2020年12月21日
890kgの車体に600馬力の「怪物」! プロでも操りきれない「ランチア・デルタS4」の恐るべき走り
市販車ネーム「デルタ」は名ばかりのモンスター
WRCで1983年から導入されたグループB。過激なモンスターマシンが暴れまくり、人気を博したカテゴリーだったが、イタリアの名門ランチアは当初は「ラリー037」で参戦したものの、アウディのクワトロなど、フルタイム4WDが勃興してきたことから、リヤミッドシップの後輪駆動では次第に戦えなくなってしまう。時代の趨勢だけに仕方がない面もあったが、指を加えて見ているわけにはいかなかった。
最終兵器たるツインチャージャー
そこで作られたのが「デルタS4」だ。グループBの規定は非常にゆるく、ベース車両として認められるためには競技向けも含めて年間200台を作ればよかった。WRCで勝つためだけに誕生しただけに、市販車のデルタの名がつくとはいえ、シャーシも含めてまったく別物だった。
エンジンは「ラリー037」同様にアバルトが手掛けたもので、1759ccの直4をリヤミッドに縦置きしつつ、スーパーチャージャーとターボの二段過給を採用している。低回転をスーパーチャージャーが担当して、回転が上がってくるとターボに切り替わることで、ターボラグを解消するのが目的だった。 また、小排気量としたのは車両規定によって、車重の規定が有利になるためで、890kgしかなかったとされている。急造だったのも影響してか、デザインについてはフロントは当時のランチアのラリー車らしい顔つきだが、リヤまわりは寸詰まりでお世辞にもかっこいいとはいえないものだった。
無冠のWRC帝王「アレン」と「S4」と
「ラリー037」に代わって、WRCに実戦投入されたのは1985年のこと。最終戦のRACラリーに参戦して、いきなり1位・2位に入ってデビューウインを飾る。1986年に入っても好調だったが、第5戦のツール・ド・コルスでコースアウトして崖下へと転落、炎上。
ドライバーのトイボネンとナビが死亡するという事故を起こしてしまったことから、過激化するグループBが問題視され、1986年内でのグループB中止が決定されてしまう。
その後も勝利を重ね、マニュファクチャラーとドライバー(マルク・アレン)の両部門を制覇したものの、第11戦のラリー・サンレモでのプジョーの規定違反についての裁定が覆って、両タイトルとも剥奪されてしまう。ランチアが無冠に終わったのは歴代通して「デルタS4」のみで、マルク・アレンが無冠の帝王と呼ばれたのもこの一件が関係している。
890kgしかない車体に、最終的に600馬力は出ていたとされるエンジンを積んでいただけに、プロドライバーでもコントロールが難しかったのは事実。カテゴリーがなくなってしまうほどの事故を起こしたこともあって、S4の進化は続かず、インテグラーレにその道を譲り、WRCからは姿を消してしまった。
Posted at 2020/12/21 22:13:04 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年12月21日
アルファロメオが北米で「4Cスパイダー 33 ストラダーレ トリブート」を発表。限定台数わずか33台!
