2020年06月21日
【WRC】ベルギー、初のWRC開催へ協議中。実現すればスパ・フランコルシャンも走行か
2020年のFIA 世界ラリー選手権(WRC)は3月以降、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されたままの状態となっている。実施できたイベントは3つで、中止されたイベントはポルトガル、ケニア、フィンランド、ニュージーランド、イギリスと5つに上っている。
WRC側は当初は開催予定に含まれていなかった会場を2020年シーズンのカレンダーに加えることを検討しており、既にラトビア共和国ではヨーロッパラリー選手権のプロモーターと、WRCの併催について話し合いを行なっている。
ベルギー国内の伝統の1戦、イプルー・ラリーの主催者も、新たにWRCを開催する可能性について協議に入っているという。
同イベントの主催者であるクラブ・スーパーステージはFIAからアプローチがあった後、イプルー市とWRCイベントの開催可能性について予備的な話し合いを行なったと明らかにした。また近日中には決定が下されると見られている。
この計画が現実のものとなった場合、10月1~4日にベルギーで初のWRCが開催されることになるだろう。
ラリーの正確なルートはまだ決まっていないが、クラブ・スーパーステージの広報担当者によればイプルーの東280kmに位置するスパ・フランコルシャン・サーキットを走行することも考えられているようだ。
「我々イプルーがWRC2020年シーズンの開催に向けて検討されているというのは、素晴らしく名誉なことだ」
クラブ・スーパーステージ委員会のヤン・ヒューグはそう述べた。
「FIAからの問い合わせは光栄だ。その瞬間から、クラブ・スーパーステージは新たな時間調整やスペシャルステージの想定、イプルー市や政府、その他当局へのアプローチを加速させた」
「このプロジェクトは当局やラリースポーツに馴染みのあるイプルー市、その他我々のパートナーからも好感触を得ている」
「我々はイベント予想形を作成したが、そこにはベルギーモータースポーツのふたつの象徴があり、イプルーとスパ・フランコルシャンが団結することができる」
「だが、ハッキリとさせておこう。まだ何も決まっていない。クラブ・スーパーステージは現在FIAとWRCプロモーターと交渉中であり、まもなく決定が下されることになるだろう」
またWRCはFIAとのタスクフォースを設置し、地方およびヨーロッパのイベントを評価し、それらを世界選手権の水準に引き上げることも目指している。
FIA eカンファレンス2020でWRCプロモーターのイベントディレクターを務めるサイモン・ラーキンは次のように語った。
「過去数年間におけるWRCの成長をもとに、FIAとWRCプロモーターの間で共同タスクフォースが設立されており、WRCの世界から経験豊富な関係者が参加している」
「つまり、可能性のある新イベントをFIAが受け入れることのできる水準に引き上げるための基盤が既にできているということだ」
「これによって我々はFIAとWRCのマネージメントと共に、自信を持って新たなイベントを迎えることができる。そして残るスケジュールと協力して、チャンピオンシップを少しでも安全な形で復活させようとしている」
「これが現在我々の取り組んでいるプロセスであり、すぐにでも皆さんに前向きな反応を示せればと思っている」
Posted at 2020/06/21 09:52:56 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年06月21日
画期的技術だが高齢者には厳しい? 日産のワンペダルドライブを「使わない」人がいる理由
慣れれば完全停止までアクセルペダルのみでできる
日産のモーター駆動車であるノートe-POWERやセレナe-POWER、そして電気自動車である2代目リーフには、ブレーキペダルを踏まなくてもアクセルペダルの操作だけで速度をコントロールすることができる「ワンペダル」(リーフはe-Pedal)機能が備わっている。
このワンペダルドライブとは、アクセルを踏むと加速するというのは従来のクルマと同じだが、アクセルペダルを戻すと、ペダルの戻す量に応じて減速力が発生するというもの。つまり、少しだけアクセルペダルを戻すと軽いブレーキが、一気にアクセルペダルを離すと強めのブレーキがかかるのだ。
もしこのアクセルペダルでの減速力では足りない場合は、ブレーキペダルを踏むことでより強い制動力を得ることができるようになる。
