VWから電気自動車E-UP!が登場
フォルクスワーゲンはフランクフルトショーで、電気自動車のコンセプトカー“E-UP!”を発表した。
E-UP!は、内燃機関を搭載しない完全な電気自動車で、走行中に排ガスは一切排出しない。バッテリーはリチウムイオン電池を搭載し、航続距離は130kmを実現した。
フォルクスワーゲンAGのマルティン・ヴィンターコルン会長は、「電気自動車は、一般ユーザーの手の届く範囲の価格帯で、毎日の使用に耐えうる実用性を備えていなければならない」とし、「現在のポロのような生産台数になるのは、早くても2010年頃になるだろう」と見通しを語った。
そして「中長距離の移動は、しばらくの間は既存のTDI(ディーゼル)やTSI(ガソリン)といった技術で対応することになるが、短距離の移動については電気自動車が一役を担っていくだろう」と話した。“E-UP!”は、こうした戦略のもとで誕生した、シティコミューターのコンセプトモデルだ。
発売は2013年頃が想定されており、大人3人+子供1人が乗れる居住性を確保しながら、最高速度135km/h、航続距離は130kmを実現。急速充電機を使えば1時間で全体の約80%まで充電でき、家庭用の230V電源を使う場合で、5時間でフル充電できるという。
ボディサイズは、全長3190mm×全幅1640mm×全高1470mm。ホイールベースは2190mm。モーターは最高出力60kW、最大トルク21.4kg-mを発生する。
なお、フォルクスワーゲンは、E-UP!の発表と同時に、“街乗り用のマイクロモビリティ”をコンセプトとするキックステップ(キックボード)を発表。E-UP!のトランクルームにキックステップ専用の収納場所を確保した。
【フランクフルトモーターショー09】VWのEV、E-Up!…これが次世代コンパクト
フォルクスワーゲンは14日、『E-Up!コンセプト』を発表した。2011年から量産が始まる次世代コンパクトカーを示唆したコンセプトモデルで、まずはそのEVバージョンが姿を現した。
フォルクスワーゲンは2007年、次世代コンパクトを提案するコンセプトカー「up!シリーズ」を初公開。3ドアの『up!』、6ドアの『space up!』、燃料電池車の『space up! blue』の3種類があり、いずれも小型ボディに広い空間を備えた環境に優しいシティコミューターだった。
フォルクスワーゲンは今年4月22日、このup!シリーズの考え方を具体化した次世代小型車、『ニュースモールファミリー』の市販化を決定。3ドアと5ドアの2ボディがあり、VWブランドだけでなく、セアトとシュコダからも発売。生産はスロバキアのブラチスラバ工場で、2011年初頭に開始される。
今回発表された『E-Up!コンセプト』は、ニュースモールファミリーのEV仕様。全長3190mmの小型ボディでありながら、大人3名+子ども1名の4名乗車を実現する革新的パッケージングを備えたEVだ。
パワートレインの中核は、フロントアクスルに置かれる小型モーター。このモーターには、トランスミッションとデファレンシャルが一体設計されており、最大出力は81ps、最大トルクは21.4kgmを発生する。2次電池は蓄電容量18KWhのリチウムイオンバッテリーで、床下にレイアウトされた。
E-Up!コンセプトは、0 ‐ 100km/h加速11.3秒、最高速135km/h(リミッター作動)、最大後続距離130kmという実用的なパフォーマンスを発揮。0 ‐ 50km/h加速は3.5秒で、モーターの太いトルクと1085kgの軽量ボディが、市街地でゆとりの加速性能を生み出している。インバーターなどの電装系は、フロントボンネットにまとめて配置。「インテグラルドライブ」と呼ばれるシステムは、重量140kgと軽い。
充電は家庭用の230Vコンセントで約5時間。欧州主要都市に設置予定の急速チャージャーを利用すれば、80%の容量を1時間以内で充電できる。充電ステーションに車両を置いていく場合には、携帯電話に充電状況を知らせるサービスも導入予定。フォルクスワーゲンは走行コストについて、「電気代の安い夜間に充電すれば、100kmあたり2ユーロ(約266円)」との試算をまとめている。