2020年12月25日、アルファロメオは1960年代の伝説的なスポーツカー「33 ストラダーレ」の栄光を受け継いだモデル「4Cスパイダー 33 ストラダーレ トリブート」を北米で発表、33台が限定生産される。
往年の名車をオマージュしたスペシャルアイテムを装備
アルファロメオ 4Cは、2013年に発表されたミッドシップ スポーツカーだ。日本でも2014年から発売され、翌2015年にはルーフをソフトトップにしたスパイダーも追加設定されている。
今回、米国ミシガン州オーバーンヒルズで発表された「4Cスパイダー 33 ストラダーレ トリブート」は、その名が示すとおり1967年にモンツァ サーキットでデビューした、アルファロメオのアイコンモデルともいうべきミッドシップ スポーツカー「33 ストラダーレ(ティーポ33 ストラダーレとも呼ばれる)」の栄光を受け継いだモデルだ。
そのボディカラーには、には、3層コートが施された専用カラー「ロッソ ヴィラデステ」が採用され、グレー/ゴールドの5穴アルミホイール(前18インチ/後19インチ)、ブラック ディナミカ スエードとタバコ レザーを組み合わせたスポーツシートが装備される。
コクピット内のダッシュボード/サイドシル/センターコンソールには専用プレートが装着され、センターコンソールのプレートにはシリアルナンバーも刻印されている。
さらに、4Cのデザインコンセプト、テクノロジー、素材、モデナの組み立て施設、そして33 ストラダーレの歴史を記録し、チェントロ スティーレ(デザインセンター)によってデザインされた記念ブックも付属している。このブックは、ディナミカ スエードによる装丁が施され、シリアルナンバーも印刷されている。
4Cの特徴であるカーボンファイバー製モノコックシャシには、今回初めてクリアレッド仕上げが採用された。また、通常モデルではオプション設定とされていた、アクラポヴィッチ製デュアルモード センターマウント エキゾースト、レースチューンド サスペンション、バイキセノン ヘッドライト、バッテリー充電器、ボディカバー、カーボンファイバー製ハロ、リアウイング、イタリアンフラッグ ミラーキャップなどが装備されている。
これらの特別装備の総額は、数千ドル(数十万円)の価値があるものだ。加えて、「チェントロ スティーレ アルファロメオ」エンブレム、ピアノブラック フロント エアインテークとリア ディフューザーも装着される。
パワートレーンは、通常モデルと同じ240psと350Nmを発生するオールアルミ製の1.75Lターボエンジンに6速DCTを組み合わせる。0→60mph(約96km/h)加速は4.1秒、最高速度は160mph(約257km/h)というパフォーマンスを発揮する。
アルファロメオ 4Cスパイダーの最終生産モデルとなる「4Cスパイダー 33 ストラダーレ トリブート」、北米向けの生産台数はわずか33台で、米国におけるメーカー希望価格は7万9995ドル(約832万円、コンテナ取扱い料金を除く)。
ちなみに、この限定車が日本に導入されるかどうかは未定だが、4Cスパイダーの最終生産モデルとなるだけに、ぜひ実車を見てみたいものだ。
アルファロメオ アメリカで限定33台の「4Cスパイダー33ストラダーレ トリビュート」を発表
アルファロメオは2020年12月14日にアメリカ・ミシガン州で、アルファロメオの伝説的なミッドシップエンジン・スポーツカー、「4Cスパイダー33ストラダーレ トリビュート」を発表しました。この4Cスパイダー限定モデルの北米向け生産台数は、わずか33台という貴重なスペシャルモデルで、「1967アルファロメオ33ストラダーレ」の栄光を受け継いだスペシャル スポーツカーです。
1967年のイタリアF1グランプリ前夜祭が開催された8月31日に、モンツァ・サーキットでデビューしたアルファロメオのアイコンモデルが33ストラダーレ。イタリア語のストラダーレは「ロードゴーイング」を意味し、最高速度は約260km/hをマーク。
