2021年02月20日
新型ポルシェ911GT3の全貌を発表! 驚異のパフォーマンスとは?
2月16日、ポルシェは、新型「911GT3」を発表した。メーカーが「これまで以上にモータースポーツへ近づいた」と、うたう新型の全貌をリポート。
最高速度320km/h
ポルシェ911の超高性能ヴァージョンである「GT3」は、1999年、当時の996型をもとに開発され、登場した。新型は、初代からかぞえ第4世代になる。
搭載するエンジンは3996cc水平対向6気筒ガソリン自然吸気で最高出力510ps/8400rpm、最大トルク470Nm/6100rpm。レヴリミットは9000rpmだ。
標準の911カレラが搭載する2981cc水平対向6気筒DOHCガソリンツインターボ(385ps/6500rpm、450Nm/1950~5000rpm)にくらべ、最高出力はプラス125ps、最大トルクはプラス20Nmである。
組み合わされるトランスミッションは自動ブリッピング機能を搭載した6MTと、デュアルクラッチタイプの7速AT(PDK:ポルシェ・ドッペル・クップルング)から選べる。
最高速度は6MTモデルで320km/h(7ATは318km/h)に達する。これは、先代の991型GT3の軽量モデル「RS」より速い。0~100km/hの加速タイムは、7ATが3.4秒で6MTが3.9秒という俊足を誇る。全長20.8kmのサーキット「ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェ」(ドイツ)での走行タイムは6分59秒927で、先代より17秒以上縮まったという。
GT3専用パーツを多数装備
ボディは全長×全幅×全高=4573×1852×1279mmで、先代(全長×全幅×全高=4545×1852×1269mm)より全長がプラス28mm、全高がプラス10mmになったものの、車両重量はほぼ変わらず、PDKモデルで1435kgとされる。
軽量化のためボンネットやリアウィング、リアスポイラーなどにカーボンファイバーを使い、アルミホイールは鍛造。新しいスポーツ・エキゾースト・システムは、先代より10kg以上軽くなったという。
ブレーキは前後いずれもアルミニウム製モノブロックキャリパーを採用、フロントが直径408mmの対向6ピストン式で、リアが直径380mmの対向4ピストン式。前後異径のタイヤは、フロントが255/35ZR20 でリアが315/30ZR21だ。段差などを乗り越えるときに便利なフロントリフトアップ機構も搭載する。
後輪操舵システムの「リア・アクスル・ステアリング」も採用された。状況に応じ、最大で2°後輪が動くことで、高速域では走行安定性が向上し、低速域では小回り性能が向上するという。
内外装にはGT3専用パーツを多数装着する。外装には専用デザインのリアスポイラーやブラックのアルミホイールなどを装備。内装にはカーボンファイバーを一部に使った専用デザインのバケットシートや、GT3オリジナルの表示パターンを持つメーターなどによって、標準モデルと差別化する。
新型911GT3の日本導入時期などは今後明らかになる。
文・稲垣邦康(GQ)
ポルシェ新型「911 GT3」世界初公開! ニュルで7分切り! 速さの秘密に迫る
■ポルシェのなかのポルシェ、それが「911 GT3」だ
2018年に登場した第8世代のポルシェ992型「911」に、ハイパフォーマンス仕様の「911 GT3」がラインナップされた。
ロードゴーイングスポーツカーである911 GT3の歴史は、1999年に発売された996型「911 GT3」から始まった。もともとはポルシェカップをはじめとするレース向けに生産されたのだが、あまりにも人気が高くなり、カタログモデル化されたという経緯がある。
996型911 GT3は、最高出力360psながら最高速度は302km/hを誇り、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで7分56.3秒をマークした伝説的なモデルである。このときステアリングを握ったのは、WRCドライバーズチャンピオンでもあり、ポルシェのテストドライバーも務めていたヴァルター・ロールで、市販モデルで8分を切ったのは、この初代911 GT3が初めてであった。
では、最新型の911 GT3のタイムを見てみよう。これまでのベンチマークとなっている20.6kmのショートコースを6分55秒2、そしてフルラップとなる20.832kmのコースも7分を切った6分59秒927をマーク。ドライバーは、開発ドライバーであるラース・カーンだ。このタイムは先代モデルよりも17秒以上速いタイムとなる。ノルトシュライフェで結果を残すことは、911 GT3の宿命ともいえるが、見事にそれを果たした。
この新型911 GT3の速さの秘密はどこにあるだろうか。新型911 GT3は、これまで同様、ポルシェモータースポーツとの緊密な協力のもと開発がおこなわれている。ダブルウィッシュボーンのフロントアクスル、スワンネックのリアウイングをはじめとする洗練されたエアロダイナミクスは、GTレースカーとして成功を収めた「911 RSR」に由来している。
さらに、4リッター水平対向6気筒エンジンは、耐久レースでテストされた「911 GT3 R」の駆動系がベースとなっており、新型「911 GT3カップ」にもほぼそのまま採用されているものである。最高出力・最大トルクは、先代モデルより10ps・10Nmアップの510ps・470Nmを発揮する。
ボディはよりワイドになり、ホイールもさらに大口径化、追加の最新テクノロジーを搭載したにも関わらず、車両重量は先代モデルと同等に抑えられた。
こうした結果、最高速度は320km/h(PDKは318km/h)に達し、先代の「911 GT3 RS」よりもさらに速くなった。0-100km/h加速は3.9秒(PDKは3.4秒)である。ちなみに、トランスミッションは、6速MTと7速PDKから選ぶことが可能だ。
自然吸気エンジンで後輪駆動の911 GT3は、数あるポルシェ911のラインナップのなかでもっともハードコアモデルであるだけに、熱狂的なエンスージアストに支持されている。日本での発売時期や車両価格はまだ公表されていないが、いまから待ち遠しい1台だ。
●Porsche 911 GT3
ポルシェ911 GT3( )内はPDK
・全長:4573mm
・全幅:1852mm
・全高:1279mm
・ホイールベース:2457mm
・車両重量:1418kg(1435kg)
・エンジン形式:水平対向6気筒
・排気量:3996cc
・エンジン配置:リア縦置き
・駆動方式:後輪駆動
・変速機:6速MT(7速PDK)
・最高出力:510ps/8400rpm
・最大トルク:470Nm/6100rpm
・0-100km/h:3.9秒(3.4秒)
・0-160km/h:7.9秒(7.0秒)
・0-200km/h:77.9秒(10.8秒)
・最高速度:320km/h(318km/h)
・公称燃費(NEDC):7.5km/L(8.1km/L)
・ラゲッジ容量:132L
・燃料タンク容量:64L[90L:オプション]
・サスペンション:(前)ダブルウィッシュボーン式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)6ピストン、Φ408mmベンチレーテッド・ディスク、(後)4ピストン、Φ380mmベンチレーテッド・ディスク
・タイヤ:(前)255/35ZR20、(後)315/30ZR21
・ホイール:(前)9.5Jx20、(後)12.0Jx21
新型ポルシェ911 GT3、ワールドプレミア! 992型に進化したGT3はニュルの北コースで7分切りを達成
Porsche 911 GT3
ポルシェ911 GT3
ニュル北コースで7分切りを達成
ポルシェは2021年2月16日、新型「911 GT3」を世界初公開した。最新の992型をベースとしたGT3は、従来比+10psの4.0リッター水平対向6気筒NA(自然吸気)ユニットをリヤアクスル後方に搭載し、6速MTもしくは7速PDKを介して後輪を駆動する。
新型GT3は0-100km/h加速3.4秒、最高速度320km/h(PDK=318km/h)を公称値に掲げる。開発の最終フェーズで行ったタイムアタックでは、ニュルブルクリンクのノルトシュライフェ(全長20.8kmコース)で6分59秒927を記録。先代のタイムを17秒以上も上回る数字を叩き出した。
伝統的な20.6kmコースにおける新型GT3の記録は6分55秒2。ちなみに、996型で登場した初代911 GT3は、1999年にヴァルター・ロールのドライブにより“公道スポーツカー初の8分切り”となる7分56秒3(20.6kmコース)を計測していた。
自然吸気フラット6は10psアップ
996型で初導入したGT3シリーズがついに5代目へと進化した。搭載する自然吸気フラットシックスは、耐久レースで酷使されながら信頼性を鍛え上げてきた911 GT3 Rのユニットがベース。最高出力510ps/8400rpm、最大トルク470Nm/6100rpmは、それぞれ従来比で10ps/10Nmアップ。9000rpmの最高回転数は従来と同様だ。厳しい排ガス/環境規制に対応し、2基のガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)を搭載してもなお、これまでを上回る性能数値を達成している。
ポルシェは新型911 GT3を「closer to motor sport than ever(これまで以上にモータースポーツに近づけた)」と主張。ポルシェ・モータースポーツチームと密に連携し、多くのレーシング技術を新型GT3へ投入している。フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン形式とし、5アーム式のリヤアクスルにはロワ側ウィッシュボーンにボールジョイントを追加、高負荷時における正確性を向上した。また、全車に後輪操舵システムを搭載しており、車速に応じて同位相/逆位相へ最大2度操舵する。
レースカー同様のスワンネック型ウイング
リヤには911 RSR譲りのスワンネック型リヤウイングや専用のディフューザーを装着。デフォルトの状態でダウンフォース量が従来比50%増しとなり、サーキット専用のセッティングにすれば200km/hで最大150%増となるという。
ブレーキは従来の380mmよりも大きな408mm径ディスクをフロントへ装着。サイズに反比例し、重量は17%軽量化しているという。また、ホイールは回転質量を軽減するセンターロック式とした。さらに、公道も走れるサーキット用タイヤ「ミシュラン パイロット スポーツ カップ 2 R」をオプションとして初めて設定している。
すべてのガラスが軽量仕様
ワイドボディ化し、先進デバイスや環境対応に必要なコンポーネント類を搭載する必要があった新型GT3だけに、軽量化施策にも一切の抜かりはない。フロントのボンネットはCFRP製とし、すべてのガラスは軽量仕様に変更。それぞれ10kgのダイエットに寄与するスポーツエキゾーストシステムと、LiFePO4スターターバッテリーも採用している。
さらに、後部座席を外し、ホイールやブレーキディスクの重量も最適化することで、車重を従来型と同等レベルに抑え込むことに成功(6速MTモデル=1418kg、7速PDKモデル=1435kg)。6速MT仕様のパワーウェイトレシオは2.8kg/psと、レースカーに匹敵する数値を実現している。