ルーフにはソーラーパネルを装備し、充電をサポート。駐車中にはこの電力を使ってベンチレーションを回し、車内温度の上昇を低減する。これはトヨタ『プリウス』と同じアイデアだ。
外観は「21世紀のビートル」をコンセプトにデザイン。ここで言うビートルとは、現行の『ニュービートル』ではなく、1938年にデビューした初代『ビートル』(通称「タイプ1」)を意味している。累計生産台数2152万9464台という伝説の大衆車の再来を、フォルクスワーゲンは狙っている。
注目すべきはそのボディサイズで、全長3190×全幅1640×全高1470mm、ホイールベース2190mm。新型『ポロ』(全長3970×全幅1682×全高1485mm、ホイールベース2470mm)よりもひと回り小さく、1998‐2006年まで発売していた『ルポ』(全長3525×全幅1640×全高1475mm、ホイールベース2320mm)よりも、全長は335mmも短い。
にもかかわらず、大人3名と子ども1名の4名乗車を実現する革新的パッケージングを実現。これには、インパネの奥行きを少なくした設計と、助手席を運転席よりも50mm前方に置いたレイアウトの効果が大きい。後席への乗降時には、助手席を簡単にチップアップできる「イージーエントリー」を導入。リアシートは40対60の分割可倒式で、荷室容量は通常時で85リットルだが、シートバックを倒すと320リットルへ拡大する。最大2mの長尺物が積載可能だ。
インパネには、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)と呼ばれるモニターを設置。バッテリーの状況など車両の各種情報、充電ステーションまでの距離などを表示する。またシフトレバーは廃止され、円形ダイヤルで前進や後退を切り替える。
E-Up!コンセプトは、2013年に欧州で市販。それに先立つ2011年、ニュースモールファミリーのガソリン&ディーゼルエンジン搭載車が、量産を開始する。量産車には「TSI」「TDI」「ブルーモーション」など、フォルクスワーゲンの最新技術が投入されるはず。果たして「21世紀のビートル」は、どんなインパクトを秘めて登場するだろうか。
レスポンス 森脇稔
アウディ、EVスポーツのコンセプトモデル出展
独アウディは、9月27日(日)まで開催されている『2009年 IAAフランクフルト国際モーターショー』において、電動の高性能スポーツカー『アウディ e-tron(イートロン)』を披露した。
『e-tron』は、フロント・リヤのアクスルにそれぞれ2基、合計4基の電気モーターを搭載し、4輪を駆動する2シータースポーツカーだ。最高出力は313ps、最大トルクは驚異の4500Nmを発生。 0-100km/h加速は4.8秒、60-120km/h加速は4.1秒という俊足を誇る。
また、4基のモーターが発する大トルクは、『トルクベクタリング』と呼ばれるシステムによって自在に4輪に配分することが可能であり、精度の高い俊敏なコーナーリングを実現している。
バッテリーは42.4kWのエネルギーを発生するリチウムイオン電池で、航続距離は約248kmを達成。設置場所は乗員キャビンの直後とされ、アウディ自慢のアルミスペースフレームによる車両軽量化とともに、車両の重心位置と前後軸荷重配分の最適化を実現している。
アウディはこの『e-tron』のほかにも、計5台のニューモデルをワールドプレミア。高性能オープンスポーツの『R8 スパイダー』や、ハッチバックサルーンの『S5 スポーツバック』なども世界初公開となる。
てっきりVW、AUDIグループって事もあってガワ違いのシロモノかと思いきや…
ちゃんとメーカー個々での作りこみがされているのがらしくていいよね~
【フランクフルトモーターショー09】アウディ R8 EV…459kgmのメガトルク
アウディは15日、新型EVコンセプトカー『eトロン』を発表した。『R8』をベースにしたEVで、4個のモーターを搭載。その最大トルクは、実に459kgmにも達する。
