2020年02月22日
【名門レガシイ日本から消滅の危機】次期型登場は来年か!? B4は消えるのか!???
スバルレガシィは、セダン&ステーションワゴンのラインナップで1989年に初代モデルがデビュー。
ツーリングワゴンは日本のワゴンブームをけん引し、レガシィ=スポーツワゴンの代名詞となり、長きにわたり君臨したが、現在はそのワゴンもレヴォーグに取って代わられた。
セダンのB4はジャストサイズの4WDスポーツセダンとして人気を博してきたが、2009年にデビューした5代目で大型化したのが災いし、現在では存在感を失っている。
ここ数年日本ではビッグネームが苦しい状況にあり、消滅するモデルも少なくないなか、名門レガシィはどうなるのか? 遠藤徹氏が考察する。
文:遠藤徹/写真:SUBARU
【画像ギャラリー】新型は2021年日本デビュー!?アウトバックの系譜をフラッシュバック
かつての栄光はどこへ?
現行レガシィB4のボディサイズは全長 4800 × 全幅 1840 × 全高 1500 mmはクラウンよりもワイドとなっている
新型レガシイはすでに北米を中心に海外では発売されているが、国内では2021年初めの投入と予想されている。
日本国内での2019年の登録台数は5024台、月平均419台にとどまっている。これはインプレッサ、フォレスター、レヴォーグ、WRXに次いで5番目であり、スバルのオリジナルモデルではBRZの次に少なく、ますます影が薄い存在になっている。
2019年1~12月の販売台数は、B4の1149台に対してアウトバックは3875台と3倍強だが、ライバルに対して苦戦が続いている
首都圏にある某スバル店の営業担当者によれば、「レガシイは海外での人気は高いが、日本では大幅な販売不振に陥っている。代が変わるにごとにボディサイズが大きくなりクォリティアップで上級シフトしており、価格も高くなっているので、お客さんがついて来なくなっている」、とコメントする。
さらに、「B4はセダン市場の縮小で存在価値がますますなくなっている。アウトバックは昨今のSUVブームで多少ニーズはあるが、モデルが古いので販売は頭打ち傾向にある。新型になれば多少望みはあると思われる」と苦悩を語る。
ツーリングワゴンはすでに消滅
2014年4月15日にステーションワゴンのレヴォーグがデビューしたわけだが、これはレガシイシリーズの主軸モデルである「ツーリングワゴン」を分離独立させ、実質的な世代交代をさせた。
レガシイシリーズ内で新型にすれば、海外ニーズに合わせてさらにサイズ&クオリティアップせざるを得ず、国内ではもっと販売が頭打ちにならざるを得ないとの配慮があった。
2009年にデビューした5代目が最後となったレガシィツーリングワゴン。ワゴンの不人気が逆風となったのは事実だが、自滅した感は否めない
レガシイシリーズはツーリングワゴンが抜けて、アウトバックとB4だけになったが、こちらだけでは戦力不足は否めない。
B4のセダン市場は縮小の一途でSUVのアウトバックも万全ではない。こちらはもともと北米のニーズが高く、これに呼応してあちらで先行投入し、その人気の高さを国内にも持ち込もうとの方針から発売になったという経緯がある。
B4は日本で販売しない!?
東京モーターショー2019でレヴォーグのプロトタイプを世界初公開し、東京オートサロン2020でより市販に近いプロトタイプを公開。発売は2020年秋が濃厚
次期型の国内投入は2020年末から2021年初めにかけて行われる見通しだ。
現行モデルもレヴォーグの投入半年後であった。次期型もレヴォーグが今年秋~冬に発売であることから、同じように半年のラグを設ける可能性が強い。
同様に北米仕様をベースに国内向けにアレンジされる。ただ従来のアウトバック&B4のラインナップから、B4が外れて、アウトバックのみになるのが濃厚である。
海外ではすでに販売を開始している新型レガシィB4は、最新のスバル顔が与えられてリフレッシュ。海外では人気が高いが日本で販売しない可能性が高い
パワーユニットは現行モデルが2.5L、NAなのに対して代わって新開発の1.8Lターボを搭載する。