史上最高のバランスを実現した市販車
インストゥルメントパネルには、サーキット走行を前提とした“トラックスクリーン”を採用。ボタンひとつで表示情報を必要なものだけに絞りこむことができる。タイヤ空気圧や油圧、油温、燃料レベル、水温表示などに加えて、シフトタイミングライトも備えている。さらに、ロールケージや6点式ハーネス、消火器、バッテリーカットオフスイッチなどをセットにした「クラブスポーツパッケージ」も用意した。
“ポルシェ大使”であるヨルグ・ベルクマイスター曰く「バランスという点で、新しい911 GT3はこれまで運転したクルマの中でベストな市販車」と語り、さらに続けた。
「性能数値自体は従来型から大幅な変化はないものの、速さは格段に増している。これは、コーナリング性能がてきめんに向上していることの証明です。常に反応を予測しやすく、一定のパフォーマンスをいつもキープすることができるんです。(ニュルブルクリンクの)北コースでの私の記録は各ラップのバラツキがほとんどなく、0.8秒以内に収まっていましたよ」
【SPECIFICATIONS】
ポルシェ911 GT3(6速MT)
ボディサイズ:全長4573 全幅1852 全高1279mm
ホイールベース:2457mm
トレッド:前1601 後1553mm
車両重量:1418kg
エンジンタイプ:水平対向6気筒DOHC
総排気量:3996cc
ボア×ストローク:102.0×81.5mm
最高出力:375kW(510ps)/8400rpm
最大トルク:470Nm/6100rpm
トランスミッション:6速MT
駆動方式:RWD
サスペンション:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール(リム幅):前255/35ZR20(9.5J) 後315/30ZR21(12J)
0-100km/h加速:3.9秒
最高速度:320km/h
ポルシェ 911 GT3(7速PDK)
ボディサイズ:全長4573 全幅1852 全高1279mm
ホイールベース:2457mm
トレッド:前1601 後1553mm
車両重量:1435kg
エンジンタイプ:水平対向6気筒DOHC
総排気量:3996cc
ボア×ストローク:102.0×81.5mm
最高出力:375kW(510ps)/8400rpm
最大トルク:470Nm/6100rpm
トランスミッション:7速PDK
駆動方式:RWD
サスペンション:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール(リム幅):前255/35ZR20(9.5J) 後315/30ZR21(12J)
0-100km/h加速:3.4秒
【問い合わせ】
ポルシェ コンタクト
TEL 0120-846-911
510psを発生する4リットル自然吸気フラット6エンジンを搭載した新型ポルシェ911 GT3が本国デビュー
第8世代のポルシェ911(992)にハイパフォーマンスバージョンの「GT3」が登場。最高出力510psを発生する4リットル自然吸気フラット6エンジンに、フロント・ダブルウィッシュボーンサスペンションを新採用
独ポルシェAGは2021年2月16日(現地時間)、第8世代のポルシェ911(992)のハイパフォーマンスモデルに位置する新型「GT3」を発表した。
1999年に登場した996型911のGT3から数えて4代目となる新型GT3は、パワーユニットに自然吸気で専用セッティングの3996cc水平対向6気筒DOHCエンジンを搭載する。吸気系には6バレルのスロットルバルブを組み込み、一方で排気系のスポーツエキゾーストシステムは2基のパティキュレートフィルターを内蔵しながら従来よりも軽量化。最高出力は先代比で10psアップの510ps/8400rpm、最大トルクは同10Nmアップの470Nm/6100rpmを発生し、レブリミットは9000rpmに設定した。組み合わせるトランスミッションはデュアルクラッチタイプの7速AT(7速PDK)のほか、オートブリッピング機能を配した6速MTを採用して後輪を駆動。性能面では、7速PDKモデルが0→100km/h加速3.4秒、最高速度318km/h、6速MTモデルが同3.9秒、320km/hを実現した。
シャシー面については、フロントアクスルにレーシングカーの911 RSR用をベースとするダブルウィッシュボーン式サスペンションを、市販911として初採用したことが特徴。また、リアアクスルは標準911と同形式のマルチリンク式ながらロアウイッシュボーンにボールジョイントを組み込み、路面追従性をいっそう高めている。さらに、走行状況に即して後輪が最大で2度動く後輪操舵システムのリアアクスルステアリングも装備。シューズには前後異径サイズ(前9.5J×20/後12.0J×21)のセンターロック式鍛造アロイホイールと前255/35ZR20/後315/30ZR21タイヤを装着し、制動機構にはアルミニウム製モノブロックキャリパーを配した前Φ408mmディスク+対向6ピストン/後Φ380mmディスク+対向4ピストンを採用した。
エクステリアに関しては、フロントフードやリアウイングなどをカーボンファーバー(CFRP)材で、ウィンドウを軽量ガラスで仕立てたうえで、軽量ステンレススチール製スポーツエキゾーストシステムや軽量スターターバッテリーなどを装着し、効果的なライトウェイト化を達成。エアロダイナミクス性能も徹底追求し、前後ディフューザーや各スポイラー、スワンネックマウントのリアウイング、フルクラッド化したアンダーボディなどを採用して、最大ダウンフォース量を先代モデル比で50%アップさせた。
内包するインテリアは、新機能のトラックスクリーンを配した専用グラフィックエレメントのメーターパネルやカーボンファイバー骨格のバケットシートなどを導入したことがトピック。また、専用の認定ロールケージや6点式シートベルト、バッテリーディスコネクトスイッチなどで構成するサーキット走行向けの「クラブスポーツパッケージ」をオプションで設定している。
新型911 GT3は、早々にドイツ・ニュルブルクリンク北コース“ノルドシュライフェ”においてタイムアタックを敢行。全長20.8kmのコースを先代モデルより17秒以上速い6分59秒927のタイムで駆け抜けたという。
なお、新型911 GT3の日本への導入時期や車両価格などについては、本年4月ごろにアナウンスされる予定である。
ポルシェ 911 GT3 新型発表…レース技術採用、ダウンフォース強化、軽量化
ポルシェは2月16日、ポルシェ『911 GT3』を発表した。「911」の7番目のモデルは、すべてのポルシェがそうであるように、モータースポーツ部門との密接な協力関係によって開発された。「効率的で感動的、精密で高性能、サーキットと日常ユースのいずれにも完璧にマッチする」とメーカーでは自負する。
◆公道を走れるレーシングカー、と言うけれど
純粋なレース技術を量産車に移植するにあたっては、従来モデルのどれよりも“本気度”が高いのが新型911 GT3だろう。
フロントアクスル・レイアウトにダブルウィッシュボーンを採用、スワンネック・リアウィングやディフューザーといった空力デバイスは、GTレースカーの「911RSR」譲りだ。375kW(510PS)を発生する自然給気4リットル6気筒ボクサーエンジンは、「911 GT3R」によって耐久レースで鍛えられたエンジンをベースにしている。先代911 GT3と比べて出力は10PSのアップ。トルクは740Nmで、10Nm強化された。
新型911 GT3の“強み”は、これらの特徴の総和にある。トランスミッションは純粋にドライビング体験を楽しむための6速MT、後輪駆動だ。最高速度は320km/hで、従来の「911 GT3RS」を上回る。0-100km/h加速は3.4秒、0-200km/h加速は11.9秒だ。7速オートマチックPDKも用意されており、最高速度は318km/h、0-100km/h加速はMT仕様と同じ3.4秒、0-200km/h加速は10.8秒という数字だ。
◆空力特性と軽量化はここまで!
空力特性には前述の通りモーターレーシングでの経験が生かされ、前面抵抗を増やさずにダウンフォースを増大させた。旧型比50%のプラス。ウィングやディフューザーの位置をパフォーマンス・ポジションに設定すると高速コーナリングの速度が増す。200km/h走行時のダウンフォースは標準仕様の150%となり、これはサーキット向けだ。「トランプの切り札」とメーカーでは表現している。
新型911 GT3は従来型と比べて車体幅が広がり、タイヤが大きくなり、いくつかの装置が追加されたが、車重はほぼ変わっていない。MT仕様で1418kg、PDK仕様で1435kgだ。パワーウェイトレシオはMT仕様で2.78kg/PS、PDK仕様で2.81kg/PS。軽量化はCFRP製フロントボンネット、軽量ガラスのウィンドシールド、鍛造軽合金のブレーキディスクなどに及ぶ。エキゾーストシステムで10kg、バッテリーでも10kgの軽量化をそれぞれ達成した。
無段階電動制御排気フラップによって、ユーロ6d ISC FCM(EU6 AP)排ガス規制に適合しながら「エモーショナルな」(メーカー)サウンドを体験できる。燃費は複合モードで13.3L/100km=7.7km/L(MT)、12.4L/100km=8.1km/L(PDK)となっている。
◆サーキットもホーム、ワインディングもホーム
レースのDNAは、新型911 GT3のどのディティールにも見て取れる。コピットのデザインは、基本的に911現行世代に通じる。新しいのは「トラックスクリーン」だ。ボタンのタッチで表示が切り替わり、回転計の左右にはタイヤ空気圧、油圧、油温、燃料計、水温といった、サーキット走行で重要な情報だけになる。ちなみに回転計は1万回転まで。
ポルシェのGTモデルのオーナーは、近年カスタマイズの要求が増えてきている。その傾向に合わせて新型911 GT3では、カーボンファイバーが見える軽量ルーフ、同じくカーボン製のサイドミラーカバー、LEDヘッドライト、赤い部分のないリアライト、ガーズレッドまたはシャークブルーでリムを塗られたブラックのアロイホイールなどを選べる。インテリアでは回転計のダイヤル、スポーツクロノウォッチ、シートベルトやトリムの色を選択可能だ。
さらに新型911 GT3では「クラブスポーツ」バッケージをエクストラコスト無しで選べる。フロントシート背後のロールケージ、運転席の6点ハーネス、モータースポーツ用消火器、バッテリー切断スイッチが含まれる。
【最新992型GT3発表】ポルシェ911 GT3 モータースポーツへ最接近 NA4.0L 510ps
4.0L自然吸気フラット6は510ps
translation:KENJI Nakajima(中嶋健治)
ポルシェは992型の911 GT3を発表した。最新のGT3もポルシェ・モータースポーツとの共同で開発され、レーシング・シーンで磨かれた技術を従来以上に量産モデルへ落とし込んだとしている。
エンジンは4.0L自然吸気の水平対向6気筒で、最高出力は510psに設定。官能的なサウンドを放つ高回転型ユニットで、新しい911 GT3カップに搭載されるユニットと、ほぼ同等の内容だという。
先代のGT3より10ps増強され、レブリミットは9000rpm。最大トルクは46.9kg-mから47.9kg-mへと太くなった。ドライブトレインは911 GT3 Rのものがベースとなる。
