• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ウッkeyのブログ一覧

2020年06月11日 イイね!

明日はガソリン入れて帰ろう…もうあと50km位しか走れないだろうから

明日はガソリン入れて帰ろう…もうあと50km位しか走れないだろうからす〜っかり給油した記録を付けるの忘れていましたよ
だって5月21日だよ?入れたの


果たして洗浄の効果があったのかどうなのか??

総走行距離91951km
走行距離369.4km
油量44.64L
燃費8.27508960573km/L

MFD上での記録
AVG.A9.2km/L
430km(走行可能)
アイドリング時間34分
削減量443mL

AVG.B11.7km/L
430km(走行可能)
アイドリング時間6時間07分
削減量4.096L


シェルでガソリン入れたから満タンになってなくてより数字が悪くなっているけど仕方ない

それとまだ、このタイミングはコラムカバーが付けられてなかったんだな〜
Posted at 2020/06/11 22:04:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | G4 2.0i アイサイト 燃費 | 日記
2020年06月11日 イイね!

第二回以降はどこかわからなかったから探してみましたよ。そしてどれもこれもすっげぇ大変じゃんか

第二回以降はどこかわからなかったから探してみましたよ。そしてどれもこれもすっげぇ大変じゃんかポルシェの自宅で楽しめる趣味講座 第5回「身近な機材で愛車の映像作品を撮ってみよう」【動画】

パイクスピーク・ヒルクライム優勝経験を持つ映画監督

ポルシェは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を阻止するために自宅で楽しめる趣味講座「#GetCreativeWithPorsche」を展開中。この講座には毎回その道のプロが登場し、ロックダウン中でも自宅で自動車に関するクリエイティブなスキルを身につけられるようになっている。

今回はムービーカメラマンのジェフ・ズワート(Jeff Zwart)が、動画製作の秘訣を明かしてくれた。彼はパイクスピーク・ヒルクライムでの勝利経験を持ちながら、ポルシェをこよなく愛する映像監督だ。

ポルシェのコマーシャルやショートフィルムを30年間撮影してきたズワートは、どの映像関係者よりもポルシェを熟知していると言えるだろう。彼は生涯にわたってポルシェを愛し、モータースポーツイベントでポルシェのステアリングを握ってきた。つまり、ポルシェのアクションシーンを撮ることにおいて、彼以上の適任者はいないという訳だ。

スチールカメラマンから映像作家への転身

ズワートは1970年代半ばに大学を卒業すると、すぐに『ロード&トラック(Road and Track)』誌でスチールカメラマンとして働き始めた。彼はその時点でもラリードライバーとしてのキャリアを続けており、同時に撮影の仕事で世界中を飛び回っていた。自動車撮影の第一線で10年以上活躍した後、彼は初めてコマーシャル撮影を経験する。

「私はこの30年間、映像を撮り続けてきました。でも、スチール撮影が教えてくれたノウハウは本当に役立っています。写真と同じようにそれぞれのショットの絵作りができてれば、それは一貫した哲学を持つ素晴らしい作品になるはずです」

ズワートはポルシェ以外の仕事も行ってきたが、個人的なポルシェへの情熱が作品作りに影響してきたことは間違いない。

「すべてのポルシェには“物語”があります。ポルシェの歴史は本当に豊かですから、撮影していると必然的に物語が紡がれることになります。クルマ自体が美しいのですが、その中に最高レベルのパフォーマンスが込められています」

「私はこれまで世界中のほとんどすべての自動車メーカーのコマーシャルを撮影してきました。ポルシェは、視覚的にもパフォーマンスの観点からも、もちろん歴史的にも、撮影者に強いモチベーションを与えてくれるブランドのひとつです」

映像作家やラリードライバーとしてだけでなく、ズワート自身がファンとして空冷エンジン搭載ポルシェが集うイベント、ルフトカルト(Luftgekuhlt)にもたびたび参加している。そんな彼がコロラドの自宅から、自動車の動画撮影のコツをレクチャーしてくれた。

撮影機材に縛られることがないように!

「現代の映像作家は、カメラの黄金期を生きています。価格、サイズ、汎用性、どの点でも素晴らしい選択肢が広がっているのです。昔のフィルムカメラは重さが45ポンド(約20kg)で、ボディだけで10万ドルもしました。それに特別な撮影では巨大な移動式クレーンやヘリコプターが必要とされていたものです。でも、今ならスマートフォンだけで撮影を始めることができます。『最高のカメラは手元にあるもの』という、昔からの言い伝えが、これほどしっくりくる時代はないでしょう」

「大切なことは、どんな道具であれ使い勝手の良いことが重要です。私たちの世界では、仕事中にカメラが頭に引っかかる存在であっては意味がありません。自分を縛り付けるような機材で仕事をしていても、いい作品は撮れないのです」

「カメラは自分の体の延長線上にあるべきです。仕事はできる限り縛りがなく、自然に流れるように進めていくようにしましょう。例えば、太陽が沈み、嵐が近づいてきて、でもクルマがあなたに向かって近づいてくる・・・。装備を早くセットアップして撮影できないなら、装備が悪いのかもしれません(笑)」

「シンプルなカメラであっても、あなたが思っている以上に多くのことがカバーできます。撮り始めたばかりの頃は、あらゆる機材を使う必要はありません。中心になるのはストーリーであり、自分の目なのです。シンプルかつ小さなカメラで、このエキサイティングな世界のメインストリームに立てる時代になっています。撮影できる機材があって、他の誰も撮っていないものであれば、あなたは“ゾーン”にいることになるんです」

絵コンテを用意して撮影全体を理解する

「コマーシャルフィルムの世界では、クライアントのコンセプトを視覚的に解釈するのが私の仕事になります。自分のために撮影する場合でも、計画表を作成してください。基本的な絵コンテの作成は必須です。例えば30秒のムービーを撮影するとして、絵コンテの30コマの中に静止画、アクション、セリフを入れてみましょう。そうすることで撮影に関する全体像を理解することができます」

「撮影当日、撮影が終わったコマをひとつひとつ消していくことができます。何かを撮影するときには、今でも私は紙に書き出してから撮影するようにしています。そうすることで撮り逃してしまうことがなくなるのです」

悪天候は逆にチャンスになる場合も?

