2020年02月11日
【昭和の名車 166】レオーネ3ドアクーペは、RX/IIでスバル初のフルタイム4WDを採用
昭和は遠くなりにけり・・・か。以前に連載した「昭和の名車」では、紹介しきれなかったクルマはまだ数多くある。そこで、1960年代以降の隠れた名車を順次紹介していこう。今回は「スバル レオーネ3ドアクーペ RX/II」だ。
スバル レオーネ3ドアクーペ RX/II(AG6型):昭和61年(1986年)4月発売
1986年に富士重工(現スバル)が発売したレオーネ3ドアクーペRX/IIは、駆動方式がパートタイムからフルタイム4WDとなったことでエポックメイキングなクルマとなった。ドライブトレーンは、前輪と後輪の間にセンターデフを設けることで前後の回転速度差を吸収し、タイトターンブレーキング現象を解消しスムーズなコーナリングを可能とするセンターデフ式フルタイム4WDだ。直前にマツダがファミリアにフルタイム4WDを採用したため日本初とはならなかったが、それまで乗用車型4WD車の先陣を切ってきたスバルの意地ともいえるメカニズムだ。
ライバルのファミリアとの最大の違いは、レオーネにはスバルが独自に開発したベベルギア方式のセンターデフが採用されていたことだ。ベベルギア方式の最大の特徴はコンパクトなサイズに収まることで、デフケースが従来のパートタイム4WDとほぼ同じサイズとなったのは大きなメリットだった。シンプルな機構のため耐久性が高かったのも特筆される。ファミリアはセンターデフにプラネタリーギアを使用していた。こちらも合理的ではあるが耐久性に難があったといわれる。
フルタイム4WDといってもセンターデフが差動して1輪でも空転してしまえば駆動力は伝わらないのはオープンデフの宿命だ。それではアイスバーンなどの極低ミュー路を走る場合には都合が悪い。そこでデフロックシステムが搭載された。これはコンソール部のダイヤルスイッチによって行われる。
さらにレオーネでは、デュアルレンジ・システムと称しトランスミッションギヤ比をHi/Loの2段階切り替えとしていたのも特徴に挙げられる。これはいわゆるエクストラロー的な使い方ではなく、Loレンジではエンジンの回転を高めに保ち、加速性能を重視したスポーティ走行を、Hiレンジではエンジン回転が抑えられて燃費・静粛性に優れた走りを実現するものだった。
エンジンは基本的には1984年発売のレオーネターボに搭載されたEA82ターボとなる。1.8Lの水平対向4気筒エンジンをターボチャージャーで過給したもので、スバル得意の低重心・コンパクトな水平対向エンジンの完成度を高めた。それまでのOHVからSOHCとし、ピボット部を油圧調整式にしたHLA(ハイドロラッシュアジャスター)を採用することで静粛性向上とメンテナンスフリー化も図っている。ターボは直径約50mmのタービンとコンプレッサーが一体化された小型軽量ユニットを採用。これに加えEGI(電子式燃料噴射装置)で吸入吸気量に合わせたガソリンを緻密にコントロールすることにより、より効率的に過給している。
サスペンションはフロント:ストラット/リア:セミトレーリングアームというオーソドックスなもの。RX/IIでは、この4輪独立サスペンションをベースにスポーツチューニングを施した。具体的には4WDスタンダードに比較してスプリングレートをフロント4%、リア12%強化し、ショックアブソーバーの減衰力を約2倍に高めた。さらにリアスタビライザーも追加している。ブレーキも進化した走りに対応して、フロントにベンチレーテッドディスクを配した4輪ディスクブレーキを採用した。
スタイルは従来のレオーネ3ドアクーペを踏襲するものだ。直線基調のボディは洗練された・・・とは言い切れないが、グレーをワンポイント的に配したホワイト外装と、大型フロントエアダムスカート、大型リアスポイラーにより、スポーティ感覚や若々しさを強調したものとなっている。1986年の全日本ラリー選手権ではファミリア4WDを抑えてチャンピオンに輝き、スバルの高い4WDの技術力を大いにアピールした。
スバル レオーネ3ドアクーペ RX/II 主要諸元
●全長×全幅×全高:4370×1660×1405mm
●ホイールベース:2465mm
●重量:1110kg
●エンジン型式・種類:EA82型・対向4 SOHCターボ
●排気量:1781cc
●最高出力:120ps/5200rpm(ネット)
●最大トルク:18.2kgm/2400rpm
●トランスミッション:5速MT×2
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格:191万円
Posted at 2020/02/11 19:03:19 | |
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2020年02月11日
トヨタ 世界トップの超低粘度エンジンオイルを発売
トヨタは2020年2月10日、世界初となる超低粘度エンジンオイル「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」を開発し、トヨタ販売店や自動車用品店などで発売を開始した。また2月から発売される新型「ヤリス ハイブリッド」から工場充填用オイルとして採用され、今後は対象車種を順次拡大していくという。
商品概要
