2020年05月14日
ル・マン24時間:コルベットも出場取りやめ。新型コロナによるリスケジュールが北米チームに打撃
北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権を主戦場とするコルベット・レーシングは、2020年シーズンに新型マシン『シボレー・コルベットC8.R』をデビューさせ、同年のル・マン24時間レースに持ち込むはずだった。しかし、新型コロナウイルスの“パンデミック”による影響でLM-GTE Proクラスへのエントリーを撤回することになった。
プラット・アンド・ミラー社が運営するシボレーのワークスチームは先週末、伝統の耐久レースを主催するACOフランス西部自動車クラブに対しコルベットC8.Rを投入しないことを通知。これは同社が2000年から20年に渡って継続してきたル・マン参戦が中断されることを意味する。
WEC世界耐久選手権のハイライトとして毎年6月に開催されるル・マンは、新型コロナの感染拡大による影響をうけ今季は9月19~20日へとリスケジュールされた。
このことが北米の耐久シリーズを戦うGTチームにとってはロジスティクスの観点からネックとなっており、コルベットの発表以前には同じIMSAシリーズを戦うコア・オートスポーツ主導のポルシェGTチームが走らせる2台のポルシェ911 RSRが、ル・マンから撤退することが明らかになっている。
「コルベット・レーシングはル・マン24時間レースで長い歴史を持っているため、『2020年のレースに参加しない』という決断を下すのは簡単なことではなかった」と語るのは、シボレーパフォーマンスおよびモータースポーツ担当副社長のジム・キャンベルだ。
「現在の状況やスケジュール変更のタイミングなど、いくつかの要因が我々の決定に影響を与えた」
「コルベット・レーシングが過去20年間、ル・マン24時間レースに招待されてきたことを誇りに思っている。だからこそ、今年の大会に参加できないことを本当に残念に思う。(来年以降)ル・マンでふたたびレースをする機会があることを願っているよ」
チームは今季のル・マンで、ミッドシップレイアウトとなった新型GTEカーをデビューさせる予定を立て、アントニオ・ガルシア/ジョーダン・テイラー/ニッキー・キャツバーグ組の63号車コルベットと、トミー・ミルナー/オリバー・ギャビン/マルセル・ファスラー組64号車コルベットの2台体制で2014年以来のクラス優勝を目指していた。
今回明らかになったコルベットの撤退により、リザーブリストからハイクラス・レーシング(LMP2)が走らせる2台目のオレカ07・ギブソンと、プロトン・コンペティション(LM-GTE Am)のポルシェ911 RSRが本戦出場権を獲得している。
コルベット、ル・マン24時間のエントリー取り下げ。20年続いた参戦途切れる
コルベット・レーシングは2020年のル・マン24時間レースに参戦する予定だったが、エントリーを取り下げることを決定した。
シボレーのパフォーマンス&モータースポーツ担当副社長を務めるジム・キャンベルは、声明で「現在の状況やレースのスケジュール変更など、いくつかの要因が我々の決定に影響を与えた」と述べた。
彼は、2000年から続いていたル・マン24時間レースへの参戦が途切れることから、「簡単な決定ではなかった」と付け加えた。
コルベットのこうした動きには、新型コロナウイルスによる世界的な健康危機と、それによるレースのスケジュール変更が大きく影響している。
例年6月に開催されていたル・マン24時間レースは、9月19日から20日に日程が変更された。一方、コルベットがフル参戦しているIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権もカレンダーの再構築に直面している。現時点でラグナセカでのレースが9月6日に予定されている。
つまりコルベットC8.Rの2台は、ラグナセカでのレースを戦った1週間後にル・マンの公開車検に臨まなければならない。さらには、ル・マンのわずか1週間後に、ミッドオハイオでIMSAのレースが予定されているのだ。
キャンベルは、今年1月にデイトナ24時間レースでデビューした最新世代のマシンで、ル・マンに挑戦するつもりだったと改めて強調した。
「ル・マンで再びレースをする機会があることを願っている」