「光は撮影技術のなかでかなり大切な要素ですが、あなたがコントロールできないもののひとつでもあります。でも、毎日太陽が同じ軌道を描いて移動していることも知っていますよね。従って光がどこにあるのか、そして光がどのようにクルマにフィットするのかをよく考えなければなりません」

「以前はロケに行く前に光がどう当たるのか事前研究が必要でしたが、今ではそれを瞬時に行うことができるテクノロジーが出てきました。スマホのアプリは太陽がどこに沈もうとしているのか、光がどのように当たるのか、何が邪魔になっているのかを教えてくれます。最新のテクノロジーを利用することに躊躇する必要はありませんよ!」

「そして『天気予報にこだわるな!』です。映像作家は、完璧な快晴を望んでいると思われがちですが、私の経験では悪天候がたくさんのチャンスをもたらしてくれました。天候が悪いとなぜか仕事が早くなりますしね(笑)。特殊効果では決して望むことができないような、超ドラマチックな空を見ることができます」

撮影前に自分自身が何を見せたいのか、じっくり検討

「私が撮影するものには、常に没入感のある参加型の感覚を求めています。つまり観ている人に、自分も動画内に存在しているような感覚を持って欲しいのです。そのアプローチはいくらでもあります。映像作家の視点をもって、あらゆる動画をチェックしてみてください。自分が影響を受けたものは何か、自分の好きなものは何か、そしてそれをどうすれば再現できるかを考えるのです。個人的な視点を持つことは非常に重要です」

「対象としているクルマを素晴らしく魅せる要素は何か? 自分自身に問いかけてみてください。目線の高さから撮影すべきか、俯瞰での撮影がいいのか、それとも地面から煽るようなアングルがいいのか・・・。どのようなストーリーを伝えたいかによって、“高さ”はとても重要になります」

「オープンスペースの真ん中にクルマを置いて、その周りを歩いてみてください。低いところから見たり、高いところから見たり、望遠レンズや魚眼レンズを試してみるのが鍵です。そしてクルマを鏡だと思ってください。光を反射しますが、それがあらゆる光の中でもっとも見栄えが良いというわけではないのです。太陽の位置を確認したり、日陰を慎重に選びましょう」

“引っ張り”や“追っかけ”で臨場感のある撮影を

「スピード感を持たせたいのであれば、被写体と一緒に走行してください。この撮影方法には、クルマの前で撮影車から撮る『引っ張り』か、前のクルマを追いかける『追っかけ』があります。クルマが自分に向かってレースをしているなら、引っ張りの撮影が有効です。突然、60km/hのスピードが、150km/hくらいに見えるはずです」

「基本的に同じスピードで撮影しますが、追っかけの場合、クルマがやっと追いついたように感じさせると効果絶大です。もし素晴らしい空があれば、カメラを180度回転させたり、道路の反対側にジャンプしたりする準備をしておきましょう。とにかく状況に合わせたアドリブがキモです」

「録音は試行錯誤の連続です。排気音だけではなく、エンジン、タイヤ、風などの組み合わせも重要です。マイクの位置を色々と試してベストなサウンドが収録できる場所を探してみてください。そして、風や排気の影響を受けないようにしてください。これは簡単なことではありませんが、ポルシェで撮影しているときは本当に注意が必要ですからね(笑)」

できるだけ短く! 撮影素材をすべて見せる必要はない

「編集作業の段階で“エゴ”は置いてきましょう。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、他人に見てもらうための作品を製作するのであれば、まずは視聴者のことを考えなければなりません。多くの場合、ラフカットは長すぎます。視聴者が誰なのか、どんなものが彼らを惹きつけるのか、明確にしましょう。そしてできるだけ短くまとめるべきです。たくさん撮影したからといって、すべての素材を入れなければならないというわけではないんです」

「ポストプロダクション(撮影後の作業)は、私たちにとって非常に大切な時間です。時間はたくさんかかります。でもクライアントや編集者には、常にいくつか選択肢を用意します。たとえ自分自身のために撮ったものでもです。何がうまくいくのか、うまくいかないのか? 2枚のショットより1枚のショットが物語をより上手く伝えることができるのか? 編集プロセスからたくさんのことを学ぶことができます」

「映像の世界で素晴らしいキャリアを積むには、なにも監督である必要はありません。カメラマン、編集、特殊効果、撮影助手、照明監督、衣装、小道具・・・。映像の世界には多くの役割があります。監督だけではなく、そこには大きな可能性があるのです」

「映画製作は自分自身の延長線上にあるものです。常に進化し続けていて、時間や予算、そしてもちろん光の制限にも負けない素晴らしい挑戦なのです。私は『挑戦を愛すること』を、ぜひ学んでほしいと思っています。出かけるときは撮影の準備をしてから、新しいチャンスに目を向けるようにしましょう。綿密な計画を立てつつ、突発的な撮影チャンスに反応できる態勢を持つことが大切です」



ポルシェの自宅で楽しめる趣味講座 第4回「LEGOで有名なシーンを再現してみよう!」

自宅にいながらポルシェの象徴的な一場面を撮影

ポルシェは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を阻止するために自宅待機を続ける読者に向けて、趣味講座「#GetCreativeWithPorsche」を展開中。この講座には毎回その道のプロが登場し、ロックダウン中でも自宅で自動車に関するクリエイティブなスキルを身につけられるようになっている。

