2020年06月06日
全日本ラリー:7月『ラリー・カムイ』、8月『横手ラリー2020』開催中止。次戦は9月『RALLY HOKKAIDO』
JRC全日本ラリー選手権の第7戦に組み込まれていた7月10~12日の『2020 ARK ラリー・カムイ』と、第8戦として8月21~23日開催予定だった『横手ラリー2020』の開催中止が発表された。
2020年の全日本ラリーは全10戦が予定されていたが、開幕戦となる第1戦『Rally Tsumagoi』は2019年10月に日本列島を襲った台風19号の被害によって開催中止。3月13~15日に行われた第2戦『新城ラリー2020 Supported by AICELLO』でシーズン開幕を迎えた。
ただし、この新城ラリー2020は日本各地で感染が拡大していた新型コロナウイルスの状況を踏まえ、観客を受け入れない無観客大会としての実施だった。
また、この新城ラリー以降、4月10~12日に予定されていた第3戦『Sammy ツール・ド・九州2020 in 唐津』から6月11~14日の第6戦『MONTRE 2020』までの4大会はすべて開催延期となっている。
そして北海道を舞台に行われる予定だったARK ラリー・カムイの大会主催者は5月27日に公式ホームページ上で開催中止を発表した。「新型コロナウイルス感染拡大の可能性が完全に避けられないこと」などを考慮した結果だと説明している。
さらに6月1日には、秋田県の横手市、東成瀬村を中心に開催される予定だった横手ラリーについても、主催者側が「新型コロナウイルス感染の収束が見通せず、選手・関係者、ギャラリーの安全を十分に確保できる状況ではないと判断」したため、開催中止が決まった。
この横手ラリーは昨年、初めて全日本ラリーに組み込まれた1戦で、多くの参加者とファンを集めた。2020年大会の開催に向けては「他のモータースポーツ競技会の動向や、安全に開催するための感染防止対策について模索しましたが中止という判断をすることとなりました」としている。
また「地元自治体も主催する9月末までの大型イベントを中止とする方針」を打ち出していることも開催中止を決めた要因だという。
この結果、6月1日時点の全日本ラリー選手権次戦は9月11~13日予定の第9戦『RALLY HOKKAIDO』となっている。
Posted at 2020/06/06 01:37:59 | |
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2020年06月06日
復活ラリー・ジャパンの運命は!? WRCプロモーター、さらなるラリー中止の判断は「最後の最後まで待つ」と断言
世界ラリー選手権(WRC)は、今後のラリーの開催を中止することを決断するには最後の瞬間まで待つと断言。年末までに、少なくともあと4戦を開催できると自信を持っている。
今年のWRCは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いシーズンが中断される以前に、モナコ、スウェーデン、メキシコの3戦を開催することができた。
その後シーズンは中断されたものの、現時点までに開催中止となっているのは、ラリー・ポルトガルとサファリラリーの2イベントのみ。ただ、ラリー・ニュージーランドとラリー・ジャパンも、流通の問題から開催が難しいのではないかとの噂もある。
他のモータースポーツのカテゴリーでは、いくつかのイベントをキャンセルし、シーズンを再開するために積極的なアプローチをとっている。しかしWRCプロモーターのマネージング・ディレクターであるオリバー・シースラは、それぞれの国での新型コロナウイルスの状況が明らかになる前にカレンダーから外してしまう決断は、”最悪のモノ”となるだろうと語る。
「我々は新しい日程を見つけようとしている」
シースラはそうmotorsport.comに対して語った。
「しかし決定を下す前に、各国に渡航できるかどうかを確認する必要がある」
「つまりフィンランド、ドイツ、イギリス、トルコ、日本、イタリアなど、我々がラリーを開催しなければならない国でのルールがどうなっているのかということだ。そしてそれだけではなく、我々の国に戻るための制限や、順守すべき検疫がどんなものであるのかをいうことも調べる必要がある」
「今後数ヵ月で物事がどう進展していくかということを見て、9月、10月、11月に決定を下す必要がある」