見た目の特徴となるのが、スワンネックと呼ばれるアームで支持されるリアウイング。ディフューザーは先代のレーシングマシン、911 RSRが由来だとしている。フロント・サスペンションはダブルウイッシュボーン式だ。
これらの組み合わせにより、非常に高次元のドライビングマシンが誕生したとポルシェは主張する。エネルギー効率を無視するこなくエモーショナルで、正確性に優れ高性能。サーキットはもちろん、日常的な利用にも適しているという。
911 GT3で際立ったストロングポイントが、モータースポーツ譲りの個性。磨き込まれた空力特性も、モータースポーツで得た知見が活かされている。空気抵抗値を抑えながら、強大なダウンフォースを獲得している。
リアウイングは手動調整が可能。ディフューザーと組合わさり、空気の力を借りることでコーナリングスピードを高める。ポルシェ911 GT3の真価が発揮される領域といえる。
車重は6速MTで1418kg、PDKで1435kg
最高速度は6速MTで320km/h、PDKで318km/h。先代の911 GT3 RSよりさらに引き上げられている。0-100km/h加速は3.4秒でこなす。この6速MTも、純粋なドライビング体験を提供するために採用された。
ポルシェによれば、最終調整段階でこの911 GT3はニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを先代より17秒も速く周回。開発ドライバーのラース・カーンは、20.8kmのフルコースを6分59秒927で走破したと公表している。
従来までベンチマークとなっていた20.6kmのコースでは、6分55秒2というタイムを記録。タイヤはオプションで選択可能な、ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2Rを装着していたという。
先代より成長したボディや大径ホイールの採用などにも関わらず、車重は先代のGT3と同等。6速MTで1418kg、PDKで1435kgとなった。
ボンネットはカーボンファイバー強化プラスティック製。軽量な窓ガラスのほか、鍛造アルミホイールなどを採用することで、重量を抑えている。
ブレーキディスクも大型化しつつ軽量化。フロント側は直径408mmで、先代のGT3より大きいながら重量は17%削られている。鍛造ホイールはセンターロック式で、重量削減につなげている。
専用のスポーツ・エグゾーストシステムも、10kg以上軽量。電動のエグゾースト・フラップを備え、欧州の排気ガス規制、EU6 APに適合させている。
パワー・ウエイト・レシオは6速MTで2.8kg/ps。燃費は6速MTで7.5km/L、CO2排出量は304g/kmとなっている。
エクスクルーシブやクラブスポーツも提供
インテリアは現行の992型と共通だが、細部はレーシングマシン由来のこだわりが見られる。GT3として新しいのは、トラックモニター。ボタン操作で、タコメーター左右の表示をタイヤ空気圧や油圧・油温、燃料、水温などの情報に切り替えられる。
1万rpmまで目盛りが振られるタコメーターには、シフトアップ・インジケーターも採用された。これもモータースポーツから派生した部分だと、ポルシェは強調する。
新しい911 GT3は、ドライバーの好みでカスタマイズが可能なポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチャ・シリーズが利用可能。織り目の見えるカーボンファイバー製ルーフなど、GT3だけのオプションも用意されている。
カーボンファイバー製ドアミラー・カバー、LEDマトリックス・ヘッドライトのダークアウト、テールライトなども、GT3用アイテムの特長だという。
タコメーターやスポーツクロノ・ストップウォッチの盤面、シートベルトや内装トリムなど、ボディ色とコーディネートするように希望色でインテリアを仕上げることもできる。
またサーキット重視のドライバーのために、クラブスポーツ・パッケージが追加料金なしで設定された。フロントシート後ろのロールケージや6点ハーネス、消化器、バッテリーのカットオフ・スイッチなどが装備できる。
発売日や価格などは、まだ明らかになっていない。英国編集部による試乗レポートは、追ってお伝えできるだろう。
早くも“ニュル”で新記録も! 新型「ポルシェ911 GT3」がデビュー
新型「911 GT3」の4Lエンジンは先代比10ps/10Nmのプラス。ニュルブルクリンク北コースのラップタイムは市販車初の7分切りを達成
2月16日、ポルシェは新型「911(タイプ992)」に高性能モデルの「911 GT3」を設定したと発表した。なお、ポルシェジャパンからのアナウンスによると、日本仕様の価格発表および予約受注開始は4月頃を予定しているとのこと。
第7世代を数える現行911に設定されたGT3も、ポルシェモータースポーツと緊密に協力して開発された。フロントアクスルのダブルウイッシュボーンレイアウトや、成功を収めたGTレーシングカー「911 RSR」由来のスワンネック型リヤウイングと印象的なディフューザーを備えた高性能エアロダイナミクスなど、これまで以上に純粋なレーステクノロジーが市販モデルに移行された。
エンジンは「911 GT3 R」に用いている4Lの水平対向6気筒がベース。510ps/8400rpmの最高出力、470Nm/6100rpmの最大トルクは、先代タイプ991のGT3より10ps/10Nmの上乗せ。最高回転数は9000rpmだ。トランスミッションは6速MTと7速DCT(PDK)が設定され、0-100km/h加速タイムはMTで3.9秒、PDKで3.4秒、最高速はそれぞれ320km/h、318km/hと発表された。
ワイドなボディ、大径ホイール、そして新たに採用された技術装備にもかかわらず、車両重量は先代と同じでMT仕様では1418kg、PDK仕様は1435kgを実現。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のフロントリッド、軽量ガラスウインドー、最適化されたブレーキディスク、軽合金製鍛造ホイール、およびリヤシートコンパートメントカバーが軽量化に寄与している。
軽量スポーツエキゾーストシステムも10kg軽くなった。無段階電動調節式エキゾーストフラップを備えており、非常にエモーショナルなサウンド体験をEuro 6d ISC FCM(EU6 AP)排出ガス基準に適合させている。欧州複合モード燃費はMT車で7.5km/L、PDK仕様は8.1km/Lだ。
モータースポーツから得られた経験に基づく高性能なエアロダイナミクスは、空気抵抗係数に目立った影響を与えることなく、非常に大きなダウンフォースを生み出す。パフォーマンスポジションでは、手動で設定されるウイングとディフューザーエレメントが、高速コーナリングに有効な空力を大幅に高める。
コックピットは現行のモデル世代に従った仕立て。新機能のトラックスクリーンは、スイッチを押すだけで中央レブカウンター(10000rpmスケール)の左右にあるデジタル表示を、タイヤ空気圧インジケーター、油圧、油温、燃料残量、水温などのサーキット走行に不可欠な情報に単純化する。ここには、レブカウンター左右のカラーバーによるビジュアルシフトアシストと、モータースポーツ由来のシフトライトも含まれている。
さらなる進化を遂げた新型GT3は、伝統的にポルシェの全てのスポーツカーのベンチマークを設定してきたドイツ・ニュルブルクリンクサーキット北コースにおいて、自然吸気エンジンを搭載した市販モデルとしては初めて7分を切るラップタイムを記録した。開発ドライバーのラース・ケルンは、20.8kmのフルラップをわずか6分59秒927で走破し、かつてベンチマークとして使用されていた20.6kmのコースでは6分55秒2をマークした。
ポルシェ ブランドアンバサダーのヨルグ・ベルグマイスターは、オプションのミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2 Rタイヤを装着したニューモデルのステアリングを握り、数周にわたってその性能を存分に発揮した。経験豊富なプロドライバーであるベルグマイスターは、「これまでグリーンヘル(同コースの通称)を走ってきたなかでも、群を抜いた最高のプロダクションカーだ」と述べている。なお、走行シーンはビデオで公開されており、ハイライト版とオンボード版を視聴することができる。
新型GT3にも多彩なカスタマイズに対応しており、「ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー」の利用が可能で、織目模様が美しいカーボンファイバー製軽量ルーフなどのGT3専用オプションが用意されている。このほか、カーボン製エクステリアミラートップ、ティンテッドLEDマトリックスヘッドライト、エクスクルーシブデザインリヤライト(レッド コンポーネントなし)もラインアップ。ガーズレッドまたはシャークブルーで塗装されたホイールリムも用意され、ブラックの軽合金製ホイールを引き立てる。インテリアでは、エクステリアカラーまたはその他の希望するカラーのレブカウンターとスポーツクロノストップウォッチの文字盤、シートベルト、トリムストリップなどの装備ディテールによって、エレガントなアクセントを加えられる。
なお、この新型GT3のオーナーには、ポルシェデザインによるエクスクルーシブな専用クロノグラフウォッチが提供される。新型911 GT3と同様に、ダイナミックなデザイン、確かな性能、高品質の仕上げを備えたもので、モータースポーツのDNAを反映するケースは、GT3エンジンのコンロッドと同じように頑丈かつ軽量なチタンから成り、GT3ホイールを彷彿とさせる巻き上げ式ローターを装備する。文字盤のカラーリングは、911 GT3のエクステリアカラーでカスタマイズすることが可能だ。
ポルシェ 新型「911 GT3」ニュルを7分切り 4月から受注開始
ポルシェ本社は2021年2月16日、モータースポーツ部門と協力して開発した、第7世代となる高性能スポーツカー新型911GT3を発表しました。
フロントのダブルウィッシュボーン・サスペンションや、成功を収めたGTレーシングカー「911 RSR」由来のスワンネック型リヤウイング、高効率のディフューザーを備えた高性能エアロダイナミクスなど、これまで以上に純粋なレーステクノロジーを市販モデルに移行させたスーパースポーツモデルとして仕上げられています。
最高速度は320km/h
911GT3Rのドライブトレインをベースにする510psの4.0L水平対向6気筒エンジンは、耐久レースで十分にその実力は証明されており、印象的なサウンドを誇るこの高回転エンジンは、新型911GT3カップにもほぼ変更を加えずに搭載されています。
その結果、まさにドライビングマシンというにふさわしいスポーツカーとなり、効率的でエモーショナル、正確で高性能なこのモデルはサーキットにおいて完璧な走りを見せ、一方で日常の使用にも十分適合しています。
911GT3は、高次元でバランスが取れたパフォーマンスを備え、最高速度は320km/h(PDK仕様車:318km/h)で、先代の911GT3 RSよりもさらに向上しています。また、0-100km/h加速は3.4秒。