燃費向上に大きく影響するエンジンオイルは、世界的に低粘度化が進められているが、今回、トヨタが開発したエンジンオイルは、最も低粘度となるSAE粘度分類「0W-8」に適合し、世界で初めて低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」の認定を取得している。ちなみに「JASO」は日本自動車規格、「GLV-1」は低粘度エンジンオイルの品質規格を意味している。
この超低粘度オイルは、高性能な合成油の使用と粘度特性に優れた添加剤の開発・採用により、従来の製品「トヨタ純正モーターオイルSN 0W-16」に対し、約25%の低粘度化を実現。また、低摩擦被膜を形成する添加剤の効果を十分に引き出すことで、さらなる低摩擦化を実現している。
低粘度のため常温流動性能も向上しており、エンジンの始動を繰り返すハイブリッド車の燃費性能向上に貢献することができ、従来の製品と比べ燃費性能を約0.7%向上する。
またこれまでに培った添加剤の技術により、エンジン内部の不純物の発生を抑え、エンジン本来の性能をより長く維持することができる。
価格
超低粘度エンジンオイル「GLV-1 0W-8」(4.0L):3900円(税抜)
【新型ヤリスHVに採用】低燃費に”さらさら”が効く!? トヨタが超低粘度のエンジンオイル「GLV-1 0W-8」を開発して発売
トヨタは2020年2月10日、新開発のエンジンオイル「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」を全トヨタ販売店および自動車用品店で発売した。価格は3900円(4L缶)。
これは、同日発売になったコンパクトハッチバック「新型ヤリス ハイブリッド」が工場充てんオイルとして採用したもの。TNGAによる高剛性・軽量な新世代プラットフォームがもたらす走りによさに加え、ハイブリッド車はWLTCモードで36.0km/L(ハイブリッドX・FF)の燃費性能を実現。低燃費化は新開発のM15Aエンジン+1NMモーターのハイブリッドシステムはメカだけでなく、エンジンオイルの進化も貢献している。
低粘度の新規格を初認定
トヨタは、燃費向上に大きく寄与するエンジンオイルの低粘度化を進めている。今回開発したオイルは、現在もっとも低粘度のSAE(*1)粘度分類「0W-8」に適合。そして、世界で初めて設定された低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」(*2)の認定を、初めて取得したオイルだ。
「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」は、高性能な合成油を使用するとともに、粘度特性に優れた添加剤を開発・採用。従来製品「トヨタ純正モーターオイル SN 0W-16」に対して約25%の低粘度化(40℃における動粘度比較)を図るとともに、低摩擦被膜を形成する添加剤の効果を十分に引き出すことで、さらなる低摩擦化を実現している。
常温流動性能も向上しており、エンジンの始動を繰り返すハイブリッド車の燃費性能向上にも貢献。従来製品と比べて燃費性能を約0.7%向上させるという。
さらに、これまで培った添加剤技術によって、エンジン内部の不純物の発生を抑えられ、エンジン本来の性能をより長く持続できるのだという。
「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」は、新型ヤリス ハイブリッドで採用したのを皮切りに、順次対応車種を拡大していく予定とのことだ。
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*1:SAE(Society of Automotive Engineers)=米国自動車技術会によるエンジンオイルの粘度グレード。0W-8の場合、0Wは低温時の粘度(WはWinterの意)。8は高温時の粘度で、数字が小さいほど柔らかい(低粘度の)オイルとなる
*2:JASO(Japanese Automobile Standard Organization)=日本自動車技術会による低粘度のオイル品質規格
トヨタ
https://toyota.jp/
トヨタが新型ヤリスから採用する新しい超低粘度エンジンオイル「GLV-1 0W-8」を発売! 省燃費性能も追求
2月10日、トヨタ自動車は新エンジンオイル「トヨタ純正モーターオイルGLV-1 0W-8」を開発し、全トヨタ販売店や自動車用品店などを通じて発売した。税抜価格は4Lで3900円だ。
世界で初めて設定された低粘度オイル品質規格「JASO GLV-1」の認定を取得
トヨタは、燃費向上に大きく寄与するエンジンオイルの低粘度化を進めており、このたび開発したオイルは、現在もっとも低粘度のSAE粘度分類「0W-8」にも適合したエンジンオイルで、世界で初めて設定された低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」の認定を初めて取得している。
高性能な合成油の使用と粘度特性に優れた添加剤の開発・採用により、従来の製品「トヨタ純正モーターオイルSN 0W-16」に対して約25%の低粘度化を図るとともに、低摩擦被膜を形成する添加剤の効果を十分に引き出すことで、更なる低摩擦化を実現した点が大きな特徴。
さらに常温流動性能も向上しているため、エンジンの始動を繰り返すハイブリッド車の燃費性能向上に貢献しており、従来の製品と比べて燃費性能を約0.7%向上させた。さらに、これまでに培った添加剤技術により、エンジン内部の不純物の発生を抑え、エンジン本来の性能をより長く維持することを可能としている。