自動車フォトグラファーのドミニク・フレイザー(Dominic Fraser)は、渡航制限により海外取材が不可能な状況下で、いかにして自分のお気にいりのクルマを撮影するかを考えたという。今回の講座テーマは、そんなフレイザーが考え出したLEGOを使っての撮影術だ。

LEGOスピード・チャンピオン・シリーズをちょっと借りて・・・

イギリスを代表する自動車フォトグラファーのフレイザーは、コロナ危機以前は世界中を飛び回って撮影を行っていた。しかし、思うように撮影することが困難な現在、自宅内で自身のクリエイティビティを発揮することはできないか・・・知恵を絞った。そんな時、彼の目に入ったのは子どもたちが組み立てたLEGOブロックだった。こうして彼がインスタグラム(@_fraser73)にアップした一連のシリーズが始まったという。

「家の中にカメラ機材があふれているのに何もできません。私は何か作品を生み出したいのに、それができないことにフラストレーションを感じていることに気がつきました」

「そのままゴロゴロしているのではなく、LEGOの『スピードチャンピオン(Speed Champions)』シリーズのクルマたちを使って、モータースポーツ史でお気に入りのイメージを再現してみることにしました。最初はアウディ クワトロから始めました。そして、象徴的なシーンや車種がたくさんあるポルシェも取り上げてみようと思ったのです」

LEGOだからこそ実現できたクリエイティビティ

1991年に自動車の撮影を始めて以来、フレイザーはポルシェ・ファンを自認している。そのきっかけはラリー界のレジェンドであり、ポルシェのブランドアンバサダーを務めるヴァルター・ロールの影響が大きかったという。

「オシャースレーベン・サーキットでポルシェ 964のレース仕様を撮影している時、急遽インカーカットが必要になりました。ヴァルターはふたつ返事でサーキットをドライブしてくれましたが、そのスピードとエキゾーストノートの記憶は私の脳に刻まれています。とてつもなくハードな撮影でしたが(笑)、『この男は、真の伝説だ』と思ったことをよく覚えています」

今回、LEGOのポルシェ・モデルを使って、いくつかのシーンが撮影された。悪天候や交通事情、クルマのトラブルなどからは無縁であるものの、LEGOでの撮影にはいくつかの困難に見舞われたようだ。

「撮影では技術的な問題がいくつか生じました。とにかく自分が思っているイメージを、いかに可視化するかが鍵です。これから実車を撮影する際にも、このプロセスはきっと役立ってくれるはず。そして慣れ親しんでいる実車の撮影よりも、よりコンセプチュアルなプロセスを踏んでいることが面白かったですね」

ポルシェ 919 ハイブリッドのピット風景

「象徴的なシーンを再現したいと思ったら、ディテールをじっくり研究して実際に何が見えているかを考える必要があります。そうやってじっくり観察してみると、通常の写真では脳がどれだけイメージの隙間を埋めているかに驚くでしょう。でも、LEGOではそれが通用しません」

「ピットガレージに横付けされた919 ハイブリッドのイメージを再現するためには、撮影の技術的な側面だけでなく何を撮ろうとしているのか細かく考えなければなりませんでした。LEGOではピットの向こうにメインストレートはありませんが、グランドスタンドを入れ込むことができます」

「LEGOではグランドスタンドを近づけて焦点距離を調整する必要がありました。実際の撮影ではグランドスタンドをぼかすことができますし、写真を見ている人の脳は想像でギャップを埋めることになります。でも、LEGOでは小さなプラスチックのピースでその隙間を埋めなければならないのです。カメラのフレーム内であるべき姿に見えるよう、クルマやミニフィグ(人形)を配置する必要がありました。シーンがリアルに見えるようにするためには、とにかくアレコレと置いてみる試行錯誤が必要です」

「今回の写真は太陽がフレームの上部から覗いているのを真似てライトを配置しました。実際の撮影では、写真家はその瞬間に集中しているだけなのであまり影響はありませんが、実際のシーンを作り出すのであればこの効果は大きな違いをもたらすのが分かるはずです」

グッドウッドの森林ステージを疾走する917K

「このイメージを再現するため最初にしたことは、セット全体にリアリティを持たせることでした。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのスタートラインはあまりにも象徴的です。シーンを構成するディテールを忠実に再現することを心がけました。藁のバリア、ゼブラ模様のスタートゲートを組み立てるだけで、グッドウッドの雰囲気が一瞬にして醸し出されているでしょう?」

「本業で学んだ技術を応用して、LEGOでクルマ対クルマの“引っ張り”ショットを撮影する手法を編み出しました。このブレは、遅いシャッタースピードと917Kの前を走る“撮影車両”によるものです。ピントを合わせるため私は917Kとカメラカーの間にヒモを結び、2台が完全に同じスピードで走れるようにしたんです」

「そして撮影後に編集ソフトで2台をつないでいるヒモを消しています。これは私が唯一行なった“フォトショップ”作業です(笑)。正直、この写真にはかなり満足しています。現実とは違って何枚もの写真を組み合わせて撮影したものはなく、特別な編集効果も使っていないのですから!」

ジャンプする930ターボのバックショット

「アメリカのコメディドラマ『隣のサインフェルド』の壁に貼られていた写真として有名な、ジェフ・ズワートが撮影した象徴的な930ターボを再現しました。この写真をよく見ると、ジャンプの際にダストを立ち上げていることが分かります。LEGOでもこのディテールを見せたいと思ったのは、私の再現写真がよりリアルになるからです。そこでLEGOのフロアベースに砂をふりかけてから、カメラのセンサーブロワーを使って空気中に埃を立てました」