ポルシェは、特に純粋なドライビングを楽しむ人のために6速MTも設定しています。モータースポーツから得られた経験に基づく高性能なエアロダイナミクスは、空気抵抗係数に大きな影響を与えることなく、きわめて大きなダウンフォースを生み出します。パフォーマンスポジションでは、手動で設定されるウイングとディフューザーにより、高速コーナリングに有効なダウンフォースを大幅に高めることができます。
ニュルブルクリンクを自然吸気エンジンで7分切り
全てのスポーツカーのベンチマークとなっているニュルブルクリンクのノルドシュライフェにおいて、新型911GT3は、自然吸気エンジンを搭載した市販モデルとして初めてラップタイムで7分を切りました。開発ドライバーのラース・ケルンは、20.8kmのフルラップを6分59秒927で走破し、かつてベンチマークとして使用されていた20.6kmのコースでは6分55秒2を記録しています。
ポルシェ ブランドアンバサダーのヨルグ・ベルグマイスターは、オプションのミシュランパイロットスポーツCup2Rタイヤを装着したニューモデルのステアリングを握り、数周にわたってその性能を存分に発揮。経験豊富なプロドライバーであるベルグマイスターは、「これまでグリーンヘルを走ってきたクルマ中でも、群を抜いた最高のプロダクションカーだ」と述べています。
ワイドなボディ、大径ホイール、そして新たに採用された装備にもかかわらず、911GT3の重量は先代と同じで、マニュアルトランスミッション搭載車では1418kg(PDK仕様車:1435kg)です。CFRP製のボンネット、軽量ガラスウインドウ、最適化されたブレーキディスク、軽合金製鍛造ホイール、リヤシートコンパートメントカバーが軽量化に寄与します。
軽量スポーツエグゾーストシステムは、さらに10kgも軽量化。無段階電動調節式エグゾーストフラップを備えており、エモーショナルなサウンドを生み出すと同時に、ユーロ6d ISC FCM(EU6 AP)排出ガス基準に適合させています。911GT3の燃料消費量(複合)は13.3L/100km(PDK:12.4L/100km)です。
デザインには新型911GT3の、様々な部分にモータースポーツのDNAが盛り込まれています。コックピットは現行のモデル世代をベースにしています。新機能のトラック用メータークリーンは、スイッチを押すだけで中央レブカウンター(最高回転数1万rpm)の左右にあるデジタル表示を、タイヤ空気圧インジケーター、油圧、油温、燃料残量、水温などのサーキット走行に不可欠な情報を単純化して表示。これらはレブカウンター左右のカラーバーによるビジュアルシフトアシストとして表示され、さらにモータースポーツ由来のシフトライトも表示されます。
顧客のカスタマイズ指向に合わせて、911GT3でもポルシェ エクスクルーシブ マニュファクチャーの利用が可能で、織目模様が美しいカーボンファイバー製軽量ルーフなどGT3専用オプションが用意されています。
その他では、カーボン製ミラーカバー、ティンテッドLEDマトリックス ヘッドライト、エクスクルーシブデザイン リヤライト(レッド コンポーネントなし)がラインアップされています。
インテリアでは、エクステリアカラーまたはその他希望のカラーのレブカウンターとスポーツクロノ ストップウォッチの文字盤、シートベルト、トリムストリップなどの装備も可能です。
ポルシェ デザインが高性能スポーツカーの顧客のために提供する、エクスクルーシブなクロノグラフはダイナミックなデザイン、確かな性能、高品質の仕上げで、さらにモータースポーツのDNAを反映するケースは、GT3エンジンのコンロッドと同じように頑丈で軽量なチタン製、文字盤のカラーリングは、911GT3のエクステリアカラーと同じようにカスタマイズすることができます。
なお、このこの新型911GT3の日本仕様の価格発表、予約受注開始は4月頃が予定されています。
992型 新型ポルシェ911GT3デビュー、最新のレーシングテクノロジーを市販車へ
2021年2月16日、ポルシェAGが新型「911GT3」を発表した。耐久レースですでにその実力が証明されている新型「911GT3カップ」のレーシングテクノロジーをそのまま量産車に移行したようなモデルで、まさに「自然吸気エンジン搭載の最強の911」と呼べる存在だ。なお、日本仕様の価格発表および予約受注開始は4月頃を予定しているという。
4L 6気筒エンジンは自然吸気で510psを発生
1999年、当時996型911シリーズのひとつのバリエーションとして誕生した初代「911GT3」は純粋なレーステクノロジーを市販仕様に移行させたような高性能モデルで、サーキット走行で素晴らしい性能を発揮すると同時に、日常でも乗りこなせることで大きな人気をを呼んだ。以来、911GT3は各世代で登場し、今回の992型911で4代目となる。
新型911GT3に搭載されるエンジンは、911 GT3 R、新型911 GT3カップの流れを汲む3996cc水平対向6気筒ガソリン自然吸気で、最高出力510ps/8400rpm、最大トルク470Nm/6100rpmにまで引き上げられている。駆動方式はRWDで、トランスミッッションは6速MTと7速PDKが用意される。
モータースポーツから生まれた911GT3だけに、そのディテールはサーキット由来であることが感じられるもので、ワイドなボディ、軽合金製鍛造ホイール、6連スロットルバルブ、電動調節式エグゾーストフラップ、スポーツエグゾーストシステム、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製フロントリッド、軽量ガラスウインドウ、レーシングブレーキディスク、911 RSR由来のスワンネック型リアウイング、ディフューザーエレメントなどに、その出自をうかがわせる。
コクピットは992型911カレラシリーズのものを基本に、スイッチを押すだけで中央レブカウンター(10000rpmスケール)の左右にあるデジタル表示を、タイヤ空気圧インジケーター、油圧、油温、燃料残量、水温などのサーキット走行に不可欠な情報に単純化する「トラックスクリーン」や、カーボンファイバーを一部に使った専用デザインのバケットシートなどが装備される。
その高性能ぶりはデータにも表れていて、最高速度は320km/h(6速MT)、0→100km/h加速3.4秒(7速PDK)をマーク、ニュルブルクリンクでは自然吸気エンジンを搭載した市販モデルとして初めてラップタイム7分を切っている。ポルシェ ブランドアンバサダーのヨルグ・ベルグマイスターも、ミシュランパイロットスポーツCup 2 Rタイヤを装着した911GT3のステアリングを握り、数周にわたってニュルブルクリンクでその性能を確認した後、「これまでニュルブルクリンクを走ってきた中でも、群を抜いた最高のプロダクションカーだ」と語ったという。
なお、カスタマイズされた装備を求めるユーザーのために、この911GT3でもポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーの利用が可能で、カーボンファイバー製軽量ルーフ、カーボン製エクステリアミラートップ、ティンテッドLEDマトリックス ヘッドライト、エクスクルーシブデザインリアライトなども用意される。
ポルシェ911GT3 主要諸元
●全長×全幅×全高:4573×1852×1279mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量:1418kg(6速MT)、1435kg(7速DCT)
●エンジン種類:水平対向6気筒DOHC
●排気量:3996cc
●最高出力:510ps/8400rpm
●最大トルク:470Nm/6100rpm
●レブリミット:9000rpm
●燃料タンク容量:72L
●トランスミッション:6速MT/7速DCT
●駆動方式:RR
●タイヤサイズ:前255/35ZR20、後315/30ZR21
●最高速:320km/h(6速MT)、318km/h(7速DCT)
●0→100km/h加速:3.9秒(6速MT)、3.4秒(7速DCT)
ポルシェ 911 GT3 新型発表…“緑の地獄”を17秒短縮、ニュルでアンダー7分
ポルシェは2月16日、ポルシェ『911 GT3』を発表した。新型911 GT3はニュルブルクリンクの北コースで従来型のタイムを17秒縮めた。開発ドライバーのラルス・ケルンは1周20.8kmを6分59秒927で回ったのだ。
新型は開発の終盤でニュルブルクリンクの北コースを走り込んでいる。ポルシェのスポーツカーでは伝統的にベンチマークとなっているコースだ。従来使われていた20.6kmのショートコースでは、6分55秒2だった。これらの数字は、速度記録用に特別に用意されたイベントで達成したものではない、とポルシェはいう。ポルシェ・ブランドアンバサダーのヨルグ・ベルグマイスターも同様のラップタイムを何度も刻んでいる(ベルグマイスターは元レーサーではあるが)。
そのベルグマイスターは、自身が“緑の地獄”(森の中にあるニュルブルクリンクの異名)で乗った車の中で、ベスト・プロダクションカーと評価した。
最新は最速! ポルシェ新型「911 GT3」の予約開始は4月から
■恐ろしく速い「GT3」がさらに速くなった!
ポルシェから、「GT3」と呼ばれる自然吸気のハードコアモデルが初めて世に送り出されたのは1999年のことだった。ベースとなったのは初の水冷水平対向6気筒エンジンを搭載する996型「911」。実際にサーキットへと投じられたGT3は、さまざまなカテゴリーで勝利を積み重ね、ここでのノウハウが次世代のGT3へと受け継がれるという、きわめて魅力的なルーティーンも完成した。
●第4世代? それとも第7世代?
911GT3はこれまで、ベースとなる911のフルモデルチェンジに伴って、996型、997型、991型へと進化を遂げてきたが、モデルライフ途中で大幅なマイナーチェンジが実施されるのもまた恒例のパターンだった。
従ってGT3のジェネレーションは、今回誕生した最新の992型GT3で大きく見れば第4世代、マイナーチェンジを含め細かく進化の過程を振り返れば第7世代に相当する。
参考までに最新モデルの開発時に掲げられたコンセプトは、「これまで以上にモータースポーツへと近づくこと」。このコンセプトはデビュー以来、世界各国のレースで多くの勝利を収めている「911RSR」から積極的な技術導入を図ることを意味しており、事実ニュルブルクリンクのノルトシュライフェを、ニュル専用セッティングを施すことなく、6分59秒927というラップタイムを達成したのだ。これは先代GT3に対して17秒も速いタイムになる。
さっそくその驚異的な速さの秘密に迫っていこう。これだけの速さを実現するには、まずはエアロダイナミクスの最適化は重要な課題になる。新型GT3では、スワンネックの大型リアウイングやディフュザー、完全にフラット化されたリアアンダーパネルなど、こちらも911RSRから受け継いだテクニックは数多い。
ボディサイズは4573mm×全幅1852mm(ミラーを含むと2027mm)×全高1279mmとけして小さくはないが、Cd値は0.34に抑えられており、これに2.08平方メートルの前面投影面積を乗じた0.71平方メートルが空気抵抗の数値となる。走行中に発生するダウンフォースは、ポルシェによれば先代モデルの4倍。もはや新型GT3は、完全にエアロダイナミクスで走るクルマになったという印象だ。
■サーキット派が待ち望んだ「GT3」誕生!
