2020年12月06日
BMW初代M3は2.3Lでも900万円! エムスリーはまだまだ価格上昇中!!
■FIA公認パーツでラリーカーに仕立てたM3は1400万円!
2020年9月に発表され、キドニーグリルの大きさから賛否両論を巻き起こしたBMW「M4」。その始祖は1985年に登場した初代「M3」だ。
このM3の第5世代に、2ドアのクーペモデルをM4、4ドアのセダンモデルをM3という名称で呼ぶようになった。
初代M3(E30型)は、当時のドイツツーリングカー選手権などのレースに参戦するために作られた、ホモロゲーションモデルである。
●1987 BMW「M3 FIAターマック ラリカー」
レース車両のホモロゲーションモデルであるので、通常の3シリーズとは様々な部分で異なっているのが特徴だ。
たとえばボディでは、ボンネットとルーフ、ドアのインナーパネルは3シリーズの2ドアモデルと共通だが、キャビン部分は空力特性の面からピラーの角度が異なり、トランクもハイデッキとなっている。
サスペンションもジオメトリーが違っているほか、ハブはPCD100の4穴ではなく、120の5穴を採用。これはブレーキキャリパーと同じく、E28型5シリーズの部品を流用したものである。
大きく膨らんだブリスターフェンダーもそうだが、ひと目でM3とわかるそのスタイルは、誰もが憧れたものだった。
エンジンも専用のものが搭載されている。E30型M3のS14型エンジンは、「635CSi」や「M1」に搭載されていたM88型3.5リッター直列6気筒ドライサンプエンジンから、2気筒を外して2.3リッター直列4気筒としたものだ。
トランスミッションはゲトラグ製の5速、または左手前に1速があるレーシングパターンの5速が搭載されていた。
このM3は本来、グルーブA規定でおこなわれていたツーリングカーやラリーに出場するための、ホモロゲーションを得るためにつくられたものだ。そして実際、DTM(ドイツツーリングカー選手権)やラリーで数多くの勝利を得ている。
日本においても、トヨタ「スープラ」や日産「スカイラインGTーR」、三菱「スタリオン」、フォード「シエラ」などが覇を競っていた全日本ツーリング選手権の、2.5リッター以下となるクラス2で、M3はワンメイクといっていい速さを誇っていた。
そんなE30型M3が、シルバーストーンオークションに登場した。それも3台である。もともとこの3台は、セットでも出品されていたようだが、落札はそれぞれにおこなわれた。
まず1台目は、ターマックラリーをターゲットに新たに製作されたM3ラリーカーだ。
2016年1月、状態のいいロードカーをベースに開発をスタート。ホワイトボディ状態からボディ補強が施され、かつてプロドライブ・ラリーチームのマネージャーであったポール・ハワース氏のアドバイスを受けてラリー仕様として製作されている。
エンジンは282bhpまでパワーアップされ、サムソナスFIAの6速ミッションが搭載されている。
完成した後はラリーに出場し、2017年と2019年のラリーマジョルカのレジェンドイベントでは、総合優勝を勝ち取っている。
こうした経歴を持ったこの個体の落札価格は、10万1250ポンド(邦貨換算約1400万円)であった。1985年のM3の新車価格は、日本では658万円。イギリスでは2万6000ポンド(当時1ポンド=約300円で計算すると約780万円)であったことを踏まえると、およそ2倍の価格である。
ロードカーであった個体からラリー仕様に仕立てた1台であるが、現代でも使用できるFIA公認グループAパーツがふんだんに使われていることを考えれば、妥当といえるプライスなのかもしれない。
■オリジナル状態はさらに高額に!!
オリジナルコンディションのE30型M3の落札価格はいかがなものであろうか。ここで紹介する2台目のM3は、純粋なロード仕様の1992年式のE30型M3である。
●1992 BMW「M3」
走行距離は5万4643マイル(約8万7500km)だが、年式を考えると過走行とはいえない距離だ。BMW認定のボディショップによって、ドアやボンネット、エンジンなどをすべて降ろしての全塗装がおこなわれているため、外装の状態は素晴らしくいいものとなっている。
インテリアに関しても、ダッシュボードや計器類、ペダルなどすべてがオリジナルのままで、傷もない状態だ。液晶表示も奇跡的といっていいほど、完璧な状態だ。
シフトパターンは、人気のある手前が1速となるレーシングパターン。シートは当時のファブリックだが、擦れもなくフロント・リア共に美しい状態だ。ホイールも純正品がセットされている。
落札価格は、6万5250ポンド(邦貨換算約910万円)。数年前、日本から海外へE30型M3スポーツエボリューションが流出したが、そのときスポーツエボリューションは1000万円の値がついたという。しかし、今回英国で落札されたのは、スポーツエボリューションではなく、あくまでも2.3リッターのE30型M3。オリジナルコンディション、そしてレーシングパターンのE30型M3は、今後ますます値があがりそうだ。
●1989 BMW「M3 グループA FIAレースカー」
3台目は正真正銘のグループAのレーシングカーだ。
シャシナンバー1165のこのレーシングカーは、BMWのディーラーであるゴッドフリー・ホールがドイツ本国から手に入れ、顧客に販売したものである。BTCC(英国ツーリングカー選手権)で2シーズンを闘い、その後下位のシリーズに参戦していたが、1994年に初代オーナーから売却され、駆動系をBMWワークスのパーツに交換。さらにオーナーが変わった後、2.5リッターのDTM用エンジンに換装されている。
現在の状態は、FIAグループAのヒストリックツーリングカー規定に従ったものとなっていて、2027年末まで使用可能となっている。エンジンは5レースごとにバルブクリアランスとシリンダーの圧縮圧力が点検・調整を受けており、トランスミッションやLSDもリフレッシュされている。
さらにスペアパーツとして、18インチのホイールが2セット、ファイナルギア比の違うデフが2セット、ミッション内部のギア、ブレーキローターなどが付属している。