今年秋にも発売する次期型レヴォーグと同じである。ターボはNAガソリンよりも50%増の出力&トルクアップに換算されるというからNAでは2.7Lに相当し、200ccぶんの性能向上が図られることになる。
手頃なサイズの4WDスポーツセダンとして認知されていたレガシィB4だが、海外重視のために大きく、高級になったため、日本での需要の期待は薄い
アウトバックが不振なら日本で消滅もある
B4同様にすでに海外では販売が開始されているアウトバック。日本への導入は新型レヴォーグとの絡みもあり、2021年になると言われている
このレガシイの新世代化は必ずしも同シリーズが将来的に国内で生き残れるかを意味しない。今後新型アウトバックが国内販売でさらなる低迷を続けるようであれば、モデル廃止に追い込まれる可能性がある。
ただグローバルでは北米、ヨーロッパを中心に好調な販売を続ける名門モデルであるから、引き続き生き残るのは間違いなさそうである。
現行モデルはあと約1年間販売を継続する見通しだ。
首都圏にあるスバル店でアウトバックの売れ筋であるリミテッド(車両本体価格366万3000円)にベースキッド(ブラック内装)、サウンドビルトインナビ、ETC2.0、ドライブレコーダー、グラスコート、メンテナンスキッドなど約53万円ぶんの付属品を付けて弾いて貰うと法定、法定外費用を含めて合計470万円弱と出た。
現行のアウトバックは確かに質感は高く高級感があるが、400万円を超える価格は、輸入車SUVもライバルとなるため苦戦が続いている
この見積もりからも、アウトバックもかなり高額になっていることがわかる。初回交渉の提示値引き額は30万円という。納期は約1カ月でごく普通の状況にある。
証言:首都圏スバル店営業担当者
戦略とは言え、なぜ北米など海外で販売を開始した時に日本導入しなかったのか? 完全に日本導入のタイミングを失った感あり
現行レガシイは2014年10月24日の発売で5年半近くが経過しているので、モデルが陳腐化し売れ行きまったくの不振状態にある。
今年末か来年初めには国内仕様もフルモデルチェンジの時期になると予想しているが、まだメーカーからは正式な連絡はない。
しかしレヴォーグは今年秋から冬に発売するというのを聞いているので、それから発売時期がある程度読める。
北米やヨーロッパ仕様はすでに発売になっているので、車両概要はおおよそわかる。
新型B4&アウトバックのインテリアはほぼ共通。センターコンソールにタブレットを埋め込んだような盾形モニターが特徴的で、質感も高い
現地仕様のパワーユニットは従来どおり2.5L、NAを搭載しているが、国内バージョンは次期型レヴォーグと同じ新開発の1.8Lターボを搭載すると聞いている。
アイサイトの最新デバイスを標準装備するが、同一ユニットはその前に発売する次期型レヴォーグに先に採用するはずである。
レガシイシリーズは次期型からアウトバックのみのラインアップになるわけだが、この状態において日本マーケットで生き残れるかは不透明だ。
新型車開発のスタンスが、どうしても海外ニーズに合わせて、サイズアップし、上級志向になるので、国内はますます売れなくなっている。
メーカーはグローバルで売れて収益が上がれば会社としてはOKという考え方だから、やむを得ない面がある。
このまま推移すると近い将来は日本市場から名門レガシイが消えてしまうかもしれない。
2021年から日本販売開始されることが有力視されているアウトバックの売れ方次第では、日本からレガシィが消滅することもある
【今年から来年にかけて続々登場!!】スバル 怒涛の新車攻勢&期待の注目車 5選!!!
今年から来年にかけてスバルが新車攻勢をかける!! 新型レヴォーグを筆頭に、登場が予想される5台の注目ニューモデルは?
スバルにとって2020年から2021年にかけては、例年になく数多くのニューモデルを投入することになりそうだ。新型WRXなど2021年に出るスバルの新車については既報のとおりだが、今年=2020年も大物・レヴォーグのフルモデルチェンジが控える。
そこで、改めて今年から来年にかけて登場するスバルの新車のなかでも、特に注目度が高い5台の最新情報をまとめてお届け!
