2020年05月27日
アイサイト付きのスーパーセダン! 限定色も!【これで市販車!?】今度は『WRX S4 STI Sport #』が500台限定で新登場! 内外装&吸排気&補強の特別装備満載
その名の通り“シャープ”な1台
見た目も走りも専用装備で「特別感」を堪能できる
SUBARUからまたまた特別な限定車が発売されると発表があった。今回のベース車両はWRX S4。WRXといえば、昨年末に受注が終了した「WRX STI(通称VAB)」の最後を飾った限定車「EJ20 Final Edition」が猛烈に話題となった。
最後のEJ20エンジン搭載車ということもあって、555台の限定数に対し1万件を超える応募があり、ビッグニュースになったのは記憶に新しい。当選したユーザー様、ぜひ「スバルスタイル」で取材させてください(笑)。
さて、今回のS4の限定車は500台。その名も「WRX S4 STI Sport #」だ。この「シャープ」とは、S4に搭載されているSIドライブの「スポーツ・シャープ・モード」を意識したもの。
スポーツモードより、さらにスポーティな走行を実現する「S#」。この限定車もスポーティなS4 STI Sportの上質な走りをさらにスープアップさせたもの、ということなのだろう。
音楽記号で言えば「半音上がる」的な感じで、スポーツ性能向上というイメージがわかりやすいネーミングだ。いままでのSUBARUの特別車にはない「#(シャープ)」という名称は、新しい流れの始まりかもしれない。
この限定車の見所といえば、内外装の見た目、そして走りの性能をバランス良く高めているところだ。詳しくは以下で紹介していくが、ベースグレードのSTI Sportsのスポーツ要素がパワーアップしている。
少し下世話な話になってしまうが、STI SportとSTI Sport#の価格差は約57万円。特別装備のメニューをカスタムしていこうと思うと。うん、圧倒的にお得です!
(エクステリア)
●グロスブラックの大型フロントアンダースポイラー
●エアアウトレットグリル付きのリアバンパー
●ダークグレイシリカ塗装のフロントグリル
●ブラック塗装の18インチアルミホイール
S208に実装された大型アンダースポイラー。いまでは、パーツ単体がネットオークションなどでも高値で取引されるファン憧れの逸品。そもそも通常流通してないのだから、価値があるのは当たり前か。今回のSTI Sport #には、艶のあるグロスブラックカラーの大型アンダースポイラーが採用される。さらにリアバンパーのエアアウトレットには、高級スーパーカーさながらのメッシュネットが施される。ただの貼り付けではない、純正クオリティの仕上がりにも注目したい。
(インテリア)
●RECAROフロントシート(ウルトラスエード/本革、ブラック、シルバーステッチ+STIロゴ入り)
●リアシート(ウルトラスエード/本革、ブラック、シルバーステッチ)
●ドアトリム&ドアアームレスト(ウルトラスエード、ブラック、シルバーステッチ)
●フロントコンソール(ブラックレザー調素材巻+シルバーステッチ)
●ウルトラスエード巻ステアリングホイール(シルバーステッチ)
●本革巻シフトレバー&シフトブーツ(シルバーステッチ)
●スライド機構付コンソールリッド(ウルトラスエード、ブラック、シルバーステッチ)
●プリテンショナー&フォースリミッター付フロント3点式ELRシートベルト( シルバー)&リヤ全席3点式ELRシートベルト(左右はシルバー)
最近のSUBARU特別仕様車に多いブラックエディション的なイメージでコーディネイトされたインテリア。ウルトラスエード×本革の高級素材を贅沢に使用。シルバーステッチが差し色として各部に投入されている。モノトーン基調でシックで大人、高級感とスポーティ、そんな印象を与える仕上がりだ。
(チューニング)
●STI製低圧損エアクリーナーエレメント
●STI製低背圧パフォーマンスマフラー
●ファン強化タイプのオイルクーラー&ラジエーター
STIチューンのエアクリーナーとマフラーでSTI Sportに比べてエンジントルクを約10%向上。数値以上のアクセルレスポンスアップを期待できる。また、チューニングシーンでは度々ウィークポイントとして上げられることもある冷却系を強化。CVTオイルクーラーと強化タイプのラジエーターファンを採用している。
(ボディ剛性系)
●STI製フレキシブルドロースティフナーリヤ
●STI製フレキシブルドロースティフナーリヤガード
●STI製フレキシブルドタワーバーフロント
●STI製フレキシブルドロースティフナーフロント
VABが生産終了となり、国産スポーツセダンとしての数少ない選択肢のひとつとされているS4。このSTI Sport#では、STIの真骨頂とも言えるフレキシブルパーツでさらなる運動性向上を実現。国内SUBARU車としては初となるフレキシブルドロースティフナーも標準装備される。このフレキシブルパーツによる運動性能強化は、STI Sportを超えるSTI Sport#の特徴のひとつと言える。もちろん各アイテムSTIのロゴ入りだ。
S4最後の限定車になるかもしれない?
2014年にSUBARU最高峰のAWDスポーツセダンとして登場したS4。今年に入り、その存在価値はWRX STIの生産中止により俄然高まっている。さらに今回のSTI Sport#はそんなVABの足かせ(!?)が外れたことで、気兼ねなくスポーティ度を高めることができているような印象を受けるほど、パフォーマンスの高い1台に仕上がっている。
当然だが、WRX STIと違いS4には、天下のEyeSightが搭載されている。これもS4の大きなアドバンテージのひとつ。一度使うともう手放せない(!?)そんなEyeSightが付いた高性能スポーツセダンはS4だけなのだ。
巷では「現行S4の生産が年内いっぱい?」という声もチラホラ。レヴォーグに続き、WRX STIとともにS4も次期モデルへの移行準備が着々と始まっていると予想される中、このSTI Sport#が、S4最後の限定車となる可能性はかなり高い。
2015年にはSporVita(スポルヴィータ)、2016年のts、という特別仕様車。そして2018年に待望のSTI Sportが追加ラインアップ。こうして進化を遂げてきたWRX S4。その集大成がギュッと詰まった1台はぜひ注目したい。
2020年5月26日
本日より注文受け付け開始!
この「WRX STI Sport#」のオーダーは本日5月26日からスタート。10月22日までの受け付けとなるが、当然限定500台の時点で終了となるので注意しよう。
ボディカラーは、セラミックホワイト(特別限定色)/アイスシルバー・メタリック/クリスタルブラック・シリカ/WRブルー・パールの4色設定。注目はもちろん、特別限定色のセラミックホワイト。こちらは昨年、1000台限定の北米特別仕様「シリーズホワイト」で設定されたカラー。ブラック基調のインテリアということもあって、やっぱり狙うならこの色一択ですかね!!