まさにレースをしたい人にピッタリなこのE30型M3は、オークションでは流札となっていたが、20万1250ポンド(邦貨換算約2800万円)のプライスで継続販売されていた。その後売買が成立したようである。
Posted at 2020/12/06 13:15:36 | |
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BMW | 日記
2020年11月26日
伝統のネーミング「ti」が復活! BMW 128tiのヨーロッパにおけるオーダーがスタート
BMW 128ti
80kgの軽量化を実現したFFスポーツハッチ
15年以上の時を経て、BMWの伝説的な「ti」のネーミングが復活。「BMW 128ti」の英国・ヨーロッパにおける販売がスタートした。価格は3万2995ポンド で、11月からオーダーがスタート。現時点で日本への導入時期は未定となっている。
2019年に3世代目に進化した1シリーズは、それまでの後輪駆動から前輪駆動に変更。FFホットハッチとして登場した「128ti」は、「ツーリスモ・インターナツィオナーレ(Turismo Internazionale)」と呼ぶに相応しい存在感を持つ。トルセンLSD、Mスポーツ・サスペンション、最適化された8速ステプロニック・スポーツオートマチック、最高出力265bhpを発揮する新開発の2.0リッター直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンを搭載する。
1シリーズの頂点に君臨する「M135i xDrive」と同じアンチロールバーやブレーキを備え、スポーティなエクステリアとドライバー重視のインテリアがあつらえられた。さらにM135i xDriveと比較すると、約80kgも軽量化されている。
走行性能を強調するスポーティなエクステリア
エクステリアはMスポーツ仕様をベースに、128tiを特徴付けるエプロンをフロントとリヤに装着。さらに「M135i xDrive」から引き継がれたアウターエアインテークを装備し、フロントエアカーテンのトリムがレッドにペイントされている。
ボディカラーで「ストーム・ベイ・メタリック」「ミネラル・グレー・メタリック」「サファイア・ブラック・メタリック」「アルパイン・ホワイト」を選択すると、“ti”バッジを含むサイドシルはレッドに。「メルボルン・レッド・メタリック」「ミサノ・ブルー・メタリック」をオーダーした場合、サイドシルのアクセントと“ti”バッジがブラック、サイドシルはボディカラー同色となる。
「シャドーライン・トリム」を採用し、ブラックのキドニー・グリルと直径90mmの「デュアル・ブラッククローム・テールパイプ・フィニッシャー」を標準装備。さらにオプションの「BMW インディビジュアル・ライト・シャドーライン」を装着することで、フロントフェイスをさらにシックに演出することも可能だ。
足元には専用の18インチ「Yスポーク553 Mバイカラー」軽量アロイホイールを装着。オプションとして、19インチ「ダブルスポーク552 M」軽量アロイホイールもチョイスすることができる。
標準のMスポーツシートにオプションでダコタレザーも
インテリアには「M Sport」シートを採用。パンチング加工を施したダコタレザー(ブラック/マグマ・レッド)もオプションで用意されている。ダコタレザー仕様では“ti”バッジがグレーとなり、コントラストステッチに加えて、フロアマットにはBMW Mカラーのステッチが施される。
コクピットに搭載される「BMWオペレーティング・システム7.0」は、オプションの「BMWライブ・コクピット・プロフェッショナル」を装着することで、10.25インチ・ディスプレイからアクセスすることができる。このシステムは、ジェスチャーコントロールにも対応しており、オプションで9.2インチ「BMWヘッドアップ・ディスプレイ」を搭載することも可能だ。
フォールディング・ミラー、シートヒーター、キャビン・アンビエント・ライティングは標準装備。ラゲッジ容量は通常時で380リットルを確保し、リヤシートを倒すことで1200リットルに拡大する。電動テールゲートもオプションで用意された。
最高出力265hp・最大トルク400Nmを発揮
搭載される2.0リッター直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンは128ti専用に改良され、最高出力265hp・最大トルク400Nmを発揮。0-62mph加速は6.1秒、最高速度はリミッターで155mph(250km/h)に制限される。
この強烈なパフォーマンスにもかかわらず、CO2排出量は148~139g/kmに抑えられた。これにより「ユーロ6d」排気ガス規制もクリア済み。「アクティブ・サウンド・デザイン(ASD)」が標準装備されており、ドライバーはエキゾーストシステムなどを変更することなく、迫力のエンジンサウンドを車内で楽しむことができる。
専用チューニングが施された足まわり
足まわりには専用チューニングされた「Mスポーツ・サスペンション」を装着。M135i xDriveに搭載されている強固な「アンチロール・バー」と「アンチロール・バー・マウント」に加えて、128tiのために改良が施されたスプリングとショックアブソーバーを採用した。車高は標準モデルと比較すると10mmローダウンしている。
この足まわりに、トルクステアを最小限に抑えるよう設計された専用のステアリング・セットアップを組み合わせたことで、よりシャープなドライビングダイナミクスを実現。さらに4WDのM135i xDriveと比較して約80kgも軽量化された。
128tiには、M135i xDriveと同じトルセンLSDが採用された。トラクション、敏捷性、安定性を向上させるだけでなく、優れたコーナリング性能を発揮。「BMWパフォーマンス・コントロール」も128ti用に改良され、1シリーズから導入されたタイヤスリップ・コントロール・システムの「ARB」も搭載されている。
Posted at 2020/11/26 23:25:39 | |
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BMW | 日記
2020年11月22日
