2019年09月05日
BMWのPHVスポーツカー『i8』、2020年春に生産終了へ…最終限定車を発表
BMWグループは9月2日、プラグインハイブリッド(PHV)スポーツカーの『i8クーペ』(BMW i8 Coupe)、『i8ロードスター』(BMW i8 Roadster)の生産を2020年4月に終了すると発表した。
◆2014年の発売から6年の歴史に幕
『i8』はBMWグループのサステイナブルブランド、「i」のPHVスポーツカーとして、2014年に発売された。当初はクーペボディのみだったが、後にロードスターが追加され、iブランドは『i3』を含めて、3車種にラインナップを拡大した。
i8のPHVパワートレインは、前輪をモーター、後輪をエンジンで駆動する。エンジンは1.5リットル直列3気筒ガソリンターボで、最大出力231hp、最大トルク32.6kgmを発生する。モーターは最大出力143hpで、エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、最大出力374hpを引き出す。
モーターとエンジンがフル稼働した状態では、i8クーペの場合、0~100km/h加速4.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。二次電池は、蓄電容量11.6kWhのリチウムイオンバッテリーだ。EVモードでは最大55kmをゼロエミッション走行できる。この効果もあって、i8クーペの場合、欧州複合モード燃費55.5km/リットル、CO2排出量42g/kmの優れた環境性能を実現している。
◆最終限定車は世界限定200台
BMWグループは、このi8クーペとi8ロードスターの生産を、2020年4月に終了する予定だ。最終限定モデルとして、「アルティメット・ソフィスト・エディション」(Ultimate Sophisto Edition)を世界限定200台発売する。
◆専用の内外装
外観は、ソフィストグレー・ブリリアントエフェクトと呼ばれる特別なボディカラーで塗装された。このボディカラーには、フロントグリル、サイドスカート、リアバンパーに、「E-Copper」と呼ばれる専用のアクセントが配される。専用のスポークデザインの20インチアルミホイールで足元を引き締めた。このアルミホイールは、ブラックとE-Copperの2色仕上げとなる。
アルティメット・ソフィスト・エディションでは、クリアガラスのテールライトが、i8シリーズで初採用された。 i8ロードスターのアルティメット・ソフィスト・エディションには、Cピラーのトリムエレメントやハイグロスブラックのテールゲートインレイなどに、シャドウラインが追加されている。クーペとロードスターともに、ブレーキキャリパーはハイグロスブラックで塗装され、ブルーのディテールとBMW iバッジが添えられる。
アルティメット・ソフィスト・エディションのエンブレムと、室内のドアシルプレートには「1 of 200」のシリアルナンバープレートが装着される。専用ボディカラーに合わせて、インテリアは ブラック&E-Copperの「Accaro」内装でコーディネートした。装備は充実しており、BMWヘッドアップディスプレイ、ライトパッケージ、Harman Kardon製ハイファイスピーカーシステム、セラミック加工コントロールスイッチが採用される。i8クーペには、アンスラサイトのヘッドライナーが装備された。また、クーペとロードスターには、それぞれエクステンディットストレージとトラベルパッケージが付属している。
BMWグループは、2014年に発売されて以来、世界で最も成功しているPHVスポーツカーを、アルティメット・ソフィスト・エディションが最終ストレートにエスコートする、としている。
BMW i8の最終モデル、アルティメット ソフィスト エディション発売。全世界200台限定を先着順で
2019年9月5日、ビー・エム・ダブリュー(BMW)はPHEVのスポーツカー、i8クーペ/i8ロードスターをベースとした限定車「アルティメット ソフィスト エディション(i8 Ultimate Sophisto Edition)」を発売した。車両価格は2312万円~2453万円。
内外装色にダークグレーとオレンジを組み合わせた特別仕様車
PHEVやEVといった電動化モデルを専門としたBMWのいちブランド「BMW i」から登場したラグジュアリークーペ「i8」は、231psを発生する1.5L直3ターボエンジンと143psのモーターを搭載するPHEV(プラグインハイブリッド)である。ミッドシップされたエンジンで後輪を駆動しつつ発電し、フロントに配置されたモーターで前輪を駆動する電気式4WDとなる。