軽量化も徹底している。ボンネットや4段階に調節が可能なリアウイング、各種スポイラー類にはCFRP素材が使用されているが、さらにカスタマーのオーダーによってはルーフもCFRPとすることができる。
インテリアも実にレーシーな雰囲気だ。オプションではロールケージや6点式のフルハーネス・シートベルトなども用意され、一方で後席や豪華なトリム類は廃止されている。ポルシェによればGT3ユーザーのほとんどは、サーキット走行を楽しむ層であるというから、このような一見過激で無機質なキャビンも逆に歓迎されるのかもしれない。
●510psになった自然吸気エンジン
リアに搭載されるエンジンは、3996ccの水平対向6気筒自然吸気エンジンとなる。すでに911シリーズではカレラ系もツインターボ仕様になっているから、自然吸気派のユーザーとしては、これは貴重な存在になるだろう。
最高出力&最大トルクは、それぞれ510ps/8400rpm、470Nm/6100rpmで、レブリミットは9000rpm。相当な高回転型であることが、この数字からも想像できる。
参考までにこのスペックは、先代の991型GT3の後期型と比較すると、最高出力で10ps、最大トルクでも10Nmの強化を果たしたという結果となる。
6バレルのスロットルバルブが備わるインテークシステムや、2個のガソリンパティキュレートフィルターを装備していながら先代よりも軽量に設計されたというエグゾーストシステムなど、こちらも性能向上とともに軽量化には万全の備えが図られている。
●最初からMTとPDKが選択可能
組み合わせられるトランスミッションは、6速MTもしくは7速PDKからの選択。後者はシフト時に動力供給の中断が一切なく、したがって加速性能を比較しても、7速PDK仕様は6速MT仕様よりも魅力的な数字を残している。
0-100km/h加速は3.4秒(6速MT仕様は3.9秒)、0-200km/h加速は10.8秒(同11.9秒)というのが、ポルシェから発表されている公式スペックである。一方最高速はMT仕様の方が320km/hと、PDK仕様より2km/hほどわずかに速い結果となっている。
シャシにも多くの話題がある。まずフロントのサスペンションには、こちらも911RSR譲りのダブルウイッシュボーンフロントアクスルを、ロードモデルとしては初採用したのが大きな話題だ。一方5アームのリアアクスルにはボールジョイントを追加し、ポルシェのLSA(軽量、安定、俊敏)コンセプトをさらに進化させている。走行速度に応じて、同位相、逆位相ともに2度が操舵される後輪操舵を装備しているのも見逃せないところだ。
ビークル・マネージメントはABSを含むPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント)で、2段階(ESCオフ、ESC+TCオフ)のスイッチオフが可能だ。
前後のタイヤは、フロントが255/35ZR20、リアが315/30ZR21の前後異径サイズ。オプションでミシュラン製のパイロットスポーツカップ2Rの選択ができるようになったことも、サーキット志向の強いユーザーには嬉しいところだろう。
ブレーキシステムは、フロントにΦ408mm、リアにΦ380mmのディスクを備え、各々6ピストン、4ピストンのモノブロック・キャリパーを組み合わせる。世界一と評されて名高いポルシェのブレーキは、この新型GT3でまたもや強化が果たされたのだ。
約20年前、996型911に最初のGT3が追加設定された時、それに搭載された3.6リッター水平対向6気筒エンジンは、今となってはわずか360psの最高出力だった。それから20年以上の年月を経て、最新のGT3はオーバー500psのパワーを安全に楽しむことができるモデルへと進化を遂げた。
992型911の誕生以来、そのデビューを待っていたファンにとって、それはまさに究極の1台なのである。日本仕様の価格発表と予約受注開始は、2021年4月頃を予定している。
Posted at 2021/02/20 20:07:30 | |
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ポルシェ | 日記
2021年02月16日
ポルシェが現行911初のGTモデルをまもなく世界初披露。大型リアウイングをチラ見せ中
独ポルシェは2月11日、現行形「911(タイプ992)」初のGTモデルを同月16日にワールドプレミアすると発表した。
先代(タイプ991)までの911に設定されてきたGTには、 “公道を走れるレースマシン”といえるレベルまでチューンした「GT3」や「GT2」、それにレースモデルにホモロゲーション取得のため必要最小限の公道用装備を与えた「GT1」などが存在する。
今回登場が予告された新型GTは、ポルシェによると“モータースポーツのテクノロジーを公道仕様に落とし込んだ”モデルとのことで、サーキットからデイリーユースまで高いパフォーマンスを楽しめるよう味付けがなされているという。こうした表現や、従来の登場順序などからすると、16日に姿を現わすのは新型GT3である可能性が高そうだ。
ちなみに、先代のGT3は500psを発揮する4.0L直6ボクサーユニットを採用。走りに特化したスパルタンな足回りや、徹底した軽量化も魅力だったが、何といってもベースモデルが過給エンジンに換装されていくなか、頑なに自然吸気ユニットを使い続ける姿勢が、ファンの心をがっちりとつかんでいた。こうした経緯もあってか、巷の噂では次期GT3も引き続き自然吸気を搭載するといわれている。
話題を新型GTに戻すと、同時に公開されたリアエンドの予告画像からは、エンジンコンパートメント上の大型スポイラーが見て取れる。これまでのタイプ992には見られないデザインはダウンフォースの強力さを物語っており、新型がサーキットを重視していることを明確に示すディテールといえるだろう。しかも、こんなハードコアなルックスにもかかわらず、日常の買物にも十分対応しているというのだから、どんなクルマに仕上がっているのか楽しみだ。
新型ポルシェのワールドプレミアはオフィシャルウェブサイト(https://newstv.porsche.com)で、2月16日現地時間午後3時(日本時間午後11時)からストリーム中継されるとのこと。ファンならずとも見逃さないようにしたい。
Posted at 2021/02/16 21:48:55 | |
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ポルシェ | 日記
2021年02月07日
ポルシェ『911サファリ』市販化の可能性は!? 最新プロタイプをスクープ
リフトアップされた謎のポルシェ『911』を再びカメラが捉えた。2020年10月にも酷似したプロトタイプを目撃したが、最新プロトタイプでは、地上高がさらにアップ、リアナンバープレートが上部へ再配置され、エキゾーストパイプを含むバンパーが異なっている。
またホイールアーチに備えられていた発泡スチロールが外され、頑丈なホイールアーチを装備しており、より完成度が増している様子が伺える。
正体は不明だが、そのルックスからは、1970~80年代に東アフリカのサファリラリーやパリダカールに参戦していた、伝説のラリー仕様「サファリ」を彷彿とさせる。
ポルシェが最後にサファリスタイルを手がけたのは2012年のコンセプトカー「911ビジョンサファリ」で、頑丈なホイールアーチとリフトアップされたボディ、ルーフにはライトバー、分厚いバンパーを装備し、インテリアは必要最低限に絞られ、ロールケージとバケットシートが備えられていた。
このプロトタイプが市販化されれば、911ビジョンサファリの実質的市販モデルとなるだろう。
Posted at 2021/02/07 12:15:21 | |
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ポルシェ | 日記
2021年01月25日
ポルシェのピュアEV「タイカン」にリア駆動の2WDモデルをラインアップに追加【欧州市場】
2021年1月20日、ポルシェAGはドイツ本国サイトでピュアEV(電気自動車)タイカンに、従来のラインアップである4WDのターボS、ターボ、4Sに加え、RWD(後輪駆動)モデルを追加すると発表。
2021年3月中旬よりドイツでデリバリーを開始する予定
ポルシェ初となるピュアEVのタイカン。4WDのターボS、ターボ、4Sモデルに加え、新たにRWDモデルがラインアップされる。
エントリーユーザーを意識したというこのモデルは、最高出力408psのモーターがスタンダードとして搭載され、476psを発生するバージョンをオプションとして選択できるという。ターボSの761ps、ターボの680ps、4Sの530psと比べると、たしかにエントリー感はあるものの、5秒で100km/hまで達する実力は侮れない。満充電での航続可能距離は、WLTPモードで431~484km。
エクステリアは、4Sの装備が奢られている。空力の最適化を狙ってデザインされた19インチのアルミホイールと、ブラック化されたブレーキキャリパー、そして同じくブラック化されたフロントエプロンからサイドシル、リアディフューザーだ。LEDヘッドライトは標準装備となる。
操作性を重視した、ドライバーオリエンテッドなインテリアデザインはタイカンのこだわり。センターコンソールに10.6インチのディスプレイが装着される。ユーティリティも抜かりない。フロントボンネットフード下には84Lの、リアには407Lのラゲッジスペースが用意されている。
RWD(リア駆動)モデルのデリバリーは、3月中旬よりドイツで開始され、税込車両価格は8万3520ユーロ(約1523万円)とアナウンスされている。ちなみに、ターボSの日本価格は2454万1000円。日本での発売やその時期などについては、現在のところ明らかとなっていない。
ポルシェのEVスポーツサルーン「タイカン」に後輪駆動モデルが登場
ポルシェがフル電動スポーツサルーンのタイカンにRWDのエントリーモデルを新設定。航続可能距離は最大484kmを実現
ポルシェAGは2021年1月20日(現地時間)、フル電動EVのスポーツサルーン「タイカン(Taycan)」に後輪駆動モデルのベーシックグレードを追加設定した。欧州市場でのデリバリーは本年3月中旬より開始する予定だ。
カイエン・ターボS/ターボ/4Sに続く第4のモデルレンジとなるベーシックグレードは、シンプルに「タイカン」のみの車名を名乗る。最大の特徴はパワートレインのレイアウトで、他グレードがツインモーターの4輪駆動で構成するのに対してRWD(後輪駆動)を採用。フロア下に配する駆動用リチウムイオンバッテリーには総容量79.2kWhの“パフォーマンスバッテリー”を搭載し、通常時の最高出力が326ps、ローンチコントロールを使用するとオーバーブースト408psにまで高まるモーターをセット。一充電の航続距離は最大431km(WLTPモード)を実現した。また、総容量93.4kWhの“パフォーマンスバッテリープラス”もオプションで選択可能。モーターの最高出力は通常時で380ps、ローンチコントロール使用時でオーバーブースト476psにまで引き上がり、一充電の航続距離はタイカン・シリーズ最長の最大484km(WLTPモード)にまで伸びる。走行性能については、0→100km/h加速が5.4秒、最高速度が230km/hと公表。充電に関しては、急速充電器を使うと22分半ほどで80%の容量までの充電ができ、また5分ほどの充電で100km走行分の電力を確保することが可能だ。
足回りの面では、アダプティブエアサスペンションにスマートリフト機能を組み込んだことがトピック。段差がある場所などでは車高が自動的に上がり、また高速巡航などでは路面状況に応じて車高を最適に自動調整する。制動機構にはフロントに6ピストンアルミモノブロック固定キャリパー+Φ360mmディスクを、リアに4ピストンアルミモノブロック固定キャリパー+Φ358mmディスクを装備。オプションで、より高性能なPSCBブレーキも用意する。また、先進機構のポルシェインテリジェントレンジマネージャー(PIRM)やパワーステアリングプラス、アクティブレーンキーピングアシスト、ポルシェInnoDrive、カラーヘッドアップディスプレイ、最大出力22kWの車載充電器などを設定した。