漆黒をテーマに内外装をブラックで仕立てたBMW1シリーズの限定モデル「118d Pure Black」がデビュー
BMWが最新の2.0Lディーゼルターボエンジンを搭載した「118d」に特別仕様車の「118d Pure Black」を設定。BMWオンライン・ストア上のみで10台限定で販売
BMWジャパンは11月16日、BMW1シリーズに特別仕様車の「118d Pure Black(ピュアブラック)」を設定し、BMWオンライン・ストアで本年11月20日午前9 時より受注を開始すると発表した。車両価格は502万6000円で、販売台数は10台限定。ユーザーへの納車は本年12月以降を予定している。
今回の限定車は、BMWの最もコンパクトなFFモデルで、パワーユニットに新世代の1995cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力150ps/4000rpm、最大トルク350Nm/1750~2500rpm)+8速ATを搭載する118dをベースに、内外装を黒で統一して精悍かつスポーティなイメージをいっそう高めたことが特徴である。
まず外装では、ブラックサファイア・メタリックのボディカラーに、BMW Individual ハイグロスシャドーライン・エクステリア(ハイグロスブラック仕上げキドニーグリルおよびバー/ブラッククローム仕上げテールパイプ)やサンプロテクションガラス(リアドアウィンドウ/リアウィンドウ)を特別装備。足もとには、8J×18 MライトアロイホイールVスポークスタイリング554M+225/40R18ランフラットタイヤを装着した。
内装については、ブラックカラーを基調に、電動フロントシート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)/フロントシート・ヒーティング/パーフォレーテッドダコタレザーシート(PDSW:ブラック)で構成するハイラインパッケージ、BMWライブコックピット(10.25インチマルチディスプレイメーターパネル、10.25インチワイドコントロールディスプレイ [タッチパネル機能付]、HDDナビゲーションシステム[VICS 3メディア対応])/BMWインテリジェントパーソナルアシスタント(AI音声会話システム)/ITSスポット対応DSRC車載器(ルームミラー内蔵、ETC機能付)/BMWコネクテッドドライブプロフェッショナル(USBナビ・アップデート[3年間]、Apple CarPlayプレパレーション)で構成するiDriveナビゲーションパッケージ、ストレージコンパートメントパッケージ(シートバック収納[運転席&助手席]、Type-C対応USBソケット[センターコンソール、リア]、照明付リング[センターコンソール])を特別装備。また、機能面としてACC/アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)を標準で採用している。
BMWジャパン、限定車「118dピュアブラック」 11/20からオンラインで受注開始
ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン、クリスチャン・ヴィードマン社長、東京都千代田区)は16日、コンパクトカー「1シリーズ」の限定車「118dピュアブラック」の受注をBMWオンラインストアで20日午前9時から開始すると発表した。国内では10台限定で、納車は12月以降を予定する。
今回の限定車は漆黒をテーマに、ホイールを含めて内外装を黒で統一することで存在感のあるスタイリングを実現した。通常モデルでオプションのアクティブ・クルーズ・コントロール、アイドライブナビゲーション・パッケージなどを標準装備した。
メーカー希望小売価格は502万6000円(消費税込み)。
BMW 118d ピュアブラックはわずか10台限定のオンライン販売専用モデル。ACCや快適装備を装着
2020年11月16日、BMW(ビー・エム・ダブリュー)はコンパクトハッチバックの1シリーズに台数限定車「118d ピュアブラック(BMW 118d Pure Black)」を設定し、オンライン限定で発売した。車両価格は 502万6000円となる。
1シリーズの内外装に黒の装備を採用した10台限定の特別仕様
2019年8月にフルモデルチェンジしたコンパクトハッチバックのBMW 1シリーズは、FFのながら前後オーバーハングを短く、またリアエンドをより低重心に見せるデザインとするなど、BMWらしいスポーツ性を体現したモデルである。また、より反応速度の早いリミテッドスリップデフ(ARB)やDSCなどの採用により、俊敏な動きにも対応するコントローラブルさも併せ持つ。
この1シリーズの特別仕様車「118d ピュアブラック」が10台限定で発売された。販売はBMW公式のオンラインストアのみで行われ、納車は2020年12月からを予定しているという。
名称のとおり118dと同様2L直4ディーゼルターボエンジン(150ps/350Nm)を搭載し、8速ATを組み合わせたFFモデルをベースとし、「漆黒」をテーマとした内外装を取り入れている。ボディカラーはブラックサファイアの1色限定で、フロントのキドニーグリルやテールパイプをブラックに、また通常はオプション扱いとなっているブラック塗装の18インチのVスポークホイール(225/40R18タイヤ)を装着している。
この他にも、運転席メモリー機能付の電動フロントシートや前席シートヒーターなどを含むハイラインパッケージ、アダプティブクルーズコントロール、10.25インチ画面のディスプレイ&HDDカーナビシステムなどを採用した豪華仕様となる。車両価格は502万6000円で、右ハンドル仕様の設定だ。
ホイールまで全てが漆黒! BMW 1シリーズに限定10台の「118d Pure Black」登場
BMWは、1シリーズをベースにした漆黒の限定車「118d Pure Black(ピュアブラック)」の受注を、BMWオンラインストアにおいて2020年11月20日午前9時から開始する。日本国内において10台限定での販売となり、納車開始は本年12月頃以降を予定している。価格は502万6000円(消費税込み)。
BMWで最もコンパクトな1シリーズに、漆黒の限定車登場!