その独特な性能だけでなく、ワイド&ローなスタイリングやドアを上へ跳ね上げるように開けるバタフライドアの採用などにより、スーパーカーに分類されることが多い。また2011年に公開された映画ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルで、i8のコンセプトモデル「BMW Vision Efficient Dynamics」が銀幕デビューしたことでも知られる。
そして2019年9月2日にBMWはこのi8の生産を2020年4月に終了するを発表し、これと同時にファイナルエディションとも言える限定車「BMW i8 Ultimate Sophisto Edition(アルティメット ソフィスト エディション)」を全世界200台発売するという。
この限定車にはその証となる「1 of 200」と刻まれたバッヂがセンターコンソールに装着され、また外装色には「ソフィスト・グレー」というダークグレーを採用。さらにキドニーグリルやサイドスカート、ホイールにオレンジの「E-コッパ―」カラーを配色している。内装色にも同様のコントラストとなっている。
本モデルは前述のとおり全世界で200台の限定で先着販売となり、2019年9月5日から正規ディーラーでの受注を開始するという。
BMW i8 アルティメット ソフィスト エディション 車両価格(税込10%)
i8クーペ アルティメット ソフィスト エディション(左/右ハンドル):2312万円
i8ロードスターアルティメット ソフィスト エディション(左/右ハンドル):2453万円
BMW i8 ソフィストにグレーの限定仕様 全世界200台、日本価格は2312万円から
ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、PHEVスポーツカー『i8』クーペおよびロードスターの全世界200台限定モデル「アルティメットソフィストエディション」を発表、9月5日より受注を開始した。
BMW i8は、スポーツカーでありながらコンパクトカー並みの燃費性能と低排出ガスを実現したPHEVテクノロジー「eDrive」や、電気自動車『i3』とともに量産車として初めてCFRPをボディの基本骨格に採用するなど、革新的な技術を投入したプレミアムスポーツカー。2020年4月に生産終了が予定されており、今回のアルティメットソフィストエディションが最終限定モデルとなる。
特別限定車は、i8のスポーティかつ個性的なデザインを際立たせるため、ソフィストグレーをボディカラーとし、ホイールやトリムなどに専用色となるE-コッパーを採用する。室内にもE-コッパ―のインテリアカラーを採用し統一感を演出するとともにスポーティな個性を強調。さらに「Ultimate Sophisto Edition 1 of 200」と刻まれた限定バッヂを装備する。
価格はクーペが2312万円、ロードスターが2453万円。全世界で200台限定の先着販売となる。
BMW i8、最後の特別仕様車いよいよ発売! 世界限定の200台は先着順
BMW i8 Ultimate Sophisto Edition
BMW i8 アルティメット ソフィスト エディション
クーペとロードスターの両モデルに設定
BMWは、プラグインハイブリッド・スポーツカーの「i8 クーペ/ロードスター」に、特別装備を多数施した限定車「i8 アルティメット・ソフィスト・エディション」の受注を開始した。この限定車は世界限定200台のみとなり、先着順で販売される。
専用色のE-コッパーを車体の内外に採用
i8のスポーティかつ先進的なイメージに合わせ、ボディカラーにはデザインを際立たせるソフィスト・グレーをチョイス。さらにホイールやトリムには専用色のE-コッパーを差し色に使用。落ち着いたカラーでありながら鮮烈な印象を見るものに与える。
シートやセンタートンネルなどインテリアにもE-コッパーを用い、エクステリアとの統一感を演出。また、“Ultimate Sophisto Edition 1 of 200”と刻まれた限定バッジを装備する。
BMWの次世代モビリティを輩出するサブ・ブランド「BMW i」において、BMWでは唯一のプラグインハイブリッド・スポーツカーであるi8は、スポーツモデルでありながらコンパクトカー並みの省燃費性能と低排出ガスを実現するeDriveテクノロジーを採用。i3とともに量産車として初めてCFRPボディの基本骨格を採用するなど、革新性に溢れたプレミアムモデルとして人気を博している。
