新型カロッツェリア「サイバーナビ」が登場! 7V型ワイドから10V型ワイドまで多彩なモデルを用意
世界初の市販GPSカーナビとして1990年に誕生した「カロッツェリア」の「AVIC-1」以来、カーナビの性能向上・多機能化をリードしてきたパイオニア。
今回、最上級ブランドの「サイバーナビ」の新型が登場し、6月から順次発売されます。なお価格は全モデル、オープンプライスとなっています。
新型「サイバーナビ」の見どころは数多く、ナビ、AV、ネットワーク連携まで全方位一新されているほか、7V型ワイド、8V型ワイド、10V型ワイドを用意。
また、新たに車種専用の10V型メインユニットがラインアップに追加され、トヨタ・アルファード、ヴェルファイア、ノア、ヴォクシー、エスクァイア、ホンダ・ステップワゴン向けの車種専用モデルも用意。
操作性では、カーナビ専用設計ならではの車内での操作性を追求した新ユーザーインターフェースの採用に加えて、運転中でも簡単に操作できる専用の「スマートコマンダー」を装備するほか、後部座席の乗員がスマホを使用してナビを操作できる「リアスマートコマンダーアプリ」にも対応。
通信機能では、交通状況の変化や天気情報などの最新情報を通知する「ライブインフォ」をはじめ、蓄積されてきたプローブデータを活用して最適なルートを探索する「スーパールート探索」、場所や時間帯に応じたチャンネルをレコメンドする機能が新たに追加された音楽ストリーミング機能「ミュージッククルーズチャンネル」などの先進的な機能も搭載されています。
新開発「マルチドライブアシストユニット」も注目で、高度な画像認識技術を用いた先進安全支援機能や、車両の異常を知らせる「ライブカーセキュリティ」などの多彩な機能により、ドライブ中から駐車中までサポートする機能も用意。
ほかにも音質面の向上や、万全のバージョンアップ体制の用意など、市販ナビトップクラスの本格ナビを求めるニーズに応えています。
各モデルの市場想定価格帯は15万~40万円前後。8V型ラージサイズで最上級の「AVIC-CL900-M」は23万円前後、車種専用設計モデルでは、アルファード、ヴェルファイア向けの「AVIC-CE900」系が40万円前後となっています。
(文/塚田勝弘・写真/小林和久)
始まって以来の“大変革”…新型 カロッツェリア サイバーナビ 発表
パイオニアは5月10日、「カロッツェリア」の最上位モデル『サイバーナビ』の新製品発表会を東京・秋葉原の「ベルサール秋葉原」で開催した。サイバーナビのフルモデルチェンジは3年ぶりのことで、同時にカロッツェリア誕生30周年の記念すべきデビューともなった。
新型サイバーナビのテーマは“すべてを一新する”ということ。そこには「最先端テクノロジーとネットワーク連携により、先進のカーライフを実現」するという大きなテーマがあった。そのために、システムを構成するプラットホームを一からやり直し、ハードウェアやOS、マップ、インターフェイスに至るすべてを一新。まさにサイバーナビ始まって以来の“大変革”が行われたと言っていいだろう。
◆カロッツェリア30周年、新型「サイバーナビ」はそれを記念して誕生した
発表会でまず挨拶に立ったのはパイオニア 常務執行役員 大舘 諭氏。カロッツェリアが誕生した1986年以来、常に高いシェアを確保してきた実績からトップブランドとなって30周年を迎えたことを紹介。その中で「サイバーナビは1990年のカーナビ・AVIC-1誕生以来、弊社の高い技術開発力とユニークな発想から常に先進価値を提供し続け、カーナビの歴史を切り開いて来た」と述べ、それが「スマートループ」や「ARスカウターモード」「ミュージッククルーズ チャンネル」といった独自機能につながったと説明した。
その上で、「新型サイバーナビは、これまで培って来たそれらの実績すべてを注ぎ込み、従来とはまったく次元が違う進化を遂げた。それは独自の運転支援技術によってドライバーに対するリスクを注意喚起する安心安全機能を、市販カーエレ商品としては初めて搭載することにつながった。これぞサイバーナビ、これぞカーナビという驚きと感動を感じてもらえるはずだ」(大舘氏)と述べた。その後、セクションごとに担当者が新型サイバーナビの具体的な紹介を行った。
◆CPUの処理能力は従来比3倍以上。圧倒的美しさのXGAモニター採用