また33ストラダーレは、1968年のデイトナ24時間レースでクラス優勝したティポ33レーシングカーをベースに、フランコ・スカリオーネがデザインしたハンドビルドのエキゾチックなミッドシップエンジン スポーツカーです。製造された車両はわずか18台で、完成車のほとんどはアルファロメオを象徴するレッドで塗装され、グレーゴールドのホイールとブラック/タバコのインテリアを備えていました。
この「4Cスパイダー33ストラダーレ トリビュート」を発売するにあたり、アルファロメオ・グローバル責任者のティム・クニスキスは、「2014年の発売以来、4Cスパイダーはアルファロメオを象徴するモデルとして、世界中で熱狂的なファンを獲得し、アメリカにおけるアルファロメオ・ブランドの人気を再構築する原動力となってきました。アルファロメオの伝統を受け継ぐ4Cスパイダー33ストラダーレ トリビュートは、2021年に生産を開始するTonale(トナーレ)PHEVクロスオーバーをはじめとする、次世代のアルファロメオ・モデルにバトンを引き渡す役割を担っています」と語りました。
「4Cスパイダー33ストラダーレ トリビュート」は、スペシャルモデルにふさわしく、3層コートの専用カラー「ロッソ・ヴィラデステ」が採用され、グレー/ゴールド5穴アルミホイール(フロント18インチ、リヤ19インチ)、ブラック ダイナミカ スエードとタバコ・レザーを組み合わせたスポーツシートが装備されています。
コクピットは、ダッシュボード、サイドシル、センターコンソールに専用プレートが装備され、センターコンソールのプレートには車両のシリアルナンバーも刻印されています。
さらにこのモデルには、4Cのデザインコンセプト、テクノロジー、素材、モデナのマセラティ工場での組み立て施設、33ストラダーレの歴史を記録し、チェントロ・スティーレ(デザインセンター)によってデザインされた記念ブックも付属しています。このブックは、ダイナミカ スエードによる装丁が施され、シリアルナンバーが印刷された貴重な記念本となっています。
軽量なミッドシップスポーツカー「4C」は、最先端のF1マシンにヒントを得たカーボンファイバー製モノコックシャシーを採用していることからも、レースの血統を物語っています。そのため、カーボン製モノコックフレームはアドラー プラスチック社でプリプレグ カーボン材を使用して製造され、マセラティのモデナ工場で組み立て・架装され、軽量で超高剛性を誇っています。そしてこのボディに、今回初めてクリア・レッド仕上げが採用されました。
さらに、「4Cスパイダー33ストラダーレ トリビュート」には、通常モデルではオプション設定されているアクラポヴィッチ製デュアルモード・センターマウント エキゾースト、レースチューンド サスペンション、バイキセノンヘッドライト、バッテリー充電器、ボディカバー、スエード/レザーシート、カーボンファイバー製ハロ、リヤウィング、イタリアンフラッグ・ミラーキャップなどが特別装備されています。
これらのコンポーネントは、通常の4Cスパイダーに追加装着すると、50万円以上の価値があります。加えて「チェントロ スティーレ アルファロメオ」エンブレム、ピアノブラックのフロント エアインテークとリヤディフューザーにより、特別に洗練されたエクステリアとなっています。
「4Cスパイダー33ストラダーレ トリビュート」は、オールアルミ製の直列4気筒1750ccの直噴ターボチャージャーを搭載。このエンジンは、デュアル インタークーラー、可変バルブタイミングといったテクノロジーを採用したスポーツエンジンでミッドシップに搭載されています。
組み合わされるトランスミッションは6速アルファ ツインクラッチ・トランスミッションです。エンジンの最高出力は241ps、最大トルクは350Nm。車両重量は約1134kgと軽量なため、馬力荷重は約4.78kg/psで、0-100km/hは4.1秒、最高速は258km/hを実現しています。
「4Cスパイダー33ストラダーレ トリビュート」はアメリカの指定ディーラーで注文が可能で、アメリカにおけるメーカー希望価格は830万円(コンテナ取扱料金を除く)となっています。
なお、アルファロメオ4Cスパイダーは、今回の「4Cスパイダー33ストラダーレ トリビュート」が最終モデルとなっています。
約830万円の「4Cスパイダー 33ストラダーレ・トリビュート」は33台限定!