「我々コルベット・レーシングは過去20年間、ル・マン24時間レースに招待されてきたことを誇りに思っているし、今年は参加できないことを遺憾に思う」
コルベットと同じく、ポルシェも計4台のエントリーのうち、普段IMSAを戦っている2台のエントリーを取り下げている。
その結果LM-GTE Proクラスのエントリーは、WECにフル参戦しているポルシェとフェラーリ、アストンマーチンそれぞれ2台に加え、リシ・コンペティツィオーネのフェラーリの計7台のみとなってしまった。
Posted at 2020/05/14 22:43:22 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年05月14日
最高速324km/h!2億円越え!すべてが“スーパー”なフェラーリ F40【MOTA写真館】
フェラーリ F40は、1987年にフェラーリ創業40周年を記念したモデル。世界初市販車として最高速度320km/mを超え、当時の新車販売価格が4650万円と高額だったにも関わらず、日本でもオーダーが殺到したという。2020年時点で33年が経過した今でも根強い人気を誇るF40だが、どんな車だったのか振り返ってみよう。
まさに行動を走るレーシングカー!エンツォ・フェラーリの想いを体現
フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリ自身が企画したモデルであり、エンツォ・フェラーリが企画した最後のモデルとなった。「そのままレースに出られる市販車」という車作りを体現したモデルであり、非常にスパルタンなモデルに仕上がっている。
今やスーパーカーやスポーツカーで、当たり前のように使われるカーボン素材をフレームに使用し、ボディのデザインはピニンファリーナによるものだが、前後ともに張り出したフェンダー、大きなリアウィング、空気を見方にする造形で、レーシングカーさながらのデザイン。インテリアも走るための装置とエアコンのみで、余計なものが一切ないレーシングカーのような趣だ。
また、室内側にドアノブはなく、ワイヤーを引いてドアを開けるといった作法もレーシングカーを思わせるポイント。ステアリングやブレーキにパワーアシストはなく、クラッチペダルの重さはフェラーリ F40の課題ではあったが、それ以上に速さでフェラーリファンを虜にした。
背中にはV12ではなくV8ツインターボ
リアミッドシップに搭載されるエンジンは、3000cc V型8気筒 DOHC ツインターボエンジンで、最高出力は478馬力、最大トルクは58.5kgmを発生し、0-200km/h加速12.0秒、0-1000m加速は21.0秒。最高速度は324km/hにも達し、世界で初めて最高速度が320km/hを超えた市販車となった。
日本では「走る不動産」として話題に
日本にも正規輸入されたフェラーリ F40は、新車販売価格4650万円であったのにも関わらずオーダーが殺到。製造期間が日本のバブル経済と被っていたこともあり、新車価格をはるかに超える2億5000万円で取引されることもあった。もちろん、F40を普段の足として使用するオーナーは皆無であり、“走る不動産”と呼ばれたことも納得だ。
スペックや価格
■全長×全幅×全高:4,430mm×1,980mm×1,130mm
■エンジン:V8 2936cc DOHC ツインターボ
■最高出力:478PS/7000rpm
■最大トルク:58.5khm/4000rpm
■最高速度:324km/h
■トランスミッション:5速MT
■駆動方式:MR
■生産台数:1311台
■日本正規輸入台数:59台
■製造期間:1987年~1992年
■新車価格:4650万円
自動車史に残る名車を振り返る【MOTA写真館】
子供ころ憧れたスポーツカー、テレビドラマに出ていたあのクルマなど、実に多くのクルマたちが私たちの記憶の中に存在する。
MOTA写真館では、そんな懐かしいあんなクルマ、こんなクルマをプレイバック。あなたが初めて買ったクルマ、いつかは買うぞと決めていた憧れのクルマがいつ登場するのか?そんなことを思いつつ、次回もぜひ楽しみにしていただきたい。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm1606250
Posted at 2020/05/14 20:01:00 | |
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