新型サイバーナビの概要説明とユーザーインターフェース、先進ネットワークの説明を行ったのは、同社市販企画部 マルチメディア企画1課 堀之内光氏だ。堀内氏はその中で、「単に高速なだけでなく、なめらかで使っていて心地がよい操作性を追及」し、そのために「CPUやメモリ、ストレージなどハードウェア以外にOSも含めた刷新を独自技術で行った」と説明。特にCPUの処理能力は従来比3倍以上となったことも強調した。
新デバイスとしては、10V型モデルに「圧倒的に美しい描写を可能にした高精細ワイドXGAモニタ&静電容量タッチパネルを採用」(堀内氏)し、スマートフォン並みの使い心地を実現する「静電容量式タッチパネル」や、「Wi-Fiモジュール」、低消費電力規格にも対応する「Bluetooth Smart」の採用を紹介した。
◆「カロッツェリアX」から受け継いだノウハウが驚きの高音質を実現
オーディオ&ビジュアル機能の説明したのは、同社市販企画部 マルチメディア企画1課 橋本岳樹氏。最大のポイントは「カロッツェリアXで培ってきたノウハウをもとにすべてを徹底的に見直して驚くほどの高音質を実現した」ことで、それは「サイバーナビ史上最高音質」の実現につながったという。その実現のために、ナビゲーション基盤とオーディオ基盤を独立して構成したほか、音質の核となるDSPをフルカスタムで開発。これにより、「カロッツェリアXから受け継いだノウハウを取り入れたことで、驚くほどの高音質化が実現できた」(橋本氏)という。
また、ミュージッククルーズ チャンネルは引き続き採用。新機能として、日時や目的地、自車位置、高速道など、クルマが置かれているドライブシーンに応じてオススメのチャンネルを提案。これが「よりドライブしたくなる仕様へと進化した」(橋本氏)という。さらに、前後席で別々のコンテンツを楽しめる「リアセパレートモード」を搭載し、「同乗者全員が楽しめるカーエンターテインメントを実現できた」(橋本氏)とも説明した。
◆常に先進を行くサイバーナビらしい提案。市販ナビ唯一の「先進運転支援機能」
最後に、新型サイバーナビの画像処理技術を使った先進運転支援機能について説明したのが、同社市販企画部 マルチメディア企画1課 内田有喜氏。
サイバーナビは2010年より「ARスカウター」で画像認識を活用していたが、新型では新たに「マルチドライブ アシストユニット(MAユニット)」を用意して対応することになった。MAユニットでは、新たに車間距離と車間時間を推定し、ターゲットスコープのサイズや色を車間距離に応じて変化させる機能を追加。さらに車間が短くなると音と画面表示で警告を行なう「前方車両接近警告」も採用した。他にも「右折時のつられ発進検知」や「レーンキープサポート」の対応を一般道まで広げて対応を果たしているという。
ドライブレコーダーと通信とを合わせて実現した新機能が「ライブカーセキュリティ」だ。「衝撃」と「音圧」、「電圧」の3つのセンサーによって自車へのリスクを感知し、前方カメラと車室内カメラでその状況を動画と静止画で撮影。その状況は自動的に登録先へ通信モジュール経由でメール送信される仕組みとなっている。また、新型サイバーナビでは、ルート探索をサーバー側で行うことで、よりユーザーフィットに近づけたルートガイドが可能になる。
ラインナップには7V型モニターを搭載した200mmワイドと180mmモデルを軸に、8V型ラージサイズ、車種専用10V型の計4タイプを用意した。なお、MAユニットの発売と、それに合わせたセットモデルの追加。さらにサーバー側で行うルート探索については今秋以降の対応となる。
パイオニア、先進運転支援を実現するマルチドライブアシストユニットを発売
パイオニアは、「サイバーナビ」と連携し、高度な画像認識技術を用いて先進運転支援を実現する「マルチドライブアシストユニット(MAユニット)」を9月より発売する。
MAユニットは、フロントカメラと独自の画像認識技術により前方車両までの到達時間を推定し、車間距離が十分でない時などに音と画面表示で警告、注意喚起する先進運転支援機能を搭載する。
ドライブサポート機能としては、「前方車両接近警告」や停車時の「誤発進警告」に加え、サイバーナビに収録されている急ブレーキが多い「ヒヤリハット地点」データと連動し、停車した右折交差点で前方車両に続いて発進する際に注意喚起を行う。そのほか、レーンに片寄った走行が続いた時に注意喚起を行う「レーンキープサポート」、「前方車両発進検知表示」、「赤信号検知表示」、「横断歩道予告検知表示」、「推定車間距離表示」などを備える。
また、ドライブレコーダー機能に加え、駐車中の衝撃や音、ドアの開きなどを検知した際にMAユニットが自動的に起動し、車室内外の動画と静止画を同時に撮影してSDメモリーカードに保存するセキュリティ録画・撮影機能を装備。撮影された静止画、日時、位置情報、検知センサー情報を指定された宛先にメールで通知することもできる。