WRX S4 STI Sport #
474万1000円(参考価格・税込)
●2.0L DOHC 直噴ターボDIT
●リニアトロニックAWD
●限定500台
●2020年5月26日オーダー開始(2020年10月22日まで)
※お見積もり、ご相談はお近くのSUBARUディーラーへ
次号スバルスタイルVOL.7は9月下旬発売予定
残念ながら世界的なウィルスによる自粛などの影響により、6月下旬発売予定だった「スバルスタイルVOL.7」の発売日が延期となり、9月下旬発売予定となってしまったが、誌面でさらに詳しく紹介する予定なので、そちらもぜひお楽しみに。
もちろん新しい情報が入り次第、この「ドレナビ」でも紹介していく予定だ。
SUBARU STYLE VOL.6 好評発売中
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https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11356
(スバルスタイル編集部)
価格差は57万円!スバル WRX S4特別仕様車「STI Sport♯」とベース モデルを徹底比較
スバルは2020年5月26日、WRX S4の特別仕様車「STI Sport♯」を公開し、同時に先行予約を開始した。抽選無しの500台限定で販売され、発売は同年8月20日からっで、価格は474万1000円(消費税込み)。ベースとなったWRX S4 STI Sportとはどこがどう違うのか。その差を比較してみた。
質感とシャープさを向上させた内外装
ポイントを押さえたエアロパーツ
艶ありブラックでカラーリングされた大型フロントアンダースポイラーや、ダークグレイシリカ塗装のフロントグリルを装着。さらにエアアウトレッドグリル付きの理やバンパーや、ブラック塗装さえれた8.5J 18インチアルミホイールを採用し、ノーマルグレードに比べ、より精悍で引き締まったエクステリアになっている。
精悍で落ち着いたインテリア
通常のWRX S4 STI Sportの特徴の一つに、ボルドーを基調としたインテリアと赤いステッチがあるが、特別仕様車の「STI Sport♯」では、ブラックとシルバーのモノトーンに統一し、シルバーのステッチを採用。肌触りの良いウルトラスエードの上質な質感と合わせ、洗練された大人のスポーツセダン相応しいインテリアに仕上がっている。
走りの質感を底上げする機能パーツ
本来の動力性能を引き出す
発表当日の現段階では、特段エンジンのパワーアップなどは公表されていないが、STI製低圧損エアクリーナーエレメントとSTI製低背圧パフォーマンスマフラー&エキゾーストパイプにより、最大トルクを約10%向上しているという。また、CVTオイルクーラーと強化タイプのラジエーターファンを装着し、スポーツ走行じ熱負荷を軽減し、本来の動力性能を存分に引き出すことができる。
伝達スピードを上げサスペンションをしなやかに動かす
サスペンションはベースモデルから変更されていないが、3点のフレキシブルパーツを採用することで「Sport♯」のコンセプト「よりシャープな大人のスポーツセダン」にふさわしい、余裕を持ったドライビングが愉しめるようなセッティングとなる。
国内のスバル車として初採用となるリヤのフレキシブルドロースティフナーに加え、ブラケット形状が変更されたフレキシブルタワーバー(フロント)やフレキシブルドロースティフナー(フロント)を装着。これらのパーツは、車体に加わる力の伝達をスムーズにするとともにリヤタイヤの接地性を高めることで、乗り心地を損なうことなくより一体感のある走りに貢献する。
2021年のフルモデルチェンジが噂される注目の1台
販売価格は消費税込み474万1000円となり、ベースモデルのSTI Sport EyeSightの416万9000円と比べると、57万2000円という価格差になる。エクステリアデザインやエンジン出力に大きな差がないため、やや地味に感じるかもしれないが、今回装着されるそれぞれのパーツは、すべて走りの質感に直結するものばかりで、その恩恵は決して小さくない。
また、2021年にはフルモデルチェンジが噂されており、現行型WRX S4としてはこれが最後の特別仕様車になる可能性も否定できないため、スバルファンならずとも要チェックの1台だ。
WRX S4がGT、GT-Sグレードを廃止。STIスポーツに一本化!
5月25日に500台限定の「STIスポーツ#」が発表されたばかりのスバルのスポーツセダン「WRX S4」。その翌26日、カタログモデルのグレードが整理された。
具体的には、2.0GT アイサイト、2.0GT-S アイサイトが廃止され、STIスポーツ アイサイトに一本化。WRX S4のカタログモデルは1機種のみとなる。STIスポーツ アイサイトの価格は416万9000円で、価格に変更はない。
WRX S4は、2014年8月に発売を開始。今年で登場から6年が経過、そろそろフルモデルチェンジに期待していい時期だ。
ちなみにレヴォーグは今年新型車に移行。WRX S4も次期レヴォーグと同じ新しいプラットフォームを採用するはず。かなり期待できそう…と思いきや、レガシィB4も次期型は日本で販売されないなど、セダン離れが激しい昨今。国内におけるスバル車のなかではWRX S4がフラッグシップセダンを担うことになる。はたしてどんな進化を遂げるのか楽しみである。
〈文=driver@web編集部〉
抽選無しの500台限定!スバル WRX S4特別仕様車「STI Sport♯」先行予約開始
スバルは、WRX S4に「よりシャープな大人のスポーツセダン」をコンセプトとした特別仕様車「STI Sport♯」を設定し、2020年5月26日から先行予約を開始する。販売台数は限定500台で、抽選は行わず、予定台数に達した時点で受注を終了する。なお発表日は2020年7月6日、発売日は同年8月20日で、価格は474万1000円(消費税込み)。
スバル WRX S4「STI Sport♯」の主な特徴
よりシャープに洗練された外観
特別仕様車「STI Sport♯」には、S208やEJ20 Final Editionで好評のエアロパーツを採用。ブラックパーツを用いることで、引き締まった精悍なスタイルとした。
またボディカラーは、セラミックホワイト(特別設定色)、アイスシルバー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、WRブルー・パールの4色だ。
スポーティで上質なインテリア
内装は、ブラック&シルバーのモノトーンでコーディネート。しっとりとした肌触りのウルトラスエードを用いた専用アイテムを採用するなど、洗練された大人のスポーティさを表現した空間とした。
エンジントルクの強化
エアクリーナーエレメントとマフラーにSTI製パーツを採用したことで吸排気の抵抗を低減し、加速中のエンジントルクを最大で約10%向上(STI実験値)。アクセル操作に対するレスポンスが向上したことで、追い越し時などの加速の気持ち良さが高まった。
また、CVTオイルクーラーと強化タイプのラジエーターファンを採用。パワートレインの冷却性能を強化することで、スポーツ走行時の熱によるトラブルを防ぎ、動力性能を存分に引き出すことができる。
静粛性を強化し、快適な室内空間に
吸音材・制振材を追加することで、より静かで快適な室内空間を実現。ロードノイズの周波数帯を約0.5dB低減し、静粛性を向上させた。また音量でも6%を低減し、静粛性を実感しやすい会話明瞭度にも性能向上があらわれている。
フレキシブルパーツによる運動性能強化
WRX向けとして国内初となる「STI製フレキシブルドロースティフナーリア」を採用。フレキシブルタワーバーの専用チューニングなどにより、ハンドリング性能を大幅に向上させ、「運転が上手くなるクルマ」に仕上げた。