慣れれば完全停止までアクセルペダルひとつで可能となり(e-POWER系は停止保持機能はないが)、頻繫にアクセルペダルとブレーキペダルを行ったり来たりすることが減り、運転時の疲労軽減にもつながるものとなっている。
過去アクセルペダルをラフに扱っていた人には違和感
しかし、該当車種のオーナーのなかには、どうしてもこのワンペダルドライブに馴染めずにオフのまま走行している人が少なからず存在するというのだ。
そういったユーザーに話を聞いてみると、どうもアクセルペダルのコントロールがうまくいかず、ガクガクとした走りになってしまうという理由が返ってきた。
これは、過去のクルマでアクセルペダルをラフに扱っていたユーザーに多く、当時のクセがなかなか抜けないのが原因ようだ。また、年配のユーザーは関節の可動域が小さくなり、細かい操作が苦手になってくるという身体的な理由も見受けられた。
もちろん、ワンペダルを活用しなくても、モーター駆動ならではの力強くシームレスな走りは楽しめるが、現行のe-POWER系はフットブレーキによる減速では回生が得られないので、もし慣れの問題で活用していないのであればもったいないところなので、ぜひマスターできるように走り込んでみていただきたいところだ。
ブレーキ機能搭載の後付型「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」、日本初の量産化に目処
ジャパン・ハイブリットサービスは、ペダル踏み間違い時に、ブレーキ制動により車を停止する、後付け安全装置「とまるんデス」の取扱店募集に向け、新たに製品情報の提供を開始する。
「自動ブレーキ」と呼ばれることも多い「衝突被害軽減ブレーキ」が、2021年11月から国産新型乗用車に義務付けられることとなった。一方、これまでに登録された自動車には、同じ効果を狙った後付け型の「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」などの取付が推奨されている。
ペダル踏み間違い急発進抑制装置は、障害物を検知する機能の有無はあるが、いずれも事前に設定された条件を満たす際に「アクセル」機能を停止し、急な加速を抑制するもの。アクセル機能が停止されるため、加速は継続しないが、ドライバーがブレーキを踏み込まない限り止まらない。
ジャパン・ハイブリットサービスが開発を進めている「とまるんデス」は、ペダル踏み間違い急発進抑制装置にはない、ブレーキ機能を搭載した後付け安全装置。2019年11月の特許取得後、自動車への取付部品の見直しを進め、より取付が容易でかつ安定的な構造を実現し、量産化に目途を付けた。ブレーキ機能を搭載した後付け型ペダル踏み間違い急発進抑制装置の量産化は日本初(同社調べ)となる。
”先代”でも安心! スバルが後付けの「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を発売
先代「インプレッサ」や「XV」、軽自動車では「ルクラ」や「プレオ」などに対応
スバルは、先代モデルなどの既販車を対象にした後付け「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の販売を開始した。この製品は自動車部品大手のデンソーが手がけたもので、後付け可能な安全運転支援システムとしてはトヨタやダイハツに続くもの。
スバルの運転支援システムといえば「アイサイト」が有名だが、今回発売するペダル踏み間違い時加速抑制装置はアイサイトなどが装着されていないスバル車ユーザーにも一層の「安心と愉しさ」を提供する目的から純正用品として設定された。適用車種により、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」と「ペダル踏み間違い時加速抑制装置 『つくつく防止』」の2種類がラインアップされている。
ペダル踏み間違い時加速抑制装置(取り付け工賃別の消費税込み希望小売価格=56,100円)
適用車種:インプレッサ(GP/GJ型),スバルXV(GP型)
機能
・時速約10km以下での前進/後退時に、前後に装着したソナーセンサーで前後方約3m以内にある壁などの障害物を検知した場合ランプとブザーで警告。それでもアクセルを強く踏み込んだ場合には、加速を抑制。
・後退時には、障害物の検知にかかわらず時速約5km以上でアクセルを強く踏んだ場合やアクセルを踏んだまま時速約5kmを超えた場合に、警告と加速抑制を行なう。
ペダル踏み間違い時加速抑制装置 「つくつく防止」(取り付け工賃別の消費税込み希望小売価格=35,200円)
適用車種:ルクラ(RF型)、ステラ(RK型)、プレオ(RD型)、プレオ+(RE型)
機能