文:ベストカー編集部
写真:SUBARU、編集部
ベストカー 2020年2月26日号
【画像ギャラリー】世界初公開!! 新型レヴォーグ STIスポーツを詳しく見る
新型レヴォーグ/2020年12月発売予定
東京オートサロン2020に出展された新型レヴォーグプロトタイプのSTIスポーツコンセプト
スバル復活を告げる尖兵の役割を果たすのがこの新型レヴォーグだ。
2020年秋の10月に発表され、12月から正式販売される見込みで、すでに2019年の東京モーターショーでは量産車のプロトタイプ仕様が初公開され、その最上級グレードとなる「STIスポーツ」のプロト仕様も、2020年1月の東京オートサロンで公開されたばかり。
国内での市場規模は縮小されたミドルステーションワゴンカテゴリーだが、レヴォーグは貴重なターボワゴン。
このセグメントではトヨタがカローラツーリングをラインナップするものの、こちらのエンジンは実用的な直4、1.2Lターボで、実質的にターボスポーツワゴンは国産モデルではレヴォーグのみといっても過言ではないだろう。
新たにスバルグローバルプラットフォーム(SGP)を得て大幅に基本性能を向上してくる新型レヴォーグには新開発の水平対向1.8Lターボを搭載。
現行型の1.6Lの後継的エンジンとなるこの1.8Lターボは、200㎰級のパワーを誇りながら、リーン燃焼技術を採用することで燃費も向上させる。もちろん、アイサイトも最新版となり、ステレオカメラに加え、360度センシングで高速でのハンズオフも実現する。
最上級グレードの「STIスポーツ」をはじめ新型は、新たにスイッチひとつで走りから乗り心地までを一変させる「ドライブモードセレクト」を搭載。スバル初の電子制御ダンパーシステム採用により、それを可能にしている。
インプレッサ STIスポーツ/2020年10月発売予定
写真はSTIチューンの試作車。インプレッサながらWRXに近い応答性を持たせているとSTI開発陣は自信たっぷりに語っていた
2019年にインプレッサスポーツ&G4がビッグマイナーチェンジを受けたのだが、その公道試乗会で用意されていたのが、STIが足回りをチューニングしたモデルだ。
その試乗会で実際に乗った自動車評論家の松田秀士氏によれば、「電動パワステはノーマルと変わらないが、明らかにステアリングは重く、接地性が向上していた」と証言。
そんなインプレッサの最上級グレードとしていよいよ登場するのがこの「STIスポーツ」。これまでにレヴォーグ、BRZに設定されていたが、ついにSGP採用モデルにも初めて登場することになるワケだ。
エンジン本体に手は入れず、ビルシュタイン製サスペンションやパフォーマンスダンパーなど、STI独自のチューンはほかのモデルと同様。2019年の東京オートサロンに出展されたSTIコンセプトモデルに近い内容になりそうだ。
新型レガシィアウトバック/2021年4月発売予定
キープコンセプトながら着実な進化を遂げる新型レガシィアウトバック。セダン版のB4は、残念ながら日本への導入は見送られそうだ
モデル末期の今も北米では好調に売れ続けているクロスオーバーSUV、レガシィアウトバックも、いよいよ新型に切り替わる。
全長は4860×全幅1855×全高1680mmと若干サイズアップする。すでに2019年4月のニューヨークショーで公開されていて、そのスタイリングはキープコンセプト。だが、その中身はスバルグローバルプラットフォームを得て相当に進化させているのは言うまでもない。
北米仕様のパワートレーンには現行型の水平対向2.5Lエンジンをブラッシュアップさせたものに加え、北米専売の3列シート車アセントにも載る260ps/38.8kgmの水平対向2.4L直噴ターボをラインナップするが、日本仕様はNAエンジンのみの予定。
新型BRZ/2021年11月発売予定
次期BRZ(予想CG)。エンジンは現行の水平対向2ℓNAから2.4L・NAに換装される。排気量が400cc拡大されることにより、低速域のトルクに余裕が出る
2019年9月に発表されたスバルとトヨタとの業務資本提携の強化により一層強固な資本関係となった両社が繰り出すのが、コラボレーション開発の継続による次期型86/BRZ。
開発はスバル側が主導し、新たにスバルグローバルプラットフォームを採用することになる。
新採用の水平対向2.4L・NAエンジンは、最高出力220ps/最大トルク24.5kgmを発揮。
排気量アップの恩恵で低速からの豊かなトルクにより、ファントゥドライブ度に磨きをかけて登場。エクステリアについても基本シルエットは変えずによりシャープになる。
アドレナリン(新型クーペSUV)/2021年12月発売予定
2019年のジュネーブショーで公開されたアドレナリンコンセプトをもとに作成した予想CG。新世代のクーペSUVとして期待大!
スバルが最近打ち出しているデザインアイデンティティに「BOLDER」(大胆な)を体現した新しいクーペSUVが、このアドレナリンだ。
そのエクステリアからは、フォレスターやXVとはまた違ったタフさやラギッド感が演出されているため、アクティブライフを送りたいと願うユーザーへのアピールが感じられる。
パワートレーンはフォレスターやXVの搭載する2Lマイルドハイブリッドのe-BOXERと、NAエンジンの2本立てになりそう。
最近の販売比率では約6割がフォレスター、XV、アウトバックというSUVになっているスバル。アドレナリンはそのカテゴリーを拡充するスバル初のクーペSUVモデルとして登場することになる。今から登場が楽しみな1台。
Posted at 2020/02/22 23:50:17 | |
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富士重工 | 日記
2020年02月22日
【新型レヴォーグ2020年秋発売!!】準備万端!! 最上級STIがGTに革新をもたらす
2019年10月の東京モーターショーで、「新型レヴォーグプロトタイプ」を初公開したスバルだが、 東京オートサロン2020ではSTIとタッグを組んで開発した、「レヴォーグ STIスポーツ」を初披露した。
2014年4月に発売を開始した日本国内専売ステーションワゴン 「レヴォーグ」。現在ではフォレスター、XVと並び、スバルの人気車となったモデルは、新しいデザインコンセプト「BOLDER」を採用し、「ダイナミック×ソリッド」をさらに進化させたスタイルに変貌した。また、東京モーターショーから約3カ月後に出展された車両は、すぐにでも発売されそうな完成度まで高められていた。
今回は、STIが手がけたGT(グランドツーリング)スポーツ 2モデルとともにその詳細を紹介したい。
文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部、SUBARU
初出/ベストカー2020年2月26日号
【画像ギャラリー】スバルとSTIが共同開発したスポーツGT 3モデルを詳しくチェック!!