4ドアスポーツサルーンに仕立てたエクステリアに関しては、他グレードと同様、ポルシェのDNAを明確に引き継ぐとともに、新しい時代の始まりを告げる新進のEVスポーツデザインを採用する。装備面では、空力特性の向上を狙った19インチアルミホイールやブラックアルマイト仕上げのブレーキキャリパー、LEDヘッドライト、ブラックアウト化したフロントエプロン/サイドシル/リアディフューザー、リアのライトバーに組み込むガラス調のポルシェロゴなどを導入した。
内包するインテリアも他グレードと同じく、初代911のダッシュボードデザインを発想の源として、デジタル時代にふさわしい造形に再構築する。独立型のメーターパネルは明確かつ必要最小限、しかも最先端のデザインで構成し、ポルシェ特有の丸型メーター表示も可能な湾曲した16.8インチディスプレイをセット。また、中央の10.9インチインフォテインメントディスプレイとオプションのパッセンジャーディスプレイの組み合わせは、ブラックパネルルックの一体化されたガラス画面を形成し、それによってインテリアと視覚的に融合する。さらに、前席には8方向の電動調整が可能な部分レザーのコンフォートシートを採用。ラゲッジ容量はフロントが84リットル、リアが407リットルを確保した。
気になるタイカンの車両価格は、ドイツ本国で8万3520ユーロ(約1050万円)~に設定する。日本での車両価格や発売日は現在のところ未発表だが、ポルシェ ジャパンの公式HPでは価格未定でイメージ画像などが掲載されていることから、それほど遠くない時期に正式発表となるだろう。
ポルシェ タイカン、後輪駆動のベースグレード設定…航続は最大484km
ポルシェは1月20日、EVスポーツカーの『タイカン』(Porsche Taycan)のラインナップを拡大し、ベースグレードの「タイカン」を設定すると発表した。
ベースグレードのタイカンは、「ターボS」、「ターボ」、「4S」に続く4番目のバリエーションとなる。後輪駆動が特長となり、2つのサイズのバッテリーが用意される。
◆オーバーブーストモードでは最大出力が476psに
ベースグレードには、蓄電容量79.2kWhの「パフォーマンスバッテリー」を標準装備する。「パフォーマンスバッテリープラス」はオプションで、蓄電容量は93.4kWhに拡大する。WLTP計測による航続は、蓄電容量79.2kWh仕様が最大431km、蓄電容量93.4kWh仕様が最大484kmだ。
標準のパフォーマンスバッテリー搭載車では、最大出力が326ps。ローンチコントロールを備えたオーバーブーストモードでは、最大出力が408psに向上する。オプションのパフォーマンスバッテリープラス搭載車は、最大出力が380ps。ローンチコントロールを備えたオーバーブーストモードでは、最大出力が476psに引き上げられる。
動力性能は0~100km/h加速が5.4秒。最高速は230km/hに到達する。充電容量はパフォーマンスバッテリーが最大225kW、パフォーマンスバッテリープラスが最大270kW。バッテリーは、およそ23分で80%の容量まで充電できる。5分でさらに100km走行分の電力を得ることができるという。
◆先進運転支援システムの後付けが無線通信で可能に
ベースグレードにも、モデルイヤーの切り替え時に他のグレードに導入された新機能が搭載されている。たとえば、プラグアンドチャージ機能を使用すると、カードやアプリを必要とせずに、充電と支払いが可能になる。充電ケーブルを接続するとすぐに、プラグアンドチャージに対応した充電ステーションとの間で、暗号化通信を行う。その後、充電プロセスが自動的に開始され、支払いも自動的に処理される。
オプションとして、カラーヘッドアップディスプレイと最大出力22kWの車載充電器が用意される。「ファンクション・オン・デマンド(FoD)」を使用すると、新車購入後に、さまざまな機能や先進運転支援システム(ADAS)を後付けできる。これらのアップデートは無線通信で行われるため、サービス工場に車両を持ち込む必要がない。
現在、「ポルシェインテリジェントレンジマネージャー(PIRM)」、パワーステアリングプラス、アクティブレーンキーピングアシスト、「ポルシェInnoDrive」が後付けできる。
◆10.9インチのインフォテインメントディスプレイ
フロントは、曲線の強いフェンダーによって、ワイドかつフラットに見えるデザインとした。シルエットは、後方に向かって下向きに傾斜するスポーティなルーフラインによって形作られ、彫りの深いサイドセクションも特長になる。
流線形のキャビン、テーパーの付いたリアCピラー、フェンダーの目立つショルダーは、ブランド特有のシャープに強調されたリアスタイルを表現する。リアのライトバーに組み込まれたガラス調のポルシェロゴなど、新しい要素も取り入れた。前面空気抵抗係数のCd値0.22というエアロダイナミクス性能が、低いエネルギー消費を可能にし、長い航続に貢献するという。
19インチの「タイカンエアロホイール」とブラックアルマイト仕上げのブレーキキャリパーを装備した。フロントバンパー、サイドシル、リアのディフューザーは4Sと共通デザイン。 LEDヘッドライトを標準装備している。
インテリアには、10.9インチのインフォテインメントディスプレイを採用し、助手席側にはオプションのディスプレイが用意される。8方向の電動調整機能を備えたフロントコンフォートシートには、部分的にレザーを使う。ラゲッジコンパートメントの容量は、フロントが84リットル、リアが407リットルとした。
◆段差などで車高を自動的に上げる「スマートリフト」機能
アダプティブエアサスペンションには、「スマートリフト」機能を採用する。これにより、あらかじめプログラムして、道路に段差がある場所などで車高を自動的に上げることができる。 スマートリフト機能は、高速道路で車高を最適に調整して、燃費や快適さを高めるという。
ブレーキは、フロントに6ピストンアルミモノブロック固定キャリパー、リアに4ピストンアルミモノブロック固定キャリパーを標準装備した。ブレーキディスク径は、フロントが360mm、リアが358mm。オプションで、高性能な「PSCB」ブレーキが用意されており、ディス径はフロント410mm、リア365mmとしている。
Posted at 2021/01/25 21:43:54 | |
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ポルシェ | 日記
2021年01月17日
ボクスター登場25周年を祝おう! リミテッド・エディション登場
1月13日、ポルシェは、2シーター・オープンの「ボクスター」の、登場25周年記念限定モデルを発表した。
世界限定1250台
初代ボクスターが1996年に登場してから今年で25年を迎えたことを記念し、現行ボクスターをベースにした特別限定モデルの「ボクスター25」が発売された。世界限定1250台で、3月末からデリバリーが始まるという。
もとになったのは最高出力400psを発揮する4.0リッター水平対向6気筒ガソリン・エンジン搭載の「GTS4.0」だ。トランスミッションは6MTまたはデュアルクラッチタイプの7速自動MTのどちらか。
外装は、フロントエプロンやサイドエアインテーク、20インチアルミホイールの一部が「ネオジム」というブロンズ・カラーになるのが見分けやすい特徴。ボディカラーは初代のもとになったコセンプト・モデルを彷彿とさせる「GTシルバーメタリック」のほか、メタリックのブラックとホワイトも選べる。リアのエンブレムには、“25“が追加されている。
電動開閉式ソフトトップとインテリアも、コンセプト・モデルを思わせるレッド。なお、いずれもブラックを選ぶこともできる。
内装は、各所にアルミニウム製パーツを装着した専用仕様だ。通常はオプションの14Way電動調整式スポーツシート、ヒーター機構付きスポーツ・ステアリング・ホイールは標準だ。グローブボックスの蓋には、“ボクスター25”の専用エンブレムが付加されている。
25周年記念モデルは、欧州や北米市場ではすでに注文を受け付け中だ。価格は、北米市場で9万9950ドル(約1036万円)を予定しており、ベースモデルより約9000ドル(約102万円)高い。
苦境を救った初代ボクスター
登場から25年を迎えたボクスターを振り返ると、初代は、ポルシェ初の水冷式水平対向6気筒ガソリン・エンジンを搭載するオープン2座モデルとして1996年8月に登場した。ルーツは、1993年1月のデトロイト・モーターショーに展示されたコンセプト・モデルだ。
初代ボクスターは、経営の厳しかったポルシェを救う人気モデルとなり、ポルシェ再生の弾みとなった。累計35万7000台以上が生産されており、現在のボクスターは、2016年に登場した第4世代になる。
文・稲垣邦康(GQ)
ポルシェ・ボクスターの誕生25周年を記念したアニバーサリーモデルが登場
ポルシェがオープンミッドシップスポーツ「ボクスター」のデビュー25周年スペシャルアニバーサリーモデル「ボクスター25イヤーズ」を設定。販売台数は全世界で1250台の限定
ポルシェ ジャパンは2021年1月13日、オープンミッドシップスポーツ「ボクスター」の誕生25周年を記念したアニバーサリーモデル「ボクスター25イヤーズ(Boxster 25 Years)」を発表し、同日より予約受付を開始した。車両価格は6速MT1226万円/7速PDK1281万2000円に設定。販売台数は全世界で1250台の限定だ。
今回のアニバーサリーモデルは、自然吸気の3995cc水平対向6気筒DOHCエンジン(最高出力400ps/7000rpm、最大トルクMT420Nm/5000~6500rpm PDK430Nm/5500rpm)を搭載する通常モデルのボクスターGTS4.0をベースに、1993年開催の北米自動車ショー(NAIAS)でワールドプレミアを果たした「ボクスター コンセプトスタディ」の特徴を随所に取り入れたことが特徴である。
まずエクステリアでは、コンセプトスタディからインスピレーションを得た、銅のように茶色に煌めくネオジムのコントラストカーをフロントエプロンやサイドのモノバー付きエアインテーク、PORSCHEレタリング、20インチ軽合金ホイール(シルバーと組み合わせたツートンカラー)などに採用。また、エクスクルーシブデザインによるPORSCHEロゴ付フューエルフィラーキャップやスポーツエグゾーストシステムのハイグロステールパイプをアルミニウムルックで仕立てる。さらに、フロントウィンドウ周囲はブラックでアレンジし、リアには“Boxster 25”エンブレムを貼付した。先進機構として、ポルシェ ダイナミックライトシステムプラス(PDLS Plus)を内蔵したLEDヘッドライトなども装備する。ボディカラーは標準のGTシルバーメタリックのほか、オプションでジェットブラックメタリックとキャララホワイトメタリックを用意した。
内包するインテリアは、コンセプトスタディをオマージュしたボルドーレッドのレザー内装とレッドまたはブラックのファブリックコンバーチブルトップを採用。コンバーチブルトップには、“Boxster 25”ロゴをエンボス加工で刻印する。また、グローブボックス上部にはリミテッドエディションプレートを、ドアエントリーガードには“Boxster 25”の刻印を配した。さらに、アルミニウムインテリアパッケージや14way電動調節機能付スポーツシート、レザー仕上げヒーテッドGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールなどを標準で装備している。
ポルシェ ボクスターファミリー25周年記念車「ボクスター25イヤーズ」が登場。全世界1250台の限定モデル
2021年1月13日、ポルシェジャパンはミッドシップオープンカーである「ボクスター」ファミリーのデビュー25周年記念車「ボクスター 25イヤーズ(PORSCHE Boxster 25years)」の販売を開始したと発表。全世界1250台の限定モデルとなる。車両価格は1226万円~1281万2000円となる。
初代ボクスターのコンセプトモデルのデザインを踏襲
ポルシェ ボクスターファミリーのデビュー25周年を記念した、特別仕様車ボクスター 25イヤーズの販売が開始された。全世界で1250台限定の希少モデルとなり、そのベースとなるのは最高出力400psを発生する4L水平対向6気筒エンジンを搭載した718ボクスターGTS4.0。トランスミッションは6速MTと7速DCT(PDK)を選ぶことができる。
