【ニュル24時間】トヨタGAZOOレーシング、2020年9月のレースへの参加を見送り…21年の再挑戦へ
21日、トヨタGAZOOレーシング(TGR)は今年9月のニュルブルクリンク24時間レースへの参加を見送ると発表した。来年の再挑戦を目指すという。
今年2020年のニュル24時間は5月開催の予定だったが、コロナ禍によって9月24~27日へと延期されている。TGRはニュル24時間の常連と呼べる陣営で、今年もトヨタの社員メカニック、エンジニアらが自ら製作したレース車両「LEXUS LC」での参戦を予定、準備を進めていた。
しかしながら「チームメンバーの渡航制限、現地での走行テスト自粛など、車両の開発に甚大な影響を受けています」というコロナ禍の厳しい状況に置かれたことで、「本年初投入のエンジンと周辺技術の導入を予定」しているTGRとしては、冷静なジャッジを下す必要に迫られたようである。
「この状況下では、極めて過酷なニュル24時間において、安全に完走し得る保証が困難であるだけでなく、参画する多くの社員および関係者の安全確保にも課題があると判断し、本年の参戦を見送ることといたしました」(プレスリリースより)
TGRは前日(5月20日)、当初の決勝レース開催日程だった5月24日にスバルとの共催でオンラインイベント「e-Nurburgring Race」の実施を発表したばかり。その翌日、一転して実際のレースについては今年の参加を見送るという残念な発表となってしまった。
TGRは来年2021年のニュル24時間再挑戦に向け尽力していく、としている。
TOYOTA GAZOO Racing、2020年のニュル24時間参戦見送りを決定。2021年再挑戦を目指す
5月21日、TOYOTA GAZOO Racingは2007年以来挑戦を続けているADACトタル24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)について、新型コロナウイルス感染拡大の影響にともなうチームメンバーの渡航制限、現地での走行テスト自粛、メンバーの安全確保などの理由で、2020年は参戦を見送ると発表した。
ニュルブルクリンク24時間は、多くの自動車メーカーもテストに使用するドイツのニュルブルクリンクを舞台に、グランプリコースとノルドシュライフェ(北コース)を組み合わせたコースで争われる耐久レース。クルマのポテンシャル自体が問われる非常に過酷なコースに加え、アマチュアやプロが混在する多数の参戦台数、変わりやすい天候など、難攻不落のレースとして知られている。近年は総合優勝争いを展開するドイツメーカーはもちろん、各国のメーカーのマシンが参戦し盛り上がりをみせている。
TOYOTA GAZOO Racingにとっては、数多くのモータースポーツ活動のなかでも非常に重要視されているレースであり、『もっといいクルマづくり』のために、『人とクルマを鍛える』べく、トヨタ自動車の社員メカニックやエンジニアが自ら製作した、市販車をベースとした車両で挑戦。将来の市販車に応用できる実験的な技術が盛り込まれており、レースでの勝敗を競うというよりも、己との戦いの場として活用されてきた。
また、ドライバー“モリゾウ”として自らステアリングを握り、2007年のプロジェクト当初から関わってきたトヨタ自動車の豊田章男社長にとっても、非常に思い入れが強いレースでもある。モリゾウのドライビングの“師”で、亡くなった成瀬弘マスタードライバーと二人三脚で進めてきた取り組みであり、2019年も実際にレースでドライブしている。
そんなTOYOTA GAZOO Racingのニュルブルクリンク24時間への挑戦だが、2020年に向けて石浦宏明/佐々木雅弘/大嶋和也/蒲生尚弥がドライブするレクサスLCで参戦する予定だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大によってレースは9月へ延期されたが、チームメンバーの渡航制限や現地での走行テスト自粛など、車両の開発に甚大な影響を受けているという。
また今季投入するレクサスLCについては、初投入のエンジンと周辺技術の導入が予定されており、この状況下では安全に完走し得る保証が困難であるだけでなく、参画する多くの社員、関係者の安全確保にも課題があると判断。2020年の参戦を見送るという決断が強いられた。
ただTOYOTA GAZOO Racingとしては、ニュルブルクリンク24時間参戦の重要性は変わっておらず、2021年に向けて参戦を継続していくとしている。今回の決断によって生まれた時間を有効活用し、早い段階から2021年の準備を進めていく。
「先日ニュルに住む友人から、今年も変わらずきれいな花を咲かせた“ニュルの桜”の写真が送られてきました。毎年、その桜の前でチームも私も安全を祈り、もっといいクルマづくりを誓って、レースに臨んでおりました。今年はそれをできず残念で仕方ありません」と語るのは豊田社長。
「遠く離れた日本からではありましたが、その写真を見ながら、この逆境のなかでも“もっといいクルマづくり”を続けていくことだけは誓いました。本年は参戦を見送ることになりましたが、社員メカニック、社員エンジニア、そしてプロドライバー、サプライヤー、スポンサーパートナーの皆さまとともに、“もっといいクルマづくり”の挑戦は続けてまいります」
「ファンの皆さまにも、引き続き、我々の活動を見守っていただき、そして応援いただければと思います。よろしくお願いいたします」
