2020年09月29日
「Kカー乗りは要チェック!」半永久的に使える高性能オイルフィルター登場
レッドアルマイトの輝きがエンジンルームを飾る!
圧力損失を極小にまで低減
アルトワークスをはじめとするKカーチューンを得意とする“KCテクニカ”から、半永久的に使える高性能オイルフィルター“K&Pオイルフィルター KCモデル”が発売された。
製品は見た目も美しい組み立て式を採用し、オイル抵抗を純正紙フィルターの約7分の1にまで低減。これにより、オイルポンプの駆動ロスが低減され、結果的に実出力の向上に繋がるわけだ。また、オイル循環のスピードも上がり、油圧・油温・燃費の改善も見込めるそうだ。
なお、基本コーポーネントには航空機から船舶・産業用機器まで、高性能オイルフィルターで定評のある「K&Pエンジニアリング製」を使っているため、信頼性は折り紙付きだ。
価格は2万8500円、対応はKカー全般だ。その機能向上は体感できるレベルと言うから、気になるKカーオーナーは一度試してみてはいかがだろうか。
●取材協力:KCテクニカ 京都府宇治市槇島町目川6 TEL:0774-28-5075
Posted at 2020/09/29 11:02:38 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年09月29日
PIAA、ライト用融雪ヒーターを発売 さまざまな車種に対応
PIAA(寺田浩康社長、東京都文京区)は、ヘッドライト・テールライト用融雪ヒーターを10月に発売する。外気温に応じて自動でライト表面に熱を加え、降雪時の視界確保を支援する。ヒーター部をライト表面に貼り付ける構造を市販品として世界初採用し、ライトの形状を問わずさまざまな車種に適合する汎用ヒーターとした。価格はオープン。
外気温プラス50度の熱を加えることで、ライトに付着した雪を融かし照射性能を確保する。外気温センサーを付属し、外気温が5度を下回ると自動で作動する。ヒーター部をライトに直接貼り付ける構造に加え、アクセサリー電源または車幅灯への結線によるリレーハーネスなしでの電源供給を可能として、取り付けの容易さを実現した。取り付けた状態で洗車機を使用できるなど、耐久性も追求した。
世界初、ヘッドライト/テールライト用融雪ヒーター発売 PIAA
ヴァレオグループのPIAAは、アフター用品汎用装着タイプでは世界初となるヘッドライト/テールライト用融雪ヒーターを発売する。
新製品は、ヘッドライトおよびテールライトに貼り付ける融雪ヒーター。外気温+約50度の熱を極細ラインヒーターで加える、シンプルで有効性の高い融雪機能を持つ。降雪時の夜間、ヘッドライトに積もった雪で光が遮られて前が見えない、テールランプが後続車から見づらく追突のおそれがあるなどの不安を解消する。
取り付けはリレーハーネスを使用せず、シンプルな配線を実現。ACCまたはポジションランプに結線するだけで作動する。外気温感知オートON/OFF機能も搭載。気温5度を境目に自動で融雪機能が作動する(ACC接続の場合)。ポジションハーネスに接続の場合は点灯時のみ自動作動となる。
洗車機はブラシ式、高圧洗浄式どちらにも対応。センサーハーネスは3年、ヒーターユニットは1年保証。ヒーターユニット部は1年に1回の交換を推奨している。
Posted at 2020/09/29 10:55:38 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年09月29日
スバル インプレッサXV|“アイサイト付き”を目安に納得物件を絞り込むべし!【予算100万円ならコレが買い】
ついに2代目インプレッサXVが予算100万円圏内に!