・時速約10km以下での前進/後退時に、前後に装着したソナーセンサーで前後方約3m以内にある壁などの障害物を検知。アクセルを強く踏み込んでしまった場合、ランプとブザーで警告するとともに加速を抑制する。
スバル・ウェブサイト
https://www.subaru.jp/
サポカー補助金について
なお、65歳以上のユーザーがこの装置を購入・取り付ける場合、一定の条件の下で経済産業省および国土交通省が実施する「サポカー補助金」制度の対象となり「後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置」導入補助(4万円)を受けることができる。
この補助を受けるためには、一般社団法人・次世代自動車振興センターから「後付け装置取扱事業者」に認定された事業者において、装置を購入・取り付ける。全国のスバル販売特約店(44社)は、現在この認定に向けた申請準備を進めており2020年6月末までに認定される見込み。
補助金の申請については販売・取り付けを行なった後付け装置取扱事業者が行ない、購入者はあらかじめ補助金分が差し引かれた金額で購入・取り付けできるため申請等をする必要はない。
詳しくは、一般社団法人 次世代自動車振興センターのWebサイトを参照のこと。
http://www.cev-pc.or.jp/support-car/support-car.html
デンソーの後付けペダル踏み間違い時加速抑制装置、スバル純正用品に採用
デンソーは、同社が開発した後付け装着可能な「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」がSUBARU(スバル)純正用品として採用され、販売が開始されたと発表した。
同製品は、超音波センサー、表示機、コントローラーで構成。ドライバーの操作に対する2つのサポートで、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる衝突事故軽減に貢献する。
「発進時加速抑制」では、駐車・停車状態からの発進時に、バンパーに取り付けられた超音波センサーが障害物を検知すると、表示機とブザーでドライバーに注意喚起。それでもドライバーがブレーキと間違えて強くアクセルを踏み込んだ場合には、加速を抑制する。
「後退時加速抑制」では、駐車場等で後退する際に、時速約5km以上でアクセルを踏み込んだ場合には、障害物を検知していない状況でも速度が出過ぎないように加速を抑制する。
今後、デンソーは他の乗用車メーカーへの展開を促進し、交通事故の低減に貢献することで、安心・安全なクルマ社会の実現を目指す。
Posted at 2020/06/21 09:49:53 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年06月21日
熱効率52%のエンジンを開発
東京工業大学と慶応大学のグループが開発。気筒内水噴射でノッキングを抑制
今後、クルマのパワーユニットの電動化が進むのは必至ながら、ハイブリッドやプラグインハイブリッドに欠かせないエンジン=内燃機関のブラッシュアップもまだまだ進むと思われる。そのカギとなるのが「熱効率」で、ガソリンや軽油といった燃料の持つエネルギーのうち、どのくらいを動力として活用できるか、ということを表わしている。
かつては20~30%であれば御の字とされてきた熱効率だが、リーンバーン(超希薄燃焼)技術の向上などにより現在は40%程度のエンジンも実用化されている。とはいえまだ半分以下なのが現実で、これを50%以上に高める研究も盛んに行なわれている。
そんななかで東京工業大学と慶応義塾大学の研究者グループが正味熱効率51.5%、図示熱効率52.6%を達成。まだ開発段階のガソリンエンジンではあるが、リーンバーンを進めていくとどうしても発生するノッキングを、シリンダー内への水噴射で解消。燃焼を悪化させることなく世界最高水準の熱効率を実現させている。
熱効率50%超えは1年ほど前に科学技術振興機構(JST)がその達成を報告しているが、今回も同じ研究者が関わった形で成果を出しており、実用化に一歩近づいた部分もある。今後エンジンは駆動用だけでなくシリーズハイブリッドの発電用としての用途も増えるはずで、熱効率の向上による燃費削減への期待は大きい。近いうちに50%を超えるエンジンが市販車に搭載されることになるのか。続報に期待しよう。
Posted at 2020/06/21 09:44:21 | |
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自動車業界あれこれ | 日記