「この写真の最後の仕掛けはホイールです。現実にクルマがジャンプするとサスペンションが下がるため、車輪がアーチから落ちてしまいます。でもLEGOにはスプリングやダンパーがないので、車輪の位置を低く見せるためクルマにふたつ目のダミーフロアを取り付けました。あとはクルマを紐で吊るしてカメラのシャッターを押すだけです」

最後にフレイザーはとっておきのアドバイスを贈ってくれた。

「もし自宅で撮影にトライしてみたいと思ったら、ピンセットを使って丁寧にLEGOのステッカーを貼ることをお勧めします。適当に貼ってはいけません(笑)。時間はかかりますが、正確な位置にステッカーを貼ることによるリアリティ効果は抜群ですよ」


ポルシェの自宅で楽しめる趣味講座 第3回「愛車をピカピカにする“奥の手”教えます」

時間があるからこそ愛車のお手入れを!

ポルシェは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を阻止するために自宅待機を続ける読者に向けて、趣味講座「#GetCreativeWithPorsche」を展開中。この講座には毎回その道のプロが登場し、ロックダウン中でも自宅で自動車に関するクリエイティブなスキルを身につけられるようになっている。

趣味講座の第3回目は、カーディーラーから人気インフルエンサーとなったリチャード・ティッパー(Richard Tipper)が愛車の美しいお手入れ方法を伝授する。

ティッパーが扱ったクルマは、誰もが一目でわかるはずだ。ファクトリーをラインオフしたばかりかのような美しさをたたえているだけでなく、スイッチ類やエアコンの吹き出し口、シートポジションもすべて、ミリ単位でまっすぐに整えられているのだ。ディテールへのこだわりこそが、彼がクルマのお手入れというテーマで「#GetCreativeWithPorsche」に登場した理由である。

31年前、運転免許試験に合格して以来ティッパーはクルマを磨き続け、その過程で発明品レベルの便利グッズや新たな技術を生み出してクルマを美しく仕上げてきた。その様子はもはや“強迫観念”とさえ言えるレベルだ。その結果が、200台ものコレクションを持つ大富豪をはじめとした世界中に広がる垂涎モノの顧客名簿の獲得である。しかし、億万長者だろうと市井のドライバーだろうと、ティッパーのクルマに似対する細部へのこだわりが変わることはない。

洗車の達人として世界中に顧客をもつティッパー

これまで数えきれないほどの仕事をこなしてきたティッパーは、ポルシェの大ファンでもある。彼が所有するケイマンRは大切な財産だという。彼のお手入れ術はほとんどの人にとって目に触れることのない部分にまで及ぶため、ポルシェが自動車製造にかける凄まじい情熱を理解することができたと言う。

「たとえば、これまで私はポルシェ カレラGTを何度か手入れしました。このクルマを整備ピットで調べると、ポルシェのエンジニアがどれほど細心の注意を払ってきたかを目の当たりにでき、最高級の素材とノウハウによって製造されていることが分かります。私にとってカレラGTは品質面でマイルストーンと言える存在です」

そして、ティッパーはあらゆる面に注意を払う人物だ。「私の家族は世話焼き家系なんです(笑)。父は完璧主義者で、洗車業者に綺麗にしてもらったクルマを改めて洗車していましたから」と、彼は肩をすくめた。

通常、ティッパーはクルマを完全にクリーニングするのに2日をかける。しかし、サイレンサーを掃除するためにアンダートレイを外したり、ホイールアーチライナーを取り外したりするなど、その作業に1週間もの期間を要するケースもあるという。多くの場合、彼は座席をすべて外してパン粉やほこりの最後の一粒までをキャビンから排除する。

その究極の作業術から、ティッパー(@perfectionvalet)はTwitterとInstagramで膨大なフォロワーを持つインフルエンサーとなった。今回、たとえロックダウン中で愛車を運転できない状況でも、自動車ファンがお手入れを楽しめるテクニックやヒントをたっぷり紹介してくれた。また、ハッシュタグ「#GetCreativeWithPorsche」をつけて投稿することで、ティッパーやポルシェ・ニュースルームのスタッフが反応する予定だ。

1:アルカンターラ製ステアリングホイールを新品のようにする方法

「アルカンターラの手入れは一番多く聞かれる質問です。アルカンターラは、たくさんの小さな起毛繊維からなる人工ファブリック。この起毛繊維はドライバーの手からの汗と油分に加えて、使用し続けることでフラットになってしまいます。時間が経つにつれて生地はすり減ったようにも見えますが、実際は凝固した油分で固まっているんです。そんな状態のステアリングは、油分を取り除き起毛を立ち上げましょう」

(1)市販のファブリック用クリーナーを使用しますが、できれば自動車専用のものを選んでください。それをステアリングホイールにスプレーしますが、作業範囲は4分の1ずつにしましょう。あと、スプレーしすぎないでください。ホイールに水分を与えすぎると、乾燥時にアルカンターラが脆くなってしまいます。

(2)次に温かく湿らせたマイクロファイバータオルでステアリングを包み、布を軽くねじってください。バイクのグリップを握って捻るような感じです。ここでマイクロファイバーに汚れを吸い取らせます。

(3)グリップ部分など特に汚れている箇所がある場合は、1本の指でマイクロファイバーを包みその部分に集中してください。

(4)乾いたマイクロファイバータオルで湿気をできるだけ吸収し、ホイールを軽く擦ることで起毛を立ち上げます。

(5)柔らかさを取り戻すために、清潔な歯ブラシを使用して表面を優しくブラッシングしましょう。

(6)このテクニックはアルカンターラが使用された他の部分でも使えます。プラスチック製のノズルを持つハンディ掃除機は使用しないほうがいいです。素材に線が入ってしまう場合があります。