■スバル初の電制ダンパー採用のSTIとの共同開発モデル
2020年10月頃発売予定 NEWレヴォーグ STIスポーツ
まだ出ていなかったんですか!? と言いたくなっちゃうのが新型レヴォーグ。2019年10月に開催された東京モーターショーで、デザイン的にも完成度の高いプロトタイプが展示されていたこともあり、もはや市販直前!! といった印象を抱いた人も多いはず。
新型レヴォーグの登場は、2020年10月頃の予想となっている。
基本的にはキープコンセプトながら、スバル最新のデザインテーマである「ダイナミック×ソリッド」を盛り込んだエモーショナルなエクステリアデザイン
エンジンは新開発される水平対向4気筒1.8Lターボを搭載。リーン燃焼技術を採用し、熱効率を徹底的に追求し、燃費と高出力を両立する。エンジンスペックは明らかにはされていないが、最高出力200ps、最大トルク28.5kgm程度を発揮するとみられる
新型が登場もしていないのにここで紹介するのは「レヴォーグ STIスポーツ」だ。言うまでもなく、スバルワークスのSTIがモータースポーツやストリートチューンで得た豊富な知見から、高いレベルで気持ちのいい走りを追求したコンプリートカーを仕上げたのがSTIスポーツである。
現行型レヴォーグ、WRX S4、BRZに設定される、これまでのSTIスポーツは、完成した市販モデルをベースにSTIがスポーツチューニングを施すという手法で開発されていたのだが、今回のレヴォーグでは、スバル側の新車開発にSTI開発陣が加わり、共同開発のようなかたちで作り上げていったという点がポイント。
新プラットフォーム(SGP)を採用し、ボディも新設計となる新型レヴォーグだから、STI側も基本骨格の部分からより深く開発に関わることで、より高いレベルで目指すべきSTIスポーツの走りを追求することができているという。電子制御ダンパーをスバル車として初めて採用する。
SGPはフルインナーフレーム構造とすることで高いシャシー性能を実現。STIチューンのサスを活かす
新型車開発段階からSTI開発陣が関わることで、より高度なチューニングか可能になったという。スバル初の電子制御ダンパーを採用する
ここで、いちおう新型レヴォーグについておさらいをしておくと、前述のとおり、新世代のスバルグローバルプラットフォーム(SGP)をベースに、よりシャープでエモーショナルなエクステリアデザインを採用するステーションワゴン。エンジンは、現行型の1.6L&2Lターボを廃して新開発水平対向4気筒1.8Lターボを搭載する。この新エンジンはリーン燃焼技術を採用する高効率エンジンで、スバル車懸案の燃費を大幅に改善するという。
また、アイサイトはステレオカメラに加え前後4つのレーダーを組み合わせた360度センシングに進化。高精度な運転支援を可能とする。
■STIが手がける究極のスポーツGT
2020年9月頃発売予定 WRX S4 & STI SportGT
WRX S4とBRZに新たに「STIスポーツGT」が追加される。GT=グランドツーリングが示すように、ガチガチのスポーツではなく、長距離を気持ちよく、スポーティに楽しく走れるクルマというのがコンセプト。ワンランク上の、上質でスポーティな走りを期待したい!!
リアにはカーボンウィングを装着した「WRX S4 STI スポーツGT」。最大のポイントはボディリアセクションに装着されたフレキシブルドロースティフナーで、これが上質な操安性を生み出す
スーパーGTマシンをデザインモチーフとしたという「BRZ STIスポーツGT」。ギャラクティックWRブルーメタリックのボディカラーが印象的だ
Posted at 2020/02/22 23:47:03 | |
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富士重工 | 日記
2020年02月22日
Posted at 2020/02/22 12:32:46 | |
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日記 | 日記