2022年08月19日
ポルシェ 新型「911 GT3 RS」ワールドプレミア【動画】
ポルシェ本社は2022年8月17日、992ベースのピュア・スポーツモデル「911 GT3 RS」のワールドプレミアを行なった。新型911 GT3 RSは、その意図通り至高のパフォーマンスを実現するために妥協なく設計されたピュア・スポーツマシンだ。
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最高出力525psのエンジンを搭載し、サーキットのみならず公道走行可能な高性能スポーツカーは、モータースポーツのテクノロジーとコンセプトをフルに採用している。レースのDNAと先進的な軽量構造の高回転型自然吸気エンジン、卓越した冷却性能と空力システムは、モータースポーツ専用モデルの911 GT3 R直系であることを物語っている。
空力システムと冷却性能
ラジエーターは、ル・マン24時間レースでクラスで優勝した911 RSR、そして911 GT3 Rで採用されている大型のセンターラジエーターを採用し、通常はフロント・ラゲッジルームとされているスペースに傾斜させて配置。通常の911モデルは3分割され、ボディサイドに配置した3ラジエーター式に比べ、より効率的で高い冷却性能を実現している。
またこのセンター配置により、サイドに空いたスペースを利用してアクティブ・エアロダイナミック装置をレイアウトすることが可能になった。フロントと2分割のリヤウィングに装備された連続可変式ウイング・システムと、多くの空力対策により、200km/h走行時で409kgの総ダウンフォースを発生することができ、285km/h時には、総ダウンフォースは860kgに達する。これは、この911 GT3 RSが991型後期モデルと比べて2倍、現行の911 GT3と比べて3倍のダウンフォースを発生させることを意味している。
そして、新型911 GT3 RSは新たにドラッグ・リダクション・システム(DRS:空気抵抗低減装置)が初めて搭載されている。コースの直線区間で空気抵抗の低減と高速の伸びを実現するため、ステアリング上のボタンを押すだけでウィングを平らにするDRSが作動する。高速走行中の急ブレーキ時には、フロントとリヤのウィング角度が最大に自動作動し、ブレーキを大幅にサポートする空力的な効果を生み出すこともできる。
新型911 GT3 RSのエクステリアは、機能優先のエアロダイナミクスの装備がが特徴だ。最初に目を引くのが大幅に大きくなったスワンネック支持のリヤウィングだ。リヤウイングは固定式のメインウイングと、油圧式で調整可能なアッパーウイングから構成されている。
ポルシェの市販車で初めて、リヤウィングの上端がルーフより高く位置にされている。さらにフロントエンドにはスポイラーが削除され、その代わりに上下に流れる空気を分割するフロントスプリッターが採用されている。
フロントのサイドブレードは正確に空気を外側にガイドし、フロントホイールアーチのベンチレーションは、フロントウィングに設けられたルーバー状の開口部を通じてエアが導入される。
ル・マンを制した911 GT1の象徴的なスタイルであるフロントホイール後方のインレットは、ホイールアーチの動圧を低減させる役割を持っている。吸気口の後ろにあるサイドブレードは、空気流を車両の側面に導く役割を持つ。フロント中央に配置されたラジエーターからの空気は、フロントリッドに設けられた大きな排出口から排出される。
ルーフのフィンは気流を外側に導く効果があり、リヤのエンジン吸気温度をより低く保つことができる。リヤサイド・パネルの開口部はエアロダイナミクスの改善に使用されている。リヤホイールアーチにも吸気口とサイドブレードが設けられ、気流を最適化。そしてリヤのディフューザーは911 GT3のデザインを継承しながら、若干の変更が加えられている。
シャシー
サスペンションもエアロダイナミクス対策が徹底されている。ホイールアーチは強力な気流にさらされるため、ダブルウィッシュボーン式サスペンションのコンポーネントは、翼断面形状となっている。この空力的なサスペンション・リンクは、トップスピードでフロントアクスルのダウンフォースを約40kg増加させる効果がある。トレッド幅は911 GT3より29mm広く、そのためサスペンション・リンクもそれに応じて延長されている。
高速からのブレーキングでもフロントとリヤアクスル間のダウンフォースバランスが維持されるように、ブレーキング時のピッチングを大幅に減少させている。フロントのロワトレーリングアームのボールジョイントがフロントアクスルの低い位置に設定され、リヤのマルチリンク式サスペンションも専用チューニングされ、スプリングレートが変更されている。もちろん運転支援システムとリヤ操舵システムも、よりダイナミックなセットアップとなっている。
911 GT3 RSの走行モードは、ノーマル、スポーツ、トラックという3種類が設定されている。トラックモードでは、基本的なコンポーネンツ設定を個別に選択調整することができる。中でも、フロント、リヤのダンピングは、個別に数段階に分けて調整することが可能だ。また、リヤ・ディファレンシャルのLSDは、ステアリング・ホイールのロータリー・コントロールで調整することが可能。これはモータースポーツからの流用で、素早く直感的に操作できる。
ステアリングホイールには、4つのロータリースイッチとドラッグ・リダクション・システム(DRS)用のボタンが配置されている。回転式コントロールは、調整中にメーターパネルにグラフィックで明確に表示される。911 GT3譲りのトラック表示も装備。ボタンに触れるだけで、ドライバーは2つの7インチ・サイドディスプレイに必要な情報だけをデジタル表示できる。アナログタコメーターの左右にあるギアシフトインジケーターも、GT3譲りである。
パワートレイン
水平対向6気筒4.0Lの高回転自然吸気エンジンは、911 GT3と比較してさらにチューニングされている。525psへの出力向上は、主にカムプロファイルを変更したことで達成されている。シングルスロットル吸気システムとダイレクト・バルブ駆動は、モータースポーツに由来するタイプだ。
7速のポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)は、911 GT3よりも全体のギア比がクロスレシオ化されている。またアンダーボディのPDK用エアインテークは、サーキットでの頻繁で極端な負荷にもトランスミッションを冷却し耐久性を向上されている。
動力性能は0-100km/h加速が3.2秒、7速で296km/hの最高速度に到達する。フロントのブレーキは6ピストンのアルミニウム製モノブロック対向キャリパー、直径408mmのブレーキディスクが組み合わされている。911 GT3と比較して、ピストンの直径は30mmから32mmに拡大され、ディスクの厚さは34mmから36mmに拡大されている。
リヤは380mmのブレーキディスクと4ピストンの対向キャリパーを装着。オプションのポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ(PCCB)は、フロントアクスルが410mmディスク、リヤは390mmディスクを採用する。またホイールロックは、鍛造軽合金製センターロックホイールが標準装備されている。タイヤはフロントは275/35 R20、リヤは335/30 R21の公道走行可能なスポーツタイヤで、卓越したグリップを確保している。
軽量化
ピュア・スポーツマシンとして軽量化も徹底されている。カーボンファイバーの多用など、さまざまな軽量化対策により、911 GT3 RSは多くの大型コンポーネントにもかかわらず、車両重量はDIN規格で1450kgを実現している。例えば、ドア、フロントウイング、ルーフ、フロントリッドはカーボン製。また、標準装備のフルバケットシートなど、インテリアにも軽量なカーボン素材が使用されている。
インテリア
インテリアは、ブラックレザー、レーステックス、カーボンウィーブ仕上げなど、典型的なRSスタイルで仕上げられ、ピュア・スポーツそのものという雰囲気だ。また装備的にはクラブスポーツ・パッケージが標準装備となる。つまりスチール製ロールケージ、携帯型消火器、ドライバー用6点式シートベルトなどは装備される。
有料オプションのヴァイザッハ・パッケージを選ぶと、フロントリッド、ルーフ、リヤウィングの一部、サイドミラーのアッパーシェルにカーボン織布処理が行なわれる。フロントとリヤのスタビライザー、リヤのカップリングロッド、リヤアクスルの補強パネルもカーボン製となり、ドライビングダイナミクスをさらに向上させることができる。
またヴァイザッハ・パッケージ用ロールケージは、今回初めてカーボン製となり、スチール製に比べて約6kgの軽量化を実現。ヴァイザッハ・パッケージのもう一つのハイライトは、モータースポーツ由来の電磁式のPDKシフトパドルだ。より正確な圧力ポイントと明確なクリック感により、ギヤチェンジの操作性をより高めることができる。さらにヴァイザッハ・パッケージのオプションとして、マグネシウム製鍛造ホイールが用意され、これによりさらに8kgの軽量化ができる。
新型911 GT3 RSは現在注文受付中で、ドイツ国内では22万9517ユーロ(約3157万円)からとなっている。
911 GT3 RSクロノグラフ
スイスのソロトゥルンにあるポルシェの時計製造工場は、最高の精度が求められるモータースポーツ精神からインスピレーションを得て、911 GT3 RSクロノグラフを開発した。この機械式時計は、このマシンのオーナーのために用意されている。
ガラスビーズブラスト仕上げのケースをベースに、ナチュラルチタンまたはブラックチタンを使用し、ねじ込み式リューズを装備。時計内部には、COSC認定を受けた高精度のポルシェデザイン・クロノグラフ・キャリバー「WERK 01.200」が搭載されている。
フライバック機能により、ワンアクションで秒針のスタート、ストップ、リセットを行なうことが可能。クロノグラフのプッシュボタンには、「Start/Stop」と「Next Lap」のレーザー刻印があり、このクロノグラフが単に時間を知らせるだけのものではないことを物語っている。
新型ポルシェ911GT3 RS登場!
公道走行可能な最新の超高性能911が凄いぞ!
ポルシェ初の「DRS」にも注目
8月17日、ポルシェは、現行「911(タイプ992)」をもとにした高性能版「GT3 RS」を発表した。GT3 RSの登場は2018年以来となる。
搭載するエンジンは、今や希少な自然吸気の4.0リッター水平対向6気筒ガソリン。525psの最高出力を誇る(最大トルクは不明)。標準のGT3からカムシャフトなどが変更された。
組み合わされるツインクラッチタイプの7AT(PDK)も、ギア比などが見直され、より高負荷でも耐えられるになったという。0~100km/hの加速タイムはわずか3.2秒で、最高速度は296km/hに達する。
足まわりでは、フロントが275/35 R 20、リアが 335/30 R21のスポーツタイヤを履く。組み合わされるアルミホイールは鍛造製で、ブレーキはオプションで「ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ (PCCB)」も選べる。
エクステリアには空力性能を高めるべく、大型の可変式リアウイングやセンターラジエーター、サイドブレードなどを装備。ダウンフォースは標準モデルに比べ約3倍に達する。
ポルシェ初の「ドラッグ・リダクション・システム(DRS)」も搭載。ストレートでの性能を高めるべく、リアウイングがフラットになるという。さらに、エアブレーキ機能によって、緊急時のストッピング性能を高める。設定の切り替えはステアリング・ホイールに設置されたスイッチで操作する。
インテリアはブラックレザーとカーボンファイバーによって、レーシーな雰囲気が漂う。追加料金なしで選べる「クラブスポーツ・パッケージ」を装着するとスチール製のロールオーバー・バー、消火器、ドライバー用の6点式シートベルトなどが備わる。
インパネ上部に設置されたクロノグラフは、GT3 RS専用品。チタン製で、自社キャリバー「WERK 01.200」を搭載する。
新型911GT3 RSの価格は22万9517ユーロ(約3152万円)。日本導入時期は今後明かされる。
文・稲垣邦康(GQ)
ポルシェ、新型「911 GT3 RS」予約受注開始 価格3134万円の公道走行マシン
2022年8月18日 予約受注開始
3134万円
ポルシェジャパンは8月18日、新型「911 GT3 RS」の予約受注を開始した。新型911 GT3 RSは、モータースポーツのテクノロジーとコンセプトを活用した公道走行可能な高性能スポーツカーと位置付けられるモデルで、価格は3134万円。
新型911 GT3 RSに搭載される水平対向6気筒 4.0リッターエンジンは、911 GT3と比較して、主にカムプロファイルを変更された新しいカムシャフトによって386kW(525PS)へと出力を増加。ドア、フロントウィング、ルーフ、フロントリッドはCFRP製となり、標準装備のフルバケットシートなどインテリアにも軽量CFRPを採用することにより、911 GT3 RSの重量は1450kgに抑えられ、パフォーマンスでは0-100km/h加速で3.2秒、最高速は7速ギヤで296km/hを実現する。
また、新型911 GT3 RS には、純粋な競技専用車両「911 GT3 R」と直接的に結びつく冷却システムやエアロダイナミクスシステムを採用するとともに、鍛造軽合金製センターロックホイールを標準装備して、フロントに275/35R20、リアに335/30R21の公道仕様のスポーツタイヤを装着する。さらに、サーキット走行に必要なスチール製のロールオーバーバーやドライバー用6点式シートベルトが含まれる「クラブスポーツパッケージ」を追加料金なしで利用可能としている。
あまりにも大胆不敵な新型ポルシェ911 GT3 RSがデビュー。本当にこれで公道を走っていーんですか?
極上のサーキットスペックが与えられながら、公道走行も可能な超ハイパフォーマンス・スポーツモデル。それがポルシェ911 GT3 RSだ。2022年8月17日、ポルシェはその最新バージョンをワールドプレミアした。空力性能を磨き抜いた新型の存在感は、完全にレーシングマシンだ。
モータースポーツにインスパイアされたアクティブエアロダイナミクス
「え? あのクルマ、なんでナンバーがついてるんだろう・・・」
欧州ならばともかく、日本の公道でこの大胆不敵なエアロフォルムを見かけたなら、真っ先にそう思ってしまう人は決して少なくないことだろう。そもそもがピュアレーサーであるGT3 Rの血統とは言え、そのロードゴーイングバージョンというだけではおよそ納得しきれないほどの徹底したエアロアレンジには正直、圧倒される。
それもそのはず。新しい911 GT3 RSには、空力性能向上に対するポルシェの、並々ならないこだわりがメガを通り越してギガ盛り状態なのだ。なにを差し置いても真っ先に目につくのは、スワンネックで支えられたリアウイングだ。圧倒的なサイズ感とともに、油圧調整可能なエレメントが上部に設定されていることで、独特の機能美を感じさせる。
ウイング上端が車体ルーフ部よりも高くなっていることやドラックリダクションシステム(DRS)の搭載など、ポルシェの量産車としては初めての機能も数多い。ル・マンで優勝した象徴的な911 GT1のスタイルを継ぐ前輪のエアインレットに加え、やはりル・マンでクラス優勝を果たした911 RSR譲りの大型センターラジエーターを採用する。w
ノーズセクションのふたつのサイドエアインテークと調整可能な2セクションリアウイングなどの空力制御によって、200 km / h走行時には409 kgのダウンフォースを発揮、時速285kmでは実に860kgに達する。これは、現行のGT3に対しては3倍のダウンフォースが生み出されていることを意味すると言う。
もしかするとこれが最後の高回転型自然吸気ボクサーエンジン
搭載される4L 水平対6気筒自然吸気エンジンは、911 GT3と比較してもさらにハイスペックに進化している。最高出力は386kW(525PS)にアップ。カムシャフトのプロファイルの変更に加え、シングルスロットルインテークシステム、リジッドバルブドライブなど、モータースポーツ由来のテクノロジーが採用されている。
7速ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)は、911 GT3よりも全体的なギア比が短い。アンダーボディに設定されたエアインテークを介した効率的な冷却によって、トランスミッションはトラック上で過酷なストレスにも耐えることがでる高い耐久性を実現した。ちなみに0→100km/h加速は3.2秒で、7速で最高速度は296km/hに達する。
制動性能も、速さの向上に見合ったグレードアップが図られている。フロントアクスルには、それぞれ6つのピストンを備えたアルミニウムモノブロック固定キャリパーブレーキと直径408mmのブレーキディスクを採用。911 GT3と比べると、ピストンの直径は30mmから32mmに拡大されている。さらに、ディスクの厚さは34mmから36mmに増加した。
軽量化の徹底は、コクピットにも。ヴァイザッハパッケージも選択可能
CFRPの積極的使用など徹底的な軽量化によって、911 GT3 RSは数多くの空力コンポーネンツが追加されているにも関わらず、車両重量はわずか1,450kg(DIN)に収まっている。軽量CFRPは、スタンダードなフルバケットシートなど、インテリアにも使用される。
インテリアに関しては、ブラックレザー、ラセテックス、カーボンファイバーパーツなど、ピュアスポーツの雰囲気が満ち溢れている。スチールロールオーバーバー、ハンドヘルド消火器、ドライバー用の6点式シートベルトなどを含む、クラブスポーツパッケージは、追加料金なしで装着が可能だ。
さらに、軽量化を徹底したヴァイザッハパッケージも設定。カーボンファイバーパーツの多用に加え、CFRPパーツも効果的に採用している。新しい911 GT3 RSではロールオーバーバーも初めてCFRPによって構成、スチールバージョンと比較して約6kgの軽量化につながっている。
ヴァイザッハパッケージを選ぶもうひとつのポイントは、モータースポーツ由来のマグネット技術を搭載したPDKシフトパドルだ。これによりドライバーは、よりダイレクトで正確なシフトフィールを感じることが可能になり、さらにダイナミックなシフトコントロールに没頭することができるという。
なお、ポルシェジャパンは8月18日、新型911 GT3 RSの予約受注を開始した。価格は3134万円となっている。
■ポルシェ911 GT3 RS主要諸元
●全長×全幅×全高:4572×1900×1322mm
●ホイールベース:2457mm
●車両重量:1450kg
●エンジン:水平対向6DOHC
●排気量:3996cc
●最高出力:386kW(525ps)/8500rpm
●最大トルク:465Nm/6300rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・64L
●トランスミッション:7速PDK
●駆動方式:RR
●タイヤサイズ:前 275/30ZR20・後 335/30ZR21
●最高速:296km/h
●0→100km/h加速:3.2秒
●0→200km/h加速:10.6秒
●車両価格:3134万0000円
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公道走行可能な525PS! 大幅にパフォーマンスが向上した新型「ポルシェ911 GT3 RS」がついに発売に!
スワンネックで支持され、大幅に拡大されたリアウイングが特徴の911 GT3 RSは、レーシングカーのDNAとインテリジェントな軽量設計を備える
ポルシェジャパンは、モータースポーツ由来のテクノロジーとコンセプトを受け継ぐ新型「911GT3 RS」の予約受注を全国のポルシェ正規販売店にて、2022年8月18日(木)より開始した。新型ポルシェ911 GT3 RSは、最高のパフォーマンスを実現するために妥協を許さずに設計された一台だ。
この公道走行可能な最高出力386kW(525PS)の高性能スポーツカーは、モータースポーツのテクノロジーとコンセプトを最大限に活用する。とりわけ911 GT3 RSの冷却システムとエアロダイナミクスシステムは、レーシングカーのDNAとインテリジェントな軽量設計を備えた高回転の自然吸気エンジンを超えて、純粋な競技専用車両である911 GT3 Rと直接的に結びついている。
【写真10枚】モータースポーツのテクノロジーとコンセプトを最大限に活用した一台。
モータースポーツにインスパイアされたセンターラジエーターコンセプト
大幅なパフォーマンス向上の基盤となるのが、センターラジエーターコンセプトだ。このアイデアは、ル・マンでクラス優勝を飾った911 RSRに最初に使用されたあと、911 GT3 Rへ採用された。新型911 GT3 RSは、以前の車両に見られた3つのラジエーターレイアウトの代わりに、他の911モデルではラゲッジコンパートメントがあるノーズの中に配置された、傾斜した大型のセンターラジエーターを利用している。また、ポルシェの市販車に初めてドラッグリダクションシステム(DRS)が装備されている。
新型911 GT3 RSの外観は、多数の機能的なエアロダイナミクスエレメントによって特徴付けられる。このGTスポーツカーの最も顕著な特徴は、スワンネックで支持されたすべての寸法が大幅に拡大されたリアウイングだ。このリアウイングは、固定式メインウイングと、油圧調節式アッパーウイングエレメントで構成されており、ポルシェの市販車で初めて、リアウイングの上端が車両ルーフよりも高く設定されている。
コックピットから調節可能なサーキットサスペンション
サスペンションも空力性能を重視。新型911 GT3 RSのホイールアーチは強力な空気の流れにさらされるため、フロントのダブルウィッシュボーンサスペンションは、ティアドロップ形のプロファイルで設計された。ハイエンドのモータースポーツでのみ使用されているこれらの空力効率に優れたサスペンションリンクは、最高速度でのフロントアクスルのダウンフォースを約40kg増加。トレッドが広いため(911 GT3よりも29mmワイド)、フロントリンクもそれに対応して長くなっている。
高回転の4L水平対向6気筒エンジン
高回転の4.0L自然吸気エンジンは、911 GT3と比較してさらに最適化された。911 GT3 RSは静止状態から100km/hまで3.2秒で加速し、7速で296km/hの最高速度に達する。フロントには、対向6ピストン式アルミニウム製モノブロック固定キャリパーと直径408mmのブレーキディスクを採用、911 GT3と比較してピストン径が30mmから32mmに拡大され、ディスクの厚さが34mmから36mmに増加している。
リアには、対向4ピストン式のユニットと直径380mmのブレーキディスクが引き続き使用され、オプションのポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)はフロントに410mmディスク、リアに390mmディスクが備わる。新型911 GT3 RSには、センターロック式軽合金製鍛造ホイールが標準装備され、フロント275/35 R20、リア335/30 R21の公道仕様スポーツタイヤが高レベルのメカニカルグリップを保証する。
さまざまな軽量設計
インテリジェントな軽量設計は、伝説的な911カレラRS 2.7以来、すべてのRSモデルの基本原理となってきた。911 GT3 RSの重量は、広範なCFRPの使用などのさまざまな軽量設計の採用によって、多数の大型コンポーネントにもかかわらず、わずか1,450kgの車両重量(DIN)に抑えられ、ドア、フロントフェンダー、ルーフ、フロントリッドをはじめ、標準装備のフルバケットシートなどのインテリアにも軽量なCFRPが使用されている。
クラブスポーツパッケージとヴァイザッハパッケージが利用可能
この新しいGTスポーツカーのインテリアは、RS特有のスタイルに仕上げられている。ブラックレザー、Racetex、カーボン織り目仕上げが、純粋でスポーティーな雰囲気を特徴付けてくれる。911 GT3 RSは、クラブスポーツパッケージ(無料オプション)を利用することができ、スチール製ロールオーバーバーやドライバー用6点式シートベルトが含まれる。
◆新型ポルシェ911 GT3 RS
車 種:911 GT3 RS
トランスミッション:7速PDK
ハンドル:右/左
希望小売価格:¥31,340,000 (消費税込)
お問い合わせ先:ポルシェコンタクト 0120-846-911 https://www.porsche.com/japan/
ポルシェ、新型の911 GT3 RSを発表。レースで培った冷却システム搭載、F1でお馴染みのDRSも装備
ポルシェは8月17日、新型『911 GT3 RS』をワールドプレミアした。タイプ992をベースとしたこのハイパフォーマンスカーは、冷却システムとエアロダイナミクスシステムを大幅なアップグレードしている。
このマシンは、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦しているGTE車両の『911 RSR』やGT3車両に触発されて開発されたという。モータースポーツで培った技術やコンセプトを活用した、公道走行が可能なハイパフォーマンススポーツカーとなっている。
最も大きな変化は、従来はフロントとサイドに3基搭載されていたラジエーターをフロントフード下に集約したセントラルラジエター・コンセプト。これによりラゲッジスペースはなくなったが、フロントボディ下にアクティブエアロダイナミクスを搭載するスペースを確保することができている。これらは、RSRやGT3といったレーシングカーの知見が存分に活かされているエリアだ。
またルーフよりも高い位置に取り付けられたリヤウイングは、ポルシェの市販モデルとしては初めてDRS(空気抵抗低減システム)を備えている。F1でもお馴染みのこのシステムは車内からウイングの角度を調整することができ、ストレートでのドラッグを低減するだけでなく、ブレーキングをサポートするなど自由自在だ。
→【ギャラリー】モータースポーツ由来の技術満載! ポルシェの新型911 GT3 RS
これらの空力デバイスを組み合わせることで、時速200kmでの走行時に409kgものダウンフォースを発生。タイプ991ベースの先代911 GT3 RSと比較して2倍、現行の911 GT3と比較して3倍ものダウンフォースを生んでいることになる。さらに時速285kmではダウンフォースは860kgにも達するという。
搭載されるエンジンは、自然吸気4.0リッターの水平対向6気筒。プロファイルが変更された新しいカムシャフトとモータースポーツ由来のシングルスロットル吸気システムによって、386kW(525PS)へと出力アップを果たしている。トランスミッションは7速DCTのPDKギヤボックスだ。
軽量化にも手抜きはない。ドアやフロントウィング、ルーフ、フロントリッド、標準装備のフルバケットシートはCFRP製(カーボンファイバー強化プラスチック)となり、車重が1482kgに抑えられている。鍛造軽合金製センターロックホイールを標準装備しているなど、様々なポイントがレーシングカーとロードカーの中間に位置する911の頂点に位置するモデルであることを物語っている。
ポルシェによると、GT3 RSは発進から時速100kmに3.2秒で到達。最高速度は時速296kmだという。
さらに、サーキット走行に必要なスチール製のロールオーバーバーやドライバー用6点式シートベルトが含まれる「クラブスポーツパッケージ」が追加料金なしで利用可能となっている。他にも、いくつかの外装パーツがカーボンファイバー製となり、前後アンチロールバーなどがCFRP製となるなどの特典があるヴァイザッハ・パッケージも用意されている。
ドイツでの販売価格は22万9517ユーロ。8月18日のレートで約3153万円ととても簡単に手が出る価格ではないが、サーキットを走る上でベストなマシンのひとつと言えるかもしれない。
ポルシェ 新型「911 GT3 RS」3134万円で国内予約受注スタート
ポルシェジャパンは2022年8月18日、前日にドイツでワールドプレミアが行なわれた新型「911 GT3 RS」を日本に導入すると発表し、予約受注を開始した。
【関連記事】新型「911 GT3 RS」詳細情報:https://autoprove.net/imported-car/porsche/porsche911/210596/
「911 GT3 RS」は、911 GT3の単なる上位モデルではなく、公道を走行できる保安規準を満たしているものの、パフォーマンス、装備、仕様はサーキット走行を楽しむことを前提にしたピュア・スポーツモデルである。
そのため、ボディ全体の軽量化、サーキット走行用のエアロダイナミクスを徹底的に追求し、特にリヤ・ウイングにDRSを組み込んだ大型リヤ・ウイングなどが特長。そして室内もロールケージが標準装備され、ステアリング・スイッチ類もル・マン24時間レース仕様に近似しているなど、本格的なサーキットモデルとなっている。
ポルシェ 911「GT3 RS」新型、525馬力の自然吸気ボクサー搭載…欧州発表
ポルシェは8月17日、新型『911 GT3 RS』(Porsche 911 GT3 RS)を欧州で発表した。
同車は、現行『911』シリーズの頂点に立つハイパフォーマンスモデルだ。冷却システムやエアロダイナミクス性能は、レーシングカーの『911 GT3 R』のノウハウを導入している。フロントフードには、大型のセンターラジエーターを採用。リアには、スワンネックで支えられた大型リアウィングを装備した。ポルシェの量産車で初めて、車両のルーフよりも高い位置にあるリアウィングとなる。
新型911 GT3 RSには、高回転志向の4.0リットル水平対向6気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。最大出力は525ps。0~100km/h加速3.2秒、最高速296km/hの性能を可能にしている。
公道走行可能なハイパフォーマンスマシン、新型ポルシェ「911 GT3 RS」予約受注を開始|Porsche
ポルシェジャパンは8月18日、モータースポーツ由来のテクノロジーとコンセプトを受け継いだ新型「911GT3 RS」の予約受注を開始した。ポルシェ911 GT3 RSは、純粋な競技専用車両である911 GT3 Rと直接的に結びついており、最高のパフォーマンスを実現するために妥協を許さずに設計された公道走行が可能なモデルだ。
Porsche911 GT3 RS|ポルシェ911 GT3 RS
公道走行可能なハイパフォーマンスマシン、新型ポルシェ「911 GT3 RS」予約受注を開始
ポルシェジャパンは8月18日、モータースポーツ由来のテクノロジーとコンセプトを受け継いだ新型「911GT3 RS」の予約受注を開始した。ポルシェ911 GT3 RSは、純粋な競技専用車両である911 GT3 Rと直接的に結びついており、最高のパフォーマンスを実現するために妥協を許さずに設計された公道走行が可能なモデルだ。
Text by HARA Akira
高回転の4リッター水平対向6気筒エンジン を搭載
ポルシェ911 GT3 RSが搭載する高回転の4.0リッター自然吸気エンジンは、911 GT3から変更されたカムプロファイルを備えた新しいカムシャフトによって最適化され、386kW(525ps)へ出力を増加。7速ポルシェドッペルクップルング(PDK)は、全体的なギア比が911 GT3よりも短くなっており、静止状態から100km/hまで3.2秒で加速し、7速で296km/hの最高速度に達する。
軽量設計は、伝説的な911カレラRS 2.7以来、すべてのRSモデルの基本原理となっており、911 GT3 RSの車両重量は、広範なCFRPの使用などさまざまな軽量設計の採用によってわずか1,450kg(DIN)に抑えられている。ドア、フロントフェンダー、ルーフ、フロントリッドをはじめ、標準装備のフルバケットシートなどのインテリアにも軽量なCFRPが使用されている。
ブレーキシステムは、フロントに対向6ピストン式アルミニウム製モノブロック固定キャリパーと直径408mmのブレーキディスクを採用。911 GT3と比較して、ピストン径が30mmから32mmに拡大され、ディスクの厚さが34mmから36mmに増加している。
リアには、対向4ピストン式のユニットと直径380mmのブレーキディスクを引き続き使用。オプションのポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)はフロントに410mmディスク、リアに390mmディスクが備わる。センターロック式軽合金製鍛造ホイールを標準装備し、高レベルのメカニカルグリップを保証するフロント275/35 R20、リア335/30 R21の公道仕様スポーツタイヤを装着している。
公道走行可能なハイパフォーマンスマシン、新型ポルシェ「911 GT3 RS」予約受注を開始|Porschevia Web Magazine OPENERS
エクステリアは、多数の機能的なエアロダイナミクスエレメントによって特徴付けられ、最も顕著なのは、スワンネックで支持されたすべての寸法が大幅に拡大されたリアウイングだ。このリアウイングは、固定式メインウイングと、油圧調節式アッパーウイングエレメントで構成されており、ポルシェの市販車で初めて、リアウイングの上端が車両ルーフよりも高く設定されている。
さらに、911 GT3 RSのフロントエンドからフロントスポイラーが削除され、代わりに空気の流れを上下に分割するフロントスプリッターを装備している。フロントの無段階調節式ウイングエレメントと2分割リアウイングは、他の多数の空力対策との組み合わせで、200km/hでの走行時に合計409kgのダウンフォースを提供。その数値は、先代の991.2世代の2倍、現行の911 GT3の3倍に達し、285km/h時のダウンフォースは計860kgに及ぶという。
公道走行可能なハイパフォーマンスマシン、新型ポルシェ「911 GT3 RS」予約受注を開始|Porschevia Web Magazine OPENERS
選択できるドライビングモードは、ノーマル、スポーツ、トラックの3つ。4つのロータリースイッチとドラッグリダクションシステム(DRS)のスイッチがステアリングホイールに備わり、ロータリースイッチを調節すると、インストルメントパネルにグラフィック表示される。
また、911 GT3ですでにおなじみのトラック画面も装備されており、スイッチを押すだけで、重要な情報のみを2つの7インチサイドデジタルディスプレイに縮小表示することができる。アナログ式レブカウンターの左右にあるシフトインジケーターもGT3からの流用だという。
インテリアは、ブラックレザー、Racetex、カーボン織り目仕上げによってRS特有のスタイルに仕上げられており、さらにクラブスポーツパッケージ(無料オプション)を利用すると、スチール製ロールオーバーバーやドライバー用6点式シートベルトが含まれる。
有料のヴァイザッハパッケージでは、フロントリッド、ルーフ、リアウイングのパーツ、エクステリアミラーのアッパーシェルがカーボン織り目仕上げになるほか、フロントとリアのスタビライザー、リアカップリングロッド、リアアクスルのシアーパネルはCFRP製となる。
公道走行可能なハイパフォーマンスマシン、新型ポルシェ「911 GT3 RS」予約受注を開始|Porschevia Web Magazine OPENERS
ヴァイザッハパッケージのもうひとつのハイライトは、モータースポーツから派生した磁気テクノロジーを採用したPDKパドルシフトで、より精確な圧力ポイントと明確に知覚できるクリックによって、ギアチェンジはさらにダイナミックになるという。また、8kg軽量化されるマグネシウム鍛造ホイールも用意されている。
新型ポルシェ911 GT3 RSの価格は3,134万円となる。
ポルシェカスタマーケアセンター
Tel.0120-846-911
https://www.porsche.com/japan/jp/
市販車初のDRS搭載 ポルシェ新型911 GT3 RS ハードコアな最上級モデル、予約受注開始
エアロダイナミクスを最適化したレンジトッパー
新型ポルシェ911 GT3 RSが発表された。モータースポーツにインスパイアされたハードコアなレンジトップモデルであり、ポルシェによれば、911史上「最もサーキットにフォーカスし、エアロダイナミクスを最適化」したモデルであるという。
911にGT3 RSが設定されるのは、2018年以来となる。搭載されるパワートレインは、自然吸気4.0Lフラット6エンジン。最高出力525ps(386kW)を発生し、0-100km/h加速3.2秒、最高速度296km/hに達する。
全車に装備される7速PDKは、全体的なギア比が911 GT3よりも短くなっている。ドライブモードは「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3種類を用意。
レーシングカー並の空力モンスター誕生
パフォーマンスとエアロダイナミクスを向上させるため、メカニカル面ではカスタマーレースカーである911 GT3 Rからインスピレーションを得ている。ダウンフォースは991.2世代の2倍、既存の911 GT3の3倍に達し、200km/hでは409kg、285km/hでは860kgを発生させる。
ラジエーターも大きく変更されており、従来の911でラゲッジルームがあるノーズに、大型のラジエーターを集中配置。これにより、両サイドにできたスペースを活用してアクティブ・エアロダイナミクスを拡大することが出来た。このラジエーター配置は、ル・マンを制した911 RSRで初めて採用され、その後911 GT3 Rにも導入されたものだ。
リアエンドには、公道向けの911としては最大の「スワンネック」ウィングが採用され、幅は約180cm、上端はルーフより高い位置に設定されている。その他の空力対策としては、新しいサイドブレード、フロントホイール後方のインレット、リアスプリッターなどがある。
さらに、ポルシェの市販車としては初めてドラッグ・リダクション・システム(DRS)を搭載している点も大きな特徴だ。ウィングをフラットにして空気抵抗を減らし、直進速度を上げるとともに、空力による減速効果を狙ったエアブレーキ機能も備えている。
クラブスポーツ、ヴァイザッハパックも用意
フロントには、対向6ピストンのアルミニウム製モノブロック固定キャリパーと直径408mmのブレーキディスクを採用。ピストン径32mm、厚さ36mmと、911 GT3よりも大型化した。車両重量は、先代のGT3 RSが1430kgであったのに対し、新型では1450kgとなっている。
新型GT3 RSでサーキットを走行する場合は、クラブスポーツパッケージをオプション(無料)として追加することができる。消火器、6点式シートベルト、スチール製ロールオーバーバーが含まれている。
ヴァイザッハパッケージ(有料)も用意された。ボンネット、エクステリアミラー、リアウィングにカーボン織り目仕上げが施され、ロールバー、磁気テクノロジーを採り入れたシフトパドル、マグネシウム鍛造ホイールなどが装着される。
新型ポルシェ911 GT3 RSの日本国内向け価格は、3134万円(税込み)。ポルシェジャパンは、全国の正規販売店にて8月18日から予約受注を開始している。
911にも電動化の波 ハイブリッド化を視野
ポルシェはモデルラインの多くを電動化する計画を進めているが、911は当分の間、内燃機関を維持する予定。しかし、近い将来にはハイブリッド化も視野に入れているという。
ポルシェによると、911は2021年、世界販売で過去最高の3万8464台を記録。SUVがトレンドの中心となる中で、非常に高い人気を保っているという。
ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは先月、次のように述べている。
「eモビリティは、当社にとって最優先事項です。同時に、最新の内燃機関も作り続けています。911はこれまで以上にお客様から支持されています。今後数年間で、モータースポーツでよく知られている、非常にスポーティなハイブリッド・システムを911に導入します」
「こうした毅然とした気候保護対策は大切です。わたしは、ドイツ政府のオープンなアプローチと、解決策の一部としてeフューエル(合成燃料)を取り入れるという妥協点を支持します。技術の禁止は、イノベーションのブレーキとなってしまいます。ポルシェは、eモビリティとeフューエルという2つの道を歩んでいきます」
ポルシェ、モータースポーツ由来のテクノロジーとコンセプトを受け継ぐ新型911 GT3 RSの予約を開始
8月18日、ポルシェジャパンはモータースポーツ由来のテクノロジーとコンセプトを受け継ぐ新型ロードゴーイングカー『911 GT3 RS』の予約受注を全国のポルシェ正規販売店で開始すると発表した。モータースポーツのテクノロジーとコンセプトを最大限に活用した高性能スポーツカーで、525馬力を誇りながら公道走行可能となっている。
911 GT3 RSは公道走行が可能ながら、世界中のカスタマーに愛され、多くの勝利を得てきたポルシェのレーシングカーからさまざまなコンセプト、テクノロジーを引き継いでいる。
今回大幅なパフォーマンス向上の基盤となるのがセンターラジエターコンセプトで、ル・マン/WEC用の911 RSRで初めて採用された後、GT3カーの911 GT3 Rに採用されたもの。以前の車両に見られた3つのラジエターレイアウトの代わりに、他の市販911ではラゲッジコンパートメントがあるノーズの中に配置された、傾斜した大型のセンターラジエターを利用する。このことで両サイドにできたスペースを使用して、アクティブエアロダイナミクスエレメントを統合することが可能となった。
911 GT3 RSでは、フロントの無段階調節式ウイングエレメントと2分割リヤウイングは他の多数の空力対策との組み合わせで200km/h走行時に合計409kgのダウンフォースを発生するという。この値は先代の991.2世代の2倍、現行の911 GT3の3倍に達し、285km/h時のダウンフォースは計860kgにおよぶとしている。
さらに、ポルシェの市販車で初めてDRS(ドラッグリダクションシステム)が装備された。モータースポーツではお馴染みの機構だが、サーキットのストレートで空気抵抗を抑えるために、特定の作動範囲内でスイッチを押すだけでウイングをフラットにすることが可能。また逆にエアブレーキ機能では、高速走行中の緊急ブレーキ時に作動し、前後ウイングエレメントが最大に設定され、空力による減速効果を生み出す。
また外観では、スワンネックステーを備えたリヤウイングを採用。固定式メインウイングと油圧調節式アッパーウイングエレメントで構成され、ポルシェの市販車で初めてリヤウイング上端が車両ルーフよりも高く設定された。またフロントホイール後方のインレットは、かつてル・マンを制した911 GT1のスタイルを踏襲し、ホイールアーチの動圧を低減する。
サスペンションでは、ハイエンドのレーシングカーで使用されるティアドロップ形のプロファイルでフロントのダブルウィッシュボーンサスが設計された。トレッドも911 GT3よりも29mmワイドとなる。
ドライビングモードはノーマル、スポーツ、トラックの3種類を備え、トラックモードでは、基本設定を個別に調節することができる。リヤデフはモータースポーツ由来の操作・表示コンセプトであるステアリングホイールのロータリースイッチで調整が可能で得、4つのロータリースイッチとDSRスイッチがステアリングに備えられる。
525馬力を生み出す高回転の4.0リッター自然吸気エンジンは、911 GT3と比較してさらに最適化され、シングルスロットルインテークシステムとリジッドバルブドライブは、モータースポーツから派生したものとなる。このパワーで静止状態から100km/hまで3.2秒で加速し、7速で296km/hの最高速度に達するという。またブレーキはフロントが対向6ピストン式アルミニウム製モノブロック固定キャリパーと直径408mmのブレーキディスクが採用されている。リヤには対向4ピストン式のユニットと直径380mmのブレーキディスクが引き続き使用された。
ボディも広範なCFRPの使用など、さまざまな軽量設計を行うことで、多数の大型コンポーネントにも関わらず、わずか1,450kgの車両重量に抑えられた。ドア、フロントフェンダー、ルーフ、フロントリッドをはじめ、標準装備のフルバケットシートなどのインテリアにも軽量なCFRPが使用されている。
911 GT3 RSはスチール製ロールオーバーバーやドライバー用6点式シートベルトが含まれるクラブスポーツパッケージ(無料オプション)を利用することができるほか、さらにCFRPを使用した軽量化パッケージやモータースポーツから派生した磁気テクノロジーを採用したPDKパドルシフトを備えるヴァイザッハパッケージ(有料オプション)が用意される。
新型911 GT3 RSの希望小売価格は3134万円(税込)。問い合わせはポルシェコンタクト(0120-846-911)、ホームページ(https://www.porsche.com/japan/)まで。
Posted at 2022/08/19 23:42:26 | |
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ポルシェ | 日記
2022年08月18日
ポルシェ『718ボクスター』最強モデルのルーフがついに開いた!浮かぶ「ヴァイザッハ」の文字
ポルシェ『718ボクスター』最強モデルのルーフがついに開いた!そのプロトタイプのインテリアには、「WEISSACH」(ヴァイザッハ)のロゴが刺繍されていることが判明。このモデルの正体は。スクープサイト「Spyder7」が最新情報をお伝えする。
『718ボクスター スパイダーRS』のプロトタイプはこれまでも目撃されているが、今回は初めてルーフがオープン。シートヘッドレストには「WEISSACH」(ヴァイザッハ)のロゴが刺繍されていた。これは「ヴァイザッハ・パッケージ」の可能性を示唆している。
「ヴァイザッハ」の名は、ポルシェのR&Dセンターがあるドイツ・シュトゥットガルト近くの小さな村に由来。ヴァイザッハ・パッケージは、スーパーカーの『918スパイダー』に初めて提供されたスペシャルパックで、車両全体の重量を削減するために軽量コンポーネントが装備される。ボクスター最強のモデルだけに、走りに徹したヴァイザッハの設定もあり得ない話ではない。
シートのヴァイザッハのロゴを除けば、これまでのプロトタイプと変わっていないように見える。フロントエンドは、大型のコーナーエアインテークがさらに拡大し、リップスポイラーを装着。ボンネットには2対のNACAダクト、フェンダーには追加のエアベントを装備している。またクォーターパネルの上には小さなインテークが配置されている。
ディフューザーとエグゾーストシステムは『718ケイマン GT4』から引き継がれているように見える。足回りはセンターロックホイールを装着、ホイールとブレーキはスパイダーのものよりも大きく、幅が広く、軽量になっているようだ。
パワートレインは、『911 GT3』から供給される4.0リットルフラット6自然吸気エンジンを専用チューニングしたものが有力だ。最高出力は500psまで向上、7速PDKトランスミッションと組み合わされ、リアデフを介して後輪に動力を送る。またスパイダーのレッドゾーンが8000rpmであるのに対し、スパイダーRSでは9000rpmまで引き上げられ、0-100km/h加速は3.9秒から3.2秒へ、最高速度は301km/hから315km/hへと向上するという。
718ボクスター スパイダーRSのワールドプレミアは、遅くとも2022年内には行われるようだ。
Posted at 2022/08/18 23:38:26 | |
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ポルシェ | 日記
2022年08月17日
アイコンの「ヘッドライト」がなくても「911」の血統! ポルシェが生んだ怪物マシン「935」とは
この記事をまとめると
■ポルシェ911ターボをベースにグループ5車両として製作されたレーシングカーが935だ
■随時改良が行われたポルシェ935にはさまざまな仕様が存在する
■1978年にロングノーズ&ロングテールの935/78が誕生、モビー・ディックと呼ばれた
911ターボからグループ4の「934」とグループ5の「935」を開発
ポルシェ911をベースとしたレーシングカーのなかで、もっとも記憶に残るモデルといえば、やはり1976年にスタートしたグループ4、そしてグループ5によるツーリングカーだろうか。
グループ4車両として開発された「934」は、1973年に登場した911(930)ターボをベースに、さらに大型のツインターボや水冷式インタークーラーの採用。エンジン内部でも専用のカムシャフトや吸排気ポートの拡大といったチューニングを施し、911ターボの260馬力から、最高出力を485馬力にまで引き上げたモンスターマシン。それはワークスのみならず、クレーマーなどのプライベーターにも数多くの勝利を導くことになる。
この量産グランドツーリングカーたるグループ4車両は、連続する12カ月間に最低400台の生産が義務付けられ、改造の範囲も狭いものだったが、一方で改造量販ツーリングカーと呼ばれたグループ5車両の「935」も、同様に市販型の911ターボをベースに生まれたモデルだった。
その姿を見て誰もが最初に感じるのは、グループ4の924とは異なり、エアロダイナミクスを追求するためにモディファイされたボディデザイン。とりわけワイドに張り出したリヤフェンダーやフラットノーズのスタイルは、いかにも935が持つパフォーマンスを象徴するかのような刺激的なものだった。
だが、ポルシェにとっては、この935も実際に市販される911ターボも、あくまでも同系列のモデルであるという哲学が貫かれていた。ここで理想を描くのならば、レースに参加するために935でサーキットを訪れ、終了後にはその935で再び家へと帰るというスタイルこそが、ポルシェの考える美学にほかならなかったのだ。
それは実際に935のメカニズムを検証してみても、ターボエンジンやクラッチの耐久性はもちろんのこと、ギヤボックスの容量など、オンロード走行をも十分にこなすことのできるマシンに仕上げられていた。フロント、サイド、リヤのウインドウやフロアも、ベースの911ターボと変わらない。
ノングノーズ&ロングテールの935はモビーディックと呼ばれた
600馬力近いパワーを発揮させることに成功した935には、さまざまな仕様が存在する。1976年に2台が製作されたワークスモデルの「935/76」は、排気量を2857ccとした水平対向6気筒ターボエンジンを搭載。これはレギュレーションによるターボ係数を乗じて4000ccの排気量に収まるようにという考えからで、実際に1.5バールの過給圧で560馬力を得ることに成功したとされる。
翌1977年の935/77型では、エンジンが排気量はそのままにツインターボ化され、最高出力は630馬力に。また1425ccの水平対向6気筒シングルターボエンジンを搭載した935/2ベイビーの製作も行われた。
1978年になるとさらにロングノーズ&ロングテールのスタイルを強めたニューモデル935/78が誕生。これが俗にモビー・ディックと呼ばれる名作だ。モビー・ディックとは白鯨の意で、そのスタイルを見れば、なるほどそう見えないこともない。
搭載エンジンは3211ccにまで排気量を拡大した水平対向6気筒ツインターボ。最高出力は750馬力を達成したという。
ポルシェは自身のワークス活動に加え、前で触れたクレーマーやヨースト・レーシングなどのプライベーターにも935を販売。彼らが残した戦績もまた、935にとっては貴重な歴史の一部となっている。レーシングカーとロードカーの間に常に共通した魅力を持たせること。その哲学は現在でももちろん変わってはいない。
Posted at 2022/08/17 22:07:56 | |
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ポルシェ | 日記
2022年08月02日
ポルシェ 911 に「GT3 R」新型、自然吸気の565馬力レーサー
ポルシェは7月30日、最新の「992」世代の 『911』をベースにしたレーシングカー、新型『911 GT3 R』(Porsche 911 GT3 R)を欧州で発表した。
新しいレーシングカーの核となるのは、992世代の911をベースにした自然吸気ガソリンエンジンだ。従来モデルと同様に、4バルブテクノロジーと直噴システムを備えた水冷の水平対向6気筒ガソリンエンジンになる。新型911 GT3 Rの排気量は 3997ccから4194ccに5%拡大した。これにより、エンジンの最大出力は565psにまで高められている。
ポルシェ、新型GT3カー『911 GT3 R』を正式発表。992型は4.2Lフラット6を搭載
7月30日、ポルシェ・モータースポーツは来年、カスタマーチームとともにグローバル競争に参入する新型GT3マシン『ポルシェ911 GT3 R』を正式発表し、その技術的な詳細を公開した。
最新のポルシェ911 GT3 Rは、992世代の『ポルシェ911』ロードゴーイングモデルがベースとなっている。ドイツのメーカーによると、この新型GT3カーの主要なフォーカスエリアは、“パワーの向上、洗練されたエアロダイナミクス、バランスの最適化”であるという。
ポルシェは先月、スパ・フランコルシャンで今年4月に行われたテスト中に撮影された“タイプ992”GT3マシンの最初の画像を公開し、この週末には同地で開催されている『トタルエナジーズ・スパ24時間』において、初めてこの車両を一般公開している。
新型911 GT3 Rは、2019年型の先代モデルと比べてエンジンの排気量が大きくなっており、“タイプ991.2”の4.0リットルを上回る4.2リットル(4194cc)となった。出力は416kW(565PS)とされている。
エンジンの容量が5%増加したことについて、ポルシェは「異なるBoP分類に対応するために、より大きなリザーブを利用する」という目標を達成することを期待している。また、同ブランドはアマチュアドライバーに「より適した」ものとするため、エンジンの回転域の全体にわたってトルクとパワーのカーブを最適化したと述べている。
スパ・フランコルシャン、ニュルブルクリンク、デイトナでの24時間レースをはじめ、いくつかの主要な耐久イベントで優勝している2019年モデルと同様に、新型GT3カーのエンジンは4バルブテクノロジーと直噴燃料を採用したリヤマウントの水冷フラット6ボクサーが採用された。
しかし、リヤディフューザーのスペースを確保するため、エンジンは前方に5.5度傾けられている。さらに、オルタネーターとエアコン・コンプレッサーを移動させ、エンジンとギアボックスの前方かつ車両の低い位置に配置したという。
搭載されるシーケンシャル6速ギアボックスは、992世代の現行911 GT3カップカーに由来するものだ。
ポルシェ 911 GT3 Rプロジェクトマネージャーのセバスチャン・ゴルツは、「私たちは、先代モデルで、とてつもなく大きな成功を収めた。そのため、後継モデルに対するハードルは高くなった」と語った。
「私たちの課題は新しい911 GT3 Rをさらに速くすることではなかった。BoPによって設定されたパフォーマンス・ウインドウ内での分類が、この利点をすぐに打ち消してしまうからだ」
「我々にとっては顧客がレーシングカーをより長く、速く走らせることができるようにすることが第一だった。そのためには耐久性が必要となる。また、ドライバビリティの向上に重点を置いた」
「これは新しい4.2リットルエンジンの広い使用可能回転域、より安定したエアロダイナミクス、リヤタイヤへの負荷低減に反映されており、その潜在能力をより長く持たせることができるようになっている」
■ポルシェのGT3カーでは初となるスワンネックステーを採用
2023年にデビューする新型ポルシェ911 GT3 Rの特長には、より正確なステアリングとタイヤの摩耗を低減するために設計された、改良型サスペンション・コンポーネントも含まれている。フロントアクスルはダブルウィッシュボーンレイアウトで、リヤアクスルは2019年型のクルマと同様にマルチリンクデザインとなっている。
ホイールベースは、リヤタイヤをより後方に移動させたことにより従来の2459mmから2507mmへとわずかに延長された。
ニューモデルの空力プロファイルは“レースアンダーフロア”のコンセプトの下、ポルシェ911 RSRと同様の高めのアンダーボディを採用し、リヤディフューザーに向けてきれいな空気の流れを作ることを可能としている点が挙げられる。また、ポルシェは同社のGT3カーで初めてリヤウイングに“スワンネック”マウントを導入した。
同様のステーレイアウトは、アウディR8 LMSエボIIや、29日に初公開されたフェラーリ296 GT3にも見ることができる。
コクピット内では、ロールケージ内の人間工学を向上させるためにドライバーポジションを中央に寄せ、FIA国際自動車連盟が新たに開発した側面衝突保護装置を搭載している。
また、ステアリングホイールの周辺には、911 GT3カップの10.3インチディスプレイや、GTE仕様の911 RSR-19に採用されたクラスター型マルチスイッチコンセプトなど、他のポルシェのレーシングカーに由来する要素が盛り込まれた。
ポルシェのカスタマーチームは、2024年からGT3ベースのマシンを受け入れるWEC世界耐久選手権やル・マン24時間レースをはじめ、グローバルフォーミュラを採用する幅広いシリーズでこの新型GT3マシンを走らせることが可能となる。
ポルシェは、この2023年モデルの価格を51万1000ユーロ(約6960万円)プラス消費税と発表。新型ポルシェ911 GT3 Rは今年後半にはノンホモロゲート仕様でレースデビューを果たす予定となっている。
真打ち登場……ポルシェ、新型『911 GT3-R』を発表。さらなる信頼性向上で耐久レースの高み目指す
ポルシェは、スパ・フランコルシャンで行なわれているGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのスパ24時間耐久レースに先立ち、ドライバビリティに重点を置いた新型GT3マシン『911 GT3-R』を発表した。
ポルシェの現行『911』である992型をベースにした新型GT3の設計・開発における目標は、「より長い距離を速く走ること」だったと911 GT3-Rのプロジェクトマネージャーを務めたセバスチャン・ゴルツは語る。
「我々の仕事は、新しい911 GT3-Rをさらに速くすることではない。バランス・オブ・パフォーマンス(BoP)によって設定された性能ウインドウの中で、ここでの利点はすぐに消えてしまうからね」
「我々としては、顧客がレーシングカーでより長い距離を速く走ることが可能なようにすることが、主な焦点だった」
「そのためには耐久性が必要になる。だからこそ、ドライバビリティの向上を優先的に重視したのだ」
このマシンの”心臓”に搭載されているのは、ポルシェの水平対向水冷6気筒エンジン。991.2型をベースにした従来のGT3マシンの4リッターから、4.2リッターへと排気量が上げられた。大排気量化により、新型911 GT3-Rでは低回転域で9%、高回転域で4~5%のトルク向上に成功した。
またエンジンを前方に5.5度傾けることでマシンの重量配分を改善した上、大型ディフューザーを搭載するスペースを確保した。
フロントのトランク構造を切り取ることで、ノーズ下のステップがより顕著に。フロントエンドの空力性能を改善することで、マシン下面前方からリヤディフューザーへと抜ける空気の流れを改善した。
そしてホイールベースを2459mmから2507mmへと延長することで、「より安定した一定の空力効果と、リヤタイヤへの攻撃性低減」を実現したとゴルツは説明している。
なお、新型911 GT3-Rでは従来型よりもランニングコストを10%下げることも目標に掲げられている。
新型は、2021年7月にポルシェのヴァイザッハテストコースで初走行。これまでに計112時間の走行テストを行なっており、カタルニア・サーキットでの30時間の走行テストではノートラブルだった。
新型911 GT3-Rのホモロゲーションカーとしてのレースデビューは、2023年1月に開催予定のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースとなる。
ただポルシェ・モータースポーツは、2022年中にテストレースを実施することを否定してはおらず、おそらくニュルブルクリンク耐久シリーズ(旧VLN)のシリーズ後半のいずれかになると思われている。
また、世界耐久選手権(WEC)とその姉妹シリーズであるヨーロピアン・ル・マン・シリーズでは、GTEに代わるGT3カテゴリー(仮称:LMGT)を導入する2024年からこの911 GT3-Rを走らせることができるようになる。
スパ24時間レースのパドックに展示されているこの新型マシンの価格は、51万1000ユーロ(約6960万円)。現行マシンが45万9000ユーロ(約6250万円)ということを考えると、その差は歴然だ。
ただ新型では、タイヤ空気圧モニタリングシステムなどの先代では”オマケ”だったモノが標準装備されている。
Posted at 2022/08/02 20:54:50 | |
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ポルシェ | 日記
2022年08月02日
ポルシェ 911 最強の「GT3 RS」新型、8月17日発表へ…プロトタイプの写真
ポルシェは7月26日、新型『911 GT3 RS』(Porsche 911 GT3 RS)を8月17日、ワールドプレミアすると発表した。プロトタイプの写真を公開している。
同車は、現行『911』シリーズの頂点に立つハイパフォーマンスモデルだ。成功を収めているレーシングカーの『911 RSR』や『911 GT3 R GT』のノウハウを導入しながら、開発は進められている。
新型911 GT3 RSには高回転志向の4.0リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力はおよそ500psになる予定だ。ポルシェによると、サーキット走行やクラブスポーツイベントでの使用に理想的なことが、証明されているという。
また、新型911 GT3 RSの開発では、主にエアロダイナミクスとシャシーの強化に焦点を当てた、としている。
新型ポルシェ911 GT3 RS サーキット向け992世代最強モデル 8月17日公開予定
エンジン強化は最小限? シャシーと空力に焦点
ポルシェは、911 GT3のハードコア仕様である「911 GT3 RS」を、8月17日に公開すると発表した。これに先駆け、プロトタイプの画像が一部公開されている。
911 GT3のシャシーとエアロダイナミクスを大幅にアップグレードするが、パワートレインには手を加えないようだ。サーキット走行を念頭に開発され、「先代モデルよりもさらにトラックユースに最適化されている」と、ポルシェGT部門責任者のアンドレアス・プレウニンガーは述べている。
プロトタイプを現行の911 GT3と比較すると、ワイドフェンダー、ボンネット上の大型エアインテーク、そして巨大なリアウィングなど、多くの改良が施されているのがわかる。
プレウニンガーは、パワートレインは標準と同じか、わずかにアップグレードされたものになるとほのめかしている。ポルシェ911 GT3に搭載されている4.0L自然吸気フラット6は、最高出力510ps、最大トルク48kg-mを発揮する。
このエンジンは、「自然なレスポンスと高回転」という特性により、「サーキット走行やクラブスポーツ・イベントでの使用に理想的」であるため、大幅なアップグレードを行わないことにした、と彼は述べている。
また、GTレーシングカーの911 RSRや911 GT3 Rからインスピレーションを得て、主にエアロダイナミクスとシャシーの開発に焦点を当てたという。
トランスミッションは7速PDKを採用し、後輪駆動となることが期待される。また、カーボンファイバー製のボディワークやインテリアの簡素化など、全体的に軽量化が図られると予想される。
新型911 GT3 RSは、発売されれば992世代911において最もパワフルなモデルとなるだろう。
Posted at 2022/08/02 20:37:16 | |
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ポルシェ | 日記