新型 サイバーナビ をいち早く体験…カロッツェリア エクスペリエンス、主要都市で開催
パイオニアは、新型『サイバーナビ』の発表に合わせ、「カロッツェリア エクスペリエンス2016」と銘打った体験型ユーザーイベントを順次開催する。第1回は新型サイバーナビが発表された東京・秋葉原にある「ベルサール秋葉原」(B1ホール)で5月10日と11日に開催。
このイベントは、これまでパイオニアが全国主要6都市で開催してきたカロッツェリア エクスペリエンスを引き継ぐ形で開催されたもの。これまでは発売済みの製品が対象だったが、今回は6月より発売される新型サイバーナビを発売前に触れられる数少ない機会となる。また、来場者には会場でしか手に入らない記念グッズもプレゼントされる。
東京で開催以降、5月16日:名古屋(Zepp 名古屋)、5月19日:大阪(梅田スカイビル)、5月22日:仙台(夢メッセみやぎ)、5月23日:広島(ANA クラウンプラザホテル広島)、5月26日:福岡(FFB HALL)の計6会場で開催される。開催時間はいずれも18時30分~21時00分で、仙台のみ14時00分~17時00分となっている。
パイオニアは、東京会場での開催を前に報道陣に会場を公開。会場には新型サイバーナビがずらりと並べられ、9月発売予定の10V型WXGAモニターを備えた新型サイバーナビをインストールしたデモカーもいち早く準備された。来場者はその操作感を体験しながら、新型サイバーナビに対する質問やシステムアップの相談などが受けられることになっている。
カロッツェリア サイバーナビ、車種専用の10V型メインユニットを発売
パイオニアは、カロッツェリアAVナビのフラッグシップ「サイバーナビ」に、車種専用の10V型メインユニット12モデルを9月より発売する。
車種専用メインユニットは、10V型ワイドXGAモニター「エクセルルミナHDパネル」や静電センサーキーを採用し、キーイルミネーション部にテクスチャグラデーション処理を施すことで対応車種のコンソールを高品位に演出する。
また、車種専用メインユニットならではの特別仕様として、車室内を撮影する「専用フロアカメラユニット」をナビ本体に装着できるほか、「スマートコマンダー」用の「専用取付ホルダー」を同梱。「高音質エキスパートチューニングデータ」をはじめ、車種に関わるさまざまな「車種専用セッティングデータ」の搭載により、サイバーナビ取付後すぐに最適な環境で使用できる。
対応車種は、トヨタ『アルファード/ヴェルファイア』『ノア/ヴォクシー/エスクァイア』、ホンダ『ステップワゴン』。市場予想価格は31万円から40万円前後。
すべてを一新したカロッツェリア「サイバーナビ」の新しい操作性とは?
「カロッツェリア」ブランドの最上級ナビ「サイバーナビ」が、ナビ・AV・ネットワーク連携・操作性まで、すべての性能・機能を一新し、新世代に移行しました。
数多い特徴の中でも注目は、車内での操作性を追求した新ユーザーインターフェースの採用。
ドライバーが運転中でも簡単に操作できる専用の「スマートコマンダー」を用意しているほか、後部座席の同乗者がスマホを使って「サイバーナビ」を操作できる「リアスマートコマンダーアプリ(無料/ iOS9.0以上、AndroidOS5.0以上)」にも対応しています。
処理能力も従来比で3倍以上と大幅にアップデートされていて、ストレスのない操作性を実現し、スマホ感覚のピンチイン/アウトをはじめとした多彩な操作方法に対応。
また、機能アイコンのサイズやレイアウトを自在に変更できる新デザインの「HOME画面」と「メニュー画面」の採用や、ドライブ状況の変化に合わせて最新の情報を画面表示と音声でドライバーに通知する「ライブインフォ」も搭載されています。
ほかにも、通信で取得した情報や操作キーなどを地図上に重ねて表示できる「マルチレイヤマップ」や、地図画面時にルート確認やビュー変更など使用頻度の高い機能がすぐに呼び出せる「インスタントメニュー」などを搭載。
操作方法には人によって好みがありますが、直感的な操作が可能なのと、多彩な操作方法を用意することで、市販カーナビの最高峰らしいインターフェイスを提案しています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)
カロッツェリア「サイバーナビ」のナビ機能、ドライバーサポート機能が凄い!