i8、およびi8ロードスターは2020年4月に生産終了すると発表されている。先着順で、しかも世界でたったの200台。気になる方はチェックを急いだほうがよさそうだ。
【車体価格(消費税10%込)】
BMW i8 Coupe Ultimate Sophisto Edition:2312万円
BMW i8 Roadster Ultimate Sophisto Edition:2453万円
【問い合わせ】
BMW i カスタマー・インタラクション・センター
TEL 0120-201-438
もう最後になるんですね…
BMW i8の特別限定車「アルティメット・ソフィスト・エディション」が登場! 世界200台限定の先着販売で、税込車両価格はクーペの2312万円から
9月5日、ビー・エム・ダブリューはプラグインハイブリッドスポーツモデル「BMW i8/i8ロードスター」に、特別限定車「i8アルティメット・ソフィスト・エディション」を設定し、同日より発売した。消費税10%込みの車両価格はクーペが2312万円、ロードスターが2453万円。なお、このモデルは全世界で限定200台の先着販売となる。
ソフィスト・グレーのボディにE-コッパーのホイール&トリムを組み合わせた独特のルックスを実現
この特別限定車は、i8のスポーティかつ個性的なデザインを際立たせるために、ボディカラーにソフィスト・グレーを採用。ホイールやイントリム、そしてインテリアにはE-コッパーを組み合わせ、独特の雰囲気が演出されている。
センターコンソールには「Ultimate Sophiso Editionの文字とともにシリアルナンバーが表示されたバッジを、さらにスキッドプレートにも同様の表示が施され、特別なモデルが主張されている。
BMW グローバル特別限定車「i8 アルティメット・ソフィスト・エディション」発表
BMWジャパンは2019年9月5日、BMWで唯一のプラグインハイブリッド(PHEV)スポーツ・カーのi8クーペ/ロードスターのグローバルでの特別限定車「i8 アルティメット・ソフィスト・エディション」の受注を開始した。この特別限定モデルは、全世界で200台限定とされ、先着販売だ。
モデル概要
BMWのサブ・ブランド「BMW i」の、プラグインハイブリッドであるi8は、スポーツカーでありながらコンパクトカー並みの燃費性能と低排出ガスを実現する「eDrive」や、電気自動車「i3」とともに量産車として初めてCFRP(カーボン・ファイバー強化樹脂)をボディの基本骨格に採用するなど、最も革新的なプレミアム・スポーツカーだ。
今回の特別限定車は、i8のスポーティかつ個性的なデザインを際立たせるため、ソフィスト・グレーをボディーカラーに採用し、ホイールやトリムなどに専用色となるE-コッパーを採用している。インテリアにも同じくE-コッパーのカラーを採用し統一感を演出している。さらに「アルティメット・ソフィスト・エディション1of200」と刻まれた限定バッヂを装備している。
【価格】
i8 クーペ アルティメット・ソフィスト・エディション:2312万円(10%税込み)
i8 ロードスター アルティメット・ソフィスト・エディション:2453万円(10%税込み)
BMW唯一のPHVスポーツカー! i8の特別限定車を全世界限定200台販売
■全世界200台限定の先着販売
BMWは、同社唯一のプラグイン・ハイブリッド(PHV)「i8」のクーペおよびロードスターの特別限定車「BMW i8アルティメット・ソフィスト・エディション」を発表。2019年9月5日より、受注を開始しました。
i8は、スポーツカーでありながらコンパクトカー並みの燃費性能と低排出ガスを実現したプラグイン・ハイブリッド・テクノロジー「イードライブ」や、電気自動車「i3」とともに量産車として初めてカーボンファイバー強化樹脂をボディの基本骨格に採用するなど、もっとも革新的なプレミアムスポーツカーです。
特別限定車は、ボディカラーにソフィスト・グレーを採用し、ホイールやトリムなどは専用色となるE-コッパーをセレクト。
室内にも、同じくE-コッパーのインテリアカラーを採用して統一感を演出し、さらに「Ultimate Sophisto Edition1of200」と刻まれた限定バッヂが装備されています。
i8アルティメット・ソフィスト・エディションの価格はクーペモデルが2312万円(消費税込 以下同様)、ロードスターモデルが2453万円。全世界で200台限定の先着販売です。
コッパーカラーの差し色がオシャレなBMW i8の限定モデルが全世界200台限定で発売
コッパーカラーの差し色がオシャレ!