今回導入する限定車「BMW 118d ピュアブラック」は、漆黒をテーマに、ホイールを含め、内外装を黒で統一することで、存在感あるスタイリングを実現している。
また、通常モデルの118dにオプションで装備可能なアクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、iDriveナビゲーションパッケージ、ハイラインパッケージを標準装備し、魅力ある価格を実現している。
安全・快適装備が充実した1シリーズとは
BMW 1シリーズは、タイヤスリップコントロールシステム(ARB)を採用するなど、高い走行性能を実現するとともに、前輪駆動方式の採用により広い室内空間を確保することで、一層機能的なモデルとなっている。
また、運転支援機能も充実しており、レーンチェンジウォーニング、後車衝突警告機能、クロストラフィックウォーニング(リア)、スピードリミット情報表示機能が追加されたドライビングアシストを標準装備。さらに、直近に前進した50mの軌跡を記憶し、その軌跡通りに後退する際にステアリング操作を自動で行う「リバースアシスト」を備えたパーキングアシストをも装備している。
快適装備としては、会話のみで車両の操作や情報へのアクセスが可能となるBMWインテリジェントパーソナルアシスタントも備え、機能性と操作性を大幅に向上している。
限定車「118d ピュアブラック」の主な特別装備
■ボディカラー「ブラックサファイア」
■サンプロテクションガラス(リアドアウインドー、リアウインドー)
■BMW Individual ハイグロスシャドーラインエクステリア
■18インチMライトアロイホイール Vスポークスタイリング554M
■ACC/アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)
■ハイラインパッケージ
■電動フロントシート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)
■フロントシートヒーティング
■パーフォレーテッドダコタレザーシート(PDSW:ブラック)
■iDriveナビゲーションパッケージ
■BMWライブコックピット(10.25インチ マルチディスプレイメーターパネル
■10.25インチ ワイドコントロールディスプレイ(タッチパネル機能付)
■HDDナビゲーションシステム(VICS 3メディア対応)
■BMWインテリジェントパーソナルアシスタント(AI音声会話システム)
■ITSスポット対応DSRC車載器(ルームミラー内蔵、ETC機能付)
■BMWコネクテッド・ドライブプロフェッショナル
■ストレージコンパートメントパッケージ
価格と販売概要
■価格:502万6000円(消費税込み)
■販売方法:BMWオンラインストアにて受注
■受注開始日:2020年11月20日午前9時~
BMW 1シリーズ、漆黒の限定車「ピュアブラック」登場…オンラインで受注開始へ
ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、コンパクトモデル『1シリーズ』に、漆黒の限定車「118dピュアブラック」を設定し、BMWオンラインストアにて、11月20日午前9時より開始する。日本国内は10台限定で、納車は12月頃以降の開始を予定している。価格は502万6000円。
1シリーズは、タイヤスリップコントロールシステム(ARB)を採用するなど、高い走行性能を実現するとともに、FF採用により広い室内空間を確保。また、レーンチェンジウォーニング、後車衝突警告機能、クロストラフィックウォーニング(リア)、スピードリミット情報表示機能を追加したドライビングアシストを標準装備する。さらに、直近に前進した50mの軌跡を記憶し、その軌跡通りに後退する際に、ステアリング操作を自動で行う「リバースアシスト」を備えたパーキングアシスト、会話のみで車両の操作や、情報へのアクセスが可能となるBMWインテリジェントパーソナルアシスタントも装備し、機能性と操作性を大幅に向上している。
今回導入の限定車118dピュアブラックは、漆黒をテーマに、ホイールを含め、内外装を黒で統一することで、存在感あるスタイリングを実現。また、通常モデルの118dにオプションで装備可能なアクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、iDriveナビゲーションパッケージ、ハイラインパッケージを標準装備し、魅力ある価格を実現している。
なお、一部のBMW正規ディーラーでは、118dピュアブラックの発売にあわせ、11月21日から23日まで、BMWライフスタイルグッズの割引販売等が行われるブラックフライデーのショールームイベントを実施する。
漆黒の1シリーズ登場! 10台限定のBMW「118d ピュアブラック」受注開始
■内外装を黒で統一した限定車
ビー・エム・ダブリューは2020年11月16日、BMWのもっともコンパクトなモデル「1シリーズ」をベースにした漆黒の限定車「118d Pure Black(ピュア・ブラック)」の受注を、BMWオンラインストアにおいて同年11月20日より開始すると発表した。
日本においては10台限定での販売となる。
今回導入の限定車、118dピュア・ブラックは、漆黒をテーマに、ホイールを含め内外装を黒で統一することで、存在感あるスタイリングを実現している。
また通常モデルの118dにオプションで装備可能なアクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)、iDriveナビゲーションパッケージ、ハイラインパッケージを標準装備する。
車両価格は502万6000円(消費税込)だ。
BMW 118d Pure Blackのおもな特徴および特別装備品
・10台限定
・ボディカラー: ブラックサファイア
・サンプロテクションガラス(リアドアウインドー、リアウインドー)
・BMW Individual ハイグロス・シャドー・ライン・エクステリア
・18インチMライトアロイホイール Vスポークス タイリング554M
・ACC/アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)
・ハイラインパッケージ
・電動フロントシート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)
・フロントシートヒーティング
・パーフォレーテッド・ダコタレザーシート(PDSW:ブラック)
・iDriveナビゲーションパッケージ
・BMWライブ・コックピット(10.25インチ マルチディスプレイメーターパネル)
・10.25インチ ワイドコントロール・ディスプレイ(タッチパネル機能付)
・HDDナビゲーション・システム(VICS 3メディア対応)
・BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント(AI音声会話システム)
