2020年05月12日
「S」に続きマイルドな「ターボ」も…ポルシェ 911ターボ 新型、発表は間近?
ポルシェは3月に『911ターボS』、及び『911ターボSカブリオレ』を発表したが、その下位グレードとなる“ちょっと控えめ”な『911ターボカブリオレ』市販型プロトタイプをカメラが捉えた。
南ヨーロッパで捉えたプロトタイプは、迷彩がほとんど見られず、ほぼフルヌード状態だ。赤いファブリックルーフを全開で走行していた。また「ターボS」が装備するセンターロックホイールの代わりに、標準の5ラグホイールが見てとれるほか、控えめのフロントスカートやリアスカートも確認できる。
すでに公開されているターボS/ターボSカブリオレのパワートレインは、3.8リットル水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力650ps、最大トルク800Nmを発揮、8速PDKと4WDシステムが組み合わされる。また0-100km/h加速はクーペが2.6秒、カブリオレが2.7秒、最高速度は330km/のパフォーマンスを誇る。
対する「ターボ」は、調整された同エンジンにより、最高出力は600psへ。Sほどではないにせよ、旧世代の最高出力533psから大幅なパワーアップだ。
911ターボ クーペ/カブリオレのワールドプレミアは今年後半が有力だ。
Posted at 2020/05/12 21:35:11 | |
トラックバック(0) |
ポルシェ | 日記
2020年05月12日
【フラット6搭載】試乗動画 ポルシェ718GTS 官能的な4.0Lユニット
GT4とほぼ変わらぬ楽しさ
今回のテーマはポルシェの新型718GTSだ。ケイマンもボクスターもその見た目はほとんど変わっていないが、不人気な4気筒ユニットの代わりにフラット6を搭載している点が新しい。まずはケイマンGTSでポルトガルのエストリル・サーキットを走ってみよう。
新しいGTSに搭載されるのはGT4のそれとほぼ同じ4.0Lフラット6で、最高出力は400ps、最大トルクは42.9kg-mとなる。これに6速MTが組み合わされ、0-100km/h加速は4.5秒と、GT4に対しわずか0.1秒のビハインドだ。
以前の4気筒は確かに速く効率的であったが、ポルシェらしい官能性に欠けていたといえる。スロットルレスポンスは素晴らしく、自然吸気らしいリニアな加速が得られ、アクセルを踏み込めば7700rpmまで回ってくれるのだ。
シャシーについても基本的にはGT4と共通だが、補強やセッティングの違い、それにタイヤのグリップの差によりわずかにアンダーステアが強めの印象だ。とはいえサーキットでも十分通用するだろう。
もう1つの良い点をあげるなら、GT4よりも1万ポンド(133万円)ほど安価なことだろう。しかも限定車ではないため、ディーラーに行けばいつでも買えるのだ。
ボクスターならエンジンをさらに身近に
次はボクスターGTSに乗り換えて、公道を走ってみよう。GTSらしくステアリングやサスペンションのバランスはサーキットで通用するものだが、公道に舞台を変えてみればスムーズさや洗練性との調和がよくわかるだろう。
こちらも同じ4Lエンジンが搭載されているが、ルーフがないことによりさらに良くそのサウンドが聴こえてくる。中回転域でのパンチこそ以前の2.5Lユニットに負けるが、そのリニアなレスポンスは美しいの一言だ。しかもスパイダーのように頭上のテントの格納に苦戦することもなく、ボタン1つで開閉できるのだ。
乗り味もGT4よりカドが丸められ、段差でも歯をくいしばる必要はない。さらに電動アシストのステアリングはとても正確で、必要な情報だけをおだやかに伝えてくれる。フロントのグリップは豊富で、ブレーキも標準の鋳鉄製ながらポルシェらしい豊かなフィールと強力な制動力が魅力だ。
新しいGTSはモータースポーツ譲りの素晴らしいエンジンをミドに搭載し、GT4やスパイダーと変わらない走りをもたらしてくれる。もちろん先代も素晴らしいクルマだったが、6気筒ユニットの採用により完璧の域に達したのではないか。これが6万5000ポンド(870万円)で手に入ると考えたら、まさにバーゲンプライスと言えるだろう。
詳細は動画にてお楽しみいただける。
【海外試乗】「ポルシェ718ボクスターGTS&718ケイマンGTS」待ちかねた、この鼓動とこの走り!