■伝説の「33ストラダーレ」のエッセンスが散りばめられた「4Cスパイダー」
2020年12月14日、アルファ ロメオは伝説的なミッドシップ エンジン・スポーツカー、1967年のアルファ ロメオ「33ストラダーレ」の栄光を受け継いだモデル、「4Cスパイダー 33ストラダーレ・トリビュート」を発表した。
この4Cスパイダーの限定モデルは、北米向けに33台のみ生産される。
4Cスパイダー 33ストラダーレ・トリビュートには、3層コートが施された専用カラーのロッソ・ヴィラデステが採用され、グレー/ゴールドの5穴アルミホイール(フロント18インチ、リア19インチ)、ブラック ダイナミカ スエードとタバコ・レザーを組み合わせたスポーツシートが装備される。
コックピットには、ダッシュボード、サイドシル、センターコンソールに専用プレートが奢られ、センターコンソールのプレートには、車両のシリアルナンバーも刻印されている。さらに、このモデルには、4Cのデザインコンセプト、テクノロジー、素材、モデナの組み立て施設、33ストラダーレの歴史を記録し、チェントロ・スティーレ(デザインセンター)によってデザインされた記念ブックも付属。このブックは、ダイナミカ スエードによる装丁が施され、シリアルナンバーが印刷されるという凝りようだ。
アルファ ロメオ・グローバル責任者のティム・クニスキス氏は、次のようにコメントしている。
「2014年の発売以来、4Cスパイダーはアルファ ロメオを象徴するモデルとして、世界中で熱狂的なファンを獲得し、北米におけるアルファ ロメオ・ブランドの人気を再沸させる原動力となってきました。
アルファ ロメオの伝統を受け継ぐ4Cスパイダー 33ストラダーレ・トリビュートは、2021年生産を開始するトナーレPHEVクロスオーバーをはじめとする、次世代のアルファ ロメオ・モデルにバトンを引き渡す役割を担っています」
■カーボン・モノコックシャシがクリア・レッド仕上げに!
4Cのレースの血統は、最先端のF1マシンにヒントを得たカーボンファイバー製モノコックシャシに明確に表れている。このシャシには、今回初めてクリア・レッド仕上げが採用された。
さらに、4Cスパイダー 33ストラダーレ・トリビュートには、通常モデルではオプション設定されていた、アクラポヴィッチ製デュアルモード・センターマウント・エキゾースト、レースチューンド・サスペンション、バイキセノン・ヘッドライト、バッテリー充電器、ボディカバー、スエード/レザーシート、カーボンファイバー製ハロ、リアウイング、イタリアンフラッグ・ミラーキャップなどが装備される。
これらのコンポーネントは、4Cスパイダーに別途装着すると、数千ドルのオプション費用がかかるものである。
加えて「Centro Stile Alfa Romeo」エンブレム、ピアノブラック・フロント・エアインテークとリア・ディフューザーによって、洗練されたエクステリアとなっている。
4Cスパイダー 33ストラダーレ・トリビュートは、6速アルファ・ツインクラッチ・トランスミッション、オールアルミ製1750cc直列4気筒直噴ターボチャージャー・エンジン、デュアル・インタークーラー、可変バルブタイミングといった高度なテクノロジーを採用。
エンジンの最高出力は237hp、最大トルクは258lb-ftである。車両重量約1134kg未満の4Cスパイダー 33ストラダーレ・トリビュートのパワー・ウェイト・レシオは、約4.78kg/hp。0-60mph(約96km/h)加は4.1秒、最高速度は160mph(約257km/h)を実現している。
そして、この4Cスパイダー 33ストラダーレ・トリビュートが、4Cスパイダーの最終生産モデルとなる。
米国における4Cスパイダー 33ストラダーレ・トリビュートの車両価格は7万9995ドル(邦貨換算約830万円、コンテナ取扱料金を除く)となっている。
アルファロメオ 4Cスパイダーに最終モデル、「33ストラダーレ・トリビュート」…限定33台は北米向け
アルファロメオは12月14日、『4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュート』(Alfa Romeo 4C Spider 33 Stradale Tributo)を発表した。「4Cスパイダー」の最終モデルとして、北米市場向けに33台が限定生産される予定だ。
◆1967年に発表された『33ストラダーレ』がモチーフ
同車は、アルファロメオ4Cスパイダーをベースに、アルファロメオの伝説的なミッドシップエンジンスポーツカーである、1967年に発表された『33ストラダーレ』の栄光を受け継ぐモデルとして開発された。