余裕を持ったドライビングが愉しめる
今回、WRX S4 STI Sport♯のコンセプト「よりシャープな大人のスポーツセダン」にふさわしい、余裕を持ったドライビングが愉しめるようなセッティングとするため、3点のフレキシブルパーツを採用。
国内スバル車として初採用となるリアのフレキシブルドロースティフナーは、車体に加わる力の伝達をスムーズにするとともにリアタイヤの接地性を高めることで、クルマとのさらなる一体感を味わえる。さらに、路面からの入力をいなすことで乗り心地の向上にも寄与する。
また、フレキシブルタワーバーではSTI Sport♯における性能のバランスを取るためのチューニングを行い、ブラケットの形状を変更している。
STI Sport♯の主な特別装備
エクステリア
■大型フロントアンダースポイラー(艶ありブラック)
■フロントグリル(ダークグレイシリカ塗装)
■18インチ×8 1/2Jアルミホイール(ブラック塗装)
■リアバンパー(エアアウトレットグリル付)
インテリア
■ RECAROフロントシート(ウルトラスエード/本革、ブラック、シルバーステッチ+STIロゴ入り)&リアシート(ウルトラスエード/本革、ブラック、シルバーステッチ)
■ ドアトリム&ドアアームレスト(ウルトラスエード、ブラック、シルバーステッチ)
■ フロントコンソール(ブラックレザー調素材巻+シルバーステッチ)
■ ウルトラスエード巻ステアリングホイール(シルバーステッチ)
■ 本革巻シフトレバー&シフトブーツ(シルバーステッチ)
■ スライド機構付コンソールリッド(ウルトラスエード、ブラック、シルバーステッチ)
■ プリテンショナー&フォースリミッター付フロント3点式ELRシートベルト (シルバー)&リア全席3点式ELRシートベルト(左右はシルバー)
主なスペックと価格
WRX S4 STI Sport♯
■エンジン:2.0L DOHC 直噴ターボDIT
■トランスミッション:リニアトロニック
■駆動:AWD(常時全輪駆動)
■燃費:WLTCモード対応
■グレード構成:GT、GT-Sグレードを廃止し、STI Sportのみ展開
販売概要
■販売台数:500台
■発表日:2020年7月6日
■発売日:2020年8月20日
■受注期間:2020年5月26日(先行予約開始)~10月22日
※受注期間内でも限定台数を超えた段階で終了。なお、抽選は実施されない。
■価格:474万1000円(消費税込み)
スバル、WRX S4の特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯」の予約受付を開始
スバルは5月26日、今年7月6日に発表を予定しているWRX S4の特別仕様車「WRX S4 STI Sport#」の先行予約受け付けを開始した。予約受付期間は5月26日から10月22日までで、注文が500台に達した時点で終了となる。
WRX S4 STI Sport#は、高性能スポーツセダン「STI Sport EyeSight」をベースに、内外装をスポーティに仕立て、さらに加速時のエンジントルク特性を強化するなど、機能面にも手を入れたモデル。
外装は、コンプリートカーの「S208」やWRX STIのフィナーレを飾った限定車「EJ20ファイナルエディション」に採用されたエアロパーツを装備。具体的には、大型フロントアンダースポイラー、フロントグリル、リアアウトレットグリル付きのリアバンパーを装備し、ホイールはブラック塗装を施した18インチアルミホイールを装備し、ただならぬ雰囲気を醸し出している。
内装は、標準のSTI Sport EyeSightがボルドーを随所に取り入れているのに対し、STI Sport#は全体をブラックでまとめつつ、シルバーのアクセントをあしらった落ち着いたトーンに。またレカロシートの表皮には肌触りに優れたウルトラスエードとレザーを生み合わせた仕様となる。また、ウルトラスエードはステアリングホイールやドアトリム、ドアアームレスト、リアシートにも採用され、インテリアの質感アップに寄与している。
機能面では、STI製低背圧パフォーマンスマフラー&エキゾーストパイプリアやSTI製エアクリーナーエレメント、CVTオイルクーラー&ラジエターファン強化タイプを採用し、エンジンレスポンスや冷却性の向上が図られている。エンジンのピークトルクは変わらないものの、そこに至るまでの過渡域でのトルクが最大で約10%向上しているという。
このほかにも吸音材、制振材の追加により静粛性が高められているほか、フレキシブルドロースティフナーを前後に採用(リアへの採用はスバル初)するなどの専用チューニングが施され、上質な乗り味や操舵応答性の向上を実現しているという。
価格は、STI Sport EyeSightに対して57万2000円高の474万1000円。ボディカラーは特別設定色のセラミックホワイトをはじめ、アイスシルバーメタリック、クリスタルブラックシリカ、WRブルーパールの4色が設定される。
STIスポーツの完成形。WRX S4にSTI製パーツをふんだんに盛り込んだ「STIスポーツ#」がデビュー!500台限定
■大人なスポーツセダン!
スバルは5月26日、スポーツセダン「WRX S4」に500台限定の「STIスポーツ#(シャープ)」を設定、先行予約を開始した(10月22日までの期間限定。500台に到達した時点で終了。抽選は実施しない)。発表は7月6日、発売は8月20日。価格は474万1000円。持ち込み登録車両となっている。
WRX S4 STIスポーツ#は、WRX STIをベースとしたS208やEJ20ファイナルエディションで好評だったエアロパーツを採用。ブラックパーツを用いることで、引き締まった精悍なスタイルが特徴だ。
インテリアは、ブラック&シルバーのモノトーンでコーディネート。しっとりした肌触りのウルトラスエードを用いた専用アイテムを採用するなど、洗練された大人のスポーティさを表現している。
■エンジントルクを強化すべくSTIパーツを盛り込む
注目は、エンジントルクの強化だ。STI製パーツの採用などにより、レスポンス・冷却性能を向上。よりスポーティな走りを楽しめる仕様としている。具体的には、エアクリーナーエレメントとマフラーにSTI製パーツを盛り込み、通気抵抗を低減。加速中のエンジントルクを最大で約10%向上(STI実験値)。アクセル操作に対するレスポンスが向上したことで、追い越し時などの加速の気持ちのよさが高まっている。
また、CVTオイルクーラーと強化タイプのラジエーターファンを採用。パワートレーンの冷却性能を強化することで、スポーツ走行時の熱によるトラブルを防ぎ、動力性能を存分に引き出すことが可能だ。
■リヤのドロースティフナーも採用
さらにフレキシブルパーツによる運動性能強化もトピック。WRX向けとして国内初となる「STI製フレキブルドロースティフナーリヤ」を採用(北米向けS209にも投入)。フレキシブルタワーバーの専用チューニングなどにより、ハンドリング性能を大幅に向上させ、「運転が上手くなるクルマ」に仕上げられているという。
WRX S4 STIスポーツ#のコンセプト「よりシャープな大人のスポーツセダン」にふさわしい、余裕を持ったドライビングが楽しめるようなセッティングとするため、3点のフレキシブルパーツを採用。国内スバル車として初採用となるリヤのフレキシブルドロースティフナーは、車体に加わる力の伝達をスムーズにするとともにリヤタイヤの接地性を高めることで、クルマとのさらなる一体感を味わえる。さらに路面からの入力をいなすことで乗り心地の向上にも寄与している。
また、フレキシブルタワーバーでは、STIスポーツ#における性能バランスを取るためのチューニングを行い、ブラケット形状を変更している。