(7)オマケのアドバイスですが、ファブリック用クリーナーをスプレーする前に室内の換気を確かめてくださいね。

2:ホイールを美しく輝かせる

「ホイールはクルマ全体の中で一番汚れている部分だったりします。なので洗車する場合は別の場所に移動させて、最初にホイールを綺麗にしましょう」

(1)マイクロファイバー製の柔らかいホイールブラシを用意してください。引っかき傷を防ぐために、金属製ではなくプラスチック製把っ手が付いたセットがオススメです。

(2)非イオン系汚れ取りデコンジェルも必須です。ディスクハブは陽極酸化されており、洗剤に含まれている酸が表面を損傷する可能性があります。特にポルシェ・カーボン・セラミック・ブレーキ(PCCB)搭載車には、絶対に酸性のホイールクリーナーは使用しないでください。

(3)このデコンジェルは(腐った卵のような臭いは別として・・・)本当にうまく機能してくれます。色変化技術が組み込まれていて、誰でもこの洗剤が機能していることが分かるでしょう。まるで出血しているようにブレーキダストの汚れが紫色に変色するんです。

(4)ホイールを洗浄する最良の方法は、ホイール自体を外すことです。それができない場合はブレーキディスクやパッドにできる限り触れないようにして、冷えた状態でホイールにデコンジェルを塗布してください。

(5)ジェルを塗り終わったら少し浸透時間を与えて、ジェルがホイールでしっかり機能するようにします。

(6)ホイールブラシですが、これらにはさまざまなサイズが販売されています。ホイールのサイズや形状に合ったブラシをチョイスしてください。バルブとホイールナットに特に注意を払いながら、ブラシでデコンジェルを広げていきましょう。

(7)徹底的に磨きたいのであれば、ホイールの内側を忘れないでください。カレラGTを所有できるほど運が良い人ならば、キャリパーとホイールが接近しているので、ブラシを入れるのが難しいかもしれません。そんな時はホイールを1/4回転させると、その部分もクリーニングできるようになります。

(8)最後にすべてを完全に洗い流します。高圧洗浄機で金属表面に水を強く当てる必要はありません。穏やかなに流すだけで十分です。

(9)仕上げとして「タイヤワックス」を使う場合もありますが、ひとつ注意があります。もしクルマにカバーをかけて保管する場合、このタイヤワックスによってクルマ全体が汚れてしまう場合があるので使用を避けてください。

3:クルマのボディは傷をつけずに洗浄したい

「クルマは常に直射日光を避けて洗ってください。そして、クルマが熱を持っていないことの確認も必要です。他の人に迷惑をかけないためにも、樹木のある場所、混雑した街角、公道などで行うことは厳禁です。クルマのボディを注意深く観察すると、塗装全体に一連の傷や渦が見られる場合があります。これはあまり知られていないことですが、ほとんどの場合が洗車中についた傷であることが多いのです。従って洗車用スポンジに砂や汚れが付かないようにすることが本当に重要です」

(1)洗剤は泡が立ちやすいスノーフォームか、プレリンス剤を選びましょう。高圧洗浄機を使用すると簡単に塗布できますが、高圧洗浄機がない場合は、ホースに取り付けることのできる製品もあります。とにかく、泡をクルマ全体にいきわたせるようにしてください。

(2)スポンジやウォッシュミットは合成セーム革かマイクロファイバータオルのどちらか。できるだけ柔らかい製品を選んでください。あと、グリットガード付きのバケツが必要です。グリットガードは、汚れがバケツに落ちるようにする排水カバーのようなもので、ウォッシュミットがバケツに落ちないようにしてくれます。

(3)バケツは2個用意します。ひとつのバケツでウォッシュミットを洗剤に浸して、クルマの上で泡立て、もうひとつのバケツには綺麗な水を張って泡を洗い流します。作業は「洗剤のバケツ→クルマを洗う→バケツでウォッシュミットを洗う」、この繰り返しですね。

(4)洗う順番はルーフから始めて、クルマの一番汚れた箇所を最後に、ボディ下へと向かって作業します。

(5)ホースの水でボディ全体を濯いだら、乾燥したマイクロファイバータオルで拭き取っていきます。最近のマイクロファイバータオルは非常にたくさんの水を吸収してくれます。ボディにタオルを置いて水に浸したら、静かに滑らせていきましょう。かつては天然セーム革を使っていましたが、マイクロファイバータオルの方がスジを残さず仕上げられるため、私はもう20年くらい天然セーム革を使用していません。

(6)究極の仕上げのコツはしっかり乾かすこと。自動車専用ドライヤーはヒンジやフィラーキャップなどの隙間から水を取り除き、美しいボディに仕上げるのに適しています。

(7)最後のアドバイスですが、「水切りワイパー」は使わないでください。洗車後のボディ表面は新品同様に見えても多少の汚れがあります。水切りワイパーをボディ表面に滑らせるだけで、細かい傷が残ってしまいます。

4:機械の知識はなくてもエンジンは美しくできる

「エンジンはクルマの心臓部です。すべてのエンジンはウェザーシールされていますが、高圧な水の直撃に耐えられるようには設計されていません。ですからエンジンを綺麗にする場合は、非常に注意深く作業しなければなりません。それに水を使わない方法もあります。ポルシェ、特に911のようにリヤエンジンのクルマは埃が溜まりやすいという特徴もあるので、洗剤スプレーの使用は非常に効果的です」