コンパクトなボディサイズとカジュアルなルックスで、一躍ヒットモデルとなったインプレッサXV。中古車流通量が少なく相場下落は非常に緩やかだったが、後継モデルとなる現行型XVの登場から3年以上経過し、ようやく予算100万円で狙えるようになってきた。
最安値帯を含む予算100万円圏内で狙い目のグレードは何か、お得感あるバリュー物件選びのポイントはどこか、いまいちど2代目の特徴を振り返りつつ探ってみよう。
若者や女性からの支持も高いカジュアルな都会派SUV
シリーズ4代目にあたるコンパクトハッチバックのインプレッサスポーツをベースに、力強いデザインやタフなメカニズムを取り入れたクロスオーバーSUVとして、2012年9月に登場したインプレッサXV。
レガシィアウトバックやフォレスターなど、従来のスバル製クロスオーバーSUVは、性能重視の質実剛健さを前面に打ち出し、タフな環境やカントリーサイドの風景に似合うイメージがあった。
しかし、2代目インプレッサXVでは、「Urban Adventure」という商品コンセプトが物語るように、カジュアルなルックスをまとうシティ派路線を打ち出した。さらにSUV人気が盛り上がり始めたタイミングでのデビューもあって、若者や女性など軽自動車やハッチバックを好むユーザー層からも高い支持を受けた。
パワーユニットはガソリン車とハイブリッド車の2種
デビュー当初、パワーユニットはスバルお得意の2L水平対向ガソリンエンジンのみだったが、これにモーターを組み合わせたスポーツハイブリッド仕様が2013年6月に追加されている。いずれも駆動方式は4WDのみで、燃費はガソリン車が15.8km/L、ハイブリッド車が20km/L(ともにJC08モード)となる。
ボディの全長と全幅は、ベースのインプレッサスポーツより数ミリ程度大きくなるが、狭い道や駐車場でも取り回しやすいコンパクトさをキープ。SUVらしく200mmの最低地上高を確保しながら、ルーフレール無しの場合なら全高は1550mmとなり、立体駐車場にも対応。
グレードはガソリン車、ハイブリッド車ともに装備を簡素化したベースグレード、装備充実のi-Lグレード、そしてi-Lの装備に加えて自動ブレーキ「アイサイト」を追加したi-Lアイサイトの基本3タイプ。
2014年11月まで生産されたモデルでは、アイサイトの仕様がバージョン2だったが、それ以降はバージョン3となる。また2015年10月に行われたマイナーチェンジ級の大幅改良では、内外装が刷新された他、アイサイト搭載モデルを拡充するなど安全面で一層進化した。
予算100万円圏内は走行距離10万km超の物件が大半
現在の中古車流通量は550台前後。そのおよそ3割がハイブリッド車となる。中古車の平均価格は130万円前後となっており、最安値帯は総額80万~90万円の水準まで下がってきた。ここまでくるのにかなり時間がかかったが、ようやく中古車らしい醍醐味を味わえるようになったと言える。
しかし、最安値帯を含む予算100万円圏内は、まだ選択肢が少ないうえ、2012~2013年式の初期型かつ走行距離10万km超の物件がほとんど。走行距離の少さにこだわるなら、少なくとも130万円程度の予算は必要だ。
総額100万円以内で初期型のインプレッサXV(2代目)を探す予算を上げて総額130万円以内で初期型のインプレッサXV(2代目)を探す
“アイサイト付き”が狙い目物件のキーワード
こうした現状を踏まえて、あえて予算100万円で勝負するなら、装備やコンディションなど、優先するポイントを絞り込むことが重要だろう。
中でも、優先ポイントとしてオススメなのがアイサイト付き物件。予算100万円では対象が初期型に絞られるため、自動的にグレードは2.0i-Lアイサイト一択となる。
幸いガソリン車もハイブリッド車も射程圏内にあり、好みのパワーユニットをチョイスできるのが◎。タイミング次第では、走行距離7万km台の物件もヒットするため、こまめにカーセンサーnetで物件をチェックしよう。
人気車ゆえか、とにかく相場の下落スピードが遅いのが2代目インプレッサXVの特徴。したがって、条件の良い物件は予算100万円圏内に下がってくるまでに売れてしまう可能性も十分に考えられる。豊富な選択肢の中から好みの1台を選びたいなら、プランBとして予算アップも視野に入れるのも賢い選択と言えそうだ。
総額100万円以内でアイサイト搭載のインプレッサXV(2代目)を探す文/中野剛、写真/SUBARU、篠原晃一
Posted at 2020/09/29 10:51:34 | |
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富士重工 | 日記
2020年09月29日
【ポルシェが重要な鍵?】VWグループ、ブガッティの売却を検討 リマックへ
3社間の複雑な買収交渉
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
フォルクスワーゲン・グループは、量産車事業の統合の一環として、ブガッティをEVメーカーであるリマックに売却することを検討している。
ポルシェはこの取引で重要な役割を果たすことになりそうだ。