ベースとなったSTIスポーツ アイサイト(416万9000円)。STIスポーツ#は、ベースから57万2000円高となっている。
〈文=driver@web編集部〉
Posted at 2020/05/27 23:17:55 | |
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富士重工 | 日記
2020年05月27日
トヨタとスバルによる「e-Nurburgring Race」は盛況、波乱も多数
トヨタGAZOOレーシング(TGR) とスバルは24日、今年のニュルブルクリンク24時間レースが行われるはずだった当日に、「e-Nurburgring Race」のライブ配信を行った。当日は配信が行われたTGRとスバルのYouTubeチャンネルには、1万人に迫るファンが集まった。
本来ならば今年のニュル24時間レースは5月23~24日で決勝レースが行われる予定だったが、コロナ禍の影響で、9月26~27日の決勝予定と変更になっている。そこで、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦している、TGRとスバルが共催として「e-Nurburgring Race」を開催。昨年から3ヶ年計画でニュルに参戦を開始した「KONDO RACING」と、昨年初めて参戦した「RACING PROJECT BANDOH」も参加し、“オールジャパン”でニュルブルクリンク24時間レースを、モータースポーツを盛り上げようと開催された。
イベントは「e-Motorsports Studio supported by TGR」を活用し、「グランツーリスモSPORT」を使用し、ニュルブルクリンクのフルコースを使った1時間のレースを開催。
参加ドライバーは次の通り。
トヨタGAZOOレーシング:石浦宏明、大嶋和也、蒲生尚弥、佐々木雅弘
スバル・STI:井口卓人、山内英輝
KONDO RACING:松田次生、高星明誠
RACING PROJECT BANDOH:吉本大樹
そして解説としてTGRアンバサダーの脇阪寿一、STI総監督の辰己英治、スバルから過去にレースに参戦して現在解説などを行う松田晃司と、RACING PROJECT BANDOHの坂東正敬監督も参加した。
使用車両は次の通り。
TGR:トヨタGRスープラレーシングコンセプト ’18
スバル:スバルWRX Gr.3
KONDO RACING:日産GT-R GT3』
RACING PROJECT BANDOHが:レクサスRC-F GT3
グランツーリスモではカラーリングを独自に作れることもあり、ファンから送られた「カーリバリー」という機能を使われ、実車を忠実に再現したカラーリングのマシンで戦った。
1時間のレースとして開催され、距離も1周約25kmのコースとあり、1周するのには本番と同じように8分前後掛かる。当然飛ばせば燃料やタイヤを消費してピットインをしなくてはならないが、本番レースのように、何周周回したらピットに入るのかなどがレースに見所にもなる。
最初から飛ばすマシンもあれば、密かに燃費走行でピットに極力入らない作戦を取るドライバーなど、本番さながらのレース展開となるが、途中でなんと、TGRドライバーのモリゾーこと豊田章男トヨタ社長も飛び入りで参戦。モリゾー選手もドライバーとして実際のニュルを何度も走行しているだけあり、プロのドライバーもなかなか追いつけない実力を見せながらの走行を行う。レースは終始混戦状態となり、ファイナルラップの最終コーナーまでもつれるという手に汗を握る展開となり、混戦を切り抜けたKONDO RACINGの松田次生選手が優勝した。
また第2レースとして、各メーカーが想像する未来の車を集めた、ビジョングランツーリスモに収録されたマシンを使い、ニュル特有のナイトレースで1周というスプリントで行われた。ここでは、ドライバー陣も、先ほどまでドライブしていたGT3マシンと特性が違いすぎるのと、ナイトレースということで、クラッシュなども多発してしまうが、混戦を切り抜けたRACING PROJECT BANDOHの吉本大樹選手が優勝した。
イベント自体はグランツーリスモを使ったレースの配信だけなく、ニュルに参戦しているドライバー、監督から過去のニュルでのレースの思い出や、ニュルに参戦する理由などが語られ、TGRのモリゾー選手こと豊田章男社長や、STIの辰己総監督は「ニュルに行くことでより良い車作り、そして関わる人間の育成が大事。その為にニュルに参戦している」と語られた。
残念がらTGRは今年の参戦の見送りをすでに発表しており、来年ニュルの場に復活することを誓った。スバルやKONDO RACINGは今年の動向はまだ発表できないとしながらも、参戦するならば良いレースをしたいとドライバーや監督から語られた。
またドライバー陣からは、「コロナ禍の影響で実際のレースは行われていないが、開始された時には、ぜひともサーキットに足を運んで、実際のマシンが戦うレースを見に来て応援して欲しい」とコメントが寄せられ、最後は医療従事者や関係者に感謝の意味を込めて拍手でイベントは締められた。
TGR&スバル共催の『e-Nurburgring Race』はモリゾウもサプライズ登場! 白熱のバトルで大盛況に終わる
5月24日、TOYOTA GAZOO Racingとスバルが併催したバーチャルレース『e-Nurburgring Race』がYoutubeのTOYOTA GAZOO RacingとSUBARU On-Tubeで放映された。実際にニュルブルクリンクで戦った経験をもつプロドライバーたちが、白熱のレースを展開。ドライバー“モリゾウ”もサプライズでレースに登場し、盛況となった。
■ドライバー“モリゾウ”が突如サプライズで電話出演
長年市販車づくりに活かすため、人材を育てるためにニュルブルクリンク24時間に挑戦し続けているTGRとスバル。しかし2020年は、新型コロナウイルスの影響によりニュル24時間自体が9月に延期されたほか、現状海外への渡航制限や現地での走行テスト自粛などの影響もあり、TGRは2020年の参戦をすでに見送っている。
そんななか、ニュル24時間に参戦する日本勢を応援するファンに向けて、両社が企画したのがこの『e-Nurburgring Race』。さらに、ニュルに挑戦するプライベーターのレーシングプロジェクトバンドウ、KONDO Racingとともに、TGRが設置したeスポーツスタジオである『e-Motorsports Studio supported by TGR』から、プレイステーション4用ソフトウェアの『グランツーリスモSPORT』を使って争われた。
4チーム9名の各参戦ドライバーは自宅からの参戦で、ZOOMを使ってあいさつをした後、さっそく練習走行を開始。その間、ニュル参戦の意義について辰巳英治スバル/STI総監督、TGR脇阪寿一アンバサダー、KONDO Racingのドライバーの松田次生、RPバンドウの坂東正敬監督によるトークが行われたが、その途中、寿一のもとにドライバー“モリゾウ”(トヨタ自動車豊田章男社長)からのサプライズ電話がかかり、KONDO Racing近藤真彦監督との三者通話が実現するシーンも。ここでの寿一からの誘いにより、急遽モリゾウが「着替えます」とコメントを入れた。
これに続いてのレース1では、KONDO Racingの松田次生と高星明誠がニッサンGT-RニスモGT3、RPバンドウの吉本大樹がレクサスRC F GT3。井口卓人と山内英輝はスバルWRX Gr.3、TGRの石浦宏明、佐々木雅弘、大嶋和也、蒲生尚弥はGRスープラGr.3を使用。「eスポーツデビュー戦です(吉本)」「PS2で止まっています(松田)」とドライバーの差もあることから、スリップストリーム強の設定がされた。
■大混戦のレース1。思わぬトラップに苦戦!?
