき、(スバル側とユーザー側の双方でその価値を)消化していった」という解釈を示しました。

さらに「スバルは、お客さまの心のなかで情緒的な価値がある」ともいいます。こうした「スバルらしさ」は、たとえ電動化の時代となっても維持することは十分可能だという認識です。

中村氏の回答を受ける形で大崎氏は「これからのカーボンニュートラル時代に(スバルらしさを感じる)安心と愉しさを実現するデバイスがどうあるべきか、いま(各方面と)突き詰めて考えているところ」として、「必ず答えがあると思っている」と前向きに回答しました。

また、大崎氏はスバル入社後、最初の10年間は三鷹市内の事業所でエンジンとトランスミッションの設計に携わっていたといいます。

「個人的には、水平対向エンジンへの想い入れは強いので、なんらかの形で、次の時代でも(水平対向エンジンを)上手く活かせる答えがあればうれしいなと思う」とコメントし、カーボンニュートラル燃料を使った量産型の次世代水平対向エンジン実現に向けた含みを持たせました。

※ ※ ※

スバルは2022年から、スーパー耐久シリーズのST-Qクラスでカーボンニュートラル燃料を使う「BRZ」でレース参戦しており、2023年も引き続きシリーズ参戦します。

また、電動化については、自社工場でのEV製造や、トヨタと連携して量産型ストロングハイブリッド車の開発を進めていることも、今回の会見で改めて説明しています。

電動化や、水平対向エンジンの将来構想などを含めた詳しい技術ロードマップについては、近いうちの公表が見込まれる新たな中期経営ビジョンのなかで示される予定です。

新しい経営陣となるスバルの門出を祝うとともに、「スバルらしさ」の新たなる姿がどのように実現されるのか期待が高まります。


スバル 新社長に技術系出身の大崎篤氏就任へ

スバルは2023年3月3日、取締役会を開催し中村知美社長に代わる新社長として大崎篤氏が選任された。6月に開催予定の定時株主総会とその後の取締役会で正式に社長に就任する。

新社長に就任する大崎篤氏(現取締役専務執行役員・製造本部長)なお、これまでの中村社長は取締役会長に就任する。中村氏とその前職の吉永泰之氏は営業職、経営企画部を経て社長に就任しているが、新社長となる大崎氏は東京農工大学大学院・工学研究科出身で、商品企画、技術本部、品質保証本部、製造本部を渡り歩き、スバルとしては久しぶりの技術系出身の社長となる。

大崎氏は2016年に執行役員、2018年に常務執行役員、2019年に専務執行役員、2021年からは取締役専務執行役員・製造本部長を歴任。2017年に発覚し、翌年拡大した完成車検査における無資格員検査、燃費検査と排ガス検査でデータ書き換え問題などに対応し、投資が行なわれず老朽化していた生産体制、完成車検査体制の再構築に取り組んだ実績がある。

取締役会長に就任する中村知美現社長電動化技術の方向性、日本でEVを生産しアメリカに輸出するとしても新たにアメリカで施行されるIRA法(車体組み立て、バッテリー生産の現地化と中国産の素材の排除で初めてEV補助金が受けられるという国内重視の法律)の高いハードルなど、目前に迫る課題に挑むことになる。

こうした課題に向けて、大崎新社長は2023年夏にも新たな中期経営計画を発表するとしている。

またスバルは4月1日から組織変更により、技術本部から新たにCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)室を独立させ、実務から距離をおいた環境で、より経営に近い立場で技術戦略の構築、製造・調達をはじめとするモノづくり全般の戦略企画を行なうことになった。

CTO室長は藤貫哲郎専務執行役員で、CTO、技術本部、技術研究所を統括する職務を担当する。藤貫哲郎CTOは、シャシー性能開発、研究実験センター長などを歴任した経歴を持っている。




スバル新社長に大崎 篤氏が内定。過去に軽・コンパクトカーの開発責任者として取りまとめを担当


スバルは2023年3月3日、新社長に取締役専務執行役員 製造本部長を務める大崎 篤氏が内定したと発表した。現在、代表取締役社長CEO(最高経営責任者)を務める中村知美氏は取締役会長に就任する。

新たに代表取締役社長 CEOに就く大崎氏は、東京都出身、1962年生まれの60歳。1988年に富士重工業に入社。2007年にスバル商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャーとなり、2011年にスバル技術本部 技術管理部長、2013年にはスバル品質保証本部 品質保証部長に。2016年に執行役員、2018年に常務執行役員、2019年には専務執行役員に就任。2021年には現職の取締役専務執行役員 製造本部長になった。