トヨタ ニュルブルクリンク24時間レース2020への出場を断念
トヨタGAZOOレーシングは2020年5月21日に、第48回ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦を見送ることを決定したと発表しました。
第48回ニュルブルクリンク24時間レースは、5月22日~24日に開催予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、9月24日~27日の開催に延期されています。
スペシャルなレクサスLCだったが・・・
トヨタGAZOOレーシングは、2020年も前年と同じ「レクサスLC」で出場の準備を整えていました。このレクサスLCは市販モデルとは異なり、新開発のエンジンを搭載するなど、将来のスポーツカーの市販車に活かすための新技術を先行投入したスペシャルマシンです。
エンジンは新開発のV8型ツインターボエンジン、最新素材を使用した軽量ボディ、新開発の空力システム、ドライバー支援システム技術、そして車両安定制御システム、トラクション・コントロールなど運動制御システムなども盛り込まれる計画になっていました。
しかし、新型コロナウイルスが各地で感染拡大しているため、チームメンバーの渡航制限、現地での走行テスト自粛、さらに現地のVLNシリーズのキャンセルなどにより、車両の開発を進めることが不可能になっていました。
テストが十分に行なうことができない状況下では、ニュルブルクリンク24時間レースで安全に完走し得る確信が持てないこと、プロジェクトに加わっている多くの社員、関係者の安全確保にも課題があるという判断で、レースへの参戦を断念したわけです。
もちろんトヨタGAZOOレーシングは、このレクサスLCによるプロジェクトを中止したわけではなく、今後熟成を進めて2021年のニュルブルクリンク24時間レースに出場する計画となっています。
TOYOTA GAZOO Racing、今季のニュルブルクリンク24時間耐久レースの参戦を見送り
5月21日(木)、TOYOTA GAZOO Racingは2020年の第48回ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参加を見送り、2021年の再挑戦を目指すと発表した。
2020年のニュルブルクリンク24時間耐久レースは、新型コロナウイルスの影響を受け、当初の5月開催から9月24~27日へと延期されていた。TOYOTA GAZOO RacingはこのレースにLEXUS LCで参加する予定だった。
しかし世界的な新型コロナウイルスの感染拡大によって、スタッフの渡航制限、現地での走行テスト自粛など車両開発に大きな影響を受けることになった。
その結果、今年初投入が予定されていたエンジンや周辺技術の導入において安全に完走し得る保証が困難であり、参画する社員や関係者の安全確保に課題があると判断され、今回の参加見送りに繋がったと彼らは説明している。
また参加見送りと同時に、2021年6月に予定されている次回のニュルブルクリンク24時間耐久レースに向け、尽力していくとした。
今回の参戦見送りにあたって、トヨタ自動車株式会社代表取締役社長の豊田章男は以下のようにコメントを寄せている。
「先日、ニュルに住む友人から、今年も変わらず綺麗な花を咲かせた“ニュルの桜”の写真が送られてきました。毎年、その桜の前で、チームも私も、安全を祈り、もっといいクルマづくりを誓って、レースに臨んでおりました。今年は、それを出来ず、残念で仕方ありません」
「遠く離れた日本からではありましたが、その写真を見ながら、この逆境の中でも “もっといいクルマづくり”を続けていくことだけは誓いました」
「本年は参戦を見送ることになりましたが、社員メカニック、社員エンジニア、そしてプロドライバー、サプライヤー、スポンサーパートナーの皆様と共に、“もっといいクルマづくり”の挑戦は続けてまいります」
「ファンの皆さまにも、引き続き、我々の活動を見守っていただき、そして応援いただければと思います。よろしくお願いいたします」
トヨタ、ニュル24時間レース参戦見送り 理由はコロナ禍と新エンジン投入
トヨタ自動車は21日、今年の「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」への参戦を見送ると発表した。トヨタ・ガズー・レーシングとして2007年から13年連続で参戦してきたが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大により参戦する社員や関係者の安全確保が難しい上、新型エンジンを初投入するため、安全に完走することが難しいとみて見送りを決めた。参戦自体は継続する考えで、早い時期に来年への参戦へ向けて準備を始めるという。また、5月24日にはスバルなどとともにオンラインイベント「eニュルブルクリンクレース」を開く予定だ。
今年のニュルブルクリンク24時間レースは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて開催が9月に延期されている。
Posted at 2020/05/22 22:12:09 | |
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