(1)作業前にまずエンジンが冷えた状態であることを確認してください。ゴム製パーツにダメージを与えないためにも、溶剤含有量の少ない多目的クリーナーを選びましょう。

(2)まとめてスプレーせず、ひとつのセクションに集中しましょう。エンジン全体にクリーナーをスプレーしてしまうと、落とす前に乾いてしまう場合があります。

(3)マイクロファイバータオルを使用して軽く汚れを取っていきます。布が届かない隅や角に備えて、ブラシもいくつか用意してください。

(4)この作業と同時にエンジンの一般的なメンテナンスチェックを行うことをお勧めします。機械的な知識がなくても取り扱いマニュアルを参考にしながら、ベルトの張り具合を確認したり、ベアリングオイルがしっかり残っているかを確認しましょう。

(5)ポルシェの作業では電動スポイラーもチェックします。オイルがしっかり塗布されていることを確認するのです。

5:仕上げが肝心、クルマ磨きの秘訣

「ポリッシュ作業を始める前にクルマが汚れていないことをしっかり確認してください。ボディ表面をできるだけ滑らかにして、つや出し剤が固着するようにします。オールインワンポリッシュ剤を使うことでボディ表面の輝きが復活し、ボディペイントも保護されます」

(1)私はビスケット形状のパテ、クレイバー(Claybar)を使用して、ボディに付着した汚れた物質を取り除きます。最高の洗浄をしたとしても、小さなタール跡やカーボンの堆積物が残ってしまうのです。

(2)クレイバー用潤滑剤をボディの小さな面積にスプレーし、その部分にクレイバーをまっすぐに滑らせます。とにかくそっと、丁寧にしましょう。非常に優れたツールなので軽く力を入れるだけで十分です。

(3)汚れが取れるとボディ表面を滑らかに滑ってくれるので、作業が完了したかすぐに分かるはずです。

(4)クレイバー自体が汚れを付着させていくので、クレイバー表面をクリーンに保ちましょう。ひとつのセクションの作業を終えたら、次のセクションのためにクレイバーを折り重ねて表面をクリーンにします。クルマがどれくらい汚れているか次第ですが、新品に買い換えるまで3~4回は使用できるはずです。

(5)いよいよポリッシュ行程に進みます。オールインワンクリームポリッシュ剤の場合、付属のアプリケーターパッド(マイクロファイバーで包まれたスポンジ)に、エンドウ豆サイズのポリッシュ剤を4滴ほど落としてください。これで約2平方フィート(0.185平方メートル)の面積を作業できます。パネル中央から始めてまっすぐに磨きます。実際に磨いてみて、ポリッシュ剤がほとんど見えないことが、正しい量のポリッシュ剤を使っている証拠です。

(6)ポリッシュ剤のラベルをチェックして記載された乾燥時間だけ置いたあと、綺麗なマイクロファイバータオルでポリッシュ剤を拭き取っていきます。拭き取るクロスはとにかく柔らかい素材である必要があります。傷を付けないようにラベルも外して、くしゃくしゃにせず4つ折りにしてください。

(7)プラスチック、ガラス、ゴムシール、マット仕上げのカーボンファイバーは絶対に磨かないでください。磨くと白く変色してしまいます。ただし、光沢仕上げのカーボンファイバーならば磨くことができます。

(8)ウインドウを磨きたい場合には、ふたつのマイクロファイバータオルを使用しましょう。湿らせた方でガラスを拭いて、すぐにもうひとつの乾いたクロスで拭き取ります。

(9)オールインワンポリッシュ剤の代わりに使用できる非常に優れた自動車用ハードワックスもあります。マイクロファイバータオルの代わりにスポンジが必要ですが、こちらの方が価格的にお求めやすいはずです。オールインワンポリッシュ剤はそれ自体が高価ということもありますが、拭き取るためのクロス代がバカにならないのです。ハードワックスの場合も作業の要領は同じで、塗布してから60~90秒間おいてすぐに拭き取ります。

(10)拭き取ったら、椅子に座ってリラックスしてください。少なくとも6回の洗浄分はボディペイントを保護してくれます。お疲れさまです、ドライブに行く準備ができました!


ポルシェの自宅で楽しめる趣味講座 第2回「自動車のデザインスケッチを描いてみよう」

スタイル・ポルシェのトップがデザインスケッチを指南

ポルシェ・ニュースルームは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を阻止するために自宅待機を続ける読者に向けて、趣味講座「#GetCreativeWithPorsche」を立ち上げた。この講座には毎回プロの講師が登場し、ロックダウン中でも自宅で自動車に関するクリエイティブなスキルを身につけられるようになっている。

第2回目は、スタイル・ポルシェのトップを務めるミヒャエル・マウアーが登場。「ポルシェ911のデザインスケッチ」について講義を行う。

手元のノートに描き続けられたスケッチの数々

マウアーの手元には常に1冊のノートが置かれている。ミーティングにおいても、彼はいつもちょっとしたイラストをノートに書き続けているのだ。

「朝食の時ですらクルマのイラストをスケッチしているので、いつも妻をイライラさせていますよ(笑)。これは自分でもどうにもならないのです」と、マウアーは苦笑いする。

2004年からポルシェのデザインを手がけるマウアーは、文字通り“スケッチに息を吹き込んでいる”人物だ。このロックダウン中も、彼のノートにはこれまでにない数の様々なスケッチが描き込まれている。彼がポルシェのアイコンである「911」のデザインスケッチの描き方をレクチャーしている時も、鉛筆は紙の上をまるで生きているように、軽々と滑り続けていた。

「デザイナーはスケッチを描くことで、多くの問題を解決できるのです。開発中にはクレイモデルやVRモデルをたびたび評価します。すると、どこか違和感があることに気づくことがあります。例えばルーフラインが低すぎたり、何か技術的な課題が浮上している場合もある。この事態になった時、私たちはとにかく鉛筆を取り出して機能していない要素の周辺をスケッチします。スケッチすることで、問題解決を図ろうとするのです」