ビー・エム・ダブリューは、プラグインハイブリッドスポーツである「BMW i8」のクーペならびにロードスターに、特別限定車「アルティメット・ソフィスト・エディション」を設定。9月5日より受注を開始し、全世界で200台限定の先着販売となメーカー希望小売価(10%税込み)は、クーペが2312万円、ロードスターが2453万円。
i8は持続可能な次世代モビリティの提案として誕生した、サブブランドであるBMW iのプラグインハイブリッドモデル。スーパーカーのルックスと、コンパクトカー並みの燃費性能や低排出ガスを両立させている。
今回の特別モデルは、スポーティさをより際立たせるため、ボディカラーにソフィスト・グレーを採用。ホイールやトリムには専用色E-コッパーを取り入れたことで個性的なルックスに。
インテリアも同様にE-コッパーを採用したことで、統一感も演出。i8の魅力をさらに引き出したモデルに仕立てられている。また、「Ultimate Sophisto Edition 1 of 200」の専用バッチも装着した。
近未来的で超絶カッコいい!BMWのPHVスポーツカー「i8」の特別仕様車Ultimate Sophist Edition
BMW唯一のプラグイン・ハイブリッド・スポーツ・カーであるBMW i8(アイ・エイト)クーペ及びロードスターの特別限定車「BMW i8 Ultimate Sophist Edition(アルティメット・ソフィスト・エディション)」を、全国のBMW正規ディーラーにて受注を開始。全世界で200台限定の先着販売となる。
持続可能な次世代モビリティを提唱するBMWのサブ・ブランド「BMW i」の、プラグイン・ハイブリッド・モデルであるBMW i8は、スポーツ・カーでありながらコンパクト・カー並みの燃費性能と低排出ガスを実現したプラグイン・ハイブリッド・テクノロジー「eDrive(イードライブ)」を搭載。
電気自動車「BMW i3(アイ・スリー)」とともに量産車として初めてCFRP(カーボン・ファイバー強化樹脂)をボディの基本骨格に採用するなど、最も革新的なプレミアム・スポーツ・カーとなっている。
今回の特別限定車は、BMW i8のスポーティかつ個性的なデザインを際立たせるため、ソフィスト・グレーをボディー・カラーとし、ホイールやトリムなどに専用色となるE-コッパーを採用。
室内にも、同じくE-コッパ―のインテリア・カラーを採用し統一感を演出すると共に、スポーティな個性を際立たせ、さらに「Ultimate Sophisto Edition 1 of 200」と刻まれた限定バッヂを装備している。
関連情報:https://www.bmw.co.jp/ja/index.html
構成/DIME編集部
BMWのPHVスポーツ『i8』に最終モデル、6年の歴史に幕…フランクフルトモーターショー2019
BMWグループは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、プラグインハイブリッド(PHV)スポーツカーの『i8クーペ』(BMW i8 Coupe)、『i8ロードスター』(BMW i8 Roadster)の最終モデルを初公開した。
◆世界限定200台
『i8』はBMWグループのサステイナブルブランド、「i」のPHVスポーツカーとして、2014年に発売された。当初はクーペボディのみだったが、後にロードスターが追加され、iブランドは『i3』を含めて、3車種にラインナップを拡大した。
BMWグループは、このi8クーペとi8ロードスターの生産を、2020年4月に終了する予定だ。最終限定モデルとして、「アルティメット・ソフィスト・エディション」(Ultimate Sophisto Edition)を世界限定200台発売する。
◆専用ボディカラー&アクセント
外観は、ソフィストグレー・ブリリアントエフェクトと呼ばれる特別なボディカラーで塗装された。このボディカラーには、フロントグリル、サイドスカート、リアバンパーに、銅のような色合いの「Eコッパー」と呼ばれる専用のアクセントが配される。専用のスポークデザインの20インチアルミホイールで足元を引き締めた。このアルミホイールは、ブラックをメインに、Eコッパーをあしらった2色仕上げとなる。