eトロンは超1級の動力性能をゼロエミッションで実現することを目標に据えたEVスポーツカー。その前後アクスルには2個ずつ、合計4個のモーターを搭載する。トータルの最大出力は313psだが、驚くのはその最大トルクで、実に459kgmを獲得している。
2次電池は蓄電容量42.4KWhのリチウムイオンバッテリー。ベース車両のR8同様に、ASF(アウディ・スペース・フレーム)シャシーにアルミ&カーボン複合素材のボディを載せたeトロンは、車重1600kgに抑えられた。前後重量配分は42対58と理想的。回生ブレーキも装備された。
459kgmのトルクは4輪に伝達され、0-100km/h加速4.8秒、最高速200km/h(リミッター作動)の卓越したパフォーマンスを実現。最大航続距離248kmの実用性も兼ね備える。
充電は家庭用の230Vコンセントで約6 - 8時間。400Vの急速チャージャーを利用すれば、約2.5時間で完了する。将来的には、自宅や外出先で車両を所定の位置に止めるだけで、自動的に充電を開始するシステムの開発を想定している。
エクステリアはR8をベースにしながら、大型シングルフレームグリルや専用ヘッドライト&テールランプを採用。LEDがふんだんに使用されており、未来的なイメージを発散する。ボディサイズは全長4260×全幅1900×全高1230mm、ホイールベース2600mm。ベースのR8よりも各サイズともに若干短くなっている。
インテリアはホワイトとブラウンを基本に、アルミをアクセントに使った洗練された空間。スティック状のレバーで前進や後退を切り替える。インパネはドライバー正面にナビゲーションなどのモニターを設置。その左右にメーターを置いたシンプルな設計だ。ドアミラーの代りに、リアビューカメラが採用されている。
ライバルのダイムラーは、今回のフランクフルトで「メルセデスベンツ『SLS AMG』のEV仕様を2013年に発売する」と宣言。アウディはeトロンの市場投入計画についてアナウンスしていないが、市販されればSLS AMGの絶好のライバルになりそうだ。
レスポンス 森脇稔
アウディ eトロン…EVスポーツカーの未来像
アウディは15日、フランクフルトモーターショーで新型EVコンセプトカー『eトロン』を発表した。動画共有サイトでは、そのPR映像が公開されている。
eトロンは『R8』をベースに開発され、超1級の動力性能をゼロエミッションで実現するEVスポーツカーである。その前後アクスルには2個ずつ、合計4個のモーターを搭載。トータルの最大出力は313psだが、その最大トルクは459kgmという驚異的な数値を達成している。
2次電池は蓄電容量42.4KWhのリチウムイオンバッテリー。ベース車両のR8同様に、ASF(アウディ・スペース・フレーム)シャシーにアルミ&カーボン複合素材のボディを載せたeトロンは、車重1600kgで、前後重量配分は42対58と理想的なバランスが追求された。
459kgmのトルクはフルタイム4WDの「クワトロ」を介して4輪に伝達され、0-100km/h加速4.8秒、最高速200km/h(リミッター作動)の卓越したパフォーマンスを実現。最大航続距離248kmの実用性も兼ね備える。
充電は家庭用の230Vコンセントで約6 - 8時間。400Vの急速チャージャーを利用すれば、約2.5時間で完了する。
アウディは、このeトロンの考え方を反映させたEVスポーツカーを、2012年末までに市販する計画。未来のスポーツカー像を予感させるPR映像は、動画共有サイトで見ることができる。
レスポンス 森脇稔
このトルクを安易に「メガ」とか付けて高い事をアピールして欲しくないな~
馬力はSTIやエボⅩと変わらないのにトルクが
10倍ですよ、10倍もうなにがなんだか…
Posted at 2009/09/16 20:13:39 | |
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