“ハッピー・アクシデント”から生まれたタイカン

「以前、ダグ・チェン(スターウォーズのデザイナー)と仕事をしたとき、彼はチームに対して、私が大好きな言葉“ハッピー・アクシデント”について話していました。それこそ、デザイナーは数千にも及ぶスケッチを描き続けています。自分の右手が何を描いていたのか時に驚くときがあります。それこそが“ハッピー・アクシデント”です」

タイカンはチェンが掲げた“ハッピー・アクシデント”の究極例だ。ポルシェ初のフルEVスポーツカーのデザインは、マウアーが918に関するあるテクニカルスケッチを勘違いしたことから生まれているのである。

「ある日、私はスタジオを歩いていて、若いデザイナーのデスクの前を通りました。当時私たちは918の作業を終えたばかりで、そこには彼が描いたちょっとしたデザインスケッチがあったのです。『こりゃすごい! これは918の4ドアバージョンだね。2シーター以外のスーパースポーツなんて考えたこともなかったよ』と、私は彼に言いました」

「私は『次世代スーパースポーツの姿が目の前にあるじゃないか』と大興奮で話しましたが、若いデザイナーは不思議そうに『クレイモデラーのために表面処理を分かりやすく描いたもの』だと説明してくれました(笑)。でも、私にとってはそれがリヤドアのラインに見えたのです」

「そのときは分かっていませんでしたが、この瞬間がタイカン開発のスタート地点になりました。あのデザインの存在をポルシェ初のフルEVスポーツについて話し合っている時に思い出し、スーパースポーツのプロポーションと4シーターのプロポーションを備えたクルマのアイデアに発展させました。これこそが“ハッピー・アクシデント”、幸運な事故です。タイカンを見ると私はあの瞬間を思い出すのです」

マウアーの“秘訣”をポルシェ・ファンにプレゼント

今回、マウアーは自宅でも楽しめる自動車のスケッチについて、様々なテクニックを明かしてくれた。

「自動車をスケッチする際、重要なことに3次元の壁を乗り超えることがあります。つまり、場合によっては次元を超えて何かを強調する必要があるということです。とにかく誇張するのです」

「似顔絵について考えてみましょう。鼻が誇張され、極端に大きくまたは長く描かれていたら、それが誰かすぐに分かりますよね。実際にはそれほど大きな鼻ではないかもしれませんが、おそらくそれが誰かを最も認識しやすくする機能です。これはクルマのスケッチにも少し似ています。例えば、ホイールをいつもより少し大きく描いてみてください。そうすることでクルマに持たせたいキャラクターを視覚化できるのです」

「時々、私は歴史的な名車からデザインの原型をスケッチするときがあります。それはよくよく知っているポルシェ 911ではなく、ランドローバー ディフェンダーだったりもするんですよ(笑)。スケッチするクルマを選んだら、そのクルマを特徴付けるラインを2〜4本、考えてみてください」

「構成するラインがシンプルなクルマと、かなり複雑なクルマがあります。複雑なラインを持つクルマは、実はそれほど強烈なアイデンティティを持っていません。クルマに強いアイデンティティがない場合、デザインでブランドの個性を主張することは非常に困難です。クルマをデザインする時、重要なラインが何かを理解することが非常に役立ちます。今回は911の持つデザイン“アイコン”をスケッチの段階を踏んで説明します」

スケッチ1:車輪を描く

「10名のカーデザイナーにスケッチのプロセスを説明するよう頼めば、5つの異なるアプローチが得られるでしょう。あるデザイナーは両方のホイールから描き始めたり、別のデザイナーは前輪から描いてフロントセクションへ、といった具合です。どのアプローチを選択しても問題はありませんが、私はいつも前後のホイールから描き始めます」

「クルマを描く際の課題のひとつに、ホイールベースと正しいプロポーションをどう決めるかがあります。後輪をどの位置におくべきか、考えてみましょう。スケッチを進めていくうちに、後輪の位置が間違った場所にあると気づくことがあります。そうしたら消してもう一度やりなおせばいいのです。ホイールに関してはふたつの円を描くだけでもいいですが、私は5本スポーク・ホイールを描いてみました」

スケッチ2:最初のラインを描く

「車輪を描いたら、次のステップはクルマを地面に置くこと。車輪の間に線を引きます。そこからアウトラインの作成をスタートすることができます。デザイナーとエンジニアは、よく基本的なシルエットを構成する『Y軸とゼロ軸の関連』について話し合います。911の場合は非常に象徴的です。場合によってはシルエットとホイールベースが一致せず、後輪を動かすことを考えなければならないことがあります。でも、それは問題ではありません。先ほど言ったように私たちには消しゴムがあるのですから(笑)」

スケッチ3:少しずつディテールを追加

「順を追ってディテールを加えていきましょう。 まずはウインドウです。デザイナーはこのウインドウを『DLO』と呼ぶことがよくあります。 この用語は誰も理解できない会話を誰もができるように考案されたものだと思います。911のDLOは象徴的です。4人乗りのため、カイエンやパナメーラとは大きく異なります。 私の場合は最初にウインドウを描いて、その後にフロントヘッドライトが続き、そしてリヤセクションへと向かいます。この段階でバンパーの形状が追加されテールランプも描いています」

スケッチ4:レイヤーは加えすぎないように

「クルマのスケッチはレイヤーを追加しながら、ゆるやかにディテールを加えていきます。一番難しいのはスケッチをやめること。『少ないほど多い』という原則を考えると、あまりレイヤーを描き加えすぎない方がいい場合があります」

「この段階でヘッドライトは楕円形。バンパー下にエアインテークを追加して、ドアもフォルムを見せ始めています。リヤバンパー下部のエアアウトレットとリヤフェンダーのディテールに注目してください。私はリヤショルダーに力強い印象を持たせようとしているのが分かりますか?」

