2021年02月16日
「911も真っ青の魔改造ケイマン、現る」セミパイプフレーム化まで行って仮想GT3仕様を具現化【幻の東京オートサロン2021】
「ケイマンにGT3があれば…」を具現化!
リヤセクションはパイプフレーム化を敢行
911GT3Rやカップカーといったポルシェ製作のレーシングベース車両を超越する存在を目指し、埼玉県の“エムズマシンワークス”が製作したのがこの987ケイマンだ。
室内空間を残してリヤ周りはバッサリとカットしてパイプフレーム化。心臓部には約450psを発生する997カップカーの3.8Lユニット(M97/78型)を搭載し、ミッションにはヒューランドNLTセット。モーテックM800との連携によってパドルシフト化も実現している点も見逃せない。
リヤの足回りはストラット式からオリジナルのマルチリンク式に変更後、さらなるタイムアップを目論み、レーシングカーさながらのインボード式へと大改造。ちなみに製作イメージはル・マンを走った911GT1とのこと。ダンパーはエレメントスポーツ製で、HALのスプリングを組み合わせる。
溶接留めロールケージが覆い尽くすコクピットは超スパルタン仕様だ。パドルシフト化されているためシフトレバーなどは撤去される。なお、リヤセクションのパイプフレーム化により、車重は100kg軽くなったという。
エクステリアの作り込みも徹底的。997ポルシェのヘッドライトが移植され、ボンネット以外の外装パネルは全てオリジナルのボディキットに変更されている。リヤフェンダーも大胆に拡大されており、車幅は1950mmに到達。GT3Rも真っ青の迫力を見せるこのエアロキットは、ストリートバージョンがすでに市販化済みだ。
ハブは何とセンターロック式を採用。これはスーパーGT300用のボルクレーシングホイール(センターロック)を装着するために、自社で製作したスペシャルというから恐れ入る。タイヤは295/35という極太サイズのアドバンA050だ。
リヤパイプフレーム化に伴いホイールベースは85mm延長するが、ミッドシップではまだ足りないほどとか。「RRのショートホイールベースなのに速く走れる911は、やはり偉大だと思いますね」とエムズマシンワークス代表の水本さん。
5年前に製作をはじめ、コツコツと進化させてきたこの魔改造ケイマンはセットアップ段階であっさりと筑波58秒070をマーク。当面の目標は56秒台入りとのことだが、タイムアタック専用機にするつもりはなく、あくまでサーキットを楽しく&カッコ良く走れるリアルチューンドを目指しているそうだ。
●取材協力:エムズマシンワークス 埼玉県川口市新堀794 TEL:048-290-2222
Posted at 2021/02/16 21:55:41 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2021年02月16日
【試乗】インプレッサに追加された4ドアセダンのWRX STIは、その名に恥じない性能を見せた【10年ひと昔の新車】
「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、スバル インプレッサWRX STIだ。
スバル インプレッサWRX STI(2010年:車種追加)
フルモデルチェンジで5ドアHB(ハッチバック)のみになっていたインプレッサだが、WRX STIに待望の4ドアセダンが追加された。さっそく試乗してみることにしよう。
エンジンはボタンひとつで目を覚ます。等長等爆となってからの2Lターボエンジンは、以前ほどのボクサーサウンドは感じられない。少し重めながらも段つき感のないクラッチをつなぎスタートすると、従来型より極低速域の粘り強さを感じる。クラッチをポンとつないでもスルスルッと走り出し、スロットルに対する応答も素直だ。滑らかなスタートを見せてくれる。
今回、セダンボディの採用と同時にシャシを中心に徹底的に強化して無駄な振動を抑えたことで、エンジンマウントの強化同様の効果が現れているようだ。その結果、アクセルに対するレスポンスはどこまでも正確で、よりダイレクト感あるパワーフィールを楽しめるようになった。中でも3500rpmあたりでブーストが大きく立ち上がり加速感を高め、直後の4500rpmからの吹け上がりは実に鋭い。
もっとも、低回転域での扱いやすさを増したといっても、それは実用域でのレベル。レスポンス的にはジワッと立ち上がる感覚で、ゼロ発進からのフル加速ではターボが効くまでは少し時間を要する。得意なところはあくまでも高回転領域で、クロスされた6速ミッションもシフトアップ後は常に4500rpm以上をキープし、鋭い切れ味とパンチ力を発揮する。背中をドンと押す加速感は高いギアにまでつながっていく。
シャシの大幅改良により旋回性能が大きく向上