「我々は決断を下すのを、最後の最後まで待たなければならない。ラリーが早い段階でキャンセルされるのは避けたいのだ。それは最悪のことだ。しかし、物流を整理するための時間も必要だ。ヨーロッパでは比較的移動は容易だが、ヨーロッパ外となるとより難しくなってくる」
元々2020年のWRC開催カレンダーは、ヨーロッパ、南米、アジア、オセアニアからなる全14ラウンドが予定されていた。しかし11月のラリー・チリは、社会情勢の不安により中止となった。
サファリラリーがキャンセルされたことにより、次のイベントは8月のラリー・フィンランドとなる予定だ。しかし、新型コロナウイルスの影響により、9月または10月に延期される可能性があると言われている。
今年残りの期間でWRCを開催できるラウンド数についてシースラは、次のように語る。
「もし私の希望を話さなければならないのなら、7~9戦と言うべきだろう。しかし現実的には、4~6戦開催できれば、それは非常に良いことだと言えるだろう」
またシースラは、2021年の開催カレンダーを策定する際にも、新型コロナウイルス危機の後遺症を考慮しなければならないだろうと語った。
「これは我々の会議で、チームと話し合った選択肢だ」
来季の開催カレンダーが短くなる可能性があるかと尋ねられた際、シースラはそう語った。
「ラリーの数が少ないほど、コストが低くなる。ウイルスの影響によって、予算にプレッシャーがかかっているのだ」
「また新レギュレーションが導入される2022年シーズンに向け、ニューマシンの開発をチームに依頼している。そのため、予定されている14回よりも2回少ないラリーを開催することを検討した」
「まだ6月上旬だ。今月はFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)に開催カレンダーの最初の提案を行ない、9月のWMSCでも次の提案を行なうことができる」
「来年に予定されている1~2戦が、新型コロナウイルスの影響による資金不足のため、開催中断を求めてきても、驚くことではない」
なおラリー・ジャパンの開催について、国内プロモーターの代表を務める高橋浩司氏は、autosport webのインタビューに次のように答えている。
「一部メディアに、ラリーニュージーランドとラリージャパンが開催の危機という内容の記事が出たことは承知しています。直後にWRCプロモーターから連絡があって、そのような話はどのレベル、どの段階でも話し合われたことはないと説明を受けました。ニュージーランドと日本がヨーロッパから遠く、物流の関係でお金も時間もかかることは事実ですが、我々は日本大会の開催について、確信を持って準備を進めています」
Posted at 2020/06/06 01:35:49 | |
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2020年06月06日
ゴードン・マレーの新型スーパーカー『T.50』、980kgに軽量化…2022年に発売
デザイナーのゴードン・マレー氏が率いるゴードン・マレー・オートモーティブは、2022年に発売予定の新型スーパーカーの『T.50』(GORDON MURRAY T.50)の車両重量を、1トンを下回る980kgとすると発表した。
ゴードン・マレー氏は、1992年に発表されたマクラーレン『F1』のデザインを担当したことで知られる。同車は、F1のマクラーレンと同じグループ会社、英国のマクラーレンオートモーティブが、F1参戦から得たノウハウを導入して開発したスーパーカーだった。
マクラーレンF1は、BMW製の6.1リットルV型12気筒ガソリンエンジン(最大出力627ps)をミッドシップに搭載していた。カーボンやアルミをふんだんに使用したボディは、わずか1140kgという軽量さで、最高速は391km/hと、まさに「ロードゴーイングF1」と呼ぶにふさわしい性能を誇った。
◆車両重量980kgを可能にする軽量化技術
T.50は、ゴードン・マレー・オートモーティブの第1号車となる新型スーパーカーだ。車名の「50」とは、ゴードン・マレー氏の自動車デザイン、エンジニアリング、モータースポーツにおけるキャリアが50周年を迎えたことを意味している。
T.50のボディサイズは全長4380mm、全幅1850mm。ポルシェ『911』よりも小さい2ドアのグランドツアラースーパーカーになる。マクラーレF1同様、運転席と、そのやや後方に2座席を設置する3シートレイアウトを採用する。