・ITSスポット対応DSRC車載器(ルームミラー内蔵、ETC機能付)
・BMWコネクテッドドライブ・プロフェッショナル
・ストレージコンパートメント・パッケージ
10台限定! 「BMW1シリーズ」で漆黒の「118dピュア・ブラック」が受注開始
販売はBMWオンライン・ストア上のみで11月20日スタート
BMWジャパンは「1シリーズ」をベースとした限定車、「BMW118dピュア・ブラック」の受注をBMWオンライン・ストア(https://online-store.bmw.co.jp/)で11月20日(金)午前9時より開始する。消費税込みの車両本体価格は5,026,000円で、日本国内においての販売は10台限定。カスタマーへの納車開始は、12月以降を予定している。
1シリーズは、タイヤスリップ・コントロール・システム(ARB)を採用するなど、高い走行性能を実現するとともに前輪駆動方式の採用で広い室内空間を確保。機能的なモデルに仕上げられている。運転支援機能も充実している。レーンチェンジウォーニングやスピードリミット情報表示機能が追加されたドライビング・アシストに加え、BMW独自の「リバース・アシスト」を備えたパーキングアシストを装備。さらに、会話のみで車両の操作や情報へのアクセスが可能となるBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントも備わる。
今回の118dピュア・ブラックは、漆黒をテーマにホイールを含めて内外装を黒で統一して存在感あるスタイリングを表現。通常モデルの「BMW 118d」にオプションで装備可能なアクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)、iDriveナビゲーション・パッケージ、ハイライン・パッケージを標準装備しつつも魅力的な価格を実現している。
BMW 118d Pure Blackの主な特徴および特別装備品
・ボディ・カラー:ブラック・サファイア
・サンプロテクション・ガラス(リヤ・ドア・ウインドー、リヤ・ウインドー)
・BMW Individualハイグロス・シャドー・ライン・エクステリア
・18インチMライト・アロイ・ホイール Vスポーク・スタイリング554M
・ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)
・ハイライン・パッケージ
電動フロント・シート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)
フロント・シート・ヒーティング
パーフォレーテッド・ダコタ・レザー・シート(PDSW:ブラック)
・iDriveナビゲーション・パッケージ
BMWライブ・コックピット(10.25インチ マルチ・ディスプレイ・メーター・パネル
10.25インチ ワイド・コントロール・ディスプレイ(タッチ・パネル機能付)
HDDナビゲーション・システム(VICS 3メディア対応)
BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント(AI音声会話システム)
ITSスポット対応DSRC車載器(ルーム・ミラー内蔵、ETC機能付)
BMWコネクテッド・ドライブ・プロフェッショナル
・ストレージ・コンパートメント・パッケージ
BMW 118d Pure Black限定車紹介サイト
https://www.bmw.co.jp/ja/newcar/2020/bmw-118d-pure-black.html
なお、一部のBMW正規ディーラーではBMW118dピュア・ブラックの発売にあわせ11月21日から23日まで、BMWライフスタイル・グッズの割引販売などが行なわれるブラック・フライデーのショールーム・イベントを実施する。
ショールーム・イベントの詳細:
https://www.bmw.co.jp/ja/event/2020/20201116-black-friday.html
テーマは漆黒! BMW1シリーズに限定車「118d Pure Black」がオンライン限定発売
オプション扱いの装備も標準化して魅力的に
ビー・エム・ダブリューは、現在のBMWラインアップで一番コンパクトになる1シリーズをベースにした限定車「BMW 118d Pure Black」をBMWオンラインストアにて発売する。限定台数は10台のみ、11月20日(金)午前9時よりオーダー可能だ。メーカー希望小売価格(税込み)は、502万6000円。
1シリーズはタイヤスリップコントロールシステム(ARB)といった機能で運動性能を高めているほか、レーンチェンジウォーニング、後車衝突警告機能、クロストラフィックウォーニング(リヤ)といった安全装備も兼ね備えたモデルとして人気だ。
今回の限定車は、その名の通り漆黒がテーマ。ブラックのボディカラーはもちろん、ホイールやBMWインディビデュアルのハイグロスシャドーラインエクステリアといったアイテムでコーディネート。スポーティさに磨きをかけている。
また、通常モデルではオプション扱いとなるアクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)やiDriveナビゲーションパッケージ、ハイラインパッケージも標準装備として魅力を高めた。
BMWオンラインストア https://online-store.bmw.co.jp/
Posted at 2020/11/22 12:08:29 | |
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BMW | 日記
2020年11月22日
【ヒットの法則417】BMW M3セダンの乗り味は快適で上質、さらにその先には恍惚の世界が待っていた
2007年秋の東京モーターショーでワールドプレミアされたBMW M3セダン(E90)が、2008年3月に早くも日本上陸を果たした。Motor Magazine誌では、ほぼ同じ時期に日本で発表された135iクーぺと比較しながら、その走りをチェックしている。ここではその試乗テストの模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2008年5月号より)
ライバルの挑戦状に受けて立つ構え
先代E46型ではついにラインアップされなかった「M3セダン」が、E90型のコードネームで呼ばれる現行モデルで復活を果たし、しかもそれが初めて日本市場に導入されることとなったのは、BMWフリークにとっては大きな事件と言えるはずだ。
本命不在の間に、外堀は確実に埋められていた。このクラスにメルセデス・ベンツはC32AMG、そしてC55AMGを投入して大成功を収めていたし、アウディRS4のパフォーマンス、とりわけ高回転コンセプトを採用したエンジンは、BMWに対する挑戦状であったと言っても過言ではない。
このクラスの絶対的なベンチマークであるM3が、鬱陶しいライバル達に目にもの見せようと、セダンの投入を決めたことは不思議でも何でもない。