一方、この力強さを遠慮なく引き出せていられる理由がシャシ性能の高さにあることは言うまでもない。今までだとシフトアップ後にフロントの進路がわずかにずれたり、旋回中のオン/オフで挙動の変化が想像より大きく出ていたのに対し、今回はピタリとラインをトレースする。
中でもスロットルをスッと抜いてステアリングを切り込んでいった瞬間のレスポンスが正確で、高速コーナーへの飛び込みにためらいを感じさせない。
フロントが入っていく時の姿勢も安定している。前後上下方向の動きが落ち着いていて、接地感が常に感じられるのも安心だ。重量的には5ドアHBより10kg重いだけだが、HBに対してセダンは慣性マスによるものかスーッとリアが出ていくような印象もあるが、そんな時もグリップ感の落ち込みはなく、高いGにも負けない高い接地感をキープする。
ボディ剛性の大幅なアップと前後サスの強化によってフラットな姿勢を高次元まで保ってくれていることはもとより、正確な路面追従性を得たことで旋回性能は大幅にアップしている。
AT仕様では、2.5Lエンジンによる低速域での扱いやすさが2L+6速MTを上回り、街乗りではカドを丸めた少しゆるめの乗り味が逆に魅力だ。それでもボディの強化は共通だから、攻め込めばズシリと支える腰の強さを持ち、今まで以上に幅の広いレンジで走りが楽しめる。
レスポンスといった面ではハンドリング、エンジンともに穏やかな印象はあるが、奥の深さはSTIの共通性能。道や人、環境を選ばないマルチプレーヤーとしての魅力度は高い。
■スバル インプレッサWRX STI 4ドア 主要諸元
●全長×全幅×全高:4580×1795×1470mm
●ホイールベース:2625mm
●車両重量:1490kg
●エンジン種類:水平対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:227kW<308ps>/6400rpm
●最大トルク:422Nm<43.0kgm>/4400rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●10・15モード燃費:10.4km/L
●タイヤ:245/40R18
●当時の価格(税込み):373万8000円
Posted at 2021/02/16 21:52:03 | |
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富士重工 | 日記
2021年02月16日
ポルシェが現行911初のGTモデルをまもなく世界初披露。大型リアウイングをチラ見せ中
独ポルシェは2月11日、現行形「911(タイプ992)」初のGTモデルを同月16日にワールドプレミアすると発表した。
先代(タイプ991)までの911に設定されてきたGTには、 “公道を走れるレースマシン”といえるレベルまでチューンした「GT3」や「GT2」、それにレースモデルにホモロゲーション取得のため必要最小限の公道用装備を与えた「GT1」などが存在する。
今回登場が予告された新型GTは、ポルシェによると“モータースポーツのテクノロジーを公道仕様に落とし込んだ”モデルとのことで、サーキットからデイリーユースまで高いパフォーマンスを楽しめるよう味付けがなされているという。こうした表現や、従来の登場順序などからすると、16日に姿を現わすのは新型GT3である可能性が高そうだ。
ちなみに、先代のGT3は500psを発揮する4.0L直6ボクサーユニットを採用。走りに特化したスパルタンな足回りや、徹底した軽量化も魅力だったが、何といってもベースモデルが過給エンジンに換装されていくなか、頑なに自然吸気ユニットを使い続ける姿勢が、ファンの心をがっちりとつかんでいた。こうした経緯もあってか、巷の噂では次期GT3も引き続き自然吸気を搭載するといわれている。
話題を新型GTに戻すと、同時に公開されたリアエンドの予告画像からは、エンジンコンパートメント上の大型スポイラーが見て取れる。これまでのタイプ992には見られないデザインはダウンフォースの強力さを物語っており、新型がサーキットを重視していることを明確に示すディテールといえるだろう。しかも、こんなハードコアなルックスにもかかわらず、日常の買物にも十分対応しているというのだから、どんなクルマに仕上がっているのか楽しみだ。
新型ポルシェのワールドプレミアはオフィシャルウェブサイト(https://newstv.porsche.com)で、2月16日現地時間午後3時(日本時間午後11時)からストリーム中継されるとのこと。ファンならずとも見逃さないようにしたい。
Posted at 2021/02/16 21:48:55 | |
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ポルシェ | 日記