その後スタートしたレース1は、1時間の長丁場のレース。松田、高星のGT-R勢がフロントロウスタートで、まずは1コーナーで高星のGT-Rがリードを奪うが、序盤から大混戦。ノルドシュライフェに入る頃には、井口卓人(スバルWRX Gr.3)がリードを奪い、スバル勢がリードしていった。
リアルにはない日本車9台によるニュルでの大バトルだが、序盤からなかなか集団の間隔が広がらない。しかし、このレースでの“キモ”は、レース中に一度ピットインしなければならず、その際に解説の坂東正敬監督から出される爆笑モノのクイズに答えなければ、給油を終えてもピットアウトできないのだ。
最初にピットインした高星は即答しすぐにピットアウト。しかし、続いてピットインした井口は、2問連続不正解で思わぬタイムロスを喫した。一方、高星は早々に集団に追いつき、さらにリードを奪う。
さらに4周を終えて多くのドライバーがピットインを行うが、この中で一発回答できたのは石浦宏明(GRスープラ)のみ。途中からは「もうピットに入りたくないです!(井口)」と燃費に気を遣いはじめるレースに。5周を終えてピットインしたなかでは、大嶋(GRスープラ)と松田が一発回答をみせた。
しかし、レース途中にさらに波乱が。終盤の7周を終えて、スーパーGTのWAKO'S 4CR GR Supraカラーの『セーフティカーM』がコース上に出現したのだ。これをドライブしているのはなんとモリゾウ。これにはトップを走っていたニッサンドライバーの高星も「どうしていいのか分かりません!」と石浦にトップを譲ることに。しかし石浦も、モリゾウの「罠じゃないよ!」という言葉にも気が引けてしまう。しかもモリゾウはニュルを良く知るだけに、燃費走行だった石浦もなかなか追いつけないスピード。これで集団は一気に詰まることになった。
迎えたファイナルラップ。集団の中からモリゾウを一気にオーバーテイクし、トップに浮上したのは大嶋。さらに石浦、吉本、井口と続く。しかしノルドシュライフェでは接触が多発し、さらに「今何時ですか?」という寿一アンバサダーの質問に、思わず集中力を乱された石浦はコースアウトを喫してしまう。
これで蒲生尚弥(GRスープラ)が先頭になるが、最後の長い直線のドッティンガー・ホーエではスリップの奪い合いに。ふたたび石浦が先頭に出たかと思われたが、吉本とヒット。これでトップに立ったのは吉本だったが、接触のペナルティで減速。大逆転で松田のGT-Rがレースを制することになった。
2位はファイナルラップまで後方にいた山内で、3位は高星となった。「(スーパーフォーミュラで)監督をやっているといろいろ采配を考えるので、最初目立たなかったのが良かったかもしれませんね。ひさびさにグランツーリスモをやりましたが、欲しくなりました」と松田は喜んだ。
■ビジョングランツーリスモを使ったレース2も
トークの後に続いてスタートしたのはレース2。未来のクルマを意識したビジョングランツーリスモと、夜のニュルブルクリンクを使った1周のレースだ。ニッサン・コンセプト2020 VGT、トヨタFT-1 VGT、スバルVIZIV GT VGT、レクサスLF-LC GT VGTを使って争われた。
Gr.3車両とは異なるフィーリングに各ドライバーは苦戦するが、最後の混戦を勝ち抜いた吉本(レクサスLF-LC GT VGT)が優勝。石浦(トヨタFT-1 VGT)、高星(ニッサン・コンセプト2020 VGT)というトップ3となった。
「グランツーリスモがはじめに出たときに衝撃を受けて、そこからの進化は素晴らしいものがありますね。いいトレーニングにもなりますし、オンラインでこうして皆さんとコミュニケーションとれるのも素晴らしいですね。何より、勝って気持ち良く終われます」と吉本。
異なるメーカーのプロドライバーたちが、ニュルブルクリンクという共通点で集まり盛況となった『e-Nurburgring Race』。脇阪寿一アンバサダー、坂東正敬監督、スバルの松田晃司といった解説陣の名調子もあり、どちらかといえば比較的エンターテインメントに重きを置いていたレースとなったが、多くのファン、そしてドライバーもレースを楽しんだ様子だった。また、それぞれ実際のニュルブルクリンク24時間では“目的”が違うが、こうして同性能のマシンでレースを戦ったことも新鮮だったようだ。
「ひさしぶりにニュルを走っている感覚を味わえました。ニュルのレースがこんなに混戦になることはなかなかありませんが、観ていて楽しいレースでした」と練習をして臨んだモリゾウも笑顔をみせた。「1万人くらいの方にレースをご覧いただきましたが、こういう時期ですが、みんなで頑張って、この危機を乗り越えて業界を盛り上げたいと思います」
最後は新型コロナウイルスと闘ってくれている医療関係者への“拍手”で幕を閉じたe-Nurburgring Race。実際のニュルブルクリンクへの挑戦への期待も高める内容となった。
スバル/STIのニュル24時間への今季の挑戦は?「もう少し時間をいただきたい」と辰己総監督
5月24日、本来ADAC・トタル24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)が開催される予定だった日程に合わせ、長年ニュルブルクリンク24時間に挑んでいるTOYOTA GAZOO Racingとスバル/STIが共催したバーチャルレース『e-Nurburgring Race』がYoutube上でオンエアされた。このなかで、スバル/STIの辰己英治総監督は、今期のニュル24時間への参加判断について言及している。
スバル/STIは、2008年からインプレッサWRX STIでニュルブルクリンク24時間に挑戦。当時STI車両実験部長だった辰己総監督のもと、車両開発や社員メカニックの育成の舞台として毎年挑戦を続けてきた。
2020年に向けても、WRX STIでの参戦がすでに決まっており、日本で開発が続けられ体制も決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で事前レースであるVLNニュルブルクリンク耐久シリーズや予選レースも中止や延期に追い込まれ、ニュル24時間自体も9月に延期された。
そんななか、今回バーチャルレースの『e-Nurburgring Race』を共催したTOYOTA GAZOO Racingは、現状海外への渡航制限や現地での走行テスト自粛などの影響もあり2020年の参戦を見送ることをすでに決定している。『e-Nurburgring Race』にゲスト出演した辰己総監督は、TGRの決定について「今回新型コロナウイルスの影響をはじめいろいろなことがあったと思いますが、クルマの開発の時間も足りず、みんなの安全を考えるとやむなしというところですね。我々も一緒に走れると思っていました」とコメントした。
一方で、スバル/STIの参戦について辰己総監督は「世界中のモータースポーツ、そして我々が置かれている立場は大変難しい。もう少し時間をいただいて、ご支援いただいているスポンサーを含め、みんなで判断したいというのが今の状況です」と、現段階ではまだ決まっていないながら、今後判断したいという意向を示した。
なおニュルブルクリンク24時間に参戦するWRX STIは、レースで戦うことはもちろんだが、さまざまな実験的なトライも行われているマシン。レースを通じて得られた知見は、スバルの市販車にも活かされている。辰己総監督は、今回e-Nurburgring Raceに参戦した井口卓人、山内英輝のふたりが鍛えた“特別装備車”が近々発表されることも予告した。
豊田章男社長も参戦! トヨタがバーチャルレースを生配信した理由とは
■トヨタが生配信した「e-ニュルブルクリンクレース」 豪華ドライバー陣が多数参戦!