ドイツのManager Magazin誌によると、公式には確認されていないものの、先日行われたフォルクスワーゲン・グループの監査役会議では、この売却案が主な議題となっていたという。
会長のヘルベルト・ディースは2020年末までに契約を完了させたいと考えているようだ。
クロアチアに拠点を置くリマックがブガッティの買収資金を調達できるようにするため、フォルクスワーゲン・グループ傘下のポルシェは、現在15.5%保有しているリマックの株式を49%まで引き上げると予想されている。
ある関係者によると、ポルシェのリマックに対する出資比率を高めることで、同グループが今後の意思決定プロセスに積極的に関与できるようになる予定だという。
リマックとの交渉は継続中で、この複雑な買収について最終的な決定はまだ下されていない。
AUTOCARはブガッティ、ポルシェ、リマックの3社に対しコメントを求めたが拒否された。
高級車ブランドに再編の兆し
フォルクスワーゲンが提案しているとされる売却の条件では、ブガッティはリマックが開発した1914psのハイパーカー「C_Two」の駆動系とバッテリーのノウハウを用いて、内燃エンジンから電動スーパーカーに注力するという。
リマックのブガッティ買収と、ポルシェの株式保有増加については、中国のバッテリーメーカーであるキャメル・グループや香港に拠点を置くチャイナ・ダイナミクスなど、既存の利害関係者の合意に左右されるだろうとの情報がある。
1909年に設立されたブガッティは2019年に82台を販売しており、主要モデルとして1500psを発生させる8.0L W16クアッドターボエンジンを搭載したシロンなどが挙げられる。
シロンをベースにした最新モデルである1600psのチェントディエチは、10台限定で生産される予定で、価格は800万ユーロ(約10億円)となっている。
リマックは、クロアチアの首都ザグレブ近郊のスベタネデリャに本社を置き、2009年にメイト・リマックによって設立された。
AUTOCARは、ブガッティの売却は当初、フォルクスワーゲン・グループのフェルディナンド・ピエヒ元会長の息子であるグレゴール・ピエヒに対し提案されていたと考えている。しかし、この売却は実現しなかった。
ヘルベルト・ディースのもと、フォルクスワーゲンは現在、電動モビリティに焦点を当てた大規模な再編を進めており、量販車にも新たな重点を置いている。
ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニなどの高級車ブランドや、オートバイメーカーのドゥカティ、デザインスタジオのイタルデザインなどの将来は、こうした動きに委ねられているようだ。
アウディ、セアト、シュコダ、フォルクスワーゲンなどの量販ブランドの電動化計画や、リマックとの提携によるポルシェのEV事業拡大用に資金を確保するためのコスト削減を模索しており、上記の高級ブランドには注目が寄せられているという。
ブガッティが身売り!? 火の車だったスーパーカーメーカー3社の現状とは?
■華やかなハイパーカーの光と影
続々と魅力的なニューモデルが、かつては考えられなかった高価なプライスタグを掲げて誕生する現代のハイパーカー&スーパーカーの世界だが、ここ最近各メーカーには不穏な動きが目立つようになってきた。
●ピエヒ亡き後、ブガッティが売却される!?
まずは傘下のブガッティを売却することを計画していると考えられているVW。VWがブガッティを手中に収めたのは1998年のことだが、ワンオフなどの特別仕様車を除けば、この10年強の間に生産したモデルは、「ヴェイロン」と「シロン」のみである。
その価格を考えても到底利益があがるまでには至らないが、ヴェイロン生産の前に生産設備や開発費はVWが、あらかじめ自らの決算に計上していたため、赤字の数字は最小限に抑えられている。
ブガッティが利益を生み出すのはシロンからという考えがあったのだろう。価格はヴェイロンの倍となり、利益を伸ばす体制は整えられた。さらに4ドアサルーンやSUVなど、現CEOのステファン・ヴィンケルマンがランボルギーニのCEO時代に企画したモデルを、内燃機関ではなくエレクトリックで実現しようという企画が進められていたというのも、また確証の高い噂だった。
だがVWは、ブガッティのために専用のプットフォームを製作し、完全なホワイトペーパーの段階からそれらの開発を進めることに簡単に同意はしなかった。そこで最終的に考えられたのが、ブガッティの売却だったのだ。
ブガッティの売却先は、クロアチアに本社がある電気自動車を開発しているリマック社だ。同社はすでにポルシェから15.5%のブガッティの株式を取得しているから、VWグループにとって彼らは全く無縁な存在というわけではない。最終的にリマック社は、ブガッティの株式の比率を49%まで引き上げる予定で、これによって積極的な発言権を得る予定であるという。
VWは現在、エレクトリック・モビリティにフォーカスした、積極的なニューモデル戦略を展開中であり、グループ全体としても、そしていずれはエレクトリックのメカニズムに頼らねばならないブガッティにも、この新たな再編は歓迎するべきところではないだろうか。
■実は苦しい台所事情だった、英国2大ブランドとは?
先日待望のSUV、「DBX」が誕生したのと前後して、CEOがアンディ・パーマー氏から、これまでメルセデスAMGを率いてきたトビアス・モアーズ氏へと変わったアストンマーテインも、その業績は当初の計画ほどに芳しくはない。
もちろんDBXの登場が、その状況を世界的に一変させてくれることは、これまでの他社の例を見れば明らかなところなのだが、2018年10月のIPO(新規株式公開)以来、低迷を続けた株価が今後どう動くのかは株主にとっては興味深いところでもある。
●カナダからの救世主登場! アストンが生まれ変わる!?
アンディ・パーマー氏と、トビアス・モアーズ氏の経営方針に大きな違いがあるとするのならば、それはパワートレインの電動化に対する積極性だろうか。
メルセデスAMGでは、続々と電動化技術を採用したパワートレインを採用し、モデルラインナップを急速に拡大してきたトビアス氏。一方でパーマー氏は、ラゴンダという伝統のブランドをBEV専門超高級車ブランドとして立ち上げる計画を発表していたが、そこに至るまでの資金的な状況は厳しかった。
そこで2020年登場したのが、カナダのミリオネアである、ローレンス・ストロール氏だ。彼はアストンマーティン・ラゴンダ社の株式を16.7%取得し、さらに今後発行される株式も取得する計画だという。その総額は5億ポンド(約715億円)に達するというから、株主としてのストロール氏の影響力は相当に大きなものになるだろう。
彼の意思が、今後どのようにアストンマーティンに影響し、あるいは計画が一時凍結したとも噂されるラゴンダを復活させるか否か、それはそれで楽しみではある。
●マクラーレンの本社が売却される!?
2020年の自動車産業を襲ったもっとも大きな脅威。それはいうまでもなく、新型コロナウイルス感染予防による生産工場やロジスティックの停止だろう。
その直撃をもっとも強く受けるのは、生産台数が少ないハイパーカーやスーパーカーの世界だ。1台あたりの単価は大きくても、キャンセルされれば売り上げは激減するからだ。
そのような事情から、本社を売却するという決断を下したのは、イギリスのロンドン郊外、ウォーキングにあるマクラーレンだ。106台限定の「スピードテール」が即完売したといわれ、そのようなニュースだけを見ていると経営は安定しているものと思われたが、内情が少し違ったようだ。
ノーマン・フォスター卿が設計し、2004年に建設されて以来、おもにロードモデルの開発に使用されてきた、マクラーレン・プロダクション・センター(MPC)、F1マシンを含めた開発の拠点ともいえるマクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)、そしてマクラーレン・ソート・リーダーシップ・センター。これら現在のマクラーレンを象徴する建物のすべてが売却され、その後リースバックという形態で、マクラーレンは引き続きこの場所で活動を計画する予定なのだという。
もちろんそれには売却先である不動産会社、コリアーズの同意が必要になるが。
スーパーカー、ハイパーカーの世界に、いま何が起きているのか。少なくとも表面上に表れている華やかな姿ばかりではないことは、確かなようである。
Posted at 2020/09/29 10:48:20 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年09月29日
この見た目でEVだと!? 博物館が旧車をレストアしたフィアット 500のEVを販売開始
フィアット 500を愛する私設の自動車博物館「チンクエチェント博物館」(愛知県名古屋市)は、眠っていた車両を提携するイタリアのカロッツェリアにてレストア(修復)し、電気自動車「フィアット 500 ev」として蘇らせ販売を開始した。価格は506万円~550万円(消費税込み)。
世界中で愛されるクラシック・フィアット 500がEVに!
チンクエチェント博物館では、1957年~1975年に製造された旧いフィアット 500(チンクエチェント・クラシケ) の展示や保護に取り組んでいるが、この程、眠っていた車両を救い出し、同博物館プロデュースのもと電気自動車「フィアット 500ev」として蘇らせた。
なお、内外装はオリジナルを活かしており、クラシケの趣も楽しめるデザインとなっている。
チンクエチェント博物館が愛するチンクエチェント・クラシケは、1957年~1975年にわたり累計367万台が製造・販売されたイタリアの大衆車である。
空冷2気筒500ccのエンジンをリアに積んだ丸みを帯びた可愛いボディも特徴で、日本ではアニメ「ルパン三世」、映画「グラン・ブルー」 に登場したことでも有名。
フィアット 500evはATでも運転OK
一般的にクラシックカーはマニュアル車のイメージがあるが、電気自動車にコンバートした「フィアット 500ev」はオートマチック限定免許でも運転が可能である。
初めてクラシックカーに乗る場合でも扱いやすく、親しみやすいモデルとなっている。
フィアット 500evの価格
・FIAT 500 ev ONE BATTERY(走行距離約40km):506万円
・FIAT 500 ev TWO BATTERY(走行距離約80km):550万円
特設サイトでその魅力を知ろう!
2020年9月17日より開設された特設サイトでは、フィアット 500evのブランドムービーをはじめ、モータージャーナリストの嶋田智之氏と、ラリードライバーであり電気自動車の開発にも携わったキャリアを持つ眞貝知志氏による対談ムービーを公開している。
さらに、嶋田氏とチンクエチェント・クラシケのオーナーが、フィアット 500evとクラシケを乗り比べた感想を語り合うムービーも公開していく。
実際に見てみたい方は、展示へ急げ!
フィアット 500evを実際に見られるよう、チンクエチェント博物館をはじめ、各地のチンクエチェント・クラシケ ディーラー(販売拠点)にて実車の展示を予定している。
■2020年9月18日~9月30日
チンクエチェント博物館(愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14-1)
■2020年10月4日~10月14日
フィアット京都(京都府京都市左京区上高野諸木町47-1)
■2020年10月17日~11月2日
ガレーヂ伊太利屋(東京都江東区1-5-14)
【じっくり見たい】EVで蘇る、クラシック・フィアット500 レストア済み車両 日本で販売開始
永遠のチンク 電気自動車に
text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
今年になって続々と新型の電気自動車がリリースされ、クルマにとって時代の節目であることを感じさせる。
こうした状況のなか、往年の名車であるフィアット500をEVにコンバートした「フィアット500 ev」がチンクエチェント博物館(愛知県・名古屋市)から発売された。
フィアット500は、1957年にデビューして1976年まで生産が続けられ、イタリアを代表するベイシックカーとして今も愛され、本国では文化遺産とまで称される。
その愛らしいスタイルから日本でも数多くのチンクエチェントが愛好家の元にある。現在も同名で新車が販売されていることもあり、旧いフィアット500はクラシケと呼ばれ区別されている。
「フィアット500 ev」はフィアット500クラシケをイタリアのカロッツェリアでオリジナルに忠実なレストアを行ない、同時にEVにコンバートしたもの。
もともとエンジンが搭載されていた位置に、最高出力13kW(18ps)の電動モーターが組み込まれる。
18psという最高出力を見ると心細くなろうが、オリジナルのガソリン・エンジンは排気量499ccで、最高出力はほとんど変わらない。
注目したいのが最大トルクで、起動時に大トルクを発揮する電動モーターの特性を生かし、約5倍にもなる16.3kg-mを獲得している。
航続距離は40km~80km
「フィアット500 ev」では、電動化によりフィアット500クラシケの弱点だったローパワーによる発進加速のとろさが解消されたわけだ。
またトランスミッションが不要になったことからクラッチ操作は不要で、オートマ限定免許で乗れることになった。
EVということで気になる航続距離は、5.5kWのリチウムイオン電池を積むワンバッテリー仕様で約40km。
容量が10.0kWのツーバッテリー仕様でも約80kmと、現代のレベルに比べると短いのが残念なところだ。それでもEVお約束の回生ブレーキ制御は備わっている。
バッテリーは、フロントの本来はトランクとなる部分に搭載。ボディ、サスペンション形式、ブレーキはオリジナルと変わらず、外から見る限りガソリン車との識別点はテールパイプの有無だけだ。インテリアも当時のデザインのままレストアされている。
EVの変更点は、ダッシュボードのかつて灰皿があった部分にバッテリー残量計が設置され、フロアコンソールに前進・後退切り替えスイッチが追加されたこと。
また、スロットル・ペダルが大型のアルミ製に変更されている。
価格 フルレストア代を考えると…
注目の価格はワンバッテリー仕様が506万円、ツーバッテリー仕様が550万円と高い。
一般的なオーナーから見ればローパワーで航続距離も短く、快適装備は一切ないだけに論外の存在となろう。
しかしマニア的な視点で見れば、新車と同等にフルレストアされたガソリンのフィアット500クラシケは今や300万円を超えるだけに、EVにコンバートしてあること考えれば致し方ない額といえる。
もともとフィアット500クラシケは、趣味のクルマ。ふつうのクルマの感覚では判断できない存在だ。
しかし環境意識の高まりから旧車EVでクルマ趣味を楽しむことは、これからの新たな流れになるのかもしれない。
フィアット「500」が電気自動車になった! 旧車をEVで乗るのがブーム!
■時代はいま、旧車を電動化する流れにシフト
旧車フィアット500を電気自動車にした「FIAT 500 ev」の販売がスタートした。
ベースとなったのは、1957年から1975年にわたり累計367万台が製造・販売されたイタリアの大衆車であるフィアット「500(チンクエチェント)」である。空冷2気筒500ccのエンジンをリアに積んだ、丸みを帯びた可愛いボディが特徴だ。
「FIAT 500 ev」をプロデュースしたのは、愛知県名古屋市にある「チンクエチェント博物館」である。チンクエチェント(イタリア語で500の意味)の愛称で親しまれるフィアット「500」を愛する私設の自動車博物館として有名だ。
チンクエチェント博物館は、1957年から1975年に製造された旧いフィアット500(チンクエチェント・クラシケ)を所蔵・展示するとともに、保護・保存にも取り組んでいる。
チンクエチェント・クラシケを現代の暮らしのなかで現役のクルマとして乗ることも保護・保存につながると考えており、眠っていた車両を救い出し、提携するイタリアのカロッツェリアでレストア(修復)し、電気自動車(EV)として蘇らせたのがFIAT 500 evである。
内外装はオリジナルを活かしており、クラシケの趣が大切に残されている。
●オートマチック限定免許でも運転OK
チンクエチェント・クラシケは誕生から50年以上経った、いわゆるクラシックカー。一般的にクラシックカーはマニュアル車のイメージがあるが、電気自動車にコンバートしたFIAT 500 evなら、オートマチック限定免許でも運転が可能となる。
初めてクラシックカーに乗る人でも扱いやすく、楽しめるクルマだ。
リチウムイオンバッテリーを採用し、5.5kWのワンバッテリー仕様と10kWのツーバッテリー仕様がある。航続距離はワンバッテリー仕様だとフル充電で約40km、ツーバッテリー仕様だと約80kmとなる。
モーターの最高出力は13kW(18ps)、最大トルクは160Nmで、後輪を駆動する。バッテリーはフロントに搭載されており、オリジナル・チンクエチェントとは重量バランスが異なるが、モーターであるがゆえに静止状態からの加速が非常によく、現代の交通事情にも合致した走りを実現しているところがポイントだ。
車両価格は、フルレストア済みのワンバッテリー仕様で506万円(消費税込、以下同)、ツーバッテリー仕様で550万円となっている。
●実車展示会場
実際に多くの人たちに触れて見てもらうために、チンクエチェント博物館をはじめ、各地のチンクエチェント・クラシケ ディーラー(販売拠点)にて順次展示を行う予定だ。
現在開催が決定している展示日程・会場は次のとおりだ。
・9月18日(金)-9月30日(水):チンクエチェント博物館(愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14-1)
・10月4日(土)-10月14日(水):フィアット京都(京都市左京区上高野諸木町47-1)
・10月17日(土)-11月2日(水):ガレーヂ伊太利屋(東京都江東区1-5-14)
Posted at 2020/09/29 10:44:50 | |
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自動車業界あれこれ | 日記