2.5Lフラット4直噴ターボを積む718ボクスター&ケイマンGTS(前型)。その後型として、4Lフラット6を積み込んだ、正式名“GTS4.0”が追加設定された。NAとフラット6のコンビは、現代基準の燃費性能や排ガス規制と逆行しそうだが、そこにはポルシェの算段や可能性が込められていた。
完全無欠のストレート6
ボクスター&ケイマンが718と銘打って、搭載エンジンがフラット4の直噴ターボへとライトサイジング化したのは2016年のこと。以来、同じスポーツラインでも本尊たる911とは明確に一線が引かれてきた。
そこに架け橋を渡したのが2019年に登場したボクスター・スパイダー&ケイマンGT4の新型だ。搭載されるのは新開発となる4Lフラット6。その直噴NAユニットは同じく4LのGT3が搭載する9A1系ではなく、911の3Lと同じ9A2系というエンジンファミリーになる。が、当然ながら新規開発項目も多く、いくらスペシャルなモデルとはいえこの2銘柄のためだけに造られたものかは疑わしい、今後多方面に展開されるのではと巷では推されていた。
その読みが正しいことを証明したのが、718シリーズでは2度目の登場となるボクスター&ケイマンのGTSだ。前型の2.5Lフラット4直噴ターボに置き換えられた4Lフラット6は、最大トルクを同じ420Nmとしながら、ピークパワーは35psプラスの400psを7000rpmで発生する。
動力性能を示す数値もケイマンGTSで0→100km/h加速は4.5秒、最高速は293km/hと、フラット4の前型に対して確実に向上。ただし先出のボクスター・スパイダー&ケイマンGT4に対しては意図的に差異が設けられた……というのも、双方のエンジンはハードウェアそのものは同一、ECUチューニングによって差別化が図られているという。ポルシェらしい厳格なグレード間のヒエラルキーはここでも健在というわけだ。
再びフラット6が投入される意図とは?
ときに、なぜ再びフラット6そしてNAなのかという疑問は多くの人が抱くことだろう。これは燃費や排ガスの測定において、より実地的な扱いに近いRDE(欧州排ガス規制)の考え方が重視されつつあることと関係している。
低速&高負荷的な領域の効率が重視される直近のモードでみれば、過給の上下動に比例して燃費が二次曲線的に動くターボよりも、負荷に対する推移が線形的なNAの方が結果は読める、あるいは安定しているということにポルシェの側が再び可能性を見出しているというわけだ。
この4LユニットはさすがにGT3ほどのカミソリ級とはいかずとも、絶滅が危惧される他社のNAユニットに比べても劇的なレスポンスと高回転域のパワーのノリの良さを、低回転域の従順さと両立させている。特にアイドリングから1300rpm付近という、従来の4気筒が振動面で苦手とするゾーンのフレキシビリティは歴然で、住宅街や商店街、交差点の右折時といった微低速のコントロール性が求められる状況での運転しやすさは特筆点といえるだろう。この新しいGTSは当初6速MTのみの設定となるが、この柔軟性があれば3ペダルでの操作もまるで苦にならない。むしろ好事家のためにMT縛りにしておいてもらってもいいかと思うほどだ。
この車格に4Lとあらばもちろん回さずとも充分な蹴り出しをみせてくれるものの、このエンジンの真骨頂はやはり高回転域を多用してのスポーツドライビングにある。7000rpmオーバーまでパワーをしっかり乗せながら軽々と滑らかに吹け抜くフラット6の味わいは、やはり他類なきものだ。もちろん911への搭載も難しくはないだろう、このエンジンが今後のポルシェのスポーツラインの主軸になるか否かは定かでない。少なくとも現状はこのエンジンを得たGTSが俄然輝ける選択肢となったことは間違いない。
【Specification】ポルシェ718ボクスターGTS 4.0[718ケイマンGTS 4.0]
■車両本体価格(税込)=11,110,000円[10,720,000円]
■全長×全幅×全高=4391×1801×1262mm[4405×1801×1276mm]
■ホイールベース=2475mm
■トレッド=前1528、後1535mm
■車両重量=1405kg
■エンジン種類=水平対向6気筒
■内径×行径=102.0×81.5mm
■総排気量=3995cc
■最高出力=400ps(294kW)/7000rpm
■最大トルク=420Nm(42.8kg-m)/5000-6500rpm
■燃料タンク容量=64L(プレミアム)
■トランスミッショッン形式=6速MT
■サスペンション形式=前後■ストラット/コイル
■ブレーキ=前後Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前235/35 ZR20(8.5J)、後265/35 ZR20(10.5J)
お問い合わせ
ポルシェジャパン 0120-846-911
Posted at 2020/05/12 21:33:05 | |
トラックバック(0) |
ポルシェ | 日記