T.50には、独自設計のカーボンファイバー製モノコックを採用する。ボディパネルもカーボンファイバー製だ。ブレーキもカーボンセラミックとした。すべての部品の重量を最小限に抑えることに重点を置いた軽量化戦略により、車両重量は1トンを下回り、980kgに抑えられる。ゴードン・マレー・デザインによると、他のスーパーカー(約1436kgの平均値)よりも、圧倒的に軽量という。
この軽量化に貢献しているのが、フルカーボンファイバー製のモノコックとボディパネルで、合計重量は150kg以下。インテリアでは、3つのバケットシートにもカーボンファイバーを使用した。中央に配置された運転席の重量は7kg以下。その後部にある2つのシートは、それぞれ3kg以下とした。
また、トランスミッションはF1マシンより10kg軽量で、ガラスは他のスーパーカーよりも28%薄い設計とした。4.0リットルV型12気筒ガソリンエンジンの重量は180kg以下。これにより、マクラーレンF1のBMW 製V12に比べて、60kg以上の軽量化を達成している。
◆48Vマイルドハイブリッドで最大出力700hp
ミッドシップに搭載されるのは、コスワースと共同開発される排気量4.0リットル(3980cc)のV型12気筒ガソリン自然吸気エンジン。最大出力は650hp、最大トルクは45.9kgmを引き出す。このV12は、1万2100rpmまで回る高回転域志向のエンジンとなる。トランスミッションは英国のXtrac製の6速MTを組み合わせる。シフトは「Hパターン」。多くのスーパーカーが採用するデュアルクラッチは、あえて採用していないという。
「Vmaxモード」では、最大出力は700hpに引き上げられる。T.50には「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と呼ばれる48ボルトのマイルドハイブリッドシステムが搭載される。Vmaxモードは、48ボルトのスタータージェネレーターからの電力により、最大3分間、追加ブーストが得られるモードだ。
◆車体後部に直径400mmの「ファン」装着
T.50では、最も先進的なエアロダイナミクス性能を追求する。そのひとつの例が、車体後部に装着される直径400mmの「ファン」だ。これは、ゴードン・マレー氏がかつて設計したF1マシン、ブラバム「BT46B」(通称:ファンカー)のアイデア。大型のファンを回転させることにより、フロア下の空気を強制的に後方へ吸い出し、強力なダウンフォースを生み出す。1978年のF1スウェーデンGPに初投入されたブラバムBT46Bは、ニキ・ラウダが操り、いきなりの優勝を成し遂げた。しかし、ブラバムBT46Bは、この優勝限りでF1参戦を禁じられ、伝説のF1マシンの1台となった。
T.50のファンは、可変式の車体下部ダクトとリアウイングを組み合わせることにより、6つの異なるエアロモードが切り替わる。通常走行の「オートモード」では、速度とドライバーの操作に応じて、リアウイング、ファン、アンダーボディディフューザーを最適化する。高レベルの減速が必要な場合、「ブレーキモード」に切り替わり、リアウイングを自動的に展開し、ファンを高速回転させる。これにより、ダウンフォースが2倍になり、安定性とグリップを向上。240km/hからのブレーキでは、制動距離を10m短縮できるという。
他の4つのエアロモードは、ドライバーが選択可能だ。 「ハイダウンフォースモード」はトラクションを強化する。ファンとウイングが連携してダウンフォースを30%増加させる。「流線型モード」では、抗力を10%削減し、直線での速度を向上させると同時に、燃費とダウンフォースを抑える。このモードでは、アンダーボディダクトが閉じられ、ファンが高速で作動する。「仮想ロングテール」状態を作り出すという。
なお、T.50は、税抜きで200万ポンド(約2億6685万円)以上の価格で、2022年から限定100台の納車を開始する予定だ。
Posted at 2020/06/06 01:32:22 | |
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2020年06月06日
5月の新車総販売は44.9%の減少…コロナ禍で東日本大震災直後並みに
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が6月1日に発表した5月の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同月比44.9%減の21万8285台となった。新型コロナウイルスの感染拡大により、4月に続いて大幅な落ち込みとなった。