アルティメット・ソフィスト・エディションでは、クリアガラスのテールライトが、i8シリーズで初採用された。 i8ロードスターのアルティメット・ソフィスト・エディションには、Cピラーのトリムエレメントやハイグロスブラックのテールゲートインレイなどに、シャドウラインが追加されている。クーペとロードスターともに、ブレーキキャリパーはハイグロスブラックで塗装され、ブルーのディテールとBMW iバッジが添えられる。
アルティメット・ソフィスト・エディションのエンブレムと、室内のドアシルプレートには「1 of 200」のシリアルナンバープレートが装着される。専用ボディカラーに合わせて、インテリアは ブラック&Eコッパーの「Accaro」内装でコーディネートした。装備は充実しており、BMWヘッドアップディスプレイ、ライトパッケージ、Harman Kardon製ハイファイスピーカーシステム、セラミック加工コントロールスイッチが採用される。i8クーペには、アンスラサイトのヘッドライナーが装備された。また、クーペとロードスターには、それぞれエクステンディットストレージとトラベルパッケージが付属している。
◆0~100km/h加速4.4秒
PHVパワートレインは、前輪をモーター、後輪をエンジンで駆動する。エンジンは1.5リットル直列3気筒ガソリンターボで、最大出力231hp、最大トルク32.6kgmを発生する。モーターは最大出力143hpで、エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、最大出力374hpを引き出す。
モーターとエンジンがフル稼働した状態では、i8クーペの場合、0~100km/h加速4.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。二次電池は、蓄電容量11.6kWhのリチウムイオンバッテリーだ。EVモードでは最大55kmをゼロエミッション走行できる。この効果もあって、i8クーペの場合、欧州複合モード燃費55.5km/リットル、CO2排出量42g/kmの優れた環境性能を実現している。
プラグイン・スポーツ『BMW i8』に特別限定車“Ultimate Sophisto Edition”登場
BMWが展開する電動モビリティ“BMW i(アイ)”ブランド唯一のプラグイン・ハイブリッド・スポーツとなる『BMW i8』のクーペとロードスターの両モデルに、特別限定車『BMW i8 アルティメット・ソフィスト・エディション(Ultimate Sophist Edition)』が登場。全世界200台限定の先着販売で、9月5日より受注が開始されている。
持続可能な次世代モビリティを提唱するBMWのサブ・ブランド、BMW iのラインアップで、スーパースポーツ並みの運動性能を誇るBMW i8は、それでいながら電動パワートレーンと1.5リッター直列3気筒のガソリン内燃機関を搭載することで、コンパクトカー並みの燃費性能と低排出ガスを実現したeDrive(イードライブ)と呼ばれるプラグイン・ハイブリッド・テクノロジーを採用している。
また、ユーテイリティ性能を重視した同ブランドの『BMW i3』と並んで、量産車として初めてCFRP(カーボン・ファイバー強化樹脂)をボディの基本骨格に採用するなど、多くの技術領域で革新的なモデルともなっている。
今回の限定車では、そのBMW i8のクーペとロードスターの両バリエーションに、スポーティかつ個性的なデザインを際立たせるため、ソフィスト・グレーをボディカラーとし、ホイールやトリムなどに専用色となるE-コッパーを採用。
室内でも同じくE-コッパ―のインテリアカラーを採用して統一感を演出するとともに、“Ultimate Sophisto Edition 1 of 200”と刻まれた限定バッジを装備するなど、世界限定200台の特別な仕立てであることを強烈にアピールする装いとなっている。
クーペ、ロードスターともに左右ハンドル仕様が設定され、価格はそれぞれ2312万円と2453万円。10月1日以降の配車・登録が想定され、車両には消費税率10%が適用される。
BMW カスタマー・インタラクション・センター:フリーダイヤル:0120-269-437
BMW インターネット・ウェブサイト:http://www.bmw.co.jp
Posted at 2019/09/05 21:07:22 | |
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BMW | 日記
2019年09月05日
フェルディナンド・ピエヒを偲んで 彼のキャリアと生み出されたクルマ 前編
フェルディナンド・ピエヒを偲んで
フォルクスワーゲン・グループの会長を勤め、自動車業界で世界的に最も影響力のある人物のひとりでもあったフェルディナンド・ピエヒが、2019年8月25日にドイツの病院で亡くなった。彼の妻、ウルスラによれば、レストランで突然倒れ病院へ搬送されたものの、そのまま亡くなったという。享年は82歳だった。
優れた実力を持ち高く評価されつつも、必ずしも良い話だけではなかったピエヒ。圧倒的なリーダーシップと決断力、エンジニアリングの知識を活かして、フォルクスワーゲンを世界最大の自動車メーカーへと成長させた立役者だった。彼の偉業を、彼が生み出したクルマとともに振り返ってみたい。
フェルディナンド・ピエヒの幼少期
ピエヒは1937年4月17日に、オーストリアのウィーンで生まれた。祖父はオリジナルのフォルクスワーゲン・タイプ1・ビートルを開発し、後に誰もが知るスポーツカーメーカー「ポルシェ」を創設したフェルディナンド・ポルシェ。フェルディナンドという名前も、祖父にちなんで付けられたものだった。
ピエヒは名前だけでなく、祖父の持っていたエンジニアリングに対する情熱や才能も受け継いでいた。スイスのチューリッヒ工科大学で機械工学を学び、後に語り継がれる、フォーミュラ1のエンジン開発に関する論文をまとめている。大学卒業後は1963年にポルシェへ入社し、研究開発部門の有力人物となり、頭角を現すことになる。
ポルシェ917(1969年)
ピエヒはポルシェ917の開発に携わり、重要な役割を果たした。軽量でパワフル、空力に優れたマシンはライバルを驚愕させ、サーキットを席巻。ピエヒは後に、ポルシェ917は自身のキャリアの中でも最もリスクの高いクルマだったと振り返っている。開発には膨大な費用がかかったものの、初シーズンは活躍しなかったからだ。だが、その投資は翌年から報われる。
ポルシェ917は当時としては最も速く、最も高い成功を収めたレースカーとなり、いまでも評価は高い。1970年のル・マン24時間レースでの優勝は、広く知られているところだ。
メルセデス・ベンツOM617エンジン(1974年)
1971年になると、ポルシェのテクニカル・ディレクターに就任したピエヒ。自動車メーカーでの彼の将来は明るいものに見えた矢先、ポルシェ家のメンバーは会社を指揮するポジションについてはならないとポルシェが決意し、1972年に退社を迫られた。ポルシェとしては、ビジネス上の問題が家族仲へ影響しないように、との思いで決めたことだったが、その後数十年に渡り、確執は残ってしまった。
退社したピエヒは、ポルシェとメルセデス・ベンツが拠点を置く、シュツットガルトにエンジニアリング会社を設立。するとメルセデス・ベンツは、4気筒エンジンをベースにした自然吸気5気筒ディーゼルエンジンの開発を、ピエヒへ依頼する。ピエヒは1974年にW115型のメルセデス・ベンツ240 3.0へと搭載される、OM617型ユニットを開発した。さらにW115型とW123型の300DやW116型とW126型の300SDにも搭載され、メルセデス・ベンツは100万マイル(160万km)を走るクルマを製造する、という高い評価へと結びつけた。
OM617型ユニットはモータースポーツとの距離も近く、ターボを組み合わせて最高出力を190psにまで高めたユニットを開発。1976年にテスト車両のC111-IIDへと搭載され、イタリアのナルド・サーキットで16の記録を作っている。
アウディ製5気筒ユニットの開発(1976年)
ピエヒの独立時代は非常に短く、1972年にはフォルクスワーゲン傘下のアウディへと入社し、記録的なスピードでキャリアアップを果たす。1975年にはアウディの研究開発部門の役員へと選出され、この地位を利用しながら、アウディをエンジニアリングで優れた会社、というイメージ作りに貢献した。