トヨタは、2020年5月24日に「e-ニュルブルクリンクレース」をトヨタガズーレーシング(以下、TGR)公式YouTubeチェンネルでライブ配信しました。
けっこう面白かった。そう思った、レース関係者、自動車業界関係者、そしてユーザーが多かったと思います。
しかし、なぜ自動車メーカーの公式YouTubeチャンネルで、テレビゲーム上でおこなうレースのインターネット中継がおこなわれたのでしょうか。
今回の企画の背景として、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年5月23日から24日に開催予定だった第48回ニュルブルクリンク24時間レースが9月に延期されたことがあります。
トヨタはニュルブルクリンク24時間レースに、マシン制作とメカニック・エンジニアなど社員が参加するかたちで2007年から13年連続で参戦して来ました。しかし、「(社会情勢によって)マシン(レクサスLC)の開発が間に合わない」(脇阪寿一氏)として、2020年の参戦を断念しました。
そうしたなか、モータースポーツファンへのサービスとしてオンラインレースが企画されたのです。
使用したのは、トヨタが4月17日に開設した、プレイステーション4用ドライビングシミュレーターゲーム「グランツーリスモSPORT」を使った「eモータースポーツスタジオ・サポ―テッドバイTGR」です。
参加者は、TGRから石浦宏明選手、佐々木雅弘選手、大嶋和也選手、蒲生尚弥選手。スバルSTIから井口卓人選手、山内英輝選手。レーシングプロジェクトバンドウから吉本大樹選手、そしてKONDOレーシングから松田次生選手と高星明誠選手が参加。マシンは、トヨタ「GRスープラ」、日産「GT-R」、そしてスバル「BRZ」です。
解説は、TGRの脇阪寿一氏、STIの松田晃司氏、レーシングプロジェクトバンドウの坂東正敬氏、さらにゲストにSTI総監督の辰己英治氏という、ニュルブルクリンクを知り尽くしたメンバーが揃いました。
冒頭、参加者へのインタビューなどを通じて、ニュルブルクリンク24時間レースへの思いが語られました。
そのなかで、STIの辰己総監督から「(社会情勢を考慮し)スポンサーなど関係者と協議し、もう少し待ってから判断しようかという状況です」と、2020年の参戦に関する本音が漏れました。
サプライズとして、TGR脇阪氏のスマホにモリゾウ選手(豊田章男トヨタ社長)から電話があり、その後に電話をつないだKONDOレーシングの近藤真彦監督とモリゾウ選手とのあいだで、参戦時の現地での裏話が披露されるひと幕もありました。
■特別ルールが設けられたレースは白熱した展開に
今回のレースは、さすがに24時間ではなく、1時間のスプリントレースという設定。ドライバー交換はなく、4チーム9人のドライバーが同時に走行しました。
各人のプレイステーションへの慣れの差を考慮し、スリップストリームとブーストがもっとも効くセッティングとしています。
また、特別ルールとして2周から3周に1度、ピットインが義務付けられ、その際に3年間のドイツ在住経験がある坂東氏からさまざまな質問が出され、ドライバーはそれに答えなければなりません。
こうした設定を聞くと、「余興っぽくなるのでは?」と、レース前に少し不安になりました。ところがレースは、耐久レースである通常のニュルブルクリンク24時間レースでは想定できないような、大バトルの連続。
ドライバーたちも「ニュル(ニュルブルクリンク24時間レース)では(耐久性を重んじるため)マシンのポテンシャル100%で走行することがないので、これまでにない体験だ」とか「まるで本番レースのように汗をかく」との感想が出るほど、真剣にゲームに取組みました。
結果、皆がニュルブルクリンクをよく知っているので、タイム差が少なくバトルが激しくなったのです。
また、ニュルブルクリンクという過酷なコース設定のなか、マシンの挙動が綺麗に再現されており、なおかつ走行中のカメラアングルが素晴らしい。
筆者(桃田健史)は、ニュルブルクリンク24時間レースの現地取材、そしてさまざまな量産車でニュルブルクリンク北コースを走行した経験がありますが、今回のオンラインレースに、まるで本物のレースを見ているような雰囲気を感じました。
ニュルブルクリンクは1周約5kmのグランプリコースのほか、1周約25kmで高低差が約300mに及ぶノルトシュライフェ(北コース)が世界でもっとも過酷なサーキットとして知られています。
1980年代からは日本のタイヤメーカー、1990年代からはトヨタやスバルなど日本の自動車メーカー各社が、北コースでの量産開発をおこなうようになりました。
ニュルブルクリンク24時間レースは、レギュレーションが量産車に近いため、欧州メーカーはもとより、2000年代以降は日本からのメーカーとプライベートチームの参戦が増えていきました。
レース終盤、ニュル参戦経験があるモリゾウ選手がGRスープラで飛び入り参加。「まるでニュルを実際に走っている感じで、必死で走った」と、レーシングドライバーたちに交じってバトルをさらに盛り上げました。
eモータースポーツでは、ゲームのプロがおこなう質が高いレースがある一方、プロレーサーによるレースは余興っぽさが優先する傾向があると思っていました。
今回のeニュルブルクリンクレース、そうした概念が変わるような良い企画だったのではないでしょうか。
Posted at 2020/05/27 23:06:02 | |
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富士重工 | 日記
2020年05月27日
「市販車ベースの究極系GRスープラがこれだ!」埼玉トヨペットのGT300参戦車両を徹底取材
唯一無二のGRスープラJAF-GT仕様
GT500とは異なる完全市販車ベースのレーシングカーに迫る!
デリバリー前から、多くのモータースポーツへの参戦が計画されてきたGRスープラ。当然ながら“ハコ車の最高峰レース”であるスーパーGTにも打って出るわけだが、世間で大きく報じられるのはGT500クラスのメーカーワークス勢に集中しがちだ。
しかし、それらは見た目こそGRスープラだが中身は全くの別物。完全にイチから作られたレーシングカーだ。そこで、WEB OPTIONが注目したのはGT300クラス参戦車両である。
現在、GT300クラスに出場するマシンは3つの規定(FIA-GT3、マザーシャーシ、JAF-GT)から車両製作方法を選ぶことが可能だ。
今回取材した埼玉トヨペットの“埼玉トヨペットGB GR Supra GT”は、市販車両をベースとしながら、車両前後のパイプフレーム化やエンジンスワップなどが可能な、JAF-GT規定を選択している。
JAF-GTの場合、同一メーカーのエンジンに限り換装が許されている。そのため、心臓部は3.0Lツインターボから“レクサスRC F GT3”と同じ5.4リッターのV8へとスイッチ。インテークのレイアウトがGTマシンを物語る。
サイドステップは大きく張り出した造形を採用し、下部にサイドフラップを設定。まさに空力最優先のレーシングフォルムだ。エキゾーストはドアから排出するサイド出しとしている。
サスペンションも大きくリメイクされ、インボードタイプのダブルウイッシュボーンに変更。さらに、ピッチやロールなどを抑制するサードダンパーが装備されている。ブレーキキャリパーはエンドレス製を装備する。
写真では分かりにくいが、室内にはドライバー用に小型のエアコンユニットが搭載されていた。ステアリングはパドルシフトや多くのスイッチ類が配置されている。
多くのパーツがドライカーボンで製作されているが、規定によりルーフやピラーなどは純正のスチール製のままだ。
空力パーツに関してももちろんレギュレーションに基づいて製作されているため、昨今のタイムアタック仕様に比べるとやや大人しくも感じるエクステリア。レーシングカーではあるが、スマートでGRスープラらしさを残している。