最近の月次マイナス幅では4月の28.6%減に次ぐものだが、それを更に上回って半減近くまで落ち込んだ。4月はリーマン・ショック後の2009年3月の25.2%減に近いレベルだった。これに対し5月は東日本大震災直後である11年4月の47.3%減に匹敵するところまで減少幅が広がった。
総台数のマイナスは、消費税率が引き上げられた翌月の19年10月から8か月連続となった。このうち登録車は、40.2%減の14万7978台と8か月連続のマイナスで、この間はいずれも2ケタ減となった。ブランド別ではSUVの『ロッキー』の販売が堅調なダイハツが18.7%増と唯一プラスになったほかは、全ブランドがマイナスだった。
このうちSUBARU(スバル)は76.1%減、三菱自動車は75.1%減と、両社は4月に続いて落ち込みの大きいワースト2社になった。このほか、日産自動車(52.0%減)とスズキ(62.8%)も前年の半数に満たなかった。一方で、『ヤリス』などの新モデルを抱え、5月から全系列同一車種扱いとなったトヨタ(レクサス含む)は、33.1%減と最も落ち込み幅が小さかった。ホンダは42.5%減、マツダは46.1%減だった。
一方、軽自動車は52.7%減の7万0307台と、前年の半数以下に落ち込み、8か月連続のマイナスだった。4月(9万8255台)に続いて10万台ラインも割り込んだ。メーカー別では全社がマイナスとなり、マツダの64.1%減が最も大きな減少だった。新モデルが投入された日産は32.7%減と最も小幅な落ち込みにとどめた。
軽自動車の販売シェアはスズキが28.2%と2か月ぶりのトップになった。2位のダイハツは26.3%で、上位2社は30%を割り込んだ。3位のホンダは22.9%と4月(25.5%)に続いて2か月連続で2割台に乗せている。新型コロナの感染拡大による新車販売への影響は当面続く見込みだが、緊急事態宣言の解除で迎えた6月の復元力が注目される。
新車登録台数、コロナ禍で4割減…スバル/三菱は7割減 5月
日本自動車販売協会連合会は、2020年5月の新車販売台数(軽を除く)を発表。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大による需要低迷などで、前年同月比40.2%減の14万7978台と大幅な減少となった。
新車販売台数はこれで8か月連続のマイナス。3月は同10.2%減、4月は同25.5%減、そして5月は40.2%減と、新型コロナウイルスによる影響が徐々に大きくなっている。
車種別では、乗用車が同41.8%減の12万3781台で8か月連続マイナス。このうち、普通乗用車が同50.0%減の5万9649台で8か月連続マイナス、小型乗用車は同31.4減の6万4132台で2か月連続のマイナスとなった。
貨物車は同29.8%減の2万3786台で8か月連続マイナス。このうち、普通貨物車が同27.6%減の9544台で9か月連続マイナス、小型貨物車が同31.2%減の1万4242台で8か月連続のマイナス。バスは同50.9%減の411台で3か月連続のマイナスとなった。
ブランド別では、トヨタが同33.9%減の7万7877台、ホンダは同42.5%減の1万6626台、日産が同52.0%減の1万2181台。その他では、スズキ(62.8%減)、スバル(76.1%減)、三菱(75.1%減)の減少率が高かった。
◆新車登録台数ブランド別ランキング
1位:トヨタ 7万7877台(33.9%減・8か月連続減)
2位:ホンダ 1万6626台(42.5%減・8か月連続減)
3位:日産 1万2181台(52.0%減・18か月連続減)
4位:マツダ 5947台(46.1%減・3か月連続減)
5位:いすゞ 3803台(32.3%減・9か月連続減)
6位:レクサス 3752台(8.2%減・6か月連続減)
7位:日野 3737台(16.5%減・9か月連続減)
8位:スズキ 3671台(62.8%減・8か月連続減)
9位:ダイハツ 2537台(18.7%増・7か月連続増)
10位:三菱ふそう 2095台(30.8%減・2か月連続減)
11位:スバル 1704台(76.1%減・4か月連続減)
12位:三菱 903台(75.1%減・8か月連続減)
13位:UDトラックス 591台(23.6%減・5か月連続減)
その他(輸入車など) 1万2554台(46.3%減・8か月連続減)
※()内は前年同月比
Posted at 2020/06/06 01:29:08 | |
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