デザインは、1993年のデトロイトモーターショーに出展された初代ボクスターのコンセプトモデルを意識したものとなっている。それは、ポルシェ オープントップ2シーターの成功の礎となった初代モデルへの敬意の表れという。1996年に市販された初代ボクスターの外観はほぼコンセプトカーと同じもので、以来、第4世代となる今日まで世界で販売台数は35万7000台を数える。
エクステリアで特に注目したいのが、ネオジウカラー。銅のようなきらめく茶色は、コンセプトモデルのGTシルバーメタリックのボディカラーに大きなアクセントを加えていたが、標準ボディカラーが同じ記念モデルでも重要な役割を担っている。
ネオジウムカラーが際立つフロントエプロンやモノバー付サイドエアインテーク、レタリング、ツートンカラーの20インチ アルミホイールに思わず目を奪われてしまいそうだ。なお、ボディカラーはジェットブラックメタリックとキャララホワイトメタリックがオプションで用意されている。
フューエルキャップに施された「Porsche」ロゴや、スポーツエグゾーストシステムのハイグロステールパイプ、ブラックに仕上げられたフロントウインドーまわりもスペシャル感に一役買っている。
インテリは、ボルドーレッドのレザー インテリアとレッドのファブリックコンバーチブルトップの組合せを採用。エクステリア同様、コンセプトカーに倣ったものだ。加えて、コンバーチブルトップにはブラックでエンボス加工された「Boxster 25」のロゴ配され、好事家にはたまらない仕様となっている。
他に、アルミニウム インテリア パッケージ及び14ウェイ電動調節機能付スポーツシート、「Boxster 25」ロゴ付ドアエントリーガード、レザー仕上げヒーテッドGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールなどが標準で装備される。
ボクスター25イヤーズ 車両価格(税込):1226万円<6速MT>/1281万2000円<7速DCT>
ポルシェ ボクスター、生誕25周年! 記念モデルの予約受注を開始
ポルシェジャパンは、ボクスターファミリーのデビュー25周年を記念した1250台限定の特別仕様車『ボクスター25イヤーズ』の予約受注を1月13日より開始した。
ボクスター25イヤーズは、1993年のデトロイトモーターショーで公開された「ボクスター・コンセプトカー」からデザインの特徴の多くを受け継ぐ。ボクスターの量産は翌1996年からだ。最高出力400psの4.0リットル水平対向6気筒エンジンを搭載する「GTS 4.0」をベースに、ボクスターコンセプトカーから数多くのデザイン特徴を引き継いでいる。
印象的な特徴は、再解釈されたカラーのネオジム。銅のようなきらめく茶色で、特別仕様車ではフロントエプロン、モノバー付サイドエアインテーク、レタリング、ツートンカラーの20インチ軽合金製ホイールにアクセントカラーとして採用。コンセプトモデルがまとったGTシルバーメタリックとの刺激的なコントラストを生み出している。ネオジムのほか、オプションでジェットブラックメタリックとキャララホワイトメタリックも用意する。
また、エクスクルーシブデザインによる「Porsche」ロゴの際立つフューエルフィラーキャップも特徴的。スポーツエグゾーストシステムのハイグロステールパイプと同様にアルミニウムルックが輝きを放ち、フロントウインドウサラウンドはコントラストカラーのブラックで仕上げている。
特別仕様車はオリジナルのスタイルに合わせて、ボルドーレッドのレザーインテリアとレッドのファブリックコンバーチブルトップを組み合わせる。コンバーチブルトップには「Boxster 25」ロゴをブラックでエンボス加工。アルミニウムインテリアパッケージ、14ウエイ電動調節機能付スポーツシート、「Boxster 25」ロゴ付ドアエントリーガード、レザー仕上げヒーテッドGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールも標準装備する。
価格は6速マニュアルが1226万円、7速PDKが1281万2000円。
特別限定車「ポルシェ ボクスター 25イヤーズ」デビュー! 1993年のボクスターコンセプトへのオマージュモデル【動画】
Porsche Boxster 25 years
ポルシェ ボクスター 25イヤーズ
デビュー25周年を記念、全世界で1250台限定
ポルシェジャパンは、ボクスター・ファミリーのデビュー25周年スペシャルアニバーサリーモデル「ボクスター25イヤーズ(Boxster 25 Years)」の予約受注を1月13日(水)から、日本全国のポルシェ正規販売店においてスタートした。
全世界で1250台限定となるこのスペシャルモデルは「718 ボクスター GTS 4.0」がベース。最高出力294kW(400ps)を発生する4.0リッター水平対向6気筒エンジンを搭載する。
1993年のデトロイト・モーターショーでオープントップ2シーターにサクセスストーリーをもたらした「ボクスター コンセプト」から数多くのデザイン要素を引き継ぎ、1996年にコンセプトカーの外観をほとんど変更せずに発売された市販仕様のボクスターは、これまでに35万7000台以上を生産。現行モデルはその第4世代モデルとなる。
フロントエプロンやホイールに採用された「ネオジム」
このスペシャルモデルの最も印象的な特徴は、様々なディテールに採用されたカラー「ネオジム」だろう。銅のようにきらめくブロンズカラーは、1993年に登場したコンセプトモデルがまとった「GTシルバー メタリック」と刺激的なコントラストを生んでいる。このネオジムは、フロントエプロン、モノバー付サイドエアインテーク、レタリング、ツートンカラーの20インチ軽合金製ホイールにも使用された。
標準仕様のボクスター 25イヤーズのボディカラーは「GTシルバー メタリック」となるが、オプションでジェットブラックメタリックとキャララホワイトメタリックも用意された。
また、エクスクルーシブ デザインによる「Porsche」ロゴの際立つフューエルフィラーキャップも特徴的なエレメント。スポーツエキゾーストシステムのハイグロステールパイプと同様に、アルミニウムルックが輝きを放つ。また、フロントウインドウサラウンドは、コントラストカラーのブラックで仕上げられた。
インテリアとコンバーチブルトップはレッドを選択
コクピットは、歴史的なオリジナルのボクスター コンセプトのスタイルに合わせて、ボルドーレッドのレザーインテリアとレッドのファブリックコンバーチブルトップが組み合わせられた。
コンバーチブルトップには“Boxster 25”ロゴがブラックでエンボス加工される。アルミニウム・インテリアパッケージ、14way電動調節機能付スポーツシート、“Boxster 25”ロゴ付ドアエントリーガード、レザー仕上げヒーテッドGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールも標準装備される。
25周年モデルに相応しいドライビングパフォーマンス
搭載される4.0リッター水平対向6気筒エンジンは、優れたレスポンス、抜群の出力供給、さらに豊かなサウンドを備えたパワーユニットに仕上がる。最高出力294kW(400ps)を発生する高回転型自然吸気エンジンは、特にエモーショナルなドライビングエクスペリエンスを保証するののだ。
ギヤボックスは、6速マニュアルトランスミッションか、7速ポルシェデュアルクラッチトランスミッション(PDK)から選択可能。0-100km/h加速タイムは4.0秒(PDKトランスミッションと標準装備のスポーツクロノ・パッケージを組み合わせた場合)、最高速度は293km/hを実現している。
10mmのローダウンを可能にする「ポルシェ・アクティブサスペンションマネジメント(PASM)スポーツサスペンション」や、機械式リミテッドスリップデファレンシャル、ポルシェ・トルクベクトリング(PTV)も標準装備に含まれており、素晴らしい走行快適性と、スポーティでダイナミックなハンドリングを楽しむことができる。
VIDEO
【車両本体価格(税込)】
ボクスター 25イヤーズ(6速マニュアル):1226万円
ボクスター 25イヤーズ(7速PDK):1281万2000円
【問い合わせ】
ポルシェ コンタクト
TEL 0120-846-911
販売は世界で1250台! ポルシェが「ボクスター」の25周年記念モデルを発売
1993年に発表された「ボクスター・コンセプトカー」に敬意を表した「ボクスター25イヤーズ」。ベースモデルは「GTS 4.0」
1月13日、ポルシェジャパンは「ボクスター」に設定されたデビュー25周年スペシャルアニバーサリーモデル「ボクスター25イヤーズ」の予約受注を開始した。消費税込みの車両本体価格はは6速MT仕様が12,260,000円、7速PDK仕様が12,812,000円。
全世界で1250台限定となるこの特別なモデルは「GTS 4.0」がベースで、400psを発揮する4L水平対向6気筒エンジンを搭載している。1993年のデトロイト・モーターショーでオープントップ2シーターにサクセスストーリーをもたらした「ボクスター・コンセプトカー」から数多くのデザイン特徴を引き継いでいるのが特徴だ。1996年にコンセプトカーの外観をほとんど変更せずに発売された初代の登場以降、ボクスターはこれまでに35万7000台以上を生産し、現行モデルはその第4世代となる。
「ボクスター25イヤーズ」の最も印象的な特徴のひとつが、再解釈されたカラーのネオジム。これは銅のようなきらめく茶色で、1993年に登場したコンセプトモデルがまとったGTシルバーメタリックに刺激的なコントラストを生んでいる。このモデルでは、フロントエプロン、モノバー付きサイドエアインテーク、レタリング、ツートーンカラーの20インチ軽合金製ホイールにこのカラーが使用されている。
標準仕様のボディカラーはGTシルバーメタリックだが、オプションでジェットブラックメタリックとキャララホワイトメタリックも用意されている。エクスクルーシブデザインによる“Porsche”ロゴの際立つフューエルフィラーキャップがもうひとつの特徴的なエレメントで、スポーツエキゾーストシステムのハイグロステールパイプと同様にアルミニウムルックが輝きを放つ。フロントウインドーサラウンドは、コントラストカラーのブラックで仕上げられている。
インテリアはオリジナルのスタイルに合わせて、ボルドーレッドのレザーインテリアとレッドのファブリックコンバーチブルトップを組み合わせている。コンバーチブルトップには、“Boxster 25”ロゴがブラックでエンボス加工されている。
そのほか、アルミニウムインテリアパッケージ、14way電動調節機能付スポーツシート、“Boxster 25”ロゴ付きドアエントリーガード、およびレザー仕上げヒーテッドGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールが標準装備された。
ポルシェ 25周年記念モデル「ボクスター25イヤーズ」の受注開始
ポルシェジャパンは2021年1月13日、ボクスター ファミリーのデビュー25周年スペシャルアニバーサリーモデル「ボクスター25イヤーズ」の予約受注を開始しました。
この記念モデルは全世界で1250台限定となる特別なモデルで、GTS4.0モデルをベースにして最高出力400psを発生する4.0Lの水平対向6気筒エンジンを搭載。1993年のデトロイトモーターショーでオープントップ2シーターとしてベールを脱いだ「ボクスター コンセプトカー」から多くのデザイン要素を受け継いだモデルです。
ボクスターは1996年にコンセプトカーからデザインをほとんど変更することなく発売され、現行モデルは第4世代となり、累計35万7000台が販売されています。
このスペシャルモデルの最も特長的なカラーアクセントは「ネオジム」です。これは銅のようにブラウンがかったカラーで、1993年に登場したコンセプトモデルがまとったGTシルバーメタリックのコントラストカラーとして使用されました。
このスペシャルモデルでは、フロントエプロン、モノバー付サイドエアインテーク、レタリング、ツートンカラーの20インチ軽合金製ホイールにこのカラーを採用しています。