33ストラダーレは1967年8月31日、イタリアF1グランプリ前夜祭が開催されたモンツァサーキットでデビューした。「ストラダーレ」というイタリア語は、「ロードゴーイング」を意味し、最高速はおよそ260km/hの性能を発揮した。33 ストラダーレは、1968年のデイトナ24時間レースでクラス優勝したレーシングカー、「ティーポ33」をベースに、フランコ・スカリオーネがデザインしたハンドビルドのミッドシップスポーツカーだ。
33ストラダーレは現在でも、レーシングテクノロジーにインスピレーション溢れるデザインを融合したスポーツカーとして、ファンの支持を得ているという。その伝統は、4C スパイダーに受け継がれている。33ストラダーレの生産台数は18台で、ほとんどはアルファロメオを象徴するレッドで塗装され、グレーゴールドのホイールとブラック/タバコのインテリアを備えていた。
◆3層コート仕上げの専用カラー「ロッソ・ヴィラデステ」
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、3層コートが施された専用カラーの「ロッソ・ヴィラデステ」が採用された。足元には、フロント18インチ、リア19インチのグレー/ゴールド5穴アルミホイールを装着する。
シャシーには今回初めて、クリアレッド仕上げが採用された。さらに、4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、通常モデルの4Cスパイダーにオプション設定されていた「アクラポヴィッチ」製デュアルモードセンターマウントエキゾースト、レースチューンドサスペンション、バイキセノンヘッドライト、バッテリー充電器、ボディカバー、カーボンファイバー製ハロ、リアウィング、イタリアンフラッグ付きドアミラーカバーなどが装備されている。
また、4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、「Centro Stile Alfa Romeo」エンブレム、ピアノブラック仕上げのフロントエアインテークとリアディフューザーも採用されている。
◆ブラックの「Dinamica」スエードにタバコレザーを組み合わせたスポーツシート
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートのインテリアには、スエード/レザーのスポーツシートを装備した。このシートは、ブラックの「Dinamica」スエードとタバコレザーを組み合わせたものだ。コックピットには、ダッシュボード、サイドシル、センターコンソールに専用プレートが装着されている。センターコンソールのプレートには、車両のシリアルナンバーも刻印された。
さらに、4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、『4C』のデザインコンセプト、テクノロジー、素材、モデナの組み立て施設、33 ストラダーレの歴史を記録し、イタリア本国のデザインセンター、「チェントロ・スティーレ」によってデザインされた記念ブックも付属する。このブックは、Dinamicaスエードによる装丁が施され、シリアルナンバーが印刷されている。
◆237hpターボが0~96km/h加速4.1秒で最高速257km/hの性能を発揮
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、排気量1750ccの直列4気筒ガソリンターボエンジンが搭載される。デュアルインタークーラー、可変バルブタイミングなどのテクノロジーを導入し、最大出力237hp、最大トルク35.7kgmを引き出す。トランスミッションは、6速の「アルファツインクラッチ」を組み合わせた。
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートは、車両重量がおよそ1134kgで、パワー・ウェイト・レシオは、およそ4.78kg/hpとした。0~96km/h加速は4.1秒で駆け抜け、最高速は257km/hに到達する。
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートは、北米向けに33台を限定生産する。アルファロメオは、4C スパイダーは2014年の発売以来、アルファロメオを象徴するモデルとして、世界中でファンを獲得し、北米におけるアルファロメオブランドの人気を再燃させる原動力となってきた、としている。
販売は33台! 伝説の「33ストラダーレ」をイメージした特別な「アルファロメオ4Cスパイダー」が登場!