1976年にアウディは初めての5気筒エンジンを開発し、アウディ100 5Eへと搭載。これ以来アウディ・ブランドを定義づけるような特徴的な技術となり、2019年の今でもアウディRS3やTT RSなどへと受け継がれている。
アウディ・クワトロ(1980年)
1977年になると、ピエヒは世界ラリー選手権(WRC)に参戦するクルマの開発に取り掛かる。パワートレインには、ターボ過給される5気筒エンジンと4輪駆動が選ばれた。アウディは後輪駆動を作っていなかっただけでなく、スウェーデンでテストしていたフォルクスワーゲン・タイプ181・イルティスが、雪原を楽々と走行していたことを目にしたことも理由だった。
アウディ・クワトロは1980年にデビュー。そのまま1980年代のラリー界を制する。ここでも、アウディの今へと続くブランドを構築することになった。「クワトロ」はアウディのストロングポイントのひとつであるとともに、Q8やRS6など最近のモデルには、1980年のクワトロから、そのデザイン要素を受け継いでいる。
アウディV8(1988年)
1988年にアウディは、フラッグシップモデルとなるV8を発表。同年、ピエヒはアウディのCEOへと就任した。V8のエクステリア・デザインが格下モデルへと類似していたこともあり、販売は伸び悩んだものの、BMWやメルセデス・ベンツなど、ラグジュアリーブランドと渡り合うための重要な基盤作りを果たした。
ピエヒは、ビジネスではポルシェとの関係性を大切にしており、1980年代後半に発表されたポルシェ989には、アウディのユニットを進化させた水冷の4.2L V8エンジンが搭載されていた。ポルシェといえば空冷のフラット6を積んだ911だった時代だけに話題になったが、1991年に製造コストが高すぎることを理由に、計画を中止している。
フォルクスワーゲンのCEOへ(1993)
1993年、ピエヒはカール・ハーンの後任として、フォルクスワーゲンのCEOに就任する。だが56歳に始まったキャリアは、順調にリタイアへと辿り着くものではなかった。長年に渡る売上げの伸び悩みと経営不振にあえいでいたフォルクスワーゲンを、早急に立て直す必要に迫られていたのだ。彼はエンジニア出身ではあったが、かなりの部分で冷酷な、指導者としてのスキルも積んでいた。
ピエヒはフォルクスワーゲンのCEOになった直後、コメントを発表している。グループ工場のネットワークを最適化し、すべての製造品質を向上させ、市場セグメントの拡大を目指す、と。そして1990年代のうちに、最も実力のあるエンジニアと経営者を、次々とフォルクスワーゲンに採用。物議を醸しだすこともあった。
後編では、フォルクスワーゲンCEOに就任後のピエヒを振り返りたい。
フェルディナンド・ピエヒを偲んで 彼のキャリアと生み出されたクルマ 後編
ブランドの大量買収(1990年代後半)
フォルクスワーゲンのCEOになったフェルディナンド・ピエヒの指揮のもと、4代目へと生まれ変わったゴルフやW型8気筒エンジンを搭載したパサートなどは、フォルクスワーゲンのイメージを大幅に高めた。だが、フォルクスワーゲン単独としては展開に限りもあった。ピエヒは幅広いセグメントをカバーするには、より大きなグループ企業となる必要性を理解しており、1990年代後半になると、様々なブランドをグループ傘下に収めていく。
1998年以降、ロールス・ロイス、ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニを次々と買収。2000年にはスウェーデンのトラックメーカー、スカニアを手中に収める。フォルクスワーゲンはロールス・ロイスをBMWへ売却したものの、ランボルギーニとベントレー、ブガッティはいまもグループ企業の中では最高の輝きを持つブランドだ。そしてそのいずれのブランドも、買収後に大きな成功を収めている点は、注目に値するだろう。
フォルクスワーゲン・フェートン(2002年)
ピエヒはフォルクスワーゲンのラインナップにスーパーカーを追加することはなかったが、メルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズに対抗できるラグジュアリー・モデルを、フォルクスワーゲンも持つことができると信じていた。そしてフォルクスワーゲン史上最も上級志向モデルとなるフェートンが、2002年に投入される。アウディA8と競合するという事実は、問題視されなかっただけでなく、内部競争は前向きなものだと判断し、むしろ歓迎したという。