この新エンジンオイルは、2月10日発売の新型ヤリス ハイブリッド車用の工場充填オイルから採用が開始され、今後、対象車種が順次拡大されていく予定だ。
トヨタ、超低粘度エンジンオイル「GLV-1 0W-8」を発売 省燃費性能を向上
トヨタ自動車は、省燃費性能を高めた新エンジンオイル「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」を開発し、2月10日より販売を開始した。価格(税別)は3900円(4L缶)。
トヨタは、燃費向上に寄与するエンジンオイルの低粘度化を推進。新製品は、現在、最も低粘度のSAE粘度分類「0W-8」にも適合したエンジンオイルで、世界で初めて設定された低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」の認定を初めて取得した。
新製品は、高性能な合成油の使用と粘度特性に優れた添加剤の開発・採用により、従来品「トヨタ純正モーターオイル SN 0W-16」に対し、約25%低粘度化。また、低摩擦被膜を形成する添加剤の効果を十分に引き出すことで、さらなる低摩擦化を実現した。
常温流動性能も向上しているため、エンジンの始動を繰り返すハイブリッド車の燃費性能向上に貢献しており、従来品と比べ、燃費性能を約0.7%向上。さらに、これまでに培った添加剤技術によりエンジン内部の不純物の発生を抑え、エンジン本来の性能をより長く維持できる。
新製品は、2月10日発売の新型ヤリス ハイブリッド車用の工場充填オイルから採用を開始し、今後、対象車種を順次拡大していく予定だ。
Posted at 2020/02/11 18:58:26 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年02月11日
「ランエボ(CT9A)&インプ(GDB)に美しさと高機能を・・・」レース直系エアロパーツの決定版に再注目!
機能性を最大限に高めつつ、デザイン性も犠牲にしない高機能!
イングスの開発コンセプトの極地“Nスペック”シリーズに迫る!
「誰よりも速く、そして誰よりも美しく」をエアロパーツの開発コンセプトとするイングス。中でもNスペックは、まずエアロパーツに求められる本来の性能=空力特性の向上を実現しながら、ルックスにも拘ったシリーズとなる。
Nスペックが速さに直結するエアロパーツであることは、スーパー耐久をはじめジムカーナやダートラ等のコンペティションシーンで、装着マシンが輝かしい戦績を挙げていることからも明らかだ。数あるラインナップの中で、今回は人気が高いGDB F~G用と、そのライバルであるランエボVII、XI用のキットを紹介していく。
まずはGDB F~G用から。ボンネット(10万8000円~)にはアウトレットダクトが刻まれ、フロントバンパーとの相乗効果でエンジンルーム内の熱気をスムーズに排出する。ちなみに、このダクトは吸気温度に影響を与えない位置にセットされるなど、機能性を徹底追求するイングスらしい配慮がなされている。また、エアスクープ(2万9800円~)はインタークーラーの冷却効率を高めるのはもちろん、前方視界を妨げない高さに設定される。
大きな開口部を持つフロントバンパー(6万8000円~)は抜群の冷却性能を発揮。別売りのカナード(2万3000円~)を装着すればダウンフォースもさらにアップだ。
ボディサイドの走行風を整流してくれるサイドステップ(5万8000円~)。その形状から機能性を最優先させたことが伺い知れる。
F型に標準装着されるリヤディフューザーに合わせてデザインされたマッドガード(4万円~)。リヤビューにワイド感と安定感を与えてくれる。
1400mm幅のZパワーウイング。マウントやベースの形状、ブラケットなどは車種ごとに専用設計されている。
続いてランエボ用のキット。ストイックな競技イメージがつきまとうモデルだが、イングスでは高い機能性はもちろんストリートで映える美しさも追求している。
フロントバンパー(6万8000円~)はVIIもIXもデザインはほぼ共通だが、それぞれの車種に合わせて空力面とデザイン面での最適化を行なっている。手前がIX、奥がVII。ボンネットに向かって立ち上がる部分のデザインが、一目で分かる両者の大きな違いだ。IXの方が薄く、VIIの方が厚くなっている。
サイドステップ(5万8000円~)はシャープなラインで構成される。無駄を廃したその作りは機能美を感じさせてくれるものだ。
両サイドに設けられたダクトが迫力のリヤバンパー(6万5000円~)。下部を盛り上げることでボリューム感も持たされている。
IX専用としてラインナップされるZパワーウイング。2枚羽根タイプはランエボIXとZ33のみに用意されている。
チューニングベースとして高い可能性を秘めているインプレッサ&ランエボ。Nスペックは、そのパフォーマンスをさらに高めてくれる本格エアロとして発売から長い年月が経過した現在においても支持を集める人気のキットだ。
●取材協力:イングス 奈良県桜井市忍阪289-1 TEL:0744-42-0611
Posted at 2020/02/11 18:56:31 | |
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