ちなみに、今回の撮影場所はディーラーのサービス拠点の一角に設けられたスペースだが、そこは加工機材まで揃えられた完全なレーシングガレージ。そう、人材育成にも力を注ぐ埼玉トヨペットは、自社のスタッフで車両製作からメンテナンス、そしてエンジニアリングまで一貫して行っているのだ。
新型コロナウイルスの影響でシリーズ戦は7月までズレ込んでいる(開幕戦:岡山国際サーキット)が、“埼玉トヨペットGB GR Supra GT”の華々しいデビューに期待したい。
PHOTO:服部真哉
●取材協力:埼玉トヨペット TEL:0120-319231(お客様相談室)
Posted at 2020/05/27 22:58:41 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年05月27日
ドライブガイドシステム(R30)やサテライトスイッチ(R32)など、独特のインパネ周りだった歴代スカイラインをチェック
1957年のデビュー以来、半世紀以上にわたりその名を歴史に刻んできた日産 スカイライン。2019年7月16日にはビッグマイナーチェンジを行い、現行モデルでは運転支援技術の“プロパイロット2.0”を搭載しました。そこで今回は、歴代モデルの中から特徴的なインパネのモデルをピックアップして振り返っていきます。
カーナビの元祖“ドライブガイドシステム”を搭載した6代目R30型(1981年-1990年)
直線基調のクリーンなデザイン、俳優ポール・ニューマンを起用したCMが注目を集めた6代目R30型スカイライン。直6SOHCを搭載する「GT」、直4SOHCを搭載する「TI」のほか、直4DOHCエンジンを搭載した「RS」も設定されました。
そしてR30のインパネで注目なのは、当時オプション設定されていた国産車初の地磁気式ナビゲーションシステム「ドライブガイドシステム」です。
これは、トランクに装備された「方位センサー」により地磁気を利用して目的地の方向をメーターに表示するというもの。
ドライバーが走行前に目的地を設定し、走行中に目的地の方向と、目的地までの残り直線距離の割合が表示される「ガイドモード」と、ドライバーが任意の方向を設定し、走行中常に設定した方位がどの方向にあるかを表示する「コンパスモード」の2つの機能が備わっていました。
今の時代のクルマでは当たり前となっているカーナビのご先祖様は、システムはシンプルですが、地図を用意して出発地から目的地の距離と方向を調べ入力する、そしてドライバーが確実に地図を読める知識が必要、とハードルは結構高いものでした。
“サテライトスイッチ”が未来を感じさせた8代目R32型(1989年-1994年)
「1990年代までに技術世界一を目指す」という901運動の最中に1989年に誕生した8代目R32型スカイライン。4ドアハードトップセダンと2ドアクーペのボディタイプ、1800ccから2600ccまでの幅広いエンジンバリエーションを揃えました。また、日産モータースポーツの象徴である「GT-R」を16年ぶりに復活させ、日本だけでなく世界中にその名は知れ渡っているます。
そんなR32のインパネで注目なのは、サテライトスイッチ。スポーツモデルのGT-Rのみセンターコンソールに三眼メーターを備えますが、それ以外はほかのGTS系も基本的には同じ。ちょっと未来を感じさせるデザインが外観とも合っていて格好いですよね。DIYでLED化している方も多いのではないでしょうか?
スカイライン初の海外展開が行われたV35型(2001年-2007年)
プレミアムスポーツセダンへと進化を遂げた11代目V35型スカイライン。52:48という理想的な前後重量配分を実現したシャシーには、新たに2.5L、3.0L、3.5LのV6エンジンを搭載。後に2ドアクーペも設定されました。この新世代モデルは本格的な輸出が行われ、北米をはじめとする海外で高く評価されました。
外観同様、これまでのスカイラインイメージを一変させたインテリア。実はこのメーター、ステアリングを上下にチルトすると連動して動くんですよ。そしてカーナビもセンターからにょきっと飛び出すタイプと、シンプルながら実は色々と驚きがあるインパネでした。
最新の運転支援技術“プロパイロット2.0”を搭載する13代目V37型(2014年 - )
フロントマスクなどに“日産”マークを復活させた国内専用エクステリアと、高速道路で手放し運転(ハンズオフ)可能な世界最先端のADAS(先進運転支援システム)“プロパイロット2.0”(こちらも日本専用)を初搭載する13代目V37型スカイライン。
「プロパイロット 2.0」専用装備のアドバンスドドライブアシストディスプレイや、カラー表示のヘッドアップディスプレイなどが採用され、先進性に満ちたV37型スカイラインのインパネ。ステアリングボタンの中央右部分の青いボタンがプロパイロット2.0のボタンです。
プレミアムスポーツセダンの名に恥じない上質感に満ちたインパネ周りとなっています。
Posted at 2020/05/27 22:56:24 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年05月27日
スバル「レヴォーグ」熟成が進んだ最終型の実力は? 実燃費を徹底調査!
■新型レヴォーグが登場する前に現行モデルの燃費をチェック
いまや希少な、というより唯一無二の存在となった国産のハイパワースポーツワゴンとして人気を博してきたスバル「レヴォーグ」。
2020年内に次期型が発売されることにともない、現行型は5月25日をもって受注の受付が終了します。
しかし、それ以降になってもメーカー在庫やディーラーが先行発注した在庫などは、まだ購入は可能なようです(好みのグレードやボディカラー、仕様などは5月25日までの受注でないと確実ではありませんが)。
新型は気になるものの、クルマとしての熟成が進んだ最終モデルを選びたいと考える人は少なくありませんし、現行型のデザインのほうが好きだという人も居るでしょう。
そこで今回は、実際の燃費を中心に最終型の印象をレポートします。
現行型レヴォーグは、2014年6月に発売が開始されました。「革新スポーツツアラー」をコンセプトとし、かつての「レガシィツーリングワゴン」のトップスポーツグレード「GT」シリーズの精神的な後継モデルとして誕生しました。
エンジンは300馬力のハイパワーを発揮する2リッターと、レギュラーガソリン対応でパワーと燃費のバランスがとれた1.6リッターの2種類の水平対向直噴ターボエンジンを設定。発売初年度は年間4万台以上を記録するヒット作となります。
2016年にはトップスポーツグレードとして「STIスポーツ」を追加し、これがさらに人気を博して売れ筋グレードとなりました。
レヴォーグがデビューした当初は、乗り心地が硬い、リアのダンピングが足りないなど、サスペンションのセッティングに一部のユーザーから不満の声が挙がりましたが、年々改良が進み、最終型では誰が乗ってもほぼ不満の出ない乗り味に仕上がりました。
今回、燃費テストに起用したモデルは、2019年に発売された特別仕様車「レヴォーグ1.6 GT-S EyeSight アドバンテージライン」で、ハイビームアシストの作動速度を40km/hから30km/hに下げるなどした最新型の運転支援システム「アイサイトセイフティプラス」を搭載。
後側方警戒支援システムやフロント&サイドビューモニター/スマートリヤビューミラーも装備されます。
外装では、225/45R18アルミにブラック塗装が施され、フットランプ付きのブラックカラードドアミラー、ブラックカラードドアハンドルなどで加飾されます。
SUVの「XV」で人気を博した「クールグレーカーキ」が、専用色としてレヴォーグで選べるようになったのもポイントです。