標準仕様のボクスター25イヤーズは、GTシルバーメタリックですがオプションでジェットブラックメタリックと、キャララホワイトメタリックも選ぶことができます。
エクスクルーシブデザインによる「Porsche」ロゴの際立つフューエルフィラーキャップがもうひとつの特長で、スポーツエグゾーストシステムのハイグロステールパイプと同様に、アルミニウムルックが輝きを放ちます。フロントウインドウ周囲はコントラストカラーのブラックで仕上げられています。
インテリアは、ボルドーレッドのレザーとレッドのファブリックコンバーチブルトップを組み合わせています。コンバーチブルトップには「Boxster 25」ロゴがブラックでエンボス加工されています。
アルミニウム インテリア パッケージ、14way電動調節機能付スポーツシート、「Boxster25」ロゴ付ドアエントリーガード、レザー仕上げヒーテッドGTマルチファンクション スポーツステアリングホイールも標準装備されます。
搭載されるエンジンは、718ボクスターGTS4.0の4.0L水平対向6気筒エンジンです。優れたレスポンスと出力、そして最高出力400psを発生する高回転型の自然吸気エンジンです。
6速MT、または7速ポルシェ デュアルクラッチ トランスミッション(PDK)を備えたボクスター25の0-100km/h加速タイムは4秒(PDKトランスミッションと標準装備のスポーツクロノ パッケージを組み合わせた場合)、最高速度は293km/hに達します。
車高を10mm低く設定するポルシェ アクティブサスペンションマネジメント(PASM)スポーツサスペンションや、機械式リミテッドスリップデファレンシャルとポルシェ トルクベクトリング(PTV)も標準装備され、スポーティでダイナミックなハンドリングを実現しています。
世界限定1250台! ボクスター誕生25周年を記念したポルシェ「ボクスター25イヤーズ」登場
■400psを発生するボクスターGTS4.0用エンジンを搭載
ポルシェジャパンは2020年1月13日、ボクスターファミリーのデビュー25周年を記念したスペシャルアニバーサリーモデル「Boxster 25 Years(ボクスター25イヤーズ)」の予約受注を開始した。
全世界で1250台限定となるこの特別なモデルは、「718ボクスターGTS 4.0」をベースにしており、最高出力400psを発生する4リッター水平対向6気筒エンジンを搭載。1993年のデトロイトモーターショーでオープントップ2シーターにサクセスストーリーをもたらした「ボクスター コンセプトカー」から、数多くのデザイン特徴を引き継いでいる。
1996年に、そのコンセプトカーの外観をほとんど変更せずに発売された市販車は、これまでに全世界で35万7000台以上を生産、現行モデルはその第4世代となる。
ボクスター25イヤーズの特徴のひとつが、再解釈されたカラーのネオジムだ。これは銅のようなきらめく茶色で、フロントエプロン、モノバー付サイドエアインテーク、レタリング、ツートンカラーの20インチ軽合金製ホイールにこのカラーが使用されている。
標準仕様のボクスター25イヤーズのボディカラーはGTシルバーメタリックだが、オプションでジェットブラックメタリックとキャララホワイトメタリックも用意される。
インテリアにはボルドーレッド、コンバーチブルトップもレッドが組み合わされる。アルミニウム・インテリアパッケージ、14way電動調節機能付スポーツシート、“Boxster 25”ロゴ付ドアエントリーガード、およびレザー仕上げヒーテッドGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールも標準装備される。
ボクスター25イヤーズに搭載される、718ボクスターGTS 4.0用4リッター水平対向6気筒は、400psを発生する高回転型自然吸気エンジン。6速MTまたは7速PDK(DCT)と組み合わされ、0-100km/h加速は4.0秒(PDKと標準装備のスポーツクロノパッケージを組み合わせた場合)、最高速度は293km/hとなる。
また車高を10mm低く設定するポルシェ アクティブサスペンションマネジメント(PASM)スポーツサスペンションや、機械式リミテッドスリップデファレンシャルとポルシェ トルクベクトリング(PTV)も標準装備に含まれる。
●ポルシェ「ボクスター25イヤーズ」車両価格(消費税込み)
・ボクスター25イヤーズ 6速MT 1226万円
・ボクスター25イヤーズ 7速PDK 1281万2000円
* * *
ポルシェにとってボクスターは、1995年代なかばの困難な経済状況を脱する道を切り開き、モデル戦略の方向転換を示したという意味で、特別な存在になる。
1996年8月に発売された市販モデルは、前年のモーターショーで登場したコンセプトカーとほとんど変わらないスタイリングだった。996型911とフロントエンドを共有した初代ボクスターは、真のポルシェとして人気を博す。
水平6気筒エンジンは当初は2.5リッターで204psを発揮、その後2.7リッターで220ps(後に228ps)となった。またボクスターSは3.2リッターで252ps(後に260ps)を発揮して登場した。
2004年に登場した987世代は、ボクスターが240ps、ボクスターSは280psを発生。生産終了までに、最高出力は2.9リッターエンジンが255ps、3.4リッターエンジンが310psに達した。それまでのティプトロニックS(AT)は、この代でデュアルクラッチのPDKに代わった。
2012年には981世代のボクスターを発表。直噴を備えた水平対向6気筒エンジンは、265psの2.7リッターと315psの3.4リッターからスタートしている。2014年4月には330psの「ボクスターGTS」が登場、さらに375psを発生する3.8リッターエンジン搭載の「ボクスタースパイダー」も登場した。
現行型982世代のポルシェ718ボクスターは、2016年1月にデビュー。エンジンは水平対向4気筒ターボに代わった。2リッターエンジンは300psを発生、2.5リッターエンジンは350psを発生する。さらに365psの「718ボクスターGTS」も登場した。
2019年なかばには420psを発生する4リッターエンジンを搭載するフラッグシップモデル「718ボクスタースパイダー」、同エンジンで400psの「718ボクスターGTS」が登場するなど、バリエーションを増やしている。
ポルシェ・ボクスター限定モデル「25イヤーズ」の予約受注開始! コンセプトカーをイメージした内外装が特徴
鋼の輝きをイメージしたアクセントカラーがオシャレ
ポルシェジャパンは、オープンモデル「ボクスター」ファミリーの誕生25周年を記念したアニバーサリーモデル「ボクスター25イヤーズ」の予約受注を開始した。全世界1250台のみの販売で、日本での希望小売価格(税込み)は1226万円(6速MT)~1281万2000円(7速PDK)。
ベースとなっているのはGTS4.0。最高出力400馬力を発生する4リッター水平対向6気筒エンジンを搭載。デザインは、1993年のデトロイトモーターショーに展示された、ボクスターコンセプトカーから多くの特徴を引き継いでいる。
このスペシャルモデルの注目ポイントのひとつが、再解釈したというカラーのネオジム。鋼のようにきらめく茶色で、エクステリア各部にオシャレなアクセントとして、コンセプトカーも身にまとったボディカラーのGTシルバーに溶け込んでいる。
ネオジムはフロントバンパー内、モノバー付きサイドエアインテーク、てたリング、2トーンカラーの20インチ軽合金製ホイールに用いられている。カッパーカラーで特別感を演出している。基本ボディカラーはGTシルバーメタリックだが、ジェットブラックメタリックとキャララホワイトメタリックも選択可能だ。
また、エクスクルーシブデザインによる「Porsche」ロゴが際立つフューエルフィラーキャップも特別装備。スポーツエグゾーストシステムのはグロステールパイプ同様に、アルミニウムルックとなっている。また、Aピラーなどフロントウインドウサラウンドはコントラストカラーのブラックで仕上げられている。
室内も特別だ。ボクスターコンセプトに合わせてボルドーレッドのレザーインテリアとレッドのファブリックコンバーチブルトップを採用した。コンバーチブルトップには「Boxster 25」のロゴがエンボス加工されている。駐車しているときも特別モデルであることを感じさせてくれる演出だ。
そのほか、アルミニウムインテリアパッケージ、14way電動調節機能付きスポーツシート、Boxster 25ロゴ付きドアエントリーガード、レザー仕上げヒーテッドGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールも装備されている。
パワートレインはベースモデル同様。718スパイダーにも採用される、4リッター水平対向6気筒エンジンは、最高出力400馬力を発生する高回転型NAエンジン。6速MTと7PDKから選択でき、最高速度は293km/hに達する。PDKトランスミッションと標準のスポーツクロノパッケージを組み合わせれば、0-100km/h加速は4秒を記録する。さらに、車高を10mm低く設定するポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)スポーツサスペンションや機械式LSD、ポルシェトルクベクトリング(PTV)も標準装備されており、ダイナミックな走りを堪能することが可能だ。
【専用カラー採用】ポルシェ・ボクスター25イヤーズ発表 25周年記念モデル 1250台限定
コンセプトのカラーリングを採用
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
ranslator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ポルシェは、ボクスターの誕生25周年を記念して、GTS 4.0をベースにした限定モデル「ボクスター25 Years」を発売する。
全世界で1250台が販売される予定で、日本価格は6速MT:1226万円、7速PDK:1281万円。いずれも右ハンドル。
エクステリアは、1993年に発表されたボクスターのコンセプトモデルで採用されていた銅色のような「Neodyme(ネオジム)」をフロントエプロン、サイドエアインテーク、バッジ、20インチホイール(2トーン)に採用するなど、細部に変更が加えられている。
標準のボディカラーは、コンセプトと同様にGTシルバーメタリックで、ブラックメタリックとホワイトメタリックも用意されている。
「Boxster 25」のレタリングが施されたレッドのファブリックトップを標準装備。ブラックルーフも選択できる。
さらに、ハイグロスのテールパイプ、ブラックのフロントガラスサラウンド、アルミルックのフューエルキャップなどが採用されている。
インテリアでは、ボンネットに合わせてボルドーレザーが標準装備されているが、ブラックレザーも用意されている。また、専用ドアシル、14ウェイ調節可能なパワーシートも装備する。
自然吸気の4.0L水平対向6気筒エンジンは400psを発揮。トランスミッションはMTとPDKがあり、PDKを選択すると0-100km/h加速は4.0秒、最高速度293km/hに達する。
ポルシェジャパン、「ボクスター」の25周年記念モデル発売 「GTS4.0」ベースで1226万円から
ポルシェジャパン(ミヒャエル・キルシュ社長、東京都港区)は、限定車「ボクスター25イヤーズ」の予約受け付けを13日から開始した。ボクスターの誕生から今年で25年を迎えることを記念したモデルで、全世界で1250台の限定販売とする。日本での限定台数は未公表。
限定車のベースモデルは「GTS4.0」。1993年のデトロイトモーターショーで発表した「ボクスター コンセプトカー」からデザインの特徴を引き継いだ。エンジンは最高出力294キロワットの4.0リットル水平対向6気筒エンジンを搭載。6速マニュアルトランスミッション(MT)か7速ポルシェデュアルクラッチトランスミッション(PDK)のどちらか選択できる。
価格は、MTモデルが1226万円、PDKモデルが1281万2000円(消費税込み)。
Posted at 2021/01/17 21:50:49 | |
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