しかし率直に言って、日本でのこれだけ早期のデビューは意外だった。何しろ現状では、クーペと同じく6速MTの設定しかないのだから。
あるいは、こうした外観で登場したことも、「意外」と受け取った人は多いのではないだろうか。M3セダンのスタイリングは、乱暴に言ってしまえば3シリーズセダンのボディにM3クーペの前半分をドッキングさせたようなもの。クーペとセダンではデザインのテイストが全然違うだけに、正直最初はとくに違和感を強く覚えてしまった。
もちろん、本当はフェンダーなどの外板パネルはM3セダン専用品である。フロントオーバーハングはクーペに較べて35mmも長いが、3シリーズセダンとの比較では5mmプラスに過ぎない。リアオーバーハングは3シリーズセダンに対して44mm増し、一方M3クーペに対してはプラスマイナスゼロというディメンジョンである。
この新しいフロントまわりは、V型8気筒のパワーユニットを収めるために用意されたものだ。バンク角90度のシリンダーブロックは軽量アルミニウムシリコン合金製とされ、エンジン全体では先代M3の直列6気筒より実に15kgの軽量化を達成。バルブトロニックでも直噴でもないが、代わりに各気筒独立のスロットルを持つレース直系の設計とされている。それでいてブレーキエネルギー回生システムも搭載しているのも、目をひくところだ。
その最高出力は420ps/8300rpm、最大トルクは40.8kgm/3900rpm。トランスミッションは現時点では6速MTのみとなる。このあたりは、すべてM3クーペと共通だ。
つまり現状のM3セダンは、V型8気筒エンジンを積み、6速MTを組み合わせた5人乗りの4ドアセダンという、アウディRS4と同様の極めてレアなパッケージに仕立てられているのである。もちろん、同じ走りを実現しているなら、クーペよりセダンを望む人も少なくはないはずだ。
クルマと一体になれるライブ感、エンジンは極上の滑らかさ
東京モーターショー以来久々に対面するM3セダン。乗り込む前に、その周囲をグルリと一周してみる。
その外観、最初は違和感のカタマリだったが、樹脂製となるフロントフェンダーの造形が巧みなせいか、その繋がりは自然だし、大型化されたリアバンパー、そこから顔を出す左右計4本出しのテールパイプ、そしてフェンダーぎりぎりのところ大地を踏みしめるワイドな18インチタイヤのおかげでリアエンドの迫力もケタ違い。運転席のドアを開ける頃には、期待感が高まってきているのを実感していた。
上質なレザー張りのシートに身体を滑り込ませ、いざ路上へ。ここでの第一印象は、あらゆる要素がとても滑らかに感じられるということだった。V型8気筒エンジンは至極軽やかに回り、サスペンションもしなやかに動く。ギアボックスの手応えもスイートだ。
M3クーペは、走行距離が進む前の段階では、全体に手触りが粗い印象があったものだが、このM3セダンは、まだ慣らしが終わったばかりという個体であるのにもかかわらず、すでにバリが取れているかのよう。
個体の差だろうか、それとも全体の生産の精度が上がったのだろうか。あるいは、これがM3セダンの乗り味なのかもしれない。そんなことを思いながら高速道路に入る。
エンジンは相変わらず極上の滑らかさだ。そうは言っても走行距離はまだ1000km台中盤だけに、少しでも馴染みを良くしておこうと高回転域を保って走らせても、バイブレーションや音が不快に感じさせることはない。そうしろと言われたら、7000rpmキープだって構わないほどである。
動力性能を純粋に比較すれば、0→100km/h加速はM3クーペの4.8秒に対して4.9秒となっているが、それとて体感できる差ではない。
乗り心地も、やはりクーペに較べて快適性を増している。試乗車はオプションのEDC(エレクトロニックダンパーコントロール)を装着していたが、これを3段階のうちの最強にしてあっても、サスペンションがじわりと縮み、スッと伸び上がって入力をいなす様が感じ取れる。段差などを越える際にはそれなりの硬さやバネ下の大きさ重さも感じられるが、収束はしなやかで、総じてなかなか上質な乗り味をもたらしてくれるのだ。
ワインディングロードへと持ち込んでも、その印象は変わらない。ただし、それは100%ポジティブな意味ばかりではない。以前にM3クーペで愉悦に浸ったのと同じコースで鞭を入れると、ターンイン初期のノーズの入りがわずかに鈍い。
と、ここで気付いた。M3クーペがカーボン製ルーフを用いるのに対して、セダンのルーフはスチール製なのだ。車重自体は10kgしか違わないが、高い位置の重量だけに違いが如実に出るのだろう。あるいはその快適性からすると、セッティング自体、方向が違うのかもしれない。
それにさえ馴染んでしまえば、あとはM3ならではの恍惚の世界が待っている。それこそ指1本分の操舵にもリニアにラインを選べる操舵感や、凄まじく速いだけでなく右足の動きに正確なエンジンのピックアップ、優れたタッチと制動力を有するブレーキが織りなす走りの世界には、クルマと一体になれるライブ感が溢れているのだ。
135iクーペと比べ、走りにさらに深みがあるM3セダン
M3クーペを起点に考えた場合、より実用性を重視する向きには、M3セダンは有力な選択肢に入ってくるだろう。あるいはワインディングロードを攻めたてることに情熱を持ったドライバーにとっては、新しい135iクーペ Mスポーツも気になる存在として浮上しているかもしれない。コンパクトなボディに大パワーエンジンを積み6速MTを用意するというパッケージは、やはり大いに魅力的に映る。
そこで135iクーペ Mスポーツに乗ってみると、ステアリングやクラッチなどの操作系がM3より重いのを意外に思いながらも、ボディが小さいことの良さを、やはり如実に感じることができる。実際のサイズにはそこまでの違いはないのに、視界その他、あるいは精神的な何かがそう思わせるのか、道幅に余裕が増したようにすら思えるのだ。M3に較べれば手頃なエンジンパワーに拠るところも大きいのだろう。M3セダンでは踏み切れなかったところで、こちらはどんどん躊躇なくアクセルを開けていける。
そうは言っても306psもあるパワーを手頃だなんて言えてしまうのは、実は車重が1550kgと見た目の印象ほど軽くはないからでもある。しかし排気量は大きくとも高回転型に躾けられたM3の自然吸気ユニットに対して、135iクーペ Mスポーツの直列6気筒3L直噴ツインターボユニットは低回転域から素早く過給効果を発揮して、アクセル操作に即応するレスポンスを実現している。おかげで日常域での刺激性という意味では、M3セダンを凌ぐと言っても過言ではない。
フットワークにしても、さすがに前後重量配分は軸重で前800kgに対して後750kgとBMWとしては前寄りなため、アンダーステアは比較的強め。早い段階からフロントが逃げ始めるので、それほど攻め込まなくてもやった気にさせるという部分はある。