特別仕立ての内外装で「4Cスパイダー」の有終の美を飾る
FCAはこのほど、北米市場向けの限定モデルとして、「アルファロメオ4Cスパイダー」に「33ストラダーレ・トリビュート」を設定。33台を発売すると発表した。米国での販売価格は7万9995ドル(約828万円)とのこと。なお、この限定モデルは4Cスパイダーの最終生産モデルとなる。
この限定モデルは、1967年に登場したアルファロメオの伝説的なミッドシップスポーツカー「33ストラダーレ」の栄光を受け継ぐモデルとして企画されたもの。
33ストラダーレは、1967年のイタリアF1グランプリ前夜祭が開催された1967年8月31日に、モンツァ・サーキットでデビューしたアルファロメオのアイコンモデル。「Stradale」というイタリア語は「ロードゴーイング」を意味し、最高速度は162mph(約260km/h)をマークした。この33ストラダーレは、1968年のデイトナ24時間レースでクラス優勝したティーポ33レーシングカーをベースに、フランコ・スカリオーネがデザインしたハンドビルドのエキゾチックなミッドシップエンジンスポーツカーである。
そんな33ストラダーレは今日に至るまで、最先端のテクノロジー、レーシングテクノロジー、インスピレーション溢れるデザインを融合したクルマとしてファンの熱狂的な支持を得ており、その伝統は4Cスパイダーに受け継がれている。製造された車両はわずか18台で、完成車のほとんどはアルファロメオを象徴するレッドで塗装され、グレーゴールドのホイールとブラック/タバコのインテリアを備えている。
4Cのレースの血統は、最先端のF1マシンにヒントを得たカーボンファイバー製モノコックシャシーに明確に表れている。このシャシーには、今回初めてクリア・レッド仕上げが採用された。さらに、4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、通常モデルではオプション設定されていたアクラポヴィッチ製デュアルモード・センターマウント・エキゾースト、レースチューンド・サスペンション、バイキセノン・ヘッドライト、バッテリー充電器、ボディカバー、スエード/レザーシート、カーボンファイバー製ハロ、リヤウィング、イタリアンフラッグ・ミラーキャップなどが装備されている。これらのコンポーネントは、4Cスパイダーに別途装着すると数千ドルの価値があるものだ。加えて「Centro Stile Alfa Romeo」エンブレム、ピアノブラック・フロントエアインテークとリヤディフューザーによって、洗練されたエクステリアが完成している。
ボディカラーは3層コートが施された専用のロッソ・ヴィラデステが採用され、グレー/ゴールド5穴アルミホイール(フロント18インチ/リヤ19インチ)、ブラックDinamicaスエードとタバコ・レザーを組み合わせたスポーツシートが装備される。
コックピットには、ダッシュボード、サイドシル、センターコンソールに専用プレートを装着。センターコンソールのプレートには、車両のシリアルナンバーも刻印される。さらに、このモデルには、4Cのデザインコンセプト、テクノロジー、素材、モデナの組み立て施設、33ストラダーレの歴史を記録し、チェントロ・スティーレ(デザインセンター)によってデザインされた記念ブックも付属する。このブックは、Dinamicaスエードによる装丁が施され、シリアルナンバーが印刷されている。
この限定車の発表に際して、北米におけるアルファロメオ・ブランドの責任者であるティム・クニスキス氏は次のようにコメントしている。
「2014年の発売以来、4Cスパイダーはアルファロメオを象徴するモデルとして、世界中で熱狂的なファンを獲得し、北米におけるアルファロメオ・ブランドの人気を再沸させる原動力となってきました」
「アルファロメオの伝統を受け継ぐ4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートは、来年生産を開始するTonale(トナーレ)PHEVクロスオーバーをはじめとする、次世代のアルファロメオ・モデルにバトンを引き渡す役割を担っています」
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Posted at 2020/12/21 22:08:47 | |
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