「ベルトラインのすぐ下、ホイール間に非常に繊細なラインがあります。これは前の画像にはなかったもの。繊細なラインですが、より立体的な感じになりますよね。この細いラインが後輪に近づくと下がっていくのは偶然ではありません。実車のボディサイドのラインが下がるのではなく、側面からクルマを見ている人が実際にどのように見えているかを視覚化する手法です。つまり911を上から見ると、リヤセクションのフェンダーラインが膨らんでみえることを示しています」

スケッチ5:光を表現するライン

「この段階でさらにディテールを細かく追加していくのが分かります。ドアハンドルを描き込みました。様々な太さのラインがありますが、これは立体感を出します。機会があれば、素敵な背景にクルマを駐車して写真を撮ってみてください。クルマのボディ表面には光と影を示すラインが現れるでしょう。スケッチでもそのラインを模写してみてください。あなたのスケッチが生き生きとしてくるはずです」

スケッチ6:影とコントラスト

「最初の5段階はラインのみでしたが、ここでシャドウとコントラストを追加します。フェンダー上部には光を反射しているような印象を与えたいので、影は置いていません。クルマの写真をじっくり観察して、光が当たっている領域と影になっている領域を確認します。『#GetCreativeWithPorsche』シリーズの第1回で、フォトグラファーのリチャード・パードンは自動車のデザインを見せるために光を活用していると説明していました。このスケッチ6はまさにその段階です」

スケッチ7:ボディに色を加えていく

「このステップはとても楽しいですよ。ここで色を追加します。フォトショップで作業する場合は別のレイヤーを追加するようなものですね。ボディ上部のブルーは空を、暗い色は地面を反射したものです。これはクルマが地面に置かれているような印象を与えてくれます」

「パソコンやフォトショップがなくても大丈夫です。そもそも私はあまり上手に使えませんしね(笑)。ぜひ、水彩絵の具やクレヨンを使って色を塗ってみてください。スケッチをしているとき、例えばミーティング中なのですが、目の前にパソコンはなく私は鉛筆と紙しか持っていませんしね」

スケッチ8:ガラスの色を決める

「ガラスの表現に関しては、それぞれのデザイナーが独自の方法を持っています。私はガラスをブラックに塗りたいと思います。ここに次の段階でハイライトを追加します。 私は通常、サムネイルサイズ(小さめのサイズ)のスケッチを描きます。実際描き始めてみると、手元に収まるくらいのサイズの方がコントロールしやすく、描きやすいと感じませんか?」

スケッチ9:サイドウインドウにハイライトを入れる

「ここでDLO(ウインドウ)にどんな光が当たっているのか再度検討します。私のスケッチでは、サイドウインドウが上下で分けられていますよね。上部が黒く、下部が明るくなっています。ガラスに曲率があるような印象を持つはずです」

「ヒストリックカーのサイドウインドウは、ガラス表面が完全に真っ平でしたが、現代のクルマではサイドウインドウにはカーブがあります。色の微妙な変化でこのカーブを表現することができるでしょう。そしてこのレンダリング段階で、鉛筆のスケッチからペンなどによる実線を引きます」

スケッチ10:仕上げ段階では3次元的な奥行きを見せる

「紙にスケッチを描く場合、当然平面になります。色と影による視覚的なトリックを活用して、最終的に3次元的(立体的)な奥行きを見せる必要があります。もう一度、カメラで撮ったクルマの写真を眺めてみてください。ガラス越しに見える背景、ボディワークに反射する光があるはずです」

「これはクルマが駐車されている場所によって異なりますが、実際の写真を見ることでボディ表面にどんな光や影が入るのか調べることができるでしょう。この段階で白い絵の具を使いハイライトを持ち上げてみました。ヘッドライトとホイールに光を当てて、ブレーキキャリパーも追加しています。他にも室内にステアリングホイールやシートの一部を加えてみてもいいかもしれませんね」

「絵が上手くなるコツは、とにかく描き続けてみることです。そして自分の過去の作品を振り返ってみるのはとても楽しいものです。あの時は会議に参加していたなぁ、面白い内容だった・・・とか、あの時は予算に関する話し合いだった・・・とか、色々と思い出せるのです(笑)。とにかくデザインは常に試行錯誤の繰り返しです。ぜひ、鉛筆を手に取って、描き始めてください!」

Posted at 2020/06/11 21:34:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記

プロフィール

「@うーさー トランクに切れ込み入っていて車体にウイングの足を残しながら外れてくれます(開くって表現はしなくなります)」
何シテル?   06/22 22:42
初めまして。 インプレッサG4に代替を致しました~ 自分色に染めて行こうと思います 燃費を気にする割にアクセル踏んじゃうんですよ~ バトンに関し...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

FrogDrive S660用リアダクトフレーム取り付けその1 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/11/29 15:26:19
ポケモンGO攻略まとめ  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/08/12 02:23:37
 
マギレコ攻略Wiki 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/08/12 02:22:57
 

愛車一覧

スバル インプレッサ G4 スバル インプレッサ G4
初の新車に代替をいたしました~ ターボからNAになりましたが、インプレッサはインプレッサ ...
スバル インプレッサハードトップセダン スバル インプレッサハードトップセダン
GC6を自らの事故で失った後、次の愛機を探している所コイツが浮上しました。 車重は10 ...
スバル インプレッサハードトップセダン スバル インプレッサハードトップセダン
初のマイカーです。NAという事とコズミックブルーマイカって色なのであまり回りにいない車な ...
スバル BRZ スバル BRZ
兄貴の増車なんですが、いじる許可を貰っているので気ままに弄り回します。
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation