2020年06月12日
限定500台の最終STIコンプリートカー WRX S4 STIスポーツシャープ残り30台 間もなく完売!!
2020年5月26日から注文受付けが始まった、限定500台、474万1000円というSTIのコンプリートカー、「WRX S4 STIスポーツ♯(シャープ)」が早くも完売となりそうだ。
2020年6月9日夜時点で、残り30台という情報を入手、明日にも完売する勢いだという。さっそく、どんな状況になっているのかレポートをお届けしよう。
文/ベストカーWeb編集部
写真/SUBARU STI
※編集部註(6月11日改定):スバルは、公式Twitterにおいて、本記事が公開された翌6月11日13時49分、500台限定の特別仕様車「WRX S4 STI Sport ♯」について、限定台数の500台に達したため、受付けを終了したと発表した。
【画像ギャラリー】2021年にデビュー予定の次期WRX STI&S4はこうなる!
発売前に500台が完売間近!
5月26日の注文受付から2週間あまりで完売になりそうなSTIスポーツ♯
WRX S4 STIスポーツ♯は2020年5月26日に発表され、同日中に注文受付けがスタート。抽選販売はなく、規定台数に達し次第で販売が終了する販売方式で、7月6日に発表、8月20日から発売するスケジュールだった。
限定500台の内、6月7日(日曜日)時点で残り50台、そして6月9日夜(水曜日)の時点で残り30台となったという。このままいけば明日にも売れてしまう勢いだ。
早くも正式発表前に、しかもコロナ禍のさなか、500万円近いクルマが売れてしまうというのは凄い。改めてSTIコンプリートカーの人気の高さを見せつけられた。
WRX S4 STIスポーツ♯の人気のボディカラーは、専用色のセラミックホワイトが78%、WRブルーが10%、ブラックが7% 、シルバー5%(スバル広報部調べ)とのことだ。
STIスポーツ♯はS208譲りのエクステリアを身に纏う
S208やEJ20ファイナルエディションと同等のエクステリアパーツを装着する
ここで改めて、今回完売間近のWRX S4 STIスポーツ♯(シャープ)はどんなクルマなのか、おさらいしていこう。
カタログモデルであるS4のトップモデル、STIスポーツをベースにした限定500台のSTIコンプリートカーで、S4ベースのコンプリートカーとしては2016年9月に発売されたS4 tS以来、約4年ぶりとなる。
ベースのS4 STIスポーツは、ビルシュタイン製のダンプマチックII(倒立式、フロントのみ)を装着しており、ブラック/ボルドーの内装やレカロ製シートを装着。
上質なS4 STIスポーツ♯専用のインテリア。ステアリングやシフトレバー、ドアトリム、アームレストにはシルバーステッチが入る
切れ味鋭いステアリング特性と上質な乗り心地を両立した大人のスポーツセダンに仕上がっているSTIスポーツを、STIが走りの愉しさと上質さを、よりシャープにチューニングしたのが、WRX S4 STIスポーツ♯である。
S208やEJ20ファイナルエディションと同じエアロパーツを装着したエクステリアに、吸排気系を変更し冷却性能を高めたFA20型2L直噴ターボDITを搭載している。エンジン自体には手を加えておらず、300ps/40.8kgmのスペックは標準車と同じだ。
具体的には、STI製エアクリーナーや低背圧マフラーなどで吸排気系を変更することによって、通気抵抗を低減し、加速中のエンジントルクを最大で10%向上(STI実験値)しているという。
また、アクセル操作に対するレスポンスが向上したことで、追い越し時の加速の気持ちのよさが高まっているという。
さらに、スポーツ走行時の熱のトラブルを防ぎ、性能を存分に引き出すため、CVTオイルクーラーと強化タイプのラジエーターファンを採用し、冷却性能を強化している。
もちろんSTIが得意とするボディ補剛パーツ、フレキシブルパーツを装着している。フレキシブルドローステフナーフロント、フレキシブルタワーバーに加え、国内のWRX初(北米のS209が初装着)となるフレキシブルドロースティフナーリアを装着した。
こうしたフレキシブルパーツを装着することによって、S4 STIスポーツ♯のコンセプト「よりシャープな大人のスポーツセダン」にふさわしい、余裕を持ったドライビングが愉しめるようなセッティングになっているという。
国内のWRX初採用となるリアのフレキシブルドロースティフナーは、車体に加わる力の伝達をスムーズにするとともにリアタイヤの接地性を高めることで、クルマとのさらなる一体感を味わえるように仕上げている。さらに、路面からの入力をいなすことで乗り心地にも寄与しているという。
S209には採用されていたが、WRX国内初採用となるフレキシブルドロースティフナーリア(STIロゴ付き)&フレキシブルドロースティフナーリアガード
今後WRX S4はどうなるのか?
年次改良を受けたカタログモデル、S4 STIスポーツアイサイトが現行S4の最終モデルになる模様
ここで、現行WRX S4はいつまで販売するのか、気になっている人も多いと思うので付け加えておこう。
今回、S4 STIスポーツ♯の発売と同時にWRX S4の年次改良を行っている。WRX S4のグレード体系が見直され、従来のGT、GT-Sグレードが廃止され、カタログモデルはS4 STIスポーツアイサイトのみのラインナップとなった。
なお、これまでJC08モード燃費のみの対応だったが、年次改良後からはWLTCモード燃費にも対応する。
今後、WRX S4はSTIスポーツの1グレードのみということになるが、今回年次改良を行ったので、これまでの例を見ていくと、少なくとも1年は販売は継続し、新型に切り替わらないということになる。
【画像ギャラリー】2021年にデビュー予定の次期WRX STI&S4はこうなる!
●STIが販売した主な最近のコンプリートカー(現行WRX STI&S4ベース)
■2015年10月/S207 10月29日受注開始から1日で完売。応募者680名のなかから抽選。限定450台。標準車は599万4000円、NBRチャレンジパッケージは631万円8000円(限定200台)、NBRチャレンジエディションは637万2000円(限定100台)。EJ20型2Lターボ、328ps/44.0kgm、車重1510kg
■2016年10月/WRX S4 tS 10月4日~2017年3月12日までの期間限定販売。NBRチャレンジパッケージ仕様も設定。FA20型2Lターボ、300ps/40.8kgm、車重1550kg
■2017年10月/S208 限定450台(内NBRチャレンジパッケージは350台)、10月26日発表、11月12日までの期間限定450台。2619台の応募があり抽選販売。S208は626万4000円、S208NBRチャレンジパッケージカーボントランクリップ仕様は689万400円、NBRチャレンジパッケージカーボンリアウイング仕様は710万6400円。EJ20型2Lターボ、329ps/44.0kgm。車重は1510kg
■2018年7月/WRX STIタイプRA-R 限定500台、499万8240万円、7月19日11時に発表・受注開始、16時頃に完売。EJ20型2Lターボ、329ps/44.0kgm、車重1480kg
■2019年11月/S209 北米のみ限定209台、6万3995ドル(約693万円)、EJ25型2.5Lターボ、345.7ps/45.6kgm、車重1580kg
※参考:WRX STI EJ20ファイナルエディション 限定555台。2019年10月24日に発表され、11月11日に優先購入権の応募が締め切られたが、555台の約23.4倍となる約1万3000件。その後、厳正なる抽選の末、555台が販売。価格はEJ20ファイナルエディションが452万1000円、フルパッケージが485万1000円。EJ20型2Lターボ、308ps/43.0kgm、車重1500kg
限定500台が2週間で完売!? スバルの特別な「WRX S4 STIスポーツ#」ってどんなクルマ?
■たった2週間で限定500台が完売
スバルは、2020年5月26日から予約受注を開始していた特別仕様車「WRX S4 STIスポーツ#」が同年6月11日に完売したことを明らかにしました。
このモデルは、同社「WRX S4」をベースにした特別仕様車で、走りの愉しさと上質さを、その名の通り、よりシャープにトータルコーディネートし、限定500台(474万円)で8月20日に発売される予定です。
今回、スバルはツィッター上で「【予約受付終了のご案内】5/26~先行予約を開始した『WRX S4 STI Sport #』は限定台数500台に達したため、受付を終了いたしました」とアナウンス。
また、続けて投稿したスバルは「ご予約いただいた皆さま、『WRX S4 STI Sport #』をご予約いただき、本当にありがとうございます!ご納車までしばらくお時間をいただきますが、愉しみにお待ちいただけると幸いです」とコメントしています。
WRX S4 STIスポーツ#は、ベースとなるWRX S4と異なる外観デザインとなっていて、大型フロントアンダースポイラーやフロントグリル、リアバンパーなど、スバルが過去に販売した「S208」や「EJ20 ファイナルエディション」に装着されていたエアロパーツを装備しています。
内装は、ブラックとシルバーのモノトーンとし、肌ざわりの良いウイルトラスエードを用いたRECAROフロントシートやステアリングホイール、本革巻シフトレバー(シフトブーツ含む)などの専用アイテムを採用し、大人のスポーティさを表現。
走行性能は、エアクリーナエレメントとマフラーにSTI製パーツを採用することで空気抵抗を低減し、加速中のエンジントルクを最大約10%向上。アクセル操作に対するレスポンスが向上したことで、気持ちの良い加速感が味わえます。
よりシャープな大人のスポーツセダンにふさわしい、余裕のあるドライビングが楽しめるようなセッティングとするため、WRX向けとして国内初の「STI製フレキシブルドロースティフナーリア」を採用しました。
さらにSTIフレキシブルパーツとして、フレキシブルドロースティフナーフロントとフレキシブルタワーバーフロントが装着されました。
※ ※ ※
なお、ベースのWRX S4は2020年5月25日に一旦オーダーストップとなりましたが、同年7月には年次改良を受ける予定となり、グレードが最上級モデルの「STIスポーツ」に一本化され、WLTCモード燃費に対応するなどの変更がおこなわれることになります。
Posted at 2020/06/12 22:40:14 | |
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富士重工 | 日記
2020年06月12日
対物賠償保険とは?保険金額はいくらに設定するべき?
自動車を運転する人にとって、万が一事故を起こした場合の補償は重要なポイントと言えます。自動車に乗って事故を起こし、他人の車や家などに損害を与えてしまうと、法律上の賠償責任が発生します。中でも対物賠償保険は、契約時の保険金の設定によって大きく変わります。保険金額の範囲内で保険金が支払われることになりますので注意しなければいけません。安易に安いプランで契約すると、事故の際に十分な補償を受けられない可能性があるのです。今回は、多額の負担や予期せぬトラブルを避けるためにも対物賠償保険の詳しい内容や保険金額の設定について分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
対物賠償保険の基礎知識
「対物賠償保険」は名前の通り「物」に対する賠償金を支払うための保険です。対物賠償保険に関する基礎知識として、相手側の車両や建築物など、人以外の物が対象になることを把握する必要があります。交通事故を起こした際、人がケガを負った場合は対人賠償保険が適用されますが、車両が破損した場合は「対物賠償保険」が適用されます。
また、対物賠償保険が適用される損害は大きく分けると「直接損害」と「間接損害」の2つがあります。直接損害は交通事故によって発生する出費であり、破損した物品の運搬や修理の費用が該当します。それに対して間接損害は交通事故によって喪失した利益のことです。事故が無ければ得られたであろう利益を意味しています。例えば、事故によってケガを負った人の給料や商業車両の運行によって生じる運賃などが該当します。
間接損害は被害者側の経歴や資本、営業内容など様々な事柄から算出される金額なので、直接損害よりも補償額が大きくなるケースがあります。
対物賠償保険はどんなときに補償されるの?
対物賠償保険の補償対象は基本的に自分以外の第三者です。個人に限らず、企業や自治体が所有する物品を破損させてしまった場合も対物賠償保険の対象になります。しかし例外もあり、自身やその親族は対物賠償保険の対象になりません。自宅の車庫に車両をぶつけたなど、第三者が損害を被らない事故に関しては補償対象外となりますので、注意する必要があります。
保険会社によって多少の違いはありますが、対物賠償保険の契約者本人やその親族が所有する物品はどんな損害を被っても補償の対象にはならないのが一般的です。補償を受けられるようにするには単独事故の契約プランを追加するなどの工夫が必要になります。自動車保険への加入の際、どうしても対人を想定した内容を考えがちですが、交通事故の多くは人だけではなく物品にも損害をもたらす可能性を忘れてはいけません。自己負担を避けるためにも対物賠償保険の契約は慎重に判断する必要があります。
対物賠償保険の保険金額はいくらに設定すればいいの?
対物賠償保険の保険金額は無制限が基本と言えます。会社や団体によっては対物賠償保険の設定金額が無制限でなければマイカー通勤を許可しない所もあるので注意しなければいけません。保険金額に無制限の設定項目がある理由としては事故によって生じる損害が非常に大きくなるケースがあり、貨物車両や商業車両などを相手にした交通事故の場合、億単位の損害が生じる可能性があります。
対物賠償保険の保険金額に上限を設けていた場合、差額は自己負担で支払うことになりますが、金額が膨大になると支払いは不可能と言えます。そのため、保険金額は無制限に設定するのが賢明です。補償に上限が無いので掛け金は高くなりますが、万が一の事態に対する備えと判断して支払うのがドライバーの責務です。
保険会社によっては無制限以外の設定金額を設けていない所もあるので、新規加入や他の保険会社からの乗り換えの際は保険金額の設定についてしっかり確認しましょう。
対物賠償保険は相手側が被った損害に対する補償です。どれだけの損害が生じるかはまったくわからないので、自己負担による支払いを避けるためにも保険金額の設定は無制限にするのが安心できる選択と言えるでしょう。毎月の掛け金は高くなりますが、相手側への補償を滞らせないことがドライバーの責務であることを忘れないようにしましょう。
「自動車共済」とは?「自動車保険」の違いと注意点
車を所有する場合、自賠責保険だけでなく任意保険に加入するのが一般的です。そして、この任意保険には、自動車保険だけでなくJA共済など共済組合が提供する「自動車共済」があります。共に自賠責保険を超える補償をカバーする保険ですが、自動車保険と自動車共済にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、自動車保険と自動車共済の違いを解説しながら、自動車共済の補償内容や特徴、注意点について分かりやすく説明します。
自動車共済の基礎知識
「共済」とは、協同組合などの団体が、特定の地域や職業などの限定された組合員を対象に助け合い(相互補助)を目的に運営しています。組合員が拠出する「共済掛金」によって、生活する中で予期せぬトラブルや事故、リスクが生じた際に「共済金」を支払うことによって、組合員やその家族の生活の安定を保障する仕組みです。利益を追求する必要がなく余分な経費を抑えることができますので、結果として掛け金を安く抑えられることが最大のメリットです。
「自動車共済」とは、組合員や契約者が自動車事故を起こした場合に共済金を支払う制度です。また、自動車保険を販売する保険会社は保険業法を根拠法としているのに対して、共済の根拠法はさまざまです。
例えば、「こくみん共済 coop(全国労働者共済生活協同組合連合会)」は消費生活協同組合法が根拠で、監督省庁は厚生労働省となっています。「JA共済連(全国共済農業協同組合連合会)」は農業協同組合法を根拠とし、監督省庁は農林水産省となります。中には、根拠法の存在しない共済もあります。
このように、「自動車共済」といってもさまざまなものがあり、内容も多種多様です。このことを、基礎知識として知っておく必要があります。そして、実際に自動車共済に加入する際は、共済の内容を十分に確認することが大切です。一方で、自動車共済にも保険法は適用されます。保険法は保険契約関係者の権利や義務等を定めた法律で、各共済の根拠法よりも優先して適用される法律です。このため、保険契約の基本的な権利や義務については、自動車共済も自動車保険と共通する部分があると言えます。
自動車共済と自動車保険との違いは?
基本的な違いは、自動車保険は保険会社の営利を目的とした「商品」であるのに対し、自動車共済は組合員のための「助け合い制度」ということです。自動車共済は営利を目的としたものではないため、掛け金が自動車保険の保険料よりも割安であることが多いです。そして自動車共済で利益が出た場合は、多くの場合、「割戻金」として加入者に還元されます。このように加入者の負担が少ない点が、自動車共済の大きな特徴と言えるでしょう。ただし、やはりこれも共済によって異なるので、自分が加入を検討している共済についてきちんと確認しておく必要があります。
なお自動車保険は誰でも加入できますが、自動車共済は特定の団体の構成員を対象としたものです。ただ、こくみん共済やJA共済などであれば、一般の人も出資金を払って組合員や準組合員になることで加入することができます。ただし、国家公務員共済や教職員共済などは、特定の職種の人を対象としたもので、一般の人が加入することはできません。
自動車共済と自動車保険のサービスの比較と注意点
自動車保険は保険会社同士の競争もあり、魅力的な商品やサービスが充実しています。自分の必要に応じてプランや特約を選び、カスタマイズできるのも特徴です。ただ、自動車共済も大規模なものであれば、基本的なサービスは充実していることが多いです。しかし共済によっては、車両保険は別途損保で加入する必要があったり、人身傷害補償がないケースもあります。自動車共済は、共済団体によってサービス内容が異なりますので、自分が加入を検討している共済がどのようなサービスを行っているかしっかりと確認しましょう 。
なお注意しておきたいのは、万が一運営母体が破綻したときの対応です。保険会社は「損害保険契約者保護機構」への加入が義務付けられています。このため自動車保険は、万が一破綻した場合でも損害保険契約者保護機構が対応し、他の保険会社が受け皿となって継続することが可能です。
一方、自動車共済には同様の制度はありませんが、大規模な共済であれば十分な共済契約準備金を確保し、経営破綻をしないような体制が取られているため破綻の心配はまずないと言えます。しかし小規模な共済団体の場合は、場合によっては掛け金が戻らないこともあるので注意が必要です。
自動車共済と自動車保険には、サービス内容や仕組みそのものに違いがあります。自動車共済は加入者の負担が少ないということが特徴ですが、サービス内容については共済によって大きな違いがあります。加入を検討している共済の内容をきちんと確認したうえで、上手に選ぶことが大切です。
自動車保険の「等級」とは?等級が上がる・下がる条件と引継ぎについて
車を運転する際は、強制的に加入しなければいけない「自賠責保険」と任意で加入する「任意保険」の2種類があります。任意保険は個人が任意に保険会社と契約する自動車保険で等級制度があります。等級とは、契約者の事故歴に応じて、保険料を割り引いたり割り増したりすることですが、詳しい仕組みについてよく分からない人も多いのではないでしょうか。ここでは、等級の仕組みや上がる条件・下がる条件を解説したあと、家族の誰かに引継ぎをしたい場合には、どのような手続きが必要なのかについて詳しくご紹介します。
自動車保険の「等級」の基礎知識
自動車保険(任意保険)には、等級制度があります。等級が上がれば保険料は安くなり下がれば高くなるので、等級の基礎知識をしっかりと理解しておくことが大切です。自動車保険(任意保険)の等級とは、一般的にノンフリート等級別料率制度で保険料の割増引率を定めるための区分のことを指し、一部の会社を除き1等級から20等級まで分類されています。
ノンフリート等級別料率制度は、ノンフリート等級および事故有係数適用期間によって保険料が割引・割増される制度です。事故などにより保険を利用すれば等級が下がり保険料は高くなります。逆に、無事故の場合や事故があっても保険を利用しなければ等級が上がり、保険料も安くなります。自動車保険には契約期間がありますので、更新手続き時に等級が変わります。
初めて自動車保険に入るときは、一般的に6等級(S)から始まります。ただし、2台目以降の保険契約をする場合、7等級(S)が適用されます。最大の割引率は20等級で63%の保険料の割引となり、逆に1等級では64%の保険料が割増しになります。なお、保険料の割増引率は保険会社によって異なりますので確認が必要です。
自動車保険の「等級」はどのように決まるの?
等級は、事故があった場合と無事故の場合に分けられ割引率が決められています。事故があった場合は「事故有係数」、無事故の場合には「無事故係数」が適用されます。割引率は、7等級以上の等級では事故がなかった場合の方が高くなります。例えば、事故を起こさなかった7等級の人が8等級に上がった場合、事故を起こした8等級の人と同じ等級ですが翌年の自動車保険の保険料は安くなります。基本的に、前年に無事故だった場合は、翌年度の等級が1つ上がります。逆に事故を起こした場合は、翌年度の等級は3つ下がり、事故有割引率が3年間適用されます。
ただし、事故を起こさなかった場合は、次の年は事故有係数適用期間から1年引かれます。この期間の上限は6年で、0年になれば無事故係数が適用されるようになります。自動車保険では、交通事故を「ノーカウント事故」・「1等級ダウン事故」・「3等級ダウン事故」の3つに分けることができ、それぞれの内容によって等級の下がり方に違いがあります。
自動車保険の「等級」の引継ぎはどうなる?
自動車保険の等級の引継ぎは、家族のほかに車の乗り換えや保険会社の変更などの際も可能です。家族に引き継ぐ場合、同居をしていることが条件になりますが、例外として夫婦間は別居していても可能です。
新しい車に乗り換える場合は、「車両入替」という制度が適用されます。車両入替とは、これまでの自動車保険を、新たに購入した自動車に変更する手続きを行うことで、これまでの等級が引き継がれます。手続きには車検証と変更前の車の累計走行距離・新しい車の累計走行距離が必要になります。手続きは、電話やインターネットなどで簡単に行えます。また、保険料は車の種類で異なりますので、高くなる場合は保険料の追納、安くなる場合は差額が戻ってきます。
保険会社を変更する場合、一般的にどの保険会社に変更してもそれまでの等級は引き継げますが、現在の保険会社の解約日と次の保険会社の契約開始日が途切れないようにすることが重要です。ただ、契約期間中に事故などで保険を使った場合は、満期日を迎えて解約した方が保険料が安くなるケースがあるので注意しましょう。
任意でかかる自動車保険は、ノンフリート等級別料率制度で割引率が決められた1~20の等級があります。無事故だと翌年の等級が1等級上がり、事故を起こせば内容次第で3等級まで下がります。等級の引継ぎは、家族間では夫婦間を除いて同居していることが条件になります。また、乗り換えや保険会社の変更の際も引継げますが、契約期間中に保険を使った場合は保険料が高くなることがあるので注意が必要です。
自動車保険の運転者を本人・家族限定すると保険料は安くなる?「運転者範囲」と決め方を紹介!
自動車免許を取得して自動車保険に入るときに必ず目にするのが、割引制度の欄にある「本人・家族限定」のチェック項目。「本人限定」は保険を契約した本人のことを指し、「家族限定」は本人+本人の配偶者+同居の親族+別居の未婚の子が対象です。年齢なども細かく分かれていているので、運転者範囲はどれを選べばよいのか悩んでしまいますよね。今回は、自動車保険の運転者範囲や保険料に関する基礎知識と、運転者範囲の決め方をわかりやすく解説します。
自動車保険の「運転者範囲」の基礎知識
自動車保険は「運転者限定」・「年齢条件」の設定によって、契約自動車の運転者による補償範囲が異なります。運転者の範囲は「限定なし」、「家族限定」、「本人・配偶者限定」、「本人限定」の4つの区分から選択できます。
基礎知識として身につけておくべきことは、運転範囲をどの範囲で設定するかによって、保険料の割引率が変わってくることです。例えば、本人限定と家族限定を比較した場合、本人だけの方が事故を起こす可能性が低いため保険料は安くなります。ただし、25歳以上、21歳以上など、運転者の年齢が若くなればなるほど保険料は上がっていきます。
なお、友人の車やレンタカーなど、他人の車で事故を起こし、賠償責任が発生した際に使える「他車運転特約」もあります。自分の自動車保険から保険金の支払いを受けることができる特約で、主に対人賠償、対物賠償、借りた車の損害について、保険金の支払いを受けることが可能です。なお、「他人の車」には配偶者や同居親族などは含まれないのが一般的です。
自動車保険の「運転者範囲」の決め方とは?
自動車保険の運転範囲は大まかに分けると、運転者を制限しない「限定なし」、同居の親族から未婚の子供までカバーする「家族限定」、家族の中でも本人とその配偶者だけをカバーする「夫婦限定」、本人しかカバーしない「本人限定」の4つに分けられると説明しましたが、さらに、その中にも26歳以上、30歳以上、35歳以上など年齢範囲が細分化されています。
自分だけしか絶対に運転しない場合は「本人限定」を選べば問題ありませんが、もしも家族が運転する場合を考えると迷ってしまいがちです。ここは、「自分の車を誰が運転するのか」を想像して慎重に判断する必要があります。
また、わかりにくいのが「同居の親族」や「配偶者」はどこまでを対象としているかという点です。同居の親族とは、自分の6親等以内の血族のほか、配偶者とその3親等以内の親戚も入ります。そのため、自分のはとこやいとこの孫、配偶者の親や祖父など幅広く対応しています。一方、配偶者は婚姻届を出しているかどうかに限らず、内縁関係にある人も事実関係の証明さえできれば対象になります。
運転者を本人・家族限定すると保険料は安くなる?
自動車保険の運転者は「本人限定」の割引率が一番高く、運転する人数が加わるほど割引率は下がります。割引率が一番低くなるのが、「運転者限定なし」の契約です。誰でもその車を運転でき、最も運転する見込みがある人数が増えるため値段は高くなります。そこから、親族や子どもも含む「家族限定」から、配偶者同士の「夫婦限定」、契約者だけの「本人限定」とだんだん割引率が上がって値段は下がっていきます。制限による保険料の違いはとても重要。運転者を限定するかしないかで、年間の保険料が1万円以上変わってくることもあるからです。
また、家族限定には年齢制限があることも注意点です。「35歳以上」、「30歳以上」、「26歳以上」、「21歳以上」、「年齢不問」といったように、保険会社で年齢設定が分かれているので、その車を運転する一番若い人に合わせてチェックをする必要があります。
保険の契約期間中に関わらずいつでも運転範囲の変更は可能なので、基本的には本人限定など最小限に狭めておいて、長期休暇中などに家族に車を運転させるなどの場合は、家族限定に広げるなどの調整がおすすめです。
結婚して配偶者と一台の車を共有する場合や、就職して一人暮らしを始めた子どもが自家用車を運転しなくなる場合など、運転者の年齢や人数は年々変わっていきます。そのため、自動車保険の運転範囲はその都度見直すことが大切。それだけで、保険料を節約することが可能になります。運転範囲は契約途中での一時的な変更もできるので、今のライフスタイルや家族に合わせて利用するのがオススメです。
2台目の自動車保険料や維持費はどのくらいかかる?節約方法とは?
通勤のために車を使用している方や家族が多い家庭では、車の2台持ちなど複数台の車を所有しているケースがあります。また、今後の計画として車の2台持ちを検討しているという方もいるのではないでしょうか。車の2台目持ちを希望するときには自動車保険料や維持費などのコストがどのくらいかかるのかについて、事前に把握する必要があります。今回は、車の二台持ちのメリットや維持費、注意点などについて解説します。どのようにすればコストカットできるのか、節約方法も詳しく紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
車の2台持ちにかかる維持費はどのくらい?
車の2台持ちは、普通車と軽自動車の組み合わせが多い傾向にあります。この2台にかかる主な年間の維持費は、「ガソリン代」・「駐車場代」・「自動車税などの税金」・「自賠責保険などの保険料」・「車検費用」などがあります。車種や走行距離などによっても異なりますが、普通車の年間維持費の平均が35万円、軽自動車の年間維持費の平均は27万円です。ただし、車にかかる維持費の中でも自動車保険には「セカンドカー割引」など2台目以降の車を対象に保険料の割引が適用されることもあります。
セカンドカー割引とは、2台目以降の車で、新規で自動車保険に加入するときに保険料が安くなる割引制度です。通常は6等級スタートに対して、7等級から保険を開始することができます。自動車保険では等級が増えるほど割引率がアップし、保険料が安くなるので維持費を節約することができます。なお、セカンドカー割引の適用条件を満たせば、1台目と2台目の車の自動車保険が違う保険会社であっても適用されるため、非常に役立つ割引となります。
自動車保険の基礎知識として、自動車保険には加入が義務付けられている「自賠責保険」と自分で選択して加入する「任意保険」の2種類があることも把握しておきましょう。自賠責保険は保険料が車種や保険期間などによって固定されていますので、保険料を安くおさえることは基本的にできません。2台目の維持費を安くするためには、自動車保険の任意保険のプランの見直しやお得になる商品を比較・検討することがポイントです。
車を2台持ちするメリットは?
車を2台持ちすると自動車保険やガソリン代も2台分かかることになりますが、それ以上に利便性が高いという大きなメリットがあります。用途によって車を使い分けられますので、例えば平日の買い物や子供の送り迎えにはコンパクトカーや軽自動車を、キャンプや旅行など休日に遠出をするときにはミニバンを使うといった使い分けが可能になります。また、夫の通勤用に1台使い、妻が買い物や子供の送迎のために2台目を使用することができると生活のさまざまなシーンに対応できるため非常に便利です。
そのほかのメリットとしては、2台を使い分けることで車への負担を分散することができるという点です。2台の車を乗り分けるため、その分車への劣化を回避でき車が長持ちすることが期待できます。車の傷みを減少させることができるということは、車を売る際に高値で売れる可能もあるため次回の車の買い替えの時に有利です。また車検の際には、もう1台の車を代車として使用できるので代車料金などを節約することもできます。
車を2台持ちする際の節約方法や注意点とは?
車を2台持ちする際には2台目の自動車保険で、どんな割引がありどれくらい割引が適用されるかを事前に確認しましょう。セカンドカー割引が適用される場合には保険料が安くなりますが、保険会社が定める「適用条件」がありますので必ず保険会社に相談してみましょう。
車を2台持ちする際の節約方法で有効なのは、燃費の良い自動車を選んだり安い駐車場を探すなど、維持費におけるコストを削減することです。車の2台持ちは便利でメリットも多いですが、いくつかの注意点もあります。予め、2台目の購入費を工面することや1台目のローンが残っている場合には、2台目の購入費を含めて準備・計画する必要があります。
また、車の他にも現時点で家などのローンの支払いや毎月支払いが発生している契約がどのくらいあるのかなども考慮して検討してみましょう。月々の維持費が思ったよりもかかる場合があるため、「結局2台目の車を手放すことになった…」ということにならないよう事前に全体の支払いを明確にして計画を練る必要があります。
車の2台持ちは利便性が高いため検討している人も多いです。用途別に使い分けたり、家族の目的ごとに使い分けたりできます。2台目の車を所有するためには、購入費やさまざまな維持費がかかりますので計画的に検討を進めることが必要です。2台目の自動車保険は割引が適用されることもありますので、維持費を節約したい場合には自動車保険をしっかりと吟味して選びましょう。
Posted at 2020/06/12 21:49:21 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年06月12日
これぞスバルの真髄!! 歴代レガシィ&レヴォーグ 再試乗で知る価値と魅力
バブル最盛期の1989年、突如としてデビューした初代レガシィ。その卓越したグランドツーリング思想は連綿と歴代モデルに受け継がれ、我々クルマ好きを魅了してきた。そして2014年には、その後継モデルとしてレヴォーグが登場し、現行型レガシィからはツーリングワゴンがラインナップから消えた(現行型はアウトバックのみ)。
もう間もなく、新型レヴォーグが登場するのだが、レガシィツーリングワゴンの残した功績とはいったいなんだったのか? 初代~4代目まで乗り継いだ国沢光宏親方に改めて歴代モデルをイッキ乗りしてもらい、再試乗レポートをお届けする!
国沢光宏親方が、歴代モデルをイッキ乗りする!
※本稿は2020年5月のものです
文/国沢光宏、永田恵一
写真/茂呂幸正
撮影協力/(株)アクレ(http://www.acre.co.jp/)、CTI(TEL:042-516-8306)
初出:『ベストカー』 2020年6月10日号
【画像ギャラリー】レガシィB4も2020年6月22日をもって受注終了! 思い出のレガシィツーリングワゴンをもう一度
■どれも思い出深い! 当時のスバル好きの心を思い出す(TEXT/国沢光宏)
私世代のクルマ好きに「スカイライン」を語らせたら、皆さんウンチクで激しく盛り上がる。私らの先輩世代だと「クラウン」だった。そしてベストカーの読者諸兄の世代なら「レガシィ」だと思う。1989年のデビューから、4代目の販売を終了した2009年までの20年間、クルマ雑誌にとってレガシィ情報は必ず人気ページになるキラーコンテンツでしたから。
私もレガシィの原稿を途方もないほど書いた。特に多かったのが、2代目のマイナーチェンジモデルから、4代目のB型まで。もちろん初代~4代目まですべてのモデルを買いました。
今や苦言ばっかり呈していることもあり、「スバルの敵」とまで思われている私ながら、当時は同業者で一番スバル好きだと言われていたほど。そんなことを歴代レガシィを目の前にした途端、思い出した。
ちなみに初めて初代レガシィと遭遇したのは、発売2年前の1987年。当時、技術面で時代遅れになり、危機的な状況になったスバルを立て直すべく、副社長で勇退した荒澤紘一さんや、3代目の責任者になる桂田勝さんなど課長級のサムライたちが立ち上げたプログラムでしたね。テストドライバーだった辰己英治さんと一緒に本社工場横の小さいオーバルを走ったことを思い出す。
■初代
1980年代中頃、スバルはいすゞと同じくらい暗くてイケてないメーカーだった。スバルの主力モデルであるレオーネのエンジンなんか、戦後すぐに設計されたOHVである! 押っ取り刀でOHC化してターボ付けたけれど、120psがやっと! ABSも安いシステム使ったもんだから、止まらない。スバルのサムライたちは新型にすべてをかけたんだと思う。
新しい4バルブツインカムエンジンを開発し、電子制御カップリング4WDにキッチリ曲がるサスペンションを組み合わせ、雪道だってガッツリ止まる世界最先端の4チャンネルABSまで採用してきたのだった! 1989年の初期型こそエンジンが賑やかだったり、パワステの制御に問題出たり(速度上がると突如重くなった)したものの、折しものステーションワゴン人気に乗って大ヒット!
今回試乗したモデルはマイナーチェンジした後期型。29年前のクルマと思えないほどコンディションよく、そして案外パワフル! 考えてみたら私も初期型の「GT」(マニュアルしかなかった)を16年間くらい持ってました。やがて220psの「RS」を追加し、サムライのひとりであるSTiを立ち上げた久世隆一郎さんはWRCに投入! スバル大躍進が始まるのだった。
初代は生まれ変わったスバル、2代目で正常進化、2代目後期で成長著しいという印象
初代は「スバルの4WDは曲がらない」という悪評を覆し始めたモデルで、初代インプレッサのベース車となったモデルだった
■2代目
初代の成功を受け開発された2代目はプラットフォームこそ改良型ながら、インプレッサ用に開発した進化版EJ20をさらにツインターボ化し、250psというクラス最強のエンジンを搭載してきた。すでに三菱「ギャランVR-4」とのパワー競争に突入しており、ライバルの240ps以上にしたかったワケです。オリビエ・ブーレイによるデザインや、乗り心地の改善などで、高い評価を得た。
しかし、開発担当者の土屋孝夫さんは超イケイケだった! マイナーチェンジで280psまでパワーアップ! さらにビルシュタイン(当時は手作り生産。ホンモノのビルシュタインです)も採用してきたのだから驚く! 2代目後期型はスバルにとって超絶ヒットとなり、信じられないことにモデル末期で月間最高販売台数を記録。私は後期型の「250T-B」を買いました。
■3代目
土屋さんに代わり、初代からレガシィと関わってきた桂田さんが開発責任者になる。桂田さん、アメリカでは「ミスターレガシィ」と呼ばれています。世界的に衝突安全性が厳しくなり、それに対応するためボディ重量も重くなってしまう。また、乗り心地の上質さを追求するため、リアサスをマルチリンクにバージョンアップ。クルマ全体の質感にもこだわった。
改めて3代目に試乗すると、2代目と比べ、クルマとしての完成度は明らかに高くなっている。全面的な改良を受け、レスポンスのよくなったツインターボは、重くなった車重を意識させない走りを見せてくれる。また、毎年行った年次改良でクルマの完成度が上がっていき、最終モデルは日本車離れしたハンドリングと上質さを持つGTカーに仕上がった。
3代目も正常進化だったが、追加された6気筒エンジンなどにも後押しされてプレミアムカーを目指し始め、4代目でその勢いは頂点に達した
マッキントッシュのオーディオは3代目から登場。最初はカセットテープだった
■4代目
歴代レガシィで、というより日本を代表する名車だったと思う。初代レガシィを立ち上げたチームの荒澤さんは開発のTOPになっており、理想を追求! 徹底的な軽量化に取り組み、インテリアだって迷ったら「いいほうを選べ」。ボディ外板まで塗装品質を向上させるべく平滑な素材を選んでいる。今でも「4代目から乗り替えるクルマがない」という人がいるけれど、100%同意します。
4代目は生産中止になってから10年経つけれど、基本設計いいため頑丈! 今回試乗した個体は2004年モデルだったが、今のクルマたちと比べたってまったく遜色ないばかりか、一体感あって「超いいね!」。ハンドル握っただけでお金かかっているクルマだと感心しきり。デザインだって素晴らしい。私は初期モデルの「GTスペックB」を買った。本当にステキなクルマでした。
■5代目
アメリカ市場を優先した結果、日本のクルマ好きから総スカンを喰うことになる。4世代に渡るレガシィユーザーだった私ですら見た瞬間、買う気を失ったほど。
乗ると悪いクルマじゃないが、大味。マッキントッシュオーディオもなし。ただアメリカで大ヒットを飛ばし、スバルに大きな収益をもたらした。アコードもシビックもカローラも、アメリカを向いた途端、日本じゃ売れないクルマになる。
レガシィツーリングワゴンとしては最後となった5代目のBR型と現行レヴォーグ。日本市場では5代目は不評だったが、北米では圧倒的な支持を得たモデルだった
■現行レヴォーグ
アメリカ車になったレガシィの後継モデルとして位置づけられたのが「レヴォーグ」だ。私は5代目レガシィでスバルに対して”グレて”いたため、かつてのインプレッサワゴンのようにラゲッジスペースの小さいレヴォーグを見て大いに失望したことを思い出す。レガシィはラゲッジスペースが広かったから魅力あった。多くのレガシィファンも私と同じだったようだ。
改めてハンドルを握ると、走りのレベルはモンクなし。そらそうだ。ボディ剛性感高く、ヨーロッパ車と真正面から勝負しても勝てそう。次期型レヴォーグはこの秋にデビューするというが、果たして離れていったスバルファンを引き戻すことができるだろうか? もはやラゲッジスペースは期待しない。クロスオーバーとかあったら面白いと考えます。
4代目レガシィツーリングワゴンの直接的な後継車として登場。1.6Lターボと2Lターボ、アイサイトver.3などを搭載し、現在は完熟の域に達している
■カピバラ永田の2代目レガシィこそサイコーだ!(TEXT/永田恵一)
我が家に最終モデルとなる2代目レガシィツーリングワゴンGT-Bがやってきたのは1998年4月のこと。
私が運転免許を取ったのもあり、「家のクルマを買い換えよう」という話になった。そこで、当時18歳の私は当時それこそWRCメイクス3連覇もあり、初代インプレッサがやたらカッコよく見えたのに加え、スキーエキスプレスにしたいという気持ちもあって一石二鳥のWRX STiバージョンのスポーツワゴンを主張。
しかし、これはMT車のみということで却下になり、一家が当たり障りなく使えるレガシィのATに落ち着いた。
レガシィツーリングワゴンは当時本当に輝いていた。キャリアとスタッドレスタイヤでスキーエキスプレスにもしたが、写真の時だけだったような気もする
誰でもそうだと思うが、当時は現在40歳の私とはいろいろな意味で別人のようにクルマに対するエネルギーがあったうえに、ガソリンが安かったのもあり、このレガシィに乗りまくり、「レガシィは遠くに行っても楽だなあ」などとわかったようにグランドツーリングを堪能した。
コイツとの別れは突然で、27歳の時に自分のミスで起こした追突事故で廃車に。しかし、コイツはクルマの最後の仕事のひとつといえる「守る」という使命をシッカリとまっとうし、私はケガをすることもなく、今無事に仕事ができている。だから今生きているのは「BGに守られた命」であり、たまに思い出すと涙が止まらないのだ。
Posted at 2020/06/12 21:36:44 | |
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富士重工 | 日記
2020年06月12日
F1 日本グランプリ 中止が正式に決定
鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは6月12日、10月9日(金)~11日(日)に鈴鹿サーキットで開催予定だった「2020 FIA F1世界選手権シリーズ ピレリ 日本グランプリレース」の中止を発表した。
国内外における新型コロナウイルス感染拡大状況や、各地域での防止対策などを踏まえ慎重に検討してきたが、現段階で海外からの渡航に関する規制解除の見通しが立っていない社会状況は、国際的に大規模な移動を伴うイベントの特性を鑑み、開催中止を判断したという。
モビリティランド代表取締役社長の田中 薫氏のコメントは下記の通り。
「F1日本グランプリについて、開催を目指して準備を進めておりましたが、国内外における今後の状況変化や、渡航規制の解除が見通せない状況のなか、安心・安全な環境で開催するための準備期間も考慮し、やむなく中止の判断をいたしました。
2021年に日本グランプリをより一層お楽しみいただけるよう、準備を進めてまいります。ご来場を楽しみにされていたファンの皆様、関係者の皆様におかれましては、ご理解くださいますようお願いいたします」
非常に残念ではあるが、中止の判断は致し方ないところ。また来年、F1が日本で観戦できることを期待しよう。
〈文=driver@web編集部〉
Posted at 2020/06/12 21:00:52 | |
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自動車業界あれこれ | 日記