M3の場合は、クーペでもセダンでも日常域では上質感という言葉がまず先に来て、本当の刺激を味わうには、より積極的に走らせてやらなければならない。だからこそ攻めるほどにその走りには深みが感じられ、100%その実力を引き出すという境地を目指すことすら快感に繋がる。それに対して135iクーペ Mスポーツは、日常的な場面での楽しさや刺激性を、より重視しているように感じた。
この違いは、最近のBMWとMモデルの違いをそのまま反映していると言っていいだろう。どちらを選ぶかは、価格のことを抜きにすれば、結局はどんな走りを求めるかで決まるはずだ。
BMWが、先代では存在せず、そして先々代では日本に入れなかったM3セダンをこのタイミングで導入した意味はとても大きい。現時点ではアウディRS4しかないこのクラスに新たな選択肢を加えるだけでなく、発表以来半年近く、まだ販売に至っていないメルセデス・ベンツC63AMGに対する効果的な先制となることは間違いないからだ。3ペダルでも良いという層を誘引できるのはもちろん、真っ先に手に入れたユーザーやメディアを通じた評判は、2ペダルがマストの潜在的ユーザーの気持ちを、今秋にも登場予定の7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)仕様へと傾かせる、大いなる呼び水となるに違いない。
最初はちょっと違和感を覚えた走りっぷりも、ボディ形状によって異なるであろうユーザー層や、激化必至のライバル関係を思えば納得できる。僕自身はC63AMGは未体験なので比較はできないが、M3セダンの乗り味はまさしく快適であり上質。その部分で、他を羨ましく思う必要はまったくない。
ついでに言えば、この走りは、行き先を失っている先代E39型M5ユーザーにもアピールしそうな気がする。
そう思い至る頃には、同じく最初は違和感を覚えた見た目も、随分目に馴染んできたように思える。M3セダンのデビューは、M3という極めつけのモデルの世界を、さらに広く、そしてさらに深く、広げていくための重要なカギのひとつとなるに違いない。(文:島下泰久/Motor Magazine 2008年5月号より)
BMW M3セダン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4585×1815×1435mm
●ホイールベース:2760mm
●車両重量:1640kg
●エンジン:V8DOHC
●排気量:3999cc
●最高出力:420ps/8300rpm
●最大トルク:400Nm/3900rpm
●駆動方式:FR
●トランスミッション:6速MT
●最高速:250km/h(リミッター)
●0→100km/h加速:4.9秒
●車両価格:973万円(2008年)
Posted at 2020/11/22 07:22:53 | |
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BMW | 日記
2020年11月13日
【サーキット試乗】日本初上陸のクラブレーサー「BMW M2 CS Racing」に挑戦してみた!
M2ベースのピュアレーサー
ビー・エム・ダブリュー株式会社(BMWジャパン)の包括的なサポートを受けて、SUPER GTとピレリ スーパー耐久シリーズに参戦する「BMW Team Studie(ビー・エム・ダブリュー・チーム・スタディ)」が、極めて魅力的なクラブレーサーを日本に初導入。そのシェイクダウンが10月21日に静岡県の富士スピードウェイで行われた。その名も「BMW M2 CS Racing」。BMW Mモデルの人気FRスポーツ「M2 CS」をベースに、BMW モータースポーツが手がけた純粋なレーシングマシンである。
このテストドライブに参加できる聞いたとき、胸の鼓動が高まった。何度も言うがそれは、BMWが手がける本物のレーシングマシンなのだから! 自分のようなアマチュアドライバーが、ホントにいいのだろうか……?
誤解を恐れず言えば、いいのである。なぜならこのM2 CS Racingは、筆者のようなモータースポーツを愛するアマチュアのために用意された入門用のマシンだからだ。
いまや世界中の各メーカーは、FIA-GT規格という形でアマチュアドライバーにカスタマーレーシングを提供している。BMWで言うとそれは「M6 GT3」や「M4 GT4」になるわけだが、M2 CS Racingはその下位に位置するマシン。FIA-GT格式でこそないワンメイクレーサーだが、だからこそ敷居は下げられ、等身大でこれを楽しむことができる。
当日の富士スピードウェイのAパドックでは、SUPER GTで活躍するチーム・スタディの面々が、その小さなレーシングマシンをテキパキとチェックしていた。搭載エンジンはM3/M4由来の「S55」型。この3リッター直列6気筒ツインターボは市販版で450psの最高出力を発揮するが、M2 CS Racingでは現状その最高出力が360ps程度に抑えられている。
これにはキチンとした理由があって、BMWはこのM2 CS Racingを世界中のレース規定に細かく適応させるため、ECUのマッピングを「パワースティック」と呼ばれるUSBデバイスで、5段階に分けて調整しているのである。そしてこの年末には、プラス90馬力となる450psバージョンのアップデートプログラムが届くのだという。
ボディは市販のM2 CSをストリップダウン。内張やフロアカーペット、アンダーコートといった可燃性の素材は全て取り外され、代わりに安全性とボディ剛性の向上を両立するロールケージが室内に張り巡らされている。
しかしその車重は、約1500kgとレースマシンとしてはやや重たい。ボンネットなどは市販版M2 CSが標準装備するカーボン製から、あえてアルミ製へと材料置換されているし、リップスポイラーやウイング翼端板もカーボン製から樹脂製へと変更されている。というのは、M2 CS Racingの目的は一般ユーザーにモータースポーツへの扉を開くことであり、速さを極めることではないから。万が一のクラッシュやヒットに際して、ネガティブな要素をもたらす高価なカーボン製パーツは使わず、走りを楽しむことに専念してもらうためにコストを抑えているのである。
メーターはレーシングユースのデジタルタイプ。そこには油温/水温/油圧といった機関データはもちろん、各コースのレイアウトやラップタイムといった情報までもが表示される。またデータロガーをインストールすれば、その運転状況までPCで確認できるようになっている。
恐ろしくカッコいいのは、レーシングユースの小径ステアリングだ。機能的にはウインカーやワイパーといった、通常ではレバー式となる装備がプッシュボタンにされているだけなのだが、そこにピット無線やハイビームフラッシャー(パッシング時に三連打!)が付くだけで、俄然気分が盛り上がる。そしてセンターコンソールには、スターターや燃調マッピング変更ダイヤル、トラクションコントロールといったスイッチ類がまとめられている。
ちなみにトランスミッションは7速デュアルクラッチ式を採用。クラッチミートのスピードを段階的に制御できる仕組みも、市販モデルのM2シリーズと同じである。
いよいよコースイン!
筆者に許された走行はイン/アウトを含めた5ラップ。ロールケージをくぐり抜けてコクピットに滑り込むと、まず感じたのはシートポジションの低さだった。もちろんこれは、オーナーの体格に合わせて高さやサイズまで調整することが可能だが、輸入したてホヤホヤのマシンは、いわゆる“ツルシ”。標準的な日本人体系の筆者(身長171cm)には少し低すぎて、メーターナセルが前方の視界を遮っていた。スターターボタンをプッシュしてエンジンに火を入れる。初爆のサウンドは目が覚めるほど勢いがよく、アクセルを煽るとエンジンがパーン! と吹け上がった。
チーム・スタディの渡辺一輝メカニックに促され、コースイン。こうした試乗にはまあまあ慣れているとはいえ、日本(アジア)でただ1台のM2 CS Racingを走らせる緊張感は相当なもの。ピットレーンを低速でやり過ごし、コースインしてから全開!
遮音材などが全くないコクピットでは、ヘルメットごしでもS55ユニットの直6サウンドが淀みなく、それこそダイレクトに響き渡った。いささか子供っぽいが、それはひとことで「ひゃー!」である。いやいいのだ、こういうときは童心に返るべきなのだ。
こうした状況に恐怖感なくハシャいでいられたのは、その出力が360psに絞られていたからというだけでなく、マシンのスタビリティがとても高かったからである。ボディは岩の塊のように剛性感が高く、なおかつ足下には280/650R18サイズのADVANレーシングスリック(スタンダードはミシュラン)が履かされており、これがもっちりと路面に食い込んでいた。
その操作感は、ちょっと独特だった。もっちりとグリップするタイヤに対して、そのサスペンションも、極めて柔軟に伸び縮みする。ロールはきちんと抑えられているのだが、感覚的には市販車のM2コンペティションよりも柔らかく感じられるほどである。
そしてこのサスペンションのストローク感こそが、“ニュルレーサー”の証なのだと思う。そう、このM2 CS Racingは、ニュルブルクリンク耐久シリーズや24時間耐久レースを闘う、M235i/240i Racingのコンセプトを受け継いだ直系モデルなのだ。
短いストロークで俊敏に反応するマシンとは違い、あらかじめマシンの動きを予測して、高い速度を維持したまま走りをマネージメントして行くそのキャラクターに、初乗りで上手く順応できるほどの経験がない筆者だったが、だからこそ安全にFRレーシングを走らせることができたのは事実だ。ブレーキは踏みごたえから実際の制動力まで安心感が高く、富士スピードウェイの名物コーナーである「100R」を、自信を持って踏み込んで行くことができる。リアが唐突にスナップすることもなく、失敗すればアンダーステアがジワーッと出て、マシンがそれを教えてくれる。
トラクションコントロールは段階的に緩められるし、車高調整式の足まわりや5段階のウイング設定を細かく調整していけば、このM2 CS Racingはどんどん自分のものになっていくのだろう。「あぁ、もっともっと走っていたい!」というのが正直な感想である。
トラフィックに捕まったこともあって、筆者のアタックタイムは1分53秒台に終わってしまったが、スーパー耐久シリーズでM4 GT4を走らせているレーシングドライバーで、モータージャーナリストの大先輩でもある木下隆之氏が、当日のシェイクダウンで刻んだタイムは1分52秒フラット。これでパワースティックが450ps版にアップデートされたら、1分40秒台も見えてくる。クラブレーサーとして見てもこのM2 CS Racingは実力十分、楽しさMAXの出来映えであった。
そんなM2 CS Racingは、BMW M社が販売を手掛けるので、日本国内のBMW正規ディーラーで購入が可能! その実現のため、これから認定ディーラーの選定やサービストレーニングといった環境が随時整えていくのだという。気になるプライスは1500万円前後の設定になりそうだ。その価格だけを捕らえると確かに高額ではあるが、市販版M2 CSが1285万円(DCTモデル)だったことや、限定60台があっという間に完売したことを考えると、このM2 CS Racingはバーゲンプライスだと思う。
ちなみにBMWは今年からレーシングシミュレーター「SIMレーシング」を用意。当然そのプログラムにはこのM2 CS Racingのデータも当然入っている。プロドライバーやレースエンジニアにシミュレーターでドライビング教わりながら、サーキットでは本物のM2 CS Racingを走らせる。ナンバー付きではないピュアレーサーを持つことは敷居が高いと思われるかもしれないが、これからはこうした効率的かつインタラクティブな愉しみ方が主流になって行くべきだとボクは思う。そしてBMWも、公道では使い切れないBMW Mモデルのパワーを、サーキットで安全かつ思い切り楽しめる環境を作るビジョンにシフトしていると考える。
ちなみにスタディではこのシミュレータを体験できる(要問い合わせ)うえに、M2 CS Racingの購入も可能だ。少しでも気になる人はぜひ問い合わせてみて欲しい。きっとあのBMWが大好きな面々が、にこやかに、そして熱くM2 CS Racingの魅力を語ってくれるはずだ。
BMW Team Studie 公式サイト https://teamstudie.jp/
Posted at 2020/11/13 23:11:52 | |
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