なお、社長就任は2023年6月開催予定の第92期定時株主総会および株主総会終了後の取締役会を経て正式に決定される。

さて、本誌では、過去に大崎氏を取材したことがあり、12年前の2011年8月号のドライバー誌で記事展開を行っている。当時、大崎氏はスバル商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャーで、ステラやトレジア、ルクラ、プレオ、ディアスワゴンなどOEM系モデルの取りまとめを担当していた。スバルは軽自動車の自社生産をやめ、トヨタやダイハツからのOEM供給を受けて発売を始めた時期。そんな難しい時期にリーダーシップを発揮したのが大崎氏だった。OEMモデルであってもスバルの商品としてポリシーを貫いたのである。当時の記事を以下でご紹介したい。

※以下は、2011年8月号「ドライバー」の記事より

◇◇◇

■足まわり専用セッティングの衝撃

スバルと言えば、「えっ、ここまで変えちゃううの!?」と驚くくらいの改良の規模や差別化で、クルマ好きをうならせる。OEM車になればこだわりも薄れてしまうのだろうか?

自社生産最後の軽乗用車となったハイトワゴン「ステラ」が2011年5月24日、ダイハツ「ムーヴ」のOEM供給を受けてフルモデルチェンジした。

ポイントは、ベースとなったムーヴの開発の初期段階からスバルも企画に参画している点だ。スバル側でステラ開発の取りまとめを行った大崎 篤氏は「開発の比較的早い段階から、エクステリアの差別化やスバルらしい安心で楽しい走りにつながるような装備仕様にしたい、ぜひスバルの考え方に沿ってやりたい、とダイハツさんと丹念に交渉を重ねてきました」と語る。早い段階から加わることで、差別化の幅をより広げられたのだ。

その代表例がフロントスタビライザー(以下スタビ)の全車標準装備だ。もともとムーヴはスポーティなカスタム系にはスタビが付くが、標準系では設定がない。(中略)スタビの径もいろいろ変えて試してみたが、カスタム系で使っている19mm径のものが非常にバランスがよかったので装着したという。スタビの装着に伴い、バネやダンパーは専用セッティングにしている。スタビを付けた標準系こそ、じつはスバル入魂のモデルと言える。

また、スバル専用グレード「カスタムRリミテッドS」の設定もニュースだ。ムーヴカスタムのNA系は14インチタイヤを履くが、カスタム系で極端にスポーティなモデルを造りたいということで、ムーヴカスタムRS(スバルには未設定のターボ系)4WDの15インチタイヤとホイールを組み合わせた。インチアップによる走りの効果とスタイリッシュな外観の両立をねらったモデルだ。

(中略)こうしたスバルの要望について、供給するダイハツ側は熱心に受け止めてくれたという。(中略)

スバルは2010年秋にこれからのスバルの歩むべき方向性として“コンフィデンス・イン・モーション”というブランドタグを打ち出した。安心と走る楽しさを追求していこうというスバルの基本思想を示したものだ。「この思想に沿ってクルマ造りをやっていくなかで、OEMの商品についても基本は外せないと思っているんです」(大崎氏)。OEM車であってもスバルのポリシーを貫く。その陰にはパートナーであるダイハツの惜しみない協力もあったことも特筆すべきだろう。OEM車になってもスバルの心意気は失われていない。

◇◇◇

当時の取材時には、大崎氏の回答のレスポンスの速さと取材者に対する心遣い、明るさ、人柄のよさが印象に残っている。軽自動車の自社生産終了という難しい局面で、他社と緊密にコミュニケーションを図り、熱意をもって企画をまとめあげたのである。今後、社長として新たな経営ビジョンを策定し、その実現に向けて取り組むということで、ぜひリーダーシップを発揮してほしいと思う。

〈文=ドライバーWeb編集部〉



スバル新社長、大崎篤専務が昇格…中村知美社長は会長に

SUBARU(スバル)は、3月3日開催の取締役会にて、大崎篤取締役専務執行役員を新社長とする役員人事を内定した。

新社長に内定した大崎篤氏は東京都出身の60歳。1988年4月、富士重工業(現スバル)に入社。商品企画本部のプロジェクトゼネラルマネージャーや技術管理部長、品質保証部長を歴任し、2021年より製造本部長を務めている。なお、中村知美社長は、代表権を持たない会長職に就く。

今回の社長人事は、中期経営ビジョン「STEP」の取り組み5年間の区切りとともに、自動車業界を取り巻く大変革期への適応を加速させるため、新たな体制に移行することを目的としたもの。今後新体制にて新たなビジョンを策定し、その実現に向けて取り組んでいく。

なお、本件は6月開催予定の第92期定時株主総会および株主総会終了後の取締役会を経て、正式に決定される予定だ。



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Posted at 2023/03/08 23:52:47

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