内装では、ブルードレープ調&クロームメッキのインパネ加飾パネルや、ウルトラスエードをおごった本革シート(ブルーアクセント、ブルーステッチ付き)が特別装備となります。
ちなみに、レヴォーグの1.6リッターエンジン(FB16DITターボ)は、2017年8月から発売された後期型(アプライドD型)から制御を最適化し、前期型よりも実用燃費が向上しました。
走行ルートは、西東京エリアの一般道から圏央道/小田原厚木道路の高速道路を巡航。箱根/芦ノ湖エリアのワインディング路を経て、帰路は東名高速/圏央道から西東京エリアの一般道に戻るというルートです。
合計で約230km走行した結果、燃費計に表示されたトータルの平均燃費は13.4km/Lでした。
同グレードのJC08モード燃費は16.0km/Lですが、AWDターボのスポーツワゴンらしい気持ち良いドライブを楽しんだとはいえ、1.6リッターのダウンサイジング系エンジンとしては正直寂しい数字です。
走り方としては、燃費重視のエコ走行から、周囲の流れに合わせた標準的なペースでの巡航、ワインディング路では燃費を一切気にせずスポーティに走らせるなど、さまざまな状況をトライしました。
ドライブモードは基本的に「I(インテリジェントモード)」を選択。山道と高速道路の一部で「S(スポーツモード)」を選択しました。
タイヤは、ブリジストンのスタッドレスタイヤ ブリザックVRX2を装着していたので、100%ノーマルとはいえない仕様でのテストになりましたが、筆者(マリオ高野)が過去におこなったテストにおいて、ブリザックVRX2は純正タイヤ(ダンロップ スポーツマックス)とほとんど変わらない燃費が記録されることを確認しています。
●高速道路(往路)
走行距離:64.4km
実燃費:19.0km/L
往路の圏央道ではエコ運転を意識して、運転支援システム「アイサイトver.3」の全車速追従機能付クルーズコントロールを上限80km/hにセットしてドライブ。
テスト当日の交通量はやや多めでしたが、走行車線は60km/hから70km/h程度のゆっくりとしたペースで流れたこともあり、燃費計の数値は常に低燃費をマークしました。
圏央道に乗って23km走った時点で、19km/L台をギリギリキープします。車重1560kgのAWD車として考えると、決して悪い数字ではありません。
スタッドレスタイヤの影響が微妙に出ている可能性もありますが、60km/hから70km/h程度のペースだと、いまどきのクルマの多くはスタッドレスタイヤを履いていても20km/L台を超える傾向にあり、1.6リッター車としてはもう少し伸びてほしいところでした。
運転支援システム「アイサイトver.3」の全車速追従機能付クルーズコントロールの制御の自然さについては、いまもなお500万円以下で買えるクルマとしては最高レベルにあることを確認しました。
世界中のクルマの運転支援システムのレベルが底上げされたいまとなっては、アイサイトにひと昔前のような大きなアドバンテージはなくなったと感じることが多くなったものの、オートクルーズの加減速の仕方や、先行車の認識精度の確かさ、そして作動のわかりやすさによる安心感においては、まだアイサイトに一日の長を感じる部分は少なくありません。
機械ではなく、運転の上手いベテランドライバーがアクセル&ブレーキ操作をしてくれているかのような自然なフィーリングは、レベルが高いと感じました。おかげで東京から箱根方面程度の走行は、あっという間に過ぎ去ったのでありました。
■スポーティな走りを楽しむと燃費が悪化する!?
●ワインディング路
走行距離:40km
実燃費:6.3km/L
小田原厚木道路からターンパイクに接続するポイントで燃費計をリセット。ややキツ目の登り勾配の山道を、ゆっくりしたペースで登る区間の燃費は、6km/L台の前半から7km/L台を記録しました。
アップダウンやRが大きめのカーブが連続する区間では、SIドライブは「S」モード、ミッションはマニュアルモードを選択し、クルマ好きのドライバーが、十分な安全マージンを確保しながら走りを楽しむ際の運転モードを想定しながら走行しています。
遠慮なく動力性能を発揮させると、燃費は6km/Lを下回ることもありましたが、最高出力を発生する5000回転前後にタコメーターの針を釘付けにした走りはなかなか痛快です。
峠道で積極的にパワーを発揮させる走りにトライすると、最高出力170馬力という数値よりもパワフルに感じられました。
レヴォーグの1.6リッター車の特徴として、常用域でアクセルペダルの反応がやや過敏すぎると評されることがありますが、峠道など動力性能を活発に発揮させたい状況では、その過敏さが良いほうに作用して、パワーフィールにメリハリが得られるのでした。
シャシのフィーリングには、完熟を極めた最終モデルならではの完成度の高さを感じさせます。
新世代プラットフォームをベースとした最新モデルと比較すると、ステアリングを切ってから横Gが発生するまでの時間と、その後ロールが深まってからリアタイヤが踏ん張ろうとするまでの時間がわずかに長く感じられるものの、クルマ全体のすべての動きがドライバーの操作にシンクロする感覚は十分得られます。
トップグレードのSTIスポーツであれば、もうワンランク上のステアリングの切れ味が得られるので、スポーツ性を重視する人はGT-S系よりSTIスポーツがオススメとなります。
さらに、全グレードとも2リッター車になるとAWDシステムがVTD-AWDとなり、前後の駆動配分がやや後輪寄り(前45:後55)となるため、旋回時のフィーリングはよりシャープなものになります。
レヴォーグでなるべく高いスポーツ性を味わいたいなら「STIスポーツの2リッター」を選んで間違いないでしょう。
●一般道
走行距離:20km
実燃費:12.9km/L
東京方面への帰路は、東名高速から圏央道へ向かいました。下り勾配区間で17km/Lから18km/Lを記録するも、平坦路で100km/hを超えると燃費の伸びは鈍ります。
交通の流れに合わせてやや速めのペースで走る区間が多かったこと、そして峠道で気持ち良く感じたエンジンのフィーリングを高速巡航時にも積極的に味わいたくなったという欲望に負け、エコドライブの意識が薄れたこともあり、帰路の高速区間は16.5km/Lにとどまりました。
その後高速を降り、西東京エリアの一般道を20kmほど走行した区間では12.9km/Lを記録。比較的道は空いており、交通の流れはスムーズだったことを思うと、もう少し伸びて欲しかったところです。
また、ストップ&ゴーの頻度が高まる一般道では、常用域でのアクセル反応の過敏さが少し気になりました。
丁寧なアクセルワークを心がければ問題ないものの、雑なアクセルワークをおこなうと、低速トルクの盛り上がりがやや急激なものに感じられます。
この点においては、初期型から最終型にいたるまでほとんど変わらなかったので、メリハリの強さを感じさせる特性として意図的に残されたのでしょう。
多少、好き嫌いが分かれる部分ですが、1.6リッター車を買ったユーザーから不満として指摘されることは少なかった模様です。
※ ※ ※
現代の基準からすると、レヴォーグ1.6リッター実燃費は優秀とはいい難い結果となりましたが、車重1560kgのAWD車であるということと、峠道で気持ち良さを満喫できたメリハリの効いたパワーフィールの痛快さを思えば、個人的には「許せる」範囲にあるとの見解です。
国産ステーションワゴンの選択肢が少なくなったいま、レヴォーグには燃費の悪さを補ってあまりある魅力が備わっているといえます。
燃費の悪さがネックといわれるスバル車も、世代が進むごとに着実に実燃費は良くなってきましたが、この先の燃費規制への対応をどう克服するのかが課題となります。次期レヴォーグでは、燃費性能がどれだけ向上するのか大いに注目です。
Posted at 2020/05/27 22:51:39 | |
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