2016年夏モデルとして登場したカロッツェリア「サイバーナビ」は、ナビ、AV、ネットワーク連携まですべてが一新されています。ここではキモとなるナビ機能についてご紹介します。
注目ポイントのひとつが画質の向上や地図画面の一新。
従来モデル比約70倍の色階調表現が可能な新液晶パネルのほか、新地図データフォーマットを採用し、道路が重なる場所なども見やすく表現されています。
定評ある自車位置表示も精度がさらに向上し、新開発の自車位置精度専用システム「レグルス」と「6軸3Dハイブリッドセンサー」の採用、3種類の衛星(GPS、グロナス、みちびき)の同時受信とGPSの補正データ「SBAS」に対応。
渋滞回避能力も強化されています。リアルタイムで走行履歴データを共有するサービス「スマートループ」で、長年蓄積されたプローブデータをサーバー上で高速演算し、時間・距離・料金・効率まで考慮した最適なルートを探索する「スーパールート探索」に対応(2016年秋頃に対応する予定で、同機能を使用するにはナビ本体のバージョンアップが必要)。
また、ETC料金の時間帯別割引料金にも対応するほか、プローブデータをもとに急ブレーキが多い地点をデータベース化して収録。地図上に「ヒヤリハット地点」として表示し、ルート誘導時や通過前にドライバーに音声で注意喚起する機能も用意されています。
「VICS WIDE」にも対応していて、気象庁が発表する特別警報を即時表示し、警報のおよぶ範囲を地図上に表示するなど、従来のFM多重放送よりも詳細な渋滞情報まで考慮したルート探索も可能。
従来から注力されてきたドライバーサポート機能も強化されています。新開発となる「マルチドライブアシストユニット」と連携し(一部モデルはナビ本体のバージョンアップが必要)、前方車両に接近した際などに注意喚起する高度な画像認識技術を用いた「先進運転支援機能」が用意されています。
具体的には、ドライブ中の機能として、「前方車両接近警告」、「誤発進警告」、「右折時つられ発進検知」、「レーンキープサポート」、「ドライブレコーダー」、「イベント録画」、「アクシデントインフォ(イベント録画起動時に、独自のアルゴリズムで危険性を判定して指定された宛先に静止画や位置情報をメールで通知)」を搭載。
さらに、愛車の異常を検知して知らせる「ライブカーセキュリティ」のほか、暗闇でも車室内の撮影が可能な赤外線LEDを搭載した小型の新開発「フロアカメラユニット」にも対応。なお、「ライブカーセキュリティ」は、別売のデータ通信専用通信モジュール「ND-DC2」をマルチドライブアシストユニットに接続時すると使用可能となります。
最近の新車に装着されている衝突被害軽減ブレーキのような車両制御機能こそありませんが、「警告」を中心とした先進の安全機能にドラレコやカーセキュリティを加えた万全の構えもアピールポイントとなっています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)
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月末が有効期限なもんで
パイオニアとHERE、自動運転向け地図の更新・運用システム構築に向け実証実験を開始
パイオニアと位置情報クラウド企業のHERE は5月11日、自動運転向け地図を効率的に更新・運用するデータエコシステムの構築に向けた実証実験を行うことで合意したと発表した。
両社は、来る自動運転時代に向けて、それぞれが保有する技術の活用について協議を進めてきた。データエコシステムの構築には、自動運転向け地図の更新データを抽出するための高精度な自車位置推定が求められる。今回の合意により、パイオニアの「3D-LiDAR」とHEREの自動運転向け高精度地図を組み合わせ、自車位置推定の実証実験から開始し、自動運転向けの地図を効率的に更新・運用するデータエコシステムの実用化を目指す。
実証実験では、パイオニアが開発している走行空間センサー「3D-LiDAR」と、高精度な自車位置特定技術を活用し、自動運転向け地図の更新に必要となるデータを抽出。HEREが保有する自動運転向け高精度地図とクラウドを活用し、抽出データを収集/解析、それを元にした更新地図データを車両へ配信する仕組みを検討する。
自動運転は出来ないまでも情報の相互リンクを出来るようなユニットをサイバーナビレベルのモノには後付できるようにできないもんかな~
Posted at 2016/05/12 20:54:26 | |
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