フォルクスワーゲンはフェートンを、ドイツ・ドレスデンに準備したガラス張りの工場で製造した。かなり野心的なプロジェクトであり、ピエヒが市場を読み誤った、数少ない例のひとつとなった。特に北米でのフォルクスワーゲン・フェートンの販売は燦々たるもので、2006年には北米を撤退するものの、他地域では2016年まで存続した。
ブガッティ・ヴェイロン(2005年)
1990年代、ピエヒはスーパーカーに強い関心を示していた。1991年にはミドシップのアウディ・スパイダー・クワトロ・コンセプトの開発を監修し、量産に向けてゴーサインが出た、という情報には大きな衝撃があった。アウディは翌年にW12エンジンを搭載したアヴス・コンセプトを発表。フォルクスワーゲンからは1997年にW12コンセプトというスーパーカーが発表され、ノルド・サーキットでの記録をいくつか樹立している。だが、いずれのクルマもショールームへは姿を現すことはなかった。
しかしフォルクスワーゲン・グループはブガッティを傘下に収めたことで、極めて富裕層向けのモデル開発に取り組む機会を得る。白紙の状態から開発が始まり、クワッドターボ・エンジンを搭載した1001psのヴェイロンは、2005年のデビュー当時、最も速く、最もパワフルな量産車となった。それは、ブガッティの過去の偉業を称えるだけでなく、1930年代にピエヒの祖父、ポルシェが開発した、アウトユニオン・グランプリカーを称えることでもあった。
ポルシェとの争い(2000年代後半)
ポルシェ家とピエヒ家との確執は、フォルクスワーゲンが2009年にスポーツカーメーカを買収したことで、更に強くなってしまう。しかもフォルクスワーゲンの買収の報道は、ヴェンデリン・ヴィーデキングが長年に渡ってフォルクスワーゲンの買収を計画進めるも、失敗した後に行われたものだった。
ヴェンデリンはフォルクスワーゲンの監査役にも就任していたが、最終的にフォルクスワーゲンから逆買収されるかたちとなり、ポルシェCEOの辞任に迫られる。その際ピエヒは、「射殺されるかわたしが勝つか、どちらかだ」と話している。
XL1(2013年)
自動車市場のすべてのセグメントをカバーするという戦略のもと、ピエヒは超低燃費の都市部用自動車の開発を指導する。1999年に発表されたフォルクスワーゲン・ルポ3Lは、空力的に優れたボディに小型のディーゼルエンジンを搭載することで、33km/Lという非常に高い燃費性能を実現できることを証明していた。
ピエヒはそのコンセプトをさらに発展させ、2002年に発表された1リッターカーは、ヴォルフスブルクからハンブルグまでの距離を1Lで走る燃費性能を誇った。あくまでもプロトタイプでコストも高かったが、ピエヒは量産化を諦めることはなかった。
2009年に発表したL1と、2011年のXL 1コンセプトは、その後の量産モデルXL1への布石となる。流線型のボディに2名乗車の車内を持ち、ディーゼルエンジンによるプラグイン・ハイブリッドを搭載した。XL1はピエヒが目標としていた燃費性能を達成したものの、価格はポロの10倍。当時の価格は11万1000ユーロ(1443万円)で、250台が限定生産された。
フェルディナンド・ピエヒの辞任
2015年、フォルクスワーゲンで当時CEOを務めていたマルティン・ヴィンターコルンとの権力争いの後、フェルディナンド・ピエヒと彼の妻は、フォルクスワーゲンの会長職を辞任する。その2年後、彼が所有していた14.7%に達するポルシェ社の株式のほとんどを、彼の弟のハンス・ミヒャエル・ピエヒへと譲渡した。
1300億円以上の金額を手にしたピエヒだが、自動車業界から完全に手を引く意思表明ともなった。
紆余曲折があったことも事実だが、自動車業界をリードしてきた経緯には改めて感服する。心から哀悼の意を表したい。
Posted at 2019/09/05 20:58:21 | |
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